JP5196986B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5196986B2
JP5196986B2 JP2007328718A JP2007328718A JP5196986B2 JP 5196986 B2 JP5196986 B2 JP 5196986B2 JP 2007328718 A JP2007328718 A JP 2007328718A JP 2007328718 A JP2007328718 A JP 2007328718A JP 5196986 B2 JP5196986 B2 JP 5196986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
switches
supply units
outputs
units
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007328718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009153294A (ja
Inventor
峯  隆太
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007328718A priority Critical patent/JP5196986B2/ja
Publication of JP2009153294A publication Critical patent/JP2009153294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196986B2 publication Critical patent/JP5196986B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

本発明は、複数の電源回路で構成された電源装置に関するものである。
近年、色々な部品やユニット(装置)において、同一の物を複数の製品で使用すると言う標準化の動きがある。例えば電源装置に於いても、ある特定の製品に向けた電源装置を設計するのでは無く、広く様々な製品で使用可能な小電力規模の電源装置を数タイプ設計することが行われている。そして、ある製品に必要な電力仕様に併せて、標準化された電源装置を複数台組み合わせて使用する事で電力仕様を満たす事が考えられている(特許文献1参照)。
例えば、製品として700Wの電源が必要な場合、100Wの電源を2台と500Wの電源を1台と言う組み合わせで搭載したり、100Wの電源を1台と300Wの電源を2台と言う組み合わせで搭載するなどといった事が行われている。
そして、この3台の電源装置各々に接続された負荷に関し、それら負荷が独立して動作している場合は、3台の電源装置の出力のオン/オフは各々独立に制御して問題が無かった。しかし、それぞれの負荷が電気的に接続されている場合に、3台の電源装置の立ち上げ、立ち下げシーケンスにずれが有ると、先に電源を供給された負荷から他の負荷へ電流が流れ込み、素子の誤動作や破損等を起こす可能性がある。
この様な問題を解決するものとして、従来は各電源の出力部にスイッチを設ける構成が用いられている。
図7に従来の電源装置システムの構成を示す。図7において、11は商用交流電源、31は補助電源であり、後述の制御部15へ電源を供給している。スイッチ24〜26はトランジスタやFET等の半導体スイッチ或いはリレー式のスイッチで構成されており、補助電源31はスイッチ24〜26の駆動のための電源も供給している。1〜3はそれぞれ電源ユニットであり、電源ユニット1〜3の入力部には主電源スイッチであるスイッチ21が接続されており、スイッチ21がオンする事で商用交流電源11が電源ユニット1〜3に供給される構成になっている。なお、電源ユニット1〜3は、同一のユニットで構成される場合も有れば、それぞれの定格出力電力が異なっていたり、制御方式が異なっている場合もある。
電源ユニット1の出力部にはスイッチ24を介して負荷12が接続され、電源ユニット2の出力部にはスイッチ25を介して負荷13が接続され、電源ユニット3の出力部にはスイッチ26を介して負荷14が接続されている。15は制御部であり、電源ユニット1〜3の各出力をモニタしており、その状態によりスイッチ24〜26を制御している。具体的には、電源ユニット1〜3のそれぞれの出力電圧が所定値以上になっている場合は、スイッチ24〜26をオンさせて、所定値未満の場合は、オフさせている。つまり、スイッチ21がオフの場合は、スイッチ24〜26はオフされている。
図7の動作について説明する。図7において、スイッチ21がオフしている状態で商用交流電源11が供給されると、補助電源31にのみ商用交流電源が供給される。そして補助電源31が動作を開始すると制御部15へ電力が供給される。この時点で、電源ユニット1〜3には商用交流電源11が供給されていない為、出力はゼロのままであり、制御部15はスイッチ24〜26をオフさせている。
