JP5198450B2 - 配管系のマッピング方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本発明は、「石油精製および/または石油化学設備におけるオフサイト配管系のマッピング方法、並びに、石油精製および/または石油化学設備における非常時遮断および対応提供システム(A Process for Mapping Off−Site Piping Systems in a Refinery and/or Petrochemical Facility and a System For Providing Emergency Isolation and Response in a Refinery and/or Petrochemical Facility)」という表題において2006年9月11日に出願された米国仮特許出願第60/843,397号に関し、この仮特許出願の優先権を主張するものである。
本発明は、石油精製および石油化学設備に関連する配管系のマッピング方法に関する。特に、本発明は、設備の運転ユニットを、他の運転ユニット、ユーティリティ、分配設備および貯蔵ユニットと相互接続するオフサイトの配管系に関連する配管系のマッピング方法に関する。本発明は、更に、石油精製または石油化学設備における事故の際に、運転ユニットおよび他の設備構成要素に生起し得る損害を制限するためにそれらの非常時遮断を支援し、かつ、石油精製および/または石油化学関係職員の対応時間を補助するシステムに関する。このシステムは、また、検査と、保全と、設備の変更、保全、改良および拡張に関する計画とに関して、オフサイト配管系に対する有効な管理手段を提供する。
石油精製および石油化学設備は、通常、数百エーカー、場合によっては数平方マイルにわたって拡がる広大な敷地を占有する。これらの設備は、水素化分解ユニット、コーカー、接触分解ユニットおよび他の多数の処理ユニットを含むがこれに限定されない多数の運転ユニットを含む。貯蔵ユニットまたはタンクを含めてこれらの運転ユニットを相互接続する配管は、普通、オフサイト配管と呼称される。典型的な石油精製または石油化学設備は、多数の個別オフサイト配管ラインを含む場合がある。例えば、設備が、100を超える、異なるオフサイト配管ラインを有し、その配管ラインが、8000を超える、異なる分岐配管と共に数平方マイルにわたって拡がることも可能である。これらのオフサイト配管ラインは、数千マイルまたはそれ以上の配管に相当する。通常、各オフサイト配管ラインは、処理ユニットで処理されるまで他の別個の物質から分離される個別の物質を含む。これらの物質は、着火性であり、可燃性でありかつ本来的に毒性を有する。配管ラインの漏洩または故障、或いは処理ユニットにおける事象によってこれらの物質が放出されると、設備の職員、環境、設備全般および周辺地域に危害が及ぶ可能性がある。これらの個々のオフサイト配管ラインは、所要の設備ユニットおよび/または貯蔵設備に分岐する前は、配管が同じ径路に沿って延びるように重なり合うことが多くなるであろう。各オフサイト配管ラインは、1つ以上のオフサイト配管の分岐を含む可能性がある。配管ラインは、配管(またはライン)、インラインの弁(例えば、調整弁、遮断弁、切換弁等)および他の多様な配管部品(継手、連結器、ベント、ドレン、センサ、クランプ等)を含むがこれに限定されない各種の配管部品を含む。弁は、運転ユニットの遮断、個別物質または流体の他のユニット若しくはタンク等への方向転換を可能にする。
オフサイト配管ラインは、パイプバンドと呼ばれる径路に沿って延びている。パイプバンドは、オフサイト配管ラインに関連する配管と支持構造物(管路、まくら路または配管ラック)とを含む。1つのパイプバンドは、単一のオフサイト配管ラインまたは複数の配管ラインを含む場合がある。例えば、パイプバンドの典型的な垂直断面(「カットシート」と呼称される)は、僅かに1〜5本までの異なるオフサイト配管ラインを示すことがあるし、或いは、複数のレベルにおける150本を超える多数の異なるオフサイト配管ラインを示す場合もある。個々のオフサイト配管ラインの区別は多くの場合難しい。設備は複雑であり、異なる処理ユニットまたは運転ユニットの数が多く、オフサイト配管が長い距離に及ぶ場合、任意の1つのオフサイト配管ラインの内容物と、その配管ラインが接続される運転ユニットとを速やかに識別することはしばしば困難である。
運転ユニット、他のオフサイト配管ライン、分配設備またはタンクの遮断、或いは、オフサイト配管ラインの中の物質の流動防止が必要になる場合がある。これは、非常時事象(例えば、運転ユニットの故障、貯蔵タンクの破裂または破損、オフサイト配管ラインの一部の破裂、漏出、毒性事故、火災および/または爆発)が発生した場合に生起する可能性がある。また、これは、非常時でない状況においても生じることがある(例えば、保全プロジェクト、既存運転ユニットの変更および/または拡張或いは運転ユニットの追加に関連する投資プロジェクト、もし転倒または故障した場合にパイプバンドを破壊または損傷する可能性があるクレーンまたは他の建設機器の存在)。非常時でない状況においては、影響を受けるオフサイト配管系および関連する運転ユニットを適切に配置できるように十分な計画時間が確保されるが、非常時事象の場合には迅速な対応が必要である。故障を遮断する迅速な対応によって、漏出および引き続く火災の拡大を防止かつ抑制し、故障または漏出を遮断して、職員、環境への危害、設備および周辺地域に損害を及ぼす可能性を最小化することができる。
ほとんどの石油精製および石油化学設備は、オフサイト配管ラインの基礎的な識別形式を保有しているが、しかしまた、特定の運転ユニット、タンクまたはオフサイト配管ラインの遮断が必要な事象において、オフサイト配管および必要な安全措置を識別し特定するためにその従業員の広大な知識および経験に依存している。このプロセスは非常に時間が掛かり、かつヒューマンエラーを伴いやすい。特定の個人が、オフサイト配管ラインに対する最近の変更、一次弁が故障した場合にすべての弁または二次弁の位置を知っているかもしれないし、或いは知らないかもしれないことがあり得る。更に、知識のある個人が居合わせないこともあり、これは破滅的な結果をもたらす可能性がある。
石油精製または石油化学設備における非常時事象において対応時間の低減に資するために、石油精製および石油化学設備におけるオフサイト配管ラインの地理的に正確な正しいマッピングを行い、オフサイト配管ラインの正確な配置図を提供する、構造化された方法が必要とされている。更に、正確にマッピングされたオフサイト配管ラインを利用して非常時事象に対する迅速な対応を提供する対話型オンラインシステムも必要とされている。
本発明の1つの態様は、石油精製または石油化学設備内部のオフサイト配管系のマッピング方法を提供する。オフサイト配管系は、種々の運転ユニットを、他の運転ユニット、貯蔵ユニット、分配設備その他と相互接続する1つ以上のオフサイト配管ラインを含む。各ラインは、多数の配管、およびインラインの弁(例えば、調整弁、遮断弁、切換弁等)を含むがこれに限定されない他の配管部品と、更に他の配管部品(継手、連結器、ベント、ドレン、センサ、クランプ等)とを含む。個別の物質が配管内を流れる。この個別の物質には、天然ガス、高圧蒸気、水、原油、新鮮または汚染MEA、石油化学物質その他が含まれるがこれに限定されない。これらの物質の多くは、その物理的な状態(例えば高温/低温、高圧)または化学的特性(例えば毒性、着火性)のいずれかによって本来的に危険である。オフサイト配管系全長にわたって、ラインの連結、その運転、およびその遮断、並びに貯蔵設備および運転ユニットの遮断を可能にする1つ以上の弁および他の配管部品が配置される。設備は、多数のオフサイト配管ラインを含むであろう。オフサイト配管ラインは、設備を横切る1つ以上のパイプバンドにグループ化される。各パイプバンドは1つ以上の個別のオフサイト配管ラインを含む。
