JP5197245B2 - レール固定機構 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示されているレール固定機構は、PCのメインケースの背面上端部に形成された可動フック部と、PCのメインケースの背面下端部に形成された固定フック部から構成されている。
前面に前記DINレールの上部フランジ部に上方から係合する係合片を有し、裏面が前記ケースの裏面側に固定されるボディ部と、前記ボディ部と弾性体により連結されてボディ部の前面に上下方向にスライド自在に取り付けられ、前記弾性体の付勢力により前記DINレールの下部フランジ部に下方から係合する係合片を有するスライド部とを備え、前記スライド部の下端に、前記ケースの前面側へ下降する傾斜面を有し、前記前面側に向けて開口する開口部を設けたスライドつまみを備え、前記開口部の固定側上面部を形成する開口部上面板を、前記ボディ部の下端から、ボディ部の前面側へ水平に突出して設け、棒状の治具を前記ケースの前面側より前記スライドつまみの開口部に挿入すると、前記棒状の治具の先端が、前記ボディ部の水平な開口部上面板に沿って移動し、可動側の開口部の傾斜面に接することにより、前記開口部の傾斜面へ下方へ押す力が作用し、前記弾性体の付勢力に抗して前記スライド部が下方へスライドし、前記スライド部の係合片が前記DINレールの下部フランジ部から外れる構成としたことを特徴とするものである。
上記構成によれば、スライド部がスライドされ、スライド部が壁面に接するとき、凸部が壁面に接することにより壁面との接触抵抗が少なくなり、スライド部のスムーズなスライドが実現される。
図1は本発明の実施の形態におけるレール固定機構の背面および前面の斜視図、図2は同レール固定機構の分解斜視図、図3は同レール固定機構を使用してPCケースをDINレールに取り付けた取付図である。
また前記スライド溝27は、固定板26の上方に設けられ、スライド部12の被スライド体35(後述する)を垂直方向へ案内することによりコイルバネ13を垂直方向に案内する。
また前記開口部上面板29は、平板から形成され、ボディ本体21の下端から、ケースCの前面側へ水平に突出して設けられ、後述する開口部38の固定側上面部を形成する。
また前記被スライド体35は、ボディ部11のスライド溝27の上端に位置してスライド本体31を切り欠き、ケースCの向きに折り曲げて形成され、スライド溝27に摺動(案内)される。
また前記スライドつまみ39は、前記左右の垂直面(側面)37aとこれら垂直面37aを連結しケースCの前面側へ傾斜する傾斜面(底面)37bからなる開口部38を、スライド本体31の下端に、ケースCの前面側へ突出させて設け、形成されている。この開口部38はケースCの前面側に向けて開口されており、開口部38の(固定側)上面部は前記開口部上面板29により形成されている。
[組み立て]
上記構成により、ボディ部11の固定板26にコイルバネ13の下端をネジ止めし、ボディ部11の案内爪25に下方からスライド部12の案内レール34を係合させ、コイルバネ13の上端をスライド部12の被スライド体35の下端にネジ止めすることにより、レール固定機構10は組み立てられる。これにより、スライド部12は、ボディ部11の前面に上下方向にスライド自在に取り付けられる。
[DINレールRへの取り付け]
ボディ部11の上部係合片22をDINレールRの上部フランジ部UFに係合し、ケースCをDINレールRの下部フランジ部LFに向けて押圧すると、スライド部12の下部係合片33の傾斜面32に作用する下方への力により、コイルバネ13の付勢力に抗してスライド部12は下方へスライドされ、下部係合片33の上端が、下部フランジ部LFの下方まで下がると、コイルバネ13の付勢力によりスライド部12は上方へスライドされ、下部係合片33はDINレールRの下部フランジ部LFに下方から係合し、ケースCがDINレールRに取り付けられる。このように、ケースCをDINレールRに向けて押圧することにより、簡単にDINレールRに取り付けられる。
またボディ部11がDINレールRの上部フランジ部UFに接するとき、ボディ部11のボディ凸部23がDINレールRに押し付けられることにより、ボディ部11がDINレールRを横滑りすることが防止される。
