JP5199142B2 - チェーンテンショナの製造方法 - Google Patents

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この発明は、自動車エンジンのカムシャフトを駆動するタイミングチェーンの張力保持に用いられるチェーンテンショナに関する。
自動車のエンジンは、一般に、クランクシャフトの回転をタイミングチェーンを介してカムシャフトに伝達し、そのカムシャフトの回転により燃焼室のバルブの開閉を行なう。ここで、チェーンの張力を適正範囲に保つために、支点軸を中心として揺動可能に設けたチェーンガイドと、そのチェーンガイドをチェーンに向けて押圧するチェーンテンショナとからなる張力調整装置が多く用いられる。
この張力調整装置に組み込まれるチェーンテンショナとして、一端が開口した有底筒状のシリンダ内にプランジャを軸方向に摺動可能に挿入し、そのプランジャをシリンダから突出する方向に付勢するリターンスプリングを設け、前記プランジャをシリンダ内への挿入端が開口する有底筒状に形成し、そのプランジャの内周に形成した雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するスクリュロッドを設け、そのスクリュロッドのプランジャからの突出部分を前記シリンダ内に設けたロッドシートに当接させたものが知られている(特許文献1)。
また、このチェーンテンショナは、スクリュロッドに形成されたスプリング収容穴内にリターンスプリングの一端を収容することによって、チェーンテンショナの軸方向長さを抑えている。
また、上記シリンダには、プランジャとシリンダとで囲まれた圧力室内に作動油を導入する給油通路が設けられている。給油通路は、ロッドシートに形成された貫通孔と連通し、この貫通孔は、スクリュロッドに形成された通油孔を介してスプリング収容穴に連通している。ロッドシートの貫通孔には、作動油の逆流を防止するチェックバルブが組み込まれている。
このチェーンテンショナは、エンジン作動中にチェーンの張力が大きくなると、そのチェーンの張力によって、プランジャがシリンダ内に押し込まれる方向(以下、「押し込み方向」という)に移動し、チェーンの緊張を吸収する。このとき、スクリュロッドは、チェーンの振動により、雌ねじと雄ねじの隙間の範囲内で前進と後退を繰り返しながら、プランジャに対して回転する。また、圧力室内の作動油がプランジャとシリンダの摺動面間のリーク隙間を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用が生じるので、プランジャはゆっくりと移動する。
一方、エンジン作動中にチェーンの張力が小さくなると、リターンスプリングの付勢力によって、プランジャがシリンダから突出する方向(以下、「突出方向」という)に移動し、チェーンの弛みを吸収する。このとき、チェックバルブが開いて、給油通路から圧力室に作動油が流入するので、プランジャは速やかに移動する。
また、エンジン停止時は、カムの停止位置によってチェーンの力が大きくなっても、チェーンが振動しないので、プランジャの雌ねじがスクリュロッドの雄ねじで受け止められ、プランジャの位置が固定される。そのため、エンジンを再始動するときに、チェーンの弛みを生じにくく、円滑なエンジン始動が可能である。
特開平10−132039号公報
図4に、上記チェーンテンショナのスクリュロッド41を示す。このスクリュロッド41は円柱状のブランクから形成されており、そのブランクの外周に転造を施してスクリュロッド41の外周の雄ねじ42を形成した後、ブランクの軸方向端面に切削加工を施してスクリュロッド41のロッドシート(図示せず)に対する接触面43を形成している。スクリュロッド41の内部のスプリング収容穴44や通油孔45も、雄ねじ42を転造した後、切削加工により形成している。
しかし、スクリュロッド41のロッドシートに対する接触面43や、スプリング収容穴44および通油孔45を切削加工により形成すると、加工サイクルタイムが長く、コスト高である。
そこで、この切削加工を不要とするため、雄ねじ42を転造する前に、あらかじめ接触面43を鍛造で形成することが考えられる。すなわち、円柱状のブランクの軸方向端面に鍛造を施して接触面43を形成した後、そのブランクの外周に雄ねじ42を転造することが考えられるが、このようにすると、雄ねじ42を転造するときに、素材の流動によって接触面43が変形するおそれがある。