本発明の1つの態様による方法は、設備の少なくとも1つの空中画像または3次元画像を得る工程を含む。この画像は設備の空中写真から得ることができる。設備の配置図を得るのに、3−Dレーザ走査技術を用いることも可能である。この少なくとも1つの画像は、少なくとも1つのオフサイトパイプバンドのそれぞれのおよその位置と、各運転ユニットおよび貯蔵ユニットまたはタンクの位置と、他の地理的な識別子とを識別する。この画像は、更に、設備の建物、道路、進入路、電気ステーション、フェンス、ゲート、フレア、および他の機器、並びにその設備に関連する地上の目印の位置を識別する。設備を横切るパイプバンドが識別される。設備内の特別な道路の交差点が、主要な形態の地上目印の識別子として位置決定されかつ識別される。特別な道路の交差点および他の地上目印の識別子を、少なくとも1つのオフサイト配管ラインまたはパイプバンドの近傍に配置することが想定されている。
この方法は、更に、そのオフサイト配管ラインを含むパイプバンドの断面配置図またはカットシート用として、設備内の少なくとも1つの位置を定めかつ識別する工程を含む。カットシートは、設備の職員がそれに容易に近付いて見ることができるように、交差点またはその近くでパイプバンドに隣接して取り付けることが望ましい。カットシートは、各識別位置に対して用意されまたはマッピングされる。各カットシートによって、そのカットシートの位置におけるオフサイト配管ラインのそれぞれが、他の記述的情報に加えて識別される。記述的情報は、特定のオフサイト配管ラインに関連する、一意の識別子、その地点における配管サイズ、その配管を貫流する個別の物質、最も近い弁または運転ユニットの位置、HAZMAT情報、化学物質等安全データシート(Material Safety Data Sheet:MSDS)、HAZOP情報、ラインの帰属部署情報、検査情報および保全情報を含むことができるが、これに限定されない。各カットシートには、そのカットシートを設備内部において容易に位置特定しかつ識別することができるように、すぐに参照できるための一意の識別子が割り当てられる。
本発明による方法は、更に、各オフサイト配管ラインをマッピングする工程をも含む。各オフサイト配管ラインには一意の識別子が付与される。各オフサイト配管ラインのマッピング工程は、そのオフサイト配管ラインの全長を辿りまたは踏査して、設備内に含まれる他の構成要素に対するそのオフサイト配管ラインの位置を識別する工程を含む。他の構成要素としては、運転ユニット、貯蔵タンク、建物、フェンス、ゲートおよび他の識別用特徴が含まれるが、これに限定されない。オフサイト配管ラインのマッピングは3−Dレーザ走査技術によっても行うことができる。オフサイト配管ライン内に含まれる各弁および他の配管部品は、正確にかつ地理的に正しく位置決定され、識別子を付与され、そのラインの配置図に含まれる。更に、各配管部品には付加的な記述的情報が用意される。例えば、この情報は、その部品が組み込まれ、検査等された時のその部品に関する記述を含むことができる。
オフサイト配管ラインに対するカットシートの位置は、ラインの配置図上に識別されかつ配置される。カットシートは、ラインがカットシート上において適切に識別されかつ配置されていることを確実にするため見直される。配管の直径も配置図上で識別される。配置図には、配管に関する他の情報も付加することができる。この情報としては、ラインが絶縁されているか否かが含まれるが、これに限定されない。設備を横切る他のユーティリティ系統(例えば電力、通信)および他の系統(例えば下水)を配置図に追加して、ラインに対するそれらの位置を示すことができることも考えられる。
本発明の1つの態様に従って、個別のカットシートおよびラインの配置図を、有形の形態または電子形態で表現し得ることが考えられる。電子形態の場合には、更に、ラインの配置図をデータベースの中に容易に探索できて、使用者が1つの配置図から関係する配置図に容易に移動し得るように、カットシートおよび配置図をリンクさせ得ることが考えられる。
本発明は、また、オフサイト配管系を有する設備において使用するための非常時遮断および対応用のシステムをも目指している。このシステムは、非常時事象に対する迅速な対応を可能にして、設備、職員、環境および周辺地域に及ぶ影響を最小化する。このシステムは探索可能なデータベースを含み、このデータベースは、設備内におけるその位置を含む各オフサイト配管ラインの少なくとも1つの配置図と、少なくとも1つのパイプバンドのそれぞれに対する少なくとも1つのカットシートとを包含している。この場合、各カットシートは、設備内部のそのカットシートの特定位置においてパイプバンドを通って延びる少なくとも1つのオフサイト配管ラインを図示している。また、このシステムは、探索可能なデータベースを保存し、かつ、配置図およびカットシートを検索するためのコンピュータ操作ユニットを含む。このコンピュータ操作ユニットおよびデータベースは、設備内または遠方位置のオフサイトに配置することができる。このシステムは、更に、コンピュータ操作ユニットによって検索された配置図およびカットシートにアクセスし、それを表示するための少なくとも1つの端末機を含む。端末機は、設備の職員がデータベースにアクセスし、それを探索することを可能にする。データベースは、識別するべき配置図の迅速な調査を可能にし、表示装置は、特定のラインの必要な配置図およびカットシートの表示を可能にする。
本発明の更に別の態様は、設備における事象の遮断方法の提供である。この事象は、迅速な対応を必要とする非常時事象、或いは、オフサイトのパイプバンドに関係するまたはそれに影響を及ぼす保全作業、計画プロジェクトまたは訓練活動のような非常時でない事象とすることができる。このシステムは、設備の運転ユニットにおけるオンサイト配管(即ち運転ユニット内部の配管)の事象の遮断に使用し得ることも考えられる。この方法は、設備における事象の位置を識別する工程を含む。事象の位置を識別するプロセスは、事象の位置を識別するために、パイプバンド、オフサイト配管ライン、設備ユニットおよび地上の識別子のいずれかを識別する工程を含む。この方法は、また、事象の発生によって影響を受けるパイプバンドおよび設備ユニットを識別するための探索を実施する工程を含む。探索は、事象の位置を識別するために、パイプバンド、オフサイト配管ライン、設備ユニットおよび地上の識別子のいずれかの識別に基づいて遂行される。この探索は、配管ラインのそれぞれに対する配置図およびカットシートの電子データベースを用いて実行される。この電子データベースは、事象の位置を識別するために、パイプバンド、オフサイト配管ライン、設備ユニットおよび地上の識別子のいずれかの識別に基づいて探索可能である。最後に、この方法は、事象を遮断する手段を識別する工程を含む。
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の詳細説明および添付の図面に関連付けて理解すると明らかになるであろう。
以下に本発明を添付の図面に関連付けて説明する。
