JP5193127B2 - 映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置 - Google Patents
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Description
このため、以前に表示された字幕を、見逃したり読み終えることができなかったりした視聴者は、新たに表示された字幕を読んだとしても、字幕の内容を理解することが困難である。
生字幕は、番組の音声に音声認識処理を施すことによって作成される(音声認識方式)。又は、番組の音声を表記する文字を入力オペレータが入力し、入力された文字の誤字及び脱字等を校正オペレータが修正することによって、生字幕が作成される(ワープロ方式)。
リアルタイム字幕放送では、生字幕の遅延時間を少しでも短縮するために、生成し終えた生字幕を、文字数及び意味等に関わらず、即座に番組に付与して放送することがある。
この場合、先に表示された生字幕が消去されない状態で新たな生字幕が表示される分だけ、内容の理解し難さは緩和される。
また、表示画面に、生字幕の表示領域が1行分しか設けられない場合には、特許文献1に開示されている放送受信装置を用いることができない。
まず、映像処理装置は、映像及び字幕を含む番組の放送波から、映像データ及び字幕データを得る。次に、映像処理装置は、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。この結果、映像表示装置が備える表示部の表示画面に、映像処理装置から入力された映像信号に基づく映像及び字幕が表示される。なお、映像処理装置は、映像表示装置に一体に備えられていてもよく、映像表示装置とは別体であってもよい。
このために、加算手段は、映像処理装置から出力されている映像信号に基づいて表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算する。
次いで、結果判定手段は、加算手段の加算結果が、所定文字数以下であるか否かを判定する。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、可読方向に並置された第1及び第2の字幕が表示される。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、一の行に配置された第1の字幕と、一の行の次の行に配置された第2の字幕とが表示される。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、第2の字幕のみが表示される。
表示されている字幕は、次の字幕を表示するまで表示し続けることが望ましい。しかしながら、次の字幕が放送されない場合、又は次の字幕が放送されるまでの時間が非常に長い場合等は、表示されている字幕を適宜のタイミングで消去する必要がある。
時間抽出手段によって抽出された表示時間は、放送局側で意図された表示時間である。ところが、放送局側で意図された表示時間は、一の字幕が放送されてから次の字幕が放送されるまでの時間よりも短いことがある。
文字数判定手段が所定文字数以下であると判定した場合、即ち、第1の字幕の文字数が所定文字数以下である場合、視聴者にとって読み難く、内容を理解することが困難な字幕が表示されている虞がある。このため、第2の字幕が表示されるまでの間に第1の字幕が消去されてしまうと、視聴者の利便性が更に悪化する可能性が高い。
ところで、第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、延長した表示時間以上に達したときは、表示時間を更に延長してもよく、第1の字幕を消去してもよい。
字幕判定手段は、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。
放送された字幕が生字幕である場合、放送された通りに字幕を表示すると、視聴者にとって、読み難く、内容を理解することが困難な字幕が表示される虞がある。
従って、字幕判定手段が生字幕であると判定した場合に、加算手段による加算処理が実行される。このため、結果判定手段による判定処理、字幕生成手段による生成処理、及び映像出力手段による出力処理を順次実行することができる。
以上の結果、有益な処理を必要なタイミングで実行することができる。
従って、字幕判定手段が否と判定した場合には、加算手段による加算処理は実行されない。このため、結果判定手段による判定処理、字幕生成手段による生成処理、及び映像出力手段による出力処理は実行することができない。
以上の結果、無益な処理が実行されることを防止することができる。このため、放送された字幕が表示画面に表示されるまでの時間を短縮することができる。また、映像処理装置の演算負荷を軽減することができる。
例えば、表示された字幕が読み難い場合、使用者は、放送された字幕が生字幕である、と判断する。このとき、使用者は、操作部を操作する。
操作部が操作されることによって、入力手段には、生字幕であることを示す信号が入力される。
字幕判定手段は、生字幕であることを示す信号が入力手段に入力されたか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。この信号が入力された場合は、生字幕である。
逆に、放送された字幕が通常字幕であったとしても、使用者が読み難さを感じて、操作部を操作したのであれば、通常字幕を生字幕と同様に扱うことに問題はない。この結果、字幕の読み易さを向上させることができる。