この発明が解決しようとする課題は、スクリュロッドの加工サイクルタイムを短縮することにより、チェーンテンショナのコストを低減することである。
上記の課題を解決するため、この発明の発明者は、前記スクリュロッドのプランジャからの突出部分の外周に、前記雄ねじの谷底の径よりも小さい外径を有する逃がし部を設け、その逃がし部の軸方向端面に前記スクリュロッドのロッドシートに対する接触面を設けると、その接触面を鍛造で形成した後でスクリュロッドの外周の雄ねじを転造したときに、素材の流動が逃がし部で吸収されるので、スクリュロッドのロッドシートに対する接触面の変形を防止することができることを見出した。このとき、スクリュロッドのロッドシートに対する接触面は、鍛造成形面となる。
前記スクリュロッドの外周には、前記雄ねじの端部から前記逃がし部に向かって次第に縮径するテーパ状の面取り部を設けると好ましい。このようにすると、雄ねじを転造するときの転造ダイスの食い付きが円滑となり、高精度に雄ねじを転造することができる。
前記リターンスプリングの一端を収容するスプリング収容穴を前記スクリュロッドに形成する場合、そのスプリング収容穴も鍛造で形成することができる。この場合、雄ねじの谷底からスプリング収容穴の内面までのスクリュロッドの肉厚は、雄ねじのねじ山の高さの2倍以上の大きさに設定すると好ましい。このようにすると、雄ねじを転造するときのスクリュロッドの剛性を確保して、転造によるスクリュロッドの真円度の低下を防止することができる。
前記プランジャとシリンダとで囲まれた圧力室内に作動油を導入する給油通路をシリンダに設け、その給油通路と連通する貫通孔を前記ロッドシートに形成し、その貫通孔を前記スプリング収容穴に連通させる通油孔を前記スクリュロッドに形成する場合、その通油孔も鍛造で形成することができる。
前記雄ねじと雌ねじは、プランジャをシリンダ内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランクのフランク角を、遊び側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状に形成することができる。この場合、雄ねじの谷底の形状を円弧状とすることができ、その円弧半径は0.5mm以下に設定することができる。
前記スクリュロッドは、雄ねじを転造した後に浸炭処理または浸炭窒化処理を施して、スクリュロッドの表面に浸炭層または浸炭窒化層を形成すると好ましい。このようにすると、スクリュロッドのロッドシートに対する接触面の耐摩耗性、およびスクリュロッドの外周の雄ねじの耐摩耗性を確保することができる。前記浸炭層または浸炭窒化層の表面硬度は、例えばHv600以上とすることができる。
この発明のチェーンテンショナは、スクリュロッドのロッドシートに対する接触面を鍛造で形成しているので、スクリュロッドのロッドシートに対する接触面を形成するための切削加工が不要である。そのため、スクリュロッドの加工サイクルタイムが短く、低コストである。
この発明の実施形態のチェーンテンショナを組み込んだチェーン伝動装置を示す正面図 図1のチェーンテンショナ近傍の拡大断面図 (a)は、図2に示すスクリュロッドの転造前のブランクの拡大図(b)は、図2に示すスクリュロッドの拡大図 従来のチェーンテンショナのスクリュロッドの拡大図
図1に、この発明の実施形態のチェーンテンショナ1を組み込んだチェーン伝動装置を示す。このチェーン伝動装置は、エンジンのクランクシャフト2に固定されたスプロケット3と、カムシャフト4に固定されたスプロケット5とがチェーン6を介して連結されており、そのチェーン6がクランクシャフト2の回転をカムシャフト4に伝達し、そのカムシャフト4の回転により燃焼室のバルブ(図示せず)の開閉を行なう。
チェーン6には、支点軸7を中心として揺動可能に支持されたチェーンガイド8が接触しており、チェーンテンショナ1は、そのチェーンガイド8を介してチェーン6を押圧している。
チェーンテンショナ1は、一端が開口した有底筒状のシリンダ9と、シリンダ9内に軸方向に摺動可能に挿入されたプランジャ10とを有する。シリンダ9は、ボルト11でエンジンブロック(図示せず)に固定されている。