この状態でスイッチ21がオンされると、電源ユニット1〜3に商用交流電源11が供給され、電源ユニット1〜3が起動を開始する。ここで電源ユニット1〜3において、それぞれが同一ユニットの場合でも回路定数のバラツキがる。また、それぞれが異なるユニットの場合は、回路定数の違いや制御方式の違いがある。これらの回路定数や制御方式の違い等により、各電源ユニット1〜3の出力が出始めるタイミング、出力電圧上昇の傾き、出力電圧値はそれぞれ異なっており出力はバラバラに立ち上がる。制御部15は電源ユニット1〜3が立ち上がる様子をモニタし、電源ユニット1〜3のそれぞれの出力値が所定値以上に上昇した事を検知すると、スイッチ24〜26をオンさせる。
実際の動作を各部の波形で説明する。図8が図7でスイッチ21をオンした際の動作である。(A)がスイッチ24〜26の電源ユニット1〜3側の波形であり、(B)がスイッチ24〜26の負荷12〜14側の波形である。ここで、スイッチ24の電源ユニット1側の波形をVout1a、負荷12側の波形をVout1bとする。同様に、スイッチ25の電源ユニット2側の波形をVout2a、負荷13側の波形をVout2b、スイッチ26の電源ユニット3側の波形をVout3a、負荷14側の波形をVout3bとする。
図8(A)において、立ち上がりが一番遅い、Vout3aが検知レベルを上回った時点でスイッチ24〜26がオンされる。結果として図8(B)に示す様に、スイッチ24〜26の負荷12〜14側においては、スイッチ24〜26がオンしたタイミングに同期して一斉に電圧が立ち上がっている。
次に図9が図7でスイッチ21をオフした際の動作である。(A)がスイッチ24〜26の電源ユニット1〜3側の波形であり、(B)がスイッチ24〜26の負荷12〜14側の波形である。図8の立ち上がりと同様に、一番立ち下がりが早い出力が検知レベルを下回ったところでスイッチ22〜24をオフする事で、そのタイミングに同期してスイッチ24〜26の後段は、一斉に電圧が立ち下がっている。
特開平08−079971号公報
しかし、この従来例においては下記の様な問題点が有る。
図7の構成では、電源立ち下げ時にもっとも早く出力が低下する電源ユニットにあわせ全出力を遮断してしまう。そのため、瞬時停電等、各電源ユニット1〜3への商用交流電源が意図せず遮断された場合に出力電圧を供給できる期間は、もっとも早く出力が低下する電源ユニットの出力が所定値に達するまでで規定されてしまう。つまり、他の電源ユニットに余力が有った場合でも、その余力を有効活用する事が出来ない。
また、瞬時停電に対し耐量を上げるには、各電源ユニットが保持するエネルギーを増加させ、もっとも早く出力が低下する電源ユニットの出力が所定の時間(瞬時停電に対する処理に要する時間)維持出来る様にしなければならない。その結果、各電源ユニットにオーバースペックの部品を使う必要が有り、部品の大型化、コストが上がってしまうという問題が有る。
しかし、図7の構成では、電源ユニットと同数のスイッチが必要であり、部品点数が多くなり、かつ回路規模が大きくなるのとコストも高くなると言う問題も有る。
上記課題を解決する為に、本発明の電源装置は、入力電源からの電力供給を受けてそれぞれ所定の電圧を複数の負荷へ出力する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットの出力間を短絡或いは開放する複数のスイッチと、前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給の開始に応じて前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させる制御部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の電源装置は、入力電源からの電力供給を受けてそれぞれ同一の電圧を複数の負荷へ出力する複数の電源ユニットと、前記複数の電源ユニットの出力間を短絡或いは開放する複数のスイッチと、前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給の停止に応じて前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させる制御部と、を有し、前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間が短絡された場合に、前記複数の電源ユニットのうち、短絡させた時点で最も出力電圧が高い電源ユニットから共通の出力電圧が前記複数の負荷へ供給され、該共通の出力電圧が低下し始め、その時点で2番目に出力電圧が高い電源ユニットの出力電圧まで低下すると、前記2番目に出力電圧が高い電源ユニットから前記複数の負荷へ共通の出力電圧が供給されることを特徴とする。
本発明によれば、各電源ユニットの立ち上げ時、立ち下げ時の波形を同一化出来る為、高価な部品を使用せずに、立ち上げ、立ち下げのタイミングがずれる事に起因する電源ユニットに接続された負荷に含まれる素子の誤動作、破損を防止する事が可能となる。
また、立ち下げ時は各電源ユニットが蓄えているエネルギーを全て使い果たして停止する為、特に瞬時停電に対し出力電圧の保障時間を延ばす効果がある。
