JP5194734B2 - 加湿装置 - Google Patents

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本発明は給水した加湿フィルターに通風することにより、室内を加湿する加湿装置に関する。
従来、この種の加湿装置は、下端部を水中に浸した加湿フィルターを回転するとともに、送風機で通風することにより加湿空気を吹き出すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その加湿装置について図8を参照にしながら説明する。
図に示すように、加湿装置の本体105は、吸込口101と吹出口102を連通して形成される送風流路103に空気を流通させる送風手段104と加湿フィルター108を設け、円筒形状の加湿フィルター108は本体105に設けた水槽106の溜水に一部を浸した状態で、回転モーターによって水平方向を軸として回転可能に支持されている。
加湿フィルター108が回転することで、カルキ成分の目詰まりによる影響が少なくなり、加湿フィルター108に水分量を充分に保有させることができ、加湿空気を室内に安定して供給することができるものである。
特開2006−105440号公報
このような従来の加湿装置では、送風量を増やすことによって加湿量を増加させようとすると、加湿フィルターの圧力損失が大きくなり、騒音が大きくなるとともに、エアリークが増して加湿効率が低下するという課題がある。
また、加湿フィルターは横長形状で、かつ回転に応じて加湿フィルターの保水状態が変化するため、保水量大なるフィルター領域では通風量が少なくなり、加湿効率を向上させるのが難しいという課題がある。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、加湿フィルターの圧力損失を低減して、低騒音でエアリークを防いで加湿効率を高めるとともに、加湿フィルターの全表面に略均等に通風して加湿効率を向上できる加湿装置を提供することを目的とする。
本発明の加湿装置は、上記目的を達成するために、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成された通風路に送風する送風機と、前記通風路にあって送風機の上流側に複数に分岐して設けた加湿流路と、前記加湿流路内に回転可能に設けた複数の加湿フィルターと、この加湿フィルターの下端部を浸して給水する水槽と、前記加湿フィルターを回転する回転モーターを有し、送風機は両側壁に一対の吸気口を備えたケーシングと、このケーシング内に収納される両吸込ファンと、この両吸込ファンを回転する駆動モーターからなり、前記両吸込ファンは1つの支持円板の両面に第1翼列と第2翼列を配列してなるものである。
また、他の手段は、吸込口から加湿フィルターに至る通風路は、送風機のケーシングの湾曲部により形成されてなるものである。
また、他の手段は、2つの加湿フィルターの回転方向を互いに逆回転させ、駆動モーター側に設けた第1翼列の羽根長を第2翼列の羽根長より大寸法として、各加湿流路の風量を略同一にしたものである。
また、他の手段は、各加湿流路は、加湿フィルターと吸込口の間に形成された入口側加湿流路と、加湿フィルターと送風手段の間に形成された出口側加湿流路により構成され、入口側加湿流路と出口側加湿流路の間にリーク防止の仕切板をそれぞれ設け、各加湿フィルターの回転方向を同一として、各仕切板の先端位置を違えて、加湿フィルターが水面より上昇する側の入口側加湿流路を広げてなるものである。
また、他の手段は、各加湿フィルターの回転軸7aの一方側に吸込口を設け、前記加湿フィルターの外周に沿うように斜め方向に形成した2つの仕切板に挟まれた入口側加湿流路は、前記吸込口から離れるにつれて狭くするものである。
また、他の手段は、加湿フィルターの入口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第1の風向制御板を備えたものである。
また、他の手段は、加湿フィルターの出口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第2の風向制御板を備えたものである。