図2に示すように、プランジャ10は、シリンダ9からの突出端がチェーンガイド8に当接している。また、プランジャ10は、シリンダ9内への挿入端が開口する有底筒状に形成されており、その内周に雌ねじ12が形成されている。
シリンダ9とプランジャ10とで囲まれた圧力室13内には、プランジャ10の内周の雌ねじ12にねじ係合する雄ねじ14を外周に有するスクリュロッド15が組み込まれている。スクリュロッド15は、一端がプランジャ10から突出しており、その突出部分がシリンダ9内に設けたロッドシート16に当接している。ここで、スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17は、スクリュロッド15の軸心上に中心を有する球面形状(いわゆるSR形状)となっており、ロッドシート16のスクリュロッド15に対する接触面18は、円錐形状となっている。
スクリュロッド15の外周の雄ねじ14と、プランジャ10の内周の雌ねじ12は二条ねじである。また、雄ねじ14と雌ねじ12は、プランジャ10をシリンダ9内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク19のフランク角が、遊び側フランク20のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
雄ねじ14と雌ねじ12の圧力側フランク19のフランク角は、スクリュロッド15をプランジャ10内に押し込む方向の荷重が静的に負荷されたときに、雄ねじ14と雌ねじ12の圧力側フランク19,19間の摩擦抵抗によってスクリュロッド15の回転が阻止される大きさに設定されている。また、雄ねじ14と雌ねじ12の遊び側フランク20のフランク角は、スクリュロッド15をプランジャ10から突出させる方向の荷重が静的に負荷されたときに、雄ねじ14と雌ねじ12の遊び側フランク20,20間の滑りによってスクリュロッド15の回転が許容される大きさに設定されている。
圧力室13内には、リターンスプリング21が組み込まれている。リターンスプリング21は、一端がスクリュロッド15で支持され、他端がスプリングシート22を介してプランジャ10を押圧しており、その押圧によって、プランジャ10をシリンダ9から突出する方向に付勢している。
スクリュロッド15にはスプリング収容穴23が形成されており、そのスプリング収容穴23内にリターンスプリング21の一端を収容することによって、チェーンテンショナ1の軸方向長さを抑えている。このスプリング収容穴23は、鍛造によって形成された鍛造成形穴である。
シリンダ9には、圧力室13に連通する給油通路24が形成されている。給油通路24は、給油ポンプ(図示せず)に接続されており、その給油ポンプから送り出された作動油を圧力室13内に導入するようになっている。この給油通路24は、ロッドシート16に形成された貫通孔25と連通し、貫通孔25は、スクリュロッド15に形成された通油孔26を介してスプリング収容穴23に連通している。通油孔26は、スプリング収容穴23と同様、鍛造によって形成された鍛造成形穴である。ロッドシート16の貫通孔25には、作動油の逆流を防止するチェックバルブ27が組み込まれている。
プランジャ10とシリンダ9の摺動面間には、微小なリーク隙間28が形成されており、そのリーク隙間28を通じて圧力室13内の作動油がリークするようになっている。
シリンダ9には、シリンダ9の外面から内面に至るエア抜き孔29が形成され、そのエア抜き孔29の内周に形成された雌ねじにビス30がねじ込まれており、そのビス30のねじ隙間を通って圧力室13内の空気が排出されるようになっている。
スクリュロッド15の外周の雄ねじ14は、転造によって形成された転造ねじである。スクリュロッド15のプランジャ10からの突出部分には、図3(b)に示すように、雄ねじ14の谷底14aの径Dよりも小さい外径を有する円筒状の逃がし部31が設けられ、その逃がし部31の軸方向端面に、スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17が設けられている。スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17は、鍛造によって形成された鍛造成形面である。
