JP5193676B2 - 連携システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の画像形成装置とサーバ装置とがネットワークを介してデータ通信可能に連結される連携システムに関する。
MFP(Multi Function Printer)などの画像形成装置とPC(Personal Computer)からなるサーバ装置上の既存ソフトウェアとを連携させ、サーバ装置上のアプリケーション機能を画像形成装置から遠隔利用する手法として、Sharp OSA(Sharp Open
Systems Architecture)(登録商標)等の技術がある。Sharp OSAでは、サーバ装置上にWebアプリケーションを構築し、画像形成装置をWebブラウザとして動作させることでアプリケーション機能の遠隔利用が実現される。
しかしながら、Webアプリケーションの開発は、従来のデスクトップ・アプリケーション開発とは異なり、特別のノウハウが必要になることや、セキュリティの観点等からレガシーソフトウェアとの連携に障壁が多いなど、難点も多い。そこで、Webアプリケーションの代わりに、既存のデスクトップ・アプリケーションに追加の連携機能を実装して、低コストで画像形成装置連携アプリケーション等を開発する方法が検討されている。
特許文献1には、汎用的なOS(Operating System)を利用できない携帯情報端末装置から、遠隔操作でパソコン用のデスクトップ・アプリケーションを起動して使用できる点が示されている。
また、Windows(登録商標)XP等においては、リモートデスクトップ機能により、ユーザが遠隔PCにリモートログインする形でアプリケーションを起動して使用できる。よって、これらの技術を組み合わせることで、画像形成装置の操作パネルからパソコン用のデスクトップ・アプリケーションを使用でき、またアプリケーションはユーザを識別可能である。この手法により、容易にPC用既存ソフトウェアとの連携アプリケーションを実現することが可能である。
特開平11−38958号公報
前述のような連携アプリケーションの実現方法を採った場合、遠隔利用の対象となるアプリケーションは、パソコン用のデスクトップ・アプリケーションがそのまま用いられるが、このようなデスクトップ・アプリケーションは、一般的に単一のコンピュータにおける利用を想定したものであり、印刷処理などのために画像形成装置を制御する際にはその対象を逐次指定する必要がある。しかしながら、画像形成装置の操作パネルからデスクトップ・アプリケーションを利用するユーザにとって、制御対象となるプリンタやスキャナ等の画像形成装置は、自身の画像形成装置とすることが一般的と考えられ、ユーザが制御対象となる画像形成装置を逐次選択するような操作は冗長と考えられる。複数のMFPから単一のアプリケーションを利用するような場合には、最後に利用した際の設定値が残留することが考えられ、遠隔操作元となる画像形成装置が変化する度に、アプリケーションに対して利用する画像形成装置を再設定する必要があり、操作の手間が生じる。
また、サーバ装置上のアプリケーションが遠隔操作元となる画像形成装置に対して印刷要求をする場合、遠隔操作元となる画像形成装置が、他のユーザからの印刷要求によって印刷処理を実行しているなどで、即時印刷可能な状態ではない場合がある。従来技術では、このような場合には、即時印刷可能な画像形成装置を手動で選択し直すか、遠隔操作元となる画像形成装置において先行する印刷処理の終了を待機する必要がある。
したがって本発明の目的は、ユーザが制御対象となる画像形成装置を逐次選択して設定するような操作が必要なく利便性を向上させることが可能であり、かつ、制御対象となる画像形成装置が即時印刷可能な状態ではない場合に、代替して即時印刷処理を行う画像形成装置を自動設定する連携システムを提供することである。
本発明は、複数の画像形成装置とサーバ装置とがネットワークを介してデータ通信可能に連結される連携システムであって、
前記画像形成装置は、前記サーバ装置のアプリケーションを遠隔操作して利用可能となるように構成される遠隔操作手段を有し、
前記サーバ装置は、
ネットワークを介して連結される複数の画像形成装置のうち、前記遠隔操作手段によって遠隔操作する画像形成装置である遠隔操作元装置を識別する遠隔操作元装置識別手段と、
前記遠隔操作元装置識別手段が識別した識別結果に基づいて、アプリケーションが印刷のために利用する画像形成装置を遠隔操作元装置に自動設定する自動設定手段と、
前記自動設定手段が自動設定した遠隔操作元装置が即時印刷可能状態ではない場合に、画像形成装置が個別に有する印字パラメータ設定値を用いて予め設定される方法で算出される、遠隔操作元装置の印字能力との類似度を示す類似性値が、所定の範囲内にある画像形成装置を検索して、遠隔操作元装置に代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置として特定する代替画像形成装置検索手段とを有し、
前記代替画像形成装置検索手段による代替画像形成装置の特定を完了したときに、特定完了信号を遠隔操作元装置に送信して、一旦待機モードに入り、
前記特定完了信号を受信した遠隔操作元装置では、代替画像形成装置を個別に識別することが可能なメッセージが表示手段に表示され、
前記サーバ装置は、
代替画像形成装置において印刷開始の指示が入力されたことを表す印刷開始指示信号を、代替画像形成装置から受信したか否かを判断し、
印刷開始指示信号を受信したと判断した場合には、待機モードを解除して代替画像形成装置に印刷データを送信し、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を開始し、
前記特定完了信号を遠隔操作元装置に送信してから所定の時間経過しても印刷開始指示信号を受信していないと判断した場合には、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を中止することを特徴とする連携システムである。
また本発明は、前記サーバ装置のアプリケーションは、前記代替画像形成装置検索手段が特定した代替画像形成装置を個別に認識できるリストを、遠隔操作元装置の表示手段に表示させるように構成され、
前記代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置において、表示手段に表示された前記リストに基づいて所望の代替画像形成装置を選択する指示が入力されると、その選択指示に基づいて代替画像形成装置を1つに特定することを特徴とする。
また本発明は、前記代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置に対して類似度が最も高い画像形成装置を1つの代替画像形成装置として特定することを特徴とする。
