JP5193127B2 - 映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置 - Google Patents

映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、映像及び字幕を共に表示するための映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置に関する。
テレビジョン放送では、映像及び音声のみならず、字幕を含む番組が提供されることがある(いわゆる字幕放送)。字幕は、例えば音声を表記するものであり、テレビジョン受像機(以下、TV受像機という)の表示画面に、映像と共に表示される。このとき、字幕は、表示画面における映像が表示される表示領域に、映像に重ねるように表示されてもよく、映像が表示される表示領域とは異なる表示領域に表示されてもよい。
従来の字幕放送では、番組の進行に伴って、表示されている字幕を消去してから、次の字幕を表示する表示手順が繰り返される。
このため、以前に表示された字幕を、見逃したり読み終えることができなかったりした視聴者は、新たに表示された字幕を読んだとしても、字幕の内容を理解することが困難である。
そこで、新旧夫々の字幕を共に表示させる放送受信装置が提案されている(特許文献1参照)。この放送受信装置は、例えば1行目に表示した字幕を消去せずに、次の字幕を2行目に表示する。従って、視聴者が字幕の内容を理解し易くなる。
ところで、リアルタイム字幕放送では、生放送番組又は録画放送番組の放送時に字幕が作成され、番組に付与される。以下では、番組の放送時に作成される字幕を生字幕という。また、番組の放送前に予め作成される字幕を通常字幕という。更に、生字幕と通常字幕とを区別しない場合、単に字幕という。
生字幕は、番組の音声に音声認識処理を施すことによって作成される(音声認識方式)。又は、番組の音声を表記する文字を入力オペレータが入力し、入力された文字の誤字及び脱字等を校正オペレータが修正することによって、生字幕が作成される(ワープロ方式)。
特開2002−232798号公報
しかしながら、音声認識方式を用いた場合でも、ワープロ方式を用いた場合でも、TV受像機で生字幕が表示されるタイミングは、この生字幕に対応する音声がTV受像機から出力されるタイミングよりも遅延する。
リアルタイム字幕放送では、生字幕の遅延時間を少しでも短縮するために、生成し終えた生字幕を、文字数及び意味等に関わらず、即座に番組に付与して放送することがある。
この結果、2文字又は3文字等の少数文字数の生字幕が表示され、次いで、この生字幕が消去され、更に、次の少数文字数の生字幕が表示されるような表示手順が繰り返される虞がある。しかも、個々に表示される生字幕が、意味を成す文字列(単語又は文節等)ではないこともあり得る。視聴者にとって、このような表示手順の生字幕は読み難いため、内容を理解することが困難である。
以上のような不都合を解消するために、特許文献1に開示されている放送受信装置を用いることが考えられる。この放送受信装置は、例えば1行目に表示した少数文字数の生字幕を消去せずに、次の少数文字数の生字幕を2行目に表示する。
この場合、先に表示された生字幕が消去されない状態で新たな生字幕が表示される分だけ、内容の理解し難さは緩和される。
ところが、この場合には、少数文字数の文字列毎に改行された生字幕が表示される虞がある。従って、生字幕の読み難さ、及び内容の把握し難さを大幅に緩和することはできない。
また、表示画面に、生字幕の表示領域が1行分しか設けられない場合には、特許文献1に開示されている放送受信装置を用いることができない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、表示されている字幕の文字数と、次に表示すべき字幕の文字数との加算結果が所定文字数以下である場合は、表示されている字幕の後尾に、次に表示すべき字幕を連続配置することにより、生字幕の読み難さ及び内容の把握し難さを大幅に緩和することができる映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置を提供することにある。
本発明に係る映像処理方法は、映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理方法において、出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算し、加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定し、前記加算結果が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成し、得られた映像データに係る映像、及び生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力することを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理装置において、出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算する加算手段と、該加算手段の加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定する結果判定手段と、該結果判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成する字幕生成手段と、得られた映像データに係る映像、及び前記字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像出力手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第1の字幕を消去し、且つ、前記第2の字幕を表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、字幕を表示し続けるべき表示時間を前記放送波から抽出する時間抽出手段と、前記第1の字幕の文字数が所定文字数以下であるか否かを判定する文字数判定手段とを更に備え、前記文字数判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合には、前記第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、前記時間抽出手段によって抽出された表示時間以上に達したときであっても、該表示時間を延長するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、得られた字幕データに係る字幕が、番組の放送時に作成された字幕であるか否かを判定する字幕判定手段を更に備え、該字幕判定手段が前記字幕であると判定した場合に、前記加算手段による加算処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段を更に備え、前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段とを更に備え、前記字幕判定手段は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段と、操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段と、該入力手段に前記信号が入力された場合に、前記番組抽出手段が抽出した番組情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを更に備え、前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合、又は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、前記放送波から、前記字幕であるか否かを示す字幕種別情報を抽出する情報抽出手段を更に備え、前記字幕判定手段は、前記情報抽出手段が抽出した字幕種別情報が、前記字幕であることを示している場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像処理装置は、映像、字幕、及び音声を含む番組の放送波から、前記音声を出力するための音声信号を抽出する音声抽出手段と、該音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データを得たか否かを判定する取得判定手段と、前記音声信号を得てから、前記字幕データを得るまでに経過した時間を演算する時間演算手段とを更に備え、前記字幕判定手段は、前記時間演算手段が演算した時間が、所定時間以上である場合に、前記番組の放送時に作成された字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする。
本発明に係る映像表示装置は、本発明の映像処理装置と、該映像処理装置から入力された映像信号に基づく映像及び字幕を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、映像処理装置が、本発明に係る映像処理方法を実現する。このような映像処理装置は、加算手段と、結果判定手段と、字幕生成手段と、映像出力手段とを備える。
まず、映像処理装置は、映像及び字幕を含む番組の放送波から、映像データ及び字幕データを得る。次に、映像処理装置は、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。この結果、映像表示装置が備える表示部の表示画面に、映像処理装置から入力された映像信号に基づく映像及び字幕が表示される。なお、映像処理装置は、映像表示装置に一体に備えられていてもよく、映像表示装置とは別体であってもよい。
本発明の特徴は、既に所定の表示領域に表示されている第1の字幕の文字数と、次に表示すべき第2の字幕の文字数との加算結果が所定文字数以下である場合に、第1及び第2の字幕を、字幕の可読方向(縦書きであれば縦方向、横書きであれば横方向。以下、単に可読方向という)に、この順に並置して表示することである。
このために、加算手段は、映像処理装置から出力されている映像信号に基づいて表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算する。
次いで、結果判定手段は、加算手段の加算結果が、所定文字数以下であるか否かを判定する。
ここで、所定文字数は、表示画面における字幕の表示領域の内、所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の適宜の文字数であることが望ましい。ただし、所定の表示領域とは、字幕の表示領域の全部であってもよく、一部(例えば複数行の字幕が表示可能な表示領域の1行分)であってもよい。
