JP5195866B2 - スラグ硬化体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スラグ硬化体の製造方法に係わり、詳しくは、製鋼スラグ、とりわけ従来は路盤材等として有効利用することが困難であった粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを主原料とし、ひび割れを可及的に低減した硬化体とする技術に関する。
製鋼工程で発生するスラグは、塩基度(CaO/SiO2で表す)が高くて遊離CaOを多量に含有するために水分を吸って膨張し易く、高炉スラグのように土木・建設資材としての用途には向かず、その処理は困難を極めている。そこで、このような製鋼スラグを積極的に活用しようとする試みが幾つかなされている。
例えば、製鋼スラグを含有する骨材と、潜在水硬性を有するシリカ含有物質と、ポゾラン反応性を有するシリカ含有物質のうち1種又は2種を50%以上含有する水和反応によって硬化する結合材とを含有してなることを特徴とする製鋼スラグを利用した水和硬化体が開示されている(特許文献1参照)。また、他の例として、結合材、細骨材、粗骨材の全てを粉砕又は破砕した鉄鋼スラグ(高炉スラグも含む)にすると共に、結合材として高炉スラグ及び製鋼スラグを配合したスラグ・ブロックが開示されている(特許文献2参照)。さらに、転炉スラグを5mm以下に粉砕後、磁選、乾燥して、さらに比表面積が3000〜5000cm2/gになるように微粉砕し、この転炉スラグ微粉末を、含水比が1%以下で比表面積が3800〜4200cm2/gの高炉スラグ微粉末に、10〜30重量%混合してなる転炉スラグを用いた高炉セメントの例も開示されている(特許文献3参照)。加えて、高炉水砕スラグに、転炉スラグ破砕設備で発生する集塵ダストを絶乾重量比で、10〜60%添加混合した強化路盤材も開示されている(特許文献4参照)。
なお、ここで、製鋼スラグとは、溶鋼を溶製するために利用するあらゆる精錬容器で形成されたスラグを意味し、溶銑予備処理スラグ、転炉スラグ、電気炉スラグを始めとして、高Cr溶鋼を得るための溶融還元炉スラグ、ステンレス脱炭炉スラグ、二次精錬スラグ(転炉や電気炉から取鍋に出鋼した溶鋼を真空脱ガス槽内あるいは取鍋のままで精錬処理した場合に発生する)がある。このうち、本発明でいう取鍋精錬スラグとは、溶鋼をVOD,RH,DH,LF等の取鍋精錬設備において、脱硫、脱酸、脱炭、脱ガス等の二次精錬を行う際に発生したスラグである。
特開平10−152364号公報 特開平2−233539号公報 特開平1−126246号公報 特開昭59−169966号公報
しかしながら、本発明者が上記した従来技術を用いて転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを原料として、スラグ硬化体を試作しようとしたところ、下記のような問題点が明らかとなった。
まず、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に開示された方法に従ってスラグ硬化体(以下、単に硬化体という)を試作したが、一部の製鋼スラグを用いると、得られた硬化体の圧縮強度は20N/mm2に満たず、セメント・コンクリートの代替としての使用に耐えるものにならなかった。また、多数のひび割れが発生し、特に強度と外観の美麗さが要求されるような建設用硬化体ブロックのような用途には、到底使用に堪えないことが判明した。さらに、特許文献1に開示されている水浸膨脹比が0.5%以下の製鋼スラグを用いても、その硬化体の圧縮強度は20N/mm2に満たず、またひび割れが発生した。
この原因を詳細に調査したところ、近年転炉、取鍋の内張り耐火物を保護する目的でスラグ中に添加されているドロマイトやマグネシア・クリンカ等に起因して、転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグのMgO濃度が高くなっているが、このMgO濃度が高い転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを用いると、水中養生の際に該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグに含まれる遊離MgOが水和膨張して、硬化体が崩壊することがわかった。つまり、遊離MgOは、遊離CaOとは異なり、水蒸気エージング等のエージング処理では、容易に安定な水酸化物にはならず、ゆっくりと水和反応が進むために硬化体の強度発現が遅れ、崩壊するのである。ここで、遊離MgOには、精錬中に融け残った未滓化MgOと、溶融状態または溶融物と固形物の混合状態のスラグが冷却過程で固化する際に発生する晶出MgOが存在する。
そこで、本発明者は、製鋼スラグとして遊離MgOをほとんど含有しない転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを選び、上記公報記載の技術と同様の方法で硬化体の製造を試みたが、硬化体の圧縮強度は20N/mm2に満たず、また多数のひび割れが発生する場合があり、セメント・コンクリートの代替としての使用に耐えるものが得られなかった。また、特許文献3記載の技術において、比表面積3000cm2/g以上、つまり粒径が約0.07mm以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを含むようにしたところ、ほとんど硬化もしなかった。さらに、特許文献4に記載された技術で硬化体の製造を試みたところ、スラグが凝集するだけで、コンクリートのような硬化体は得られなかった。
本発明は、かかる転炉スラグ及び取鍋精錬スラグを原料の一部として使用して得たスラグ硬化体の強度不足、ひび割れの発生、遊離MgOに起因する膨張等の問題を一挙に解決可能なスラグ硬化体の製造方法を提供することを目的としている。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化した。
