JP5198303B2 - さや管保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の基礎を貫通するさや管を配筋に固定するために用いるさや管保持具に関するものである。
従来より、この種の保持具として、さや管の外周面を保持する湾曲部の両端に、凹みと突起を形成した平板が取付けられたスリーブバンドなどが知られている(特許文献1)。
上記スリーブバンドは、さや管の外周面に湾曲部を巻き付けると共に、湾曲部の両端に取付けられた平板を直近の縦配筋又は横配筋に当接させて、配筋と共に平板の凹みと突起に結束線を巻きつけることで平板と配筋を結束線により結束して、さや管を配筋に固定するものである。
実開昭61−152647号公報
しかしながら、上記スリーブバンドの平板は180°間隔で取付けられているので、縦方向又は横方向のいずれか一方に配設された配筋にしか固定することができず、固定が不充分でコンクリート打設時にさや管がズレてしまう恐れがあった(縦配筋に固定した場合は上下方向の力が作用するとズレ易く、横配筋に固定した場合は左右方向の力が作用するとズレ易い)。このような問題を解決するため、上記スリーブバンドの湾曲部に、平板を両端の2箇所のみならず、3箇所、或いは4箇所取付けたとしても、コンクリート基礎に配設される縦配筋と横配筋は、その交点を結束線で結束するか溶接などされていて、縦配筋と横配筋は平面視すると配筋1本の太さ分だけズレて接しているので、いずれかの平板を縦配筋又は横配筋に当接させると、残りの平板と横配筋又は縦配筋との間には配筋1本分の隙間が生じてしまい、しっかりと固定することができないため、コンクリート打設時にさや管がズレてしまうという問題は解決されない。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、突出片の配筋との当接面を縦配筋及び横配筋に隙間なく当接させて固定することにより、コンクリートを打設した際、上下方向や左右方向に力が作用してもさや管がズレることのないさや管保持具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るさや管保持具は、建物の基礎を貫通するさや管を保持するさや管保持具であって、上記さや管を保持するために上記さや管と略同心状に形成された保持部と、上記さや管を配筋に固定するために上記保持部から外方向に突設された突出片からなり、上記突出片が略90°間隔で少なくとも2つ形成されており、その突出片の配筋との当接面が、直近に配設された縦配筋と横配筋にそれぞれ当接するように形成されていることを特徴とするものである。
本発明のさや管保持具においては、上記突出片の配筋との当接面の全てが略同一平面上にあって、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあることが好ましい。また、略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成されており、且つ、突出片の配筋との当接面の全てが同じ方向を向いているさや管保持具も好ましく、略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋2本分の間隔をあけて形成されており、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあるさや管保持具も好ましい。上記いずれかの構成のさや管保持具においては、上記突出片の配筋との当接面の裏側に、さや管を配筋に固定するために用いる番線の掛かり部を設けることが好ましい。また、上記突出片の配筋との当接面に、凸凹を形成したことが好ましく、上記突出片に番線を通す孔を設けたことがより好ましい。更に、上記保持部が開環体であって、その開環体の相対向する端部に、端部同士を連結して開環体を締め込むためのフックをそれぞれ設けたさや管保持具も好ましい。
本発明のさや管保持具は、配筋に固定する突出片が、略90°間隔で少なくとも2つ形成されているのに加えて、この突出片の配筋との当接面が、直近に配設された縦配筋と横配筋にそれぞれ当接するように形成されているので、縦配筋又は横配筋のどちらか一方だけにではなく、その両方に突出片の配筋との当接面が隙間なく確実に当接する。このように、配筋に固定するための突出片の配筋との当接面を、隙間なく縦配筋と横配筋に当接させながら、縦配筋及び横配筋に固定することで、さや管保持具は、配筋へ強固に取付けられる。従って、コンクリート打設時に、さや管保持具に保持されたさや管へ、上下方向の力が作用しても、左右方向の力が作用してもさや管がズレる心配がない。