結果判定手段が所定文字数以下であると判定した場合、即ち、加算手段の加算結果が所定文字数以下である場合、字幕生成手段は、第2の字幕を第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成する。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、可読方向に並置された第1及び第2の字幕が表示される。
本発明にあっては、結果判定手段が否と判定した場合、即ち、加算手段の加算結果が所定文字数を超過している場合、字幕生成手段は、第2の字幕を、第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕データを生成する。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、一の行に配置された第1の字幕と、一の行の次の行に配置された第2の字幕とが表示される。
つまり、既に表示されている第1の字幕の文字数と、次に表示すべき第2の字幕の文字数との加算結果が所定文字数を超過している場合には、第1及び第2の字幕を2行分の表示領域に並置して表示することができる。このような処理は、表示画面に、字幕の表示領域が複数行分、設けられているときに実行することができる。
本発明にあっては、結果判定手段が否と判定した場合、即ち、加算手段の加算結果が所定文字数を超過している場合、字幕生成手段は、第1の字幕を消去し、且つ、第2の字幕を表示するための字幕データを生成する。
そして、映像出力手段は、得られた映像データに係る映像、及び字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する。
この結果、表示画面には、映像と共に、第2の字幕のみが表示される。
つまり、既に表示されている第1の字幕の文字数と、次に表示すべき第2の字幕の文字数との加算結果が所定文字数を超過している場合には、第1の字幕を消去してから、第2の字幕を表示領域に表示することができる。このような処理は、表示画面に、字幕の表示領域が1行分しか設けられていないときでも、複数行分、設けられているときでも、問題なく実行することができる。
本発明にあっては、映像処理装置が、時間抽出手段及び文字数判定手段を更に備える。
表示されている字幕は、次の字幕を表示するまで表示し続けることが望ましい。しかしながら、次の字幕が放送されない場合、又は次の字幕が放送されるまでの時間が非常に長い場合等は、表示されている字幕を適宜のタイミングで消去する必要がある。
そこで、時間抽出手段は、放送波から、字幕を表示し続けるべき表示時間を抽出する。
時間抽出手段によって抽出された表示時間は、放送局側で意図された表示時間である。ところが、放送局側で意図された表示時間は、一の字幕が放送されてから次の字幕が放送されるまでの時間よりも短いことがある。
文字数判定手段は、第1の字幕の文字数が所定文字数以下であるか否かを判定する。ここで、所定文字数は、所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の適宜の文字数であることが望ましい。
文字数判定手段が所定文字数以下であると判定した場合、即ち、第1の字幕の文字数が所定文字数以下である場合、視聴者にとって読み難く、内容を理解することが困難な字幕が表示されている虞がある。このため、第2の字幕が表示されるまでの間に第1の字幕が消去されてしまうと、視聴者の利便性が更に悪化する可能性が高い。
そこで、映像処理装置は、第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、表示時間以上に達したとき、表示時間を延長する。この結果、第2の字幕が表示されるまで、第1の字幕が表示され続ける可能性を高めることができる。
ところで、第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、延長した表示時間以上に達したときは、表示時間を更に延長してもよく、第1の字幕を消去してもよい。
本発明にあっては、映像処理装置が、字幕判定手段を更に備える。
字幕判定手段は、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。
放送された字幕が生字幕である場合、放送された通りに字幕を表示すると、視聴者にとって、読み難く、内容を理解することが困難な字幕が表示される虞がある。
従って、字幕判定手段が生字幕であると判定した場合に、加算手段による加算処理が実行される。このため、結果判定手段による判定処理、字幕生成手段による生成処理、及び映像出力手段による出力処理を順次実行することができる。
以上の結果、有益な処理を必要なタイミングで実行することができる。
一方、放送された字幕が生字幕ではない場合は、放送された通りに字幕を表示しても、視聴者にとって、読み易く、内容を理解することが容易な字幕が表示される。
従って、字幕判定手段が否と判定した場合には、加算手段による加算処理は実行されない。このため、結果判定手段による判定処理、字幕生成手段による生成処理、及び映像出力手段による出力処理は実行することができない。
以上の結果、無益な処理が実行されることを防止することができる。このため、放送された字幕が表示画面に表示されるまでの時間を短縮することができる。また、映像処理装置の演算負荷を軽減することができる。
本発明にあっては、入力手段を更に備える。
例えば、表示された字幕が読み難い場合、使用者は、放送された字幕が生字幕である、と判断する。このとき、使用者は、操作部を操作する。
操作部が操作されることによって、入力手段には、生字幕であることを示す信号が入力される。
字幕判定手段は、生字幕であることを示す信号が入力手段に入力されたか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。この信号が入力された場合は、生字幕である。
このような構成においては、放送された字幕が生字幕であるか否かを使用者が判断するため、字幕判定手段は、例えば得られた字幕データを解析することによって生字幕であるか否かを判定する必要がない。このため、字幕判定手段が実行する判定処理は処理時間が短く、演算負荷が軽い。
たとえ、放送された字幕が生字幕であったとしても、使用者が読み難さを感じておらず、操作部を操作しないのならば、生字幕を通常字幕と同様に扱うことに問題はない。この結果、放送された字幕が表示画面に表示されるまでの時間を短縮することができる。また、映像処理装置の演算負荷を軽減することができる。
逆に、放送された字幕が通常字幕であったとしても、使用者が読み難さを感じて、操作部を操作したのであれば、通常字幕を生字幕と同様に扱うことに問題はない。この結果、字幕の読み易さを向上させることができる。
本発明にあっては、記憶手段及び番組抽出手段を更に備える。
記憶手段には、例えば工場出荷時に、生字幕を放送する番組を示す番組情報が記憶される。
番組抽出手段は、放送波から番組情報を抽出する。
字幕判定手段は、番組抽出手段が抽出した番組情報が、記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。番組情報が記憶されている場合は、生字幕である。
このような構成においては、放送された字幕が生字幕であるか否かの判断を使用者に強いる必要がない。また、番組の放送前に、放送される番組の番組情報が得られれば、番組の放送開始直後から、読み易い字幕を表示することができる。
更に、字幕判定手段は、例えば得られた字幕データを解析することによって生字幕であるか否かを判定する必要がない。このため、字幕判定手段が実行する判定処理は処理時間が短く、演算負荷が軽い。
本発明にあっては、記憶手段、番組抽出手段、入力手段、及び記憶制御手段を更に備える。
番組抽出手段は、生字幕を放送する番組を示す番組情報を放送波から抽出する。
例えば、表示された字幕が読み難い場合、使用者は、放送された字幕が生字幕である、と判断する。このとき、使用者は、操作部を操作する。
操作部が操作されることによって、入力手段には、生字幕であることを示す信号が入力される。
記憶制御手段は、生字幕であることを示す信号が入力手段に入力された場合に、番組抽出手段が抽出した番組情報を記憶手段に記憶させる。
字幕判定手段は、生字幕であることを示す信号が入力手段に入力されたか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。
また、字幕判定手段は、番組抽出手段が抽出した番組情報が、記憶手段に記憶されているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。
この信号が入力された場合、又は、番組情報が記憶されている場合は、生字幕である。
以上のような構成においては、字幕判定手段は、例えば得られた字幕データを解析することによって生字幕であるか否かを判定する必要がない。このため、字幕判定手段が実行する判定処理は処理時間が短く、演算負荷が軽い。また、番組の放送前に、放送される番組の番組情報が得られれば、番組の放送開始直後から、読み易い字幕を表示することができる。
リアルタイム字幕放送の番組の番組情報と同じ番組情報を有する番組は、リアルタイム字幕放送である可能性が高い。換言すれば、表示された字幕が読み難い、と使用者が感じた番組の番組情報と同じ番組情報を有する番組は、表示される字幕が読み難い可能性が高い。そこで、使用者が操作部を操作することによって、記憶手段に番組情報が記憶され、次回から、同じ番組情報を有する番組については、生字幕であると判定される。従って、同様の番組であれば、使用者が毎回操作部を操作する必要がない。つまり、使用者の利便性が向上される。
また、記憶手段に、生字幕を放送する全ての番組の番組情報を記憶させる必要がない。更に、記憶手段に記憶されていない番組情報を、使用者が後から追加することが容易である。
本発明にあっては、情報抽出手段を更に備える。
情報抽出手段は、生字幕であるか否かを示す字幕種別情報を放送波から抽出する。
字幕判定手段は、情報抽出手段が抽出した字幕種別情報が、生字幕であることを示しているか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。字幕種別情報が、生字幕であることを示している場合は、生字幕である。
このような構成においては、字幕判定手段は、例えば得られた字幕データを解析することによって生字幕であるか否かを判定する必要がない。このため、字幕判定手段が実行する判定処理は処理時間が短く、演算負荷が軽い。また、放送された字幕が生字幕であるか否かの判断を使用者に強いる必要がない。更に、番組の放送前に、放送される番組の字幕種別情報が得られれば、番組の放送開始直後から、読み易い字幕を表示することができる。
字幕種別情報は、生字幕であるか否かを直接的に示すものである。従って、映像処理装置が、例えば、生字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段を備え、放送波から抽出した番組情報と、記憶手段に記憶してある番組情報とを比較する必要はない。