また本発明は、前記サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、代替画像形成装置に対して印刷開始指示が未入力であることを通知することを特徴とする。
また本発明は、前記サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、遠隔操作元装置に対して代替画像形成装置での印刷開始指示が未入力であることを通知することを特徴とする。
本発明によれば、複数の画像形成装置とサーバ装置とがネットワークを介してデータ通信可能に連結される連携システムである。そして、サーバ装置では、遠隔操作元装置識別手段が、ネットワークを介して連結される複数の画像形成装置のうち、遠隔操作する画像形成装置である遠隔操作元装置を識別し、自動設定手段が、識別結果に基づいてアプリケーションが印刷のために利用する画像形成装置を遠隔操作元装置に自動設定する。これによって、連携システムを利用するユーザは、アプリケーションが印刷のために利用する画像形成装置を逐次選択して設定するような操作が必要なく、利便性を向上させることができる。
さらに、サーバ装置では、代替画像形成装置検索手段は、自動設定手段が自動設定した遠隔操作元装置が即時印刷可能状態ではない場合に、画像形成装置が個別に有する印字パラメータ設定値を用いて予め設定される方法で算出される、遠隔操作元装置の印字能力との類似度を示す類似性値が、所定の範囲内にある画像形成装置を検索して、遠隔操作元装置に代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置として特定する。このようにして代替画像形成装置の特定を完了したときに、サーバ装置は、特定完了信号を遠隔操作元装置に送信して、一旦待機モードに入る。さらに、前記特定完了信号を受信した遠隔操作元装置では、代替画像形成装置を個別に識別することが可能なメッセージが表示手段に表示される。これによって、遠隔操作元装置が即時印刷可能な状態ではない場合に、代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置を自動設定することができる。
また、サーバ装置は、代替画像形成装置において印刷開始の指示が入力されたことを表す印刷開始指示信号を、代替画像形成装置から受信したか否かを判断する。サーバ装置は、印刷開始指示信号を受信したと判断した場合には、待機モードを解除して代替画像形成装置に印刷データを送信し、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を開始する。これによって、第者が代替画像形成装置を用いて印刷データを勝手に利用して印刷するのを防止することができる。また、サーバ装置は、前記特定完了信号を遠隔操作元装置に送信してから所定の時間経過しても印刷開始指示信号を受信していないと判断した場合には、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を中止する。これによって、代替画像形成装置において印刷開始指示が入力されるまでの待機時間を所定の時間内に制限することができる。
また本発明によれば、サーバ装置のアプリケーションは、代替画像形成装置検索手段が特定した代替画像形成装置を個別に認識できるリストを、遠隔操作元装置の表示手段に表示させる。そして、代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置において、表示手段に表示された前記リストに基づいて所望の代替画像形成装置を選択する指示が入力されることによって、その選択指示に基づいて代替画像形成装置を1つに特定することができる。
また本発明によれば、代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置に対して類似度が最も高い画像形成装置を1つの代替画像形成装置として特定する。
また本発明によれば、サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、代替画像形成装置に対して印刷開始指示が未入力であることを通知する。これによって、連携システムを利用するユーザは、代替画像形成装置に通知された内容に基づいて、代替画像形成装置に対する印刷開始指示を入力することができる。
また本発明によれば、サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、遠隔操作元装置に対して代替画像形成装置での印刷開始指示が未入力であることを通知する。これによって、連携システムを利用するユーザは、遠隔操作元装置に通知された内容に基づいて、代替画像形成装置に対する印刷開始指示を入力することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である連携システム1の構成を示すブロック図である。連携システム1は、複数のMFP(Multi Function Printer)100などの画像形成装置とサーバ装置120とがネットワーク140を介してデータ通信可能に連結され、サーバ装置120の印刷処理を含むアプリケーションが印刷のために利用するMFP100を、自動設定するシステムである。ネットワーク140は、たとえば、Ethernet(登録商標)で構成されたLAN(Local Area Network)である。
MFP100は、ネットワーク140を介して受信した印刷データであり、サーバ装置120のアプリケーションを使用して作製された印刷データを、記録用紙などの記録媒体に印刷する装置である。MFP100は、NIC(Network Interface Card)101と、CPU(Central Processing Unit)102と、入力手段103と、表示手段104と、画像形成手段105と、画像読取手段106と、認証手段107と、記憶手段108と、リモート接続ドライバ111とを含んで構成される。
NIC101は、ネットワーク140に接続するためにMFP100に組込まれたインターフェースカードである。MFP100は、NIC101を介してデータ通信するように構成されている。
入力手段103は、MFP100自身の機能を操作し、後述するサーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して利用するときに当該アプリケーションを操作する手段である。入力手段103は、ハードウェアボタンのほか、タッチパネル、マウス、タブレットなどから構成される。