上記のように、突出片の配筋との当接面が隙間なく当接するさや管保持具として、上記突出片の配筋との当接面の全てが略同一平面上にあって、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあるさや管保持具が該当する。このさや管保持具は、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面を対面関係とすることで、当接面の全てを略同一平面上にしながらも、突出片の配筋との当接面を配筋に隙間なく当接させることができ、この場合は、特に、突出片の配筋との当接面が縦配筋及び横配筋に対面する方向から当接するため、上下方向や左右方向のみならず前後方向(さや管の長さ方向)の力が作用してもさや管がズレる心配がない。このように、当接面を略同一平面上にすることで、保持部の全長を短くすることができ、さや管保持具をコンパクトに形成することができる。
また、略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成されており、且つ、突出片の配筋との当接面の全てが同じ方向を向いているさや管保持具も、上記のさや管保持具と同様に、突出片の配筋との当接面が配筋に隙間なく当接するので、さや管がズレてしまう心配がない。このさや管保持具は、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面を、さや管の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成したものであるが、当接面の全てを同じ方向とすることで、さや管保持具の長さも余り長くなることがなく、また、当接面の全てを一方向から同時に配筋に当接させることができるので施工性が向上する。
更に、略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋2本分の間隔をあけて形成されており、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあるさや管保持具も、上記2つのさや管保持具と同様に、突出片の配筋との当接面が配筋に隙間なく当接し、さや管がズレてしまう心配がない。また、突出片の配筋との当接面が縦配筋及び横配筋に対面する方向から当接するため、上下方向や左右方向のみならず前後方向の力が作用してもさや管がズレる心配がない。このさや管保持具は、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面を、さや管の長さ方向において配筋2本分の間隔をあけて形成するので、突出片を屈曲させずに突設させようとすると保持部の長さが長くなってしまうが、その分、さや管を安定的に且つ強固に保持することができる。
上記いずれかのさや管保持具において、上記突出片の配筋との当接面の裏側に、さや管を配筋に固定するために用いる番線の掛かり部を設けたものは、番線の掛かり部を設けることで、さや管保持具を配筋に固定する際、番線がズレる心配がなくなるので、さや管がズレることがなくなると共に、施工性も向上する。
また、上記突出片の配筋との当接面に、凸凹を形成したさや管保持具は、突出片を配筋に当接させたとき、当接面の凸凹が配筋に引っ掛かることによって、突出片の長さ方向にズレることがなくなり、さや管を確実に固定することができるようなる。
更に、上記突出片に番線を通す孔を設けたさや管保持具は、番線を通す孔を設けることで、さや管保持具を番線等で配筋に括りつけるときに、番線等を孔に通して配筋に括りつけることができるので、さや管をより確実に固定できるようになると共に、作業性も向上する。
また、上記保持部が開環体であって、その開環体の相対向する端部に、端部同士を連結して開環体を締め込むためのフックをそれぞれ設けたさや管保持具は、開環体を開いた状態にして、さや管をその開環体の内側にセットし、フックによって端部同士を連結すると共に、開環体を締め込むことで、簡単にさや管を強固に保持することができるので、施工性が更に向上する。
本発明の一実施形態に係るさや管保持具を用いてさや管を保持した状態を示す斜視図である。 同保持具の平面図である。 同保持具の正面図である。 同保持具を用いた一施工例を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係るさや管保持具を示す平面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るさや管保持具を示す平面図である。 本発明の更に他の実施形態に係るさや管保持具を示す平面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1は本発明の一実施形態に係るさや管保持具を用いてさや管を保持した状態を示す斜視図、図2は同保持具の平面図、図3は同保持具の正面図、図4は同保持具を用いた一施工例を示す概略図である。
本発明のさや管保持具1は、図4に示すように、建物のコンクリート基礎Cを貫通するように埋設されるさや管4が、コンクリート打設時に、その圧力によって位置ズレを起こさないように、さや管4をコンクリート基礎Cを補強するための縦配筋5及び横配筋6に固定するためのもので、図1に示すように、さや管4の横さや管部4bを囲繞保持する保持部2と、その保持部2から外方向に突設された3本の突出片3,3,3からなる。
