JP2009118360A - 放送受信装置 - Google Patents

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康之 川西
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Abstract

【課題】視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局に対する番組表を放送局名から表示しないように設定することも可能な放送受信装置を提供する。
【解決手段】CPUは、全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したときEPG画面の作成を開始し、当該放送局名に対して放送局名非表示フラグ(当該放送局での視聴年齢制限番組の総放送時間が設定時間以上である場合に設定されるフラグ)が設定されていると判定したとき、当該放送局名も非表示にして当該放送局名の放送局が放送する番組の番組名を含む番組表を非表示にする。全放送局名の検索が終了するまで、放送局名表示/非表示フラグ判定処理を含む処理を繰り返し、全放送局名の検索が終了すると、EPG画面の作成を完了させる。そして、CPUは前記作成されたEPG画面をディスプレイ装置に表示させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、選局指示されたアナログテレビジョン放送局からのアナログ放送信号を受信するアナログチューナと、選局指示されたデジタルテレビジョン放送局からのデジタル放送信号を受信するデジタルチューナとを備え、アナログ放送番組の映像音声信号またはデジタル放送番組の映像音声信号を出力することが可能な放送受信装置に関し、特に、電子番組案内データによる番組表の表示機能に関する。
近年、テレビ放送においては、放送される番組の情報である放送局名(チャンネル)、放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、ジャンル、番組内容などが含まれるEPG(Electronic Program Guide;電子番組案内)データが特定の放送局からの放送電波に多重化されて送信されてくる。
ところで、放送局からは、視聴者の好みとは無関係に、種々の内容の番組が放送されてくる。したがって、それらの番組の中には、例えば、暴力的なシーンや性的なシーンなどを含み、子供や未成年者などにとっては好ましくない番組も含まれている。
そこで、暴力的なシーンや性的なシーンなどを子供や未成年者などに視聴させたくないようするため、従来の放送受信装置では、視聴年齢制限が掛かっている番組の番組名は、EPG画面に表示できないように設定することができるように構成されている。
特開2004−187328号公報 特開2000−174649号公報 特開平8−289218号公報
しかしながら、従来の放送受信装置は、視聴年齢制限が掛かっている番組の番組名を、EPG画面に表示できないように設定することができるように構成されているが、視聴年齢制限が掛かっている番組しか放送しない放送局に対して、視聴年齢制限が掛かっている番組の番組名を、EPG画面に表示できないように設定すると、その放送局の放送局名だけが表示されるので、子供や未成年者は、その放送局は、暴力的なシーンや性的なシーンなどを含む番組を放送していると推測されると言う課題が生じる。
なお、特許文献1の従来技術では、レートデータが所定の条件を満足すると判定されたときに、そのレートデータに対応する番組のチャンネルに関するチャンネル情報を選局マップから削除しているが、EPG画面においての放送局名および番組名の削除(非表示)、あるいは番組名のみの削除(非表示)については開示されていない。
特許文献2の従来技術では、予め定めた条件に応じて、EPGにおける番組名、番組内容を非表示または番組選局不可とし、また必要に応じて、それらを表示または選局可能にしている。即ち、この従来技術では、予めユーザにより、デジタル放送受信機内のメモリまたはICカードに視聴年齢情報を登録し、この視聴年齢情報が示す視聴年齢を超えた番組に関してのみ、その番組の番組名をマスク文字列で表示するようにしているが、視聴年齢制限が掛かっている番組しか放送しない放送局に対して、視聴年齢制限が掛かっている番組の番組名を、EPG画面に表示できないように設定すると、その放送局の放送局名だけが表示されるので、子供や未成年者は、その放送局は、暴力的なシーンや性的なシーンなどを含む番組を放送していると推測されると言う課題が生じる。
特許文献3の従来技術では、マルチ画面において、年齢制限が付された画面が子画面に表示されることを防止するようにしているが、この従来技術も、視聴年齢制限が掛かっている番組しか放送しない放送局に対して、視聴年齢制限が掛かっている番組の番組名を、EPG画面に表示できないように設定すると、その放送局の放送局名だけが表示されるので、子供や未成年者は、その放送局は、暴力的なシーンや性的なシーンなどを含む番組を放送していると推測されると言う課題が生じる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局に対する番組表を放送局名から表示しないように設定することも可能な放送受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、選局指示されたアナログテレビジョン放送局からのアナログ放送信号を受信するアナログチューナと、選局指示されたデジタルテレビジョン放送局からのデジタル放送信号を受信するデジタルチューナとを備え、アナログ放送番組の映像音声信号またはデジタル放送番組の映像音声信号を出力することが可能な放送受信装置において、特定のテレビジョン放送局から送られて来た電子番組案内データを受信してメモリに格納する電子番組案内データ格納手段と、番組表の表示要求が有ったとき、前記メモリから電子番組案内データを読み出す電子番組案内データ読出手段と、前記読み出された電子番組案内データに含まれる放送局名に対応する番組情報を調査する番組情報調査手段と、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢以上に該当する番組であるか否かを判定することにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有るか否かを判定する視聴年齢制限番組有無判定手段と、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有ると判定されたとき、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグを設定する番組名非表示フラグ設定手段と、前記視聴年齢制限に引っ掛かる番組の当該放送局での総放送時間を算出する視聴制限番組総放送時間算出手段と、前記算出された総放送時間が設定時間以上であるか否かを判定する総放送時間判定手段と、前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたとき当該放送局の放送局名を非表