JP5194257B2 - フラバン誘導体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フラバン誘導体の製造方法に関する。具体的には、種々の置換基を有するフラバン誘導体を立体選択的に製造する方法に関する。
近年、茶およびワインに含まれるポリフェノール類が、様々な生理活性を示すことから注目されている。ポリフェノール類の中でも、フラバン−3−オールを母核構造とするフラバン類化合物(たとえば、カテキンなど)は、強い抗酸化作用を示す化合物として古くから知られている。さらに、最近になって、フラバン類化合物が、抗腫瘍作用、抗ウィルス作用、抗虫歯作用、および血圧抑制作用などの重要な生理作用を示すことが明らかにされ、医薬分野への応用が期待されてきている。
Figure 0005194257
フラバン類化合物の生合成経路に関しては、以下に示すカルコンを前駆体とする説が有力である。そして、酸化、還元、転位および/または異性化のような種々の過程が組み合わせられることによって、酸素官能基の数および結合位置の異なる多種多様な類縁体が形成されるものと考えられる。
Figure 0005194257
しかしながら、フラバン類化合物の構造の類似性のために、天然からの単離・精製によって単一のフラバン類化合物を得ることは困難である。このような状況において、フラバン類化合物の合成が盛んに検討されてきているが、比較的に単純な構造であるにもかかわらず、わずかな合成例が報告されているにすぎない。
たとえば、Zaveriらは、カルコン誘導体のカルボニル基の還元および環形成を同時に行い、次いでオレフィンのヒドロホウ素化反応によるガロカテキン誘導体の合成を報告している(非特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、オレフィンのヒドロホウ素化反応の立体選択性が芳香環の存在によって支配されるため、2位および3位の相対立体配置を自由に制御できないという課題を残したものである。
Figure 0005194257
また、Ferreiraらは、カルコンから誘導される(E)−オレフィン誘導体に対する不斉ジヒドロキシル化によりフラバン誘導体の3位に相当する不斉中心を導入し、続いて酸性条件下での脱水環化反応を行うフラバン誘導体の合成を報告している(非特許文献2参照)。しかしながら、この方法は、立体化学の制御に関する問題点を有する。すなわち、この方法は、脱水環化反応の立体選択性が高くなく、2種のジアステレオマーを与えるものである。
Figure 0005194257
さらに、Hyeung-Geun Parkらは、コーヒー酸およびフロログルシノール誘導体を用いる立体選択的なフラバン誘導体の合成を報告している(非特許文献3参照)。この方法では、コーヒー酸から不斉ジヒドロキシル化など数工程を経て得られるアルデヒド体に対して、リチオ化されたフロログルシノール誘導体をカップリングさせて、必要な炭素骨核を有する中間体を得る。そして、得られた中間体に対して、さらなる変換を施した後に光延反応によってピラン環を形成してフラバン誘導体を得る。この方法では、所望される立体化学を有するフラバン誘導体を得ることができるものの、鍵となるフロログルシノール誘導体のカップリング反応、および光延反応によるピラン環形成の収率に問題点を有し、効率的な方法とは言い難い。
Figure 0005194257
Zaveriら、Organic Letters, 3, pp.843-846 (2001) Ferreiraら、Tetrahedron Letters, 38, 3089-3092 (1997) Hyeung-Geun Parkら、Tetrahedron Asymmetry, 13, 715-720 (2002) Zuら、Tetrahedron Asymmetry, 11, pp.2801-2809 (2000)
本発明の目的は、種々の置換基を有するフラバン誘導体を、その立体化学を制御しつつ効率的に製造する方法を提供することである。
本発明のフラバン誘導体の製造方法は、
(1) 式(I)のフェノール化合物と、式(II)のアルコール化合物とを脱水縮合させて、式(III)のエポキシド化合物を得る工程と、
Figure 0005194257
(式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し;nは0〜4の整数を示し;および、mは0〜5の整数を示す)
(2) 式(III)のエポキシド化合物のエポキシ基を開環させて、式(IV)のヨウ素化合物を得る工程と、
Figure 0005194257
(式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し;nは0〜4の整数を示し;mは0〜5の整数を示し;Xは、ハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基を示し;および、Qは、H、シリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す)
(3) 式(IV)のヨウ素化合物を環化させて、式(V)のフラバン誘導体を得る工程と
Figure 0005194257
(式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示し;nは0〜4の整数を示し;mは0〜5の整数を示し;および、Qは、H、シリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す)
を含むことを特徴とする。ここで、1位が(R)または(S)配置の式(II)のアルコール化合物を用いることによって、それぞれ2位が(S)または(R)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることができる。また、2位が(R)または(S)配置の式(II)のアルコール化合物を用いることによって、それぞれ3位が(R)または(S)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることができる。