記憶手段には、例えば工場出荷時に、生字幕を放送する番組を示す番組情報が記憶される。
番組抽出手段は、放送波から番組情報を抽出する。
字幕判定手段は、番組抽出手段が抽出した番組情報が、記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。番組情報が記憶されている場合は、生字幕である。
更に、字幕判定手段は、例えば得られた字幕データを解析することによって生字幕であるか否かを判定する必要がない。このため、字幕判定手段が実行する判定処理は処理時間が短く、演算負荷が軽い。
番組抽出手段は、生字幕を放送する番組を示す番組情報を放送波から抽出する。
例えば、表示された字幕が読み難い場合、使用者は、放送された字幕が生字幕である、と判断する。このとき、使用者は、操作部を操作する。
操作部が操作されることによって、入力手段には、生字幕であることを示す信号が入力される。
記憶制御手段は、生字幕であることを示す信号が入力手段に入力された場合に、番組抽出手段が抽出した番組情報を記憶手段に記憶させる。
また、字幕判定手段は、番組抽出手段が抽出した番組情報が、記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。
この信号が入力された場合、又は、番組情報が記憶されている場合は、生字幕である。
また、記憶手段に、生字幕を放送する全ての番組の番組情報を記憶させる必要がない。更に、記憶手段に記憶されていない番組情報を、使用者が後から追加することが容易である。
情報抽出手段は、生字幕であるか否かを示す字幕種別情報を放送波から抽出する。
字幕判定手段は、情報抽出手段が抽出した字幕種別情報が、生字幕であることを示しているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。字幕種別情報が、生字幕であることを示している場合は、生字幕である。
音声抽出手段は、放送波から音声信号を抽出する。
取得判定手段は、音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データを得たか否かを判定する。何故ならば、字幕が、音声を表記するものである場合、音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データが得られるはずだからである。
時間演算手段は、音声信号を得てから字幕データを得るまでに経過した時間(即ち遅延時間)を演算する。
字幕判定手段は、時間演算手段が演算した遅延時間が、所定時間以上であるか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。遅延時間が所定時間以上である場合は、生字幕である。
以上の結果、表示画面に表示される字幕は、視聴者にとって、読み易く、また、内容を理解し易い。即ち、本発明の映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置は、視聴者の利便性を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置であるTV受像機1の構成を例示するブロック図である。
TV受像機1は、デジタルTV放送の放送波を受信することによって、映像、音声、及び字幕を再現するよう構成されている。このために、TV受像機1は、制御部100、チューナ部11、分離部12、音声/映像デコード部13、増幅部14、音声出力部15、合成部16、表示部17、受信部18、設定保存部19、OSD(On Screen Display )生成部20、字幕デコード部21、位置設定変更部22、及び字幕調整部23を備える。
このために、リモコン3には、TV受像機1の視聴者によって押圧される各種の操作ボタンが設けられている。リモコン3は、押圧された操作ボタンに対応する操作信号を送信する。なお、リモコン3は、赤外線方式又はRF方式等の遠隔操作装置であってもよい。
次いで、チューナ部11は、放送データブロックを分離部12へ出力する。
音声/映像デコード部13は、分離部12から入力された映像及び音声のデータブロックに含まれる符号化されたデータを復号することによって、映像データ及び音声信号を得る。このような音声/映像デコード部13は、本発明における音声抽出手段として機能する。次いで、音声/映像デコード部13は、映像データを合成部16へ出力し、音声信号を増幅部14へ出力する。
一方、アウトスクリーンモードにおける音声/映像デコード部13は、復号によって得られた映像データを、入力された表示設定に応じて修正してから、合成部16へ出力する。修正された映像データには、表示設定が示す映像プレーンのサイズに応じて縮小された映像のデータと、映像プレーンの位置のデータとが含まれる。
音声出力部15はスピーカを用いてなり、増幅部14から入力された音声信号に基づく音声を再現する。
各後述するOSDデータ及び調整字幕データが両方とも合成部16に入力されていない場合、合成部16は、音声/映像デコード部13から入力された映像データに基づく映像信号を、表示部17へ出力する。
一方、OSDデータ及び/又は調整字幕データが合成部16に入力されている場合、合成部16は、映像データとOSDデータ及び/又は調整字幕データとを合成してなる合成データを生成する。次いで、合成部16は、自身が生成した合成データに基づく映像信号を、表示部17へ出力する。
以上のような合成部16は、本発明における映像出力手段として機能する。
