JP2004076609A - ポンプの固定構造およびポンプの固定方法 - Google Patents

ポンプの固定構造およびポンプの固定方法 Download PDF

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JP2004076609A JP2002234849A JP2002234849A JP2004076609A JP 2004076609 A JP2004076609 A JP 2004076609A JP 2002234849 A JP2002234849 A JP 2002234849A JP 2002234849 A JP2002234849 A JP 2002234849A JP 2004076609 A JP2004076609 A JP 2004076609A
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Tomoharu Oba
大 葉  友 春
Hiroshi Yamaguchi
山 口   寛
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Saginomiya Seisakusho Inc
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】装置が大型化せず、ポンプが固定、脱落することがなく、しかも、着脱作業も容易なポンプの固定構造およびポンプの固定方法を提供する。
【解決手段】ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポンプをタンクに取り付けるポンプの固定構造およびそのためのポンプの固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、冷凍サイクルにおいて、冷凍サイクル内を循環する冷媒とは別に、蒸発器の外部から不凍液であるブラインド液を蒸発器に循環させることによって、蒸発器を熱交換器として用いて、間接的にブラインド液を冷却または暖めて、このブラインド液を室内などに循環させて、室内などを冷暖房するチラー方式が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなブラインド液は、使用するにつれて古くなったり、パーティクルなどの混入などによって劣化することがあるので、定期的にクリーニング、ブラインド液の交換などのメンテナンスのために、ブラインド液をいったんブラインド液用タンクから抜き取る作業が行われている。
【0004】
このため、従来より、ブラインド液用タンクには、ブラインド液メンテナンス用のポンプが予め取り付けられているか、またはメンテナンス時に取り付けるようになっている。
このようなブラインド液メンテナンス用のポンプの取り付け方法としては、従来より、ブラケット方式、フランジ方式が用いられている。
【0005】
このブラケット方式は、図13に示したように、ブラインド液用タンクの天板(図示せず)のポンプ用開口部102に取り付けられたタンク側取り付け継手104を備えている。そして、ポンプ用開口部102内にポンプ本体106の下方に備えられた揚水管108を挿入した後、タンク側取り付け継手104のタンク側フランジ110に、ポンプ本体106をブラケット112を介して、ネジ114によって締結することによって、ポンプ100をタンクに取り付けるようになっている。
【0006】
また、フランジ方式は、図14に示したように、ブラインド液用タンクの天板(図示せず)のポンプ用開口部202に取り付けられたタンク側取り付け継手204を備えている。また、ポンプ本体206の下端部にポンプ側取り付け継手208が備えられている。そして、ポンプ用開口部202内にポンプ本体206の下方に備えられた揚水管212を挿入した後、タンク側取り付け継手204のタンク側フランジ214と、ポンプ側取り付け継手208のポンプ側フランジ216とを突き合わせた状態で、ネジ218によって締結することによって、ポンプ200をタンクに取り付けるようになっている。
【0007】
しかしながら、これらのブラケット方式、フランジ方式のいずれであっても、このようなブラケット、フランジをネジで締結するためのネジ孔部分が必要となり、複雑な構造であるとともに、ポンプ本体に対して、タンク側、ポンプ側のフランジの直径が大きくなってしまい、装置が大型化してしまうことになる。
また、従来のブラケット方式、フランジ方式のいずれであっても、排出口126、222がそれぞれ、タンク側取り付け継手104、204に固定された構造となるので、排出口126、222の向きが特定の方向に固定されてしまい、配管の自由度が阻害され設計変更が容易でなく、狭い場所などにおいて着脱作業が困難であり、さらには、着脱作業の際に、ネジをタンク内に誤って落下してしまうおそれがあった。