本発明にあっては、音声抽出手段、取得判定手段、及び時間演算手段を更に備える。
音声抽出手段は、放送波から音声信号を抽出する。
取得判定手段は、音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データを得たか否かを判定する。何故ならば、字幕が、音声を表記するものである場合、音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データが得られるはずだからである。
音声信号を得た時刻と、音声信号に対応する字幕データを得た時刻との間には、遅延時間が生じる。ただし、通常字幕である場合の遅延時間は、生字幕である場合の遅延時間よりも短い。
時間演算手段は、音声信号を得てから字幕データを得るまでに経過した時間(即ち遅延時間)を演算する。
字幕判定手段は、時間演算手段が演算した遅延時間が、所定時間以上であるか否かを判定することによって、放送波から得られた字幕データに係る字幕が生字幕であるか否かを判定する。遅延時間が所定時間以上である場合は、生字幕である。
このような構成においては、放送された字幕が生字幕であるか否かの判断を使用者に強いる必要がない。また、映像処理装置が、例えば、生字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段を備え、放送波から抽出した番組情報と、記憶手段に記憶してある番組情報とを比較する必要はない。
本発明の映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置による場合、放送波から、少数文字数の字幕の字幕データが連続的に得られたときでも、先に得られた字幕データに係る第1の字幕と、後で得られた字幕データに係る第2の字幕とを、可読方向に並置して表示することができる。
たとえ、表示画面に、字幕の表示領域が1行分しか設けられないときでも、1行分の表示領域に第1及び第2の字幕を並置して表示することができる。また、第1及び第2の字幕夫々は意味を成す文字列ではないとしても、第1の字幕と第2の字幕とが可読方向に並置された文字列は、意味を成す文字列を含む可能性が高い。
以上の結果、表示画面に表示される字幕は、視聴者にとって、読み易く、また、内容を理解し易い。即ち、本発明の映像処理方法、映像処理装置及び映像表示装置は、視聴者の利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る映像表示装置であるTV受像機の構成を例示するブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置であるTV受像機の表示部に表示される映像の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置であるTV受像機の表示部に表示される映像、並びに第1及び第2の字幕の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行されるモード判別処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される生字幕調整処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される生字幕調整処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される生字幕調整処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される生字幕調整処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される字幕判別処理手順のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される字幕判別処理手順のサブルーチンの他の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る映像処理装置で実行される字幕判別処理手順のサブルーチンの更に他の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る映像処理装置であるTV受像機の表示部に表示される映像及び第1の字幕の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る映像処理装置であるTV受像機の表示部に表示される映像、並びに第1及び第2の字幕の一例を示す模式図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る映像表示装置であるTV受像機1の構成を例示するブロック図である。
TV受像機1は、デジタルTV放送の放送波を受信することによって、映像、音声、及び字幕を再現するよう構成されている。このために、TV受像機1は、制御部100、チューナ部11、分離部12、音声/映像デコード部13、増幅部14、音声出力部15、合成部16、表示部17、受信部18、設定保存部19、OSD(On Screen Display )生成部20、字幕デコード部21、位置設定変更部22、及び字幕調整部23を備える。
TV受像機1の各部は、信号線又はバスを介して適宜に接続されている。また、チューナ部11は、アンテナ2に有線で接続されており、受信部18は、リモコン(リモートコントローラ)3に無線で接続される。
制御部100は、CPU10と、図示しない不揮発性メモリ及び揮発性メモリとを備える。CPU10はTV受像機1の制御中枢であり、揮発性メモリを作業領域として用い、不揮発性メモリに記憶されたコンピュータプログラム及びデータに従って、各種の処理を実行し、TV受像機1の各部の動作を制御する。なお、制御部100は、経過時間を計時するためのタイマ、及び/又は時刻を計時するための時計部等を備えていてもよい。タイマを備えない場合、経過時間を経時する際には、CPU10が、自身に入力されたクロックの個数を計数し、計数結果を時間に換算すればよい。
リモコン3は、Bluetooth(登録商標)方式でTV受像機1を遠隔操作するための装置である。視聴者は、例えば、所望の番組が放送されるチャンネルを選択する場合に、リモコン3を操作する。また、視聴者は、字幕放送の番組を視聴している場合に、字幕を表示するか否かを選択するとき、リモコン3を操作する。
このために、リモコン3には、TV受像機1の視聴者によって押圧される各種の操作ボタンが設けられている。リモコン3は、押圧された操作ボタンに対応する操作信号を送信する。なお、リモコン3は、赤外線方式又はRF方式等の遠隔操作装置であってもよい。
チューナ部11は、デジタル放送チューナ部である。チューナ部11は、視聴者がリモコン3を用いて選択したチャンネルの放送波を、アンテナ2を介して受信する。更に、チューナ部11は、受信した放送波を復調し、また、誤り訂正することによって、一区切りのデータブロックを得る。このデータブロックを、以下では放送データブロックという。放送データブロックは、例えば、TS(トランスポートストリーム)パケットを用いてなり、1フレーム分の映像データを含む。
次いで、チューナ部11は、放送データブロックを分離部12へ出力する。
分離部12は、映像/音声/字幕分離部である。分離部12は、チューナ部11から入力された放送データブロックを、映像及び音声のデータブロックと、字幕のデータブロックと、EPG(Electronic Program Guide)のデータブロックとに分離する。次いで、分離部12は、映像及び音声のデータブロックを音声/映像デコード部13へ出力し、EPGのデータブロックを受信部18へ出力し、字幕のデータブロックを字幕デコード部21へ出力する。字幕のデータブロックは、例えば独立PES(Packetized Elementary Stream)と称されるものである。
ただし、放送データブロックには、字幕のデータブロック及び/又はEPGのデータブロックが含まれていないこともある。放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれている場合とは、字幕放送が放送中である場合である。含まれていない場合とは、字幕放送が放送中ではない場合か、又は、字幕放送が放送中であるが、新たな字幕のデータブロックがまだ放送されていない場合である。
後述するアウトスクリーンモードでは、音声/映像デコード部13には、後述する表示設定が設定保存部19から入力される。また、音声/映像デコード部13は、映像を縮小する機能を有する。
音声/映像デコード部13は、分離部12から入力された映像及び音声のデータブロックに含まれる符号化されたデータを復号することによって、映像データ及び音声信号を得る。このような音声/映像デコード部13は、本発明における音声抽出手段として機能する。次いで、音声/映像デコード部13は、映像データを合成部16へ出力し、音声信号を増幅部14へ出力する。
ただし、後述する通常モードにおける音声/映像デコード部13は、復号によって得られた映像データをそのまま合成部16へ出力する。
一方、アウトスクリーンモードにおける音声/映像デコード部13は、復号によって得られた映像データを、入力された表示設定に応じて修正してから、合成部16へ出力する。修正された映像データには、表示設定が示す映像プレーンのサイズに応じて縮小された映像のデータと、映像プレーンの位置のデータとが含まれる。
増幅部14は、音声信号増幅部である。増幅部14は、音声/映像デコード部13から入力された音声信号を増幅して、音声出力部15へ出力する。
音声出力部15はスピーカを用いてなり、増幅部14から入力された音声信号に基づく音声を再現する。
合成部16は、映像/OSD/字幕信号合成部である。
各後述するOSDデータ及び調整字幕データが両方とも合成部16に入力されていない場合、合成部16は、音声/映像デコード部13から入力された映像データに基づく映像信号を、表示部17へ出力する。
一方、OSDデータ及び/又は調整字幕データが合成部16に入力されている場合、合成部16は、映像データとOSDデータ及び/又は調整字幕データとを合成してなる合成データを生成する。次いで、合成部16は、自身が生成した合成データに基づく映像信号を、表示部17へ出力する。
以上のような合成部16は、本発明における映像出力手段として機能する。
表示部17は、液晶ディスプレイを用いてなる映像出力部である。表示部17は、合成部16から入力された映像信号に基づく映像を再現する。
合成データに基づく映像信号が入力された場合、表示部17の表示画面には、入力された映像信号に基づいて、映像プレーンと、OSDプレーン及び/又は字幕プレーンとが設けられる。ここで、映像プレーンとは、表示画面の内、映像データに係る映像が表示される表示領域である。同様に、OSDプレーンとは、OSDデータに係る図形及び文字等が表示される表示領域であり、字幕プレーンとは、調整字幕データに係る字幕が表示される表示領域である。
