JP5197603B2 - 種々の供給源からのラジウムの精製方法 - Google Patents

種々の供給源からのラジウムの精製方法 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1に記載の利用可能な放射線源からの225Ac生成のためのターゲット調製のためのラジウム、特に226Raの精製方法、ならびに請求項11に記載の生成した225Acの分離後、加速されたプロトン(p,2n)を照射したラジウム供給源から225Ac生成のためのターゲットを調製するための226Raの再利用方法に関する。
本発明の研究および実験作業は、ミュンヘン工科大学[TUM]、放射体化学研究施設(Institute of Radiochemistry)[RCM]で行なった。
特に、放射性核種225Acは、核医学(腫瘍特異的抗体に結合させる)において、癌の処置の種々の臨床試験において、特にその娘核種213Biの形態にて好成績で使用され得る。
既に1993年に、α線放射体およびβ線放射体による免疫療法のための放射性核種の選択基準が初めて示されたが(GEERLINGS,M.W.(1993):Int.J.Biol.Markers,8,180−186:“Radionuclides for radioimmunotherapy:criteria for selection”)、これにより、エネルギーの差によって、負荷されるα線放射体の放射能は、同等の効果を得ようとする場合、β線放射体のものより1000倍超少ないことがあり得ることがわかった。
さらに、上記の文献では、α線放射型放射性核種である225Acおよびその娘同位体213Biが、放射免疫療法の目的に非常に有望であるとともに、原理的には使用可能であることがわかっていたが、α線放射体:211At、255Fm、212Bi/212Pb、224Ra、233Raをもたらす抗体コンジュゲートは、利用可能性が相対的に不充分または不安定であった。
α線放射体による放射免疫療法の確立のための基礎研究の一例が、GEERLINGS,M.W.,KASPERSEN,F.M.,APOSTOLIDIS;C.and VAN DER HOUT,R.(1993):Nuclear Medicine Communications 14,121−125,“The feasibility of 225Ac as a source of α−particles in radioimmunotherapy”に開示されている。ここには、229Thから生成した225Acおよび225Acの娘同位体、すなわち213Biが、α線放射体による放射免疫療法のための同位体として適していると記載されている。適応症として、特に、腫瘍特異的モノクローナル抗体をα線放射体の担体として用いる癌の処置および悪性腫瘍の微小転移巣の処置が記載されている。
KASPERSEN,F.M.,BOS,E.,DOORNMALEN,A.V.,GEERLINGS,M.W.,APOSTOLIDIS,C.and MOLINET,R.(1995):Nuclear Medicine Communications,16,468−476:“Cytotoxicity of 213Bi− and 225Ac−immunoconjugates”のさらなる研究により、ヒト類表皮腫瘍細胞株A431を用いたインビトロ(in vitro)試験で213Biと225Acの細胞傷害性効果が確認および定量化されている。
さらに、血液系の悪性疾患の処置のための213Biの使用が提案されている一方で、癌の処置のための225Acや213Biを用いた種々の放射免疫療法アプローチが、種々のフェーズで臨床試験中である。
加速されたプロトンによって226Raから225Acを調製するための本発明の医学的/臨床的重要性は、例えば、以下の2つの有望な治療アプローチからわかるであろう。
一方では、JURCIC,J.G.,LARSON,S.M.,SGOUROS,G.,McDEVITT,M.R.,FINN,R.D.,DIVGI,CR.se,M.B:,HAMACHER,K.A:,DANGSHE,M.,HUMM,J.L.,BRECHBIEL,M.W.,MOLINET,R.,SCHEINBERG,D.A.(2002)in Blood,100,1233−1239に、HuM195(モノクローナル抗CD33抗体の製剤、ヒト用医薬品として開発)に結合させた213Biを用いることにより、急性骨髄性白血病(AML)および慢性骨髄性白血病(CML)を有する患者の処置において有意な好成績が報告されている。この研究は、腫瘍特異的細胞ターゲットに輸送されるα線放射体を含む全身放射免疫療法でヒトが処置された最初の概念実証(proof−of−concept)であった。
他方では、HUBER,R.,SEIDL,C.,SCHMID,E,SEIDENSCHWANG,S.,BECKER;K.−F.,SCHUMACHER;C.,APOSTOLIDIS,C.,NIKULA, T.,KREMMER,E.,SCHWAIGER,M.and SENEKOWITSCH−SCHMIDTKE,R.(2003):Clinical Cancer Research(Suppl.)9,1s−6s:“Locoregional α−Radioimmunotherapy of Intraperitoneal Tumor Cell Dissemination Using a Tumor−specific Monoclonal Antibody”に、胃癌を患い、d9−E−カドヘリンを発現している患者に対する213Bi−d9MAB(低い骨髄毒性を伴う)の治療有効性および局所領域的(locoregional)療法の適用可能性が報告されている。
この件のさらなる研究結果および一部の状況は、Roswitha HUBER,doctorate dissertation in the Faculty of Veterinary Medicine submitted to the Ludwig−Maximilians−University of Munich,July 18,2003:“Bewertung der lokoregionalen Radioimmuntherapie disseminierter Tumorzellen des diffusen Magenkarzinoms mit einem 213Bi gekoppelten tumorspezifischen Antikoerper im Mausmodell”(マウスモデルにおける、腫瘍特異的抗体結合213Biを用いた、播種性胃癌の播種性腫瘍細胞の局所領域的放射免疫療法の評価)に開示されている。