合成データに基づく映像信号が入力された場合、表示部17の表示画面には、入力された映像信号に基づいて、映像プレーンと、OSDプレーン及び/又は字幕プレーンとが設けられる。ここで、映像プレーンとは、表示画面の内、映像データに係る映像が表示される表示領域である。同様に、OSDプレーンとは、OSDデータに係る図形及び文字等が表示される表示領域であり、字幕プレーンとは、調整字幕データに係る字幕が表示される表示領域である。
本実施の形態では、アウトスクリーンモードにおいて横書きの字幕が映像の下側に配置される場合を例示する。なお、横書きの字幕は映像の下側に配置される構成に限定されるものではない。また、字幕は縦書きでもよい。
位置設定変更部22へ出力される表示設定には、アウトスクリーンモードにおいて字幕プレーンが設けられる位置を示す座標が含まれている。
OSD生成部20へ出力される表示設定には、OSDプレーンが設けられる位置を示す座標が含まれている。
OSD生成部20に入力される制御信号は、例えば、表示部17のOSDプレーンに表示すべき内容(以下、OSD表示内容という)をOSD生成部20に与えるためのものである。
入力字幕データには、表示すべき字幕に含まれる文字、字幕を表示すべき表示時間、文字のサイズ、字幕の表示位置、字幕の改行位置、及び字幕の書式等を示すデータが含まれている。つまり、字幕デコード部21は、本発明における時間抽出手段として機能する。ただし、入力字幕データに係る字幕の文字数は、後述する所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の文字数であるものとする。
また、字幕調整部23には、CPU10から、後述する字幕調整信号及び字幕出力信号の両方が入力されるか、又は、字幕出力信号のみが入力される。
字幕調整部23によって修正が施された修正字幕データが、新たな調整字幕データとして、字幕調整部23に保存される。
字幕出力信号のみが入力された場合、字幕調整部23は、自身に保存されている調整字幕データを合成部16へ出力する。
図2には、通常モードにおいて、表示部17の表示画面の略全部に映像プレーン17aが設けられている場合が例示されている。映像プレーン17aには、縮小されていない映像が表示される。
通常モードにおいては、表示画面に字幕プレーンは設けられない。
映像プレーン17bは、映像プレーン17aよりも縦横の寸法が短い。このため、映像プレーン17bには、縮小された映像が表示される。
字幕プレーン17cの縦長さは、映像プレーン17bの縦長さよりも短い。字幕プレーン17cの横幅は、映像プレーン17bの横幅に等しい。
本実施の形態では、字幕プレーン17cに、最大15文字×2行の字幕が表示可能である場合を例示する。
また、所定の表示領域が、字幕プレーン17cの1行目又は2行目である場合を例示する。
更に、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2が何れも5文字である場合を例示する。
更に、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2は、夫々異なる文字数であってもよい。更にまた、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2夫々は、所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の文字数であれば、5文字に限定されるものではない。
通常字幕の場合、音声と、この音声を表記する通常字幕とが略同時に放送される。このため、音声出力部15で音声が再現されるタイミングと略同じタイミングで、字幕プレーン17cに通常字幕が表示される。
このとき、例えば、字幕プレーン17cの1行目に通常字幕「この地球の円周は約4万kmで」が表示され、2行目に通常字幕「す。」が表示される。このような通常字幕は視聴者が読み易く、また、内容を理解することが容易である。
しかも、例えば図3(a)に示すように、字幕プレーン17cの1行目に「この地」という3文字の生字幕のみが表示されることがある。
又は、このような現象は、例えば、先に「この地」という3文字の生字幕が放送され、後から「球の円周は約4万kmです。」という13文字の生字幕が放送される場合に生じる(以下、第2のケースという)。
以上のように表示される生字幕は、視聴者が読み難く、また、内容を理解することが困難である。
図3(a)の例では、既に1行目に表示されている生字幕(第1の字幕)の文字数は3文字である。
第1の字幕の文字数は、第1所定文字数L1以下である。従って、第1の字幕は、文字数が少ないため、読み難い生字幕である、と考えられる。
そこで、図3(b)に示すように、第2の字幕を第1の字幕の後尾に連続配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。即ち、第1及び第2の字幕が横方向(横書きにおける可読方向)にこの順に並置された状態で、第1及び第2の字幕「この地球の」が表示される。
従って、図3(b)の例では、生字幕「円周は約4万kmです。」が放送された場合に、既に所定の表示領域に表示されている第1の字幕の文字数は5文字である。
そこで、図3(c)に示すように、第2の字幕を第1の字幕の次行に改行配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。即ち、第1の字幕「この地」が1行目に配置され、第2の字幕「球の円周は約4万kmです。」が2行目に配置された状態で、第1及び第2の字幕が表示される。
従って、図3(c)の例では、新たな音声を表記する生字幕が放送された場合に、既に所定の表示領域に表示されている第1の字幕の文字数は13文字である。