【0008】
さらに、従来のブラケット方式、フランジ方式のいずれであっても、長い揚水管108、212を必要とする立軸式のポンプにおいて、横振動を受けた際に、締結部のクリアランスが殆ど存在しないので、片持ち梁状態となって、支点破壊につながり、ポンプの取り付け構造自体が損傷して固定が緩み、ポンプが脱落してまうことにもなる。
【0009】
本発明は、このような現状に鑑み、装置が大型化せず、ポンプが固定、脱落することがなく、しかも、着脱作業も容易なポンプの固定構造およびポンプの固定方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、排出口の向きが自由に変更でき、配管の自由度が阻害されず設計変更が容易で、しかも、狭い場所などにおいて着脱作業が着実に行えるポンプの固定構造および固定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のポンプの固定構造は、ポンプ本体の下端部に形成したポンプ側取り付け継手のポンプ側フランジを、タンクの天板のポンプ用開口部に取り付けられたタンク側取り付け継手のタンク側フランジに突き合わせて締結することによって、ポンプをタンクに取り付けたポンプの固定構造であって、
前記ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明のポンプの固定方法は、ポンプ本体の下端部に形成したポンプ側取り付け継手のポンプ側フランジを、タンクの天板のポンプ用開口部に取り付けられたタンク側取り付け継手のタンク側フランジに突き合わせて締結することによって、ポンプをタンクに取り付けるポンプの固定方法であって、
前記ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着することを特徴とする。
【0012】
このように構成することによって、ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着するだけで、ポンプをタンクに簡単に取り付けることができる。
従って、着脱作業の際に、従来のブラケット方式、フランジ方式のように、ネジをタンク内に誤って落下してしまうおそれがない。しかも、フランジにネジ孔などの加工を施す必要がないので、簡単な構造となり、フランジの直径も小さくてすみ、その結果、装置がコンパクトになり、狭い場所でも着脱作業が可能となる。
【0013】
また、この取り付け状態において、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着することができるので、長い揚水管を必要とする立軸式のポンプにおいて、横振動を受けた際にも、締結部のクリアランスがある程度存在することになるので、片持ち梁状態となることがなく、支点破壊が発生せず、ポンプの取り付け構造自体が損傷して固定が緩み、ポンプが脱落することがない。
【0014】
また、本発明は、前記ポンプ本体側に、排出口が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、排出口がポンプ本体とともに、タンクに対して回動することが可能となる。
従って、排出口の向きが自由に変更でき、配管の自由度が阻害されず設計変更が容易で、しかも、狭い場所などにおいて着脱作業が着実に行える。
【0015】
また、本発明は、前記タンク側取り付け継手側に、排出口が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、排出口がポンプ本体側に存在しないので、ポンプ本体の構造が簡単な構造となり、コストを低減することができる。
また、本発明は、前記ポンプ本体の下方には揚水管を備え、前記ポンプ用開口部からタンク内に揚水管が挿着されており、
前記揚水管と、前記タンク側取り付け継手との間にシール部材が介装されていることを特徴とする。
【0016】
このように構成することによって、クイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在に装着した状態でも、両フランジの間から、タンクに収容された、例えば、ブラインド液などの液体が漏洩することがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施例のポンプの固定構造の全体の概略断面図、図2は、図1の部分拡大縦断面図、図3は、図1のポンプの縦断面図、図4は、図3のポンプの部分拡大縦断面図、図5は、図3のポンプのリード線封止部の部分拡大縦断面図、図6は、図3のポンプの回転羽根部の部分拡大縦断面図、図7(A)は、モータケースとポンプ本体との接続構造を示す図4のA方向の矢視図、図7(B)は、図7(B)で用いる止め輪の上面図、図8は、タンクとポンプの固定構造を示す概略図、図9は、タンクとポンプの固定構造を示す部分拡大分解斜視図である。
