JP5194820B2 - 減圧ダイカスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金型内を減圧しつつダイカスト成形を行う場合に用いる減圧ダイカスト装置の技術に関する。
従来、金型内を減圧しつつダイカスト成形を行う減圧ダイカスト成形方法が広く採用されており、公知となっている。そして、減圧ダイカスト成形を行うことができる減圧ダイカスト装置が広く用いられている。
金型内の圧力を大気圧に比して減圧し、真空度を高めた状態でダイカスト成形を行うことによって、ダイカスト成形時に空気の巻き込みによって発生する鋳巣欠陥を低減したり、金型内に残留する水分等に起因して発生する水残り欠陥を低減したりすること等に効果を奏することが知られている。
従来の減圧ダイカスト装置は、例えば、以下に示す特許文献1および特許文献2等に開示されている。
係る特許文献1および特許文献2に開示されている従来の減圧ダイカスト装置では、ダイカスト品の離型手段を備えており、金型に形成されるピン孔に押し出しピンを貫装して離型手段を構成している。そして、従来の減圧ダイカスト装置では、ピン孔と押し出しピンとの隙間をOリングによって封止する構成としている。
しかしながら、ピン孔と押し出しピンとの隙間をOリングによって封止する構造では完全なシール性を得ることが難しく、金型内を減圧状態とすると、Oリングによるシール部でリークが起こり、容易に金型内(より詳しくは金型内に形成されるキャビティ)に空気が流入してしまう状況が生じていた。このため、従来の減圧ダイカスト装置では、キャビティ内の真空度を350Torr程度(約4.67×104Pa)にしか高めることができず、鋳巣欠陥をさらに低減するという観点においては改良の余地が残されていた。
また、金型内にリークした空気が流入する際には、ピン孔と押し出しピンとの隙間に残留する水分等が、空気と共に金型内(より詳しくは金型内に形成されるキャビティ)に流入してしまい、水残り欠陥が発生する要因ともなっていた。
ここで、従来構成に係るピン孔31および押し出しピン32を備える金型30について説明をする。図13は従来の押し出しピンを示す模式図である。
図13に示す如く、従来構成に係る金型30にはピン孔31を形成しており、該ピン孔31に押し出しピン32を挿通している。
ピン孔31の金型面30a側の一端には縮径部31aを形成し、他端側には拡径部31bを形成している。
縮径部31aの孔径は、押し出しピン32の軸部32aの軸径に応じて定めており、軸部32aが縮径部31a内を摺動可能な孔径に設定している。また、拡径部31bの孔径は、Oリング33のリング径に応じて定めている。
そして、縮径部31aと軸部32aによって形成する隙間34を可能な限り狭くして、かつ、拡径部31bと軸部32aによって形成する隙間35はOリング33によって封止する構成としている。
このように、従来構成に係る金型30においても、隙間34・35を通じて金型面30a側に空気等が流通することを防止し、金型面30a等により形成するキャビティ36の気密性を確保する構成としているが、Oリング33のみによって、完全なシール性を得ることは困難であった。
また、従来構成に係る押し出しピン32の一端には掛止部32bを形成している。そして、該掛止部32bを連結部材37によって掛止し、複数の押し出しピン32・32・・・を連結する構成としている。
連結部材37は、基板37aと掛止板37bにより構成しており、ボルト38によって基板37aに対して掛止板37bを締結することにより一体化している。
掛止板37bの基板37aと当接する面には凹部37cを形成しており、さらに、該凹部37cから掛止板37bの基板37aと当接する面とは反対側の面まで貫通する挿通孔37dを形成している。このように、連結部材37の内部で、挿通孔37dに比して拡径する凹部37cを形成し、該凹部37cに押し出しピン32の掛止部32bを嵌め込むことにより、連結部材37によって押し出しピン32を確実に掛止する構成としている。
また、複数の押し出しピン32・32・・・を連結部材37で連結することにより、連結部材37の変位に応じて、複数の押し出しピン32・32・・・がピン孔31内を同じストロークで往復摺動する構成としている。
このように、従来の押し出しピン32では、押し出しピン32が往復摺動する際の摺動面を含む隙間34・35をOリング33で封止する構成としており、完全なシール性を得ることが困難であった。
また、押し出しピン32の往復摺動に伴って、Oリング33に劣化が生じ、あるいは、経年変化によってもOリング33には劣化が生じるため、ダイカスト成形の回数を重ねるごとにOリング33による隙間34・35のシール性が損なわれていき、キャビティ36の気密性が低下していた。そこで、従来構成に係る金型30では、定期的にメンテナンスを行って、Oリング33の交換を行い、Oリング33によるシール性を確保することによりキャビティ36の気密性を確保するようにしていた。