本発明の1つの実施形態によるマッピングシステムにおける周囲図形を表す設備の空中配置図の例である。 本発明によるマッピングシステムに従って用いられる図1の設備の配置図の例である。 オフサイト配管ラインの配置図の例である。 特定のオフサイト配管ラインが強調されたオフサイト配管ラインの配置図の別の例である。 本発明によるマッピングシステムにおいて使用するカットシートの例である。 図4のオフサイト配管ラインを強調したカットシートの別の例である。 設備内部における交差点とカットシートの位置とを示す本発明によるマッピングシステムの図である。 設備内部におけるオフサイト配管ラインを強調した等角図である。 ライン情報に基づいてオフサイト配管ラインを選択するメニューの非常時遮断および対応システムの図である。 設備の交差点情報に基づいてオフサイト配管ラインを選択するメニューの非常時遮断および対応システムの図である。 図10におけるメニューを用いて選択された交差点用の非常時遮断および対応システムの図解であり、カットシートの位置とオフサイト配管ラインとが強調された図である。 特定のカットシートの位置が強調された図12の別の図である。 本発明による漏洩を遮断するメニューの非常時遮断および対応システムの図である。 図13の漏洩遮断用の弁が強調された図である。 本発明による非常時遮断および対応システムの概略図である。 境界探索の拡大図を示す図である。 パイプバンドを識別するために本発明のシステムを用いて行われる探索を示す図である。 図17において行われる探索から検索された情報を示す図である。 本発明の別の実施形態による非常時遮断および対応システムの概略図である。
図面においては、同じ参照番号は、異なる図においても対応する部分を示す。
石油精製/石油化学設備のマッピングを、図面と関連付けて以下に詳しく説明する。以下においては、本発明を、システム100のモニタ130の表示装置140に表現されているように、以後単に設備と呼称する石油精製および/または石油化学設備に関連付けて説明するが、本発明はそれに限定するようには意図されておらず、むしろ、以下に記載するマッピングプロセスを、大きな面積に及ぶオフサイト配管、他の類似の配管系および他の構造物を結合する他の設備に関連させて使用し得ることが考えられる。また、以下に記載するマッピングプロセスおよびシステムは、精製設備を、石油化学設備、設備外にあってもよい他の配管ライン並びに設備内の個別の処理ユニットおよび貯蔵ユニットと接続する配管と関連させて使用し得ることも考えられる。例えば、このプロセスを、薬品製造設備、ガス製造設備および他の配管に基づく設備において使用し得ることが考えられる。
設備は、設備内部におけるオフサイト配管の配管図面とオフサイト配管のレイアウトの詳細を示す他の資料とを有しているであろうが、これらの図面は古くなっている可能性があり、しかも簡単に利用できるとは限らない。本発明に従って設備をマッピングするための適切な配置図を得るために、設備および周辺領域に関する少なくとも1つの空中画像または3−D配置図が得られる。この空中画像または3−D配置図は、設備の正確かつ現在の配置図と、運転ユニット、貯蔵タンク、オフサイト配管系、建物配置の位置と、周辺地域における建物および他の構造物の位置とを提供する。設備におけるユニット、タンク、配管系および建物の識別は、オフサイト配管系を適正にマッピングし、かつ精製設備の職員に容易に識別可能な基準点を提供するために必要である。周辺地域における構造物および道路の識別は、設備において非常時事象が発生した場合に有用である。このような事象は、設備のある半径範囲内の周辺地域からの避難を必要とする場合があるからである。空中画像または空中配置図は、個別の運転ユニット、設備における種々の構造物、および相互接続するパイプバンドを容易に識別できるように、十分な品質および解像度を有するべきである。
設備および周辺地域の空中画像は、画像を探索可能な電子データベース内に保存し得るようにデジタル化することが望ましい。デジタル空中画像の例を図1に例示する。この画像は、以下に説明する非常時遮断および対応システム100に組み込むことができる。電子データベース120を用いることによって、非常時対応、計画、および、設備の各構成要素に関する正確な知識が必要な他の事象において必要になった際に、その画像を容易に検索してそれにアクセスすることが可能になるであろう。以下に明らかになるように、空中画像は、設備内部におけるオフサイト配管系のマッピングのためのバックグラウンドを提供するであろう。
本発明による設備のマッピングプロセスに戻ると、空中画像を、図1〜4、9および10に示すように、設備内部における建物および運転ユニットの識別に用いる。各建物および運転ユニットは、その特定の建物および/または運転ユニット用の一意の識別子によって識別される。識別子は、例えば、建物の名前または特定の運転ユニット用の共通の識別子とすることができる(例えば、「アルキル化ユニット(Alky Unit)」または「南側原油ユニット(South Crude Unit)」)。貯蔵ユニットも識別され、各貯蔵ユニットに一意の識別子が付与される。設備内の道路20およびアクセスルートも識別される。道路を表現する表示は、図7および11〜14に描かれる。道路およびアクセスルートの交差点が識別される。各交差点にその特定の交差点に一意の識別子を設けることは、必ずしも必須ではないが好ましいことである。運転ユニット、貯蔵設備またはオフサイト配管の近傍に位置する交差点は識別されなければならない。交差点の識別は、非常時または非常時でない事象の場合において、設備の職員および他の対応職員の間の連絡のための基準点を提供する。
多数のパイプバンドが設備を横切っている。各パイプバンドは、設備内に含まれる運転ユニットを、他の運転ユニット、貯蔵タンク、分配設備および他の処理機器と相互接続する配管を含む1つ以上のオフサイト配管ラインを包含している。パイプバンドの代表的な例が図5および6に示される。パイプバンドは数千マイルに及ぶオフサイト配管を含む場合がある。各パイプバンド10は少なくとも1つのオフサイト配管ライン11を含む。1つのパイプバンドが、150を大きく超える別個のオフサイト配管系を含む場合もあり得る。各オフサイト配管ラインは、液体または気体形態の個別の物質を輸送する。これらの物質には、水素ガス、酸素、蒸気、水、原油、パラフィン、石油化学物質その他が含まれるが、これらに限定されない。所与のパイプバンドには、任意の数のオフサイト配管ラインが含まれる場合があることが考えられる。更にまた、特定のオフサイト配管ラインは、それが設備を横切る際に、1つ以上のパイプバンドを貫いて延びることがあり得る点も考えられる。配管ラインを流れる個別の物質が何であるかを知ること、および、設備内の任意の地点でそれに接続される構成要素を知ることが重要である。
本発明によれば、設備の職員に識別子を提供するために、オフサイト配管ラインが特定位置に配置される位置表示装置が、設備全域において、交差点に隣接する位置および他の所定位置に配置される。この位置表示装置は、交差点、アクセス路および他の地理的に重要な識別子への近接度に基づいて選定される。位置表示装置は、その地点におけるパイプバンドの断面配置図を含む。この断面配置図を、以下においては、例えば図5および6に示すようなカットシート5と呼称する。各カットシートは、その特定のカットシートの位置における特定のパイプバンド内に含まれるすべてのオフサイト配管ラインの配置図を提供する。パイプバンド内部における各オフサイト配管ラインの配置が、各オフサイト配管ラインに関連する配管の相対サイズと共に表現される。図5および6に示すように、配管ライン11は異なる直径を有し、更に、1つの特定の配管ラインの直径が変化する場合がある。各オフサイト配管ラインは、識別目的のため一意の識別子で個別に標識される。また、カットシート5は、設備の職員がカットシートおよびその関連パイプバンドを見る際に正しく方位識別できるように、方向指示部51を含む。近接する各配管ラインは、設備の職員が配管スタンド内の配管ライン11を容易に位置特定できるように、カットシート上に提供される識別子で標識される。識別目的のため、特定のオフサイト配管ラインに割り当てられる一意の識別子は設備全域にわたって一貫して使用される。従って、特定のオフサイト配管ラインが複数のカットシートを横切る場合は、その特定のオフサイト配管ラインを各カットシート上に表現するのに同じ識別子が用いられるであろう。オフサイト配管ラインの特定の位置および配管サイズの図上描写は、その特定位置におけるパイプバンド内の配管の位置およびその位置における配管サイズに基づいて変化することができる。