また、スクリュロッド15の外周には、雄ねじ14の端部から逃がし部31に向かって次第に縮径するテーパ状の面取り部32が設けられており、その面取り部32内に、雄ねじ14の切り上がり部33が存在している。雄ねじ14の谷底14aからスプリング収容穴23の内面までのスクリュロッド15の肉厚tは、雄ねじ14のねじ山の高さの2倍以上の大きさに設定されている。雄ねじ14の谷底14aの形状は円弧状となっており、その円弧半径は0.5mm以下に設定されている。
スクリュロッド15の表面には浸炭層または浸炭窒化層が形成されており、この浸炭層または浸炭窒化層により、スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17、および雄ねじ14の表面の耐摩耗性を確保している。浸炭層または浸炭窒化層の表面硬度は、例えばHv600以上とすることができる。
上述したスクリュロッド15は、例えば、次のようにして製作することができる。まず、図3(a)に示すように、スプリング収容穴23と通油孔26とを有する中空のブランク34を鍛造で形成する。また、この鍛造によって、ブランク34の外周には、雄ねじ14の谷底14aの径Dよりも大きい外径を有する円筒部35と、その円筒部35の一端から次第に縮径して雄ねじ14の谷底14aの径Dよりも小径となるテーパ状の面取り部36と、円筒部35の他端から次第に縮径して雄ねじ14の谷底14aの径Dよりも小径となるテーパ状の面取り部32と、面取り部32に連続する円筒状の逃がし部31とを形成し、逃がし部31の軸方向端面には、スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17を形成する。円筒部35は、その外周の面粗さがRmax6.3以下となるように形成する。
次に、円筒部35の外周に転造を施して、図3(b)に示す雄ねじ14を形成する。このとき、雄ねじ14の転造ダイスは、円筒部35に接触して塑性変形を生じさせるが、逃がし部31には接触しない。そのため、雄ねじ14を転造するときの素材の流動が逃がし部31で吸収され、素材の流動による接触面17の変形が防止される。その後、浸炭処理または浸炭窒化処理を施して、スクリュロッド15の表面に浸炭層または浸炭窒化層を形成する。
次に、このチェーンテンショナ1の動作例を説明する。
エンジン作動中にチェーン6の張力が小さくなると、リターンスプリング21の付勢力によってプランジャ10が突出方向に移動し、チェーン6の弛みを吸収する。このとき、給油ポンプから供給される作動油が、給油通路24を通って圧力室13に流入するので、プランジャ10は速やかに移動する。
一方、エンジン作動中にチェーン6の張力が大きくなると、そのチェーン6の張力によって、プランジャ10が押し込み方向に移動し、チェーン6の緊張を吸収する。このとき、スクリュロッド15は、チェーン6の振動により、雌ねじ12と雄ねじ14の間の軸方向隙間の範囲内で前進と後退を繰り返しながら、プランジャ10に対して回転する。また、圧力室13内の作動油が、プランジャ10とシリンダ9の摺動面間のリーク隙間28を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用が生じるので、プランジャ10はゆっくりと移動する。
エンジン停止時に、カムシャフト4に接続したカム(図示せず)の停止位置によってチェーン6の張力が大きくなる場合があるが、この場合、チェーン6が振動しないので、プランジャ10の雌ねじ12がスクリュロッド15の雄ねじ14で受け止められ、プランジャ10の位置が固定される。そのため、エンジンを再始動するときに、チェーン6の弛みを生じにくく、円滑なエンジン始動が可能である。
このチェーンテンショナ1は、スクリュロッド15のロッドシート16に対する接触面17を鍛造で形成しているので、接触面17を形成するための切削加工が不要である。さらに、スプリング収容穴23と通油孔26も鍛造で形成しているので、スプリング収容穴23と通油孔26の切削加工も不要である。そのため、スクリュロッド15の加工サイクルタイムが短く、低コストである。
また、このチェーンテンショナ1は、雄ねじ14の端部から逃がし部31に向かって次第に縮径するテーパ状の面取り部32を有するので、雄ねじ14を転造するときの転造ダイスの食い付きが円滑であり、高精度に雄ねじ14を転造することができる。