つまり、従来の構成では、Oリング33によって良好なシール性を確保することができる場合であっても、Oリング33の劣化によるシール性の低下という問題を避けることはできず、隙間35において常に安定したシール性を確保することが困難であった。
そして、Oリング33のシール性が損なわれている状況でキャビティ36内の圧力を減圧すると、隙間34・35からキャビティ36内に空気等が流入するため、キャビティ36内の真空度を高めることができなかった。このため、キャビティ36内に多量の空気が残存している状態でダイカスト成形を行うこととなり、空気の巻き込みにより発生する鋳巣欠陥を十分に低減できないという問題が生じていた。
さらに、隙間34・35からキャビティ36内に空気等が流入する際には、隙間34・35に浸入し滞留していた水分が空気と共にキャビティ36内に流入していた。このため、キャビティ36に水分がある状態でダイカスト成形を行うこととなり、水残り欠陥が発生してしまうという問題が生じていた。
特開2001−71106号公報 特開2003−136217号公報
本発明は、係る現状を鑑みて成されたものであり、ダイカスト品の品質向上に寄与するために、ピン孔と押し出しピンとの隙間のシール性を確保した減圧ダイカスト装置を提供することを課題としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、固定型と可動型からなり、前記固定型に形成する固定側金型面と前記可動型に形成する可動側金型面によってダイカスト品の形状たるキャビティを形成する金型と、前記可動型に形成するピン孔に摺動可能に貫装され、前記キャビティに突出して前記ダイカスト品を押圧する押し出しピンと、前記押し出しピンと連結され、該押し出しピンを軸心方向に往復変位させる駆動部と、を備え、前記キャビティの内圧を大気圧に比して減圧し、減圧状態でダイカスト成形を行う減圧ダイカスト装置であって、前記ピン孔は、前記キャビティと連通する前記可動型の一端側に形成される拡径孔部と、前記可動型の他端側に形成される縮径孔部と、前記拡径孔部と前記縮径孔部を連通するテーパ孔部と、を備え、前記押し出しピンは、前記キャビティ側に位置する一端部に形成される拡径軸部と、他端部に形成される縮径軸部と、前記縮径軸部と前記拡径軸部を繋ぐテーパ軸部と、を備え、前記ピン孔のテーパ孔部と、前記押し出しピンのテーパ軸部とが当接可能であり、前記駆動部は、前記押し出しピンを往復変位させる油圧シリンダを備え、前記押し出しピンは、前記油圧シリンダのストロークを短縮することにより、押し出しピンとピン孔とが接触する方向へ変位され、前記油圧シリンダのストロークを伸長することにより、押し出しピンがキャビティに突出する方向へ変位され、前記油圧シリンダは、前記ダイカスト成形における離型剤塗布工程、型閉め工程、および型開き工程では、ストローク量を一定に保持して前記押し出しピンに積極的に張力を付与せず、前記ダイカスト成形における減圧工程および減圧ダイカスト工程では、ストロークを短縮して前記押し出しピンに積極的に張力を付与するものである。
請求項2においては、前記押し出しピンと、前記ピン孔は、前記テーパ軸部における、その外径が前記縮径孔部の内径と一致する部位と、テーパ孔部の縮径孔部側端部とにおいて互いに線接触するものである。
請求項3においては、前記押し出しピンと、前記駆動部は、弾性部材を介して連結され、前記キャビティ内の減圧時に、前記押し出しピンが前記弾性部材により前記テーパ孔部とテーパ軸部とが当接する方向へ付勢されるものである。
請求項4においては、前記押し出しピンは、前記縮径軸部と前記拡径軸部と前記テーパ軸部が形成される本体部と、前記縮径軸部の端部に螺設される掛止部と、を備え、前記掛止部を前記駆動部に掛止することで、該駆動部と押し出しピンとが接続されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、Oリング等の消耗部材を用いることなく、キャビティ内を減圧する際にリークが発生することを防止できる。
請求項2においては、ピン孔と押し出しピンとの隙間のシール性を確保することができる。これにより、減圧時におけるピン孔と押し出しピンとの隙間からリークする空気量を減少させて、ダイカスト成形時におけるキャビティ内の真空度を高めることができる。
請求項3においては、テーパ孔部とテーパ軸部の接触部における接触力を適度に保持することができる。これにより、テーパ孔部とテーパ軸部の接触部におけるシール性を確保するとともに、ピン孔および押し出しピンの摩耗を防止することができる。