以上のように、所定の表示領域である、と看做される行は、生字幕が表示されている行の最終行である。ただし、生字幕が表示されていない場合は、所定の表示領域は第1行である。
ところで、第1の字幕が字幕プレーン17cの最終行に配置されており、しかも、第2の字幕を、第1の字幕の次行に改行配置しなければならない場合、本実施の形態では、既に字幕プレーン17cに表示されている生字幕が全て消去され、第2の字幕のみが、1行目に表示される。なお、この場合、1行目の字幕が消去され、2行目以降の字幕が1行ずつ上の行へ繰り上げられて、最終行に第2の字幕が表示される構成でもよい。
また、第1の字幕の文字数の多寡に関わらず、第1の字幕の最後尾の文字が句読点である場合、第1及び第2の字幕を合成することによって、却って読み難い生字幕になる可能性がある。これは、放送局側が、第1の字幕の最後尾を、字幕の改行位置として指定している場合も同様である。
このため、第1の字幕の文字数が第1所定文字数L1を超過しているか、又は、第1の字幕の文字数の最後尾の文字が句読点又は改行位置である場合には、第2の字幕を第1の字幕の次行に改行配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。
しかしながら、このような修正を施す処理を実行することによって、音声が出力されてから生字幕が表示されるまでの遅延時間が更に長くなり、また、CPU10の演算負荷が増大するという不都合が生じる。このため、図3(c)に示すように、第1の字幕を1行目に配置し、第2の字幕を2行目に配置する単純な処理を実行する本実施の形態の構成の方が好ましい。
CPU10は、分離部12に放送データブロックが入力されたか否かを判定し(S11)、入力されていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
分離部12に放送データブロックが入力された場合(S11でYES)、CPU10は、字幕放送が放送中であるか否かを判定する(S12)。
又は、S12におけるCPU10は、放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれているか否かを判定する。字幕のデータブロックが放送データブロックに含まれていれば、字幕放送が放送中である。ただし、字幕放送が放送中であっても、全ての放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれているとは限らないため、CPU10は、所定個数の放送データブロックの全てに字幕のデータブロックが含まれていない場合に、字幕放送が放送中ではない、と判定することが望ましい。
CPU10は、TV受像機1の各部を制御して、通常モードで作動させ、且つ、合成部16に、表示部17への映像信号の出力を実行させる(S14)。この結果、表示部17は、図2に示すような表示画面となる。
S14の処理終了後、CPU10は、処理をS11へ戻す。
字幕を表示しない場合(S15でNO)、CPU10は、処理をS13へ移す。
S19の処理終了後、CPU10は、処理をS21へ移す。
本明細書では、通常字幕を表示するための調整字幕データに関する詳細な説明は省略する。
リアルタイム字幕放送の放送中には、S21の処理が繰り返し実行されることによって、番組の進行に伴って変化する生字幕が字幕プレーン17cに順次表示される。この結果、表示部17は、図3(a)に示すような表示画面から、図3(b)又は図3(c)に示すような表示画面となる。
一方、リアルタイム字幕放送ではない字幕放送の放送中には、S21の処理が繰り返し実行されることによって、番組の進行に伴って変化する通常字幕が字幕プレーン17cに順次表示される。
F2=“新規表示”である場合(S22でYES)、CPU10は、経過時間の計時を開始する(S23)。この経過時間は、第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間である。ただし、S23の処理を実行する前に、CPU10は、前回のS23で実行を開始した経過時間の計時を終了する。S23の処理終了後、CPU10は、処理をS11へ戻す。
F2=“継続表示”又は“非表示”である場合(S22でNO)、CPU10は、S23の処理を実行せずに、処理をS11へ戻す。このため、前回のS23の処理で実行を開始した経過時間の計時が継続される。
文字数C1は、合成部16から出力される映像信号に基づいて、表示部17に設けられている字幕プレーン17cの所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数である。
CPU10は、文字数C1が“0”であるか否かを判定する(S31)。C1=0である場合(S31でYES)、CPU10は、字幕プレーン17cの1行目が所定の表示領域であるものと看做す(S32)。
字幕のデータブロックが含まれていない場合(S33でNO)、CPU10は、フラグF2に“非表示”をセットしてから(S34)、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。この後、図4に示すS21の処理が実行されることによって、表示部17は、図3に示すような表示画面となるが、字幕プレーン17cに字幕は表示されない。
放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれている場合(S33又はS35でYES)、CPU10は、フラグF2に“新規表示”をセットする(S36)。