HUBER 2003によれば、毎年、ドイツ人100000人のうち18人が単独の胃癌に罹患している。日本では、100000人のうち126人もが罹患している。これは、日本だけで毎年、約156000例発生していることを意味する。日本、ならびに中国、台湾および韓国では、胃癌は、腫瘍による死亡原因の最も多いものの1つである。
これまで、化学療法における細胞増殖抑止剤(cytostatica)の適用は、最も有望な治療方法と思われていたが、副作用は相当なものである。
対照的に、放射免疫療法では、担体を介して細胞傷害性の活性物質を結合させるために、腫瘍細胞株によって発現された膜上に存在するタンパク質構造が使用される。ほとんどの場合、腫瘍細胞での該結合性分子の過剰発現が放射免疫療法の中心である。したがって、腫瘍関連抗体のターゲット分子もまた、程度は低いが、その生物体の生理学的細胞において発現される。これは、放射線療法のための任意の治療用薬剤もまたこのような細胞に結合することを示唆している。
特に、急性または慢性骨髄性白血病の処置では、本発明の意義、すなわち、崩壊反応によって例えば腫瘍特異的抗体への結合形態を形成する適当なα線放射体、すなわち、225Acの調製のための効果が現れる。
213Bi原子は、β−崩壊によって213Poに崩壊すると、8.4MeVのα−崩壊エネルギーを放出し、崩壊時、半減期は、80μmの間隔内の組織において4μsであり、したがって、その高い線エネルギー付与のために隣接部の細胞を有効に死滅させる。
いわゆる局所領域的適用によって、治療作用が最大限で毒性が最小限の213Bi結合腫瘍特異的抗体の腫瘍抗原への迅速な結合が可能となる。
関連する治療基準を満たす数少ないα線放射体の一例は、核種対213Bi/213Poであり、半減期は45,6分(213Bi)である。440KeVでの213Biの光子放出により、さらに、患者のインビボシンチスキャンが可能になる。
現在、226Raへの加速されたプロトン照射が、225Acの生成に使用され得る。サイクロトロン(1931年に最初に開発された)では、電荷を帯びた粒子が磁束線中のらせん形の軌道上を移動する。
特に、プロトンは、実験的および応用原子核物理学のために量的規模での同位体の生成に使用され得るような高い速度を与えるために充分高い電流を伴うサイクロトロンの補助によって加速され得る。
EP0752709B1には、例えば、ラジウム−226からアクチニウム−225を生成させるための方法が記載されており、この場合、加速されたプロトンがサイクロトロン内でラジウム−226ターゲット上に投入され、その結果、不安定化合物である原子核227Acが、アクチニウム−225に遷移されると同時に、2つの中性子を放出し(p,2n−反応)、このとき、待機期間後、この間に、中性子が1つだけ放出されることによって同時に生成されたアクチニウム−226が、ほとんどの場合で半減期がかなり短いことから崩壊し、アクチニウムが化学的に分離され、その結果、比較的純粋な同位体Ac−225が得られる。EP0752709B1の手法に従って使用される226Raターゲットは、そこには詳細には明記されていない。
また、EP0962942A1には、サイクロトロンで加速された10〜20MeVのエネルギーを有するプロトンにより、226Ra照射によってAc−225を生成させるための方法が記載されている。
EP0962942A1によると、ターゲットを用いて良好なアクチニウム225収率を達成することは既に可能であるが、実際には、このターゲットを構成する物質は、ある条件下でプロトンビームにより、銀製カプセルが開裂するような様式で自身が加熱されることがあり得るため、ターゲットが破壊されるとともに、周辺(peripheral)にある化合物が混入することがあり得ることがわかった。
このようなターゲットに係る問題を解決するため、本発明者らは、EP0962942A1の先行技術に基づき、加速されたプロトンによる放射性核種の生成のための2つの異なる改善されたラジウムターゲットを設計した。
ターゲット調製の一例である226Ra原料の電着方法が、本出願人のDE10347459B3に開示されており、別の一例であるエバポレーション−分配系が、本出願人のDE 10 2004 022 200 A1に開示されている。両出願の内容は、引用によりその全体が本明細書に組み込まれている。
本出願人のターゲット調製方法により、最終の所望の225Ac生成物が、アルミニウム表面上に種々の放射性核種の混合物としてもたらされる。
それでもなお、最終生成物には、未変換226Raおよび他のRa同位体が含まれる。また、アクチニウムの種々の崩壊生成物ならびにAlなどの混入元素の核変換体も存在する。
o系中性子放射化分析(koINAA)により測定されたAlメッシュ中の不純物を表1に示す。
特に重要なことは、それぞれ、放射性同位体YおよびLaの生成をもたらすSrとBaの含量を最小限に抑えることである。
実験(二次標準品とされたもの(claimed))に使用される放射能用アンプルから入手可能なラジウム中の典型的な主な化学的不純物を表2に示す。










*mgI/mgRa − mg不純物/mgラジウム
Al担体(ホイル、メッシュ)中および/またはRa堆積物中に存在し得るBa、Ca、Fe、Zn、Sr、Pt、V、Ti、Cr、Mg、Mn、NaおよびCuなどの不純物に対する(p,n)型または(p,2n)型の核反応の結果、数種類の放射性同位体が生成される。226Raおよび娘核種以外の全てのガンマ活性に対する主な寄与因子である放射性核種は、典型的には、以下のもの:55Co、56Co、67Ga、57Ni、51Cr、48V、52Mn、54Mn、65Znが挙げられる。
また、撹乱性の放射化学不純物は、以下の崩壊連鎖:Ra−226(α)→Rn−222(α)→Po−218(α)→Pb−214(β)→Bi−214(β)→Po−214(α)→Pb−210(β)→Bi−210(β)→Po−210(α)→Pb−206(安定)によって生じる210Poおよび210Pbである。
しかしながら、要約すると、本出願人のDE10347459B3およびDE 10 2004 022 200 A1に示されているようにターゲット系が既に最適化されているにもかかわらず、最終の225Ac生成物は、依然として相当な量の無機系放射性核種不純物および有機化合物系不純物を含み、このことによって、得られる225Ac生成物は、医学的または製薬的な直接適用に不適当なものとなっている。225Ac生成物の精製は、未公開のドイツ特許出願DE 10 2006 008 023.8−43(本出願の出願人により2006年2月21日出願、発明の名称は「照射された226Raターゲットからの225Acの精製方法(Method for Purification of 225Ac from Irradiated 226Ra−Targets)」である)に示されている。