請求項4においては、テーパ軸部を備える押し出しピンの駆動部への組み付けを容易にすることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置の全体構成を示す模式図、図2は本発明の一実施例に係るピン孔の全体構成を示す模式図、図3は本発明の一実施例に係る押し出しピンの全体構成を示す模式図、図4は本発明の一実施例に係る押し出しピンの掛止部を示す模式図、図5は本発明の一実施例に係るピン孔を示す模式図、図6は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(離型剤塗布工程)を示す模式図、図7は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(型閉め工程)を示す模式図、図8は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(減圧工程)を示す模式図、図9は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧性能を示す図、図10は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(減圧ダイカスト成形工程)を示す模式図、図11は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(型開き工程)を示す模式図、図12は本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(離型工程)を示す模式図である。
まず始めに、本発明を適用する装置の一例である減圧ダイカスト装置1の全体構成について説明をする。
図1に示す如く、減圧ダイカスト装置1は、金型2、スリーブ3、プランジャ4、油圧シリンダ5・6、押し出しピン7・7・・・および連結部材8等により構成している。
金型2は、固定型2aと可動型2bにより構成しており、固定型2aに形成する固定側金型面2cと、可動型2bに形成する可動側金型面2dによって製品形状を有した空隙部たるキャビティ9を形成している。
固定型2aは、図示しない基礎等に固設しており、一定の位置を保持する構成としている。一方、可動型2bは、図示しない油圧シリンダ等の変位手段に固設しており、図示しない変位手段により変位可能な構成としている。そして、可動型2bを変位することにより、可動型2bを固定型2aと合体して金型2を閉じたり、あるいは可動型2bを固定型2aから離間して金型2を開いたりすることができる構成としている。
また、固定型2aにはスリーブ3を接続しており、スリーブ3をキャビティ9と連通する構成としている。スリーブ3には湯口3aを形成するとともに、湯口3aを塞ぐ蓋3bを備えている。そして、蓋3bを開いた状態で、湯口3aからスリーブ3内に溶湯を投入し、蓋3bを閉めた後に、プランジャ4および油圧シリンダ5によってスリーブ3内に滞留する溶湯をキャビティ9に圧入して、ダイカスト成形を行うようにしている。
また、可動型2bには押し出しピン7・7・・・を挿通するためのピン孔10・10・・・を形成している。
ピン孔10は、可動型2bの背面2eから可動側金型面2dまで貫通する孔であり、押し出しピン7・7を設ける箇所に形成している。尚、本実施例に係る減圧ダイカスト装置1では、押し出しピン7・7・・・を4本備える構成としており、それに応じて4箇所のピン孔10・10・・・を形成している例を示しているが、本発明に係る減圧ダイカスト装置1に備える押し出しピン7・7・・・およびピン孔10・10・・・の本数をこれに限定するものではない。
さらに、可動型2bにはキャビティ9と連通する排気口11を形成している。
排気口11は、真空排気設備と接続しており、該真空排気設備によって、キャビティ9内の空気を排気することができる。本実施例では、排気口11を真空排気設備の一例である真空ポンプ12と接続し、真空ポンプ12によって、キャビティ9内の空気を排気することにより、キャビティ9内を大気圧以下の圧力に減圧するようにしている。
排気口11の経路中には開閉弁13を備えており、真空ポンプ12によってキャビティ9内の空気を排気するときには、開閉弁13を開として、排気口11によってキャビティ9内と真空ポンプ12を連通するようにしている。また、キャビティ9内の圧力が所望する真空度に到達したときには開閉弁13を閉として、キャビティ9を密閉状態に保持し、キャビティ9内を所望する真空度に保持する構成としている。
また、本実施例では複数の押し出しピン7・7・・・を用いており、連結部材8によって、複数の押し出しピン7・7・・・を一体的に連結する構成としている。
連結部材8は、基板8aと掛止板8bにより構成しており、基板8aを油圧シリンダ6と連結している。そして、油圧シリンダ6のストロークを変化させることにより、連結部材8を押し出しピン7・7・・・の軸心方向に往復変位させて、この連結部材8の変位量に等しいストローク量で、各押し出しピン7・7・・・を等しく往復変位させる構成としている。