以上のような構成を採る本発明の製造方法は、種々の置換基および立体化学を有するフラバン誘導体を、効率よく製造することが可能である。また、本発明の製造方法は高い立体選択性を有し、出発物質として用いる式(II)のアルコール化合物の1位および2位の立体化学を制御することによって、得られる式(V)のフラバン誘導体の立体化学を制御することができる。得られたフラバン誘導体は、多様な生理作用を有することが期待され、医薬品、健康維持食品、化粧品またはそれらの前駆体として有用である。
本発明のフラバン誘導体の製造方法は、必要な炭素−炭素結合をすべて形成した後に炭素−酸素結合を形成する環化を行う非特許文献1〜3に報告されている方法とは異なり、最初の段階で炭素−酸素結合を形成し、次いで炭素−炭素結合を形成する環化を行う方法である。すなわち、本発明のフラバン誘導体の製造方法は、
(1) 式(I)のフェノール化合物と、式(II)のアルコール化合物とを脱水縮合させて、式(III)のエポキシド化合物を得る工程と、
(2) 式(III)のエポキシド化合物のエポキシ基を開環させて、式(IV)のヨウ素化合物を得る工程と、
(3) 式(IV)のヨウ素化合物を環化させて、式(V)のフラバン誘導体を得る工程と
を含む。
Figure 0005194257
式中、nは0〜4の整数を示し、mは0〜5の整数を示す。
また、Rは、各出現毎に、H、アリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す。複数のRが存在する場合、それらは同一であっても、異なるものであってもよい。本発明において、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基、アセトキシメチル基、アセトキシエチル基、アセトキシブチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルエチル基、およびそれらの異性体などを含む。本発明において、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、メチルチオフェニル基、エチルチオフェニル基、アセトキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、およびそれらの異性体などを含む。本発明において、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基は、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、メトキシフェニルメチル(アニシル)基、エトキシフェニルメチル基、メチルチオフェニルメチル基、エチルチオフェニルメチル基、アセトキシフェニルメチル基、メトキシカルボニルフェニルメチル基、エトキシカルボニルフェニルメチル基、およびそれらの異性体などを含む。
式中、Xは、ハロゲン、アルキルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基を示す。用いることができるハロゲンは、F、Cl、BrおよびIを含み、好ましくはClまたはBrである。用いることができるアルキルスルホニルオキシ基は、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、プロパンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などを含む。用いることができるアリールスルホニルオキシ基は、ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基、ナフタレンスルホニルオキシ基などを含む。
式中、Qは、H、シリル基、あるいはアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を示す。用いることができるシリル基は、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリn−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリn−ブチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリフェニルシリル基、トリベンジルシリル基などを含む。用いることができるアルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、メチルチオメチル基、メチルチオエチル基、アセトキシメチル基、アセトキシエチル基、アセトキシブチル基、メトキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルエチル基、およびそれらの異性体などを含む。用いることができるアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基は、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、フルオレニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、メチルチオフェニル基、エチルチオフェニル基、アセトキシフェニル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボニルフェニル基、およびそれらの異性体などを含む。用いることができるアルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基は、ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、メトキシフェニルメチル(アニシル)基、エトキシフェニルメチル基、メチルチオフェニルメチル基、エチルチオフェニルメチル基、アセトキシフェニルメチル基、メトキシカルボニルフェニルメチル基、エトキシカルボニルフェニルメチル基、およびそれらの異性体などを含む。
本発明のフラバン誘導体の製造方法は、所定の立体化学を有する式(II)のアルコール化合物を用いて、式(V)のフラバン誘導体を立体特異的に製造することができる。たとえば、以下に示すように、(1R,2R)の立体配置を有する式(IIa)のアルコール化合物を用いることによって、(2S,3R)の立体配置を有する式(Va)のフラバン誘導体を得ることができる。したがって、本発明の方法によれば、特定の立体配置を有する式(II)のアルコール化合物を用いて、所望の立体配置を有する式(V)のフラバン誘導体を得ることができる