すなわち、本発明は、粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO含有物質とを水で混練してスラグ硬化体を製造する方法において、前記製鋼スラグとして未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを、前記潜在水硬性を有するSiO含有物質として高炉スラグ微粉末を使用すると共に、水を除く全配合物質における粒径1.18mm以下の該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有率を9〜40質量%とし、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することを特徴とするスラグ硬化体の製造方法である。
また、本発明は、粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO2含有物質とを水で混練してスラグ硬化体を製造する方法において、前記製鋼スラグとして未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを、潜在水硬性を有するSiO2含有物質として高炉スラグ微粉末及びフライアッシュを使用すると共に、水を除く全配合物質における粒径1.18mm以下の該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有率を3〜36質量%、フライアッシュの含有率を1.5〜30質量%とし、且つ高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比を0.1〜0.75とし、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することを特徴とするスラグ硬化体の製造方法である。
この場合、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びに粒径1.18mm以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの合計含有量に対する該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有量の質量比を0.2超とするのが良い。
以上述べたように、本発明により、高強度で、且つ表面層にひび割れがほとんど無いスラグ硬化体が得られ、また、原料スラグからのF、B、Se、Vの溶出量が抑制ができる。この硬化体は、消波ブロック、魚礁、藻場造成用ブロック、人工石等の海洋構造物、その他コンクリート代替品として、また破砕処理をすれば路盤材、土木材として使用可能である。従って、本発明は、資源の再利用、環境の向上等に寄与するところが大である。
転炉スラグ中の未滓化MgO濃度と硬化体の圧縮強度との関係を示す図である。 転炉スラグ中の晶出MgO濃度と硬化体の圧縮強度との関係を示す図である。
以下に、発明をなすに至った経緯に沿い、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
まず、発明者は、粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO2含有物質とを水で混練してスラグ硬化体を製造する方法において、製鋼スラグとして、特に未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグを使用することにした。これは、特許文献1及び特許文献2に開示される方法に従い、これらスラグを主原料にして硬化体を試作したところ、得られた硬化体に強度低下やひび割れ発生を生じたが、配合量を適正に調整すれば、高強度で、ひび割れがほとんど無い硬化体の得られることがわかったからである。なお、発明者が、製鋼スラグとして、特に未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグを採用したのは、以下のように考えたことに基づいている。
(1)他の製鋼スラグと比較して、CaO/SiO2が2以上と高いため、スラグ中に活性が高い2CaO・SiO2を多く含む。従って、硬化反応促進への寄与が大きく、それ自体が高炉スラグ微粉末やフライアッシュの代替になりえる。
(2)他の製鋼スラグと比較して、鉄分を多く含むため、比重が高い。従って、硬化体の比重も大きくなり、消波ブロック等の海洋構造物として使用した際には、波浪安定性に優れる。
(3)遊離MgOの水和膨張による強度低下及びひび割れ発生を防ぐことができる。
そして、発明者は、上記考えに基づき、遊離MgOを含有する転炉スラグ及び取鍋精錬スラグを用いて、得られる硬化体が遊離MgOの水和膨張による強度低下やひび割れ発生を解消する研究を進めることにし、遊離MgOの水和膨張が、製造した硬化体に及ぼす影響を見出すべく、実験を繰り返した。
その結果、遊離MgOのうち、特に未滓化MgOの存在が硬化体の強度低下やひび割れ発生に極めて大きな影響を及ぼすことを突きとめた。つまり、転炉スラグ中の未滓化MgO濃度と硬化体の圧縮強度との関係を図1に示すが、未滓化MgO濃度が1質量%を超えると、強度が低下していくことが明らかである。また、引き続き実験を重ねた結果、図2に示すように、晶出MgO濃度が10質量%を超えると、強度が低下することもわかった。
そこで、発明者は、この知見を本発明の要件の一つにすることにした。つまり、転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグが含有する未滓化MgOを1質量%以下で、且つ晶出MgOを10質量%にすることで、硬化体の遊離MgOの水和膨張による強度低下やひび割れ発生を防ぐようにしたのである。なお、本発明で使用する転炉スラグ及び取鍋精錬スラグは、いずれも予めエージング処理して遊離CaOを安定なCa(OH)2又はCaCO3にするのが好ましい。すなわち、JIS A 5015に規定されている80℃×6時間/日×10日の水浸膨張試験による膨張率が1.5%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグにすることが好ましい。膨張率が1.5%を超えると、硬化体の強度低下やひび割れ発生が生じるからである。