つまり、連結部材8は、各押し出しピン7・7・・・を連結する機能に加えて、各押し出しピン7・7・・・を軸心方向に往復変位させる駆動部の機能も備えている。
次に、ピン孔10の構造について説明をする。
図2に示す如く、可動型2bの背面2e側のピン孔10の端部には縮径孔部10aを形成している。また、可動側金型面2d側のピン孔10の端部には拡径孔部10bを形成している。さらに、ピン孔10の縮径孔部10aと拡径孔部10bを連通する部位には、縮径孔部10aの孔径から漸次拡径する円錐状のテーパ部であるテーパ孔部10cを形成している。
次に、押し出しピン7の構造について説明をする。
図3に示す如く、押し出しピン7は本体部7aと掛止部7bにより構成している。
本体部7aは、略棒状の部材であり、該本体部7aのキャビティ9側に位置する一端側には拡径軸部7cを形成している。拡径軸部7cの直径は、当該拡径軸部7cがピン孔10の拡径孔部10b内で摺動可能な直径としている。
また、本体部7aの他端側には縮径軸部7dを形成しており、該縮径軸部7dの端部には雄ネジ7fを形成している。縮径軸部7dの直径は、当該縮径軸部7dがピン孔10の縮径孔部10a内で摺動可能な直径としている。また、縮径軸部7dの端部には、掛止部7bを螺設するための雄ネジ7fを形成している。
そして、本体部7aの拡径軸部7cと縮径軸部7dを繋ぐ部位には、拡径軸部7cの軸径から縮径軸部7dの軸径まで漸次縮径する円錐状のテーパ部であるテーパ軸部7eを形成している。
さらに、本体部7aの拡径軸部7c側の端面には、ダイカスト品16と当接し該ダイカスト品16を押圧するための押圧面7hを形成している。また、本体部7aの縮径軸部7d側の端面には、連結部材8の基板8aと当接する当接面7kを形成している。
掛止部7bは、リング状の部材であり、後述する連結部材8の掛止板8bに形成する凹部8cに挿入可能なリング径に形成している。また、掛止部7bの軸心上には本体部7aの縮径軸部7dを螺合するための雌ネジ7gを形成している。そして、本体部7aの雄ネジ7fと掛止部7bの雌ネジ7gを螺合することにより本体部7aと掛止部7bを一体化して、全体として押し出しピン7を構成している。
次に、連結部材8による押し出しピン7・7・・・の連結部分の構成について説明をする。
図4(a)・(b)に示す如く、連結部材8は、基板8aと掛止板8bにより構成しており、ボルト14・14・・・によって基板8aに対して掛止板8bを締結することにより一体化している。
掛止板8bの基板8aと接する側の面には凹部8cを形成しており、該凹部8cに押し出しピン7の掛止部7bとバネ部材17を装入する構成としている。
また、掛止板8bには、凹部8cから掛止板8bの基板8aと接する側の面とは反対側の面に向かって貫通する挿通孔8dを形成している。挿通孔8dには、押し出しピン7の縮径軸部7dを挿通している。
連結部材8は、基板8aを押し出しピン7の駆動部となる油圧シリンダ6と連結している。また、連結部材8の掛止板8bと押し出しピン7の掛止部7bとの間には弾性部材たるバネ部材17を介設している。
このような構成とすることにより、図4(a)に示す如く、油圧シリンダ6のストロークを短縮すると、連結部材8は図4(a)中に示す矢印aの方向に変位する。このとき、押し出しピン7の掛止部7bは、掛止板8bによってバネ部材17を介して押圧される。これにより、押し出しピン7には矢印Aの方向に張力を付与することができる。
また、図4(b)に示す如く、油圧シリンダ6のストロークを伸長すると、連結部材8は図4(b)中に示す矢印bの方向に変位する。このとき、押し出しピン7の当接面7kは、基板8aによって押圧される。これにより、押し出しピン7を矢印Bの方向に押圧することができる。
次に、連結部材8の変位による押し出しピン7・7・・・の作動状況について説明をする。
図5(a)に示す如く、図4(a)で示した押し出しピン7に付与される矢印Aの方向への張力によって、押し出しピン7が矢印Aの方向に変位し、テーパ孔部10cとテーパ軸部7eが線接触する配置となると、この線接触する位置においてシール部15を形成する。そして、このシール部15により、拡径孔部10bと拡径軸部7cが形成する隙間18と縮径孔部10aと縮径軸部7dが形成する隙間19との間で気密が保持されるようになる。
つまり、連結部材8が図4(a)中の矢印aの方向に変位すると、前記押し出しピン7・7・・・が、前記バネ部材17により前記テーパ孔部10cとテーパ軸部7eとが当接する方向へ付勢され、前述のように線接触するテーパ孔部10cとテーパ軸部7eとによりシール部15が形成される。