また、他の手段は、入口側加湿流路に加熱部を設け、この加熱部に付設した複数の風量風向制御板をハの字状に配置して、加熱気流の風向を変更するとともに、風量を略均等に配分してなるものである。
また、他の手段は、本体の上部側面を内側へ傾斜する平面または曲面で形成し、送風機の吸気口に至る出口側加湿流路の断面を先細形状としたものである。
これにより、加湿フィルターの圧力損失を低減して、低騒音でエアリークを防いで加湿効率を高めるとともに、加湿フィルターの全表面に略均等に通風して加湿効率を高めた加湿装置が得られる。
本発明によれば、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成された通風路に送風する送風機と、前記通風路にあって送風機の上流側に複数に分岐して設けた加湿流路と、前記加湿流路内に回転可能に設けた複数の加湿フィルターと、この加湿フィルターの下端部を浸して給水する水槽と、前記加湿フィルターを回転する回転モーターを有することにより、圧力損失を大きく低減することができるため、騒音を押えつつ加湿量を大幅に増加することができ、送風機は両側壁に一対の吸気口を備えたケーシングと、このケーシング内に収納される両吸込ファンと、この両吸込ファンを回転する駆動モーターからなり、前記両吸込ファンは1つの支持円板の両面に第1翼列と第2翼列を配列することにより、各風路を流通する送風空気を1つの送風装置にて流通させることができるため、部品点数が少なく本体の外観形状を小型化することができるという効果のある加湿装置を提供することができる。
また、吸込口から加湿フィルターに至る通風路は、送風機のケーシングの湾曲部により形成されることにより、入口側加湿流路において、吸込口から下方向の加湿フィルターへ室内空気を案内するための風路を別途形成する必要がなく、内部構造が簡単となり送風装置を小型化することができる。
また、2つの加湿フィルターの回転方向を互いに逆回転させ、駆動モーター側に設けた第1翼列の羽根長を第2翼列の羽根長より大寸法として、各加湿流路の風量を略同一にしたことにより、両吸込ファンの駆動モーター側の翼長を大きくし、各加湿フィルターの回転方向を逆方向とすることにより、各加湿フィルターへの通風量を同一に設定して加湿量を略均等となし、加湿機能を高めた状態の加湿運転ができる。また、同一の加湿フィルターを使用できるため、部品点数の削減および管理を容易にすることができる。
また、各加湿流路は、加湿フィルターと吸込口の間に形成された入口側加湿流路と、加湿フィルターと送風手段の間に形成された出口側加湿流路により構成され、入口側加湿流路と出口側加湿流路の間にリーク防止の仕切板をそれぞれ設け、各加湿フィルターの回転方向を同一として、各仕切板の先端位置を違えて、加湿フィルターが水面より上昇する側の入口側加湿流路を広げることにより、同一の回転モーターを使用することができるため、回転モーターの製造及び管理を容易にすることができる。また、各加湿流路の風量が略均一になるため、各加湿フィルターによる加湿量を均一にでき、結果として最大の加湿量を得ることができる。
また、各加湿フィルターの回転軸7aの一方側に吸込口を設け、前記加湿フィルターの外周に沿うように斜め方向に形成した2つの仕切板に挟まれた入口側加湿流路は、前記吸込口から離れるにつれて狭くすることにより、送風空気が各加湿フィルターのより全面を通過することができるため、加湿フィルターからの気化量を増大することができ、その結果加湿量を増大することができる。
また、加湿フィルターの入口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第1の風向制御板を備えたことにより、各加湿フィルターにスムーズに吸引気流を分配するため、圧力損失を低減できるとともに、加湿フィルターへの流量を略均一にできるため、バランスよく加湿能力を発揮することができる。