【0018】
図1において、10は、全体で本発明のポンプの固定構造を示している。ポンプの固定構造10は、例えば、チラー方式の冷凍サイクルのブラインド液Bなどを収容するタンク14に設けられている。
すなわち、タンク14は、天板16と底板18とを備えており、天板16には、ポンプ用開口部20が形成されている。このポンプ用開口部20には、図2に示したように、ポンプ本体固定用のタンク側取り付け継手22が固着されている。そして、このタンク側取り付け継手22には、その上端部に、外周側に突設したポンプ本体固定用のタンク側フランジ24が形成されている。
【0019】
一方、ポンプ26のポンプ本体28の下方には、揚水管30が設けられており、ポンプ用開口部20からポンプ本体28の揚水管30がタンク14内に挿着されている。
また、ポンプ本体28には、図2に示したように、ポンプ室32が画成されているとともに、このポンプ室32には、排出口12が側方に開口するように形成されている。
【0020】
さらに、このポンプ室32から下方に下方延設部34が延設されている。この下方延設部34には、その外周部にシール溝36が形成されており、このシール溝36にOリングなどのシール部材38が装着されている。さらに、この下方延設部34の上方の基端部には、ポンプ本体固定用のポンプ側フランジ40が突設されている。
【0021】
そして、このポンプ側フランジ40とタンク側フランジ24を突き合わせた状態で、図8および図9に示したように、クイックファスナー42の係合用スリット44に、これらのポンプ側フランジ40とタンク側フランジ24が係止するように、その外周側から、弾性的にクイックファスナー42を両フランジに取着するようになっている。
【0022】
これによって、ポンプ本体28をタンク14に対して回転自在かつ着脱自在に装着することができるように構成されている。
一方、ポンプ本体28の上端部は、図4に示したように、段部45が形成されているとともに、この段部45が、図7(A)に示したように、その円周方向に、分割された複数の凹部46と凸部48とから構成されている。そして、この凸部48の外周には、止め輪部材50を装着するための装着溝52が形成されている。
【0023】
一方、モータケース54には、その下端に凸部56が、この段部45の凹部46と対応する位置に相補的な形状で形成されている。また、モータケース54には、その下端に凹部58が、段部45の凸部48と対応する位置に相補的な形状で形成されている。さらに、この凸部56の外周部には、止め輪部材50を装着するための装着溝60が形成されている。
【0024】
従って、ポンプ本体28の上方にモータケース54を装着するには、モータケース54の下端に形成された凸部56を、ポンプ本体28の上端部の段部45の凹部46に嵌合する。そして、ポンプ本体28の上端部の段部45の凸部48を、モータケース54の下端に形成された凹部58に嵌合する。
そして、この状態で、図7(B)に示す金属弾性部材からなる止め輪部材50を切欠部51を拡げるように拡径して、装着溝52と装着溝60に装着することによって、ポンプ本体28の上方にモータケース54が着脱自在に装着されることになる。
【0025】
一方、図3および図4に示したように、モータケース54には、隔壁62が装着されており、この隔壁62とポンプ本体28との間に、Oリングなどのシール部材64が介装されているとともに、隔壁62とモータケース54との間に、Oリングなどのシール部材66が介装されている。
そして、隔壁62の開口部61内に、略カップ形状のモータ固定部材70が固定されており、このモータ固定部材70の凹部72内にモータ68が嵌合されるとともに、モータケース54の上部内壁に形成した固定用突設部63との間に、モータ68が固定されている。なお、このモータ68の上端とモータケース54の固定用突設部63との間には、図3および図5に示したように、Oリングなどの弾性部材13が介装されており、これによる振動吸収機能が付与されている。
【0026】
また、図5に示したように、モータ68の上端から、リード線15が、モータケース54の内部の側方に設けられた樹脂封止部17にて、引き出しリード線19と、芯線部分11どうしがハンダなどの接続部47で接続されている。そして、接着剤、充填剤などの、芯線に対して接着性、せん断力性能などに優れた封止樹脂Cで封止されている。これにより、モータケース54の内外の温度変化による圧力変化によって、芯線を介して、湿気などの水分が呼吸作用でポンプ26内に浸入してのモータ68などに影響を及ぼすのが防止されるようになっている。このような樹脂としては、例えば、エポキシ、ウレタン、シリコーンなどが使用可能である。
【0027】
なお、図5中、21は、引き出しリード線19の引き出しを容易にするために、樹脂封止部17に形成されたテーパー部、23は、抜け止め防止および組み立て時の位置決めを行うための止め金具である。