ところで、TV受像機1は、地上デジタルテレビジョン放送運用規定(ARIB規格TR−B14)による字幕アウトスクリーン表示機能を有する。この機能が有効になっている場合、映像データに係る映像は、表示画面の一部に設けられた映像プレーンに縮小表示される。一方、この場合、調整字幕データに係る字幕は、表示画面の映像が縮小表示されていない部分に設けられた字幕プレーンに表示される。以上の結果、映像と字幕との重なりが回避される。なお、TV受像機1は、映像の上に字幕が重なるように映像と字幕とを表示する構成でもよい。
以下では、字幕アウトスクリーン表示機能が有効と為された状態で、表示部17の表示画面に映像プレーン及び字幕プレーンの両方が設けられる表示モードを、アウトスクリーンモードという。また、字幕アウトスクリーン表示機能が無効と為された状態で、表示部17の表示画面に映像プレーンが設けられる表示モードを、アウトスクリーンモードという。表示部17の表示画面にOSDプレーンが設けられる場合については、説明を省略する。
本実施の形態では、アウトスクリーンモードにおいて横書きの字幕が映像の下側に配置される場合を例示する。なお、横書きの字幕は映像の下側に配置される構成に限定されるものではない。また、字幕は縦書きでもよい。
受信部18は、Bluetooth規格のトランシーバを用いてなるリモコン受信部であり、解析部でもある。受信部18は、リモコン3が送信した操作信号を受信し、受信した操作信号を解析する。次いで、受信部18は、受信した操作信号に対応する制御信号を、CPU10、チューナ部11、及び/又は設定保存部19へ出力する。制御信号の出力先は、受信部18が、操作信号の解析結果に応じて決定する。また、受信部18は、分離部12から入力されたEPGのデータブロックを解析し、解析結果を示す制御信号を、OSD生成部20へ出力する。
制御信号が入力されたCPU10は、入力された制御信号に応じて、演算処理及び制御処理等を実行する。CPU10に入力される制御信号は、例えば、視聴者が字幕の表示を所望していることを示す制御信号(以下、表示所望信号という)、及び、視聴者が字幕の消去を所望していることを示す制御信号(以下、消去所望信号)等である。
設定保存部19は、アウトスクリーンモードの設定(以下、表示設定という)が保存されるアウトスクリーン設定保存部である。受信部18から入力された制御信号が、表示設定を示すものである場合、設定保存部19には、制御信号に示されている表示設定が保存される。設定保存部19は、自身に保存されている表示設定を、音声/映像デコード部13、位置設定変更部22、及びOSD生成部20夫々へ出力する。
音声/映像デコード部13へ出力される表示設定には、アウトスクリーンモードにおいて映像プレーンが設けられる位置を示す座標が含まれている。
位置設定変更部22へ出力される表示設定には、アウトスクリーンモードにおいて字幕プレーンが設けられる位置を示す座標が含まれている。
OSD生成部20へ出力される表示設定には、OSDプレーンが設けられる位置を示す座標が含まれている。
受信部18から入力された制御信号が、表示設定を示すものではない場合、設定保存部19は、入力された制御信号を、そのままOSD生成部20へ出力する。
OSD生成部20に入力される制御信号は、例えば、表示部17のOSDプレーンに表示すべき内容(以下、OSD表示内容という)をOSD生成部20に与えるためのものである。
OSD生成部20は、設定保存部19から入力された制御信号及び表示設定に応じてOSDデータを生成する。次いで、OSD生成部20は、OSDデータを合成部16へ出力する。OSDデータは、表示部17のOSDプレーンにOSD表示内容を表示するためのものである。
字幕デコード部21は、分離部12から入力された字幕のデータブロックをデコードすることによって、字幕データを生成する。字幕デコード部21が生成する字幕データを、以下では入力字幕データという。次いで、字幕デコード部21は、入力字幕データを位置設定変更部22へ出力する。
入力字幕データには、表示すべき字幕に含まれる文字、字幕を表示すべき表示時間、文字のサイズ、字幕の表示位置、字幕の改行位置、及び字幕の書式等を示すデータが含まれている。つまり、字幕デコード部21は、本発明における時間抽出手段として機能する。ただし、入力字幕データに係る字幕の文字数は、後述する所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の文字数であるものとする。
入力字幕データをそのまま用いて字幕を表示する場合、字幕は、放送局側が意図した通りの位置に、最長でも放送局側が意図した通りの表示時間(以下、放送表示時間という)だけ表示される。しかしながら、放送局側の意図は、個々のTV受像機1側の事情及び視聴者の要望等とは無関係なものである。このため、入力字幕データには、位置設定変更部22及び字幕調整部23にて、後述するような修正が施される。
位置設定変更部22は、設定保存部19から入力された表示設定に応じて、字幕デコード部21から入力された入力字幕データを修正する。このとき、位置設定変更部22は、字幕データの内、字幕の表示位置を示すデータを、表示設定に応じて変更する。位置設定変更部22によって表示位置の修正が施された入力字幕データを、以下では修正字幕データという。次いで、位置設定変更部22は、修正字幕データを字幕調整部23へ出力する。
放送局側で字幕の表示位置を指定する場合、入力字幕データには、字幕の表示位置のデータが含まれている。しかしながら、放送局側で字幕の表示位置を指定しない場合、入力字幕データには、字幕の表示位置のデータが含まれていない。この場合、位置設定変更部22が、設定保存部19から入力された表示設定に応じて、字幕の表示位置を示すデータを生成し、生成したデータを入力字幕データに付加することによって、修正字幕データを生成すればよい。
字幕調整部23から出力される字幕データを、以下では調整字幕データという。字幕調整部23は、前回出力した調整字幕データを保存する。
また、字幕調整部23には、CPU10から、後述する字幕調整信号及び字幕出力信号の両方が入力されるか、又は、字幕出力信号のみが入力される。
字幕調整部23は、入力された字幕調整信号に応じて、字幕デコード部21から入力された修正字幕データを修正する。このとき、位置設定変更部22は、字幕データの内、表示すべき字幕に含まれる文字、及び字幕の表示位置等を示すデータを、字幕調整信号が示す内容に応じて変更する。
字幕調整部23によって修正が施された修正字幕データが、新たな調整字幕データとして、字幕調整部23に保存される。
字幕調整信号及び字幕出力信号の両方が入力された場合、字幕調整部23は、生成した新たな調整字幕データを合成部16へ出力する。
字幕出力信号のみが入力された場合、字幕調整部23は、自身に保存されている調整字幕データを合成部16へ出力する。
図2は、通常モードで表示部17に表示される映像の一例を示す模式図である。図3(a)は、アウトスクリーンモードで表示部17に表示される映像及び生字幕(第1の字幕)の一例を示す模式図である。また、図3(b),(c)夫々は、アウトスクリーンモードで表示部17に表示される映像及び生字幕(第1及び第2の字幕)の一例を示す模式図である。
図2には、通常モードにおいて、表示部17の表示画面の略全部に映像プレーン17aが設けられている場合が例示されている。映像プレーン17aには、縮小されていない映像が表示される。
通常モードにおいては、表示画面に字幕プレーンは設けられない。
一方、図3には、アウトスクリーンモードにおいて、映像プレーン17b及び字幕プレーン17cが設けられている場合が例示されている。映像プレーン17bは、表示部17の表示画面の上部から上下方向中央部に亘って配置されており、字幕プレーン17cは、表示部17の表示画面の下部に配置されている。
映像プレーン17bは、映像プレーン17aよりも縦横の寸法が短い。このため、映像プレーン17bには、縮小された映像が表示される。
字幕プレーン17cの縦長さは、映像プレーン17bの縦長さよりも短い。字幕プレーン17cの横幅は、映像プレーン17bの横幅に等しい。
字幕プレーン17cの各画素は、通常、黒画素(又は白画素等)であり、字幕の文字に対応する画素が白画素(又は黒画素等)である。
本実施の形態では、字幕プレーン17cに、最大15文字×2行の字幕が表示可能である場合を例示する。
また、所定の表示領域が、字幕プレーン17cの1行目又は2行目である場合を例示する。
更に、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2が何れも5文字である場合を例示する。
なお、1行分の文字数は15文字に限定されるものではない。また、行数は3行以上であってもよい。
更に、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2は、夫々異なる文字数であってもよい。更にまた、第1所定文字数L1及び第2所定文字数L2夫々は、所定の表示領域に表示可能な最大文字数以下の文字数であれば、5文字に限定されるものではない。
以下では、「この地球の円周は約4万kmです」という音声を表記する「この地球の円周は約4万kmです。」という16文字の字幕を例示する。
通常字幕の場合、音声と、この音声を表記する通常字幕とが略同時に放送される。このため、音声出力部15で音声が再現されるタイミングと略同じタイミングで、字幕プレーン17cに通常字幕が表示される。
このとき、例えば、字幕プレーン17cの1行目に通常字幕「この地球の円周は約4万kmで」が表示され、2行目に通常字幕「す。」が表示される。このような通常字幕は視聴者が読み易く、また、内容を理解することが容易である。
表示された通常字幕は、新たな通常字幕を表示するタイミングで消去されるか、又は、放送表示時間だけ表示されてから消去される。放送表示時間は、一の通常字幕が表示されてから、次の通常字幕が表示されるまでに経過する時間よりも短いことがある。
一方、生字幕の場合、音声が放送された後で、この音声を表記する生字幕が放送される。このため、音声出力部15で音声が再現されるタイミングよりも遅れて、字幕プレーン17cに生字幕が表示される。
しかも、例えば図3(a)に示すように、字幕プレーン17cの1行目に「この地」という3文字の生字幕のみが表示されることがある。
このような現象は、例えば、先に「この地」という3文字の生字幕が放送され、後から「球の」という2文字の生字幕、及び「円周は約4万kmです。」という11文字の生字幕が、この順で個々に放送される場合に生じる(以下、第1のケースという)。
又は、このような現象は、例えば、先に「この地」という3文字の生字幕が放送され、後から「球の円周は約4万kmです。」という13文字の生字幕が放送される場合に生じる(以下、第2のケースという)。