Figure 0005194257
本発明のフラバン誘導体の製造方法の第1の工程(1)は、式(I)のフェノール化合物と、式(II)のアルコール化合物とを脱水縮合させて、式(III)のエポキシド化合物を得る工程である。
Figure 0005194257
式(I)のフェノール化合物は、市販のフェノール化合物を用いて当該技術において知られている任意の方法で調製することができる。また、式(II)のアルコール化合物は、たとえばGuらの方法にしたがってベンズアルデヒド誘導体から立体選択的に調製することができる(非特許文献4参照)。なお、最終的にR=Hのフラバン誘導体(V)が所望される場合には、穏和な条件で脱保護が可能な保護基(たとえば、R=ベンジル基など)を有する式(I)および式(II)の化合物を用いることが望ましい。
工程(1)は、酸触媒の存在下で、式(I)のフェノール化合物と、式(II)のアルコール化合物とを反応させることによって実施してもよい。あるいはまた、式(II)のアルコール化合物の1位ヒドロキシル基をスルホニル化し、その後に塩基条件下で式(I)のフェノール化合物と反応させることによって実施してもよい。スルホニル化は、メタンスルホニルクロリドなどのスルホニルハロゲン化物を用いて実施することができる。また、塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど当該技術において知られている任意のものを使用することができる。
さらに別法として、アゾ化合物とホスフィン類との存在下で両化合物を反応させる、いわゆる光延反応を用いて、工程(1)を実施することができる。用いることができるアゾ化合物は、ジエチルアゾジカルボキシレート(DEAD)、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキサミドなどを含む。また、用いることができるホスフィン類は、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンなどを含む。式(I)および式(II)の化合物、アゾ化合物およびホスフィン類を、不活性溶媒(ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど)中、0〜30℃の温度で撹拌することによって、工程(1)を実施することができる。
本発明においては、収率の高さ、および1位の立体化学の定まった式(III)の化合物を立体特異的に得ることができるという点から、工程(1)を光延反応によって実施することが望ましい。
本発明のフラバン誘導体の製造方法の第2の工程(2)は、式(III)のエポキシド化合物のエポキシ基を開環させて、式(IV)のヨウ素化合物を得る工程である。
Figure 0005194257
工程(2)は、プロトン酸またはルイス酸の存在下、求核反応剤を作用させることによって実施することができる。LiCl、LiBr、LiIなどの金属ハロゲン化物を求核反応剤として用いて、X=ハロゲンの化合物(IV)を得ることができる。ここで、LiNiBr(LiBrおよびNiBrから調製できる)などのような求核剤およびルイス酸の両方として機能する反応剤を用いて工程(2)を実施してもよい。
あるいはまた、水を求核剤として用いてX=OHの化合物(IV)を調製し、その後第1級ヒドロキシル基のみを選択的にスルホニル化してX=アルキルスルホニルオキシ基またはX=アリールスルホニルオキシ基の化合物(IV)を得ることができる。第1級ヒドロキシル基の選択的スルホニル化は、当該技術において知られている任意の方法を用いて達成することができる。
工程(2)におけるエポキシ基の開環は、望ましくは、エーテル系溶媒(テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、グライム類など)、含ハロゲン炭化水素溶媒(ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなど)または非プロトン性極性溶媒(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなど)の溶液中、0〜30℃の温度で実施することができる。
エポキシ基の開環によって形成される第2級ヒドロキシル基(Q=H)を、種々の方法で保護することが引き続く工程(3)を実施する上で望ましい。たとえば、弱塩基の存在下で種々のシリル化剤を作用させることによって、Q=シリル基の化合物(IV)を得ることができる。あるいはまた、当該技術において知られている任意の方法によって、置換基を有していてもよいアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基をQとして導入することができる。
本発明のフラバン誘導体の製造方法の第3の工程(3)は、式(IV)のヨウ素化合物を環化させて、式(V)のフラバン誘導体を得る工程である。
Figure 0005194257
工程(3)は、式(IV)のヨウ素化合物に対して有機金属化合物を作用させることによって実施することができる。用いることができる有機金属化合物は、有機Li化合物、有機Mg化合物、有機Li−Mg化合物、有機銅化合物などを含み、好ましくは有機Li化合物、有機Mg化合物または有機Li−Mg化合物を含み、より好ましくは有機Li−Mg化合物を含む。有機Li化合物としては、メチルリチウム、エチルリチウム、ブチルリチウム(異性体を含む)、フェニルリチウムなどを用いることができる。有機Mg化合物としては、メチルマグネシウムブロミド、メチルマグネシウムクロリド、メチルマグネシウムヨージド、ブチルマグネシウムブロミド(異性体を含む)、ブチルマグネシウムクロリド(異性体を含む)、ブチルマグネシウムヨージド(異性体を含む)、フェニルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムヨージドなどを用いることができる。あるいはまた、有機Li化合物と有機Mg化合物とから調製される有機Li−Mg化合物としては、たとえば、メチルマグネシウムブロミドとメチルリチウムから調製されるトリメチルマグネシウムリチウム(MeMgLi)、ブチルマグネシウムブロミドとブチルリチウムから調製されるトリブチルマグネシウムリチウム(BuMgLi)、フェニルマグネシウムブロミドとフェニルリチウムから調製されるトリフェニルマグネシウムリチウム(PhMgLi)などを用いることができる。別法として、式(IV)のヨウ素化合物に対して前述の有機Li化合物または有機Mg化合物を作用させて、ヨウ素を金属(LiまたはMg)に交換した後に、銅化合物(CuCN、CuBr、CuIなど)を作用させて、最終的にヨウ素を銅に交換してもよい。