次いで、CPU10は、字幕デコード部21が、分離部12から入力された字幕のデータブロックをデコードし終えたか否かを判定する(S37)。
まだデコードし終えていない場合(S37でNO)、CPU10は、S37の処理を繰り返し実行する。
句読点又は改行位置ではない場合(S38でNO)、CPU10は、文字数C1が第1所定文字数L1以下であるか否かを判定する(S39)。
なお、CPU10が文字数C2を計数する構成に限定されず、字幕デコード部21が文字数C2を計数し、計数結果をCPU10へ出力する構成でもよい。
更に、CPU10は、図6に示すように、加算結果C3が第2所定文字数L2以下であるか否かを判定する(S51)。S51におけるCPU10は、本発明の結果判定手段として機能する。
C3≦L2である場合(S51でYES)、CPU10は、第2の字幕を、第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S52)。
次いで、CPU10は、S52で生成した字幕調整信号と、字幕出力信号とを、字幕調整部23へ出力する(S54)。S54の処理が実行されることによって、字幕調整信号及び字幕出力信号が入力された字幕調整部23は、本発明における字幕生成手段として機能する。
C1>0である場合(S55でNO)、CPU10は、処理をS56へ移す。
CPU10は、所定の表示領域が字幕プレーン17cの最終行であるか否かを判定する(S56)。
次いで、CPU10は、第2の字幕を、第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S58)。
次いで、CPU10は、字幕プレーン17cに表示されている字幕を全て消去し、且つ、第2の字幕を1行目に配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S61)。次いで、CPU10は、処理をS59へ移す。この後、S54におけるCPU10は、S61で生成した字幕調整信号と、字幕出力信号とを、字幕調整部23へ出力する。
次いで、CPU10は、文字数C1が第1所定文字数L1以下であるか否かを判定する(S72)。S72におけるCPU10は、本発明における文字数判定手段として機能する。
このように、本実施の形態では、予め延長表示時間を最長表示時間としてあるため、放送表示時間が経過した時点でまだ第2の字幕のデータを得ていない場合に、表示時間を自動的に延長することができる。
S74の処理完了後、CPU10は、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。
なお、CPU10は、C1>L1であっても、延長表示時間を最長表示時間として決定する構成でもよい。
経過時間が最長表示時間未満である場合(S81でNO)、CPU10は、字幕出力信号を字幕調整部23へ出力する(S82)。この結果、字幕プレーン17cに表示されている字幕は変化しない。
S82の処理終了後、CPU10は、フラグF2に“継続表示”をセットしてから(S83)、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。
リモコン3には、字幕が読み難いと感じた視聴者が操作するための操作ボタンが設けられている。又は、TV受像機1の設定メニュー画面に、字幕が読み難いと感じた視聴者が選択するためのアイコンが配置されている。このような場合、視聴者がリモコン3を操作することによって、字幕が読み難い(即ち、生字幕である)ことを示す制御信号がCPU10に入力される。つまり、リモコン3は、本発明における操作部として機能する。また、CPU10は、本発明における入力手段として機能する。なお、TV受像機1に操作部が設けられていてもよい。
なお、番組情報として、番組のジャンル(例えばニュース、及び天気予報等)が制御部100に記憶される構成でもよい。また、番組情報は、TV受像機1の工場出荷時に予め記憶されてもよい。
次いで、CPU10は、制御部100に記憶されている番組情報と、S91で取得した番組情報とを比較し、一致する番組情報が存在するか否かを判定する(S92)。
一致する番組情報が存在する場合(S92でYES)、CPU10は、フラグF1に“生字幕”をセットして(S93)、処理を元のルーチンへ戻す。この結果、CPU10は、図4に示すS18でYESと判定してS19の処理を実行する。
制御信号が入力された場合(S94でYES)、CPU10は、S91で取得した番組情報を、制御部100に記憶させ(S95)、処理をS93へ移す。S95におけるCPU10は、本発明における記憶制御手段として機能する。
制御信号がまだ入力されていない場合(S94でNO)、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S96)、処理を元のルーチンへ戻す。この結果、CPU10は、図4に示すS18でNOと判定してS20の処理を実行する。
また、制御部100に番組情報が記憶されていない番組がリアルタイム字幕放送の番組である場合には、視聴者がリモコン3を操作する。この結果、以後は、この番組も、リアルタイム字幕放送の番組であると判断されるようになる。従って、制御部100に、視聴者が視聴しない番組の番組情報を予め記憶しておく必要がない。
また、S94及びS95が実行されない構成でもよい。この場合、S92でNOと判定されたときには、常にS96が実行される。
また、S93の処理でフラグF1に“生字幕”をセットした後は、例えば別の番組が放送開始されるまでは、字幕判別処理の実行を省略してもよい。
更に、図9に示す字幕判別処理に限定されず、後述する図10又は図11に示す字幕判別処理が実行される構成でもよい。