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1に本発明の第1の実施形態における電源装置の構成例を示す。本実施形態では、電源ユニットの起動時、停止時に複数の電源ユニットの出力間を短絡する構成となっている。
図1において、11は入力電源としての商用交流電源であり、所謂電源コンセントから得られる電源である。31は商用交流電源11から電力供給を受けて動作する補助電源である。1〜3は電源ユニットであり、電源ユニット1〜3の入力部にはスイッチ21が接続されており、主電源スイッチであるスイッチ21がオンする事で商用交流電源11の出力が電源ユニット1〜3に供給される構成になっている。また、補助電源31は、商用交流電源11による複数の電源ユニット1〜3への電力供給とは独立に(スイッチ21の状態とは関係なく)、制御部15へ電源を供給する。スイッチ22,23はトランジスタやFET等の半導体スイッチ或いはリレー式のスイッチで構成されており、補助電源31はスイッチ22,23の駆動のための電源も供給している。
電源ユニット1の出力部には負荷12が接続され、電源ユニット2の出力部には負荷13が接続され、電源ユニット3の出力部には負荷14が接続されている。そして、電源ユニット1の出力と電源ユニット2の出力間にはスイッチ22が、電源ユニット2の出力と電源ユニット3の出力間にはスイッチ23が、それぞれ接続されている。
15は制御部であり、電源ユニット1〜3の各出力をモニタしており、その状態によりスイッチ22,23のオンオフを制御している。具体的には、電源ユニット1〜3のそれぞれの出力電圧が所定値未満の場合は、スイッチ22,23をオフ(開放)させて、所定値以上の場合はオン(短絡)させている。つまり、スイッチ21がオフの場合は、スイッチ22,23はオンされており、電源ユニット1〜3の各出力が短絡された状態になっている。
図1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。図2のフローチャートは、制御部15により内部のメモリに格納されたプログラムに従って実行される。
図1において、スイッチ21がオフしている状態で商用交流電源11が供給されると、補助電源31にのみ商用交流電源が供給される。そして補助電源31が動作を開始すると制御部15へ電力が供給される。この時点で、スイッチ21がオンされていなければ電源ユニット1〜3には商用交流電源11が供給されていない為、出力はゼロのままである。そこで、制御部15は、電源ユニット1〜3の出力が第1の所定値である0か否かを判断し(ステップ1)、0であればスイッチ22,23をオンさせる(ステップ2)。
この状態でスイッチ21がオンされると、電源ユニット1〜3に商用交流電源11が供給され、各電源ユニット1〜3が起動を開始する。そして、制御部15は、短絡された共通出力(図1において、短絡されたVout1、Vout2、Vout3)が第2の所定値(図2(B)に示す検知レベル)に達したか否かを判断する(ステップ3)。第2の所定値は、商用交流電源11からの入力開始から定常出力への立上りまでの時間が最も短い電源ユニットの定常出力の例えば70〜80%の値に設定すればよい。共通出力が第2の所定値に達すると、制御部15は図示しない内部のタイマー回路を動作させ(ステップ4)、所定時間経過後にスイッチ22,23をオフさせる(ステップ5,6)。この所定時間は、商用交流電源11からの入力開始から電源ユニット1〜3のすべての出力が定常出力へ立上るまでの時間よりも長い時間である。
その後、スイッチ21がオフされると、電源ユニット1〜3の各出力は徐々に下がってくる。制御部15は各電源ユニット1〜3の出力のうちいずれか1つの出力値が第3の所定値を下回ったか否かを判断する(ステップ7)。第3の所定値は、商用交流電源11からの入力停止から出力が0に立下がるまでの時間が最も短い電源ユニットの定常出力の例えば70〜80%の値に設定すればよく、第2の所定値と同じであっても良い。出力値が第3の所定値を下回った場合、制御部15は商用交流電源11の遮断(コンセント抜き)、もしくは停電、またはスイッチ21のオフ、もしくは電源ユニット1〜3のいずれかの電源故障と判断しスイッチ22,23をオンさせる(ステップ8)。なお、スイッチ21のオフには、本電源装置を搭載した機器が消費電力を低減する省電力モードに入ることでオフになる事を含めても良い。
なお、ステップ7の処理を、電源ユニット1〜3の各出力のうちいずれか1つの出力値が定常状態から所定量以上変化したか否かを判断する様にしても良い。
次に、スイッチ21をオンした際の動作について説明する。図3にスイッチ21がオンした際の波形を示す。
図3(A)は電源ユニット1〜3それぞれ独立での立ち上げ波形を示した図であり、Vout1が電源ユニット1の出力であり、Vout2が電源ユニット2の出力であり、Vout3が電源ユニット3の出力である。図の様に従来例と同様に各電源ユニットはそれぞれの出力が出始めるタイミング、出力電圧上昇の傾き、出力電圧値はそれぞれ異なっており出力はバラバラに立ち上がる。