カットシート5は、本発明に従って現場に配置できること、および、いくつかの形態のどれかを取り得ることが考えられる。カットシートは、ハードコピー若しくは電子図面のハードコピーの形態を取ることができる。ハードコピーは、設備の職員が容易に見ることができるように、しかも環境への長期間の曝露から保護されるように、適切な装着組立体の中に配置することができる。更に、夜間の視認用として照明することも可能である。カットシートは、必要な場合(例えば、パイプバンドが、オフサイト配管ラインを取り外しまたは追加するように変更された場合)には、更新し、かつ差し替えることができる。また、カットシートを、対応システム100の一部である表示モニタ上に電子的に表示し得ることも考えられる。このモニタは、カットシートと、そのカットシートに関連するオフサイト配管ラインの配置図とへのアクセスを可能にするタッチスクリーンとすることができる。モニタは、データベース120を含む中央コンピュータユニット110に接続することができる。カットシートのあらゆる更新または改正は、自動的に推し進められ、その特定のカットシートに対応する位置において表示することができる。このような構成によって、設備の職員が、オフサイト配管を流れる特定の物質と、各オフサイト配管ラインの状態(例えば、その配管ラインが運転されているか或いは使用されていないか)と、その特定のオフサイト配管系に連結される運転ユニットおよび他の構成要素とを識別できるように、表示パネルを対話型にし得ることが考えられる。更に、各カットシートの位置またはその近くに、伝送器またはトランスポンダを配置し得ることも考えられる。カットシートの物理的コピーまたはカットシートを見るための表示モニタを設ける代わりに、カットシートを特定する信号を、ハンドヘルド装置、PDAまたはコンピュータに伝送することができる。ハンドヘルド装置、PDAまたはコンピュータは、その特定の信号を認識して、設備の職員が見るのに必要なカットシートを表示できる。また、各カットシートの位置にバーコードを配置し得ることも考えられる。適切なハンドヘルド読取器および表示装置を保有する設備の職員は、バーコードを走査して当該カットシートを表示できる。更にまた、設備の職員が、特定の配管ライン11の配置図および記述的情報にアクセスできるように、パイプバンド内の各配管ライン11を適切なバーコードで標識し得ることが考えられる。走査された情報は、使用者がその配管ラインの配置図を見て、工場の職員に適切な手段を連絡できるように、使用者に伝送することができる。
各カットシートは、設備の職員、および/または、カットシートの特定位置におけるカットシートの図を作成する製図者によって用意される。設備の職員は、その場合、カットシートの位置における各個別オフサイト配管ラインを識別する。カットシートは、既知のいくつかの技法のどれかを用いて作成し得ることが考えられる。カットシートは、紙の図面として用意することもできるが、また、電子図面を作成できるCADベースのシステムまたは他の何らかのシステムによって、電子的に用意し得ることも考えられる。紙の図面も利用可能ではあるが、電子的なカットシートは利点を有する。複数のハードコピーを作ることができ、更新も容易に実施できる。電子版は、以下に詳述するように、他のカットシートおよびオフサイト配管ラインの図面にリンクさせることができる。各カットシートは、現場で作成し、相互検証して正確を期することが望ましい。
カットシートの配置が識別されると、個々のオフサイト配管ラインのマッピングを完成させることができる。石油精製および石油化学設備の規模、運転ユニットを接続する個別オフサイト配管ラインの数、および存在する配管の長さを想定すると、個々のオフサイト配管ラインのマッピングは、複雑で膨大な労力を要しかつ時間の掛かる作業となる可能性があるが、これは、機能的なマッピングシステムの完全さと機能性とを維持する必須の一部である。各オフサイト配管ラインは同様の方法でマッピングされる。各オフサイト配管ラインの始点が定められる。この始点は、貯蔵タンク、特定の運転ユニットまたは他のユニットに位置させることができる。続いて各オフサイト配管ラインの全長を辿りまたは踏査する。ラインの全長に沿って、配管の直径を跡付け、あらゆる弁、分流器、接続、他の配管部品、および運転ユニットへの接続を識別する。配管が通過する各カットシートの位置も識別する。この情報を用いて、各オフサイト配管ラインの配置図が作成される。
この配置図は、いくつかの方法の内の1つによって作成することができる。例えば、この配置図を、手で製図することができ、携帯用コンピュータまたは他の適切な装置を用いて電子的に作成することができる。設備の職員は、手で製図された画像、或いは、後で電子的に伝送されてデータベース120に入れられるCAD画像を作成することができる。設備の職員が特定のオフサイト配管ラインを踏査するときに、配管ラインの配置図を作成する携帯用コンピュータまたは他の適切な装置を用いて、手で製図する画像の作成を省略し得ることも考えられる。オフサイト配管ラインの電子的配置図はデータベース120に保存することができる。配置図が手で作成したもの或いは適切な電子装置を用いて作成したもののいずれであっても、各配置図を、データベース120内の他の配置図およびカットシートとリンクさせることができる。これによって、設備の職員は、システム100の使用時に必要になった際に、多数の配置図およびカットシートを検索することができる。職員がオフサイト配管ラインの長さを踏査する際には、そのオフサイト配管ラインおよび配管部品をその周辺に対して正しくかつ正確に位置決定するために、地理的なデータを、その図面上に直接記入するか或いはコンピュータに入力する。職員がカットシートの位置に近付くと、特定のカットシートにアクセスすることになる。職員は、続いて、適切なカットシート上にオフサイト配管ラインを識別する。これは、カットシートを、オフサイト配管ラインの個々の平面図とリンクさせることになる。1つの特定のオフサイト配管ラインの踏査が完了すると、それによって配置図が作成される。各配管部品は、一意の識別子によって識別されかつ配置図上に標識され、適切な記述が与えられる。配管部品が複数の配置図上に出現する場合は、その配管部品を参照するのに同じ一意の識別子が用いられる。オフサイト配管ラインの説明が用意される。この説明には、その中を流れる個別の物質、それに接続される設備のユニット、それに接続される他の配管ラインおよび配管部品の位置が含まれる。この説明は、更に、その特定のラインに関する設備内の責任部署の情報(即ちラインの帰属部署情報)を、連絡先の情報と共に含むことができる。この説明は、更にまた、この特定の配管を流れる個別物質の圧力および温度が含まれるがこれに限定されない他の必須の情報を含むことができる。特定の物質に関する化学物質等安全データシートと、HAZMATおよびHAZOP手順とを含むこともできる。この情報は、(i)材料を如何に取り扱うべきか、および、(ii)非常時事象が発生した場合に避難が必要か否か、を決定するのにきわめて有用であろう。この説明は、正確さと完全さとを期すために、見直されかつ検証される。続いて、この情報を、配置図に直接付け加えるか、或いはそれにリンクさせることができる。ハードコピーまたは紙の配置図として見る場合は、この情報は、弁または他の配管部品の直接上の、或いはその隣の適切なキーの中に配置することができる。電子的な配置図の場合には、この説明は、例えば図1〜14および16〜18に示すように表示装置上の別個のウィンドウ143に表示することができる。また、電子的な配置図を対話型のものにし得ることも考えられる。このような構成によって、その配置図を見る職員個人が、表示ウィンドウ141においてカーソルを特定の配管部品に動かすことができる。カーソルをその配管部品上に置くことによって、或いは、その配管部品をクリックすることによって、図8に示すように表示装置上に、その配管部品に直接隣接して現れる特定の配管部品の表示、或いは、隣接ウィンドウを出すことができる。別個の表示ウィンドウ144は、オフサイト配管ライン11の詳細図を表示するために開くことができる。このような表示は、オフサイト配管ライン11が複雑な形態を有する場合に提供される。ラインおよびその構成要素に対する付加的な説明は、表示ウィンドウ144に隣接するウィンドウ145に表示することができる。