また、モータ68の駆動軸74には、マグネット固定板76を介して、マグネット78が固着されているとともに、この駆動軸74の先端が、隔壁62の上部中央に形成した軸受け孔80に回転可能に装着されている。
【0028】
さらに、隔壁62の下部中央に形成した軸受け孔82に、マグネットからなる回転子84に固着した第2のシャフト86が回転可能に装着されている。
この回転子84の下端には、第2のシャフト86に第1のシャフト88が連結されており、図3に示したように、この第1のシャフト88が揚水管30の内部を下方に延びて、タンク14の底板18に着座した状態で設置される回転羽根部90に至っている。
【0029】
この回転羽根部90は、図2および図6に示しているように、下ケース92と上ケース94とから構成されている。なお、これらの下ケース92と上ケース94とは、図7に示したポンプ本体28の上方にモータケース54を装着する構造とほぼ同様な構造となっており、止め輪部材96によって、着脱自在に装着できるようになっている。そして、この上ケース94の開口部98には、揚水管30の下端部が固着されている。
【0030】
また、図6に示したように、第1のシャフト88は、上ケース94の中央に形成したシャフト孔25を貫通して、渦流を発生する渦流ポンプ羽根27に、圧入により固着されている。また、第1のシャフト88の先端に形成した溝29に止め輪部材31を装着することによって、渦流ポンプ羽根27の抜け止めまたは抜け防止されるようになっている。
【0031】
なお、図6中、33は、第1のシャフト88に圧入した回転軸で、軸受けの機能を備えている。35は、平座金で摺動抵抗を減らして、回転軸33と上ケース94の回転時の溶着を防止するためのものである。また、点線で示した37は、ブラインド液Bが揚水管30を介して上昇するために、上ケース94に形成された上昇用孔である。さらに、回転羽根部90の下ケース92の下端には、ブラインド液B流入用の開口部39が形成されている。
【0032】
このように構成されるポンプ26では、以下のように作動する。
すなわち、引き出しリード線19を介して、モータ68に通電することによって、駆動軸74が回転して、マグネット78が回転する。このマグネット78の回転によって、磁気カップリング効果によって、マグネットからなる回転子84が回転する。
【0033】
これによって、この回転子84に固着した第2のシャフト86が回転し、これに伴って、第2のシャフト86に連結された第1のシャフト88が回転する。
この第1のシャフト88が回転することによって、この第1のシャフト88に固定された渦流ポンプ羽根27が回転する。
この、渦流ポンプ羽根27の回転によって、渦流が発生して、開口部39を介して、タンク14内のブラインド液Bが、回転羽根部90の下ケース92内に流入する。そして、上ケース94に形成された上昇用孔37を介して、ブラインド液Bが揚水管30を介して上昇して、ポンプ本体28のポンプ室32から、側方に開口した排出口12から排出されるようになっている。
【0034】
このように構成される本発明のポンプの固定構造10によれば、ポンプ側フランジ40とタンク側フランジ24を突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナー42の係合用スリット44に、これらのフランジ40、24が係止するように、弾性的にクイックファスナー42を両フランジに取着するだけで、ポンプ26をタンク14に簡単に取り付けることができる。
【0035】
従って、着脱作業の際に、従来のブラケット方式、フランジ方式のように、ネジをタンク内に誤って落下してしまうおそれがない。しかも、フランジにネジ孔などの加工を施す必要がないので、簡単な構造となり、フランジの直径も小さくてすみ、その結果、装置がコンパクトになり、狭い場所でも着脱作業が可能となる。
【0036】
また、この取り付け状態において、ポンプ本体28をタンク14に対して回転自在かつ着脱自在に装着することができるので、長い揚水管30を必要とする立軸式のポンプにおいて、横振動を受けた際にも、締結部のクリアランスがある程度存在することになるので、片持ち梁状態となることがなく、支点破壊が発生せず、ポンプ26の取り付け構造自体が損傷して固定が緩み、ポンプ26が脱落することがない。
【0037】
また、ポンプ本体28側に、排出口12が形成されているので、排出口12がポンプ本体28とともに、タンク14に対して回動することが可能となる。
従って、排出口12の向きが自由に変更でき、配管の自由度が阻害されず設計変更が容易で、しかも、狭い場所などにおいて着脱作業が着実に行えるようになっている。
【0038】
図10は、本発明の第2の実施例のポンプの固定構造の全体の概略断面図、図11は、図10の縦断面図、図12は、図10のポンプの縦断面図である。