さらに、純粋なラジウムを出発原料とすると、生成するアクチニウム中の混入物は、著しく低減され得る。
ラジウムの放射分析的分離の一般的な側面は、以前に、KIRBY H.W.and SALUTSKY M.L(1964)“The radiochemistry of radium”,NAS−NS−3057にまとめられている。
既知の手法においては、ピッチブレンドからラジウムを単離するために(硫酸バリウムとの)共沈殿法に基づくキュリー夫人の古典的な方法を適用したものと、ラジウムをその化学的同族体であるバリウムから分離するために分別結晶法を適用したもの(CURIE M.−Nobel Lecture 1911,Stockholm)とがある。同じ手法を用いて、HOENIGSCHMID O.(1911)Mitteilungen aus dem Institute fuer Radiumforschung−“Revision des Atomgewichtes des Radiums und Herstellung von Radiumstandardpraeparaten” and HOENIGSCHMID O.and SACHTLEBEN R.(1934),−Z.anorg.u.allg.Chem,Bd.221 ,S.65−82によってラジウムの原子質量が修正され、GERLACH W.and RIEDL E.(1934),−Z.anorg.u.allg.Chem,Bd 221,S.103−108.によって裏づけられた。他の手法は、濃硝酸による沈殿法を使用するものであった。この方法の欠点は、発煙硝酸の取り扱いの困難さによるものである。その後、シュウ酸塩、炭酸塩またはクロム酸塩などの他の沈殿剤も、いくぶんかは成功裡に適用された(SALUTSKY M.L.and STITES J.G(1955),−Ind.Eng.Chem.,Vol.47 No.10,pp.2162−2166)。
これらの単調な古典的方法はすべて、ラジウムの完全な単離が上記の手法を数回繰り返した後でのみ可能であるという欠点を有するが、多量のラジウムの単離が可能である。例えば、キュリー夫人が100回以上の分別結晶化工程を行なってラジウムを単離したことは、よく知られている。
後に、新たな化学的方法が試験され、より効率的な方法での少量のラジウムの分離/濃縮に成功裡に適用された。その中間では、クロマトグラフィー、イオン交換、有機抽出または抽出クロマトグラフィーが行われ得る。
このような現在のラジウムの分離/精製方法の一例の使用は、例えば、TOMPKINS E.R.(1948),−J.Am Chem Soc.Vol 70,No.10,pp.3520−3522,POWER W.H.et al.(1959),−Anal.Chem.Vol.31,No.6,1077−1079,NELSON F.(1964),−J.Chromat.16,pp.403,CHIARIZIA R.et al.(1995),−Solv Extr.Ion.Exch.13(6)1063−1082,WLODZIMIRSKA B.,BARTOS B.,BILEWITZ A.(2003),−Radiochim.Acta 91,9,MOON D.S.,BURNETT B.(2003),−Appl.Rad.lsot 59,pp.288,HAGERMANN F.(1950),−J.Am Chem,Soc.72 p768,BURNETT W.,CABLE P.(1995),−Radioactivity and Radiochemistry Vol.6,No.3,pp 36−44などのいくつかの化学研究論文に記載されている。
その化学的特性のため、上記のものからのラジウム精製に高頻度に使用される方法の1つは、カチオン交換クロマトグラフィーである。
カチオン交換に基づくラジウム精製手法の難点は、溶出剤に関する制限によるものである。通常、この方法は、分離を容易にするため、および混入物除去係数を増大させるために錯化剤の使用を伴う。VDOVENKO V.M.and DUBASOV Y.U.(1973),“Analytical chemistry of radium”,John Wiley & Sons,GLEASON G.(1980),“An improved ion exchange procedure for the separation of barium from radium”,Ann.Arbor Science Publishers Inc.pp.47−50、SAMUELSON O.(1963),“Ion exchange separations in analytical chemistry”,John Wiley & SonsおよびTOMPKINS E.R.(1951)、US−554649には、錯化剤によるこの型の精製が充分に詳述されている。
数多くの古典的な手法と現在の分離手法の主な違いは、試験に使用されるラジウムの量である。古典的な方法は、多量のラジウムに対して成功裡に適用されたが、現在の方法は、一般的に、微量または低量のラジウムに対して適用されている。
この特定の適用では、ターゲット調製に使用される100mgレベルまでのラジウムの最終的な形態は、好ましくは、錯化剤を全く含まない酸性のHNO3溶液である。したがって、提案するカチオン交換に基づく精製工程では、かかる錯化剤の一切の使用が省かれる。
このラジウム精製方法は、特別なカチオン交換樹脂上でのラジウムの保持および存在し得る混入物の溶出に基づく。以前に、van der WALT T.N.and えSTRELOW F.W.E.(1983),Anal.Chem.Vol.55,pp.212−216およびSTRELOW F.W.E.(1985),−Anal.Chem.Vol.57,pp.2268−2271において、このような樹脂が他の目的に有用であることが示された。
本発明では、この工程によりラジウムが数ミリキュリーまで精製されることが成功裡に試験された。一方、抽出クロマトグラフィー法は、数百マイクログラムのラジウムまで適用された。
上記で説明したラジウムが含む可能性のある不純物の問題を発端とし、本発明の目的は、利用可能な放射線源からの225Ac生成のためにサイクロトロンターゲット調製に適した純度を有するラジウム、特に226Raを提供することである。
この課題は、以下の工程を含む、利用可能な放射線源からの225Acの生成のためのターゲット調製のため、特にサイクロトロンターゲット調製のためのラジウム、特に226Raの精製方法によって解決される。
a)精製対象のRa原料の品質を検出する工程;
b)Raを鉱酸によりその貯蔵容器から少なくとも1回浸出させる工程;
c)所望のRaからBaおよびSrなどの化学的に類似する元素を分離するために、少なくとも1回の抽出クロマトグラフィーを行なう工程;