また、加湿フィルターの出口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第2の風向制御板を備えたことにより、第2風向制御板により、加湿フィルターから出口側加湿流路に対して略均一に加湿気流を流通させることができ、加湿フィルターの表面を有効に利用して、高い加湿効率を維持することができる。
また、入口側加湿流路に加熱部を設け、この加熱部に付設した複数の風量風向制御板をハの字状に配置して、加熱気流の風向を変更するとともに、風量を略均等に配分することにより、加熱部により室内空気の相対湿度を低下させるとともに、各加湿フィルターの表面温度を高めて加湿量を多く発生することができ、各加湿フィルターへの通風量を略均一にすることにより、バランスを保ちながら加湿機能を充分に発揮することができる。
また、本体の上部側面を内側へ傾斜する平面または曲面で形成し、送風機の吸気口に至る出口側加湿流路の断面を先細形状としたことにより、出口側加湿流路における圧力損失を低減させることができ、騒音を抑えることができる。また、加湿装置上部の面積を小さくすることができるため、安定度が増すとともに本体の外観形状のデザイン性を向上することができる。
本発明の請求項1記載の加湿装置は、本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成された通風路に送風する送風機と、前記通風路にあって送風機の上流側に複数に分岐して設けた加湿流路と、前記加湿流路内に回転可能に設けた複数の加湿フィルターと、この加湿フィルターの下端部を浸して給水する水槽と、前記加湿フィルターを回転する回転モーターを有することにより、圧力損失を大きく低減することができるため、騒音を押えつつ加湿量を大幅に増加することができ、送風機は両側壁に一対の吸気口を備えたケーシングと、このケーシング内に収納される両吸込ファンと、この両吸込ファンを回転する駆動モーターからなり、前記両吸込ファンは1つの支持円板の両面に第1翼列と第2翼列を配列するものであり、送風機によって吸込口より本体内へ吸込まれた室内空気は通風路を通り、途中で複数の加湿流路に分岐され、それぞれの加湿流路の配した加湿フィルターを通過するときに湿分を供給され、この加湿空気が加湿フィルター上方に設けられた送風機に導入され、本体上部に設けられた吹出口より室内に吹出されるものであり、本体内へ吸込まれた室内空気は、複数に分岐された加湿流路でそれぞれの加湿フィルターを通過するため、その通過風速が小さくなり、圧力損失は従来の加湿装置に比べて大幅に低減することができ、複数の加湿フィルターを通過した加湿空気は、両側に一対の吸気口を備えたファンケーシング内に吸込まれ、本体に設けた1つの吹出口より室内へ空気を吹出すことができるため、2つの加湿流路に対して1つの送風機で加湿空気を流通させることができ、加湿機能を向上するとともに、部品点数を少なくして、本体形状を小型化することができるという作用を有する。
また、吸込口から加湿フィルターに至る通風路は、送風機のケーシングの湾曲部により形成されたものであり、加湿装置の本体は、円筒形状の加湿フィルターの一方の回転軸7a側で、かつ加湿フィルターの上方に吸込口を設けて、吸込口から複数の加湿フィルターへ流通させるための流路として送風機のスクロールの外壁を流路として利用することができるため、送風空気を流通させる流路を別途設ける必要がなく、本体内部を簡易構造とするとともに、外観形状を小型化することができるという作用を有する。
また、2つの加湿フィルターの回転方向を互いに逆回転させ、駆動モーター側に設けた第1翼列の羽根長を第2翼列の羽根長より大寸法として、各加湿流路の風量を略同一にしたものであり、駆動モーターを取り付けている側の吸気口は駆動モーターによる圧力損失があるため、駆動モーター側の翼長を反対側の翼長寄り大きくすることにより、各送風流路の送風量を略均一にすることができる。さらに、加湿フィルターを互いに逆回転させることにより、送風流路の配置を対称に設けているので、送風機の2つの吸気口に吸気する送風量を略均一にすることができる。また、各送風流路を流通する送風量が略均一になることにより、各加湿フィルターの加湿量を維持して、安定した加湿性能を発揮することができるという作用を有する。