従来、第1のケースでは、生字幕「球の」が放送された場合に、字幕プレーン17cの1行目に表示された生字幕「この地」が消去されると共に、生字幕「球の」のみが1行目に表示される。又は、従来、第2のケースでは、生字幕「球の円周は約4万kmです。」が放送された場合に、字幕プレーン17cの1行目に表示された生字幕「この地」が消去されると共に、生字幕「球の円周は約4万kmです。」のみが1行目に表示される。
また、第1又は第2のケースでは、生字幕「球の」又は「球の円周は約4万kmです。」が放送される前に、生字幕「この地」の放送表示時間が経過してしまう可能性がある。この場合、生字幕「この地」が消去されてから、生字幕「球の」又は「球の円周は約4万kmです。」が表示されるまで、長時間、字幕プレーン17cに生字幕が全く表示されない状態が続く虞がある。
或いは、従来、第1のケースでは、生字幕「球の」が放送された場合に、字幕プレーン17cの1行目に生字幕「この地」が表示され、2行目に生字幕「球の」が表示される。
以上のように表示される生字幕は、視聴者が読み難く、また、内容を理解することが困難である。
本実施の形態では、まず、字幕プレーン17cの1行目が、所定の表示領域である、と看做される。
図3(a)の例では、既に1行目に表示されている生字幕(第1の字幕)の文字数は3文字である。
第1の字幕の文字数は、第1所定文字数L1以下である。従って、第1の字幕は、文字数が少ないため、読み難い生字幕である、と考えられる。
そこで、第2の字幕が表示されるまでの間に第1の字幕が消去されてしまう不都合を抑制すべく、第1の字幕に対応する放送表示時間を延長する。延長された放送表示時間を、以下では延長表示時間という。延長表示時間は、放送表示時間に所定時間を加算することによって算出してもよく、延長表示時間に“1”を超える所定の実数を乗算することによって算出してもよい。ただし、延長表示時間は、第1の字幕が表示されてから第2の字幕が表示されるまでに経過する時間よりも長いことが望ましい。
第1のケースでは、次に表示すべき生字幕(第2の字幕)の文字数は2文字である。このため、第1及び第2夫々の字幕の文字数の加算結果は5文字であり、第2所定文字数L2以下である。従って、第2の字幕は、文字数が少ないため、読み難い生字幕である、と考えられる。且つ、第1及び第2の字幕が合成された字幕は、1行目に表示することが可能であり、また、読み易い生字幕である、と考えられる。
そこで、図3(b)に示すように、第2の字幕を第1の字幕の後尾に連続配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。即ち、第1及び第2の字幕が横方向(横書きにおける可読方向)にこの順に並置された状態で、第1及び第2の字幕「この地球の」が表示される。
字幕プレーン17cの1行目のみに生字幕が表示されているため、所定の表示領域は、字幕プレーン17cの1行目のままである。
従って、図3(b)の例では、生字幕「円周は約4万kmです。」が放送された場合に、既に所定の表示領域に表示されている第1の字幕の文字数は5文字である。
第2のケースでは、第2の字幕の文字数は13文字である。このため、第1及び第2夫々の字幕の文字数の加算結果は16文字であり、第2所定文字数L2を超過している。従って、第2の字幕は、文字数が多いため、読み易い生字幕である、と考えられる。又は、第1及び第2の字幕が合成された字幕は、1行目に表示することが不可能である、と考えられる。
そこで、図3(c)に示すように、第2の字幕を第1の字幕の次行に改行配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。即ち、第1の字幕「この地」が1行目に配置され、第2の字幕「球の円周は約4万kmです。」が2行目に配置された状態で、第1及び第2の字幕が表示される。
字幕プレーン17cの1行目及び2行目に生字幕が表示されているため、所定の表示領域は、字幕プレーン17cの2行目に変更される。
従って、図3(c)の例では、新たな音声を表記する生字幕が放送された場合に、既に所定の表示領域に表示されている第1の字幕の文字数は13文字である。
以上のように、所定の表示領域である、と看做される行は、生字幕が表示されている行の最終行である。ただし、生字幕が表示されていない場合は、所定の表示領域は第1行である。
所定の表示領域には、所定の表示領域に表示される生字幕の文字数が第2所定文字数L2以下である限り、第1の字幕の後尾に次々と第2の字幕が連続配置される。
ところで、第1の字幕が字幕プレーン17cの最終行に配置されており、しかも、第2の字幕を、第1の字幕の次行に改行配置しなければならない場合、本実施の形態では、既に字幕プレーン17cに表示されている生字幕が全て消去され、第2の字幕のみが、1行目に表示される。なお、この場合、1行目の字幕が消去され、2行目以降の字幕が1行ずつ上の行へ繰り上げられて、最終行に第2の字幕が表示される構成でもよい。
第1の字幕の文字数が、第1所定文字数L1を超過している場合、第1の字幕は、文字数が多いため、読み易い生字幕である、と考えられる。
また、第1の字幕の文字数の多寡に関わらず、第1の字幕の最後尾の文字が句読点である場合、第1及び第2の字幕を合成することによって、却って読み難い生字幕になる可能性がある。これは、放送局側が、第1の字幕の最後尾を、字幕の改行位置として指定している場合も同様である。
このため、第1の字幕の文字数が第1所定文字数L1を超過しているか、又は、第1の字幕の文字数の最後尾の文字が句読点又は改行位置である場合には、第2の字幕を第1の字幕の次行に改行配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。
なお、放送表示時間又は延長表示時間が経過する前であっても、例えば字幕放送である番組から字幕放送ではないコマーシャルに切り替わるタイミングで、第1の字幕が消去される構成でもよい。
ここで、図3(c)に示すような生字幕の読み易さを更に向上させるために、CPU10が字幕データを更に修正することが考えられる。この場合、例えば字幕プレーン17cの1行目に、修正後の字幕「この地球の円周は」が表示され、2行目に修正後の字幕「約4万kmです。」が表示される。
しかしながら、このような修正を施す処理を実行することによって、音声が出力されてから生字幕が表示されるまでの遅延時間が更に長くなり、また、CPU10の演算負荷が増大するという不都合が生じる。このため、図3(c)に示すように、第1の字幕を1行目に配置し、第2の字幕を2行目に配置する単純な処理を実行する本実施の形態の構成の方が好ましい。
図4は、CPU10が実行するモード判別処理の手順を示すフローチャートである。
CPU10は、分離部12に放送データブロックが入力されたか否かを判定し(S11)、入力されていない場合(S11でNO)、S11の処理を繰り返し実行する。
分離部12に放送データブロックが入力された場合(S11でYES)、CPU10は、字幕放送が放送中であるか否かを判定する(S12)。
S12におけるCPU10は、例えば、放送データブロックのヘッダに、字幕放送の放送データブロックであることを示す情報が含まれているか否かを判定する。この情報が放送データブロックに含まれていれば、字幕放送が放送中である。
又は、S12におけるCPU10は、放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれているか否かを判定する。字幕のデータブロックが放送データブロックに含まれていれば、字幕放送が放送中である。ただし、字幕放送が放送中であっても、全ての放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれているとは限らないため、CPU10は、所定個数の放送データブロックの全てに字幕のデータブロックが含まれていない場合に、字幕放送が放送中ではない、と判定することが望ましい。
ところで、番組は字幕放送であるが、コマーシャルは字幕放送ではない、といった場合、CPU10は、例えばEPGを参照して、番組の放送が終了するまでは、コマーシャルの放送中であっても、字幕放送が放送中である、と判定する構成でもよい。
字幕放送が放送中ではない場合(S12でNO)、CPU10は、後述する文字数C1を“0”にリセットし(S13)、次いで、処理をS14へ移す。ただし、S13において、既にC1=0である場合、CPU10は、S13の処理を実行せずに、処理をS14へ移す。
CPU10は、TV受像機1の各部を制御して、通常モードで作動させ、且つ、合成部16に、表示部17への映像信号の出力を実行させる(S14)。この結果、表示部17は、図2に示すような表示画面となる。
S14の処理終了後、CPU10は、処理をS11へ戻す。
字幕放送が放送中である場合(S12でYES)、CPU10は、字幕を表示するか否かを判定する(S15)。S15において、CPU10が字幕を表示すると判定する場合とは、受信部18からCPU10に、表示所望信号が入力されてから、消去所望信号が入力されるまでか、又は、S12の処理でNOと判定されるまでの場合である。なお、CPU10は、字幕放送が放送中である場合は、原則として字幕を表示すると判定し、消去所望信号が入力されて以降は、字幕を表示しないと判定する構成でもよい。
字幕を表示しない場合(S15でNO)、CPU10は、処理をS13へ移す。
字幕を表示する場合(S15でYES)、CPU10は、TV受像機1の各部を制御して、アウトスクリーンモードで作動させる(S16)。S16の処理が実行されることによって、例えば、設定保存部19は表示設定を所定の各部へ出力し、音声/映像デコード部13は、入力された表示設定に応じて映像データを修正する。
S16の処理終了後、CPU10は、後述する字幕判別処理を行なうサブルーチン(図9参照)を呼び出し、実行する(S17)。図9に示す字幕判別処理では、字幕放送の種類が判別される。リアルタイム字幕放送である場合、字幕放送の種類を示すフラグF1に、生字幕であることを示すデータ(以下、“生字幕”という)がセットされる。一方、リアルタイム字幕放送ではない場合には、フラグF1に、通常字幕であることを示すデータ(以下、“通常字幕”という)がセットされる。
S17の処理終了後、CPU10は、フラグF1に“生字幕”がセットされているか否かを判定する(S18)。S18におけるCPU10は、本発明における字幕判定手段として機能する。
F1=“生字幕”である場合(S18でYES)、CPU10は、後述する生字幕調整処理を行なうサブルーチン(図5〜図8参照)を呼び出し、実行する(S19)。S19の処理が実行されることによって、生字幕を表示するための調整字幕データが出力される。また、字幕の表示状況を示すフラグF2に、新たな生字幕を表示することを示すデータ(以下、“新規表示”という)か、現在の生字幕を表示し続けることを示すデータ(以下、“継続表示”という)、又は、生字幕を表示しないことを示すデータ(以下、“非表示”という)がセットされる。