d)ここで、工程c)の前記抽出クロマトグラフィーは、少なくとも1種類の一般式Iの化合物を含有する少なくとも1種類の一般式IIの化合物を含む抽出媒系が上面にコートされた固相支持体材料上で行なわれる、

(式Iにおいて:
R8およびR9は、独立して、H、C1〜C6アルキル基またはt−ブチル基である;および
式IIにおいて:
R10は、C4〜C12アルキル基である)
ここで、HNO3またはHClが移動相として使用される;
e)初期画分からRaを回収する工程、ここで、BaおよびSrは、保持時間が長い画分中に含まれ、Pbは抽出媒系に保持される;
f)Ra画分をプールする工程;ならびに
g)精製Ra含有画分を濃縮する工程
本発明によれば、Pbは、抽出媒上に保持され、高濃度のHClまたはEDTAなどの錯化剤を使用してのみ除去され得る。
本発明による好ましい方法では、HNO3、特に0.1M HNO3が工程b)の達成に使用される、および/または工程d)において、HNO3もしくはHClが前記移動相として0.1M〜4Mの濃度範囲、特に1Mで使用される。
Ra含有出発溶液または原液の適切な濃縮ツールは回転式エバポレータである。
乾燥残渣または高濃縮残渣は、最少容量の鉱酸、特にHNO3、好ましくは0.1M HNO3に再溶解される。
本発明の好ましい一実施形態において、自然崩壊生成物222RnはRa原料から、特に蒸発工程中に除去される。かかる蒸発工程は、例えば、回転式エバポレータ内での蒸発である。Rnを保持する媒体として、活性炭トラップが使用される。
実際としては、式IIIのクラウンエーテルを含有する1−オクタノールを有する抽出媒系を用いる方法が好都合であることが証明された。
特に好ましい抽出媒系は、4,4’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである。
別の好ましい抽出媒系は、4,5’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである。
実際としては、市販の樹脂(EICHROM製の「Sr Resin」など)を使用することが好ましく、固定相中の抽出媒は、クラウンエーテル:4,4’(5’)−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである。
典型的には、Ra原料の品質の評価は、γ線分光分析、特にインサイチュ(in situ)γ線分光分析、および誘導結合プラズマ発光分光分析法(Inductively Coupled Plasma Optical Emission Spectroscopy)(ICP−OES)によって行なわれる。
抽出クロマトグラフィーの精製Ra画分は、蒸発により、特にスパイラルラインヒーターまたはシリコンヒーターによる蒸発により簡便に濃縮される。
本発明のさらなる目的は、生成した225Acの分離後、加速されたプロトン(p,2n)を照射したラジウムターゲットから225Ac生成のためのサイクロトロンターゲット調製のための226Raを有効に再利用する方法を提供することである。
この課題は、以下の工程を含む方法によって解決される。
a)鉱酸溶液中に供される精製対象のRa含有溶液の品質を検出する工程;
b)Ra含有溶液を蒸発によって濃縮する工程;
c)微量の有機化合物をプレフィルターカラムによって除去する工程;ここで、前記プレフィルターカラムは不活性固相支持体材料である
d)主な混入化学物質からRaを分離するために、少なくとも1回のカチオン交換クロマトグラフィーを行なう工程;ここで、工程d)の前記カチオン交換クロマトグラフィーは、酸性のカチオン交換体、好ましくは酸性のマクロ細孔型カチオン交換体において行なわれる
e)カチオン交換樹脂を低モル濃度の鉱酸で洗浄し、主な混入化学物質を除去する工程;
f)Raをカチオン交換樹脂から高モル濃度の鉱酸で溶出する工程;ここで、かかる画分はなおBaおよびSrなどの化学的に類似する元素を含む
g)部分的に精製されたRa画分をプールして濃縮する工程;ならびに
h)部分的に精製されたRa含有画分を少なくとも1回の抽出クロマトグラフィーに供する工程;ここで、前記抽出クロマトグラフィー工程は、少なくとも1種類の一般式IIの化合物中に少なくとも1種類の一般式Iの化合物を含む抽出媒系が上面にコートされた固相支持体材料上で行なわれる

(式Iにおいて:
R8およびR9は、独立して、H、C1〜C6アルキル基またはt−ブチル基である;および
式IIにおいて:
R10は、C4〜C12アルキル基である)
ここで、HNO3またはHClが移動相として使用される
i)初期画分からRaを回収する工程;ここで、BaおよびSrは、保持時間が長い画分中に含まれる
j)Ra画分をプールする工程;ならびに
k)精製Ra含有画分を濃縮する工程
本発明による方法において、Ra再利用の工程a)におけるRaは、HClまたはHNO3、特に、0.1M〜4Mの濃度範囲のHNO3または0.1M〜4Mの濃度範囲のHClに供給される、および/または工程h)において、HNO3またはHClが前記移動相として0.1M〜4Mの濃度範囲、特に1Mで使用される。
本発明による好ましい方法では、主な混入化学物質は、Ag、Al、As、Be、Bi、Ca、Cd、Co、Cr、Cu、Fe、Ga、K、Li、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、V、Znならびにその混合物からなる群より選択されるものである。
濃縮工程は、蒸発、特に回転式エバポレータおよび/またはスパイラルラインヒーターもしくはシリコンヒーターによる蒸発によって好適に行われる。
本発明の好ましい方法において、崩壊生成物222Rnは226Ra原料から、特に蒸発工程中に活性炭吸着を用いて除去される。
Raを、使用したカチオン交換樹脂から溶出させるために、2〜10M、特に3〜8Mの濃度範囲、好ましくは約4Mの高モル濃度の鉱酸が使用され、好ましい鉱酸としてHNO3が使用される。
好適なカチオン交換材料は、下記式の酸性カチオン交換樹脂、好ましくは酸性のマクロ細孔型カチオン交換体であるカチオン交換体に基づくものである。
(上記の式中、XはSO3 -+である)
実際には、カチオン交換工程では、市販の樹脂(Bio−Rad Laboratories,Inc.製の「AG−MP50」樹脂)を使用することが好ましい
カチオン交換工程後、さらなる精製に、式IIIのクラウンエーテルを含有する1−オクタノールで形成される抽出媒系を使用することが、Ra再利用に関して本発明の好ましい実施形態である。
この系を使用し、抽出媒系として、4,4’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールまたは4,5’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールを使用することが、本発明の好ましい実施形態である。