また、各加湿流路は、加湿フィルターと吸込口の間に形成された入口側加湿流路と、加湿フィルターと送風手段の間に形成された出口側加湿流路により構成され、入口側加湿流路と出口側加湿流路の間にリーク防止の仕切板をそれぞれ設け、各加湿フィルターの回転方向を同一として、各仕切板の先端位置を違えて、加湿フィルターが水面より上昇する側の入口側加湿流路を広げてなるものであり、加湿フィルターが水槽の溜水内から送風流路へ上昇する近傍では、溜水を多量に含んでいることにより流路面積が小さくなってしまうが、加湿フィルターが水槽の溜水内から送風流路へ上昇する側の加湿流路の流路面積を大きくすることにより、2つの加湿フィルターの回転方向が同一で圧力損失に違いを生ずる場合に、それぞれの加湿フィルターにおける圧力損失を略均一に調節することが可能となり、各加湿フィルターを流通する送風量を略均一にすることができるとともに、加湿フィルターの回転方向を同一とすることにより、構造が簡単となり、製造コストならびに管理を容易にすることができるという作用を有する。
また、各加湿フィルターの回転軸7aの一方側に吸込口を設け、前記加湿フィルターの外周に沿うように斜め方向に形成した2つの仕切板に挟まれた入口側加湿流路は、前記吸込口から離れるにつれて狭くたものであり、入口側加湿流路と出口側加湿流路を仕切る仕切板を、上方から見て2つの加湿フィルターの対角線方向に、吸込口側を広くして向かい合うように形成することにより、吸込口近傍の入口側加湿流路を広く、吸込口より遠方の出口側加湿流路を広く取ることができるので、加湿フィルターの吸込口近傍の送風流路が広いため、加湿フィルターを通過する送風空気の風速が、加湿フィルターの全ての位置で略均一になるため、加湿フィルターの全面を有効に利用して加湿することができるという作用を有する。
また、加湿フィルターの入口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第1の風向制御板を備えたものであり、入口側加湿流路に複数の薄板を上方から見てハの字形状に設けた風量風向制御板を設けることにより、吸込口より吸込まれた送風空気がスムーズに加湿フィルターに流通させることができるので、圧力損失を低減させることができる。さらに、風量風向制御板が各送風流路に対して対称になるように形成されているので、各加湿フィルターに略均一に分岐されることができるので、効率よく加湿量を得ることができるという作用を有する。
また、加湿フィルターの出口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第2の風向制御板を備えたものであり、出口側加湿流路近傍に複数の薄板で構成された第2の風向制御板を備えることにより、加湿フィルターを通過した加湿空気をスムーズに送風機に案内することができるので、圧力損失を低減することができるという作用を有する。
また、入口側加湿流路に加熱部を設け、この加熱部に付設した複数の風量風向制御板をハの字状に配置して、加熱気流の風向を変更するとともに、風量を略均等に配分してなるものであり、入口側加湿流路に加熱部を設けることによって、吸込口から吸込まれた室内空気は加熱部を通過する際に加熱されて相対湿度が低下するとともに、加湿フィルターの表面温度を上げて水分の蒸発を促進することとなり、加熱気流が加湿フィルターを通過するときに、加湿フィルターから水分の気化量が増加し、多くの加湿空気を得ることができる。また、加熱部にハの字状に風量風向制御板を配置して、加熱された吸気流を2方向に分けることにより、各加湿フィルターへの通風量を略均等に配分して、バランスよく加湿機能を充分に発揮させることができるという作用を有する。