この記述的情報は、以下に詳述する非常時遮断および対応システム100の重要な側面を構成する。設備の職員は、この記述的情報によって、どの運転ユニットが特定のオフサイト配管ラインに接続されているか、どのオフサイト配管ラインが、直接的に或いは運転ユニットを経由して間接的に互いに連結されているかを速やかに識別できる。この情報は、非常時対応事象が発生した場合に必須である。非常時事象のおよその位置が決定されると、設備の職員は、カットシートおよびオフサイト配管ラインの配置図を用いて、その事象によってどのパイプバンド、どの運転ユニット等が影響を受けるかを速やかに識別できる。設備の職員は、続いて、この情報によって、事象を遮断するためにどの安全手段を講じなければならないかを識別でき、かつ、事象の全体的な影響を最小化し、設備および周辺地域に対する影響を制限するためにどの運転ユニット、貯蔵タンクおよび他のオフサイト配管ラインが影響を受けるかを決定できる。
オフサイト配管ラインの2次元および等角図の配置図を用意することが望ましい。2次元配置図の見本を図4に示し、等角図配置図の見本を図8に例示する。
本発明の好ましい実施形態によれば、2次元および等角図の配置図とカットシートとは、データベース120において電子的形態で維持するのが望ましい。この電子的な保存によって、複数の設備職員が容易にアクセスすることが可能になる。更に、電子的な配置図は、オフサイト配管ラインに変更が加えられた場合、運転ユニットが運転中であってもなくても容易に更新できる。また更に、ラインの帰属部署、ラインに含まれる物質に関係する記述的情報は、設備職員に利用可能な情報が最新かつ正確であるように、容易に更新でき、すべての設備職員に利用可能にすることができる。更に付加的に、電子画像は、周辺地域が事象(例えば火災、爆発、ガスの放出)によって影響を受ける場合に、周辺地域における所要の非常時対応/管理要員に容易に伝送できる。
配置図およびカットシートは探索可能なデータベース120の中に含めるのが望ましい。このデータベースは任意個数のパラメータに基づいて探索可能である。データベースは、図2の探索ウィンドウ142に示すように、特定のラインを識別するためにラインの識別子に基づいて探索することができる。データベースは、個別の物質を含むラインを識別するために個別の材料によって探索することができる。データベースは、交差点の近傍に位置するラインおよびカットシートを識別するために交差点によって探索することができる。また、データベースは、設備内部の特定区画部分の責任に関連する、またはその責任の下にあるすべてのラインを識別することができるように、ラインの帰属部署に基づいて探索し得ることも考えられる。更にまた、特定の1つのラインまたは複数のライン、或いは配管部品を識別するために、個々の配置図を探索し得ることも考えられる。
本発明によれば、探索可能なデータベース120は、設備において使用するための非常時遮断および対応システム100の不可欠の一部を構成する。非常時遮断および対応システムは対話型であり、これによって、設備の職員が、オフサイト配管系内部で発生し或いはオフサイト配管系に影響を及ぼす非常時事象において影響を受ける可能性がある設備の機器、ユニットおよび配管ラインを敏速に識別できるようになる。これらの非常時事象は、気象関係の非常事態(例えば洪水、風、雷、竜巻、ハリケーン)、火災、爆発、或いは、配管の破損、漏出および他の非常時事象による毒性材料の放出を含むが、これらに限定されない。本発明による非常時遮断および対応システム100の主たる目的は、非常時事象に的確に対応するのに要する時間を大幅に短縮することにある。この時間の短縮によって、設備の職員が、設備の特定部分、運転ユニット等を速やかに遮断して、漏出、火災等を封じ込めることができるようになる。更に、オフサイト配管を遮断することによって、対処しなければ設備および周辺地帯全域に深刻な損害をもたらす可能性がある事象の拡大を抑えることができる。また、このシステムは、設備の職員および周辺地域を保護するために、必要な安全境界の設定に利用することができる。
図15および19に示すように、本発明による非常時遮断および対応システムは、適切なコンピュータ操作ユニット110と接続して使用される電子的に探索可能なデータベース120を含む。このシステム100は、コンピュータ操作ユニット110およびデータベース120に操作可能に接続される少なくとも1つの端末機130を含む。端末機130は、スタンドアロンシステムとしてユニット110に直接接続することができる。図19に示すように、端末機130を、ウェブブラウザ、或いは仮想プライベートネットワーク(virtual private network:VPN)170のような他の適切な接続を介してユニット110に接続するのも好ましい。また、端末機130を、広域ネットワーク(wide area network:WAN)160経由で通信させることもできる。これらの構成によって、複数の使用者が、端末機130からシステム100にアクセスできる。各端末機130は、付属するキーボードを備えたモニタ、または対話型のタッチスクリーン表示装置を含む。モニタ130の表示装置140はいくつかの領域に区分される。主要表示ウィンドウ141は、(図1に示すような)空中画像、(図2〜4、9および10に示すような)設備およびその一部の概略画像、(図5および6に示すような)カットシート5、および、(図7および11〜14に示すような)道路図を表示する。主要表示ウィンドウ141は、例えば図9に示すように高い高度からの配置図を表示できる。この配置図の尺度は、図3、4、7、11〜14に示すように、設備のより詳細な分解図を表示できるように調整可能である。探索ウィンドウ142は、使用者が所要の探索パラメータを選択して入力することを可能にする。記述ウィンドウ143は、選択されたカットシート、弁、配管ライン等に関係する情報(例えば、ラインの帰属部署、物質、保全情報等)を提供する。コンピュータ操作ユニット110およびデータベース120を、バックアップ目的、災害復旧目的用として、設備に、或いは設備から離れた位置に配置し得ることが考えられる。設備に配置される一次システムの故障の場合のバックアップとして機能するバックアップ用冗長コンピュータ操作ユニット210およびデータベース220を遠隔配置することもできる。バックアップ用コンピュータ操作ユニット210は、図19に示すように、WAN160を介してコンピュータ操作ユニット110に接続される。システムの完全さを確保するために、限られた数の設備職員のみが、システム内部に含まれる配置図、カットシートおよび画像を修正および/または入れ替えする権限を有するように考えられている。即ち、システムのすべての他の使用者はシステムに読み取り専用のアクセスをするだけであろう。このアクセスによって、使用者は情報を探索し、検索しかつ精査できるが、それを変更することはできない。システム100は、システム100から得られる情報を容易に他者に伝達できるように、他のシステム(例えば、警報システム、火災および非常時対応システム)とリンクさせることが望ましい。システム100は、非常時事象(例えば爆発)の際の破壊破片の分散または毒性の可能性がある飛散雲の拡がりの予測に使用できる他のモデル化システム180(例えば、分散モデル化システム等)にリンクさせることができる。この情報は、安全境界を確立し得るように、システム100に送り込むことができる。