S19の処理終了後、CPU10は、処理をS21へ移す。
F1=“通常字幕”である場合(S18でNO)、CPU10は、通常字幕調整処理を実行する(S20)。S20の処理が実行されることによって、通常字幕を表示するための調整字幕データが出力される。また、フラグF2に、“新規表示”か、“継続表示”、又は“非表示”がセットされる。
本明細書では、通常字幕を表示するための調整字幕データに関する詳細な説明は省略する。
CPU10は、合成部16に、表示部17への映像信号の出力を実行させる(S21)。
リアルタイム字幕放送の放送中には、S21の処理が繰り返し実行されることによって、番組の進行に伴って変化する生字幕が字幕プレーン17cに順次表示される。この結果、表示部17は、図3(a)に示すような表示画面から、図3(b)又は図3(c)に示すような表示画面となる。
一方、リアルタイム字幕放送ではない字幕放送の放送中には、S21の処理が繰り返し実行されることによって、番組の進行に伴って変化する通常字幕が字幕プレーン17cに順次表示される。
S21の処理終了後、CPU10は、フラグF2に“新規表示”がセットされているか否かを判定する(S22)。
F2=“新規表示”である場合(S22でYES)、CPU10は、経過時間の計時を開始する(S23)。この経過時間は、第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間である。ただし、S23の処理を実行する前に、CPU10は、前回のS23で実行を開始した経過時間の計時を終了する。S23の処理終了後、CPU10は、処理をS11へ戻す。
F2=“継続表示”又は“非表示”である場合(S22でNO)、CPU10は、S23の処理を実行せずに、処理をS11へ戻す。このため、前回のS23の処理で実行を開始した経過時間の計時が継続される。
図5〜図8は、CPU10が実行する生字幕調整処理手順のサブルーチンを示すフローチャートである。
文字数C1は、合成部16から出力される映像信号に基づいて、表示部17に設けられている字幕プレーン17cの所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数である。
CPU10は、文字数C1が“0”であるか否かを判定する(S31)。C1=0である場合(S31でYES)、CPU10は、字幕プレーン17cの1行目が所定の表示領域であるものと看做す(S32)。
次いで、CPU10は、S11で分離部12に入力された放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれているか否かを判定する(S33)。
字幕のデータブロックが含まれていない場合(S33でNO)、CPU10は、フラグF2に“非表示”をセットしてから(S34)、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。この後、図4に示すS21の処理が実行されることによって、表示部17は、図3に示すような表示画面となるが、字幕プレーン17cに字幕は表示されない。
C1>0である場合(S31でNO)、CPU10は、S33の処理と同様に、字幕のデータブロックが含まれているか否かを判定する(S35)。
放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれている場合(S33又はS35でYES)、CPU10は、フラグF2に“新規表示”をセットする(S36)。
次いで、CPU10は、字幕デコード部21が、分離部12から入力された字幕のデータブロックをデコードし終えたか否かを判定する(S37)。
まだデコードし終えていない場合(S37でNO)、CPU10は、S37の処理を繰り返し実行する。
デコードが終了した場合(S37でYES)、CPU10は、字幕調整部23に保存されている調整字幕データを参照し、所定の表示領域に表示される第1の字幕の最後尾が、句読点又は改行位置であるか否かを判定する(S38)。
句読点又は改行位置ではない場合(S38でNO)、CPU10は、文字数C1が第1所定文字数L1以下であるか否かを判定する(S39)。
C1≦L1である場合(S39でYES)、CPU10は、字幕デコード部21が生成した入力字幕データを参照して、表示すべき字幕(即ち第2の字幕)に含まれる文字の文字数C2を計数する(S40)。
なお、CPU10が文字数C2を計数する構成に限定されず、字幕デコード部21が文字数C2を計数し、計数結果をCPU10へ出力する構成でもよい。
また、本実施の形態では、CPU10が、1個の字幕のデータブロックに係る生字幕を第2の字幕と看做す構成であるが、これに限るものではない。例えば、CPU10は、1個又は複数個の字幕のデータブロックに係る生字幕の内、生字幕に関連付けられている一の制御記号(改行位置又は字幕消去命令等を示す制御信号)から次の制御記号までの間に含まれている生字幕を第2の字幕であると看做す構成でもよい。或いは、CPU10は、字幕のデータブロックが最後に入力されてから所定時間以上経過した場合に、既に入力されている1個又は複数個の字幕のデータブロックに係る生字幕を第2の字幕であると看做す構成でもよい。
次いで、CPU10は、文字数C1,C2の加算結果C3を算出する(S41)。S41におけるCPU10は、本発明における加算手段として機能する。
更に、CPU10は、図6に示すように、加算結果C3が第2所定文字数L2以下であるか否かを判定する(S51)。S51におけるCPU10は、本発明の結果判定手段として機能する。
C3≦L2である場合(S51でYES)、CPU10は、第2の字幕を、第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S52)。
S52で生成した字幕調整信号を入力された字幕調整部23は、自身に保存されている調整字幕データを参照して、調整字幕データに含まれている字幕を取得する。次いで、字幕調整部23は、新たに入力された修正字幕データを参照して、調整字幕データに含まれている第2の字幕を取得する。更に、字幕調整部23は、調整字幕データから取得した字幕の内、第1の字幕の後尾に、修正字幕データから取得した第2の字幕が連続配置されるような字幕を生成する。更にまた、字幕調整部23は、生成した字幕を、修正字幕データに含まれている字幕と置き換えることによって、新たな調整字幕データを生成する。最後に、字幕調整部23は、生成した新たな調整字幕データを保存し、且つ、出力する。
S52の処理終了後、CPU10は、加算結果C3の値を文字数C1に代入する(S53)。S53の処理の終了後、CPU10は、所定の表示領域に表示される生字幕(即ち、第1及び第2の字幕を合成してなる生字幕)を、新たな第1の字幕と看做す。
次いで、CPU10は、S52で生成した字幕調整信号と、字幕出力信号とを、字幕調整部23へ出力する(S54)。S54の処理が実行されることによって、字幕調整信号及び字幕出力信号が入力された字幕調整部23は、本発明における字幕生成手段として機能する。
C3>L2である場合(S51でNO)、CPU10は、文字数C1が“0”であるか否かを判定し(S55)、C1=0である場合(S55でYES)、処理を後述するS61へ移す。
図5に示すように、第1の字幕の最後尾が句読点又は改行位置である場合(S38でYES)、CPU10は、処理を図6に示すS56へ移す。或いは、図5に示すように、C1>L1である場合(S39でNO)、CPU10は、処理を図6に示すS56へ移す。これらの場合、S40以降の無駄な処理を実行する必要がないため、放送された字幕が表示画面に表示されるまでの時間を短縮することができる。また、CPU10の演算負荷を軽減することができる。
C1>0である場合(S55でNO)、CPU10は、処理をS56へ移す。
CPU10は、所定の表示領域が字幕プレーン17cの最終行であるか否かを判定する(S56)。
最終行ではない場合(S56でNO)、即ち所定の表示領域が字幕プレーン17cの1行目である場合、CPU10は、所定の表示領域の次の行(即ち2行目)が所定の表示領域であるものと看做す(S57)。
次いで、CPU10は、第2の字幕を、第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S58)。
S58で生成した字幕調整信号を入力された字幕調整部23は、自身に保存されている調整字幕データを参照して、調整字幕データに含まれている字幕を取得する。次いで、字幕調整部23は、新たに入力された修正字幕データを参照して、調整字幕データに含まれている第2の字幕を取得する。更に、字幕調整部23は、修正字幕データから取得した第2の字幕が、調整字幕データから取得した字幕の内、第1の字幕の次行に改行配置されるような字幕を生成する。更にまた、字幕調整部23は、生成した字幕を、修正字幕データに含まれている字幕と置き換えることによって、新たな調整字幕データを生成する。最後に、字幕調整部23は、生成した新たな調整字幕データを保存し、且つ、出力する。
S58の処理終了後、CPU10は、文字数C2の値を文字数C1に代入し(S59)、処理をS54へ移す。このとき、S54におけるCPU10は、S58で生成した字幕調整信号と、字幕出力信号とを、字幕調整部23へ出力する。S59の処理の終了後、CPU10は、所定の表示領域に表示される生字幕(即ち、第2の字幕)を、新たな第1の字幕と看做す。
所定の表示領域が字幕プレーン17cの最終行である場合(S56でYES)、即ち所定の表示領域が字幕プレーン17cの2行目である場合、CPU10は、1行目が所定の表示領域であるものと看做す(S60)。
次いで、CPU10は、字幕プレーン17cに表示されている字幕を全て消去し、且つ、第2の字幕を1行目に配置して表示するための字幕調整信号を生成する(S61)。次いで、CPU10は、処理をS59へ移す。この後、S54におけるCPU10は、S61で生成した字幕調整信号と、字幕出力信号とを、字幕調整部23へ出力する。
S61で生成した字幕調整信号を入力された字幕調整部23は、新たに入力された修正字幕データを参照して、調整字幕データに含まれている第2の字幕を取得する。更に、字幕調整部23は、修正字幕データから取得した第2の字幕が、所定の表示領域に配置されるような字幕を生成する。更にまた、字幕調整部23は、生成した字幕を、修正字幕データに含まれている字幕と置き換えることによって、新たな調整字幕データを生成する。最後に、字幕調整部23は、生成した新たな調整字幕データを保存し、且つ、出力する。
ただし、文字数C1が“0”である場合、第1の字幕は存在しない。このため、S52におけるCPU10は、所定の表示領域に第2の字幕のみを配置して表示するための字幕調整信号を生成する。この場合に字幕調整部23が実行する処理は、文字数C1が“1”以上である場合と同様である。