しかしながら、遊離MgOは、前述したように、エージング処理では容易に安定な水酸化物にはならず、ゆっくりと水和反応が進む。例えば、遊離CaOを含まない未滓化MgOが1質量%で、且つ晶出Mg0が10質量%の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグのJIS A 5015による80℃×6時間/日×10日間の膨張率は約1.0%であるが、その膨張は10日間では停止せずに持続する。そのため、遊離CaOを安定させるだけでは不十分で、得られる硬化体の強度向上やひび割れの発生抑制は満足できる状態でないと考えられる。
そこで、発明者は、対策として、このような未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグを使用するにあたって、そのうちの粒径1.18mm以下の部分が、水を除く全配合物質における含有率が10〜90質量%とすることを想到した。これらスラグのうちで硬化反応に大きく寄与する部分を詳細に調査したところ、粒径1.18mm以下のものが特に反応性が良好で、得られる硬化体の強度が高く、しかもひび割れの発生が著しく小さくなることを見いだしたからである。また、これらスラグを硬化体の原料にすることで、環境問題となるスラグからのF、B、Se、Vの溶出を抑制できることもわかった。そして、発明者は、この知見、つまり未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグに含まれる粒径1.18mm以下の粒度部分の全配合物質での含有量について、理由は後で述べるが10〜90質量%の制限を設けることを本発明の要件に加えることにしたのである。なお、このことは、配合に使用する未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグの中に、これよりも粒度の大きいものが含まれていることを妨げるものではない。粒度の大きい未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び取鍋精錬スラグは、粉砕の過程で粉砕され難くかったことを意味するだけであり、結合材としては硬化体の製造に寄与するからである。ここで、本発明における粒径とは、篩い分けで定める数値であり、JIS A 1102に規定された方法等で測定すれば良い。
次に、未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグと反応させる潜在水硬性を有するSiO2含有物質について検討した。その結果、SiO2含有物質としては、高炉スラグ微粉末が好ましいことがわかった。ここでいう高炉スラグ微粉末とは、高炉水砕スラグを粉砕したものであり、その粒径は約0.1mm以下、つまりブレーン法による比表面積が約3000cm2/g以上のものが好ましい。また、約4000cm2/g以上の高炉スラグ微粉末を用いると、より活性が高くなり一層好ましい。
この高炉スラグ微粉末の適正な配合量については、前記した転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの量との関連で定まるが、その適正配合量は、5〜40質量%であった。そして、前記2つの要件にこの限定を加え、本発明を完成したのである。
なお、高炉スラグ微粉末の使用量限定の理由は、以下の通りである。すなわち、粒径1.18mm以下の未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率が10質量%未満、あるいは高炉スラグ微粉末の含有量が40質量%超えでは、相対的にSiOと反応して硬化するアルカリ(またはアルカリ土類)イオンの供給が不足がちとなり、得られる硬化体の強度が低下するからである。一方、粒径1.18mm以下の未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率が90質量%超え、あるいは高炉スラグ微粉末の含有量が5質量%未満では、該転炉スラグ及び取鍋精錬スラグの水和膨張性を有するCaO、MgO等の成分を固定するSiO2が不足気味となるため、得られる硬化体を養生する過程で硬化体の膨張や粉化が発生し、著しく強度が低下するからである。
以上述べたように、本発明に係るスラグ硬化体の製造方法は、粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO2含潜有物質とを水で混練して養生するスラグ硬化体の製造方法において、製鋼スラグとして、特に未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを使用し、且つその使用量を制限すると共に、配合する高炉微粉末の量も適正にするようにして、水で混練、養生するものである。これにより、転炉スラグ及び取鍋精錬スラグ中の遊離MgOは、養生中に水和膨張を起さないようになる。その結果、得られるスラグ硬化体は、製造直後から強度が高いばかりでなく、ひび割れを発生しない。また、該硬化体は、乾燥による収縮を低減し、その結果ひび割れを防ぐことができる。
引き続き、発明者は、この本発明に係るスラグ硬化体の製造方法について、さらなる改良を検討した。そして、高炉スラグ微粉末に代用できる潜在水硬性を有するSiO2含潜有物質としてフライアッシュを見出し、前記した本発明の別形態を提案する。
このフライアッシュとは、石炭燃焼時に発生する灰であり、JISによる規格品は勿論のこと、規格外のものも使用できる。ただし、JIS A 6201の規格I種又はII種を用いると、それらは微粉であることから、より活性が高いので好ましい。これを高炉スラグ微粉末の一部代替として使用することで、未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグや取鍋精錬スラグとの反応性が一層向上し、硬化体のひび割れ発生の抑制と、長時間養生後における強度向上が可能となる。さらに、硬化体の乾燥収縮によるひび割れ発生を防ぐこともできる。