示にするための放送局名非表示フラグを設定する放送局名非表示フラグ設定手段と、前記算出された総放送時間が設定時間未満であると判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定し、また、前記視聴年齢制限番組有無判定手段により視聴年齢制限に引っ掛かる番組が無いと判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定する放送局名表示フラグ設定手段と、前記番組情報調査手段による処理および前記視聴年齢制限番組有無判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したとき、電子番組案内画面の作成を開始する電子番組案内画面作成開始手段と、前記電子番組案内画面の作成が開始すると、放送局名を検索して当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されているか放送局名非表示フラグが設定されているかを判定する放送局名表示/非表示フラグ判定手段と、当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されていると判定されたとき、当該放送局名を表示させる放送局名表示手段と、当該放送局名に対応する番組情報を取得して、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されているか番組名表示フラグが設定されているかを判定する番組名非表示/表示フラグ判定手段と、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を非表示にする番組名非表示手段と、前記番組情報に番組名表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を表示させる番組名表示手段と、当該放送局名に対して放送局名非表示フラグが設定されていると前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段により判定されたとき、当該放送局名も非表示にして当該番組表を非表示にする放送局名非表示手段と、前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局名の検索が終了することにより、電子番組案内画面の作成を完了させる電子番組案内画面作成完了手段と、前記作成された電子番組案内画面をディスプレイ装置に表示させる電子番組案内画面表示手段と、を備えたことを特徴とする放送受信装置を提供する。
この構成においては、特定のテレビジョン放送局から送られて来た電子番組案内データはメモリに格納され、番組表の表示要求が有ったとき、前記メモリから電子番組案内データが読み出され、電子番組案内データに含まれる放送局名に対応する番組情報が調査される。前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢以上に該当する番組であるか否かが判定されることにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有るか否かが判定される。
前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有ると判定されたとき、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグが設定され、前記視聴年齢制限に引っ掛かる番組の当該放送局での総放送時間が算出される。そして、前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたとき、当該放送局の放送局名を非表示にするための放送局名非表示フラグが設定される。
前記算出された総放送時間が設定時間未満であると判定されたときは、当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグが設定される。また、視聴年齢制限に引っ掛かる番組が無いと判定されたとき、当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグが設定される。前記番組情報調査処理および前記視聴年齢制限番組有無判定処理を含む処理を繰り返し、全放送局の番組情報の調査が終了すると、電子番組案内画面の作成が開始される。
電子番組案内画面の作成が開始すると、放送局名が検索されて当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されているか放送局名非表示フラグが設定されているかが判定される。当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されていると判定されたとき、当該放送局名が表示される。次に、当該放送局名に対応する番組情報が取得され、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されているか番組名表示フラグが設定されているかが判定される。前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名が非表示にされる。前記番組情報に番組名表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名が表示される。
当該放送局名に対して放送局名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、当該放送局名も非表示にされ当該番組表が非表示にされる。前記放送局名表示/非表示フラグ判定処理を含む処理が繰り返され、全放送局名の検索が終了すると、電子番組案内画面の作成が完了し、電子番組案内画面がディスプレイ装置に表示される。
この構成によれば、視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局に対する番組表を放送局名から表示しないように設定することも可能な放送受信装置を提供することができる。したがって、この放送受信装置を搭載したテレビジョン受像機、あるいはこの放送受信装置を搭載したセットトップボックスに接続されたテレビジョン受像機にあっては、子供や未成年者は、視聴年齢制限が有る番組を視聴することができなくなると言う効果が得られる。
また、この放送受信装置を搭載した、DVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダなどは、ディスプレイ装置に視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局があった場合、この放送局の放送局名から番組表を電子番組案内画面に表示しないので、子供や未成年者は、視聴年齢制限番組を電子番組案内画面から録画予約することができないと言う効果が得られる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、電子番組案内画面は、横軸が放送局名を示す放送局名軸と縦軸が番組の放送時間帯を示す時間軸とを有する構成、または縦軸が前記放送局名軸と横軸が前記時間軸とを有する構成であり、放送局名が非表示である場合は、当該放送局名および当該放送局名の放送局が放送する番組名の全部を非表示にして、当該放送局名および番組名の表示枠を消去するようにしたので、電子番組案内画面においては、放送局名が非表示である場合、子供や未成年者に当該放送局名の放送局が有ることが知られることがない。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、装置に設定されている視聴年齢制限の年齢は、ユーザ操作により設定可能で且つ変更可能であるので、使用環境に応じて装置側の視聴年齢制限の年齢を設定することができる。