図3(B)は本発明を実施した場合の動作波形である。スイッチ21がオフされている時は、スイッチ22,23がオンされており、電源ユニット1〜3の各出力は短絡されている。そして、スイッチ21がオンされると、電源ユニット1〜3の動作が開始され、その時々で一番高い出力電圧を出力可能な電源ユニットの出力値が短絡された共通出力の値として決定され、短絡された共通出力電圧を立ち上げて行く。そして、その共通出力電圧が所定の検知レベルに達すると(t21)、制御部15においてタイマー動作が開始される。タイマー動作中に、共通出力電圧は素子のバラツキ等で、電源ユニット1〜3の中で制御電圧(目標電圧)が一番高い電源ユニットの出力電圧で安定する。(図3(B)の場合はVout1で安定している為、電源ユニット1の出力電圧が一番高い事になる。)
そして所定時間が経過すると(t22)、スイッチ22,23のオフが開始される。
この所定時間は予め各電源ユニットの立ち上げ時間に対し充分マージンを持った所定の値を設定しておく。
この時点で出力電圧が一番高い電源ユニット1以外の電源ユニット2、電源ユニット3においてはそれぞれの出力部に、それぞれが目標とする出力電圧よりも高い電圧が印加されていることになる。その為、図示しない電源ユニット2,3内の制御回路においては、電源ユニットを構成するトランスを駆動する為のスイッチング素子に印加されるPWM信号のパルス幅がゼロ或いは狭くなっている。この状態でスイッチ22,23を急激にオフするとPWM信号のパルス幅が急に広くなり、それぞれの電源ユニットの出力電圧にアンダーシュートが発生してしまう。そこで、スイッチ22,23をトランジスタやFET等の半導体素子により構成し、スイッチ22,23のオンとオフの切替時に、半導体素子のインピーダンスを徐々に変化させる様に半導体素子に流れる電流を徐々に変化させるよう制御してもよい(ソフトオフ)。そして、スイッチ22,23が完全にオフすると(t23)、その後は定常動作が行われる。
上記の様に、スイッチ21がオンした際に、各電源ユニット1〜3の立ち上げ時のみ各出力間を短絡する事で、負荷12〜14へは同一の波形の出力が供給される。従って、負荷12〜14間での電流の流れ込みは発生せず、負荷12〜14に含まれる素子の誤動作や破損等を起こす事も無い。また、スイッチ22,23がオンされている状態でスイッチ21がオンされるのを待機しているので、スイッチ21がオンされた瞬間から直ちに電源ユニット1〜3の各出力を共通化できる。
さらに、スイッチ22,23をオフする際にソフトオフすることで、各電源ユニット1〜3は安定した状態でそれぞれ目標の出力電圧に推移する事が出来る。
次に波形を用いてスイッチ21をオフした際の動作について説明する。図4にスイッチ21がオフした際の波形を示す。
図4(A)は電源ユニット1〜3それぞれ独立での立ち下げ波形を示した図である。図の様に従来例と同様、それぞれの電源ユニットは、出力電圧値、各出力が下がり始めるタイミング、出力電圧下降の傾きがそれぞれ異なっており出力はバラバラに立ち下がる。なお、各出力が下がり始めるタイミング、出力電圧下降の傾きは入力電圧や負荷電流の影響も受ける。
図4(B)は本発明を実施した場合の動作波形である。スイッチ21がオンされ、定常動作に移行後は、スイッチ22,23がオフされている。そして、スイッチ21がオフされると(t30)、各電源ユニット1〜3への商用交流電源の供給が停止される。各電源ユニットは、それぞれが回路内で蓄えているエネルギーのみで出力を維持する動作が行われる。しかし、それには限界が有り、時間の経過と共に出力が低下してしまう。
図4(B)の場合は、電源ユニット1のVout1が最初に低下している例である。制御部15は各電源ユニット1〜3の出力電圧をモニタしており、いずれかの出力が所定の検知レベル(負荷側に接続された様々な回路や部品が誤動作してしまう電圧レベルよりも高く設定されている)を下回った場合にスイッチ22,23をオンさせる。Vout1がt31で検知レベルに達しており、そのタイミングでスイッチ22,23がオンされ、電源ユニット1〜3の各出力は短絡される。つまりこの時点より各負荷12〜14へ供給される波形は同一波形となる。電源ユニット1〜3の各出力が短絡されると、その時点で一番出力電圧が高い電源ユニット(図4(B)の場合は電源ユニット2)が主導権を持ち、共通出力電圧の出力値を決定する。そして、既に出力が低下し始めている電源ユニット1と共に回路内で蓄えているエネルギーを負荷に供給する。そして、電源ユニット2が定常時の出力電圧を維持出来なくなると共通出力電圧が低下を開始し、その時点で2番目に出力電圧が高い電源ユニット(図4(B)の場合は、電源ユニット3)の出力電圧まで低下する。そうすると、電源ユニット3も蓄えているエネルギーを供出し始めるため、共通出力電圧は一旦Vout3で安定するが、暫くするとVout3を維持する事が出来なくなり徐々に低下し0Vに達する。
上記の様に、スイッチ21がオフした際に、各電源ユニット1〜3の立ち下げ時のみ各出力間を短絡する。これにより、負荷12〜14へは同一の波形が供給される為、各電源ユニットに接続された各負荷間での電流の流れ込みは発生せず、素子の誤動作や破損等を起こす事も無い。また全ての電源ユニットに蓄えられたエネルギーを使い切る為、瞬時停電に対しても出力を維持する時間を長く保つ事が可能となる。