また、本体の上部側面を内側へ傾斜する平面または曲面で形成し、送風機の吸気口に至る出口側加湿流路の断面を先細形状としたものであり、加湿フィルターから送風機の吸気口に至る出口側加湿流路の側断面形状を先細形状とすることにより、各加湿フィルターを通過した加湿された空気は送風機の吸入口に向けて乱れなくスムースに案内されるため、圧力損失が少なく大風量に対応した流路とすることができる。さらに、本体上部を薄型に形成して、本体の安定度を向上させることができるとともに、本体形状をスリム化したデザインとすることができるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3に示すように、本体1の表面に吸込口2と吹出口3を設け、吸込口2と吹出口3を連通して本体1内に通風路4を形成している。本体1の通風路4には送風機5を設け、吸込口2から送風機5に至る通風路4は途中で2つの加湿流路6に分岐し、それぞれの加湿流路6内には円筒形状の加湿フィルター7が回転モーター9により水平方向の回転軸7aを中心に回転可能に設けられている。加湿フィルター7の下部には、加湿フィルター7の下端部を浸漬する水槽8を備え、水槽8には給水タンク8aが載置されている。
また、加湿流路6の吸込口2から加湿フィルター7に至るまでの風路は、送風機5の渦巻形状をなすケーシング10外周の湾曲部10aにより一部が形成され、湾曲部10aに沿うように下方に導入されている。
また、送風機5のケーシング10は両側壁に一対の吸気口10bを備え、2つの加湿流路6にそれぞれ繋がっている。このケーシング10内には両吸込ファン11が収納され、両吸込ファン11を回転する駆動モーター5aは、ケーシング10の一方の吸気口10bを横断するように支持されている。両吸込ファン11は1つの支持円板11aの両面に第1翼列11bと第2翼列11cを配列して形成されている。
また、2つの加湿フィルター7の回転方向を互いに逆回転させ、駆動モーター5a側に設けた第1翼列11bの羽根長を第2翼列11cの羽根長より大寸法として風量を調整することにより、各加湿流路6の風量が略同一になるようにしている。
上記構成により、送風機5によって吸込口2より本体1内へ吸込まれた室内空気は、途中で2つの加湿流路6に分岐され、それぞれの加湿流路6の配した加湿フィルター7を通過するときに水分を供給されて加湿空気となり、この加湿空気が加湿フィルター7上方に設けられた送風機5に導入され、本体1上部に設けられた吹出口3より室内に吹出されるものである。このように、本体1の吸込口2から吸込まれた室内空気は、複数に分岐された加湿流路6でそれぞれの加湿フィルター7を通過するため、その通過風速が小さくなり、圧力損失は従来の加湿装置に比べて大幅に低減することができる。
また、加湿装置の本体1は、円筒形状の加湿フィルター7の一方の回転軸7a側で、かつ加湿フィルター7の上方に吸込口2を設けて、吸込口2から複数の加湿フィルター7へ流通させるための通風路4として、送風機5のケーシング10外壁の湾曲部10aを利用することができるため、送風空気を流通させる流路を別途設ける必要がなく、本体1内部を簡易構造とするとともに、外観形状を小型化することができる。
また、両吸込ファン11は支持円板11aの両側に第1翼列11b、第2翼列11cがそれぞれ形成されているので、複数の加湿フィルター7を通過した加湿空気は、両側に一対の吸気口10bを備えたケーシング10内に吸込まれ、本体1に設けた1つの吹出口3より室内へ空気を吹出すことができるため、2つの加湿流路6に対して1つの送風機5で加湿空気を流通させることができ、加湿機能を向上するとともに、部品点数を少なくして、本体1形状を小型化することができる。
また、駆動モーター5a側の吸気口10bは圧力損失があるため、駆動モーター5a側の第1翼列11bの翼長を反対側の第2翼列11cの翼長より大きくすることにより、各通風路4の送風量を略均一にすることができる。
さらに、2つの加湿フィルター7を互いに逆回転させることにより、各通風路4の通風状態が対称をなす同一条件となり、送風機5の2つの吸気口10bに吸気する送風量および通気抵抗を略均一にすることができる。また、各通風路4を流通する送風量が略均一になることにより、各加湿フィルター7の加湿量を維持して、安定した加湿性能を発揮することができる。
(実施の形態2)