次に、本発明による非常時遮断および対応システムを、いくつかの例に関連付けて更に詳しく説明する。特定のオフサイト配管ラインにおける漏洩に関連する非常時事象が発生した場合、適切なプラント職員(以下使用者と呼称する)がシステム100にアクセスする。使用者は、ライン番号、特定のライン名(これはその中に含まれる個別物質の説明を含むことができる)、漏洩箇所近傍の交差点の交差点番号、またはカットシート番号を含むいくつかの探索パラメータのどれかを用いて当該ラインを探索できる。
ここで、ラインの識別子を利用する探索について記載する。使用者には、探索ウィンドウ142に、図2に示すメニューが提供される。使用者が特定のオフサイト配管ラインに関連する識別子を入力すると、そのラインの配置図が、図3に示すように表示ウィンドウ141に表示される。この配置図は、配管部品および接続と、関連する設備のシステムとの配置を含んでいる。表示領域140上の別個のウィンドウ143には、そのラインに関係する次のような情報が表示される。即ち、(i)ライン番号、(ii)ラインの説明、(iii)直径、(iv)ラインの帰属部署または操作者(当該連絡先情報を含むこともできる)、および(v)関連するカットシートの識別子である。図13には、強調されたライン11が示されている。使用者が漏洩のおよその位置を知っていれば、使用者は、図13に示すように、漏洩のおよその位置に電子的マーカを置くことができる。その場合、システム100は、その漏洩を遮断するためにどの弁41を操作しなければならないかを決定する。図14に示すように、必要な弁および影響を受けるラインの部分が表示装置141上に強調される。これによって、使用者は、必要な設備職員に漏洩遮断手段を通知できる。続いて、設備職員は、漏洩を遮断するため弁を手動で閉止するであろう。また、システムの操作者が自動的に必要な弁を操作できるように、電子的な制御装置を用意してシステム100にリンクさせ得ることも考えられる。このような構成は、必要な1つの弁または複数の弁が安全地帯内部に位置している場合に有用であろう。
システム100は対話型である。従って、設備の職員は弁の閉止を使用者に通知するので、弁の状態を開位置から閉位置に変更するように配置図を更新できる。これは、弁の閉止を、体系的に時間を取らずに指示するために用いることができる。状況によっては、弁が故障しているか、或いは、弁が安全地帯内に位置しておらず、設備職員がその弁にアクセスできない可能性がある。その場合は、漏洩を遮断するのに必要な二次弁を識別する必要がある。使用者は、その弁の状態を変更して、それが故障しているか、または安全境界の内部にあることを示すことができる。使用者は、続いて、図13に示すように、探索ウィンドウ142によって二次弁が表示されるように選択できる。三次弁を識別することも可能である。続いて、配置図が、漏洩を遮断するために閉じられるべき二次弁を表現するように最新化される。二次弁またはバックアップ弁は一次弁から離れた別の位置にあるので、その閉止によって、追加的な別の運転ユニット等が影響を蒙る可能性がある。一次弁を二次弁から区別するために、弁を、一次弁および二次弁を区別するように異なる色または他の適当な識別子で表示することができる。この表示は、また、遮断作業によって影響を受けるユニットを強調することができる。これによって、運転ユニットの連続的な運転を維持するために、1つのラインからの供給を別のラインに分流させる適切な手段を講じることができるか、或いは、運転ユニットの故障を避けるために、または、その特定のオフサイト配管ラインまたは隣接する配管ライン内部の他の配管部品に対する損傷を最小化するために適切な停止手段を取ることができる。
次に、オフサイト配管ラインの説明を利用する探索について記載する。設備の職員は、特定のラインの識別子を知らない可能性があるが、それを流れる個別の物質またはライン名は知っている場合がある。プルダウンスクリーン146を使用する使用者は、ラインの説明、そのラインを流れる個別の物質等を含むライン番号のリストを得ることができる。プルダウンスクリーン146は図9に表わされている。例示目的のため、特定のラインの識別子情報はウィンドウ146から省かれている。使用者は、操作において、所要のラインの識別子を強調して、対応する配置図をウィンドウ141に表示できる。また、使用者は、物質に基づく探索を実行して、可能性のあるオフサイト配管ラインのリストを作成できる。使用者は、この情報に基づいて、設備の職員が提供する説明に適合する特定のオフサイト配管ラインを速やかに分離かつ識別できる。使用者は、リストから、主要表示ウィンドウ141に表示するための配置図を検索できる。前記のように、この配置図は、あらゆる弁、分流器、接続および他の配管部品の配置を含む。表示領域の別個のウィンドウ143には、そのラインに関係する次のような情報が表示される。即ち、(i)ライン番号、(ii)ラインの説明、(iii)直径、(iv)ラインの帰属部署または操作者、(v)関連するカットシートの識別子、および(vi)他の接続システムである。使用者が漏洩のおよその位置を知っていれば、使用者は、その特定領域を強調して拡大図を作り出すことができる。続いて、上記の方法で漏洩を封じ込めることができる。
次に、カットシートの識別子を利用する探索について記載する。設備の職員は、使用者に、特定のカットシートに関連する一意の識別子識別手段を提供することができる。使用者は続いてカットシートを探索できる。特定のカットシートが図5に示すように表示される。使用者はこのカットシートから特定のオフサイト配管ラインの識別子を識別できる。使用者は、カットシート上における所要の配管ラインの断面を強調することができるか、或いは、図6に示すように、特定の配管ラインを強調するライン識別子を入力することができる。使用者は、続いて、特定のオフサイト配管ラインを表す必要な配置図を検索できる。使用者は、その後、漏洩を遮断するのに必要な適切な手段および工程を設備の職員に通知できる。
次に、道路または交差点の識別子を利用する探索について記載する。非常時事象において連絡する設備の職員が特定のパイプバンドまたはその中に含まれるラインをよく知っていないという状況が生じる可能性がある。設備の職員は、使用者に、道路名、または交差点の識別子、または隣接する運転ユニットのような他の地理的識別子のみを提供することができる。地理的識別子は、設備における事象の場合に周辺地域の要員が連絡するときにも用いることができる。この場合、使用者は、探索ウィンドウ142のプルダウンメニュー147から道路および/または交差点および/または運転ユニットを探索できる。プルダウンメニュー147は図10に例示される。例示目的のため、特定の位置識別子情報はメニュー147から省かれている。使用者は、操作において、所要のラインの識別子を強調して、対応する配置図をウィンドウ141に表示できる。例えば、特定の交差点を選択すると、図7に示すように、その交差点の配置図が表示される。この配置図は、図11および12に示すように最も近い(いくつかの)カットシート5の位置を識別する。使用者は更に特定のパイプバンドを識別できる。特定のパイプバンドを識別すると、使用者は次に当該カットシート5を識別できる。続いて、使用者は、表示されたカットシートのマーカを(図6に示すようにマーカを強調するかまたはそれをクリックすることによって)選択するか、或いは、探索ウィンドウ142においてそのカットシートに関連する適切な識別子を入力して、必要なカットシートを表示させることができる。図6に示すように適切なオフサイト配管ラインがカットシート上に識別されると、使用者は、図6に示すように特定のラインを強調するか、或いは、探索ウィンドウ142においてそのラインに対応する識別子を入力して当該ラインを表示できる。続いて、このラインの配置図を、図13に示すように表示できる。使用者は、その後、漏洩を遮断するのに必要な適切な手段および工程を設備の職員に通知できる。