[DINレールRからの取り外し]
図4および図5に示すように、先端がプラスのネジ回し(棒状の治具の一例)41を、ケースCの前面側よりスライドつまみ39の開口部38に挿入すると、ネジ回し41の先端が、固定側のボディ部11の水平な開口部上面板29に沿って移動し、可動側の開口部38の傾斜面37bに接することにより、開口部38の傾斜面37bヘ下方へ押す力が作用し、コイルバネ13の付勢力に抗してスライド部12が下方へ次第にスライドされる。これにより、スライド部12の下部係合片33がDINレールRの下部フランジ部UFが外れ、ケースCはDINレールRから外れる。このように、ケースCの前面側から下面の沿ってネジ回し41を差し入れ、ネジ回し41を押すという強い力を必要としない簡単な作業によってスライド部12は下げられ、ケースCはDINレールRから外される。
また本実施の形態では、弾性体をコイルバネ13により形成しているが、コイルバネ13に限ることはなく、角形状のゴム体であってもよい。
R DINレール
UF 上部フランジ部
LF 下部フランジ部
W 壁面
10 レール固定機構
11 ボディ部
12 スライド部
13 コイルバネ
21 ボディ本体
22 上部係合片
23 ボディ凸部
24 下方係止片
25 案内爪
26 固定板
27 スライド溝
28 取付孔
29 開口部上面板
31 スライド本体
32 傾斜面
33 下部係合片
34 案内レール
35 被スライド体
36 スライド凸部
37b 傾斜面
38 開口部
39 スライドつまみ
41 ネジ回し
Claims (5)
- ケースをDINレールに着脱自在に固定するレール固定機構であって、
前面に前記DINレールの上部フランジ部に上方から係合する係合片を有し、裏面が前記ケースの裏面側に固定されるボディ部と、
前記ボディ部と弾性体により連結されてボディ部の前面に上下方向にスライド自在に取り付けられ、前記弾性体の付勢力により前記DINレールの下部フランジ部に下方から係合する係合片を有するスライド部と
を備え、
前記スライド部の下端に、前記ケースの前面側へ下降する傾斜面を有し前記前面側に向けて開口する開口部を設けたスライドつまみを備え、
前記開口部の固定側上面部を形成する開口部上面板を、前記ボディ部の下端から、ボディ部の前面側へ水平に突出して設け、
棒状の治具を前記ケースの前面側より前記スライドつまみの開口部に挿入すると、前記棒状の治具の先端が、前記ボディ部の水平な開口部上面板に沿って移動し、可動側の開口部の傾斜面に接することにより、前記開口部の傾斜面へ下方へ押す力が作用し、前記弾性体の付勢力に抗して前記スライド部が下方へスライドし、前記スライド部の係合片が前記DINレールの下部フランジ部から外れる構成としたこと
を特徴とするレール固定機構。 - 前記スライド部の係合片は、前記DINレール側から上方へ向けて前記ボディ部側へ傾斜する傾斜面を有し、
前記スライド部が前記DINレールの下部フランジ部に押圧されると、係合片の傾斜面に作用する下方への力により、前記弾性体の付勢力に抗してスライド部は下方へスライドされ、係合片の上端が、前記下部フランジ部の下方まで下がると、前記弾性体の付勢力によりスライド部は上方へスライドされ、DINレールの下部フランジ部に下方から係合する構成としたこと
を特徴とする請求項1に記載のレール固定機構。 - 前記スライド部に、前記弾性体の上端が固定される被スライド体を設け、
前記ボディ部に、前記被スライド体を垂直方向へ案内することにより前記弾性体を垂直方向に案内するスライド溝を設けたこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のレール固定機構。 - 前記ボディ部の前面に、前記DINレールの上部フランジ部に接する凸部を設けたこと
を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレール固定機構。 - 前記スライド部の前面に、前記DINレールが固定された面に接する凸部を設けたこと
を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のレール固定機構。
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