JP5156527B2 - 番組再生装置 - Google Patents
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これらテキストによる情報配信は、制作の工数も少なく、配信・受信・表示に要するネットワークや端末機器の負担も少ないため、即時性の求められるニュース配信などを目的として多用されている。さらに、テキストだけでは物足りない場合も想定し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの写真データを付加して配信するもの、あるいは、MPEG(Moving Picture Experts Group)などの動画像データを付加して配信するものもある。
例えば、特許文献1には、以下のような動画像を利用したニュース制作システムが開示されている。取材者や情報提供者は携帯電話機などにより、ニュースとなり得る動画像を撮影し、ニュース情報制作システムにアップロードする。アップロードされた動画像ファイルは保管部に一旦蓄積されデータベース化される。その際、動画像データ、撮影日時、撮影場所情報が抽出され、関連情報として格納される。その後、ニュースを制作する際、そのニュース事象が発生した日時や場所等からデータベース内を検索し、関連するニュース動画像を制作者に提示する。制作者は、これらの中から、配信に適していると判断されたものを選択し、ニュースを記述するテキストと共に配信する。
このような場合、利用者は、関連する情報をインターネットで検索する、あるいは、信頼できる情報としてテレビニュースを視聴するなどして、より詳しい情報を得るという行動を取っていた。例えば、ニュース速報により大地震の情報がテキストで伝えられた場合、現場の様子はどのようになっているのか、災害規模はどのくらいなのか、といった詳細情報を信頼できる情報源から入手するため、テレビをつけてニュース番組を視聴する、といったことが考えられる。
しかしながら、通常ニュース番組はよほど大きな事件等が無い限りスケジュールされた時間に配信されるものであるため、利用者が情報取得を希望するタイミングで希望する内容の番組を視聴できるとは限らない。
また、より情報の確度を上げるためには、複数のチャンネル(情報ソース)のニュース番組を視聴し、比較することも重要であるが、スケジュール放送を基本とする通常のテレビ番組の視聴では、それも難しいという問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、あるキーワードに関連するテレビ番組を容易に視聴可能な番組再生装置を提供することにある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態によるデジタル放送受信装置100の構成を示すブロック図である。
デジタル放送受信装置(番組再生装置)100は、番組受信保存部100Aと、配信情報取得部100Bと、音声デコーダ107と、映像デコーダ108と、BMLデコーダ109と、字幕デコーダ110と、レンダリング部111と、蓄積部113と、ファイル読出部114と、リスト生成部116と、リスト蓄積部117と、再生開始箇所決定部127と、単語抽出部126と、アイテム選択部125と、画面生成部124と、アイテムリスト生成部123と、を含んで構成される。
番組受信保存部100Aは、番組信号受信部101と、TSパケット処理部102と、EMM暗号復号部103と、ECM暗号復号部104と、スクランブル暗号復号部105と、TS多重分離部106と、ファイル生成部112と、字幕文字抽出部115と、を含んで構成される。
配信情報取得部100Bは、リクエスト生成部118と、HTTP送信部119と、ネットワークインターフェース120と、HTTP受信部121と、RSS更新チェック部122と、を含んで構成される。
TSパケット処理部102は、TSパケットを多重情報や暗号化鍵を運ぶ制御用パケットと、映像・音声・字幕・データ放送といった情報を伝送するメディアパケットとに分ける。制御パケットには、番組多重テーブルであるPMT(Program Map Table)と、視聴ライセンス情報であるEMM(Entitlement Management Message)と、番組視聴制御情報であるECM(Entitlement Control Message)が含まれる。TSパケット処理部102は、EMMをEMM暗号復号部103に出力する。また、TSパケット処理部102は、ECMをECM暗号復号部104に出力する。また、TSパケット処理部102は、TS多重分離部106及びファイル生成部112にPMTを出力する。また、TSパケット処理部102は、メディアパケットをスクランブル暗号復号部105に出力する。