本発明による非常時遮断および対応システム100は、図1および16に示すように、特定の境界内部の領域を強調するために用いることもできる。例えば、設備内部における非常時事象(例えば、漏出、火災、爆発、毒性事象)の発生に対応して、安全境界内部に位置するオフサイト配管ラインを識別することが必要になる場合がある。使用者は、図1に示すような空中画像または設備の大縮尺の配置図を検索して、事象のおよその位置を正確に示すことができる。使用者は、図1に示すように、図形線30を引くことができるか、或いは、安全境界の近似的な半径を入力することができる。使用者は、次に、図16に示すように、線引きされた領域を拡大する画像を出すことができる。その場合、この拡大配置図は、その境界内部に含まれるオフサイト配管ライン、配管部品、運転ユニットおよび他の識別子を識別する。使用者は、続いて、オフサイト配管ラインの配置図を検索して、ラインおよびそれに接続される運転ユニット等のどれかが影響を受けるとすればそのどれが影響を受けるかを決定できる。使用者は、更に、非常時事象の影響を安全境界内部の領域に制限できるように、必要な配管部品情報等を検索できる。これは、可能性のある非常時事象の破滅的な影響を最小化するのにきわめて有効である。このシステムは、安全境界の必要な大きさを確認するためにも用いることができる。不幸にして、爆発、火災、および運転ユニットからの着火性または毒性ガスの放出は起こり得るものである。これが発生すると、設備内部の建物および設備周辺の地域から人を避難させる必要が生じる場合がある。このような放出が設備内および設備の境界を超えて拡がる範囲を推定する他の方法が利用可能であるので、このような推定の結果をシステム100と統合することができ、その範囲を、例えば図1に示すように設備の配置図に表示できる。空中画像を周辺地域に拡大することによって、あらゆる強制的な避難の範囲を識別することができる。上記のように、システム100は他のシステムにリンクさせることができる。設備の職員にその領域から退避するべく通知する警告が安全境界内部に鳴り響くことができるように、システム100を警告システムにリンクさせることが可能である。安全境界は、また、保全および他の非常時でない事象に対する安全境界の設定にも用いることができる。例えば、クレーンは、精製設備の構成要素を設備内部のパイプバンドおよび他の構成要素の上に吊り上げるために用いることができる。この場合、クレーンの高さを、クレーン転倒時の安全境界の設定に用いることができる。
システム100は、また、パイプバンドの中を延びるすべてのオフサイト配管ラインの識別用としても用いることができる。使用者は、図17に示すように、1つのパイプバンド上に(断面線191を形成する)2つの点を識別することによって特定のパイプバンドを識別できる。システム100は、続いて、その位置においてそのパイプバンドを通るすべてのオフサイト配管ラインを探索しかつ識別する。次に、各オフサイト配管ラインに関係する関連情報が、例えば図18に示すようにリストに表示される。図18は、例示目的のためウィンドウを表示しているが、特定の内容は表示していない。実際の表示ウィンドウは、使用者が必要な配管ラインを容易に識別しかつ選択できるように十分な情報を表示できる。表示される情報はリンクを含んでおり、それによって、使用者は、そのパイプバンド内に含まれる個々のオフサイト配管ラインに関連する配置図およびカットシートを速やかに位置特定することができる。この機能は、1つのパイプバンド全体に影響する可能性がある事象の発生時に特に有用である。従って、事象を遮断するのに十分な遮断工程を各ラインに対して実行し得るように、パイプバンド内のすべての影響を受けるラインを識別できる。
システム100を、圧力低下および漏洩を示唆する他のパラメータを検知できる自動漏洩検知システムにリンクさせ得ることも考えられる。この場合、システム100は、漏洩位置を正確に定め、事象の遮断に必要な工程(例えば弁の閉止)を識別するために用いることができる。
非常時遮断および対応システムの主たる目的は非常時事象における対応時間の改善に向けられているが、システム100は、十分に本発明の範囲内にあると考えられる他の目的にも有用である。システム100は、非常時対応計画および準備に関連する設備の職員のための訓練モジュールとして用いることができる。システム100は、設備の職員および周辺地域の住民の準備を促進するために、非常時事象の発生のシミュレーション用として用いることができる。
またシステム100を計画に関連付けて使用し得ることも考えられる。システム100を、計画手段として、次のような事項を識別するために用いることができる。即ち、(i)使用されていないオフサイト配管ライン、(ii)保全作業によってどのラインおよび運転ユニットが影響を受けるか、(iii)構成要素がパイプバンド上に吊り上げられたときに影響を受けるラインおよび運転ユニット、(iv)新しいオフサイト配管ラインの可能な敷設位置、(v)オフサイト配管系の検査の管理、および(vi)オフサイト配管系の保全の管理、である。
しかし、本発明はオフサイト配管だけに限定するようには意図されていない。むしろ、システム100を、処理ユニットにおける事象を探知しかつ遮断するために、処理ユニットに関連付けて使用し得ることが考えられる。また、システム100の利用を、後で特定の情報を必要に応じて検索し得るように、コンピュータ制御ユニット110の記憶装置に保存することも考えられる。特に、日時と、配置図にアクセスした使用者とが、配置図のコピーと、事象に対応してまたはシステム100の使用においてなされたあらゆる変更(即ち弁の作動)とを含めて保存される。
本発明の範囲から逸脱することなく種々の変更および/または変形をなし得ることが当業者には明らかであろう。本明細書に含まれるすべての事項は単に例示的なもので、限定の意味を有するものでないことが意図されている。本発明を、石油精製および/または石油化学設備に関連させて説明したが、本発明は、それに限定されるようには意図されていない。むしろ、本発明は、設備全域にわたって材料を輸送する配管ラインの拡がりを有する他の設備における使用にも適している。従って、本発明は、ここに開示した方法およびシステムの変更および変形が添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内に入る限り、その変更および変形を包含するように意図されている。

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの設備ユニットおよび配管系を有する設備のマッピング方法であって、
    前記配管系は、設備の少なくとも一部を通って延びる少なくとも1つのパイプバンドを含み、前記各パイプバンドは、少なくとも1つの配管ラインおよびそれに関連する少なくとも1つの配管ライン装置を含み、選定された物質が前記少なくとも1つの配管ラインを通って流れ、