工程(3)は、エーテル系溶媒(テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,2−ジメトキシエタンなど)中の式(IV)のヨウ素化合物溶液に対して、−100〜−70℃の温度において、有機金属化合物を作用させることによって実施することができる。ここで、溶液中に非プロトン性極性溶媒(ヘキサメチルホスホロアミド(HMPA)、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)など)を混合して、ヨウ素−金属交換を促進してもよい。また、必要に応じて、有機金属化合物の投入後に反応混合物を昇温(たとえば0℃まで)させて、環化反応を促進することができる。
さらに、当該技術に知られている任意の方法によって、得られた式(V)のフラバン誘導体の置換基を変化させることができる。たとえば、Q=シリル基の式(V)のフラバン誘導体に対して、フッ素イオンまたは酸を作用させてシリル基を除去し、Q=Hの式(V)のフラバン誘導体を得ることができる。あるいはまた、R=ベンジル基の式(V)のフラバン誘導体を加水素分解することによって、R=Hの式(V)のフラバン誘導体を得ることができる。
エポキシ化合物(III−1)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、アルコール化合物(II−1)470mg(1.00mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキシアミド518mg(3.00mmol)、フェノール化合物(I−1)1.30g(3.00mmol)をトルエン10mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、トリブチルホスフィンのトルエン溶液3.01mL(3.00mmol)を滴下し、0℃下で撹拌した。一晩撹拌後に水を加えて反応を停止させ、水層を酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=8:8:1)、薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=4:4:1)で精製し、エポキシ化合物(III−1)823mg(収率93.0%)を無色粘状物質として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 2.77(dd,1H,J=5.6,4.4Hz),3.05(dd,1H,J=5.6,2.4Hz),3.23(ddd,1H,J=4.4,3.6,2.4Hz),4.84(s,2H),5.00−5.13(m,8H),5.06(d,1H,J=3.6Hz),6.02(d,1H,J=2.4Hz),6.21(d,1H,J=2.4Hz)6.71(s,2H),7.24−7.56(m,25H);
IR(neat) 3900,3630,3150,3075,3050,3020,2970,2920,2860,2730,2240,2070,1945,1870,1800,1740,1580,1500,1430,1420,1370,1330,1220,1160,1100,1020,900,840,800,730,690,640,620cm−1
[α] 27 −35(c 0.54,CHCl);
元素分析 計算値(C5043BrIO):C,68.03;H,4.91
実測値:C,68.33;H,4.97.
遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−1a)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、エポキシ化合物(III−1)288mg(0.326mmol)をテトラヒドロフラン3.3mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、LiNiBrのテトラヒドロフラン溶液1.30mL(0.521mmol)を滴下し、0℃下で撹拌した。6時間後、再びLiNiBrのテトラヒドロフラン溶液0.160mL(0.065mmol)を滴下し、さらに0℃下にて2時間撹拌した後、リン酸緩衝液にて反応を停止した後に、水層を酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=4:4:1)、薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=4:4:1)で精製し、遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−1a)291mg(収率92.7%)を無色針状結晶として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 2.33(d,1H,J=6.0Hz),3.45(dd,1H,J=10.8,3.6Hz),3.70(dd,1H,J=10.8,6.8Hz),4.04(dddd,1H,J=6.8,6.0,5.6,3.6Hz),4.80(dd,2H,J=16.4,12.0Hz),5.00−5.10(m,8H),5.11(d,1H,J=5.6Hz),5.94(d,1H,J=2.0Hz),6.21(d,1H,J=2.0Hz),6.63(s,2H),7.24−7.52(m,25H);
IR(neat) 3480,3070,3050,3020,2920,2890,2860,2240,1940,1870,1800,1570,1490,1450,1420,1365,1325,1220,1160,1105,1070,1020,1010,980,905,805,730,695cm−1
[α] 28 −68.3(c 1.08,CHCl);
元素分析 計算値(C5044BrIO):C,62.32;H,4.60
実測値:C,62.55;H,4.67.