特徴h)の固相支持体は、多孔質シリカと不活性有機ポリマー、好ましくはアクリル酸エステル非イオン性ポリマーからなる群より選択されることがさらに好ましい。
金属製のターゲットキャップ内に完全に封入されたラジウム化合物の照射のためには、充分な量のラジウムが充分な品質で入手可能でなければならない。ターゲット調製に関する手法自体は、既にWO 2005/105160、WO 2005/039647、EP1673492で知られている。必要量のラジウムを確保するために、既存の(利用可能な)放射線源由来、ならびにサイクロトロンでのラジウムの照射およびアクチニウムからの分離後の再利用由来の2種類のラジウム供給源を使用した。
本発明の手法は、既存の放射線源または被照射再利用ラジウムのいずれかからラジウムを調製/精製することを目的とした方法を記載したものである。精製されたラジウムは、その後の照射を許容する品質に相当するものでなければならない。
本出願で提案する放射化学的手法は、以下の工程を含む:
i.ターゲット調製のための既存の放射線源からの226Raの調製;
ii.ターゲット支持体材料(アルミニウム)からの照射ラジウムの分離及びカチオン交換クロマトグラフィーによる活性化生成物の大部分からの照射ラジウムの分離;
iii.最終生成物225Acの品質に影響し得る他の不純物(BaまたはSrなど)からの抽出クロマトグラフィーを用いたRaの精製;
iv.調製/精製されたRa画分の品質コントロール
本発明は、サイクロトロン照射用のラジウムターゲットを調製するための226Raの精製のための手法を示す。これは、以下の工程を含む。

−利用可能な放射線源からあるいは照射ラジウムターゲットからのRa−226のの精製/再利用;
−高活性試料の分離/精製手段の実施(これは、高レベルの放射能毒性のラジウムの手動による取り扱いを最小限に抑えるための放射化学的プロセスの(ほぼ)完全な自動化を想定している);
−調製/精製されたラジウムの品質コントロール(ラジウムの精製は、良好な回収率および主な混入物に対する高い混入物除去係数が得られるような手法で行なわれなければならない。精製手法は、ターゲット支持体材料としてのアルミニウムからのRaの分離、活性化に起因する主な混入物からのRaの分離、およびアクチニウムの品質に影響を及ぼし得る混入物(BaまたはSrなど)からのRaの分離を包含するものでなければならない)
さらなる利点および特徴は、実施例ならびに添付の図面を説明することにより示される。
226Ra(p,2n)225Ac反応による225Ac生成の一般スキームを示す図である。 本発明による利用可能な放射線源からの226Raの調製/精製スキームを示す図である。 1M HNO3からのSrレジンカラム(3.5×0.8cm、BV約2mL)におけるRaとBaの溶出プロフィールを示す図である。 、照射ラジウムターゲットからのラジウムの再利用を示す概略図である。 再利用前の照射ラジウム画分のγ線スペクトルを示す図である。 本発明による再利用後の照射ラジウム画分のγ線スペクトルを示す図である。
226Ra(p,2n)225Ac反応によるアクチニウム生成の一般スキームを図1に示す。
主な活性化生成物(activation products)からのRaの分離のフローチャートを図2に示す。
加速されたプロトンを用いたp,2n反応による225Ac生成のためには、ターゲット物質としてのラジウムは、非常に高い純度に相当するものでなければならない。そうでない場合、生成したアクチニウム中において、得られる活性化生成物の量が、照射後、劇的に増加する。したがって、本発明における主な目標の1つは、存在し得る混入物/不純物の量を最小限に抑えるために、ラジウムターゲット調製用にできるだけ純粋なラジウムを提供することである。
非常に純度レベルの高いラジウムを得るためには、2つの候補があり、これらを以下の実施例に示す。
A.利用可能な放射線源からの226Raの調製方法
本発明による利用可能な放射線源からのラジウム調製方法の一般スキームを図2に示す。
キュリーレベルまたはミリキュリーレベルの市販のラジウム供給源は、種々の程度の化学物質純度および放射性核種純度を有するものである。最初の原料の純度が良好なほど、調製/精製手段が簡単になる。品質管理(QM)は、ラジウムの純度と活性の初期チェックにある。したがって、放射性物質を受領後、最初の品質コントロール(QC)用測定がγ線分光分析に基づいて行なわれ、これにより、ラジウムと主要な放射性核種不純物の全活性(total activity)の概算が可能となる。mCiレベル以上のRaを用いる研究において、仕様書に示された活性を最も迅速にチェックする方法はインサイチュ(in situ)γ線分光分析測定によるものである。
226Raおよび(存在するならば)主要放射性同位体不純物の活性の概算を行った後、試料は密封遮蔽グローブボックス内に開放される。多くの放射線源に関して、これらを輸送/貯蔵するための一般的なアプローチの一例は、乾燥状態で密封ガラスアンプルに封入することである。ガラスアンプルに密封されたラジウム供給源が開放され、放射性物質がかかるアンプルから定量的に浸出する。アンプルの開放は、次の2つの異なるアプローチ:すなわち、アンプルの破壊、または乾燥ラジウム塩を希HNO3に浸出させるための切離および乾燥放射性物質の流出(GDCh conf:Kabaiら,2005)を用いて行なわれる。同様のアプローチが、Kabaiら(2003)によってI−129またはTc−99の解析に、ならびにPawlakら(2004)によってLu−177不純物の測定に(放射性物質を含むアンプルの開放および放射性成分の洗い流しを目的として)適用されている。
ラジウムをアンプルから浸出させ、最少容量の0.1M HNO3に溶解させた後、回転式エバポレータでの蒸発によって濃縮し、硝酸塩の形態に変換させる。密封されたラジウム供給源では、形成される222Rnが母核種226Raと平衡状態にある。ラドンがラジウムとともに存在することはできるだけ回避されなければならない。なぜなら、これは、有効用量を最小限に抑えることが、主な寄与因子であるためである。したがって、蒸発工程は、形成されたラドンを除去するためにも使用される。
ここで、ラジウムの蒸発工程は、安全な密封系内で行なわれる。放出する前には、グローブボックス内部のラドンを保持し、ラドンの放出量を最小限に抑えるため、排出空気を連続2回のチァーコールトラップ(charcoal trap)に通過させる。
ラジウムの化学純度を制御するため、回転式エバポレータに送る溶液から少量の一定分量の液体(aliquot)を採取する。