このフライアッシュを高炉スラグ微粉末に混合して使用する場合、配合物質の適正な含有量は、未滓化MgOが1質量%以下、且つ晶出MgOが10質量%以下で粒径1.18mm以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグが10〜90質量%、高炉スラグ微粉末が3〜36質量%、フライアッシュが1.5〜30質量%とするのが良い。そして、この場合、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比を0.1〜0.75とすることも必要である。特に、その含有量が1.5重量%以上で、且つ高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比が0.1以上の範囲においてその効果が顕著であった。しかしながら、フライアッシュは、常温での硬化性が高炉スラグ微粉末よりも劣る傾向があり、フライアッシュの含有率が30質量%超えたり、あるいは高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比が0.75を超えると、硬化体全体としての硬化を遅らせるので、好ましくない。従って、この別形態の本発明では、フライアッシュの含有率は、1.5〜30質量%で、且つ高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比を0.1〜0.75とする。
また、さらなる研究により、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びに未滓化MgOが1質量%以下、且つ晶出MgOが10質量%以下で粒径1.18mm以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの合計含有量に対する、未滓化MgOが1質量%以下、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有量の質量比を0.2超とするのが良いことがわかった。そのため、これも要件とした本発明を完成させた。このような範囲に限定することで、未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグや取鍋精錬スラグから供給されるアルカリ(あるいはアルカリ土類)イオンと、潜在水硬性を有するSiO2含有物質中の反応性SiO2との量的バランスが一層適正となり、得られる硬化体のひび割れ防止効果が高まるためである。
以上述べた別形態をも含む本発明によれば、これら本発明に、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加する要件を加えても良い。
アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することによって、硬化体の硬化を促進することが可能となり、養生に要する時間を短縮できるからである。しかしながら、20質量%を超えて添加してもその効果が飽和するため、上限は20質量%とする。このような物質として好ましいものとして、CaSO・2HO及びCaCl等が挙げられる。
以下に、製鋼スラグとして表1に組成を示す未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを用いての実施例、参考例並びに比較例を説明する。なお、高炉スラグ微粉末は、ブレーン法による比表面積が約4000cm2/gの品、フライアッシュは、JIS A 6201のII種品を使用した。
参考例1)
配合原料として粉砕した未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグ、高炉スラグ微粉末、Ca(OH)2を水で混練して型枠に流し込み、これを20℃の水中で養生をして硬化体を製造した。配合物中の各原料物質の含有量、比率、混練水の添加量を表2に示す。得られた硬化体の20℃における28日水中養生後の強度、表面乾燥比重、20℃における28日大気養生後の表面ひび割れ本数、20℃における91日水中養生後の強度、20℃における28日大気養生後の環境庁告示46号法で測定したF、B、Se、Vの溶出量を表3に一括して示す。
Figure 0005195866
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参考例2)
配合原料として粉砕した未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグ、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びにCa(OH)2を水で混練して型枠に流し込み、これを20℃の水中で養生をして硬化体を製造した。配合物中の各原料物質の含有量、比率、混練水の添加量を表4に示す。得られた硬化体の20℃における28日水中養生後の強度、表面乾燥比重、20℃28日大気養生後の表面ひび割れ本数、20℃における91日水中養生後の強度、20℃における28日大気差生後の環境庁告示46号法で測定したF、B、Se、Vの溶出量を表5に一括して示す。
Figure 0005195866
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(実施例及び参考例3
配合原料として粉砕した未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグ、高炉スラグ微粉末、さらに一部についてはこれらにフライアッシュを加え、並びにCa(OH)2その他の添加剤を水で混練して型枠に流し込み、これを20℃の水中で養生をして硬化体を製造した。配合物中の各原料物質の含有量、比率、混練水の添加量を表6及び7に示す。得られた硬化体の20℃における28日水中養生後の強度、表面乾燥比重、20℃における28日大気養生後の表面ひび割れ本数、20℃における91日水中養生後の強度、20℃における28日大気養生後の環境庁告示46号法で測定したF、B、Se、Vの溶出量を表8及び9に一括して示す。
Figure 0005195866
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(比較例)