以上、説明した様に、同一出力電圧を有する複数の電源ユニットに対し、起動時と停止時の所定期間各出力間を短絡する事で複数の電源ユニットの起動シーケンス、停止シーケンスを揃える事が可能となる。その結果、各電源ユニットに接続されたそれぞれの負荷間での電流の流れ込みは発生せず、素子の誤動作や破損等を起こす事も無い。
また、上記動作により商用交流電源の瞬時停電時においても、複数の電源ユニットに蓄えられたエネルギーを最大限に活用する事が出来る。その為、本電源装置を搭載した機器にハードディスクドライブ(HDD)等のユニットを有する場合においては、瞬時停電の際にもHDD等に安定して電力が供給可能になり、意図せぬ電源供給の遮断により誤動作し、故障やデータ異常を起こすことを防止できる。更に、商用交流電源の瞬時停電を検知可能な場合は、検知後にHDD等の停止処理を行う時間を確保する事が出来る。
(第2の実施の形態).
本発明に係る画像形成装置システムの第二の実施形態について図面を参照して説明する。
図5に於いて第一の実施形態である図1に示す構成と同一ないし相当する部材には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。
第2の実施形態では、電源ユニット1〜3に供給される入力電圧を検知する入力検知回路16を有し、スイッチ21がオフ時にスイッチ22,23をオフしておくものである。入力検知回路16は、電源ユニット1〜3に供給される商用交流入力の実効値またはピーク値等を検知し、制御部15に検知信号を出力している。
ここで、図1の構成で説明した様に、スイッチ21がオフされた後オンされ、電源ユニット1〜3の出力が所定値に達するまでの時間、スイッチ22,23はオンした状態となり、各電源ユニット1〜3の出力間を短絡する。つまり、スイッチ22,23がノーマリーオフ(常開接点:スイッチへの電力供給が無い状態でオフ(開放)している)のスイッチであれば、スイッチ21がオフされている期間も補助電源によりスイッチ22,23をオンしておく必要がある。一方、スイッチ22,23がノーマリーオン(常閉接点:スイッチへの電力供給がない状態でオン(短絡))のスイッチであれば、スイッチ21がオンの期間の大半はスイッチ22,23をオフしておく必要が有る。
そこで、第2の実施形態では、スイッチ21がオンしている期間にスイッチ22,23で無駄なエネルギーを消費しない為に、スイッチ22,23にノーマリーオフのスイッチを使用する。そして、スイッチ21がオフされ、電源ユニット1〜3の出力が所定値になった後にスイッチ22,23がオフされ、次にスイッチ21がオンされた際にスイッチ22,23がオンされるものである。
入力検知回路16は、電源ユニット1〜3に供給されている商用交流電源の実効値またはピーク値等を検知する。制御部15は、入力検知回路16の検知結果に基づきスイッチ21のオンオフの状態を判断し、スイッチ22,23のオンオフを制御する。
図6のフローチャートを用いて具体的な動作を説明する。スイッチ21がオフしている状態で商用交流電源11が供給されると、補助電源31にのみ商用交流電源が供給される。そして補助電源31が動作を開始すると制御部15へ電力が供給される。まず、制御部15は、入力検知回路16の出力が第1の所定値である0より大きいか否かを判断する(ステップ11)。入力検知回路16の出力が0よりも大きいければ、スイッチ21がオンされて電源ユニット1〜3へ商用交流電源が供給されていることになる。なお、第1の所定値は0よりも大きい値であっても良い。制御部15は、電源ユニット1〜3への商用交流電源の供給を確認すると、スイッチ22,23をオンする(ステップ12)。図1の構成に比べて、商用交流電源の供給開始から電源ユニット1〜3が出力を開始するまでの応答時間分だけ、スイッチ21のオンにより商用交流電源11から各電源ユニット1〜3へ電源供給されたことを早く検出できる。また、スイッチ22,23をオンするまでのスイッチ22,23でのエネルギー消費を削減できる。
スイッチ22,23をオンさせた後の動作であるステップ13〜18は、図2のステップ3〜8の動作と同じであるので、説明は省略する。ステップ18でスイッチ22,23をオンした後、制御部15は、入力検知回路16の出力が第1の所定値である0になったか否かを判断する(ステップ19)。入力検知回路16の出力が0になれば、制御部15はスイッチ22,23をオフして、スイッチ22,23での電力消費を無くす(ステップ20)。なお、ステップ19では、電源ユニットの短絡された共通出力が0になったことを判断しても良く、また、第1の所定値は0より大きく第2、第3の所定値より小さい値であっても良い。
第1の実施の形態と同様、各電源ユニット1〜3の出力の起動、停止のシーケンスを揃える事で各電源ユニット1〜3に接続された各負荷間での電流の流れ込みの発生を防止し、素子の誤動作や破損等を起こす事も無い電源装置システムが実現出来る。
なお、第2の実施形態においては、スイッチ21がオフされたことの検知を制御部15が電源ユニット1〜3の出力に基づいて判断しているが、スイッチ21のオンの検知と同様に入力検知回路16の出力で判断してもよい。