ECM暗号復号部104は、入力されたECMをワーク鍵で復号してスクランブル鍵を取り出す。そしてECM暗号復号部104は、復号したスクランブル鍵をスクランブル暗号復号部105に出力する。
なお、これらEMM、ECMの復号は、ICカード(例えば、衛星・地上波デジタルではB−CASカード)の中で行ってもよい。
スクランブル暗号復号部105は、入力されたスクランブル鍵を用いてメディアパケットを復号し、スクランブルが解除されたメディアパケットを取得する。そして、TS多重分離部106及びファイル生成部112に取得したメディアパケットを出力する。
映像デコーダ108は、入力された映像メディア信号を復号し、画面イメージとしてレンダリング部111に出力する。BMLデコーダ109は、BMLデータ信号を復号し、画面イメージとしてレンダリング部111に出力する。字幕デコーダ110は入力された字幕メディア信号を復号し、画面イメージとしてレンダリング部111に出力する。
レンダリング部111は、入力された画面イメージを合成して画像出力回路により出力する。レンダリング部111は、出力の際、適切なコピー禁止符号や暗号化を施す。
蓄積部113は、番組データを保持するものであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。なお、蓄積部113は、蓄積に際してのファイルの暗号化、並びに、再生時の暗号復号を行う機能を有していても良い。
ファイル読出部114は、ファイル名及び再生を開始する時間的位置(再生開始時間位置)が入力されると、蓄積部113から対応する番組データのファイルを読み出す。この時、ファイル読出部114は、番組データ内の時間的位置からファイルの再生開始箇所を特定する。そして、ファイル読出部114は、TS多重分離部106に再生開始箇所からファイル内のPMT及びメディアパケットを出力する。なお、本実施形態では、ファイル読出部114は、ファイル再生開始箇所を時間的位置から特定しているが、例えば、ファイルのデータサイズにより再生開始箇所を特定するなど他の方法を用いてもよい。これは、番組データのビットレートが一定で既知である場合、再生開始を希望する時間的位置は、データサイズに換算できることによる。
字幕文字抽出部115は、入力された字幕メディア信号からテキストデータと番組内における時間的位置を取り出す。そして、字幕文字抽出部115は、取り出したテキストデータと時間的位置をリスト生成部116に出力する。
リスト生成部116は、ファイル生成部112から入力された番組のファイル名と、字幕文字抽出部115から入力されたテキストデータ及び時間的位置との対応付けを行ってテキストリストを作成する。具体的には、リスト生成部116は、ファイル生成部112から番組のファイル名が入力されると、その後字幕文字抽出部115から入力されたテキストデータ及び時間的位置を当該ファイル名と対応付ける。リスト生成部116は、次に新しいファイル名が入力されると、その後入力されたテキストデータ及び時間的位置をその新しいファイル名に対応付ける。なお、ファイル生成部112とTS多重分離部106は同期して動作しているため、リスト生成部116にファイル名が入力される前にTS多重分離部106から字幕文字抽出部115に当該ファイルに対応する字幕メディア信号が入力されることはない。そして、リスト生成部116は、作成したテキストリストをリスト蓄積部117に保存する。
リスト蓄積部117は、テキストリストを保持するものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。
なお、図1では、番組受信保存部100Aを1つとしたが、デジタル放送受信装置100に番組受信保存部100Aを複数備えることにより、複数チャンネルの番組の同時受信及び保存を可能にしてもよい。
また、字幕文字抽出部115の代わりに、インターネットなどから取得される番組関連情報(メタデータ)を与えることを可能にしてもよい。
HTTP送信部119は、入力されたURLをHTTP(HyperText Transfer Protocol)プロトコルでネットワークインターフェース118より送出する。