この一定分量の液体をさらに希釈し、品質コントロール用試料を分光分析法によって解析する。ラジウム溶液中に混入が予測されるあらゆる化学物質に対して充分な感度を有する誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−OES)が、この解析に好適であることがわかった。
試料はほぼ乾燥した状態まで濃縮され、数ミリリットルの0.1M HNO3に再溶解させる。次いで、高純度のアルゴンを使用して、溶液をV字型バイアルに移す。最後の工程は、ラジウムをすべて回転式エバポレータのフラスコから洗い流すために、2〜3回繰り返えされる。ラジウム溶液入りのシールされたV字型バイアルは、スパイラルラインヒーターまたはシリコンヒーターを用いて蒸発乾燥させる。V字型バイアルをフェノール樹脂キャップで密封し、鉛製容器内に配置し、ラジウムの活性を第2のインサイチュ(in situ)γ線測定に基づいて概算する。このようにして定量された厚壁V字型バイアル内のラジウムは、サイクロトロンターゲット調製に使用されるか、あるいは貯蔵のために移動される。
ターゲット調製のため、所望の活性を有するV字型バイアルを再度開放し、ラジウム塩を0.1M HNO3に溶解させる。
完全な均質化の後、溶液はディスペンサに移される。ターゲット調製のためのラジウム溶液の線量(dosage)は、ディスペンサによって制御される。バイアルの壁面上でのロスを最小限に抑えるため、V字型バイアルを数mLの0.1M HNO3で2回洗浄する。
上述した表2は、、ラジウムアンプルから得られたラジウムに対する不純物の典型的な比を示している。主な不活性不純物はNa、Ca、BaおよびZnであるが、放射性同位体の純度は非常に高く、通常、99%を超える。ラジウムの娘核種の異なる活性だけが、最後のラドンが排出されてからの経過時間に応じてγ線スペクトルにおいて測定され得る。
ラジウムの品質パラメータが悪い場合には、特に、ラジウム近傍に存在するバリウムを除去することを目的として、Srレジン系の一工程での精製が適用され得る。この場合、ラジウムは、V字型バイアル内で完全に乾燥させる前に、小型Srレジンカラム(床容量(bed volume)−BV約2mL)上で1M HNO3中に入れられる。ラジウムはBV1〜4に収集され、次いで、バリウムは長い保持時間を有し、BV5〜10に存在する。Srはカラム上に保持されている。
1M HNO3からのSrレジンカラム(3.5×0.8cm、BV約2mL)におけるRaとBaの溶出プロフィールを図3に示す。
この精製工程は、数百マイクログラムまでのレベルのラジウム量で成功裡に適用されている。
B.照射ラジウムターゲットからの226Raを再利用するための方法
純粋なラジウムが得られる別の候補は、225Ac生成のために加速されたプロトンが既に照射されたラジウムの再利用によるものである。このアプローチは、照射されたラジウムが有する純度レベルが元の物質よりもずっと低いことから、先のものより複雑である。適用されるラジウム再利用方法の一般スキームを図4に示す。
開発された方法は、アクチニウムからの分離後のラジウム画分の化学物質および放射性同位体の組成に基づく。照射およびアクチニウムからの分離(特に、DE 10 2006 008 023.8に従う)後のラジウム画分中に存在する主な化学物質および放射性同位体の混入物を表3にまとめており、この表には、ラジウムに対する対応元素の比も示されている。
この組成およびラジウム画分中に存在する放射性同位体不純物を出発とし、この再利用に関する本発明の目的は、表3の混入物からのラジウムの分離を可能にする多工程精製スキームに基づく複合手段を提供することである。提案する手段は、抽出クロマトグラフィーと併用したカチオン交換に基づくものである。
本出願では、ターゲット調製に使用されるラジウムの最終的な形態は、好ましくは、錯化剤を全く含まない酸性のHNO3溶液である。したがって、提案するカチオン交換に基づく精製工程では、かかる錯化剤の使用が省かれる。
この手段では、照射ラジウムからの生成した225Acの分離後、ラジウム画分を含有する2M HNO3を、濃縮するためにエバポレーションを行う。次いで、濃縮されたラジウム溶液(これには、いくらかの有機混入物が含まれている可能性がある)を、プレフィルターカラム(不活性固相支持体材料)に通し、微量の有機化合物を除去する。プレフィルターカラムの直後に含めたカチオン交換工程により、主な混入化学物質(ターゲット支持体材料としてのアルミニウム、Mg、Co、Ni、ZnおよびFeなど)からのラジウムの分離が可能になる。このために、元の溶液をまず0.1M HClに変え、次いで、溶液をBiorad AG−MP50カチオン交換樹脂に通す。この樹脂は、高い有効表面、ほぼ35%の多孔度および公称容量1.5meq/mLを有する酸性のマクロ細孔型カチオン交換樹脂である。したがって、これは、通常のカチオン交換樹脂よりも高い保持特性を有する。このような特性のおかげで、数mCi−sまでのラジウムが0.1M HCl媒体で5〜6mL床容量カラム上に容易に保持され得る。その後、カラム上に保持された状態で存在し得る混入物を溶出させるため、種々のモル濃度を有するHClで充分にカラムを洗浄する。最後に、強力に保持されたラジウムを、約150mLの4M HNO3溶液で溶出させる。
結果は、このような実験条件下では、ラジウムの回収率が90%より高いことを示す。得られる混入物除去係数は、Alで103、遷移金属で102である。ラジウムに対する混入物の混入物除去係数を増大させるため、先のものと同一の第2のカラムを該手法に導入する。このようにして、あらゆる遷移金属に対して高い混入物除去係数を得ることが可能となった。ラジウムを第2のカラムから4M HNO3中で溶出させた後、湿潤した状態の残渣となるまでエバポレーションを行い、次いで、1M HNO3に再溶解させる。次に、ラジウムを含有する1M HNO3を、Srレジン(EICHROM)を充填した抽出クロマトグラフィーカラムへのフィード溶液として使用する。このレジンにより、なおラジウム画分中に存在するバリウムおよび微量のストロンチウムからのラジウムの分離が可能となる。
Baは、ラジウムと化学的に類似している。したがって、カチオン交換樹脂上で分離することは非常に困難である。抽出クロマトグラフィーにより、本発明者らは、試料中で通常ラジウム近傍に存在するバリウムからラジウムを分離する機会、および存在する場合にはラジウム中に検出されるストロンチウムを分離する機会を得た。Srレジンでの分離は、数百マイクログラムまでのラジウム−バリウム混合物を用いて行なった。
2種類のカチオン交換カラムと1種類のSrレジンカラムを用いた再利用プロセス後に得られる化学組成を表4に示す。これらの結果に基づくと、ラジウムの化学純度は、多工程手段の間に相当改善されたと結論付けることができ、元の照射されてないラジウムと同等である。