上記さや管4を保持するための保持部2は、図1に示すように、さや管4と略同心状に形成された環状の開環体で、その内周面でさや管4の横さや管部4bの外周面を囲繞して保持するようになっている。図3に示すように、この開環体2の相対向する端部には、端部同士を連結して開環体を締め込むためのフック2a,2aがそれぞれ設けられている。このフック2aは、保持部2のそれぞれの端部を略L字形に折り曲げて形成された突片で、このフック2aには、フック2a,2a同士を連結するために用いる番線等(不図示)を通す孔2bが形成されている。この孔2bに番線を通して、フック2a,2a同士を連結すると共に、番線を締め込んでいくと、保持部2は徐々に閉環されていって、さや管4を強固に保持することができる。このとき、保持部2が完全に閉環してしまうと、それ以上はさや管4を締め込む力が作用せず、さや管4がズレてしまう恐れが生じるので、番線を締め込んでも、フック2aとフック2aの間には、多少の隙間が生じる程度に形成してある。このように、保持部2を開環体とし、フック2aによって開閉自在とすることで、保持部2を開いた状態でさや管4を保持部2の内周面にセットすることができるので、簡単にさや管4を保持することができるようになり、施工性が向上する。
尚、上記フック2aについては、開環体である保持部2の端部を連結して締め込めるものであれば形状は限定されるものではなく、また、締め込むための手段も上記孔2bと番線に限定されるものではない(番線などを係止できるような形状であればよい)。
上記保持部2から外方向に突設された突出片3は、番線等でコンクリート基礎Cに配設された縦配筋5及び横配筋6と結束することで、上記保持部2によって保持したさや管4を、縦配筋5及び横配筋6に固定するために形成されたもので、図3に示すように、1つが上方向に突設されて、その上方向に突設された突出片3を基準に90°間隔で左方向及び右方向にそれぞれ突設されている。この突出片3の内、上方向に突設されたものは、図1に示すように、直近に配設された横配筋6と垂直に交差し、その横配筋6に番線等で括りつけられる。また、左方向と右方向に突設された突出片3,3は、直近に配設された縦配筋5,5と垂直にそれぞれ交差し、その縦配筋5,5に番線等で括りつけられる。
尚、この突出片3は、本実施形態では、強度を持たせるために断面を凹型としているが、単なる平板であってもよく、特に形状が限定されるものではない。
上記3つの突出片3,3,3の配筋(縦配筋5、横配筋6)との当接面3a,3a,3aは、図2に示すように、その全てが同一平面上にあって、且つ、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが対面する位置関係となっている。このとき、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aの全てを同一平面上とするだけでなく、90°間隔で隣り合う突出片3,3の配筋との当接面3a,3aを対面関係(上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが対面関係であって、左方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと右方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aは同方向。)とすることが重要である。すなわち、コンクリート基礎Cに配設される縦配筋5と横配筋6は、平面視すると配筋1本の太さ分だけズレて接しているので、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aの全てが同一平面上にあるとすると、90°間隔で隣り合う突出片3,3の配筋との当接面3a,3aを対面関係としなければ、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aを縦配筋5,5に当接させたときに、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと横配筋6との間には配筋1本分の隙間が生じてしまうので、しっかりと固定することができず、コンクリート打設時に上下方向の力が作用すると、さや管4がズレてしまうことがある。しかしながら、当接面3aが上記のような位置関係となるように保持部2から突出片3を突設することで、当接面3a,3a,3aは、直近に配設された縦配筋5,5と横配筋6にそれぞれ隙間なく当接するので、コンクリート打設時に、さや管4に対して上下方向の力が作用しても左右方向の力が作用しても、さや管4がズレる心配がなくなる。更に、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aが縦配筋5,5及び横配筋6に対面する方向から当接するため、上下方向や左右方向のみならず前後方向(さや管4の長さ方向)の力が作用してもさや管4がズレる心配がない。