S54の処理終了後、CPU10は、図7に示すように、字幕デコード部21が生成した入力字幕データを参照して、放送表示時間を取得する(S71)。
次いで、CPU10は、文字数C1が第1所定文字数L1以下であるか否かを判定する(S72)。S72におけるCPU10は、本発明における文字数判定手段として機能する。
C1≦L1である場合(S72でYES)、CPU10は、S71で取得した放送表示時間を用いて延長表示時間を算出し(S73)、算出した延長表示時間を、最長表示時間として決定する(S74)。
このように、本実施の形態では、予め延長表示時間を最長表示時間としてあるため、放送表示時間が経過した時点でまだ第2の字幕のデータを得ていない場合に、表示時間を自動的に延長することができる。
C1>L1である場合(S72でNO)、CPU10は、処理をS74へ移し、S71で取得した放送表示時間を、最長表示時間として決定する。
S74の処理完了後、CPU10は、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。
なお、CPU10は、C1>L1であっても、延長表示時間を最長表示時間として決定する構成でもよい。
図5に示すように、放送データブロックに字幕のデータブロックが含まれていない場合(S35でNO)、図8に示すように、CPU10は、S23で計時を開始した経過時間が、最長表示時間以上であるか否かを判定する(S81)。
経過時間が最長表示時間未満である場合(S81でNO)、CPU10は、字幕出力信号を字幕調整部23へ出力する(S82)。この結果、字幕プレーン17cに表示されている字幕は変化しない。
S82の処理終了後、CPU10は、フラグF2に“継続表示”をセットしてから(S83)、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。
一方、経過時間が最長表示時間以上である場合は(S81でYES)、字幕調整信号及び字幕出力信号の何れも出力されない。CPU10は、フラグF2に“非表示”をセットしてから(S84)、生字幕調整処理を終了して、処理を元のルーチンへ戻す。この結果、字幕プレーン17cに表示されている字幕は全て消去される。
図9は、CPU10が実行する字幕判別処理手順のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
リモコン3には、字幕が読み難いと感じた視聴者が操作するための操作ボタンが設けられている。又は、TV受像機1の設定メニュー画面に、字幕が読み難いと感じた視聴者が選択するためのアイコンが配置されている。このような場合、視聴者がリモコン3を操作することによって、字幕が読み難い(即ち、生字幕である)ことを示す制御信号がCPU10に入力される。つまり、リモコン3は、本発明における操作部として機能する。また、CPU10は、本発明における入力手段として機能する。なお、TV受像機1に操作部が設けられていてもよい。
また、制御部100の不揮発性メモリ又は揮発性メモリには、生字幕を放送する番組の番組情報が記憶される。つまり、制御部100は、本発明における記憶手段として機能する。本実施の形態においては、制御部100に記憶される番組情報とは、番組のタイトル、放送開始時間及び放送終了時間等、現在視聴されている番組を特定するための情報である。
なお、番組情報として、番組のジャンル(例えばニュース、及び天気予報等)が制御部100に記憶される構成でもよい。また、番組情報は、TV受像機1の工場出荷時に予め記憶されてもよい。
CPU10は、OSD生成部20に入力されたEPGのデータブロックの解析結果を参照して、現在視聴されている番組の番組情報を取得する(S91)。S91におけるCPU10は、番組抽出手段として機能する。
次いで、CPU10は、制御部100に記憶されている番組情報と、S91で取得した番組情報とを比較し、一致する番組情報が存在するか否かを判定する(S92)。
一致する番組情報が存在する場合(S92でYES)、CPU10は、フラグF1に“生字幕”をセットして(S93)、処理を元のルーチンへ戻す。この結果、CPU10は、図4に示すS18でYESと判定してS19の処理を実行する。
一致する番組情報が存在しない場合(S92でNO)、CPU10は、生字幕であることを示す制御信号が入力されたか否かを判定する(S94)。
制御信号が入力された場合(S94でYES)、CPU10は、S91で取得した番組情報を、制御部100に記憶させ(S95)、処理をS93へ移す。S95におけるCPU10は、本発明における記憶制御手段として機能する。
制御信号がまだ入力されていない場合(S94でNO)、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S96)、処理を元のルーチンへ戻す。この結果、CPU10は、図4に示すS18でNOと判定してS20の処理を実行する。
以上の結果、制御部100に番組情報が記憶されている番組は、全てリアルタイム字幕放送の番組であると判断されて、図5〜図8に示す生字幕調整処理が実行される。この結果、生字幕の番組が放送される都度、視聴者がいちいちリモコン3を操作する必要がない。
また、制御部100に番組情報が記憶されていない番組がリアルタイム字幕放送の番組である場合には、視聴者がリモコン3を操作する。この結果、以後は、この番組も、リアルタイム字幕放送の番組であると判断されるようになる。従って、制御部100に、視聴者が視聴しない番組の番組情報を予め記憶しておく必要がない。
番組情報として、番組のジャンルが用いられる場合は、同じジャンルの全ての番組に対して生字幕調整処理が実行される。一方、番組情報として、個々の番組を特定する情報が用いられる場合は、同じジャンルであっても、例えばタイトルが異なる番組に対しては、生字幕調整処理が実行されない。
なお、S91、S92、及びS95が実行されない構成でもよい。この場合、S94が最初に実行され、判定結果に応じてS93又はS96が実行される。
また、S94及びS95が実行されない構成でもよい。この場合、S92でNOと判定されたときには、常にS96が実行される。
また、S93の処理でフラグF1に“生字幕”をセットした後は、例えば別の番組が放送開始されるまでは、字幕判別処理の実行を省略してもよい。
更に、図9に示す字幕判別処理に限定されず、後述する図10又は図11に示す字幕判別処理が実行される構成でもよい。
図10は、CPU10が実行する字幕判別処理手順のサブルーチンの他の一例を示すフローチャートである。
図10に示す字幕判別処理は、放送データブロック(例えばEPGのデータブロック)に、リアルタイム字幕放送であるか否かを示す字幕種別情報が含まれている場合に実行される。
CPU10は、OSD生成部20に入力されたEPGのデータブロックの解析結果を参照して、現在視聴されている番組の字幕種別情報を取得する(S101)。S101におけるCPU10は、情報抽出手段として機能する。
次いで、CPU10は、取得した字幕種別情報が、リアルタイム字幕放送であることを示す情報であるか否かを判定する(S102)。
リアルタイム字幕放送である場合(S102でYES)、CPU10は、フラグF1に“生字幕”をセットして(S103)、処理を元のルーチンへ戻す。
リアルタイム字幕放送ではない場合(S102でNO)、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S104)、処理を元のルーチンへ戻す。
図10に示す字幕判別処理は、番組の視聴が開始された場合に、1回だけ実行すればよい。
なお、CPU10は、放送データブロックに字幕種別情報が含まれている場合は図10に示す字幕判別処理を実行するが、字幕種別情報が含まれていない場合は図9又は図11に示す字幕判別処理を実行する構成でもよい。
図11は、CPU10が実行する字幕判別処理手順のサブルーチンの更に他の一例を示すフローチャートである。
CPU10は、音声/映像デコード部13から出力される音声信号に基づいて、音声認識処理を実行する(S111)。S111の処理が実行されることによって、番組で放送される音声を表記するテキストデータが得られる。
次いで、CPU10は、音声のテキストデータと、テキストデータに対応する音声信号が含まれていた放送データブロックを得た時刻とを関連付けて、制御部100に記憶させる(S112)。
また、CPU10は、字幕デコード部21が生成した入力字幕データを参照して、字幕のテキストデータを得る(S113)。
更に、CPU10は、S113で得た字幕のテキストデータに一致又は類似するテキストデータが制御部100に記憶されているか否かを判定する(S114)。S114におけるCPU10は、取得判定手段として機能する。
記憶されていない場合(S114でNO)、エラーが生じた虞があるため、処理をS111へ戻す。
記憶されている場合(S114でYES)、CPU10は、一致又は類似するテキストデータに関連付けられている時刻(字幕の時刻)を取得する(S115)。
次いで、CPU10は、S113で得たテキストデータに対応する字幕が含まれていた放送データブロックを得た時刻から、S115で取得した時刻を減算することによって、字幕の遅延時間を算出する(S116)。S116におけるCPU10は、時間演算手段として機能する。
更に、CPU10は、算出した遅延時間が、所定の遅延時間以上であるか否かを判定する(S117)。
遅延時間が所定の遅延時間以上である場合は(S117でYES)、リアルタイム放送であるため、CPU10は、フラグF1に“生字幕”をセットして(S118)、処理を元のルーチンへ戻す。
遅延時間が所定の遅延時間未満である場合は(S117でNO)、リアルタイム放送ではないため、CPU10は、フラグF1に“通常字幕”をセットして(S119)、処理を元のルーチンへ戻す。
図11に示す字幕判別処理は、長時間の演算を要する虞がある。このため、図11に示す字幕判別処理は、図4に示すS16の処理終了後、フラグF1に仮定的に“通常字幕”をセットしておいてから、S18以降の処理の実行と同時的に実行する構成でもよい。
また、CPU10は、図9に示す字幕判別処理のS96の処理を実行する代わりに、図11に示す字幕判別処理を実行する構成でもよい。この場合、S117でYESと判定されたときには、CPU10は、処理をS95へ移せばよい。
以上のようなTV受像機1は、本発明の実施の形態に係る映像処理装置と、表示部17とを備える。
このため、少数文字数の生字幕が放送されたときでも、先に得られた字幕データに係る第1の字幕と、後で得られた字幕データに係る第2の字幕とを、横方向に並置して表示することができる。
第1及び第2の字幕夫々は意味を成す文字列ではないとしても、第1の字幕と第2の字幕とが並置された文字列は、意味を成す文字列を含む可能性が高い。このため、表示画面に表示される字幕は、視聴者にとって、読み易く、また、内容を理解し易い。
つまり、TV受像機1は、視聴者の利便性を向上させることができる。
実施の形態 2.