配合原料として粉砕した未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグ、高炉スラグ微粉末、さらに一部についてはこれらにフライアッシュ並びにCa(OH)2を、本発明範囲から外れる含有率の条件下において水で混練して型枠に流し込み、これを20℃の水中で養生をして硬化体を製造した。配合物中の各原料物質の含有量、比率、混練水の添加量を表10に示す。得られた硬化体の20℃における28日水中養生後の強度、表面乾燥比重、20℃における28日大気養生後の表面ひび割れ本数、20℃における91日水中養生後の強度、20℃における28日大気養生後の環境庁告示46号法で測定したF、B、Se、Vの溶出量を表11に併せて示す。
なお、本参考例及び比較例における硬化体の表面ひび割れ本数は、目視で確認可能な数を記載した。
Figure 0005195866
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以上の実施例、参考例および比較例で得られた成績は、前記した各表を参照すると、以下のように総括できる。つまり、未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグのうち、粒径が1.18mm以下のものの含有率が本発明の条件を満たさない比較例では、28日養生後の硬化体の表面ひび割れが3本/cm2であり、耐摩耗性が悪く、またハンドリング時の硬化体の割れや欠けが発生した。しかしながら、本発明例及び参考例では、いずれの硬化体もひび割れが0.5本/cm2以下であり、ひび割れが著しく小さく、耐摩耗性やハンドリング時の割れや欠けの問題は生じなかった。特に、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びに粒径0.425mm以下の未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの合計含有量に対する該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有量の比(表中Cで示す比率)が質量で0.2超である参考例の1−1、1−3、1−6、1−7、1−9、1−22では、硬化体のひび割れ本数が0.4本/cm2以下とさらに少なくなっている。
また、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びに粒径0.1mm以下の未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下である粉粒状の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの合計含有量に対する該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有量の比(表中Dで示す比率)が質量で0.2超である参考例の1−10〜1−22では、硬化体のひび割れ本数が0.3本/cm2以下とさらに少なくなっている。
さらに、高炉スラグ微粉末に加えて、フライアッシュを適量配合した参考例2の各例では、より一層硬化体のひび割れ本数が低減できている。加えて、各種の添加剤(Ca(OH)2,NaOH,CaSO4・2H2O等)を添加した実施例及び参考例3の各例では、硬化体の強度向上とひび割れの低減が達成できた。さらに加えて、各実施例及び参考例3とも、F、B、Se、Vの溶出量が抑制できた。比較例4は、特許文献2の実施例相当の配合量と粒径によって製造したものであるが、硬化体の圧縮強度は低く、またF、B、Se、Vの溶出量の抑制効果もほとんど見られなかった。

Claims (3)

  1. 粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO含有物質とを水で混練してスラグ硬化体を製造する方法において、
    前記製鋼スラグとして未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを、前記潜在水硬性を有するSiO含有物質として高炉スラグ微粉末を使用すると共に、水を除く全配合物質における粒径1.18mm以下の該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有率を9〜40質量%とし、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することを特徴とするスラグ硬化体の製造方法。
  2. 粉粒状の製鋼スラグと潜在水硬性を有するSiO2含有物質とを水で混練してスラグ硬化体を製造する方法において、
    前記製鋼スラグとして未滓化MgOが1質量%以下で、且つ晶出MgOが10質量%以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグを、潜在水硬性を有するSiO2含有物質として高炉スラグ微粉末及びフライアッシュを使用すると共に、水を除く全配合物質における粒径1.18mm以下の該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有率を10〜90質量%、高炉スラグ微粉末の含有率を3〜36質量%、フライアッシュの含有率を1.5〜30質量%とし、且つ高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対するフライアッシュの含有量の質量比を0.1〜0.75とし、さらにアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の硫酸塩、塩化物から選ばれた1種若しくは2種以上を、高炉スラグ微粉末とフライアッシュの合計含有量に対して0.2〜20質量%添加することを特徴とするスラグ硬化体の製造方法。
  3. 高炉スラグ微粉末、フライアッシュ並びに粒径1.18mm以下の転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの合計含有量に対する該転炉スラグ及び/又は取鍋精錬スラグの含有量の質量比を0.2超とする請求項1又は2記載のスラグ硬化体の製造方法。
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