表示手段104は、MFP100自身の状態を表示し、サーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して利用するときに当該アプリケーションのUI(User Interface)画面を表示する手段である。表示手段104は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal
Display、略称LCD)、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel、略称PDP)、表面電子放出型フィールドエミッションディスプレイ(Surface conduction
Electron emitter Display、略称SED)などのフラットパネルディスプレイ(Flat
Panel Display、略称FPD)を挙げることができる。本実施の形態では、後述するサーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して、パソコン用デスクトップ・アプリケーションのGUI(Graphical User Interface)画面を表示することを考慮して、表示手段104として、VGA(Video Graphics Array)以上の解像度をもつLCDを採用する。なお、表示手段104は、VGA未満の解像度であっても、公知の技法によって最適な表示が可能なように変換できる。
画像読取手段106は、記録媒体に印刷するための印刷データを読取る手段である。画像形成手段105は、遠隔操作状態でサーバ装置120から送信された印刷データ、画像読取手段106が読取った印刷データに基づいて、画像を記録媒体上に形成し、印刷物を得る手段である。認証手段107は、入力手段103に指示を入力するユーザを認証する。認証手段107は、たとえば、指紋認証部を有し、入力手段103に指示を入力するユーザの指紋を、後述する記憶手段108に予め記憶されるユーザ情報に含まれる指紋データと比較して認証する。
記憶手段108は、MFP100を利用するユーザごとにそれぞれ対応するユーザ情報を予め登録して記憶する。ここで、図2は、ユーザ情報の一例を示す図である。ユーザ情報は、ユーザに個別に付与される情報であり、ユーザを個別に特定可能な情報である。このようなユーザ情報は、外部のサーバである認証管理サーバ160で一括管理するように構成してもよい。ユーザ情報は、図2に示すように、たとえば、IP(Internet
Protocol)アドレス、ユーザID(I D entification)を含んで構成されている。また、記憶手段108には、VxWorks(登録商標)などの組込OS(Operating System
)109が記憶されている。このとき、組込OS109には、MFP100を利用するユーザのユーザ認証を実現する認証プログラム110が組込まれている。MFP100は、組込OS109に基づいて稼動し、認証プログラム110に基づいて入力手段103に指示を入力するユーザに対してユーザ情報を参照してユーザ認証を行い、ユーザに対して適切なアクセス権限の設定やカスタム設定を行う許可を与える。
リモート接続ドライバ111は、MFP100に組込まれて、MFP100における遠隔操作に必要な通信を制御する。このリモート接続ドライバ111は、サーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して利用可能となるように構成される遠隔操作手段となる。遠隔操作手段の実現には、TELNET等のコンソールベースの手法、およびTCP(
Transmission Control Protocol)通信等を用いた独自の方式によって実現可能である。また、リモート画面接続には、公知のVNC(Virtual Network Computing)クライアントなどのソフトウェアを用いることや、Windows(登録商標)リモートデスクトップ接続の手法が適用できる。また、解像度等の表示能力に乏しいデバイス上の表示手段において、最適な表示を得る方法としては、特許文献1に開示される手法が適用できる。また、CPU102は、各手段、ドライバなどを統括的に制御する。
サーバ装置120は、ネットワーク140を介して連結される複数のMFP100に対して、自身が保有する機能やデータを提供するコンピュータである。サーバ装置120は、リモート接続ドライバ121と、記憶手段122と、デバイスドライバ124と、デバイス設定マネージャ127と、CPU129と、NIC130とを含んで構成される。NIC130は、ネットワーク140に接続するためにサーバ装置120に組込まれたインターフェースカードである。サーバ装置120は、NIC130を介してデータ通信するように構成されている。デバイスドライバ124は、MFP100を制御してMFP100を動作させることが可能に構成されるソフトウェアである。
デバイス設定マネージャ127は、サーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して利用するMFP100である遠隔操作元装置と、該遠隔操作元装置に対応するデバイスドライバ124との関連づけを管理したり、デバイスドライバ124へのパラメータ設定を代行したりする機能をもつモジュールである。本実施の形態では、デバイス設定マネージャ127は、ソフトウェアとしてサーバ装置120に実装されるが、実装方法は任意である。
また、デバイス設定マネージャ127は、ネットワーク140を介して連結される複数のMFP100のうち、サーバ装置120のアプリケーションを遠隔操作して利用するMFP100である遠隔操作元装置を識別する遠隔操作元装置識別手段を兼ねて、識別結果に基づいてアプリケーションを遠隔操作して利用するMFP100を遠隔操作元装置に自動設定する自動設定手段を兼ね、遠隔操作元装置を操作してアプリケーションを遠隔操作して利用するユーザをユーザ情報に基づいて識別するユーザ識別手段を兼ね、遠隔操作元装置が即時印刷可能ではない状態のときに代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置を検索する代替画像形成装置検索手段を兼ねる。ここで、即時印刷可能な状態とは、画像形成装置において印刷処理が行われていない状態であることを示す。
デバイス設定マネージャ127が遠隔操作元装置を識別する手法としては、サーバ装置120への接続動作におけるIPパケットの送信元IPアドレスに基づいて識別を実施する方法が挙げられる。また、プロキシ等を通過して接続された場合でも接続元を特定するために、HTTPメッセージ等の形式で別途送信する方式も採ることができる。