本発明の実施の形態2に係る映像表示装置であるTV受像機1のハードウェア構成は、実施の形態1のTV受像機1のハードウェア構成と同様である。従って、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態では、字幕プレーン17cに、最大15文字×1行の字幕が表示可能である場合を例示する。従って、所定の表示領域は、字幕プレーン17c全体である。
図12は、本発明の実施の形態2に係る映像処理装置であるTV受像機1の表示部17にアウトスクリーンモードで表示される映像及び生字幕(第1の字幕)の一例を示す模式図である。図12は、図3(a)に対応する。
図13(a),(b)夫々は、アウトスクリーンモードで表示部17に表示される映像及び生字幕(第1及び第2の字幕)の一例を示す模式図である。図13(a),(b)は、図3(b),(c)に対応する。
図12に示すように、字幕プレーン17cに第1の字幕が表示されている場合、第1のケースでは、図13(a)に示すように、第2の字幕を第1の字幕の後尾に連続配置した状態で、第1及び第2の字幕が表示される。
一方、第2のケースでは、図13(b)に示すように、第1の字幕を消去し、且つ、第2の字幕が表示される。
このために、CPU10が実行するモード判別処理は、図4に示すモード判別処理と同様である。また、CPU10が実行する字幕判別処理は、図9〜図11の何れかに示す字幕判別処理と同様である。
CPU10が実行する生字幕調整処理は、図5〜図8に示す生字幕調整処理と略同様である。ただし、図5に示すS32の処理を実行する必要はないため、CPU10は、S31でYESの場合、S33へ処理を移す。
また、図6に示すS56、S57、S58、及びS60の処理を実行する必要はないため、CPU10は、S55でNOの場合、S61へ処理を移す。
以上のようなTV受像機1は、実施の形態1のTV受像機1と同様の効果を奏する。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではない、と考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、チューナ装置と表示装置とを備えるTV受像システムにおいて、本発明の実施の形態に係る映像処理装置が、チューナ装置に適用される構成であってもよい。この場合、チューナ装置の構成は、TV受像機1の各部と略同様の構成である。ただし、チューナ装置は、表示部17及び音声出力部15を備えていない。一方、表示装置は、表示部17及び音声出力部15夫々と同様の機能を有する。このため、チューナ装置の合成部16及び増幅部14から出力された出力映像信号及び音声信号は、表示装置に入力される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、TV受像機1に、実施の形態1,2に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
1 TV受像機(映像処理装置、映像表示装置)
10 CPU(加算手段、結果判定手段、文字数判定手段、字幕判定手段)
16 合成部(映像出力手段)
17 表示部
21 字幕デコード部(時間抽出手段)
23 字幕調整部(字幕生成手段)

Claims (12)

  1. 映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理方法において、
    出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算し、
    加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定し、
    前記加算結果が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成し、
    得られた映像データに係る映像、及び生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力することを特徴とする映像処理方法。
  2. 映像及び字幕を含む番組の放送波から、前記映像を表示するための映像データ及び前記字幕を表示するための字幕データを得て、得られた映像データに係る映像、及び得られた字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像処理装置において、
    出力されている映像信号に基づいて所定の表示領域に表示される第1の字幕の文字数と、次に得られた字幕データに係る第2の字幕の文字数とを加算する加算手段と、
    該加算手段の加算結果が所定文字数以下であるか否かを判定する結果判定手段と、
    該結果判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の後尾に連続配置して表示するための字幕データを生成する字幕生成手段と、
    得られた映像データに係る映像、及び前記字幕生成手段が生成した字幕データに係る字幕を共に表示するための映像信号を出力する映像出力手段と
    を備えることを特徴とする映像処理装置。
  3. 前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第2の字幕を、前記第1の字幕の次行に改行配置して表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする請求項2に記載の映像処理装置。
  4. 前記結果判定手段が否と判定した場合、前記字幕生成手段は、前記第1の字幕を消去し、且つ、前記第2の字幕を表示するための字幕データを生成するようにしてあることを特徴とする請求項2又は3に記載の映像処理装置。
  5. 字幕を表示し続けるべき表示時間を前記放送波から抽出する時間抽出手段と、
    前記第1の字幕の文字数が所定文字数以下であるか否かを判定する文字数判定手段と
    を更に備え、
    前記文字数判定手段が前記所定文字数以下であると判定した場合には、前記第1の字幕を表示するための映像信号の出力を継続している時間が、前記時間抽出手段によって抽出された表示時間以上に達したときであっても、該表示時間を延長するようにしてあることを特徴とする請求項2から4の何れかひとつに記載の映像処理装置。
  6. 得られた字幕データに係る字幕が、番組の放送時に作成された字幕であるか否かを判定する字幕判定手段を更に備え、
    該字幕判定手段が前記字幕であると判定した場合に、前記加算手段による加算処理を実行するようにしてあることを特徴とする請求項2から5の何れかひとつに記載の映像処理装置。
  7. 操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段を更に備え、
    前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。
  8. 前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、
    前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段と
    を更に備え、
    前記字幕判定手段は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6又は7に記載の映像処理装置。
  9. 前記字幕を放送する番組を示す番組情報を記憶する記憶手段と、
    前記放送波から番組情報を抽出する番組抽出手段と、
    操作部が操作されることによって、前記字幕であることを示す信号が入力される入力手段と、
    該入力手段に前記信号が入力された場合に、前記番組抽出手段が抽出した番組情報を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と
    を更に備え、
    前記字幕判定手段は、前記入力手段に前記信号が入力された場合、又は、前記番組抽出手段が抽出した番組情報が、前記記憶手段に記憶されている場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6に記載の映像処理装置。
  10. 前記放送波から、前記字幕であるか否かを示す字幕種別情報を抽出する情報抽出手段を更に備え、
    前記字幕判定手段は、前記情報抽出手段が抽出した字幕種別情報が、前記字幕であることを示している場合に、前記字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6から9の何れかひとつに記載の映像処理装置。
  11. 映像、字幕、及び音声を含む番組の放送波から、前記音声を出力するための音声信号を抽出する音声抽出手段と、
    該音声抽出手段が抽出した音声信号に対応する字幕データを得たか否かを判定する取得判定手段と、
    前記音声信号を得てから、前記字幕データを得るまでに経過した時間を演算する時間演算手段と
    を更に備え、
    前記字幕判定手段は、前記時間演算手段が演算した時間が、所定時間以上である場合に、前記番組の放送時に作成された字幕であると判定するようにしてあることを特徴とする請求項6から10の何れかひとつに記載の映像処理装置。
  12. 請求項2から11の何れかひとつに記載の映像処理装置と、
    該映像処理装置から入力された映像信号に基づく映像及び字幕を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
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