該プロセスに、より多くの工程を含めると、ラジウムの品質がさらに改善され得るが、同時にラジウムの回収率が減少することは明白である。このことを回避するため、提示した放射化学的手法を数ミリグラムのラジウムの分離について試験する。
C.高活性試料の分離/精製手法の実施
必要量の225Acを得るためには、数百ミリグラムのラジウムをプロセスに含めなければならない。放射能毒性が高いラジウムを100ミリグラムレベルで用いて作業することは、放射化学的プロセスを注意深く設計した場合にのみ可能である。人体への曝露を最小限に抑えるためには、関与する放射化学的プロセスすべてを自動化しなければならない。
放射化学的プロセスの自動化は、上記のスキームおよび詳細を考慮して実現される。
自動化プロセスの実施は、放射体化学研究施設と工作機械/工業経営研究施設(Institute for Machine Tools and Industrial Management)(iwb)(ともにミュンヘン工科大学)の多大な協力に基づいて行なわれる。この点において、それぞれラジウムの調製および再利用の継続的な作業が自動化プランニングされる。
D.精製/再利用ラジウムの品質コントロール(QC)
生成物アクチニウムだけでなく原料の品質管理は、この場合のラジウムにおいて非常に重要である。出発物質の品質は、生成されるアクチニウムの品質と収率に影響するだけでなく、照射ラジウムの再利用に適用される放射化学的手法を制限する。したがって、出発物質として使用されるラジウムだけでなく、精製/再利用プロセス中に使用されるラジウムの品質コントロール(QC)にも、さらなる取り組みが加えられた。QCは、該プロセスの開始時、公式の仕様書に示されたラジウム供給源の特性評価を拡張するため/その品質を検証するために使用した。その後、プロセス効率を確認するために品質コントロールを行なった。
QCにおいて、包含される主な側面は、
−純度:当該化学物質および放射性同位体の純度を含む、ならびに
−精製/再利用ラジウムの回収率
である。
第1の側面は、ラジウムの純度が、加速されたプロトンによって安全に照射されるのに充分高いこと、ならびに種々の混入物/不純物の存在によって、それぞれ照射および照射後処理の収率が阻害されないことを確実にするために行われた。純度チェックに対して、放射性核種と化学物質の純度の解析を行なった。
該手法の観点から、利用可能な放射線源からのラジウムの放射性核種純度を、全試料のインサイチュ(in situ)γ線分光分析測定によって、または試料の少量の一定分量(aliquot)を採取することによって調べた。主な混入化学物質/不純物の同定のため、同じ一定分量(aliquot)を、誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−OES)を用いて解析した。この方法を用いて、ラジウム画分中に予測される化学的不純物が成功裡に同定された。
第2の側面であるラジウムの回収は、第1の側面と同程度に大変重要である。多工程の放射化学的手法の適用のため、該プロセス中でのラジウムのロスは不可避である。このロスを最小限に抑えるため、適用される手法は、純度要件を満たすのに必要な最少数の工程を含む、できるだけ簡単なものであるのがよい。ラジウムの回収率は、該プロセス中にγ線分光分析によって確認した。
図5および6は、再利用前と再利用後のラジウム画分の典型的なγ線スペクトルを示す。スペクトルから、遷移金属:55Co、56Co、57Co、67Ga、57Ni、51Cr、48V、52Mn、54Mnおよび65Znの最初から存在する放射性同位体が、上記の詳述した放射化学的手法の適用後、充分に分離されたことが観察され得る。図5のスペクトル中の他の検出同位体、例えば、208TI、212Pbおよび221Frなどは短命(数分から数時間の半減期)の同位体であり、これらは、さらなる精製においては重要でない。上記の手法を用いることにより得られるラジウムの典型的な放射性同位体の純度は、99%より高かった。
図5および6のスペクトルにおいて、「Ann.Rad.」は「消滅放射線」を意味する。

Claims (35)

  1. 以下の工程:
    a)精製対象のRa原料の品質を検出する工程;
    b)Raを鉱酸によりその貯蔵容器から少なくとも1回浸出させる工程;
    c)所望のRaからBa、SrおよびPbなどの化学的に類似する元素を分離するために、少なくとも1回の抽出クロマトグラフィーを行なう工程;
    d)ここで、工程c)の前記抽出クロマトグラフィーは、少なくとも1種類の一般式Iの化合物を含有する少なくとも1種類の一般式IIの化合物を含む抽出媒系が上面にコートされた固相支持体材料上で行なわれる、
    (式Iにおいて:
    R8およびR9は、独立して、H、C1〜C6アルキル基またはt−ブチル基である;および
    式IIにおいて:
    R10は、C4〜C12アルキル基である)
    ここで、HNO3またはHClが移動相として使用される;
    e)初期画分からRaを回収する工程、ここで、BaおよびSrは、保持時間が長い画分中に含まれ、Pbは抽出媒系に保持される;
    f)Ra画分をプールする工程;ならびに
    g)精製Ra含有画分を濃縮する工程
    を含む、利用可能な放射線源からの225Acの生成のためのターゲット調製のためのラジウムの精製方法。
  2. 前記ラジウムが、226Raである、請求項1に記載の方法。
  3. 希HNO3が工程b)の達成に使用される、および/または工程d)において、HNO3もしくはHClが前記移動相として0.1M〜4Mの濃度範囲で使用される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記希HNO3が0.1MのHNO3であり、前記HClが0.1M〜1Mで使用される、請求項3に記載の方法。
  5. 工程d)の固相支持体が、多孔質シリカ、不活性有機ポリマーからなる群より選択される、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記不活性有機ポリマーが、アクリル酸エステル非イオン性ポリマーである、請求項5に記載の方法。
  7. プールされた浸出物が、濃縮および/または変換される、および/または最少容量の鉱酸に再溶解される、請求項1から6のいずれかに記載の方法。
  8. プールされた浸出物が、エバポレータによって濃縮される、および/または最少容量のHNO3に再溶解される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記最少容量のHNO3が、0.1M HNO3である、請求項8に記載の方法。