上記突出片3の配筋との当接面3aには、図2、3に示すように、多数の凸凹3cが形成されている。このように、配筋との当接面3aに多数の凸凹3cを形成することで、突出片3を配筋に当接させたとき、当接面3aの凸凹3cが配筋に引っ掛かるので、さや管保持具1が突出片3の長さ方向にズレることがなくなり、より確実にさや管4を固定することができるようになる。上記多数の凸凹3cは、図2に示すようなV字形の多数の溝に限られず、例えばU字形の多数の溝であってもよい。また、大きさも特に制限はなく、例えば突出片3の配筋との当接面3aに当接する配筋の当接箇所が一つの溝にはまり込んで保持されるような大きさの溝(凸凹3c)であってもよい。
また、図2、図3に示すように、上記の突出片3の配筋との当接面3aの裏側には、さや管保持具1を縦配筋5又は横配筋6に括りつけるために用いる番線(不図示)の掛かり部3bが設けられている。この番線の掛かり部3bは、V字形の溝であって、番線の径(0.5〜2mm程度)と同程度の幅で連続して複数設けられており、この掛かり部3bを設けることで、さや管保持具1と配筋を結束した際、番線が掛かり部3bに引っ掛かってズレる心配がなくなるので、より強固にさや管4を固定することができる。
更に、上記突出片3の配筋との当接面3aには、番線を通す孔3dが複数(本実施形態では、5つ)穿孔されている。この孔3dは、番線でさや管保持具1を縦配筋5及び横配筋6に括りつけるときに利用するもので、保持部2から一番近い箇所に穿孔された孔3dが、保持部2から約40mmの位置に穿孔されており、その直径は、番線を無理なく通せるように、1〜5mm程度となっている。この孔3dと上記掛かり部3bを利用することで、番線でさや管保持具1を縦配筋5及び横配筋6に括りつけるときの、確実性、作業性がより向上する。
上記のような構成の突出片3は、保持部2から50〜200mm程度、外方向に突設されている。この寸法の範囲内に突出片3を突設することで、縦配筋5及び横配筋6からさや管保持具1までの距離が多少離れていても、さや管保持具1を縦配筋5及び横配筋6に括りつけることができるので、さや管4の配管の自由度を確保できる。また、上記寸法内であれば、さや管保持具1が縦配筋5や横配筋6の邪魔になることもない。
尚、上記の突出片3は、90°間隔で少なくとも2つ形成されていれば、縦配筋5と横配筋6のそれぞれに括りつけることができるので、さや管保持具1としての機能を果たすものであるが、本実施形態のように、突出片3を3つ形成し、縦配筋5,5と横配筋6の計3本に括りつけるほうが、より強固に括りつけることができるので好ましい。勿論、下方向にもう一つ突出片3を突設して、さや管4の下方に配設された横配筋6に括りつけてもよいことは言うまでもない。
次に、上記のような構成のさや管保持具1を用いて、さや管4をコンクリート基礎Cに配設された縦配筋5及び横配筋6に固定する施工例を説明する。
まず、コンクリート型枠(不図示)で建物のコンクリート基礎Cの外形を形成し、その内部にコンクリート基礎Cを補強するための縦配筋5及び横配筋6を配設する。そして、さや管4の内部に、屋内のトイレ、風呂場、洗面所等(不図示)からの排水が流下する上流側の排水管7と、その上流側の排水管7からの排水を屋外の排水管路に導く下流側の排水管8を接続するための90°エルボ継手(不図示)を収容する。
上記さや管4は硬質塩化ビニル樹脂製のもので、図1に示すように、地面に対して略垂直に立設される縦さや管部4aと、地面に対して略水平の横さや管部4bからなり、縦さや管部4aと横さや管部4bはそれぞれ別体に形成されたのち一体化されている。
上記構成のさや管4の内部に90°エルボ継手(不図示)を収容すると、次に、さや管保持具1の保持部2を開環状態にして、その内周面にさや管4の横さや管部4bを位置させて、保持部2端部のフック2a,2aに形成された孔2b,2bに番線を通してフック2a,2a同士を連結すると共に、番線を締め込んでいくことで保持部2は徐々に閉環していき、さや管4を囲繞する。このとき、本実施形態の縦配筋5と横配筋6は、図1、図2に示すように、横配筋6のほうが前側に位置するように配設されているので、さや管保持具1の上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aが前側を向くようにする(左右方向に突設された突出片3,3は後側を向いている)。また、さや管保持具1の配筋との当接面3aを、縦配筋5,5及び横配筋6に当接させるまでは、さや管保持具1が多少動く程度に緩く結束しておくことが好ましい。
尚、さや管4を囲繞保持するためのさや管保持具1の個数は、さや管4の長さによって変わるものであり、本実施形態では、コンクリート打設時のさや管4の位置ズレを確実に防止するため、2つのさや管保持具1,1を使用している。