TBSエーテルを有するヨウ素化合物(VI−1b)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−1a)552mg(0.573mmol)、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン215mg(2.01mmol)をジクロロメタン6.0mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、tert−ブチルジメチルシリルトリフレート227mg(0.573mmol)を滴下し、0℃下で1時間撹拌した。反応混合物に対して、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応を停止し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製し、tert−ブチルジメチルシリル(TBS)エーテルを有するヨウ素化合物(VI−1b)575mg(収率93.0%)を無色粘状物質として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ −0.42(s,3H),−0.05(s,3H),0.82(s,9H),3.48(dd,J=10.8,3.6Hz,3.98(ddd,1H,J=4.4,3.6,2.8Hz),4.09(dd,1H,J=10.8,2.8Hz),4.82(dd,2H,J=23.6,11.2Hz),5.08(d,1H,J=6.8Hz)5.02−5.12(m,8H),6.06(d,1H,J=2.4Hz),6.20(d,1H,J=2.4Hz),6.73(s,1H),7.13−7.58(m,25H);
IR(neat) 3070,3050,3010,2940,2915,2870,2845,2230,1940,1860,1800,1580,1490,1450,1420,1365,1320,1250,1220,1180,1160,1110,1070,1020,1010,980,950,900,835,820,805,775,730,690,665,650,620cm−1
[α] 32 −76(c 0.31,CHCl);
元素分析 計算値(C5658BrIOSi):C,62.40;H,5.42
実測値:C,62.20;H,5.53.
(−)−ガロカテキンのベンジル、TBS保護体(V−1a)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、テトラヒドロフラン1.0mL中にHMPA38.2mg(0.213mmol),フェニルマグネシウムブロミド0.049mL(0.053mmol)を加え0℃に冷却した反応混合物に、フェニルリチウム0.102mL(0.107mmol)を滴下し、0℃下で30分撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、該混合物に対してTBSエーテルを有するヨウ素化合物(VI−1b)23.0mg(0.213mmol)のテトラヒドロフラン溶液(0.5mL)を滴下し、−78℃下で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に昇温し、さらに10分撹拌した後、重メタノール(CHOD)で反応を停止し、塩化アンモニウム水溶液を加えた。水層をn−ヘキサンで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=16:16:1)で精製し、(−)−ガロカテキンのベンジル、TBS保護体(V−1a)17.9mg(収率96.4%)を無色粘状物質として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ −0.41(s,3H),0.12(s,3H),0.75(s,9H),2.63(dd,1H,J=16.4,9.2Hz),3.12(dd,1H,J=16.4,6.0Hz),3.91(ddd,1H,J=9.2,8.4,6.0Hz),4.55(d,1H,J=8.4Hz)4.9−5.16(m,10H),6.22(d,1H,J=1.2Hz),6.25(d,1H,J=1.2Hz),6.78(s,2H),7.26−7.52(m,25H);
IR(neat)3070,3050,3020,2935,2920,2860,2840,2230,1940,1870,1800,1740,1610,1585,1495,1450,1430,1370,1325,1245,1180,1170,1140,1120,1050,1025,1000,935,900,880,870,830,805,775,730,690,675,660cm−1
[α] 27 −12.8(c 1.33,CHCl);
元素分析 計算値(C5658Si):C,77.21;H,6.71
実測値:C,77.41;H,6.96.