図10に示す字幕判別処理は、放送データブロック(例えばEPGのデータブロック)に、リアルタイム字幕放送であるか否かを示す字幕種別情報が含まれている場合に実行される。
CPU10は、OSD生成部20に入力されたEPGのデータブロックの解析結果を参照して、現在視聴されている番組の字幕種別情報を取得する(S101)。S101におけるCPU10は、情報抽出手段として機能する。
次いで、CPU10は、取得した字幕種別情報が、リアルタイム字幕放送であることを示す情報であるか否かを判定する(S102)。
リアルタイム字幕放送ではない場合(S102でNO)、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S104)、処理を元のルーチンへ戻す。
図10に示す字幕判別処理は、番組の視聴が開始された場合に、1回だけ実行すればよい。
なお、CPU10は、放送データブロックに字幕種別情報が含まれている場合は図10に示す字幕判別処理を実行するが、字幕種別情報が含まれていない場合は図9又は図11に示す字幕判別処理を実行する構成でもよい。
CPU10は、音声/映像デコード部13から出力される音声信号に基づいて、音声認識処理を実行する(S111)。S111の処理が実行されることによって、番組で放送される音声を表記するテキストデータが得られる。
次いで、CPU10は、音声のテキストデータと、テキストデータに対応する音声信号が含まれていた放送データブロックを得た時刻とを関連付けて、制御部100に記憶させる(S112)。
更に、CPU10は、S113で得た字幕のテキストデータに一致又は類似するテキストデータが制御部100に記憶されているか否かを判定する(S114)。S114におけるCPU10は、取得判定手段として機能する。
記憶されていない場合(S114でNO)、エラーが生じた虞があるため、処理をS111へ戻す。
記憶されている場合(S114でYES)、CPU10は、一致又は類似するテキストデータに関連付けられている時刻(字幕の時刻)を取得する(S115)。
更に、CPU10は、算出した遅延時間が、所定の遅延時間以上であるか否かを判定する(S117)。
遅延時間が所定の遅延時間未満である場合は(S117でNO)、リアルタイム放送ではないため、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S119)、処理を元のルーチンへ戻す。
また、CPU10は、図9に示す字幕判別処理のS96の処理を実行する代わりに、図11に示す字幕判別処理を実行する構成でもよい。この場合、S117でYESと判定されたときには、CPU10は、処理をS95へ移せばよい。
このため、少数文字数の生字幕が放送されたときでも、先に得られた字幕データに係る第1の字幕と、後で得られた字幕データに係る第2の字幕とを、横方向に並置して表示することができる。
第1及び第2の字幕夫々は意味を成す文字列ではないとしても、第1の字幕と第2の字幕とが並置された文字列は、意味を成す文字列を含む可能性が高い。このため、表示画面に表示される字幕は、視聴者にとって、読み易く、また、内容を理解し易い。
つまり、TV受像機1は、視聴者の利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態2に係る映像表示装置であるTV受像機1のハードウェア構成は、実施の形態1のTV受像機1のハードウェア構成と同様である。従って、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態では、字幕プレーン17cに、最大15文字×1行の字幕が表示可能である場合を例示する。従って、所定の表示領域は、字幕プレーン17c全体である。
図13(a),(b)夫々は、アウトスクリーンモードで表示部17に表示される映像及び生字幕(第1及び第2の字幕)の一例を示す模式図である。図13(a),(b)は、図3(b),(c)に対応する。
一方、第2のケースでは、図13(b)に示すように、第1の字幕を消去し、且つ、第2の字幕が表示される。
CPU10が実行する生字幕調整処理は、図5〜図8に示す生字幕調整処理と略同様である。ただし、図5に示すS32の処理を実行する必要はないため、CPU10は、S31でYESの場合、S33へ処理を移す。
また、図6に示すS56、S57、S58、及びS60の処理を実行する必要はないため、CPU10は、S55でNOの場合、S61へ処理を移す。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではない、と考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 CPU(加算手段、結果判定手段、文字数判定手段、字幕判定手段)
16 合成部(映像出力手段)
17 表示部
21 字幕デコード部(時間抽出手段)
23 字幕調整部(字幕生成手段)
Claims (12)
- 映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理方法において、
出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算し、
加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定し、
前記加算結果が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成し、