また、このチェーンテンショナ1は、雄ねじ14の谷底14aからスプリング収容穴23の内面までのスクリュロッド15の肉厚tが、雄ねじ14のねじ山の高さの2倍以上の大きさとなっているので、雄ねじ14を転造するときのスクリュロッド15の剛性が確保され、転造によるスクリュロッド15の真円度の低下が生じにくい。
1 チェーンテンショナ
9 シリンダ
10 プランジャ
12 雌ねじ
13 圧力室
14 雄ねじ
14a 雄ねじの谷底
15 スクリュロッド
16 ロッドシート
17 接触面
19 圧力側フランク
20 遊び側フランク
21 リターンスプリング
23 スプリング収容穴
24 給油通路
25 貫通孔
26 通油孔
31 逃がし部
32 面取り部
D 雄ねじの谷底の径
t スクリュロッドの肉厚

Claims (10)

  1. 一端が開口した有底筒状のシリンダ(9)内にプランジャ(10)を軸方向に摺動可能に挿入し、そのプランジャ(10)をシリンダ(9)から突出する方向に付勢するリターンスプリング(21)を設け、前記プランジャ(10)をシリンダ(9)内への挿入端が開口する有底筒状に形成し、そのプランジャ(10)の内周に形成した雌ねじ(12)にねじ係合する雄ねじ(14)を外周に有するスクリュロッド(15)を設け、そのスクリュロッド(15)のプランジャ(10)からの突出部分を前記シリンダ(9)内に設けたロッドシート(16)に当接させたチェーンテンショナの製造方法において、
    前記スクリュロッド(15)の外周の雄ねじ(14)が転造ねじであり、その雄ねじ(14)の谷底(14a)の径(D)よりも小さい外径を有する逃がし部(31)を前記スクリュロッド(15)のプランジャ(10)からの突出部分に設け、その逃がし部(31)の軸方向端面に前記スクリュロッド(15)のロッドシート(16)に対する接触面(17)を設け、その接触面(17)を鍛造成形面とし
    前記雄ねじ(14)を転造する前に、前記逃がし部(31)および前記接触面(17)を鍛造で形成することを特徴とするチェーンテンショナの製造方法
  2. 前記スクリュロッド(15)の外周に、前記雄ねじ(14)の端部から前記逃がし部(31)に向かって次第に縮径するテーパ状の面取り部(32)を設けた請求項1に記載のチェーンテンショナの製造方法
  3. 前記リターンスプリング(21)の一端を収容するスプリング収容穴(23)を前記スクリュロッド(15)に形成し、そのスプリング収容穴(23)を鍛造成形穴とした請求項1または2に記載のチェーンテンショナの製造方法
  4. 前記雄ねじ(14)の谷底(14a)から前記スプリング収容穴(23)の内面までの前記スクリュロッド(15)の肉厚(t)を、前記雄ねじ(14)のねじ山の高さの2倍以上の大きさに設定した請求項3に記載のチェーンテンショナの製造方法
  5. 前記プランジャ(10)とシリンダ(9)とで囲まれた圧力室(13)内に作動油を導入する給油通路(24)を前記シリンダ(9)に設け、その給油通路(24)と連通する貫通孔(25)を前記ロッドシート(16)に形成し、その貫通孔(25)を前記スプリング収容穴(23)に連通させる通油孔(26)を前記スクリュロッド(15)に形成し、その通油孔(26)を鍛造成形穴とした請求項3または4に記載のチェーンテンショナの製造方法
  6. 前記雄ねじ(14)と雌ねじ(12)は、プランジャ(10)をシリンダ(9)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(19)のフランク角が、遊び側フランク(20)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている請求項1から5のいずれかに記載のチェーンテンショナの製造方法
  7. 前記雄ねじ(14)の谷底(14a)の形状を円弧状とした請求項6に記載のチェーンテンショナの製造方法
  8. 前記雄ねじ(14)の谷底(14a)の円弧半径を0.5mm以下に設定した請求項7に記載のチェーンテンショナの製造方法
  9. 前記スクリュロッド(15)の表面に浸炭層または浸炭窒化層を形成した請求項1から8のいずれかに記載のチェーンテンショナの製造方法
  10. 前記浸炭層または浸炭窒化層の表面硬度がHv600以上である請求項9に記載のチェーンテンショナの製造方法
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