(−)−ガロカテキンのベンジル保護体(V−1b)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、(−)−ガロカテキンのベンジル、TBS保護体(V−1a)81.0mg(0.930mmol)をテトラヒドロフラン1.5mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、テトラブチルアンモニウムフルオリド0.121mL(0.121mmol)を滴下し、0℃下で撹拌した。3時間後、さらにテトラブチルアンモニウムフルオリド0.019mL(0.019mmol)を滴下し、0℃下で撹拌した後、リン酸緩衝液を加えて反応を停止した。水層を酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、(−)−ガロカテキンのベンジル保護体(V−1b)61.4mg(収率87.2%)を無色結晶として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ1.58(d,1H,J=3.6Hz),2.64(dd,1H,J=16.4,8.8Hz),3.11(dd,aH,J=16.4,5.6Hz),3.97(dddd,1H,J=8.8,8.0,5.6,3.6Hz),4.60(d,1H,J=8.0Hz)4.98−5.15(m,10H),6.22(d,1H,J=2.4Hz),6.28(d,1H,J=2.4Hz),6.73(s,2H),7.22−7.44(m,25H);
IR(neat)3550,3450,3075,3040,3015,2900,2860,2230,1940,1860,1800,1610,1580,1490,1430,1370,1210,1140,1110,1045,1020,900,810,730,690cm−1
[α] 27 +9.7(c 0.35,CHCl);
元素分析 計算値(C5044):C,79.34;H,5.86
実測値:C,79.55;H,6.09.
(−)−ガロカテキン(V−1c)の合成
Figure 0005194257
(−)−ガロカテキンのベンジル保護体(V−1b)19.0mg(0.025mmol)をテトラヒドロフラン2.0mL、メタノール2.0mL、水0.5mLに溶解し、水酸化パラジウム4.6mgを加え、水素雰囲気下室温にて撹拌した。5時間後、アルゴンガス雰囲気下にて、セライトろ過、及びゲルろ過カラムクロマトグラフィーSephadex(商標) LH−20に付した(溶出液:メタノール)。得られた目的物の溶液に水を加えた後に減圧濃縮し、含まれているメタノールを除去した。残渣を凍結乾燥し、水和された(−)−ガロカテキン(V−1c)10.5mgを凍結乾燥体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 2.49(dd,1H,J=16.0,8.0Hz),2.80(dd,1H,J=16.0,5.2Hz),3.95(ddd,1H,J=8.0,7.2,5.2Hz),4.51(d,1H,J=7.2Hz),5.85(d,1H,J=2.0Hz),5.91(d,1H,J=2.8Hz),6.39(s,2H);
[α] 25 −12(c 0.10,アセトン/HO, 1/1 v/v);
HRMS(FAB,m−ニトロベンジルアルコール)
計算値 C1515([M+H]):m/z:307.0818
実測値:m/z:307.0839.
エポキシ化合物(III−2)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、アルコール化合物(II−2)20mg(0.078mmol)、N,N,N’,N’−テトラメチルアゾジカルボキシアミド40mg(0.23mmol)、フェノール化合物(I−1)52mg(0.12mmol)をトルエン0.80mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、トリブチルホスフィンのトルエン溶液0.24mL(1.0M、0.24mmol)を滴下し、0℃下で撹拌した。1時間後に水を加えて反応を停止した後、水層を酢酸エチルで3回抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=4:6:1)で精製し、エポキシド(III−2)38mg(収率71%、ジアステレオマーを含む)を無色粘状物質として得た。
H NMR(主ジアステレオマー,400MHz,CDCl) δ 2.82(dd,1H,J=7.2,5.6Hz),3.12(dd,1H,J=7.2,3.6Hz),3.27−3.31(m,1H),4.85(s,2H),5.03(s,2H),5.05(s,1H),5.15(d,1H,J=4.4Hz),6.05(d,1H,J=3.2Hz)6.18(d,1H,J=3.2Hz),6.92−7.00(m,2H),7.18−7.61(m,17H);
IR(neat) 3050,3010,2900,1950,1870,1800,1570,1500,1450,1420,1370,1220,1160,1100,1015cm−1
元素分析 計算値(C3631IO):C,64.48;H,4.66
実測値:C,64.28;H,4.93.
遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−2a)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、エポキシド(III−2)21mg(0.031mmol)をテトラヒドロフラン1.0mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、LiNiBrのテトラヒドロフラン溶液0.12mL(0.024mmol)を滴下し、0℃で撹拌した。12時間後、再びLiNiBrのテトラヒドロフラン溶液0.12mL(0.024mmol)を滴下し、0℃にて4時間撹拌した後、さらにLiNiBrのテトラヒドロフラン溶液0.04mL(0.008mmol)を滴下し、0℃にて24時間撹拌した。反応混合物に対して、リン酸緩衝液にて反応を停止させ、水層をジクロロメタンで3回抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=4:6:1)で精製し、遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−2a)21mg(収率91%)を白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 2.41(d,1H,J=6.6Hz),3.65(dd,1H,J=10.4,4.0Hz),3.70(dd,1H,J=10.4,6.8Hz),4.12−4.17(m,1H),4.80(d,1H,J=12.0Hz),4.84(d,1H,J=12.0Hz),5.03(s,2H),5.05(s,1H),5.16(d,1H,J=5.6Hz),5.99(d,1H,J=2.4Hz),6.18(d,1H,J=2.4Hz),6.95(m,2H),7.23−7.55(m,17H);
IR(neat) 3567,3064,2914,1951,1875,1800,1575,1510,1450,1425,1370,1325cm−1
[α] 23 −41.5(c 1.02,CHCl);
元素分析 計算値(C3632BrIO):C,57.54;H,4.29
実測値:C,57.78;H,4.01.