図4(a)に示す如く、このとき押し出しピン7に付与する張力は、バネ部材17の伸縮によって吸収されて一定の張力に保持されている。このため、シール部15におけるテーパ軸部7eとテーパ孔部10cの接触力も一定となり、シール部15において安定したシール性を得るとともに、テーパ軸部7eおよびテーパ孔部10cの摩耗を防止する構成としている。
また、図5(b)に示す如く、図4(b)で示した矢印Bの方向へ基板8aによって押圧された押し出しピン7は矢印Bの方向に変位し、押圧面7hがキャビティ9に突出する状態となる。これにより、キャビティ9内で成形されたダイカスト品を押し出しピン7の押圧面7hによって押圧し、ダイカスト品を離型することができる。
即ち、押し出しピン7と、押し出しピン7の駆動部たる油圧シリンダ6は、弾性部材たるバネ部材17を介して連結する構成としている。
これにより、テーパ孔部10cとテーパ軸部7eの接触部(即ち、シール部15)における接触力を適度に保持することができ、テーパ孔部10cとテーパ軸部7eによるシール部15におけるシール性を確保するとともに、ピン孔10および押し出しピン7の摩耗を防止することができるのである。
次に、押し出しピン7の連結部分の組立方法について説明をする。
図13に示す如く、従来の押し出しピン32は、一側端部に掛止部32bを形成している。この掛止部32bは、本発明に係る押し出しピン7の掛止部7bとは異なり、軸部32aと一体的に形成している。尚、軸部32aと掛止部32bを、本発明に係る押し出しピン7と同様に、分離可能な構成とすることも可能である。
そして、従来の押し出しピン32では、軸部32aを凹部37c側から挿通孔37dに挿入し、掛止部32bを凹部37cに装入した後に、連結部材37の基板37aと掛止板37bを一体化することにより、掛止部32bを凹部37cに隠蔽しつつ連結部分を組立てることが可能であった。
尚、この従来の組立方法は、押し出しピン32の軸部32aが一定の軸径である場合に限らず、軸部32aの途中に拡径部を形成している場合であっても、掛止部32b側から軸部32aの端部に向けて先細りしていくように拡径部を有する押し出しピンにおいても適用することができる。また、掛止部32b側から軸部32aの端部に向けて先細りしていく方向にテーパ面を形成する場合も同様に従来の組立方法を適用することができる。
一方、図4および図5に示す如く、本発明に係る押し出しピン7では、本体部7aの掛止部7bが螺設される側から反対側の端部に向けて先太りしていくように拡径軸部7cおよびテーパ軸部7eを形成しているため、本体部7aを拡径軸部7c側から挿通孔8dに挿通することができない。つまり、本発明に係る押し出しピン7では、本体部7aを凹部8c側から挿通孔8dに挿入して、掛止部7bを凹部8cに装入するという従来の組立方法を採用することができない。
このため、押し出しピン7を本体部7aと掛止部7bに分割可能な構成として、本体部7aの縮径軸部7dを凹部8cが形成される側とは反対側の面から挿通孔8dに挿入する組立方法を採用し、凹部8cに予め装入しておいた掛止部7bの雌ネジ7gと雄ネジ7fを螺合し、本体部7aと掛止部7bを一体化することにより、掛止部7bを凹部8cに隠蔽しつつ連結部分を組立てるようにしている。
即ち、本発明に係る押し出しピン7は、縮径軸部7dと拡径軸部7cとテーパ軸部7eが形成される本体部7aと、縮径軸部7dの端部に螺設される掛止部7bと、を備える構成としており、これにより、テーパ軸部7eを備える押し出しピン7の連結部材8への組み付けを容易にすることができるのである。
次に、減圧ダイカスト装置1による減圧ダイカスト工程の概略と、各工程における押し出しピン7の作動状況について説明をする。
(離型剤塗布工程)
図6に示す如く、金型2を開いた(即ち、固定型2aと可動型2bを離間させた)状態で、キャビティ9を形成する固定側金型面2cおよび可動側金型面2dに離型剤を塗布する。
離型剤塗布工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、拡径軸部7c・7c・・・がピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出しない位置を保持し、拡径軸部7c側の押圧面7hと可動型2bの可動側金型面2dとの面が略一致するようにしている。また、このとき、テーパ軸部7eとテーパ孔部10cが接しておりシール部15を形成している。但し、離型剤塗布工程においては、押し出しピン7・7・・・には積極的に張力を付与していないため、シール部15のシール性は成り行きの状態としている。
即ち、離型剤塗布工程においては、油圧シリンダ6のストローク量を一定に保持していればよく、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与する必要はない。但し、離型剤塗布工程において、油圧シリンダ6のストロークを短縮させて、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与し、シール部15のシール性を高めておくことも可能である。
また、可動型2bの可動側金型面2dに塗布された離型剤の一部は、押し出しピン7の拡径軸部7cとピン孔10の拡径孔部10bによって形成する隙間18にも浸入するが、シール部15によって、押し出しピン7の縮径軸部7dとピン孔10の縮径孔部10aによって形成する隙間19にまで離型剤が浸入することを抑制するようにしている。
(型閉め工程)
図7に示す如く、可動型2bを固定型2a側に変位させて金型2を閉じ、内面に離型剤が塗布された状態のキャビティ9を形成する。
また、この状態でスリーブ3に形成された湯口3aから溶湯を投入し、スリーブ3内に溶湯が滞留した状態とする。
型閉め工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、離型剤塗布工程と同様に、拡径軸部7c・7c・・・がピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出しない位置を保持し、押圧面7hと可動側金型面2dとの面が略一致するようにしている
即ち、型閉め工程においても、離型剤塗布工程と同様に、油圧シリンダ6のストローク量を一定に保持していればよく、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与する必要はない。
但し、型閉め工程において、油圧シリンダ6のストロークを短縮させて、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与し、シール部15のシール性を高めておくことも可能である。
(減圧工程)
図8に示す如く、減圧工程では、まず湯口3aの蓋3bを閉じた状態とし、キャビティ9が密閉した領域となるようにする。
そして、排気口11に設けた開閉弁13を開とし、排気口11と接続する真空ポンプ12を運転する。これにより、キャビティ9内の空気が排気されて、キャビティ9内が大気圧に比して減圧された状態となる。
減圧工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、拡径軸部7c・7c・・・がピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出しない位置を保持しつつ、油圧シリンダ6のストロークを短縮させて、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与することによりテーパ軸部7eとテーパ孔部10cの接触力を増大させて、シール部15のシール性を高めるようにしている。
これにより、キャビティ9内部の真空度が高まった場合であっても、隙間19側から隙間18側に空気が流通する(即ち、リークが起こる)ことを防止できる十分なシール性を確保するようにしている。
このように、本発明に係る押し出しピン7およびピン孔10を用いることにより、隙間19に離型剤等が浸入し残存していた場合であっても、減圧工程の際に隙間19側から隙間18側に空気が流通することがないため、キャビティ9内に離型剤等が流入することがなく、減圧ダイカスト成形における水残り欠陥の発生を低減することができるのである。
図9に示す如く、従来構成に係る押し出しピンおよびピン孔を用いた場合には、減圧工程において、キャビティ内の状態は点Xのようになり、真空度を350Torr(約4.67×104Pa)程度まで高めることが限界であった。このとき、キャビティ内のガス(空気)比率は50%程度となっており、キャビティ内の空気量には削減する余地が残される状況であった。
一方、本発明に係る押し出しピン7およびピン孔10を用いた場合には、減圧工程において、キャビティ9内の状態は点Yのようになり、真空度を100Torr(約1.33×104Pa)程度にまで高めることができる。このとき、キャビティ9内のガス(空気)比率は20%程度となっており、従来に比してキャビティ9内の空気量を削減している。
つまり、本発明に係る押し出しピン7およびピン孔10を用いることにより、キャビティ9内の空気を従来に比してより低減した状態でダイカスト成形を行うことが可能となり、ダイカスト成形時の空気の巻き込みによる鋳巣欠陥の発生を低減することができるのである。
即ち、本発明に係る押し出しピン7と、ピン孔10は、テーパ軸部7eの外径が縮径孔部10aの内径と一致する部位において互いに線接触する構成としており、これにより、ピン孔10と押し出しピン7との隙間18・19のシール性を確保することができ、減圧時におけるピン孔10と押し出しピン7との隙間18・19からのリークを減少させて、ダイカスト成形時のキャビティ9内の真空度を改善することができるのである。
(減圧ダイカスト工程)
図10に示す如く、キャビティ9内が減圧された状態で、油圧シリンダ5を伸長させることによってプランジャ4を変位させて、スリーブ3内に滞留する溶湯をキャビティ9に圧入するようにしている。
減圧ダイカスト工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、減圧工程と同様に、拡径軸部7c・7c・・・がピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出しない位置を保持しつつ、油圧シリンダ6のストロークを短縮させて、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与することによりシール部15のシール性を高めるようにしている。これにより、キャビティ9内部の真空度を保持した状態でダイカスト成形を行うようにしている。
(型開き工程)
図11に示す如く、可動型2bを固定型2a側から離間する方向に変位させて金型2を開放する。このとき、成形されたダイカスト品16は可動型2bに付着した状態で可動型2bともに変位し、固定型2aから離型される。
型開き工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、拡径軸部7c・7c・・・がピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出しない位置を保持し、拡径軸部7c側の押圧面7hと可動型2bの可動側金型面2dとの面が略一致するようにしている。また、このとき、テーパ軸部7eとテーパ孔部10cが接しておりシール部15を形成している。但し、型開き工程においては、押し出しピン7・7・・・には積極的に張力を付与していないため、シール部15のシール性は成り行きの状態としている。
即ち、型開き工程においては、油圧シリンダ6のストローク量を一定に保持していればよく、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に張力を付与する必要はない。
(離型工程)
図12に示す如く、可動側金型面2dに付着したダイカスト品16を離型するべく、油圧シリンダ6を固定型2a側に伸長させる。これにより、連結部材8が固定型2a側に変位し、押し出しピン7・7・・・が固定型2a側に押圧されて、ピン孔10・10・・・から突出した状態となる。
そして、押し出しピン7・7・・・により、ダイカスト品16を押圧し、ダイカスト品16を可動型2bの可動側金型面2dから離型するようにしている。
離型工程における押し出しピン7・7・・・の位置は、油圧シリンダ6のストロークを伸長させて、連結部材8を介して押し出しピン7・7・・・に積極的に押圧し、拡径軸部7c・7c・・・をピン孔10・10・・・からキャビティ9側に突出させる位置をとるようにしている。また、このとき、テーパ軸部7eとテーパ孔部10cは離間しており、シール部15は形成していない。つまり、本発明に係る減圧ダイカスト装置1では、キャビティ9内の気密性を保持する必要がある場合にのみ、押し出しピン7とピン孔10により形成する隙間18・19のシール性を確保するようにしている。
そして、押し出しピン7・7・・・によってダイカスト品16を押圧して、可動型2bからダイカスト品16を離型するようにしている。離型したダイカスト品16は、図示しないロボット等によって搬送して、金型2の内部から除去する。
このようにして、一連の減圧ダイカスト成形の工程を完了する。
即ち、本発明に係る減圧ダイカスト装置1は、固定型2aと可動型2bからなり、固定型2aに形成する固定側金型面2cと可動型2bに形成する可動側金型面2dによってダイカスト品16の形状たるキャビティ9を形成する金型2と、可動型2bに形成するピン孔10・10・・・に摺動可能に貫装され、キャビティ9に突出してダイカスト品16を押圧する押し出しピン7・7・・・と、押し出しピン7・7・・・と連結され、該押し出しピン7・7・・・を軸心方向に往復変位させる駆動部たる油圧シリンダ6と、を備え、キャビティ9を減圧手段たる真空ポンプ12に接続し、該真空ポンプ12によってキャビティ9の内圧を大気圧に比して減圧し、減圧状態でダイカスト成形を行うものであって、ピン孔10は、キャビティ9と連通する前記可動型2bの一端側に形成される拡径孔部10bと、前記可動型2bの他端側に形成される縮径孔部10aと、拡径孔部10bと縮径孔部10aを連通するテーパ孔部10cと、を備え、かつ、押し出しピン7は、前記キャビティ9側に位置する一端部に形成される拡径軸部7cと、油圧シリンダ6と連結する側に位置する他端部に形成される縮径軸部7dと、縮径軸部7dと拡径軸部7cを繋ぐテーパ軸部7eと、を備えている。
これにより、Oリング33等の消耗部材を用いることなく、減圧時にキャビティ9内へのリークが発生することを防止できるのである。
本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置の全体構成を示す模式図。 本発明の一実施例に係るピン孔の全体構成を示す模式図。 本発明の一実施例に係る押し出しピンの全体構成を示す模式図。 本発明の一実施例に係る押し出しピンの掛止部を示す模式図。 本発明の一実施例に係るピン孔を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(離型剤塗布工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(型閉め工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(減圧工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧性能を示す図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(減圧ダイカスト成形工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(型開き工程)を示す模式図。 本発明の一実施例に係る減圧ダイカスト装置による減圧ダイカスト成形の状況(離型工程)を示す模式図。 従来の押し出しピンを示す模式図。
1 減圧ダイカスト装置
2 金型
6 油圧シリンダ
7 押し出しピン
7c 拡径軸部
7d 縮径軸部
7e テーパ軸部
9 キャビティ
10 ピン孔
10a 縮径孔部
10b 拡径孔部
10c テーパ孔部

Claims (4)

  1. 固定型と可動型からなり、前記固定型に形成する固定側金型面と前記可動型に形成する可動側金型面によってダイカスト品の形状たるキャビティを形成する金型と、
    前記可動型に形成するピン孔に摺動可能に貫装され、前記キャビティに突出して前記ダイカスト品を押圧する押し出しピンと、
    前記押し出しピンと連結され、該押し出しピンを軸心方向に往復変位させる駆動部と、
    を備え、
    前記キャビティの内圧を大気圧に比して減圧し、減圧状態でダイカスト成形を行う減圧ダイカスト装置であって、
    前記ピン孔は、前記キャビティと連通する前記可動型の一端側に形成される拡径孔部と、前記可動型の他端側に形成される縮径孔部と、前記拡径孔部と前記縮径孔部を連通するテーパ孔部と、を備え、
    前記押し出しピンは、前記キャビティ側に位置する一端部に形成される拡径軸部と、他端部に形成される縮径軸部と、前記縮径軸部と前記拡径軸部を繋ぐテーパ軸部と、を備え、
    前記ピン孔のテーパ孔部と、前記押し出しピンのテーパ軸部とが当接可能であり、
    前記駆動部は、前記押し出しピンを往復変位させる油圧シリンダを備え、
    前記押し出しピンは、前記油圧シリンダのストロークを短縮することにより、押し出しピンとピン孔とが接触する方向へ変位され、前記油圧シリンダのストロークを伸長することにより、押し出しピンがキャビティに突出する方向へ変位され
    前記油圧シリンダは、前記ダイカスト成形における離型剤塗布工程、型閉め工程、および型開き工程では、ストローク量を一定に保持して前記押し出しピンに積極的に張力を付与せず、前記ダイカスト成形における減圧工程および減圧ダイカスト工程では、ストロークを短縮して前記押し出しピンに積極的に張力を付与する、
    ことを特徴とする減圧ダイカスト装置。
  2. 前記押し出しピンと、
    前記ピン孔は、
    前記テーパ軸部における、その外径が前記縮径孔部の内径と一致する部位と、テーパ孔部の縮径孔部側端部とにおいて互いに線接触する、
    ことを特徴とする請求項1記載の減圧ダイカスト装置。
  3. 前記押し出しピンと、
    前記駆動部は、
    弾性部材を介して連結され、
    前記キャビティ内の減圧時に、前記押し出しピンが前記弾性部材により前記テーパ孔部とテーパ軸部とが当接する方向へ付勢される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の減圧ダイカスト装置。
  4. 前記押し出しピンは、
    前記縮径軸部と前記拡径軸部と前記テーパ軸部が形成される本体部と、
    前記縮径軸部の端部に螺設される掛止部と、
    を備え、
    前記掛止部を前記駆動部に掛止することで、該駆動部と押し出しピンとが接続される、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の減圧ダイカスト装置。
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