また、サーバ装置120上のアプリケーションを遠隔操作して利用するMFP100を自動設定する手法としては、デバイス設定マネージャ127とアプリケーションとが連携してデバイスドライバ124の特定とパラメータの自動設定を行うことで実施する方法が挙げられる。また、アプリケーションおよびデバイスドライバに必要なAPI(
Application Program Interface)を整備して、アプリケーションのロジックによって自動設定が行われるように構成するのが好ましい。また、既存アプリケーションに手を加えることが困難な場合には、特定の外部プログラムを用いて標準ダイアログが表示されたことを検出し、キー入力をシミュレートすることによって自動で入力させるように構成することもできる。
また、自動設定した遠隔操作元装置であるMFP100が即時印刷可能ではない状態のときに、代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置を、デバイス設定マネージャ127が検索する手法としては、代替候補となる画像形成装置に対して即時印刷可能かどうかを順次問い合わせて検索する方法を挙げることができる。具体的には、まず、デバイス設定マネージャ127は、記憶手段122に予め記憶される、ネットワーク接続された各画像形成装置が個別に有する印字パラメータ設定値を、記憶手段122から取得し、更新する。このとき、印字パラメータ設定値は、必ずしも記憶手段122に予め記憶されている必要はなく、MFP100が即時印刷可能ではない状態のときに、デバイス設定マネージャ127が、ネットワークを介して各画像形成装置から取得するように構成されていてもよい。
次に、デバイス設定マネージャ127は、遠隔操作元装置であるMFP100を操作するユーザが予め設定した条件式と、取得した印字パラメータ設定値とに基づいて予め設定される方法で算出される、遠隔操作元装置の印字能力との類似度を示す類似性値が、所定の範囲内にある画像形成装置である代替候補画像形成装置を選定する。
ここで、前記類似性値を算出する方法は、たとえば、次のようである。遠隔操作元装置であるMFP100と同一の印字能力(各印字パラメータ設定値が全て同等)をもつ画像形成装置を能力距離「0」の画像形成装置と見なす。また、各印字パラメータ設定値について遠隔操作元装置と同等の設定値がなく印字品位が低下するパラメータ値しか設定できない画像形成装置については、予め設定する各印字パラメータ設定値毎の能力距離表に基づいて、パラメータ値の相違について事前に割り当てられている能力距離を累積加算して、その画像形成装置の能力距離とする。また、類似性値を算出するときに、各画像形成装置に設定されている印字パラメータ設定値の中で、カスタマイズ利用を想定して重みづけ設定する。重みづけ設定の一例としては、両面印刷または片面印刷のいずれに対応可能かを能力距離200、カラー印刷またはモノクロ印刷のいずれに対応可能かを能力距離100、高品質印刷またはドラフト印刷のいずれに対応可能かを能力距離80、1200dpi印刷または300dpi印刷のいずれに対応可能かを能力距離50、高品質印刷または標準印刷のいずれに対応可能かを能力距離40、1200dpi印刷または600dpi印刷のいずれに対応可能かを能力距離25として設定する例を挙げることができる。このようにして各画像形成装置に対応して算出された能力距離が、遠隔操作元装置の印字能力との類似度を示す類似性値であり、能力距離が「0」に近い値となる画像形成装置が、遠隔操作元装置に対して印字能力において類似度の高い画像形成装置となる。そして、デバイス設定マネージャ127は、能力距離が所定の範囲内にある画像形成装置を、代替候補画像形成装置として選定する。
次に、デバイス設定マネージャ127は、NIC130を介して、選定した代替候補画像形成装置に稼動状況要求信号を送信させ、代替候補画像形成装置からNIC130を介して稼働状況報告信号を受信する。そして、デバイス設定マネージャ127は、受信した稼動状況報告信号に基づいて、信号を送信した代替候補画像形成装置が即時印刷可能な状態であるか否かを判断し、即時印刷可能な状態であれば、その代替候補画像形成装置を代替画像形成装置として認識する。
次に、デバイス設定マネージャ127は、複数の代替画像形成装置が認識された場合に、1つの代替画像形成装置を特定する。複数の代替画像形成装置から1つの代替画像形成装置を特定する手法としては、まず、サーバ装置120のアプリケーションは、複数の代替画像形成装置をそれぞれ個別に識別できるデバイスの名称などを示したリストを、遠隔操作元装置であるMFP100の表示手段104に表示させる。このとき、前記リストが、類似度の高い順にソートした結果で表示手段104に表示されるのが好ましい。次に、MFP100を操作するユーザが、表示手段104に表示されるリストに基づいて、入力手段103によって所望の代替画像形成装置を選択する指示を入力する。そして、デバイス設定マネージャ127は、入力手段103から入力された指示に基づいて、1つの代替画像形成装置を特定する。
1つの代替画像形成装置を特定する、その他の手法としては、デバイス設定マネージャ127が、代替候補の画像形成装置の中で、最も類似度の高い(能力距離が最も「0」に近い)画像形成装置を、1つの代替画像形成装置として自動設定する方法を挙げることができる。
以上の説明では、デバイス設定マネージャ127は、まず類似性値が所定の範囲内にある画像形成装置を選定した後に、即時印刷可能な状態であるかを判断して代替画像形成装置を検索して特定したが、即時印刷可能な状態である画像形成装置を選定した後に、類似性値が所定の範囲内にあるか否かを判断して代替画像形成装置を特定するようにしてもよい。このとき、類似性値による絞込みと、即時印刷可能であるか否かによる絞込みとでは、類似性値による絞込みを先に行うように構成するのが好ましい。これは、ユーザの選択を待つ間にビジー状態であった画像形成装置が即時印刷可能な状態に変化する、またはその逆の変化がありうるため、最新の画像形成装置の状態が認識できるようにするためである。
また、印刷処理を行う画像形成装置として代替画像形成装置が設定された場合には、印刷処理前に、遠隔操作元装置であるMFP100の表示手段104に、代替画像形成装置が特定されたことを知らせるとともに、デバイスの名称などの代替画像形成装置を個別に識別することができる確認メッセージを表示するように構成するのが好ましい。これによって、MFP100を操作するユーザは、表示手段104に表示されるメッセージによって、印刷処理が行われる代替画像形成装置を識別することができる。
サーバ装置120の記憶手段122には、Windows(登録商標)などの汎用OS123が記憶されている。サーバ装置120は、この汎用OS123に基づいて稼動する。汎用OS123には、複数の各種アプリケーション128が組込まれている。このとき、本実施の形態では、各種アプリケーション128は、GUIを有したパソコン用デスクトップ・アプリケーションである。また、記憶手段122は、MFP100から送信されるユーザ情報にそれぞれ対応したアプリケーションを起動するときのカスタム設定値を予め記憶する。
リモート接続ドライバ121は、サーバ装置120に組込まれて、サーバ装置120における遠隔操作に必要な通信を制御する。また、CPU129は、各手段、ドライバなどを統括的に制御する。
図3は、連携システム1における基本シーケンスを示す図である。また、図4A〜図4Cは、連携システム1における動作の流れを示すフローチャートである。
ユーザが連携システム1を利用するとき、まずステップs1では、MFP100のCPU102は、組込OS109に組込まれる認証プログラム110に基づいてユーザ情報を参照してユーザ認証を行い、ユーザに対して適切なアクセス権限の設定やカスタム設定を行う許可を与え、MFP100へのログインが可能となるように制御する。次にステップs2では、MFP100のCPU102は、入力手段103に遠隔操作を開始することを指示する遠隔操作開始指示が入力されたか否かを判断する。遠隔操作開始指示が入力されたと判断するとステップs3に進み、遠隔操作開始指示が入力されていないと判断するとステップs13に進む。
ステップs3では、MFP100のCPU102は、リモート接続ドライバ111を制御して、NIC101を介してサーバ装置120に遠隔操作を開始することを示す操作開始信号を送信させ、サーバ装置120へのリモートログインを要求する。ここで、本実施の形態では、サーバ装置120のアプリケーション128は、GUIを有したパソコン用デスクトップ・アプリケーションであるが、サーバ装置120のアプリケーションがWebアプリケーションの場合には、リモートログイン操作の代わりに直接Webアプリケーションを起動させるように構成される。
ステップa1では、サーバ装置120のCPU129は、ステップs3においてMFP100が送信した操作開始信号をNIC130を介して受信し、ステップa2に進む。ステップa2では、サーバ装置120のCPU129は、リモート接続ドライバ121を制御して、リモートログインの要求を示す信号であるか否かを判断させる。サーバ装置120のリモート接続ドライバ121が、リモートログインの要求を示す信号であると判断した場合にはステップa3に進み、リモートログインの要求を示す信号ではないと判断した場合にはステップa1に戻る。
ステップa3では、サーバ装置120は、サーバ装置120へのリモートログイン処理を行う。具体的には、まず、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、サーバ装置120のアプリケーション128を遠隔操作して利用するMFP100である遠隔操作元装置を識別させ、ステップa4に進む。ステップa4では、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、ステップa3において識別したMFP100を遠隔操作元装置として自動設定させる。そのため、連携システム1を利用するユーザは、アプリケーションが印刷のために利用するMFP100を逐次選択して設定するような操作が必要なく、利便性を向上させることが可能となる。
次にステップa5では、サーバ装置120のCPU129は、リモート接続ドライバ121を制御して、NIC130を介してMFP100にリモートログインが完了したことを示すログイン完了信号を送信させ、ステップa6に進む。ステップa6では、サーバ装置120のCPU129は、リモート接続ドライバ121を制御して、遠隔操作に必要な通信を制御させる。
ステップs4では、MFP100のCPU102は、ステップa5においてサーバ装置120が送信したログイン完了信号をNIC101を介して受信して、ステップs5に進む。ステップs5では、MFP100のCPU102は、リモート接続ドライバ111を制御して、遠隔操作に必要な通信を制御させる。このようにして、MFP100から遠隔操作して、サーバ装置120の汎用OS123および各種アプリケーション128を利用可能となった状態でステップs6に進む。
このとき、連携システム1においては、サーバ装置120に連結される複数のMFP100のそれぞれが、サーバ装置120に搭載される複数のアプリケーション128のうちの1つを割り当てて排他的に使用可能となるように構成されている。たとえば、MFP100は、サーバ装置120に搭載される複数のアプリケーション128のうち1つのアプリケーションを、リモート接続ドライバ111が遠隔操作してマルチタスキングによって個別に起動できるように構成されている。そして、サーバ装置120は、アプリケーションをマルチタスキングによって個別に起動したMFP100を、遠隔操作元装置として関連づける。具体的には、サーバ装置120に搭載されるアプリケーション128がWebアプリケーションの場合、セッションの概念を用いることで、MFP100は、サーバ装置120に搭載される複数のアプリケーション128のうちの1つを割り当てて排他的にアプリケーションを遠隔操作して利用することができる。また、サーバ装置120に搭載されるアプリケーション128がデスクトップアプリケーションの場合、アプリケーションのプロセスをサーバ装置120上で複数個実行するか、予め共通するモジュールを常駐させておき、MFP100からの要求に応じてUI部を含む必要なモジュールのみがロードされるように構成する。
ステップs6では、MFP100のCPU102は、表示手段104を制御して、サーバ装置120のアプリケーション128のUI画面を表示させる。遠隔操作が可能となったMFP100においては、表示手段104が表示するUI画面を、入力手段103によって操作することができる。次にステップs7では、MFP100のCPU102は、リモート接続ドライバ111を制御して、NIC101を介してユーザ情報およびMFP100自身の装置識別情報を送信させる。このようにして、MFP100は、複数のユーザから独立してサーバ装置120のアプリケーション128を遠隔操作して利用可能となる。
ステップa7では、サーバ装置120のCPU129は、ステップs7においてMFP100が送信したユーザ情報および装置識別情報をNIC130を介して受信する。そして、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、ユーザ情報および装置識別情報に基づいて、MFP100およびMFP100を操作するユーザを識別させる。このようにして、サーバ装置120は、ネットワーク140に接続される複数のMFPのうち、遠隔操作セッションを行うMFP100を特定し、該MFP100を操作するユーザを特定する。このとき、記憶手段122は、遠隔操作セッションのセッション情報を記憶する。
ここで、デバイス設定マネージャ127で用いられる通信プロトコルは、HTTP(
Hyper Text Transfer Protocol)またはSOAP(Simple Object Access Protocol)であることが好ましい。通信プロトコルがHTTPまたはSOAPの場合には、ステップs7においてMFP100が送信するユーザ情報は、次のようである。図5は、HTTP POST形式によるHTTPリクエストメッセージの一例を示す図である。また、図6は、SOAPメッセージ形式によるSOAPリクエストエンベロープの一例を示す図である。
MFP100が送信するユーザ情報は、通信プロトコルがHTTPである場合には、図5に示すようなHTTPリクエストメッセージの中に含まれる。これによって、サーバ装置120のWebアプリケーションが容易にユーザ情報を解析し、取得することができる。また、通信プロトコルがSOAPである場合には、MFP100が送信するユーザ情報は、図6に示すようなSOAPリクエストエンベロープの中に含まれる。これによって、サーバ装置120のWebサービスが容易にユーザ情報を解析し、取得することができる。また、通信プロトコルがHTTP、SOAPのいずれの場合であっても、ユーザ情報を解析するようにシステムを構築するための開発工数を低減することができる。
次にステップs8では、ユーザがMFP100から遠隔操作してサーバ装置120のアプリケーション128を利用して印刷データを印刷する場合に、MFP100の入力手段103から印刷実行指示が入力される。ここで、印刷実行指示は、次のようにして入力される。図7は、遠隔操作時にMFP100の表示手段104に表示されるUI画面200の一例を示す図である。遠隔操作が可能となったMFP100においては、表示手段104が表示するUI画面200に配置される印刷実行ボタン201などを用いて、サーバ装置120のアプリケーション128を操作することができる。MFP100においては、表示手段104が表示するUI画面200に配置される印刷実行ボタン201が、タッチパネルやマウスなどの入力手段103によって押下されて、印刷実行指示が入力される。
ステップa8では、サーバ装置120のCPU129は、ステップs8においてMFP100を介して入力された印刷実行指示に基づいて、デバイス設定マネージャ127を制御して、遠隔操作元装置であるMFP100に対応するデバイスドライバ124があるか否かを判断させる。ここで、図8は、IPアドレスとデバイスドライバ名の対応を示す図である。また、図9は、ログインユーザごとのカスタム設定値の対応を示す図である。デバイス設定マネージャ127は、予め記憶手段122に登録されて記憶されるIPアドレスとデバイスドライバ名との対応情報やユーザIDに対応したカスタム設定値情報などのMFP100とデバイスドライバ124とを関連づける情報、およびユーザ情報を利用して、MFP100に対応するデバイスドライバ124を特定する。
たとえば、デバイス設定マネージャ127は、遠隔操作元装置であるMFP100から送信されたユーザ情報に含まれるIPアドレスに基づいて、そのIPアドレスに対応する機能IDとOSが認識できるデバイスドライバ名を識別して、MFP100に対応するデバイスドライバ124を特定する。また、デバイス設定マネージャ127は、MFP100のユーザに応じたカスタム設定を適用する場合、MFP100から送信されたユーザ情報に含まれるユーザIDに基づいて、そのユーザIDに対応するデバイスドライバ名と、そのデバイスドライバ名に対応するカスタム設定値を識別する。
デバイス設定マネージャ127が、MFP100に対応するデバイスドライバ124があると判断した場合にはステップa9に進む。また、MFP100に対応するデバイスドライバ124がないと判断した場合にはステップs13に進んで、MFP100は、表示手段104に標準ダイアログ210を表示する。
ステップa9では、サーバ装置120のCPU129は、リモート接続ドライバ121を制御して、NIC130を介してMFP100に稼動状況要求信号を送信させる。ステップs9では、MFP100のCPU102は、ステップa9においてサーバ装置120が送信した稼動状況要求信号をNIC101を介して受信すると、リモート接続ドライバ111を制御して、NIC101を介してMFP100自身の稼動状況を示す稼動状況報告信号を送信させる。
ステップa10では、サーバ装置120のCPU129は、ステップs9においてMFP100が送信した稼動状況報告信号をNIC130を介して受信すると、その稼動状況報告信号に基づいて、MFP100が即時印刷可能な状態にあるか否かを判断する。MFP100が即時印刷可能な状態にあると判断した場合にはステップa19に進み、即時印刷可能な状態ではないと判断した場合にはステップa11に進む。
ステップa11では、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、代替画像形成装置を検索させる。このとき、デバイス設定マネージャ127は、類似性値が所定の範囲内にある代替候補画像形成装置を選定し、その代替候補画像形成装置に対して即時印刷可能かどうかを順次問い合わせて検索する。具体的には、デバイス設定マネージャ127は、ステップa11−(A)において、記憶手段122に予め記憶されている、ネットワーク接続された各画像形成装置が個別に有する印字パラメータ設定値を、記憶手段122から取得する。
次にステップa11−(B)では、デバイス設定マネージャ127は、ユーザが予め設定した条件式と取得した印字パラメータ設定値とに基づいて、ネットワーク接続された各画像形成装置の類似性値を算出する。次にステップa11−(C)では、デバイス設定マネージャ127は、算出した類似性値に基づいて、能力距離が所定の範囲内にある画像形成装置を、代替候補画像形成装置として選定する。
次にステップa11−(D)では、デバイス設定マネージャ127は、NIC130を介して代替候補画像形成装置に稼動状況要求信号を送信させ、代替候補画像形成装置からNIC130を介して稼動状況報告信号を受信する。次にステップa11−(E)では、デバイス設定マネージャ127は、代替候補画像形成装置から送信された稼動状況報告信号に基づいて、その画像形成装置が即時印刷可能な状態であるか否かを判断する。即時印刷可能な状態であれば、その画像形成装置が代替画像形成装置として認識される。
次にステップa11−(F)では、ステップa11−(E)において複数の代替画像形成装置が認識された場合に、デバイス設定マネージャ127は、1つの代替画像形成装置を特定する。複数の代替画像形成装置から1つの代替画像形成装置を特定する手法としては、まず、サーバ装置120のアプリケーションは、複数の代替画像形成装置をそれぞれ個別に識別できるデバイスの名称などを示したリストを、遠隔操作元装置であるMFP100の表示手段104に表示させる。次に、MFP100を操作するユーザが、表示手段104に表示されるリストに基づいて、入力手段103によって所望の代替画像形成装置を選択する指示を入力する。そして、デバイス設定マネージャ127は、入力手段103から入力された指示に基づいて、1つの代替画像形成装置を特定する。
このようにして、遠隔操作元装置が即時印刷可能な状態ではない場合に、代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置を自動設定することができる。即時印刷可能な代替画像形成装置があると判断した場合にはステップa12に進み、即時印刷可能な代替画像形成装置がないと判断した場合にはステップs13に進んで、MFP100は、表示手段104に標準ダイアログ210を表示する。
ステップa12では、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、代替画像形成装置に対応するデバイスドライバ124があるか否かを判断させる。デバイス設定マネージャ127が、代替画像形成装置に対応するデバイスドライバ124があると判断した場合にはステップa13に進む。また、代替画像形成装置に対応するデバイスドライバ124がないと判断した場合にはステップs13に進んで、MFP100は、表示手段104に標準ダイアログ210を表示する。
ここで、サーバ装置120のCPU129は、ステップa12において1つの代替画像形成装置に対応するデバイスドライバ124がなかった場合にステップa11からステップa12を繰り返し、次の新たな代替画像形成装置を検索するように構成されていてもよい。
ステップa13では、サーバ装置120のCPU129は、NIC130を介して代替画像形成装置の特定完了を示す信号を遠隔操作元装置であるMFP100に送信させる。代替画像形成装置特定完了信号を受信したMFP100では、代替画像形成装置を個別に識別することが可能なメッセージが、表示手段104に表示される。サーバ装置120からMFP100に代替画像形成装置特定完了信号が送信されると、サーバ装置120は、一旦待機モードに入る。
次にステップa14では、サーバ装置120のCPU129は、代替画像形成装置から印刷開始指示信号を受信したか否かを判断する。ここで、代替画像形成装置から印刷開始指示信号を送信するような構成とするかわりに、代替画像形成装置において印刷開始指示を入力するような操作が行われているかどうかを、サーバ装置120が定期的に確認するような構成とすることもできる。印刷開始指示信号を受信したと判断した場合には、待機モードを解除してステップa15に進む。また、印刷開始指示信号を受信していない場合には、ステップa17に進む。
ステップa15では、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、代替画像形成装置に対応したデバイスドライバ124へのパラメータ設定を行わせる。そして、ステップa16では、サーバ装置120のCPU129は、デバイスドライバ124を制御して、代替画像形成装置に対して印刷データを送信させる。
これによって、連携システム1を利用するユーザは、代替画像形成装置において、サーバ装置120のアプリケーション128を使用して作製された印刷データを印刷することができる。また、代替画像形成装置からの印刷開始信号を受信した後に、サーバ装置120から代替画像形成装置に対して印刷データを送信するように構成されているので、第3者が代替画像形成装置を用いて印刷データを勝手に利用して印刷するのを防止することができる。
ステップa14において、サーバ装置120が代替画像形成装置からの印刷開始指示信号を受信していない場合、ステップa17では、サーバ装置120のCPU129は、代替画像形成装置特定完了信号を送信してから所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過したと判断した場合にはステップa18に進み、所定時間経過していないと判断した場合にはステップa14に戻る。ここで、所定時間経過したと判断した場合に代替画像形成装置による印刷データの印刷処理を中止するように構成してもよい。このような構成は、連携システム1に、所定時間経過した場合に印刷処理を中止するロジックを組込むことで実現できる。
ステップa18では、サーバ装置120のCPU129は、代替画像形成装置における印刷開始指示が未入力であることを代替画像形成装置に通知する。このような構成は、サーバ装置120に、待機モードを解除するまでの所定時間を事前設定できるようなユーザインタフェースを設けておき、この所定時間を記憶手段122に記憶させ、代替画像形成装置に印刷開始指示が所定時間経過しても入力されなかった場合に、印刷開始指示が未入力であることを代替画像形成装置に通知するロジックを組込むことで実現できる。
また、代替画像形成装置における印刷開始指示が未入力であることを遠隔操作元装置であるMFP100に通知するように構成してもよい。このような構成は、サーバ装置120に、待機モードを解除するまでの所定時間を事前設定できるようなユーザインタフェースを設けておき、この所定時間を記憶手段122に記憶させ、代替画像形成装置に印刷開始指示が所定時間経過しても入力されなかった場合に、印刷開始指示が未入力であることを遠隔操作元装置に通知するロジックを組込むことで実現できる。
ステップa10においてサーバ装置120のCPU129が、遠隔操作元装置であるMFP100が即時印刷可能な状態にあると判断した場合、ステップa19では、サーバ装置120のCPU129は、デバイス設定マネージャ127を制御して、遠隔操作元装置に対応したデバイスドライバ124へのパラメータ設定を行わせる。そして、ステップa20では、サーバ装置120のCPU129は、デバイスドライバ124を制御して、遠隔操作元装置に対して印刷データを送信させる。これによって、連携システム1を利用するユーザは、遠隔操作元装置において、サーバ装置120のアプリケーション128を使用して作製された印刷データを印刷することができる。
ステップs10では、MFP100のCPU102は、ステップa20においてサーバ装置120が送信した印刷データをNIC101を介して受信して、ステップs11に進む。ステップs11では、MFP100のCPU102は、画像形成手段105を制御して、記録媒体上に印刷データを形成させて、印刷物を出力させる。このようにして、MFP100は、ネットワーク140を介して受信した印刷データであり、サーバ装置120のアプリケーション128を使用して作製された印刷データを、記録媒体に印刷することができる。このとき、MFP100のCPU102は、スキャナなどの画像読取手段106を制御して、印刷データを読取らせることもできる。
なお、連携システム1において遠隔操作を終了する場合には、ステップs12では、MFP100から遠隔操作を終了することを示す操作終了信号が送信される。そして、ステップa21において、サーバ装置120が操作終了信号を受信すると、連携システム1における遠隔操作が終了する。
また、ステップs2においてMFP100のCPU102が、遠隔操作開始指示が入力されていないと判断するとステップs13に進む。ステップs13では、MFP100のCPU102は、組込OS109に基づいて装置を稼動させる。ここで、図10は、遠隔操作ではない場合にMFP100の表示手段104に表示される標準ダイアログ210の一例を示す図である。組込OS109に基づいて稼動するMFP100においては、図10に示すような標準ダイアログ210が表示手段104に表示される。次にステップs14では、MFP100のCPU102は、入力手段103に印刷設定に関する指示が入力されたか否かを判断する。印刷設定指示が入力されたと判断するとステップs15に進み、印刷設定指示が入力されていないと判断するとステップs14を繰返す。次にステップs15では、MFP100のCPU102は、入力手段103に印刷実行に関する指示が入力されたか否かを判断する。印刷実行指示が入力されたと判断するとステップs16に進み、印刷実行指示が入力されていないと判断するとステップs15を繰返す。そして、ステップs16では、MFP100のCPU102は、画像形成手段105を制御して、記録媒体上に印刷データを形成させて、印刷物を出力させる。
本発明の実施の一形態である連携システム1の構成を示すブロック図である。 ユーザ情報の一例を示す図である。 連携システム1における基本シーケンスを示す図である。 連携システム1における動作の流れを示すフローチャートである。 連携システム1における動作の流れを示すフローチャートである。 連携システム1における動作の流れを示すフローチャートである。 HTTP POST形式によるHTTPリクエストメッセージの一例を示す図である。 SOAPメッセージ形式によるSOAPリクエストエンベロープの一例を示す図である。 遠隔操作時にMFP100の表示手段104に表示されるUI画面200の一例を示す図である。 IPアドレスとデバイスドライバ名の対応を示す図である。 ログインユーザごとのカスタム設定値の対応を示す図である。 遠隔操作でない場合にMFP100の表示手段104に表示される標準ダイアログ210の一例を示す図である。
符号の説明
1,2 連携システム
100 MFP
120 サーバ装置
140 ネットワーク

Claims (5)

  1. 複数の画像形成装置とサーバ装置とがネットワークを介してデータ通信可能に連結される連携システムであって、
    前記画像形成装置は、前記サーバ装置のアプリケーションを遠隔操作して利用可能となるように構成される遠隔操作手段を有し、
    前記サーバ装置は、
    ネットワークを介して連結される複数の画像形成装置のうち、前記遠隔操作手段によって遠隔操作する画像形成装置である遠隔操作元装置を識別する遠隔操作元装置識別手段と、
    前記遠隔操作元装置識別手段が識別した識別結果に基づいて、アプリケーションが印刷のために利用する画像形成装置を遠隔操作元装置に自動設定する自動設定手段と、
    前記自動設定手段が自動設定した遠隔操作元装置が即時印刷可能状態ではない場合に、画像形成装置が個別に有する印字パラメータ設定値を用いて予め設定される方法で算出される、遠隔操作元装置の印字能力との類似度を示す類似性値が、所定の範囲内にある画像形成装置を検索して、遠隔操作元装置に代替して即時印刷処理を行う代替画像形成装置として特定する代替画像形成装置検索手段とを有し、
    前記代替画像形成装置検索手段による代替画像形成装置の特定を完了したときに、特定完了信号を遠隔操作元装置に送信して、一旦待機モードに入り、
    前記特定完了信号を受信した遠隔操作元装置では、代替画像形成装置を個別に識別することが可能なメッセージが表示手段に表示され、
    前記サーバ装置は、
    代替画像形成装置において印刷開始の指示が入力されたことを表す印刷開始指示信号を、代替画像形成装置から受信したか否かを判断し、
    印刷開始指示信号を受信したと判断した場合には、待機モードを解除して代替画像形成装置に印刷データを送信し、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を開始し、
    前記特定完了信号を遠隔操作元装置に送信してから所定の時間経過しても印刷開始指示信号を受信していないと判断した場合には、代替画像形成装置に対する印刷のための制御を中止することを特徴とする連携システム。
  2. 前記サーバ装置のアプリケーションは、前記代替画像形成装置検索手段が特定した代替画像形成装置を個別に認識できるリストを、遠隔操作元装置の表示手段に表示させるように構成され、
    前記代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置において、表示手段に表示された前記リストに基づいて所望の代替画像形成装置を選択する指示が入力されると、その選択指示に基づいて代替画像形成装置を1つに特定することを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
  3. 前記代替画像形成装置検索手段は、遠隔操作元装置に対して類似度が最も高い画像形成装置を1つの代替画像形成装置として特定することを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
  4. 前記サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、代替画像形成装置に対して印刷開始指示が未入力であることを通知することを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
  5. 前記サーバ装置は、代替画像形成装置において所定の時間経過しても印刷開始の指示が入力されないときに、遠隔操作元装置に対して代替画像形成装置での印刷開始指示が未入力であることを通知することを特徴とする請求項1に記載の連携システム。
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