TBSエーテルを有するヨウ素化合物(VI−2b)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、遊離ヒドロキシル基を有するヨウ素化合物(VI−2a)426mg(0.566mmol)、および2,6−ジ−tert−ブチルピリジン220mg(2.05mmol)をジクロロメタン10.0mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、tert−ブチルジメチルシリルトリフレート240mg(0.908mmol)を滴下し、0℃下で3時間撹拌した後、再び2,6−ジ−tert−ブチルピリジン75mg(0.70mmol)を加え、0℃に冷却した反応混合物に、tert−ブチルジメチルシリルトリフレート96.0mg(0.363mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム水溶液を加え反応を停止した後、水層を酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせ飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=15:1)で精製し、シリルエーテル(VI−2b)393mg(収率80%)を無色粘状物質として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ −0.44(s,3H),−0.12(s,3H),0.73(s,9H),2.31(dd,J=16.4,9.2Hz,3.12(dd,1H,J=16.4,5.6Hz),3.91−3.97(m,1H),4.61(d,1H,J=8.8Hz),4.96(s,2H)5.05(s,2H),5.09(s,2H),6.20(d,1H,J=2.4Hz),6.23(d,1H,J=2.4Hz),6.96(m,1H),7.21−7.50(m,17H);
IR(neat) 2930,2850,1575,1500,1450,1420,1245,1220,1160,1110cm−1
[α] 23 −52.8(c 1.37,CHCl);
元素分析 計算値(C4246BrIOSi):C,58.27;H,5.36
実測値:C,58.19;H,5.60.
(−)−アフゼレキンのベンジル、TBS保護体(V−2a)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、テトラヒドロフラン1.0mL中にHMPA515mg(2.87mmol)、フェニルマグネシウムブロミド1.52mL(1.46mmol)を加え0℃に冷却した反応混合物に、フェニルリチウム1.28mL(1.46mmol)を滴下し、0℃下で30分撹拌した。反応混合物を−78℃に冷却し、該混合物に対して、シリルエーテル(VI−2b)253mg(0.292mmol)のテトラヒドロフラン溶液(0.5mL)を滴下し、−78℃下で1時間撹拌した。反応混合物を0℃に昇温し、さらに10分撹拌した後、重メタノール(CHOD)で反応を停止し、塩化アンモニウム水溶液を加えた。水層をn−ヘキサンで3回抽出し、得られた有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=32:32:1)にて一部精製し、純粋なアフゼレキンのベンジル、TBS保護体(V−2a)122mg(収率63%)を無色粘状物質として得た。さらに、目的物を主成分として含む画分を分取薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:トルエン:酢酸エチル=16:16:1)にて精製し、さらに(−)−アフゼレキンのベンジル、TBS保護体(V−2a)62mg(収率32%)を得た(総収量184mg、総収率96%)
H NMR(400MHz,CDCl) δ −0.44(s,3H),0.12(s,3H),0.73(s,9H),2.64(dd,1H,J=16.4,9.6Hz),3.12(dd,1H,J=16.4,6.0Hz),3.90−3.97(m,1H),4.61(d,1H,J=8.8Hz)4.96(s,2H),5.05(s,2H),5.09(s,2H),6.20(d,1H,J=2.0Hz),6.23(d,1H,J=2.0Hz),6.96(m,2H),7.22−7.43(m,17H);
IR(neat) 3150,3050,2910,2840,1940,1870,1800,1610,1585,1500,1490,1445,1370,1240,1140,1120,1140,1120cm−1
[α] 23 −35.1(c 1.08,CHCl);
元素分析 計算値(C4246Si):C,76.56;H,7.04
実測値:C,76.69;H,7.14.