得られた映像データに係る映像、及び生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力することを特徴とする映像処理方法。 - 映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理装置において、
出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算する加算手段と、
該加算手段の加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定する結果判定手段と、
該結果判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成する字幕生成手段と、
得られた映像データに係る映像、及び前記字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像出力手段と
を備えることを特徴とする映像処理装置。 - 前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の映像処理装置。
- 前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第1の字幕を消去し、且つ、前記第2の字幕を表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする請求項2又は3に記載の映像処理装置。
- 字幕を表示し続けるべき表示時間を前記放送波から抽出する時間抽出手段と、
前記第1の字幕の文字数が所定文字数以下であるか否かを判定する文字数判定手段と
を更に備え、
前記文字数判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合には、前記第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、前記時間抽出手段によって抽出された表示時間以上に達したときであっても、該表示時間を延長するようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の映像処理装置。 - 得られた字幕データに係る字幕が、番組の放送時に作成された字幕であるか否かを判定する字幕判定手段を更に備え、
該字幕判定手段が前記字幕であると判定した場合に、前記加算手段による加算処理を実行するようにしてあることを特徴とする請求項2から5の何れかひとつに記載の映像処理装置。 - 操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段を更に備え、
前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。 - 前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、
前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段と
を更に備え、
前記字幕判定手段は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6又は7に記載の映像処理装置。 - 前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、
前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段と、
操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段と、
該入力手段に前記信号が入力された場合に、前記番組抽出手段が抽出した番組情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
を更に備え、
前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合、又は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。 - 前記放送波から、前記字幕であるか否かを示す字幕種別情報を抽出する情報抽出手段を更に備え、
前記字幕判定手段は、前記情報抽出手段が抽出した字幕種別情報が、前記字幕であることを示している場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6から9の何れかひとつに記載の映像処理装置。 - 映像、字幕、及び音声を含む番組の放送波から、前記音声を出力するための音声信号を抽出する音声抽出手段と、
該音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データを得たか否かを判定する取得判定手段と、
前記音声信号を得てから、前記字幕データを得るまでに経過した時間を演算する時間演算手段と
を更に備え、
前記字幕判定手段は、前記時間演算手段が演算した時間が、所定時間以上である場合に、前記番組の放送時に作成された字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6から10の何れかひとつに記載の映像処理装置。 - 請求項2から11の何れかひとつに記載の映像処理装置と、
該映像処理装置から入力された映像信号に基づく映像及び字幕を表示する表示部と
を備えることを特徴とする映像表示装置。
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