この実施例のポンプの固定構造は、図1に示したポンプの固定構造と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0039】
図1に示した第1の実施例のポンプの固定構造10では、ポンプ本体28に側方に開口する排出口12が形成されているが、この実施例のポンプの固定構造10では、図10〜図12に示したように、タンク側取り付け継手22の側方に開口する排出口12が形成されている点が相違する。
これに伴って、図12に示したように、ポンプ本体28の下方に延設された下方延設部34が、この排出口12よりも下方まで延設されている。そして、下方延設部34の下端にも、シール溝36が形成されてOリングなどのシール部材38が装着されている。
【0040】
また、この下方延設部34には、揚水管30を上昇してきたタンク14内のブラインド液Bを、排出口12に排出するための排出開口部41が形成されている。
このように構成される第2の実施例のポンプの固定構造10によれば、タンク側取り付け継手22側に、排出口12が形成されているので、排出口12がポンプ本体28側に存在しないので、ポンプ本体28の構造が簡単な構造となり、コストを低減することができる。
【0041】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、上記の実施例では、チラー方式の冷凍サイクルのブラインド液Bなどを収容するタンク14に設けたが、例えば、貯水タンク、石油タンクなどその他のタンクに収容した液体を排出する場合にも適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着するだけで、ポンプをタンクに簡単に取り付けることができる。
【0043】
従って、着脱作業の際に、従来のブラケット方式、フランジ方式のように、ネジをタンク内に誤って落下してしまうおそれがない。しかも、フランジにネジ孔などの加工を施す必要がないので、簡単な構造となり、フランジの直径も小さくてすみ、その結果、装置がコンパクトになり、狭い場所でも着脱作業が可能となる。
【0044】
また、この取り付け状態において、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着することができるので、長い揚水管を必要とする立軸式のポンプにおいて、横振動を受けた際にも、締結部のクリアランスがある程度存在することになるので、片持ち梁状態となることがなく、支点破壊が発生せず、ポンプの取り付け構造自体が損傷して固定が緩み、ポンプが脱落することがない。
【0045】
また、本発明では、ポンプ本体側に、排出口が形成されているので、排出口がポンプ本体とともに、タンクに対して回動することが可能となる。
従って、排出口の向きが自由に変更でき、配管の自由度が阻害されず設計変更が容易で、しかも、狭い場所などにおいて着脱作業が着実に行える。
また、本発明では、タンク側取り付け継手側に、排出口が形成されているので、排出口がポンプ本体側に存在しないので、ポンプ本体の構造が簡単な構造となり、コストを低減することができる。
【0046】
また、本発明では、ポンプ本体の下方には揚水管を備え、ポンプ用開口部からタンク内に揚水管が挿着されており、揚水管と、タンク側取り付け継手との間にシール部材が介装されているので、クイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在に装着した状態でも、両フランジの間から、タンクに収容された、例えば、ブラインド液などの液体が漏洩することがないなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例のポンプの固定構造の全体の概略断面図である。
【図2】図2は、図1の部分拡大縦断面図である。
【図3】図3は、図1のポンプの縦断面図である。
【図4】図4は、図3のポンプの部分拡大縦断面図である。
【図5】図5は、図3のポンプのリード線封止部の部分拡大縦断面図である。
【図6】図6は、図3のポンプの回転羽根部の部分拡大縦断面図である。
【図7】図7(A)は、モータケースとポンプ本体との接続構造を示す図4のA方向の矢視図、図7(B)は、図7(A)で用いる止め輪の上面図である。
【図8】図8は、タンクとポンプの固定構造を示す概略図である。
【図9】図9は、タンクとポンプの固定構造を示す部分拡大分解斜視図である。
【図10】図10は、本発明の第2の実施例のポンプの固定構造の全体の概略断面図である。
【図11】図11は、図10の縦断面図である。
【図12】図12は、図10のポンプの縦断面図である。
【図13】図13は、ブラケット方式のポンプの取り付け方法を示すポンプの固定構造の概略縦断面図である。
【図14】図14は、フランジ方式のポンプの取り付け方法を示すポンプの固定構造の概略縦断面図である。
【符号の説明】
10   ポンプの固定構造