上記のように、保持部2でさや管4を囲繞すると、次に、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aの凸凹3cを、直近に配設された横配筋6に当接させると共に、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aの凸凹3c,3cを、直近に配設された縦配筋5,5に当接させる。そして、孔3dに番線を通して、掛かり部3bを利用しながら、さや管保持具1を横配筋6及び縦配筋5,5に括りつけることで、縦配筋5,5及び横配筋6にさや管4を固定することができて施工が完了する。
以上の説明から明らかなように、本発明のさや管保持具1は、配筋5,6に固定する突出片3が、90°間隔で3つ形成されているのに加えて、この突出片3の配筋との当接面3aが、90°間隔で隣り合う突出片3の配筋との当接面3aと対面関係にすることで、当接面3a,3a,3aの全てを同一平面上にしながらも、直近に配設された縦配筋5,5と横配筋6にそれぞれ隙間なく当接させることができる。従って、さや管保持具1を配筋5,6へ強固に取付けることができて、コンクリート打設時に、さや管4に上下方向の力が作用しても左右方向の力が作用しても前後方向の力が作用しても、さや管4がズレる心配がない。また、当接面3a,3a,3aを同一平面上にすることで、保持部2の全長を短くすることができ、さや管保持具1自体をコンパクトに形成することもできる。
図5は本発明の他の実施形態に係るさや管保持具を示す平面図である。
図5に示す実施形態のさや管保持具10も、前述したさや管保持具1と同様に、さや管4の横さや管部4bを囲繞保持する保持部2と、その保持部2から外方向に突設された3本の突出片3,3,3からなるものである。前述した実施形態のさや管保持具1は、配筋5,6に括りつけられる突出片3の配筋との当接面3aの全てが同一平面上にあって、且つ、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが対面する位置関係となっていたのに対して、本実施形態のさや管保持具10は、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aと、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが、さや管4の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成されており、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aの全てが同じ方向(後側)を向いている。
このさや管保持具10のその他の構成は前述したさや管保持具1と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
上記のような位置関係となるように、突出片3が保持部2から突設されたさや管保持具10も、当接面3a,3a,3aが直近に配設された縦配筋5,5と横配筋6にそれぞれ隙間なく当接するので、コンクリート打設時に、さや管4に対して上下方向の力が作用しても左右方向の力が作用しても、さや管4がズレる心配がない。また、さや管4の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成するものであるが、保持部2の長さも余り長くはなることはなく、前述したさや管保持具1と同様に、コンパクトに形成することができる。また、当接面3a、3a、3aの全てを一方向から同時に、縦配筋5,5と横配筋6に当接させることができるので施工性が向上する。
また、上記のような、90°間隔で隣り合う突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが、さや管4の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成されており、且つ、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aの全てが同じ方向を向いているさや管保持具として、図6に示すようなさや管保持具11もある。
このさや管保持具11は、前述したさや管保持具10の上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aが、保持部2の中心に形成されていると共に、左右方向に突設された突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが、保持部2から外側(後側)を向いて形成されていたのに対して、このさや管保持具11は、上方向に突設された突出片3の配筋との当接面3aが、保持部2から外側(前側)を向いて形成されている。
このさや管保持具11のその他の構成は前述したさや管保持具1,10と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