図3〜図6に示すように、2つの加湿流路6は、加湿フィルター7と吸込口2の間に形成された入口側加湿流路6aと、加湿フィルター7と送風機5の間に形成された出口側加湿流路6bにより構成され、入口側加湿流路6aと出口側加湿流路6bの間にリーク防止の仕切板12a、12bをそれぞれ設けている。図4に示すように、各加湿フィルター7の回転方向を同一とする場合は、加湿フィルター7の保水状態がそれぞれ異なり通気抵抗に差異を生じるため、加湿フィルター7が水面より上昇する側の仕切板12bの先端位置を変えることにより、入口側加湿流路6Aを相対的に広げるようにしている。
また、各加湿フィルター7の回転軸7aの一方側に吸込口2を設け、前記加湿フィルター7の外周に沿うように斜め方向に形成した2つの仕切板12a、12bに挟まれた入口側加湿流路6aは、吸込口2から離れるにつれて狭くしている。
また、加湿フィルター7の入口側加湿流路6aに、仕切板12aと直交する方向に複数の第1の風向制御板13a、13bを備えている。
また、加湿フィルター7の出口側加湿流路6bに、仕切板12bと直交する方向に複数の第2の風向制御板14a、14bを備えている。
また、入口側加湿流路6aに加熱部15を設け、この加熱部15に付設した複数の風量風向制御板16をハの字状に配置して、加熱気流の風向を変更するとともに、風量を略均等に配分している。
上記構成により、加湿フィルター7が水槽8の溜水内から送風流路へ上昇する近傍では、溜水を多量に含んでいることにより流路面積が小さくなってしまうが、加湿フィルター7が水槽8の溜水内から送風流路へ上昇する側の加湿流路6の流路面積を大きくすることにより、2つの加湿フィルター7の回転方向が同一で圧力損失に違いを生ずる場合に、それぞれの加湿フィルター7における圧力損失を略均一に調節することが可能となり、各加湿フィルター7を流通する送風量を略均一にすることができるとともに、加湿フィルター7の回転方向を同一とすることにより、構造が簡単となり、製造コストならびに管理を容易にすることができる。
また、入口側加湿流路6aと出口側加湿流路6bを仕切る仕切板12a、12bを、上方から見て2つの加湿フィルター7の対角線方向に、吸込口2側を広くして向かい合うように形成することにより、吸込口2近傍の入口側加湿流路6aを広く、吸込口2より遠方の出口側加湿流路6bを広く取ることができるので、加湿フィルター7の吸込口2近傍の送風流路が広いため、加湿フィルター7を通過する送風空気の風速が、加湿フィルター7の全ての位置で略均一になるため、加湿フィルター7の全面を有効に利用して加湿することができる。
また、入口側加湿流路6aに複数の薄板を側方から見てハの字形状に設けた風量風向制御板16を設けることにより、吸込口2より吸込まれた送風空気がスムーズに2つの加湿フィルター7に流通させることができるので、圧力損失を低減させることができる。さらに、風量風向制御板16が各流路に対して対称になるように形成されているので、各加湿フィルター7に略均一に分配することができ、加湿効率に変動のない安定した加湿機能を発揮することができる。
また、出口側加湿流路6b近傍に複数の薄板で構成された第2の風向制御板14a、14bを備えることにより、加湿フィルター7を通過した加湿空気をスムーズに送風機5に案内することができるので、圧力損失を低減することができる。
また、入口側加湿流路6aに加熱部15を設けることによって、吸込口2から吸込まれた室内空気は加熱部15を通過する際に加熱されて相対湿度が低下するとともに、加湿フィルター7の表面温度を上げて水分の蒸発を促進することとなり、加熱気流が加湿フィルター7を通過するときに、加湿フィルター7から水分の気化量が増加し、多くの加湿空気を得ることができる。また、加熱部15にハの字状に風量風向制御板16を配置して、加熱された吸気流を2方向に分けることにより、各加湿フィルター7への通風量を略均等に配分して、バランスよく加湿機能を充分に発揮させることができる。
(実施の形態3)
図7に示すように、本体1の上部側面1aを内側へ傾斜する平面または曲面で形成し、送風機5の吸気口10bに至る出口側加湿流路6bの断面を先細形状とした構成としている。