  10. 崩壊生成物222Rnが、Ra原料から除去される、請求項1から9のいずれかに記載の方法。
  11. 崩壊生成物222Rnが、エバポレーション工程中に活性炭吸着を用いてRa原料から除去される、請求項8に記載の方法。
  12. 抽出媒系が、式III:
    のクラウンエーテルを含有する1−オクタノールである、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
  13. 抽出媒系が、4,4’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである、請求項12に記載の方法。
  14. 抽出媒系が、4,5’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである、請求項12に記載の方法。
  15. Ra原料の品質の検出が、それぞれ、γ線分光分析、および誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−OES)によって行なわれる、請求項1から14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記γ線分光分析が、インサイチュ(in situ)γ線分光分析である、請求項15に記載の方法。
  17. 抽出クロマトグラフィーの精製Ra画分が、蒸発によって、蒸発乾燥体または湿潤残渣まで濃縮される、請求項1から16のいずれかに記載の方法。
  18. 抽出クロマトグラフィーの精製Ra画分が、エバポレータによる蒸発によって、蒸発乾燥体または湿潤残渣まで濃縮される、請求項17に記載の方法。
  19. 以下の工程:
    a)鉱酸溶液中に供される精製対象のRa含有溶液の品質を検出する工程;
    b)Ra含有溶液を蒸発によって濃縮する工程;
    c)微量の有機化合物をプレフィルターカラムによって除去する工程、ここで、前記プレフィルターカラムは不活性固相支持体材料である;
    d)主な混入化学物質からRaを分離するために、少なくとも1回のカチオン交換クロマトグラフィーを行なう工程、ここで、工程d)の前記カチオン交換クロマトグラフィーは、カチオン交換体において行なわれる
    e)カチオン交換樹脂を低モル濃度の鉱酸で洗浄し、主な混入化学物質を除去する工程;
    f)Raをカチオン交換樹脂から高モル濃度の鉱酸で溶出する工程、ここで、かかる画分はなおBaおよびSrなどの化学的に類似する元素を含む;
    g)部分的に精製されたRa画分をプールして濃縮する工程;ならびに
    h)部分的に精製されたRa含有画分を少なくとも1回の抽出クロマトグラフィーに供する工程、ここで、前記抽出クロマトグラフィー工程は、少なくとも1種類の一般式IIの化合物中に少なくとも1種類の一般式Iの化合物を含む抽出媒系が上面にコートされた固相支持体材料上で行なわれる、
    (式Iにおいて:
    R8およびR9は、独立して、H、C1〜C6アルキル基またはt−ブチル基である;および
    式IIにおいて:
    R10は、C4〜C12アルキル基である)
    ここで、HNO3またはHClが移動相として使用される;
    i)初期画分からRaを回収する工程、ここで、BaおよびSrは、保持時間が長い画分中に含まれる;
    j)Ra画分をプールする工程;ならびに
    k)精製Ra含有画分を濃縮する工程
    を含む、生成した225Acの分離後、加速されたプロトン(p,2n)を照射したラジウム供給源から225Ac生成のためのターゲットを調製するための226Raの再利用法。
  20. 工程d)におけるカチオン交換体が、酸性のマクロ細孔カチオン交換体である、請求項19に記載の方法。
  21. 工程a)のRaが、HClまたはHNO3に供される、および/または工程h)において、HNO3またはHClが前記移動相として0.1M〜4Mの濃度範囲で使用される、請求項19または20に記載の方法。
  22. 工程a)のRaが、0.5M〜4Mの濃度範囲のHClまたは0.5M〜4Mの濃度範囲のHNO3に供される、および/または工程h)において、HNO3またはHClが前記移動相として0.1M〜1Mで使用される、請求項21に記載の方法。
  23. 主な混入化学物質が、Ag、Al、As、Be、Bi、Ca、Cd、Co、Cr、Cu、Fe、Ga、K、Li、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、V、Znならびにその混合物からなる群より選択されるものである、請求項19〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 濃縮工程が蒸発によって行なわれる、請求項19〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 崩壊生成物222Rnが、Ra原料から除去される、請求項19〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 崩壊生成物222Rnが、蒸発工程中に活性炭吸着を用いてRa原料から除去される、請求項25に記載の方法。
  27. 高モル濃度の鉱酸が0.5〜10Mである、請求項19〜26のいずれかに記載の方法。
  28. 前記高モル濃度の鉱酸がHNO3であり、該HNO3の濃度が1〜8Mである、請求項27に記載の方法。
  29. 前記HNO3の濃度が2〜6Mである、請求項28に記載の方法。
  30. カチオン交換体が、下記式の酸性カチオン交換樹脂:
    (式中、XはSO3 -+である)
    である、請求項19〜29のいずれかに記載の方法。
  31. 抽出媒系が、式III:
    のクラウンエーテルを含有する1−オクタノールである、請求項19〜30のいずれかに記載の方法。
  32. 抽出媒系は、4,4’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである、請求項31に記載の方法。
  33. 抽出媒系が、4,5’−ビス(t−ブチルシクロヘキサノ)−18−クラウン−6を含有する1−オクタノールである、請求項31に記載の方法。
  34. 工程h)の固相支持体が、多孔質シリカと不活性有機ポリマーからなる群より選択される、請求項19〜33のいずれかに記載の方法。
  35. 前記不活性有機ポリマーが、アクリル酸エステル非イオン性ポリマーである、請求項34に記載の方法。
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