以上のような構成のさや管保持具11も、前述したさや管保持具10と同様に、突出片3の配筋との当接面3aが、縦配筋5,5と横配筋6にそれぞれ隙間なく当接するので、コンクリート打設時に、さや管4に対して上下方向の力が作用しても左右方向の力が作用しても、さや管4がズレる心配はない。また、このさや管保持具11も、前述したさや管保持具1,10と同様に、コンパクトに形成することができると共に、当接面3a、3a、3aの全てを一方向から同時に、縦配筋5,5と横配筋6に当接させることができるので施工性が向上する。
図7は本発明の更に他の実施形態に係るさや管保持具を示す平面図である。
この実施形態のさや管保持具12も、図7に示すように、前述したさや管保持具1,10,11と同様、さや管4の横さや管部4bを囲繞保持する保持部2と、その保持部2から外方向に突設された3本の突出片3,3,3からなるものである。このさや管保持具12は、略90°間隔で隣り合う突出片3,3の配筋5,6との当接面3a,3aが、さや管4の長さ方向において配筋2本分の間隔をあけて形成されており、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片3,3の配筋との当接面3a,3aが対面関係となるように形成されている。
このさや管保持具12のその他の構成は前述したさや管保持具1と同様であるので、同一部材に同一符号を附して説明を省略する。
以上のような構成のさや管保持具12も、前述したさや管保持具1,10,11と同様に、突出片3,3,3の配筋との当接面3a,3a,3aが、縦配筋5,5と横配筋6にそれぞれ隙間なく当接するので、コンクリート打設時に、さや管4に対して上下方向の力が作用しても左右方向の力が作用しても、さや管4がズレる心配はなく、さらに、突出片3、3、3の配筋との当接面3a,3a,3aが縦配筋5,5及び横配筋6に対面する方向から当接するため、上下方向や左右方向のみならず前後方向の力が作用してもさや管4がズレる心配がない。また、このさや管保持具12は、さや管4の長さ方向において配筋2本分の間隔をあける必要があるので突出片3、3、3を屈曲させないように突設させると保持部2の長さが長くなってしまうが、その分、さや管4を安定的に且つ強固に保持することができるという利点があり、少ない個数でさや管4を保持することができる。
1,10,11,12 さや管保持具
2 保持部
2a フック
2b 孔
3 突出片
3a 当接面
3b 番線の掛かり部
3c 凸凹
3d 孔
4 さや管
4a 縦さや管部
4b 横さや管部
5 縦配筋
6 横配筋
7 上流側の排水管
8 下流側の排水管
C コンクリート基礎

Claims (8)

  1. 建物の基礎を貫通するさや管を保持するさや管保持具であって、
    上記さや管を保持するために上記さや管と略同心状に形成された保持部と、上記さや管を配筋に固定するために上記保持部から外方向に突設された突出片からなり、
    上記突出片が略90°間隔で少なくとも2つ形成されており、その突出片の配筋との当接面が、直近に配設された縦配筋と横配筋にそれぞれ当接するように形成されていることを特徴とするさや管保持具。
  2. 上記突出片の配筋との当接面の全てが略同一平面上にあって、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあることを特徴とする請求項1に記載のさや管保持具。
  3. 略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋1本分の間隔をあけて形成されており、且つ、突出片の配筋との当接面の全てが同じ方向を向いていることを特徴とする請求項1に記載のさや管保持具。
  4. 略90°間隔で隣り合う上記突出片の配筋との当接面が、さや管の長さ方向において配筋2本分の間隔をあけて形成されており、且つ、略90°間隔で隣り合う突出片の配筋との当接面が対面関係にあることを特徴とする請求項1に記載のさや管保持具。
  5. 上記突出片の配筋との当接面の裏側に、さや管を配筋に固定するために用いる番線の掛かり部を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のさや管保持具。
  6. 上記突出片の配筋との当接面に、凸凹を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のさや管保持具。
  7. 上記突出片に番線を通す孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のさや管保持具。
  8. 上記保持部が開環体であって、その開環体の相対向する端部に、端部同士を連結して開環体を締め込むためのフックをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のさや管保持具。
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