また、上記動作により商用交流電源の意図せぬ瞬時停電時においても、複数の電源ユニットに蓄えられたエネルギーを最大限に活用する事が出来る。その為、本電源装置システムを搭載した機器にハードディスクドライブ(HDD)等、意図せぬ電源供給の遮断により誤動作し、故障やデータ異常を起こしてしまうユニットを有する場合においては、瞬時停電の際にもHDD等に安定して電力が供給可能になる。また、商用交流電源の瞬時停電を検知可能な場合は、検知後にHDD等の停止処理を行う時間を確保する事が出来る。
また、第1、第2の実施形態では、入力電源として商用交流電源を例にしているが、直流電源であっても良く、その場合、電源ユニット1〜3は直流電圧の変換を行う電源である所謂DC−DCコンバータとすればよい。
本発明の第1の実施の形態に係る電源システムの概要を説明する図 第1の実施の形態における制御部15の動作を示すフローチャート 図1の電源システムにおける、スイッチ21のオン時の波形を説明する図 図1の電源システムにおける、スイッチ21のオフ時の波形を説明する図 本発明の第2の実施の形態に係る電源システムの概要を説明する図 第2の実施の形態における制御部15の動作を示すフローチャート 従来の電源システムの概要を説明する図 従来の電源システムにおける、スイッチ21のオン時の波形を説明する図 従来の電源システムにおける、スイッチ21のオフ時の波形を説明する図
符号の説明
1〜3 電源ユニット
11 商用交流電源
12〜14 負荷
15 制御部
21〜26 スイッチ
31 補助電源

Claims (8)

  1. 入力電源からの電力供給を受けてそれぞれ所定の電圧を複数の負荷へ出力する複数の電源ユニットと、
    前記複数の電源ユニットの出力間を短絡或いは開放する複数のスイッチと、
    前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給の開始に応じて前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させる制御部と、
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御部は、前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させた後、前記複数の電源ユニットの出力が所定値になったことに応じて前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を開放させることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 入力電源からの電力供給を受けてそれぞれ同一の電圧を複数の負荷へ出力する複数の電源ユニットと、
    前記複数の電源ユニットの出力間を短絡或いは開放する複数のスイッチと、
    前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給の停止に応じて前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させる制御部と、
    を有し、前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間が短絡された場合に、前記複数の電源ユニットのうち、短絡させた時点で最も出力電圧が高い電源ユニットから共通の出力電圧が前記複数の負荷へ供給され、該共通の出力電圧が低下し始め、その時点で2番目に出力電圧が高い電源ユニットの出力電圧まで低下すると、前記2番目に出力電圧が高い電源ユニットから前記複数の負荷へ共通の出力電圧が供給されることを特徴とする電源装置。
  4. 前記制御は、前記複数の電源ユニットの出力の何れかが所定値を下回ったことに応じて、前記複数のスイッチにより前記複数の電源ユニットの出力間を短絡させることを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  5. 前記入力電源の電圧を検知する検知回路を有し、前記制御部は前記検知回路の出力に基づいて前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給の開始を判断することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 前記入力電源による前記複数の電源ユニットへの電力供給とは独立に、前記入力電源からの電力供給を受けて前記制御部および前記複数のスイッチへ電力供給するための補助電源を有することを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記複数のスイッチは、前記補助電源からの電力供給がない状態で、前記複数の電源ユニットの出力間を開放させる構成であり、前記制御部が前記検知回路の出力に基づいて前記複数の電源ユニットへの前記入力電源の供給が無いと判断し、かつ前記複数の電源ユニットの出力が所定値未満であると判断した場合に、前記複数のスイッチを開放させることを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  8. 前記複数のスイッチは半導体素子により構成されるスイッチであり、前記制御部は、前記複数のスイッチによる前記複数の電源ユニットの出力間の開放と短絡の切替時に、前記半導体素子のインピーダンスを徐々に変化させることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電源装置。