請求項4の発明では、請求項1の発明において、算出された総放送時間が設定時間以上であるかの判定を行うための前記設定時間は、ユーザ操作により設定可能で且つ変更可能であるので、当該放送局が放送する番組の中で、視聴年齢制限が掛けられた番組の総放送時間によって、ユーザが当該放送局名を非表示にするか表示にするかを決めることができる。
以上のように本発明によれば、視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局に対する番組表を放送局名から表示しないように設定することも可能な放送受信装置を提供することができる。したがって、この放送受信装置を搭載したテレビジョン受像機、あるいはこの放送受信装置を搭載したセットトップボックスに接続されたテレビジョン受像機にあっては、子供や未成年者は、視聴年齢制限が有る番組を視聴することができなくなると言う効果が得られる。
また、この放送受信装置を搭載した、DVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダなどは、ディスプレイ装置に視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局があった場合、この放送局の放送局名から番組表を電子番組案内画面に表示しないので、子供や未成年者は、視聴年齢制限番組を電子番組案内画面から録画予約することができないと言う効果が得られる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る放送受信装置を搭載したテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。ここでは、本発明の放送受信装置をテレビジョン受像機に搭載した構成について説明するが、これに限らず、本発明の放送受信装置を、STB(セットトップボックス)、DVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダなどに搭載しても良い。
図1において、テレビジョン受像機1は、放送受信装置Aを搭載している。放送受信装置Aは、BS(放送衛星)/CS(通信衛星)デジタル放送受信用のアンテナ2に接続された入力端子3と、この入力端子3に接続されたBS/CSチューナ4と、このBS/CSチューナ4に接続されたPSK(Phase Shift Keying;位相変調)復調器5と、このPSK復調器5に接続された信号処理部6と、地上デジタル放送受信用のアンテナ7に接続された入力端子8、この入力端子8に接続された地上デジタル放送受信用のチューナ(以下、デジタルチューナと言う)9と、このデジタルチューナ9および信号処理部6に接続したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)復調器10と、信号処理部6に接続されたグラフィック処理部11と、信号処理部6に接続された音声処理部12と、グラフィック処理部11に接続されたOSD(On Screen Display )信号処理部13とを備えている。テレビジョン受像機1には、グラフィック処理部11に接続された映像処理部14を備えている。
また、放送受信装置Aは、演算処理や制御を行うCPU15、このCPU15が実行する制御プログラムを記憶したROM16、CPU15の動作に必要なデータを一時的に格納するRAM17、各種の設定情報および制御情報を記憶した不揮発性メモリ18を有し、テレビジョン受像機1の全体を制御する制御部19と、入力端子8に接続されたアナログ放送用のチューナ(以下、アナログチューナと言う)20と、このアナログチューナ20および信号処理部6に接続されたアナログ復調器21と、制御部19に接続されたタイマ部22と、このタイマ部22に電源供給を行うバックアップ電源23とを備えている。
アンテナ2としては、通常、パラボラアンテナが用いられ、アンテナ7としては、地上波受信用の例えば、八木アンテナが用いられる。BS/CSチューナ4は、衛星デジタル放送受信用であり、制御部19の制御によって選局を行い、衛星デジタルテレビジョン放送信号を受信する。PSK復調器5は、衛星デジタルテレビジョン放送信号をデジタルの映像信号と音声信号に復調する。
デジタルチューナ9は、地上デジタル放送受信用のチューナであり、制御部19の制御によって選局を行い、地上デジタルテレビジョン放送信号を受信する。OFDM復調器10は、地上デジタルテレビジョン放送信号をデジタルの映像信号と音声信号に復調する。
アナログチューナ20は、従来からのアナログ放送受信用のチューナであり、制御部19の制御によって選局を行い、アナログテレビジョン放送信号を受信する。アナログ復調器21は、アナログテレビジョン放送信号をアナログによる映像信号と音声信号に復調する。
信号処理部6は、PSK復調器5から供給されたデジタルの映像信号および音声信号と、OFDM復調器10から供給されたデジタルの映像信号および音声信号とに対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部11および音声処理部12へ出力する。また、信号処理部6は、アナログ復調器21による復調信号をデジタル化し、それぞれの結果をグラフィック処理部11および音声処理部12へ出力する。
グラフィック処理部11は、信号処理部6からのデジタルの映像信号に、OSD信号生成部13で生成されたOSD信号を重畳して出力する。また、グラフィック処理部11は、信号処理部6からの映像信号とOSD信号生成部13からのOSD信号を選択的に出力し、あるいは両方からの出力画面が半分づつを占めるように出力する。
テレビジョン受像機1の音声処理部12は、信号処理部6からのデジタルによる音声信号を、テレビジョン受像機1のスピーカ24が音声化可能なアナログ音声信号に変換すると共に、そのアナログ音声信号を増幅して出力する。テレビジョン受像機1の映像処理部14は、グラフィック処理部11からのデジタル映像信号を、テレビジョン受像機1のディスプレイ装置25が表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換してディスプレイ装置25へ出力する。
制御部19は、操作部26からの操作信号を受け、またはリモコン(リモートコントローラ)27からの赤外線の操作信号を受光部28を介して受信し、その操作信号を反映した制御を行う。タイマ部22は、例えば、水晶発振回路、分周回路などにより基準クロック信号を生成し、この基準クロック信号に基づいて時刻情報を生成するリアルタイムクロック機能、単独で動作をする自走機能、および外部から時刻情報を更新できる機能(アナログ放送信号またはデジタル放送信号に含まれる時刻情報に従ってタイマ部22が計時している現在時刻の更新機能)を有している。このタイマ部22は、電源オフ時には、バックアップ電源23を電源にして動作し、テレビジョン受像機1が電源オフになっても時計動作を継続する。
制御部19のCPU15には、特定のテレビジョン放送局から送られて来た電子番組案内データを受信して不揮発性メモリ18に格納する電子番組案内データ格納手段と、番組表の表示要求が有ったとき、不揮発性メモリ18から電子番組案内データを読み出す電子番組案内データ読出手段と、前記読み出された電子番組案内データに含まれる放送局名に対応する番組情報を調査する番組情報調査手段と、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢以上に該当する番組であるか否かを判定することにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有るか否かを判定する視聴年齢制限番組有無判定手段と、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有ると判定されたとき、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグを設定する番組名非表示フラグ設定手段と、前記視聴年齢制限に引っ掛かる番組の当該放送局での総放送時間を算出する視聴制限番組総放送時間算出手段と、前記算出された総放送時間が設定時間以上であるか否かを判定する総放送時間判定手段と、前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたとき当該放送局の放送局名を非表示にするための放送局名非表示フラグを設定する放送局名非表示フラグ設定手段と、前記算出された総放送時間が設定時間未満であると判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定し、また、前記視聴年齢制限番組有無判定手段により視聴年齢制限に引っ掛かる番組が無いと判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定する放送局名表示フラグ設定手段と、前記番組情報調査手段による処理および前記視聴年齢制限番組有無判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したとき、電子番組案内画面の作成を開始する電子番組案内画面作成開始手段とが備えられている。
また、CPU15には、前記電子番組案内画面の作成が開始すると、放送局名を検索して当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されているか放送局名非表示フラグが設定されているかを判定する放送局名表示/非表示フラグ判定手段と、当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されていると判定されたとき、当該放送局名を表示させる放送局名表示手段と、当該放送局名に対応する番組情報を取得して、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されているか番組名表示フラグが設定されているかを判定する番組名非表示/表示フラグ判定手段と、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を非表示にする番組名非表示手段と、前記番組情報に番組名表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を表示させる番組名表示手段と、当該放送局名に対して放送局名非表示フラグが設定されていると前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段により判定されたとき、当該放送局名も非表示にして当該番組表を非表示にする放送局名非表示手段と、前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局名の検索が終了することにより、電子番組案内画面の作成を完了させる電子番組案内画面作成完了手段と、前記作成された電子番組案内画面をディスプレイ装置25に表示させる電子番組案内画面表示手段とが備えられている。
次に、テレビジョン受像機1の全体の動作について説明する。ユーザが、操作部26またはリモコン27の電源キーを押下すると、テレビジョン受像機1の電源がオンになる。テレビジョン受像機1の購入後の設置、電源コードを抜いたまま長時間放置した後などにおいて電源を投入したとき、リモコン27などを用いてユーザが時刻情報を設定した場合、この時刻情報を制御部19によりRAM17に格納し、この時刻情報を読み出してタイマ部23への時刻設定を実施する。以後、タイマ部23は、自走して計時を続けるが、BS/CSチューナ4、またはデジタルチューナ9により受信されたデジタル放送信号に含まれる時刻情報、またはアナログチューナ20により受信されたアナログ放送信号に含まれる時刻情報を得ることにより、現在時刻が正しくなるように更新する。
ここで、ユーザがリモコン27を操作して、BS/CSデジタル放送、地上デジタル放送、またはアナログ放送の一つを選択すると、この選択に応じて、制御部19は、チューナ4,9,20の内の対応する一つを動作状態にする。例えば、BS/CSデジタル放送が選択された場合は、アンテナ2で受信したデジタルテレビジョン放送信号は、BS/CSチューナ4に入力される。ユーザが所望のチャンネルを選択すると、そのチャンネルの放送信号はPSK復調器5に入力される。PSK復調器5は、デジタルの映像信号とデジタルの音声信号とデータ信号に復調した後、この復調信号を信号処理部6へ出力する。
また、アンテナ7で受信した地上デジタルおよびアナログのテレビジョン放送信号は、デジタルチューナ9およびアナログチューナ20に入力される。デジタルチューナ9で選局された地上デジタル放送信号は、OFDM復調器10によってデジタルの映像信号とデジタルの音声信号とデータ信号に復調された後、信号処理部6へ出力される。アナログチューナ20で選局された地上アナログ放送信号は、アナログ復調器21によってアナログの映像信号とアナログの音声信号とデータ信号に復調された後、信号処理部6へ出力される。
信号処理部6は、受信側からの復調信号に対し、放送系統ごとに映像信号と音声信号に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部11および音声処理部12へ出力する。また、信号処理部6は、BSデータ放送または地上波データ放送の情報から時刻情報を抽出し、制御部19内のRAM17に一旦格納する。制御部19は、自走しているタイマ部22の時刻情報を読み込み、この時刻情報がデータ放送から入力した時刻情報と比べてずれている場合は、データ放送より得られた時刻情報をRAM17より取り出し、タイマ部22に設定する。即ち、制御部19は、タイマ部22により計時されている時刻が正しい現在時刻になるように時刻を修正する。
テレビジョン受像機1の電源がオフされたり、電源コードが引き抜かれた場合、あるいは、降雨、降雪、月食などにより、デジタル放送の電波の受信状態が悪くなったりした場合、デジタル放送側からの時刻情報の入手ができなくなり、タイマ部22の時刻更新は行われなくなる。電源オフになっても、バックアップ電源23からタイマ部22に電源供給が行われ、タイマ部22は機能を維持する。これにより、時刻情報は更新され、電源オフ後に電源を立ち上げた際、制御部19は、タイマ部22より時刻情報を取り込み、OSD信号生成部13へ出力する。OSD信号生成部13は、時刻情報を文字情報に変換してグラフィック処理部11へ出力する。グラフィック処理部11は、文字情報を信号処理部6からの映像信号に重畳し、更に映像処理部14によって色調整が行われる。このようにして得られた映像信号が、ディスプレイ装置25に時刻情報として時計が表示される。
グラフィック処理部11からのデジタル映像信号は、映像処理部14によって、ディスプレイ装置25で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換された後、ディスプレイ装置25に入力される。また、音声処理部12では、信号処理部6からのデジタルによる音声信号をアナログの音声信号に変換し、このアナログの音声信号によりスピーカ24を駆動させ、スピーカ24から音声を出力させる。
図2は本実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられていない場合にディスプレイ装置に表示されるEPG画面の一例を示す図である。
図2に示すEPG画面200の例では、2007年10月8日の放送時間帯がPM9時からAM0時(正確にはPM11時59分59秒)までのAテレビ〜Fテレビまでの番組表が表示されている。例えば、3チャンネルのAテレビでは、番組名として「なつかしのメロディ」「ニュースワールド」が表示されている。4チャンネルのBテレビでは、番組名として「ニューライフ」「ショックな出来事」「スペシャルトーク」が表示されている。5チャンネルのCテレビでは、番組名として「ロシア語」「英会話」「フランス語」が表示されている。6チャンネルのDテレビでは、番組名として「私のこだわり」「アニメライブ」「オーラの光」が表示されている。7チャンネルのEテレビでは、番組名として「実際にあった怖い話」「イレブン映像」が表示されている。8チャンネルのFテレビでは、番組名として「スターミュージック」「ニュースコレクション」が表示されている。
なお、このEPG画面200は、例えば、リモコンの上下方向キーの操作により、他の時間帯の番組の番組名を表示させたり、リモコンの左右方向キーの操作により、現在表示されているチャンネルの番組名以外のチャンネルの番組名を表示させたり、あるいは例えば、リモコンの日にち変更キーの操作により、現在の日から長くて8日までの番組表を表示させることができる。
図3は本実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられている場合で且つ視聴年齢制限に引っ掛かる番組の総放送時間と比較する設定時間が長く設定されている場合におけるEPG画面の一例を示す図である。
図3に示すEPG画面300の例では、2007年10月8日の放送時間帯がPM9時からAM0時(正確にはPM11時59分59秒)までのA,B,C,D,F,Gテレビの番組表が表示されている。例えば、3チャンネルのAテレビでは、番組名として「なつかしのメロディ」「ニュースワールド」が表示されている。4チャンネルのBテレビでは、番組名として「ニューライフ」「スペシャルトーク」が表示されている。5チャンネルのCテレビでは、番組名として「ロシア語」「英会話」「フランス語」が表示されている。6チャンネルのDテレビでは、番組名として「私のこだわり」「アニメライブ」「オーラの光」が表示されている。8チャンネルのFテレビでは、番組名として「スターミュージック」「ニュースコレクション」が表示されている。9チャンネルのGテレビでは、番組名として「ドラマナイン」「ニュース11」が表示されている。
図3に示すEPG画面300と図2に示すEPG画面200とを見比べると、EPG画面300では、EPG画面200における番組名「ショックな出来事」が表示されていない。これは、番組名「ショックな出来事」の番組が視聴年齢制限に引っ掛かるが(図6のステップA2のYes)、Bテレビにおける視聴年齢制限番組の総放送時間が設定時間未満であるので(図6のステップのNo)、放送局名(Bテレビ)が表示されている例を示している。
また、EPG画面300では、EPG画面200におけるEテレビの番組が表示されていない。即ち、放送局名「(7)Eテレビ」および番組名「実際にあった怖い話」「イレブン映像」が表示されていない。この場合は、Eテレビの番組が無いものとしてEPG画面300には表示されていない。このように(7)Eテレビおよびその番組名を表示せずに、(6)Dテレビおよびその番組名に引き続き、(8)Fテレビおよびその番組名を表示させることにより、視聴年齢制限が掛かっている番組およびこの番組を放送する放送局があることを子供や未成年者に知られることがない。
このように放送局名「(7)Eテレビ」およびその番組名を表示しない状態になるのは、番組名「実際にあった怖い話」と「イレブン映像」の番組が視聴年齢制限に引っ掛かり(図6のステップA2のYes)、更にEテレビにおける視聴年齢制限番組の総放送時間が設定時間以上(図6のステップA6のYes)である場合に生じる。例えば、設定時間が20時間であれば、Eテレビは、24時間中に20時間以上、視聴年齢制限番組を放送していることになるので、放送局名「(7)Eテレビ」およびその番組名を表示しない状態にされる。要するに、放送局名が非表示である場合は、当該放送局名および当該放送局名の放送局が放送する番組名の全部を非表示にして、当該放送局名および番組名の表示枠を消去する。これにより、EPG画面300においては、放送局名が非表示である場合、子供や未成年者に当該放送局名の放送局が有ることが知られることがない。
図4は本実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられている場合で且つ視聴年齢制限に引っ掛かる番組の総放送時間と比較する設定時間が短く設定されている場合におけるEPG画面の一例を示す図である。
図4に示すEPG画面400の例では、2007年10月8日の放送時間帯がPM9時からAM0時(正確にはPM11時59分59秒)までのA,C,D,F,G,Hテレビの番組表が表示されている。例えば、3チャンネルのAテレビでは、番組名として「なつかしのメロディ」「ニュースワールド」が表示されている。5チャンネルのCテレビでは、番組名として「ロシア語」「英会話」「フランス語」が表示されている。6チャンネルのDテレビでは、番組名として「私のこだわり」「アニメライブ」「オーラの光」が表示されている。8チャンネルのFテレビでは、番組名として「スターミュージック」「ニュースコレクション」が表示されている。9チャンネルのGテレビでは、番組名として「ドラマナイン」「ニュース11」が表示されている。10チャンネルのHテレビでは、番組表として「ギター演奏会」「歌謡パラダイス」「ステージワン」が表示されている。
図4に示すEPG画面400と図2に示すEPG画面200とを見比べると、EPG画面400では、EPG画面200における放送局名「(4)Bテレビ」および番組名「ニューライフ」「ショックな出来事」「スペシャルトーク」が表示されていない。これは、番組名「ショックな出来事」の番組が視聴年齢制限に引っ掛かり(図6のステップA2のYes)、Bテレビにおける視聴年齢制限番組の総放送時間が設定時間(例えば1時間)以上であるので(図6のステップのYes)、放送局名「(4)Bテレビ」および番組名「ニューライフ」「ショックな出来事」「スペシャルトーク」が表示されていない。即ち、「(4)Bテレビ」という放送局名が表示されないと共に、Bテレビが放送する全ての番組の番組名が表示されない。
また、EPG画面400では、EPG画面200におけるEテレビの番組が表示されていない。即ち、放送局名「(7)Eテレビ」および番組名「実際にあった怖い話」「イレブン映像」が表示されていない。この場合は、Eテレビの番組が無いものとしてEPG画面400には表示されていない。このように(7)Eテレビおよびその番組名を表示せずに、(6)Dテレビおよびその番組名に引き続き(8)Fテレビおよびその番組名を表示させることにより、視聴年齢制限が掛かっている番組があることを子供や未成年者に知られることがない。
このように、放送局名「(4)Bテレビ」およびその番組名ならびに放送局名「(7)Eテレビ」およびその番組名を表示しない状態になるのは、番組名「ショックな出来事」と「実際にあった怖い話」と「イレブン映像」の番組が視聴年齢制限に引っ掛かり(図6のステップA2のYes)、更にBテレビとEテレビにおけるそれぞれの視聴年齢制限番組の総放送時間が設定時間以上(図6のステップA6のYes)である場合に生じる。例えば、設定時間が1時間であれば、BテレビやEテレビは、24時間中に1時間以上、視聴年齢制限番組を放送していることになるので、放送局名「(4)Bテレビ」およびその番組名ならびに放送局名「(7)Eテレビ」およびその番組名を表示しない状態にされる。
なお、図3に示すようなEPG画面300や図4に示すようなEPG画面400は、装置側の視聴年齢制限の機能を解除するためのパスワードをリモコン27の操作により制御部19(図1参照)に入力すれば、その機能が解除され、図3に示すようなEPG画面300や図4に示すようなEPG画面400に代って、図2に示すようなEPG画面200がディスプレイ装置25に表示される。
図2に示すようなEPG画面200、図3に示すようなEPG画面300、図4に示すようなEPG画面400は、横軸が放送局名を示す放送局名軸と、縦軸が番組の放送時間帯を示す時間軸とを有する構成であるが、縦軸が前記放送局名軸と、横軸が前記時間軸とを有する構成であっても良い。
図5は本実施形態においてテレビジョン受像機がEPGデータを受信してからEPG画面を表示するまでの処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照してテレビジョン受像機がEPGデータを受信してからEPG画面を表示するまでの処理について説明する。
放送受信装置Aにおける制御部19のCPU15が、特定放送局からのEPGデータを、例えばデジタルチューナ9を介して受信すると(ステップS1)、CPU15の電子番組案内データ格納手段は、そのEPGデータを不揮発性メモリ18に格納する(ステップS2)。この後、ユーザによるリモコン27の番組表キーの操作により、CPU15の電子番組案内データ読出手段は、番組表の表示要求が有ったことを検知し(ステップS3)、不揮発性メモリ18からEPGデータを読み出す(ステップS7)。
なお、不揮発性メモリ18に格納されたEPGデータは、例えば、午前0時になると(ステップS4)、CPU15は、例えばデジタルチューナ9を介してEPGデータを受信し(ステップS5)、不揮発性メモリ18のEPGデータを上書きして更新する(ステップS6)。なお、EPGデータを更新する時刻は、午前0時に限らず、放送局から送信されるEPGデータが更新される時刻に合わせれば、EPGデータを最も早く更新させることができる。
不揮発性メモリ18からEPGデータが読み出された後(ステップS7)、CPU15の番組情報調査手段は、前記読み出されたEPGデータに含まれる放送局名に対応する番組情報を調査し、放送局名の表示/非表示を行う処理を実行する(ステップS8)。放送局名の表示/非表示を行う処理については、後述する図6のフローチャートにおいて説明する。
放送局名の表示/非表示の処理が実行された後、CPU15は、EPG画面の作成処理を行う(ステップS9)。このEPG画面の作成処理については、後述する図7のフローチャートにおいて説明する。EPG画面の作成処理が行われた後、CPU15は、その作成されたEPG画面のデータを、OSD信号生成部13、グラフィック処理部11および映像処理部14で各処理を行い、ディスプレイ装置25に供給することにより、EPG画面をディスプレイ装置25に表示させる(ステップS10)。
図6は図5に示すステップS8の処理である放送局名の表示/非表示の処理を詳細に示したフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照して放送局名の表示/非表示の処理について説明する。
CPU15の電子番組案内データ読出手段が、不揮発性メモリ18からEPGデータを読み出した(ステップS7)後、CPU15の番組情報調査手段は、前記読み出されたEPGデータに含まれる放送局名に対応する番組情報を調査する(ステップA1)。CPU15の番組情報調査手段は、例えば、このテレビジョン受像機1で放送信号を受信できる放送局の放送局名が、Aテレビ、Bテレビ、Cテレビ、Dテレビ、Eテレビ、Fテレビ、Gテレビ、Hテレビであれば、先ずAテレビが放送する番組情報を調査する。
そして、CPU15の視聴年齢制限番組有無判定手段は、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢以上に該当する番組であるか否かを判定することにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有るか否かを判定する(ステップA2)。
前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有ると判定されたとき、CPU15の番組名非表示フラグ設定手段は、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグを設定する(ステップA3)。CPU15の番組名非表示フラグ設定手段は、例えば、Aテレビが放送する番組の中で、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグを設定する。
このようなステップA2〜A3の処理を繰り返し、当該放送局(例えばAテレビ)が放送する番組の番組情報の調査が終了すると(ステップA4)、CPU15の視聴制限番組総放送時間算出手段は、当該放送局が放送する番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組の当該放送局での総放送時間を算出する(ステップA5)。例えば、視聴制限番組総放送時間算出手段は、Aテレビが放送する番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組の総放送時間を算出する。
そして、CPU15の総放送時間判定手段は、前記算出された総放送時間が設定時間以上であるか否かを判定する(ステップA6)。前記設定時間は、ユーザ操作により、設定可能で且つ変更可能である。即ち、前記設定時間を設定するには、ユーザがリモコン27を操作して、設定時間を入力するための設定時間入力画面をディスプレイ装置25に表示させ、設定時間の入力枠に時間を入力することにより、設定時間を設定したり、変更したりすることができる。設定時間の時間数を24時間以内で例えば20時間に設定した場合で、前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたときは、当該放送局は、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の放送時間が20時間以上であることを示す。
前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたとき、CPU15の放送局名非表示フラグ設定手段は、当該放送局の放送局名を非表示にするための放送局名非表示フラグを設定する(ステップA7)。前記算出された総放送時間が設定時間未満であると判定されたとき、CPU15の放送局名表示フラグ設定手段は、当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定する(ステップA8)。
一方、ステップA2において、CPU15の視聴年齢制限番組有無判定手段は、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢未満であると判定することにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が無いと判定したとき、CPU15の放送局名表示フラグ設定手段は、当該放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定する(ステップA9)。
以上のように、番組情報調査手段による処理(ステップA1)および視聴年齢制限番組有無判定手段による処理(ステップA2)を含む処理を繰り返し、CPU15の電子番組案内画面作成開始手段は、前記全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したとき(ステップA10)、EPG画面の作成を開始する(図7に示すステップB1)。
図7は図5に示すステップS9の処理であるEPG画面の作成処理を詳細に示したフローチャートである。このフローチャートおよび図1を参照してEPG画面の作成処理について説明する。
CPU15の電子番組案内画面作成開始手段は、前記全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したとき(ステップA10)、EPG画面の作成を開始する(ステップB1)。そして、CPU15の放送局名表示/非表示フラグ判定手段は、放送局名を検索して(ステップB2)、当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されているか放送局名非表示フラグが設定されているかを判定する(ステップB3)。
当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されていると判定されたとき、CPU15の放送局名表示手段は、当該放送局名を表示させる(ステップB4)。次に、CPU15の番組名非表示/表示フラグ判定手段は、当該放送局名に対応する番組情報を取得して(ステップB5)、その番組情報に番組名非表示フラグが設定されているか番組名表示フラグが設定されているかを判定する(ステップB6)。
前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、CPU15の番組名非表示手段は、前記番組情報が示す番組の番組名を非表示にする(ステップB7)。前記番組情報に番組名表示フラグが設定されていると判定されたとき、CPU15の番組名表示手段は、前記番組情報が示す番組の番組名を表示させる(ステップB8)。
また、当該放送局名に対して放送局名非表示フラグが設定されていると放送局名表示/非表示フラグ判定手段により判定されたとき(ステップB3)、CPU15の放送局名非表示手段は、当該放送局名も非表示にして、当該放送局名の放送局が放送する番組の番組名を含む番組表を非表示にする(ステップB9)。
CPU15は、ステップB7またはステップB8またはステップB9の処理の後、ステップB10の処理に移り、全放送局名の検索が終了するまで、放送局名表示/非表示フラグ判定手段による処理(ステップB3)を含む処理を繰り返し、全放送局名の検索が終了すると、電子番組案内画面作成完了手段によりEPG画面の作成を完了させる(ステップB11)。そして、CPU15の電子番組案内画面表示手段は、前記作成されたEPG画面をディスプレイ装置25に表示させる(図5中のステップS10)。
以上説明したように本実施形態によれば、視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局に対する番組表を放送局名から表示しないように設定することも可能な放送受信装置を提供することができる。したがって、この放送受信装置を搭載したテレビジョン受像機、あるいはこの放送受信装置を搭載したセットトップボックスに接続されたテレビジョン受像機にあっては、子供や未成年者は、視聴年齢制限が有る番組を視聴することができなくなると言う効果が得られる。
また、この放送受信装置を搭載した、DVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダなどは、ディスプレイ装置に視聴年齢制限が有る番組しか放送しない放送局があった場合、この放送局の放送局名から番組表をEPG画面に表示しないので、視聴年齢制限番組をEPG画面から録画予約することができないと言う効果が得られる。
本発明の放送受信装置は、セットトップボックス、テレビジョン受像機、DVDレコーダ、BDレコーダ、ハードディスクレコーダなどのEPG画面表示機能に利用可能である。
本発明の一実施形態に係る放送受信装置を搭載したテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。 前記実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられていない場合にディスプレイ装置に表示されるEPG画面の一例を示す図である。 前記実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられている場合で且つ視聴年齢制限に引っ掛かる番組の総放送時間と比較する設定時間が長く設定されている場合におけるEPG画面の一例を示す図である。 前記実施形態においてテレビジョン受像機に視聴年齢制限が掛けられている場合で且つ視聴年齢制限に引っ掛かる番組の総放送時間と比較する設定時間が短く設定されている場合におけるEPG画面の一例を示す図である。 前記実施形態においてテレビジョン受像機がEPGデータを受信してからEPG画面を表示するまでの処理を説明するためのフローチャートである。 図5に示すステップS8の処理である放送局名の表示/非表示の処理を詳細に示したフローチャートである。 図5に示すステップS9の処理であるEPG画面の作成処理を詳細に示したフローチャートである。
符号の説明
A 放送受信装置
9 デジタルチューナ
15 CPU(電子番組案内データ格納手段、電子番組案内データ読出手段、番組情報調査手段、視聴年齢制限番組有無判定手段、番組名非表示フラグ設定手段、視聴制限番組総放送時間算出手段、総放送時間判定手段、放送局名非表示フラグ設定手段、放送局名表示フラグ設定手段、電子番組案内画面作成開始手段、放送局名表示/非表示フラグ判定手段、放送局名表示手段、番組名非表示/表示フラグ判定手段、番組名非表示手段、番組名表示手段、放送局名非表示手段、電子番組案内画面作成完了手段、電子番組案内画面表示手段)
20 アナログチューナ
200,300,400 EPG画面(電子番組案内画面)

Claims (4)

  1. 選局指示されたアナログテレビジョン放送局からのアナログ放送信号を受信するアナログチューナと、選局指示されたデジタルテレビジョン放送局からのデジタル放送信号を受信するデジタルチューナとを備え、アナログ放送番組の映像音声信号またはデジタル放送番組の映像音声信号を出力することが可能な放送受信装置において、
    特定のテレビジョン放送局から送られて来た電子番組案内データを受信してメモリに格納する電子番組案内データ格納手段と、
    番組表の表示要求が有ったとき、前記メモリから電子番組案内データを読み出す電子番組案内データ読出手段と、
    前記読み出された電子番組案内データに含まれる放送局名に対応する番組情報を調査する番組情報調査手段と、
    前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴制限年齢が設定されている番組が、装置に設定されている視聴制限年齢以上に該当する番組であるか否かを判定することにより、前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有るか否かを判定する視聴年齢制限番組有無判定手段と、
    前記調査された番組情報が示す番組の中で視聴年齢制限に引っ掛かる番組が有ると判定されたとき、視聴年齢制限に引っ掛かる番組の番組名を非表示にするための番組名非表示フラグを設定する番組名非表示フラグ設定手段と、
    前記視聴年齢制限に引っ掛かる番組の当該放送局での総放送時間を算出する視聴制限番組総放送時間算出手段と、
    前記算出された総放送時間が設定時間以上であるか否かを判定する総放送時間判定手段と、
    前記算出された総放送時間が設定時間以上であると判定されたとき当該放送局の放送局名を非表示にするための放送局名非表示フラグを設定する放送局名非表示フラグ設定手段と、
    前記算出された総放送時間が設定時間未満であると判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定し、また、前記視聴年齢制限番組有無判定手段により視聴年齢制限に引っ掛かる番組が無いと判定されたとき当該放送局の放送局名を表示にするための放送局名表示フラグを設定する放送局名表示フラグ設定手段と、
    前記番組情報調査手段による処理および前記視聴年齢制限番組有無判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局の番組情報の調査が終了したことを検知したとき、電子番組案内画面の作成を開始する電子番組案内画面作成開始手段と、
    前記電子番組案内画面の作成が開始すると、放送局名を検索して当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されているか放送局名非表示フラグが設定されているかを判定する放送局名表示/非表示フラグ判定手段と、
    当該放送局名に対して放送局名表示フラグが設定されていると判定されたとき、当該放送局名を表示させる放送局名表示手段と、
    当該放送局名に対応する番組情報を取得して、前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されているか番組名表示フラグが設定されているかを判定する番組名非表示/表示フラグ判定手段と、
    前記番組情報に番組名非表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を非表示にする番組名非表示手段と、
    前記番組情報に番組名表示フラグが設定されていると判定されたとき、前記番組情報が示す番組の番組名を表示させる番組名表示手段と、
    当該放送局名に対して放送局名非表示フラグが設定されていると前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段により判定されたとき、当該放送局名も非表示にして当該番組表を非表示にする放送局名非表示手段と、
    前記放送局名表示/非表示フラグ判定手段による処理を含む処理を繰り返し、全放送局名の検索が終了することにより、電子番組案内画面の作成を完了させる電子番組案内画面作成完了手段と、
    前記作成された電子番組案内画面をディスプレイ装置に表示させる電子番組案内画面表示手段と、を備えたことを特徴とする放送受信装置。
  2. 前記電子番組案内画面は、横軸が放送局名を示す放送局名軸と縦軸が番組の放送時間帯を示す時間軸とを有する構成、または縦軸が前記放送局名軸と横軸が前記時間軸とを有する構成であり、放送局名が非表示である場合は、当該放送局名および当該放送局名の放送局が放送する番組名の全部を非表示にして、当該放送局名および番組名の表示枠を消去することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  3. 前記装置に設定されている視聴年齢制限の年齢は、ユーザ操作により設定可能で且つ変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
  4. 前記算出された総放送時間が設定時間以上であるかの判定を行うための前記設定時間は、ユーザ操作により設定可能で且つ変更可能であることを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
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