上記構成により、加湿フィルター7から送風機5の吸気口10bに至る出口側加湿流路6bの側断面形状を先細形状とすることにより、各加湿フィルター7を通過した加湿された空気は送風機5の吸入口に向けて乱れなくスムーズに案内されるため、圧力損失が少なく大風量に対応した流路とすることができる。さらに、本体1上部を薄型に形成して、本体1の安定度を向上させることができるとともに、本体形状をスリム化したデザインとすることができる。
このように本発明の実施の形態3の加湿装置によれば、出口側加湿流路6bにおける圧力損失を低減させることができ、騒音を抑えることができる。また、加湿装置上部の面積を小さくすることができるため、本体1の安定度が増すとともに外観形状のデザイン性を向上することができることとなる。
本発明の実施の形態1の加湿装置の一部破断の外観斜視図 同、加湿装置の正面断面図 本発明の実施の形態2の加湿装置の側断面図 同、加湿装置の仕切板が異なる場合の側段面図 同、加湿装置の平断面図 同、加湿装置の加熱部の透視斜視図 本発明の実施の形態3の加湿装置の側断面図 従来の加湿装置の側断面図
符号の説明
1 本体
1a 上部側面
2 吸込口
3 吹出口
4 通風路
5 送風機
5a 駆動モーター
6 加湿流路
6a 入口側加湿流路
6A 入口側加湿流路
6b 出口側加湿流路
7 加湿フィルター
7a 回転軸
8 水槽
9 回転モーター
10 ケーシング
10a 湾曲部
10b 吸気口
11 両吸込ファン
11a 支持円板
11b 第1翼列
11c 第2翼列
12a 仕切板
12b 仕切板
13a 第1の風向制御板
13b 第1の風向制御板
14a 第2の風向制御板
14b 第2の風向制御板
15 加熱部
16 風量風向制御板

Claims (9)

  1. 本体に設けた吸込口と吹出口を連通し形成された通風路に送風する送風機と、前記通風路にあって前記送風機の上流側に複数に分岐して設けた加湿流路と、前記加湿流路内に回転可能に設けた複数の加湿フィルターと、この加湿フィルターの下端部を浸して給水する水槽と、前記加湿フィルターを回転する回転モーターを有し、前記送風機は両側壁に一対の吸気口を備えたケーシングと、このケーシング内に収納される両吸込ファンと、この両吸込ファンを回転する駆動モーターからなり、前記両吸込ファンは1つの支持円板の両面に第1翼列と第2翼列を配列してなる加湿装置。
  2. 吸込口から加湿フィルターに至る通風路は、送風機のケーシングの湾曲部により形成されてなる請求項1記載の加湿装置。
  3. 2つの加湿フィルターの回転方向を互いに逆回転させ、駆動モーター側に設けた第1翼列の羽根長を第2翼列の羽根長より大寸法として、各加湿流路の風量を略同一にしたことを特徴とする請求項記載の加湿装置。
  4. 各加湿流路は、加湿フィルターと吸込口の間に形成された入口側加湿流路と、加湿フィルターと送風機の間に形成された出口側加湿流路により構成され、入口側加湿流路と出口側加湿流路の間にリーク防止の仕切板をそれぞれ設け、各加湿フィルターの回転方向を同一として、各仕切板の先端位置を違えて、加湿フィルターが水面より上昇する側の入口側加湿流路を広げてなる請求項1記載の加湿装置。
  5. 各加湿フィルターの回転軸の一方側に吸込口を設け、前記加湿フィルターの外周に沿うように斜め方向に形成した2つの仕切板に挟まれた入口側加湿流路は、前記吸込口から離れるにつれて狭くすることを特徴とする請求項記載の加湿装置。
  6. 加湿フィルターの入口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第1の風向制御板を備えた請求項または記載の加湿装置。
  7. 加湿フィルターの出口側加湿流路に、仕切板と直交する方向に複数の第2の風向制御板を備えた請求項のいずれかに記載の加湿装置。
  8. 入口側加湿流路に加熱部を設け、この加熱部に付設した複数の風量風向制御板をハの字状に配置して、加熱気流の風向を変更するとともに、風量を略均等に配分してなる請求項のいずれかに記載の加湿装置。
  9. 本体の上部側面を内側へ傾斜する平面または曲面で形成し、送風機の吸気口に至る出口側加湿流路の断面を先細形状とした請求項1記載の加湿装置。
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