JP2007328718A 2007-12-20 2007-12-20 電源装置 Expired - Fee Related JP5196986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328718A JP5196986B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328718A JP5196986B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009153294A JP2009153294A (ja) 2009-07-09
JP5196986B2 true JP5196986B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=40921738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328718A Expired - Fee Related JP5196986B2 (ja) 2007-12-20 2007-12-20 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196986B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015126656A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 アール・ビー・コントロールズ株式会社 電源装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000152497A (ja) * 1998-11-05 2000-05-30 Hitachi Ltd パワーシーケンス回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009153294A (ja) 2009-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5147554B2 (ja) スイッチング電源装置及びそれに用いる半導体装置
TWI385497B (zh) 啟動電壓模式切換電源供應至偏壓負載之方法
US20150229160A1 (en) Power failure prevention system and circuits
US20070001514A1 (en) Method and System for Voltage Tracking and Sequencing in a Power Supply
JP4793226B2 (ja) スイッチング昇圧電源回路
JP4498851B2 (ja) 電源装置
JP2011024288A (ja) 電源装置および電源制御方法
JP5882884B2 (ja) 無停電電源装置
WO2012008157A1 (ja) 絶縁型スイッチング電源
JP5196986B2 (ja) 電源装置
JP2003348819A (ja) 電子機器および電源制御方法
JP2009296790A (ja) スイッチング電源装置
JP4304519B2 (ja) 無停電電源装置
JP5259941B2 (ja) インバータ装置及び空気調和機
JP5944196B2 (ja) モータ駆動制御装置
JP2005201587A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2010051116A (ja) スイッチング電源装置、電源システム、および電子装置
JP7255249B2 (ja) 電源回路及び電子装置
JP2007189873A (ja) 突入電流保護回路
US8779743B2 (en) Control circuits and control methods for over voltage protection in power suppliers
JP5904574B2 (ja) 電源システム、電源オフシーケンス逆転防止方法および電源オフシーケンス逆転防止制御プログラム
JP7013910B2 (ja) 無停電電源システム及びその制御方法
JP2005354756A (ja) 無停電電源装置
KR20210020121A (ko) 전력 공급 시스템
JP2006325281A (ja) スイッチング電源回路とスイッチング電源制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120918

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees