JP5193656B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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本発明は、ストレーナを内蔵するポンプ装置に関し、特にストレーナの交換が容易なものに関する。
現在、水を給水(揚水)するために、様々なポンプが用いられている。このようなポンプの一つに、例えば、モータの回転軸に直接インペラが接続される陸上用の渦巻きポンプが知られている。
このようなポンプは、吸込口に接続された配管や水源等にストレーナを設けることで、給水する水中及びポンプに異物等の固体粒が混入しないよう、濾過を行なっている。しかし、配管や水源にストレーナを設ける場合、別途ストレーナが必要となり、ストレーナの設置及び製造費用が増加する。
また、配管や水源にストレーナを設ける場合、配管や水源の形状や周囲の状況等により、設置に制限が発生し、ストレーナの取り付けが困難な場合もあった。
このため、ハウジング内に形成されたポンプ室内に駆動軸を貫通し、リザーバとポンプ部を連通する吸入通路に設けられた円板状のフィルタ部材(ストレーナ)を配置したポンプ装置が知られている(例えば、引用文献1参照)。
このようなフィルタ部材をポンプ装置に内蔵することで、ポンプ装置の外部(配管や水源等)にストレーナを設ける必要がなく、ポンプ装置の小型化も可能とすることが可能となる。
特開2006−138285号公報
上述したようなポンプ装置では、次のような問題があった。即ち、ポンプ装置の小型化は可能であっても、駆動軸が貫通する円板状のストレーナを用いた場合、保守点検時に、ポンプ装置を分解して、ストレーナを取り出さなければならない。即ち、ストレーナの交換時等に、交換作業が複雑となり、作業性が悪い、という問題があった。特に、ストレーナは、内部を流す液体に固形粒が多い場合には、目詰まりを起こしやすく、交換が必要となり、その間、給水が出来ない。
また、ポンプ装置の内部にストレーナが設けられているため、ストレーナの目詰まりの確認が難しく、ストレーナ目詰まりにより、ストレーナ一次側の圧力が増大し、ストレーナの破損の虞もあった。ストレーナが破損すると、ストレーナにより濾過された固形粒がポンプ内に流入し、ポンプを損傷させる虞があり、また、供給する液体中にも固形粒が浸入してしまう虞があり、2次的被害の虞もある。
そこで本発明は、ストレーナを内蔵するポンプ装置に関し、特に、ストレーナの交換が容易、且つ、ストレーナの破損を防止可能なものを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のポンプ装置は次のように構成されている。
モータの回転軸に接続されたインペラと、前記回転軸及び前記インペラを覆うとともに、前記回転軸の延長上に位置する吸込口を有するポンプケーシングと、前記吸込口の内径よりもその内径を大径とした円筒部を有し、前記吸込口の周りに環状のストレーナ用座面を形成する、前記ポンプケーシングの前記吸込口に設けられた吸込フランジと、前記吸込口に着脱自在に設けられ、前記吸込口側の端部が開口し、前記ポンプケーシング内に位置させた端部が閉塞する濾過部、及び、この濾過部の前記吸込口側の端部に一体に形成されるとともに、その外径が前記ストレーナ用座面の外径より小径に形成され、且つ、前記吸込口より大径の縁部を有し、前記ストレーナ用座面に前記縁部を当接させるストレーナと、前記吸込フランジの前記円筒部に挿入される挿入部を有する継手部材と、前記ポンプケーシングの前記吸込口の前記モータ側に設けられ、前記回転軸の端部を軸支する軸受部、及び、この軸受部から前記吸込口に向って互いに離間する方向に延設され、前記濾過部の形状が維持又は弾性変形による形状の変化が発生したときに、前記濾過部が非接触又は点接触可能、且つ、前記濾過部が塑性変形したときに、前記濾過部の一部が面接触可能に、前記ストレーナに隣接して配置される複数のリブを有する軸受リブと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ストレーナを内蔵するポンプ装置であっても、ストレーナの交換を容易とし、ストレーナの破損を防止することが可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に関わるポンプ装置1の一部切欠を示す側面図、図2は同ポンプ装置1の構成を示す正面図、図3は同ポンプ装置1に用いられるポンプケーシング30の構成を示す断面図、図4は同ポンプケーシング30の構成を示す正面図、図5は同ポンプケーシング30の構成を示す背面図、図6は同ポンプ装置1に用いられるストレーナ70の使用の一例を示す断面図、図7は同ストレーナ70の使用の一例を示す断面図である。なお、図1中Bはボルトを、Cは固形粒を、Fは水の流れ方向を、Sは螺子部材を、それぞれ示している。
図1、図2に示すように、ポンプ装置1は、モータ10と、モータ10に接続された回転軸12に接続されたインペラ20と、モータ10に螺子部材Sにより接続され、インペラ20を覆う吸込口32を有するポンプケーシング30と、を備えている。また、ポンプ装置1は、ポンプケーシング30に設けられた継手部材60と、ポンプケーシング30の吸込口32と継手部材60との間に設けられたストレーナ70と、ポンプケーシング30に継手部材60を固定する固定具80と、を備えている。
モータ10は、その外部に設けられたケース部11と、モータ10の運転により回転する回転軸12(図1中鎖線で表示)とを備えている。ケース部11には、その下方に設けられ、設置面に固定するための固定部13と、ポンプケーシング30を固定するための螺子部材Sが螺合する螺合部14と、を備えている。
インペラ20は、モータ10の回転軸12に固定され、回転軸12の回転に追従して回転可能に形成されている。また、インペラ20は、一方の回転中心周囲に外側に突出する環状の吸込部21を有する一対のシュラウド22と、これらシュラウド22の間に形成された羽根23と、を備えている。
即ち、インペラ20は、回転することで、回転中心側の吸込部21から水を吸込み、且つ、羽根23により水を増圧して、シュラウド22の周縁部から水を吐出可能に形成されている。なお、インペラ20は、水を増圧可能であれば、その形状、構成、数量は、ポンプ装置1の性能等により適宜設定可能である。また、インペラ20は、樹脂等により一体成型したものであっても、一方に羽根を設けた一対のシュラウドを組み合わせて形成したものであってもよい。また、インペラ20の回転軸12への固定方法は、キーやピン等、適宜設定可能である。
図1〜5に示すように、ポンプケーシング30は、一方の端面が開口する皿状のケース部31と、このケース部31の他方の端面(図3中右側面に位置)に設けられた吸込口32と、ケース部31の外周面に設けられた吐出口33と、を備えている。また、ポンプケーシング30は、吸込口32の端面とは対向する側に突出して設けられた軸受リブ34と、吸込口32に後述するストレーナ70が当接する座面を有する座部(ストレーナ用座面)35を形成して設けられ、ケース部31と連続して形成された円筒部38aの端部にフランジ部37を有する吸込フランジ38と、吐出口33に設けられた吐出フランジ39と、を備えている。なお、吸込フランジ38のフランジ部37は継手部材60と当接可能に形成されている。
ポンプケーシング30は、ケース部31の内面側、且つ、吸込口32の周囲に設けられインペラ20の吸込部21の一部を収納する収納部40と、ケース部31内面側に設けられ、インペラ20を収納するインペラ室41と、を備えている。
また、ポンプケーシング30は、外部に複数設けられた補強リブ42と、モータ10に螺子部材Sを介して接続するために螺子部材Sを貫通させる複数の螺子貫通孔43と、吸込フランジ38の径方向に突出する凸部44と、を備えている。ポンプケーシング30は、ケース部31外部にポンプケーシング30内の水抜きが可能な螺子孔45を備えている。なお、この螺子孔45には、水抜き用のボルトBが螺合されており、ボルトBを取り外すことで、ポンプケーシング30内の水抜きが可能となる。なお、ポンプケーシング30は、樹脂材料等で各構成品を一体成型されており、面取りや螺子キリ等の必要な加工は追加工することで形成されている。
軸受リブ34は、吸込口32から延出する複数、例えば3つのリブ47と、このリブ47の延長上に形成され、回転軸12の端部を保持及び回転摺動可能に形成された軸受部48とを備えている。リブ47は、互いの隣合う間隔が等間隔に配置されるとともに、軸受部48に向って互いに対向する距離が近接方向となるように形成されている。
なお、リブ47の互いに対向する距離は、ストレーナ70の外径と略同一又は若干大となる距離に形成されている。即ち、リブ47間にストレーナ70が挿入され、リブ47が保持又は微小隙間を有して配置されることとなる。
軸受部48は、円筒状で、リブ47と一体に接続されている側とは他方側に設けられ、回転軸12の端部が挿入される挿入部49を有している。軸受部48は、リブ47と一体に接続されている側であって、複数のリブ47の配置間の略中心に、ストレーナ70が変形した際に当接することでストレーナ70の変形を規制する当接部50が形成されている。
インペラ室41は、その内周面51の径が例えば、吐出口33の延長上の一部がインペラ20の外径と略同一径から開始するインボリュート曲線の形状により形成されている。即ち、吐出口33の延長上の一部から、360°回転(図5中、時計回りに回転)して、吐出口33の延長上一部へと戻るまでのインペラ室41の内周面51の径が除々に大になる形状に形成されている。これにより、インペラ室41の内周面とインペラ20の周縁部との隙間は、吐出口33の延長上から除々に広がり、吐出口33の延長上で最大となることで、水が効率よく吐出口33へと流れるように形成されている。
継手部材60は、配管等を接続可能な螺子孔61と、吸込フランジ38の内周面に挿入される挿入部62と、挿入部62に設けられ、挿入部62と吸込フランジ38の内周面とをシールするOリング63と、を備えている。また、継手部材60は、吸込フランジ38のフランジ部37に当接するフランジ部64と、このフランジ部64に設けられた固定部65と、を備えている。
ストレーナ70は、例えば網状部材により成形され、座部35に当接するとともに、座部35と挿入部62の端面とにより狭持、又は、押圧保持される縁部71と、この縁部71から軸受リブ34側に突出する濾過部72を備えている。縁部71は、その内径が吸込口32と略同一又は小径に形成されており、その外径が座部35よりも小さな径で形成されている。
濾過部72は、吸込口32の内径よりもその外径が小径に形成され、一方の端部が開口し、他方の端部が閉塞するとともに、吸込口32から軸受部48側へ挿入可能な形状に形成されている。具体的には、濾過部72は、例えば三角錐(断面が略三角形)で先端が丸みを帯びる形状に形成されており、ポンプケーシング30内であるリブ47間に配置されることとなる。尚、濾過部72の縁部71との接続部の外径は、吸込口32より小径に形成されていれば、濾過部72が半円球体(断面が半円)であってもよい。
即ち、ストレーナ70は、吸込口32に濾過部72が挿入可能に形成され、挿入時に、座部35と縁部71とが当接することで、吸込口32を縁部71及び濾過部72で覆うとともに、濾過部72がポンプケーシング30内に配置されることが可能となっている。なお、ストレーナ70は、濾過部72の外表面がリブ47と当接又は近接することで、リブ47により保持又はリブ47と微小隙間を有して離間配置されることとなる。
固定具80は、弾性を有する金属材料、例えばステンレス材で形成されている。固定具80は、吸込フランジ38及び継手部材60それぞれのフランジ部37,64よりも若干小径の円弧部81とこの円弧部81の中途部に設けられ、凸部44及び固定部65の外形と略同一形状のロック部82と、円弧部81の先端にそれぞれ設けられた端部83とを備えている。また、固定具80は、円弧部81及び端部83の一部側面に設けられ、各フランジ部37,64が挿入することで、軸方向の移動の規制が可能な挿入孔84を有している。
このように構成されたポンプ装置1は、モータ10により回転軸12が回転すると、回転軸12に接続・固定されているインペラ20が回転軸12に追従して回転する。インペラ20が回転すると、インペラ20内部の水は羽根23により増圧され下流へと送られる。このとき、水の流れ方向Fに示すように、インペラ20の内部により水が増圧されるとともに、インペラ20周縁部から水が吐出され、吐出口33へ水が送られる。
このようにインペラ20内部の水が増圧され、下流へと水が送られると、インペラ20の吸込部21では水圧が低下するため、吸込口32から水が吸込まれることとなる。吸込口32から吸込まれた水は、ストレーナ70の濾過部72を通過し、リブ47の間を抜けてインペラ20の吸込部21から水が吸込まれる。この繰返しにより、ポンプ装置1は水を揚水することとなる。
図6に示すように、ポンプ装置1は、吸込まれた水の中に金属片やゴミ等のコンタミ(以下「固形粒」)Cが含まれている場合、水がストレーナ70の濾過部72を通過時に、濾過部72により固形粒Cが濾過される。このようにポンプ装置1の運転時には、濾過部72は、固形粒Cを濾過することで、固形粒Cがポンプケーシング30内へ侵入することを防止する。
ここで、濾過部72により濾過された固形粒Cが一定以上溜まると、濾過部72の目詰まりが発生する。濾過部72において、目詰まりが発生すると、濾過部72を水が通過する際の流路面積が小さくなり、これにより流路抵抗が増大し、濾過部72の一次側(上流側)の水圧が増加することとなる。
このように濾過部72の一次側の水圧が増加すると、流路面積が小さい濾過部72の二次側の水圧は低下するため、濾過部72は、二次側、即ち軸受部48側へと水圧により押圧されることとなる。ストレーナ70の濾過部72には、水圧により応力が印加され、変形することとなる。
ここで、図6、図7を用いてストレーナ70の変形について説明する。
図6に示すように、まず、ポンプ装置1が通常運転時の水圧、又は、濾過部72に固形粒Cの目詰まりの水圧により印加される応力がストレーナ70の許容応力より低い応力である場合には、ストレーナ70はそのままの形状を維持、又は、弾性変形による形状の変化が発生する。即ち、ストレーナ70の濾過部72がそのままの形状を維持、又は、弾性変形により形状が変化した場合、濾過部72は、リブ47又は当接部50と非接触、又は、一部点接触することとなる。
この状態から、濾過部72の目詰まりが進行する等により、濾過部72の一次側の水圧が増大(さらに増圧)すると、水圧により濾過部72に印加される応力も増大する。ここで、濾過部72の一次側がある一定以上の水圧まで増圧すると、ストレーナ70に永久歪が発生、即ち許容応力を超える応力によりストレーナ70が塑性変形することとなる。このとき、図7に示すように、一定以上塑性変形したストレーナ70の濾過部72は、リブ47及び/又は当接部50により当接・保持、即ち、リブ47及び/又は当接部50に濾過部72の一部が面接触する。この面接触により、濾過部72は、リブ47及び/又は当接部50に保持されるとともに、その応力(水圧)はリブ47及び当接部50に分散され、濾過部72の塑性変形が止まり、濾過部72の破断が防止されることとなる。
なお、吸込フランジ38と継手部材60とを接続する際には、吸込フランジ38と継手部材60とは、各フランジ部37、64を当接させ先ず固定させる。次に、固定具80の端部83に外側に向う力を印加することで円弧部81を外周側に弾性変形させる。この状態で、挿入孔84にフランジ部64を挿入し、さらに、凸部44及び固定部65のそれぞれ一方をロック部82内に配置させて円弧部81に印加されている力を除去することで、弾性力により、円弧部81が閉じる方向に戻る。これにより、挿入孔84に各フランジ部37,64が挿入し、フランジ部37,64の付け根が円弧部81により押圧され、各フランジ部37,61が離間方向の移動を規制され、吸込フランジ38に継手部材60が固定される。なお、継手部材60を脱離させる際には、端部83に外側に向う力を印加し、円弧部81を弾性変形させて、各フランジ部37,64から固定具80を取り外せばよい。
また、ストレーナ70の状態(濾過部72の目詰まり状態)は、このように継手部材60が吸込フランジ38に接続されていても、継手部材60接続された配管を外すだけで、図2に示すように外部からストレーナ70の状態が目視確認可能となる。
このように構成されたポンプ装置1によれば、吸込口32にストレーナ70を挿入し、縁部71を挿入部62により押圧することで、縁部71が座部35と挿入部62とにより保持されることとなり、ストレーナ70を固定することが可能となる。なお、寸法誤差等により多少挿入部62による縁部71の押圧力が低下しても問題なく、また、離間していても、水圧により座部35にストレーナ70の縁部71が押圧されるため、濾過機能の低下にはならない。
また、吸込フランジ38への継手部材60の着脱は、固定具80を着脱するだけで良いため、ストレーナ70の交換も、継手部材60を外し、ストレーナ70を吸込口32に挿入して再度継手部材60を固定具80により取り付けるだけで良い。また、ストレーナ70の状態の確認も、継手部材60から配管を外し、目視確認するだけで良い。
特に、このようなポンプ装置1に用いられるストレーナ70は、ポンプ装置1の運転時間等の運転状況や、例えば水道間に接続する場合や井戸水等に用いる等の使用条件により、頻繁に交換することも多い。また、使用条件や運転状況によっては、ストレーナ70の目詰まりの発生が頻繁に起こる虞があり、また、ポンプ装置1のメンテナンスを行なう作業員は、一日に複数のポンプ装置1のメンテナンスを行なうこともある。
このため、ストレーナ70の確認及び交換を容易とすることで、作業性の向上が可能となり、ストレーナ70の交換作業時間を低減させることができる。また、定められたポンプ装置1の運転期間だけにストレーナ70を交換するのではなく、定期的に目視確認し、必要時にストレーナ70を交換することが可能となる。これにより、ポンプ装置1のメンテナンス性を向上させることとなる。
また、ストレーナ70の目詰まりによる濾過部72の塑性変形を、軸受リブ34のリブ47及び当接部50により保持可能とすることで、一定以上の塑性変形を防止することが可能となる。ストレーナ70は、このような塑性変形がある一定以上進行すると、ストレーナ70の破断(破損)の原因となる。ここで、ストレーナ70の破断箇所としては、濾過部72の破断や、縁部71及び濾過部72の接続部等の破断が考えられる。ストレーナ70が破断すると、濾過部72内に付着内の固形粒Cが下流へ移動(流入)する虞や、濾過部72の濾過機能が低下(消失)する虞がある。
このようなことから、ストレーナ70により固形粒Cが濾過しない場合には、ポンプケーシング30内へと固形粒Cが流入し、インペラ20や回転軸12等の摺動部に浸入する虞や、給水される水が固形粒Cを含有してしまう虞がある。
インペラ20等の摺動部に固形粒Cが侵入すると、摺動部が固形粒Cにより齧り付き(噛みつき)等が発生し、摺動抵抗の増大や摺動部の焼き付きが発生する虞がある。また、齧り付きによるモータ10への過大負荷等の発生の虞がある。このような摺動抵抗の増大により、ポンプ装置1の運転効率の低下や故障の虞もある。また、摺動部への固形粒Cの侵入により、摺動部表面に傷等がつき、摺動部からの水の漏れ等により、ポンプ機能(揚水機能や増圧機能)の低下となる虞がある。
また、給水される水に固形粒Cが含有されると、例えばポンプ装置1が飲料水の供給に用いる場合には、固形粒Cが人体へ侵入する虞もある。また、洗浄用に用いる水の場合、洗浄物を固形粒Cにより傷をつける虞もある。即ち、供給する水の安全性を低減させる虞もある。
このため、軸受リブ34によりストレーナ70の破断を防止することで、ポンプ装置1のポンプ機能の低下、及び、ポンプ装置1の故障を防止することが可能となる。また、供給する水の安全性を向上させることが可能となる。即ち、ポンプ装置1の信頼性を向上させることが可能な構成となる。
上述したように、本実施の形態に係るポンプ装置1によれば、吸込口32にストレーナ70を挿入し、挿入部62により押圧し、吸込フランジ38と継手部材60とを固定具80により固定するだけで、ストレーナ70を保持することが可能となる。これにより、ストレーナ70の着脱が容易となり、ストレーナ70交換の作業性が向上し、ポンプ装置1のメンテナンス性の向上が可能となる。
また、ストレーナ70の濾過部72を軸受リブ34のリブ47及び当接部50により、濾過部72の目詰まり等による水圧の増大で塑性変形した濾過部72を保持可能となる。これにより、濾過部72の破損を防止することが可能となり、確実に固形粒Cを濾過することで、ポンプ装置1の信頼性の向上が可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、リブ47は、3つ設けるとしたが、3以上のリブ47を等間隔で配置してあれば適宜設定可能である。なお、リブ47の数は、流路抵抗が増大しない程度の数、例えば3〜6程度ならなおよい。即ち、リブ47が増えると、リブ47間の水の流路面積が小さくなり、流路抵抗が増大するため、ポンプ装置1の機能を阻害しない流路面積を得る程度のリブ47の数であればよい。
また、軸受リブ34の形状は、回転軸12と軸受部48との組み合わせや、吸込口32とリブ47との組み合わせによって適宜変更可能である。例えば、リブ47に孔部を設けて、流路面積を広く取る形状としてもよく、また、軸受リブ34をリブ47と軸受部48とを別体に形成し、リブの端部に軸受を嵌合やボルト等により取り付ける構成でもよい。さらに、吸込フランジ38と継手部材60とを、固定具80により組み付ける構成でなくてもよい。例えば、吸込フランジ38内径部に雌螺子を形成し、継手部材60の挿入部62に雄螺子を形成することで、吸込フランジ38に継手部材60を螺合可能な構成でもよい。また、ボルト等により吸込フランジ38と継手部材60とを組み立てる構成でもよい。他にも、ポンプケーシング30は樹脂材料により成形されているとしたが、金属材料で成形されていてもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] モータの回転軸に接続されたインペラと、
前記回転軸及び前記インペラを覆うとともに、前記回転軸の延長上に位置する吸込口を有するポンプケーシングと、
このポンプケーシングの前記吸込口の外面側に連設され、前記吸込口の内径よりもその内径を大径とした円筒部を有し、前記吸込口の周りに環状のストレーナ用座面を形成する吸込フランジと、
前記吸込口に着脱自在に設けられ、前記吸込口側の端部が開口し、前記ポンプケーシング内に位置させた端部が閉塞する濾過部、及び、この濾過部の前記吸込口側の端部に一体に形成されるとともに、その外径が前記ストレーナ用座面の外径より小径に形成され、且つ、前記吸込口より大径の縁部を有し、前記ストレーナ用座面に前記縁部を当接させるストレーナと、
前記吸込フランジの前記円筒部に挿入される挿入部を有する継手部材と、を備えることを特徴とするポンプ装置。
[2] 前記ポンプケーシングの前記吸込口の前記モータ側に設けられ、前記回転軸の端部を軸支する軸受部、及び、この軸受部から前記吸込口に向って互いに離間する方向に延設された複数のリブを有する軸受リブをさらに備え、
前記ストレーナは、前記濾過部の外表面の少なくとも一部が前記複数のリブに隣接又は当接することを特徴とする[1]に記載のポンプ装置。
[3] 前記軸受リブは、前記リブを前記軸受の周方向に等間隔に3つ以上有することを特徴とする[2]に記載のポンプ装置。
[4] 前記ポンプケーシング及び前記軸受リブは、樹脂材料又は金属材料により一体成型されていることを特徴とする[2]に記載のポンプ装置。
[5] 前記ストレーナは、前記座面と前記挿入部端面とにより前記縁部を狭持されることを特徴とする[1]に記載のポンプ装置。
[6] 前記継手部材は、前記吸込フランジと隣接する継手フランジを有し、
前記吸込みフランジ及び前記継手フランジの互いに対向する方向への移動を規制する止め具と、を備えることを特徴とする[6]に記載のポンプ装置。
本発明の一実施の形態に関わるポンプ装置の一部切欠を示す側面図。 同ポンプ装置の構成を示す正面図。 同ポンプ装置に用いられるポンプケーシングの構成を示す断面図。 同ポンプケーシングの構成を示す正面図。 同ポンプケーシングの構成を示す背面図。 同ポンプ装置に用いられるストレーナの使用の一例を示す断面図。 同ストレーナの使用の一例を示す断面図。
符号の説明
1…ポンプ装置、10…モータ、11…ケース部、12…回転軸、13…固定部、14…螺合部、20…インペラ、21…吸込部、22…シュラウド、23…羽根、30…ポンプケーシング、31…ケース部、32…吸込口、33…吐出口、34…軸受リブ、35…座部(ストレーナ用座面)、37,64…フランジ部、37.61…フランジ部、38…吸込フランジ、39…吐出フランジ、40…収納部、41…インペラ室、42…補強リブ、43…螺子貫通孔、44…凸部、45…螺子孔、47…リブ、48…軸受部、49…挿入部、50…当接部、51…内周面、60…継手部材、61…螺子孔、62…挿入部、63…Oリング、65…固定部、70…ストレーナ、71…縁部、72…濾過部、80…固定具、81…円弧部、82…ロック部、83…端部、84…挿入孔、B…ボルト、C…コンタミ(固形粒)、F…水の流れ方向、S…螺子部材。

Claims (5)

  1. モータの回転軸に接続されたインペラと、
    前記回転軸及び前記インペラを覆うとともに、前記回転軸の延長上に位置する吸込口を有するポンプケーシングと、
    記吸込口の内径よりもその内径を大径とした円筒部を有し、前記吸込口の周りに環状のストレーナ用座面を形成する、前記ポンプケーシングの前記吸込口に設けられた吸込フランジと、
    前記吸込口に着脱自在に設けられ、前記吸込口側の端部が開口し、前記ポンプケーシング内に位置させた端部が閉塞する濾過部、及び、この濾過部の前記吸込口側の端部に一体に形成されるとともに、その外径が前記ストレーナ用座面の外径より小径に形成され、且つ、前記吸込口より大径の縁部を有し、前記ストレーナ用座面に前記縁部を当接させるストレーナと、
    前記吸込フランジの前記円筒部に挿入される挿入部を有する継手部材と
    前記ポンプケーシングの前記吸込口の前記モータ側に設けられ、前記回転軸の端部を軸支する軸受部、及び、この軸受部から前記吸込口に向って互いに離間する方向に延設され、前記濾過部の形状が維持又は弾性変形による形状の変化が発生したときに、前記濾過部が非接触又は点接触可能、且つ、前記濾過部が塑性変形したときに、前記濾過部の一部が面接触可能に、前記ストレーナに隣接して配置される複数のリブを有する軸受リブと、
    を備えることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記軸受リブは、前記リブを前記軸受の周方向に等間隔に3つ以上有することを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記ポンプケーシング及び前記軸受リブは、樹脂材料又は金属材料により一体成型されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  4. 前記ストレーナは、前記座面と前記挿入部端面とにより前記縁部を狭持されることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  5. 前記継手部材は、前記吸込フランジと隣接する継手フランジを有し、
    前記吸込みフランジ及び前記継手フランジの互いに対向する方向への移動を規制する止め具と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
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