12   排出口
13   弾性部材
14   タンク
15   リード線
16   天板
17   樹脂封止部
18   底板
19   リード線
20   ポンプ用開口部
22   継手
24   タンク側フランジ
25   シャフト孔
26   ポンプ
27   渦流ポンプ羽根
28   ポンプ本体
29   溝
30   揚水管
31   止め輪部材
32   ポンプ室
33   回転軸
34   下方延設部
36   シール溝
37   上昇用孔
38   シール部材
39   開口部
40   ポンプ側フランジ
41   排出開口部
42   クイックファスナー
44   係合用スリット
45   段部
46   凹部
48   凸部
50   止め輪部材
52   装着溝
54   モータケース
56   凸部
58   凹部
60   装着溝
61   開口部
62   隔壁
63   固定用突設部
64   シール部材
66   シール部材
68   モータ
70   モータ固定部材
72   凹部
74   駆動軸
76   マグネット固定板
78   マグネット
80   軸受け孔
82   軸受け孔
84   回転子
86   第2のシャフト
88   第1のシャフト
90   回転羽根部
92   下ケース
94   上ケース
96   止め輪部材
98   開口部
100 ポンプ
102 ポンプ用開口部
104 タンク側取り付け継手
106 ポンプ本体
108 揚水管
110 タンク側フランジ
112 ブラケット
114 ネジ
116 排出口
200 ポンプ
202 ポンプ用開口部
204 タンク側取り付け継手
206 ポンプ本体
208 ポンプ側取り付け継手
212 揚水管
214 タンク側フランジ
216 ポンプ側フランジ
218 ネジ
B     ブラインド液

Claims (8)

  1. ポンプ本体の下端部に形成したポンプ側取り付け継手のポンプ側フランジを、タンクの天板のポンプ用開口部に取り付けられたタンク側取り付け継手のタンク側フランジに突き合わせて締結することによって、ポンプをタンクに取り付けたポンプの固定構造であって、
    前記ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着したことを特徴とするポンプの固定構造。
  2. 前記ポンプ本体側に、排出口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプの固定構造。
  3. 前記タンク側取り付け継手側に、排出口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のポンプの固定構造。
  4. 前記ポンプ本体の下方には揚水管を備え、前記ポンプ用開口部からタンク内に揚水管が挿着されており、
    前記揚水管と、前記タンク側取り付け継手との間にシール部材が介装されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のポンプの固定構造。
  5. ポンプ本体の下端部に形成したポンプ側取り付け継手のポンプ側フランジを、タンクの天板のポンプ用開口部に取り付けられたタンク側取り付け継手のタンク側フランジに突き合わせて締結することによって、ポンプをタンクに取り付けるポンプの固定方法であって、
    前記ポンプ側フランジとタンク側フランジを突き合わせた状態で、その外周側から、クイックファスナーの係合用スリットに両フランジが係止するように、弾性的にクイックファスナーを両フランジに取着することによって、ポンプ本体をタンクに対して回転自在かつ着脱自在に装着することを特徴とするポンプの固定方法。
  6. 前記ポンプ本体側に、排出口が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のポンプの固定方法。
  7. 前記タンク側取り付け継手側に、排出口が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のポンプの固定方法。
  8. 前記ポンプ本体の下方には揚水管を備え、前記ポンプ用開口部からタンク内に揚水管が挿着されており、
    前記揚水管と、前記タンク側取り付け継手との間にシール部材が介装されていることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載のポンプの固定方法。
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JP2009243445A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ポンプ装置

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