(−)−アフゼレキンのベンジル保護体(V−2b)の合成
Figure 0005194257
アルゴンガス雰囲気下、(−)−アフゼレキンのベンジル、TBS保護体(V−2a)119mg(0.180mmol)をテトラヒドロフラン1.0mLに溶解し、0℃に冷却した反応混合物に、テトラブチルアンモニウムフルオリド0.023mL(0.23mmol)を滴下し、0℃下で7時間撹拌した。反応混合物に対してリン酸緩衝液を加えて反応を停止し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。得られた有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧下で留去した。残渣を分取薄層クロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で分離し、(−)−アフゼレキンのベンジル保護体(V−2b)89mg(収率90%)を白色固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 1.66(br,1H),2.78(dd,1H,J=16.4,8.8Hz),3.11(dd,1H,J=16.4,5.6Hz),4.05−4.12(m,1H),4.70(d,1H,J=8.4Hz)4.99(s,2H),5.03(m,2H),5.09(s,2H),6.22(d,1H,J=1.6Hz),6.27(d,1H,J=1.6Hz)7.01−7.03(m,2H),7.30−7.44(m,17H);
IR(neat) 3380,3150,3010,2900,1950,1870,1800,1610,1580,1510,1490,1450,1445,1370,1240,1150,1115,1045cm−1
[α] 24 −7.16(c 1.28,CHCl);
元素分析 計算値(C3632):C,79.39;H,5.92
実測値:C,79.38;H,6.00.
(−)−アフゼレキン(V−2c)の合成
Figure 0005194257
(−)−アフゼレキンのベンジル保護体(V−2b)55mg(0.10mmol)をテトラヒドロフラン6.9mL、メタノール6.9mLに溶解し、20%水酸化パラジウム82mgを加え、水素雰囲気下室温にて撹拌した。1時間後、アルゴンガス雰囲気下にて、セライトろ過、及びゲルろ過カラムクロマトグラフィーSephadex(商標) LH−20、溶出液:メタノール)に付した。得られた目的物の溶液を減圧濃縮し、(−)−アフゼレキン(V−2c)27mg(収率98%)を無色粘状物質として得た
H NMR(400MHz,CDCOCD) δ 2.53(dd,1H,J=16.4,8.4Hz),2.94(dd,1H,J=16.4,5.2Hz),3.95(d,1H,J=4.8Hz),3.97−4.04(m,1H),4.59(d,1H,J=8.0Hz),5.87(d,1H,J=2.0Hz),6.02(d,1H,J=2.0Hz),6.79−6.83(m,2H),7.23−7.26(m,2H),8.20(br,4H);
IR(neat) 3320,1690,1610,1510,1510,1460,1600,1230,1140,1090cm−1
[α] 25 −16.8(c 1.19,アセトン);
元素分析 計算値(C1514):C,65.69;H,5.15
実測値:C,65.47;H,5.30.

Claims (5)

  1. (1) 式(I)のフェノール化合物と、式(II)のアルコール化合物とを脱水縮合させて、式(III)のエポキシド化合物を得る工程と、
    Figure 0005194257
    (式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基とからなる群から選択され;nは0〜4の整数を示し;および、mは0〜5の整数を示す)
    (2) 式(III)のエポキシド化合物のエポキシ基を開環させて、式(IV)のヨウ素化合物を得る工程と、
    Figure 0005194257
    (式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基とからなる群から選択され;および、Qは、H、シリル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基とからなる群から選択される
    (3) 式(IV)のヨウ素化合物を環化させて、式(V)のフラバン誘導体を得る工程と
    Figure 0005194257
    (式中、Rは、各出現毎に、H、アリル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基、またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基とからなる群から選択され;nは0〜4の整数を示し;mは0〜5の整数を示し;および、Qは、H、シリル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアルキル基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリール基アルコキシ基、アルキルチオ基、アシルオキシ基またはアルコキシカルボニル基で置換されていてもよいアリールアルキル基とからなる群から選択される
    を含むことを特徴とするフラバン誘導体の製造方法。
  2. 1位が(R)配置の式(II)のアルコール化合物を用い、2位が(S)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることを特徴とする請求項1に記載のフラバン誘導体の製造方法。
  3. 1位が(S)配置の式(II)のアルコール化合物を用い、2位が(R)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることを特徴とする請求項1に記載のフラバン誘導体の製造方法。
  4. 2位が(R)配置の式(II)のアルコール化合物を用い、3位が(R)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることを特徴とする請求項1に記載のフラバン誘導体の製造方法。
  5. 2位が(S)配置の式(II)のアルコール化合物を用い、3位が(S)配置の式(V)のフラバン誘導体を得ることを特徴とする請求項1に記載のフラバン誘導体の製造方法。
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