    前記設備内部に複数の特別な地上の識別子の位置を定め、識別して、前記特別な地上の識別子のそれぞれに対して固有の交差点の識別子を割り当て、前記特別な地上の識別子のそれぞれに対して記述的情報を提供する工程であって、前記特別な地上の識別子は各々、前記少なくとも1つの設備および配管系のいずれかの近傍に位置する工程;
    少なくとも1つの前記特別な地上の識別子の近傍に位置する少なくとも1つのカットシートについて、少なくとも1つの位置を定め、識別して、前記カットシートの各位置に対して固有のカットシートの識別子を割り当てる工程であって、前記各カットシートは、前記配管系に隣接して配置され、かつ前記カットシートの位置において前記各配管ラインを識別する工程;
    特定の前記カットシートの位置にある前記パイプバンド内の各配管ラインを識別するために、前記少なくとも1つのカットシートをそれぞれマッピングする工程であって、
    前記各カットシートのマッピングは、特定の前記カットシートの位置にある各配管ラインおよび前記パイプバンド内の位置を識別する工程を含み、
    前記少なくとも1つのカットシートをそれぞれマッピングする工程が、前記各カットシートの電子的配置図を調製し、前記電子的配置図を探索可能なデータベースに保存する工程を含む工程;
    前記少なくとも1つの配管ラインをそれぞれマッピングする工程であって、
    前記各配管ラインのマッピングは、
    (i)前記配管ラインに対して固有の配管ライン識別子を割り当てる工程;
    (ii)前記配管ラインに対して記述的情報を提供する工程;
    (iii)前記配管ラインに関連する各配管ライン装置を識別する工程;
    (iv)前記各配管ライン装置に対して記述的情報を提供する工程;
    (v)前記配管ラインに関連する前記各配管ライン装置の位置をマッピングする工程;
    (vi)前記各配管ライン装置に対して固有の記述的識別子を提供する;および
    (vii)少なくとも1つの前記各カットシートの位置を、前記各配管ライン上に、前記各配管ラインの位置を、前記各カットシートの位置上にマッピングする工程
    を含み、
    前記少なくとも1つの配管ラインをそれぞれマッピングする工程が、前記各配管ラインの電子的配置図を調製し、前記電子的配置図を前記探索可能なデータベースに保存する工程を含む工程;および
    特定のカットシート上に表現される前記各配管ラインと、前記探索可能なデータベース中の、その配管ラインに対応する前記電子的配置図の間に、少なくとも1つの電子的リンクを設定する工程
    を含むことを特徴とするマッピング方法。
  2. 前記設備の少なくとも1つの画像を得る工程であって、前記少なくとも1つの画像は、前記少なくとも1つのオフサイトパイプバンド、前記少なくとも1つの設備ユニットまたは前記少なくとも1つの地上の識別子のおよその位置を識別する工程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のマッピング方法。
  3. 前記配管ラインは、オフサイト配管ラインおよびオンサイト配管ラインのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のマッピング方法。
  4. 前記少なくとも1つの配管ライン装置が、弁、配管部品、センサおよび監視装置の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項に記載のマッピング方法。
  5. 設備における配管の非常時遮断および対応用のシステムであって、
    前記設備は、前記設備の一部を横切って延びる少なくとも1つのパイプバンドを有する配管系を含み、前記各パイプバンドは少なくとも1つの配管ラインを含み、前記各配管ラインは、物質が通って流れる配管および少なくとも1つの配管ライン装置を含み、
    前記設備は、少なくとも1つの設備ユニットを含み、
    前記各配管ラインの少なくとも1つの配置図および前記少なくとも1つのパイプバンドのそれぞれに対する少なくとも1つのカットシートを含む探索可能なデータベースであって、
    前記各カットシートは、前記設備内の前記カットシートの特定位置において、前記パイプバンドを通って延びる前記少なくとも1つの配管ラインおよび前記カットシートの特定位置における前記パイプバンド内の前記配管ラインの他の配管ラインに対する位置を表現し、
    配管ラインの前記各配置図は、その配管ラインが出現する各カットシートと電子的にリンクしており、
    前記各カットシートは、前記カットシートの特定位置における前記パイプバンド内の配管ラインの前記各配置図と電子的にリンクしているデータベース;
    前記探索可能なデータベースを保存し、前記配置図およびカットシートを検索するためのコンピュータ操作ユニット;および
    前記コンピュータ操作ユニットによって検索される前記配置図およびカットシートにアクセスし、それを表示するための少なくとも1つの端末機
    を含むことを特徴とするシステム。
  6. 前記少なくとも1つの配管ラインがそれぞれ、オフサイト配管ラインおよびオンサイト配管ラインのいずれかであることを特徴とする請求項に記載のシステム。
  7. カットシートの少なくとも1つの配置図であって、前記設備内のカットシートの特定位置において表示されるカットシートの少なくとも1つの配置図を更に含むことを特徴とする請求項に記載のシステム。
  8. 設備における事象の遮断方法であって、
    前記設備は、前記設備の一部を横切って延びる少なくとも1つのパイプバンドを有する配管系を含み、前記各パイプバンドは少なくとも1つの配管ラインを含み、前記各配管ラインは、物質が通って流れる配管および少なくとも1つの配管ライン装置を含み、
    前記設備は、少なくとも1つの設備ユニットおよび少なくとも1つの地上の識別子を含み、
    前記設備における事象の位置を識別する工程;
    前記事象の発生によって影響を受ける前記パイプバンドおよび設備ユニットを識別するために探索を実施する工程であって、
    前記探索を実施する工程は、前記事象の位置を識別するための、前記パイプバンド、配管ライン、設備ユニットおよび地上の識別子のうちのいずれかの識別に基づいて、前記各配管ラインについての配置図およびカットシートの電子データベースを探索する工程を含む工程および
    前記事象を遮断する手段を識別する工程
    を含むことを特徴とする事象の遮断方法。
  9. 前記事象の位置を識別する工程が、前記事象の位置を識別するために、前記パイプバンド、配管ライン、設備ユニットおよび地上の識別子のいずれかを識別する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の事象の遮断方法。
  10. 前記事象を遮断する安全手段を実施する工程を更に含むことを特徴とする請求項に記載の事象の遮断方法。
  11. 前記事象を遮断する安全手段を実施する工程が、少なくとも1つの配管装置を操作する工程を含むことを特徴とする請求項10に記載の事象の遮断方法。
  12. 前記事象を遮断する手段を識別する工程が、安全境界および少なくとも1つの配管装置のいずれかを識別する工程を含むことを特徴とする請求項に記載の事象の遮断方法。
  13. 前記事象が、非常時事象および非常時でない事象のいずれかであることを特徴とする請求項に記載の事象の遮断方法。
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