ネットワークインターフェース120は、ブロードバンド回線等を介してインターネットに接続するためのインターフェースである。
RSS更新チェック部122は、XML文書の内容や日付などを過去に受信した配信情報と比較して、ニュースなどが更新されたか否かを判定する。そして、RSS更新チェック部122は、更新がある場合には、XML文書をアイテムリスト生成部123に出力する。XML文書には、配信情報のタイトル、記述及び発行日時が記述されている。
なお、本実施形態における配信情報取得部100Bはインターネットから配信情報を取得しているが、FM多重放送、テレビ放送波又は携帯電話電波などを介して配信情報を取得してもよい。
アイテム選択部125は、タイトルリストから選択された項目番号が入力されると、該当する配信情報のタイトルと記述の文字列を単語抽出部126に出力する。
単語抽出部126は、入力された文字列に対して、形態素解析手段により単語を抽出する。その際、単語抽出部126は、優先ワードリストとNGワードリストに基づき、必要十分な単語のみを最終出力とするよう動作する。優先ワードリストは、予め設定された優先して抽出されるべき単語のリストである。NGワードリストは、予め設定された抽出不要な単語のリストである。また、優先ワードリスト及びNGワードリストは、それぞれ複数の選択式テーブルで定義しておき、本デジタル放送受信装置100を利用するシーンに応じて、切り替えて使用するよう実装してもよい。例えば、リビングルームで子供と一緒にテレビを見る場合などは、優先ワードリストは子供に興味のある単語のリストに、NGワードリストは未成年者にふさわしくない単語のリストに切り替え、そうでない場合は、一般的な用語から構成される優先ワードリスト及びNGワードリストを用いるなどの利用法が考えられる。そして、単語抽出部126は、抽出した単語を所定の最大取得個数に達するまで再生開始箇所決定部127に出力する。単語抽出部126に含まれる出現頻度計算部126Aは、抽出した単語の出現頻度を計算する。
なお、単語抽出部126の代わりに、リモコン受信部を備え、外部機器であるリモコンを手動で操作することにより文字列を外部入力することが可能となるよう実装してもよい。
図2は、本実施形態における番組録画処理の手順を示すフローチャートである。この図に示す番組録画処理は、デジタル放送受信装置100が常時行う動作である。なお、本実施形態では常時行う動作としたが、利用者からの指示があった場合にのみ行うようにしてもよい。あるいは、利用者が、動作を行わせる時間帯、動作の対象となる番組(複数選択可)又は動作の対象となるチャンネルを事前に設定することができるようにしてもよい。
次に、ステップS2では、字幕文字抽出部115が、字幕メディア信号が入力されたか否かを判定する。字幕メディア信号が入力された場合には、ステップS3へ進む。一方、字幕メディア信号が入力されていない場合には、ステップS5へ移行する。
次に、ステップS3では、字幕文字抽出部115が、受信しているデジタル放送信号の字幕メディア信号からテキストデータと当該テキストデータの時間的位置を抽出し、リスト生成部116に出力する。
次に、ステップS5では、ファイル生成部112が、保存している番組が終了したか否かを判定する。ファイル生成部112は、例えば、番組情報であるEIT(Event Information Table)などを参照して番組の終了を判定する。或いは、ファイル生成部112は、所定の時間が経過すると番組が終了したと判定してもよい。番組が終了したと判定された場合は、ステップS6へ進む。一方、番組が終了していないと判定された場合には、ステップS2に戻る。
ステップS6では、ファイル生成部112が、ステップS1で開始したデジタル放送信号の保存を終了してステップS1に戻る。
図4は、配信情報表示及び関連番組再生処理の手順を示すフローチャートである。この図に示す配信情報表示処理は、一定時間毎にデジタル放送受信装置100が行う動作である。或いは、利用者により配信情報一覧の表示指示があった場合に行ってもよい。
まず、ステップS101では、配信情報取得部100Bが、配信情報を取得する。具体的には、まず、リクエスト生成部118が、ニュース速報などのテキストが記載されたRSS情報をインターネットから取得するためのURLをHTTP送信部119に出力する。本例では、このURLは「http://www.example.com/rss/news/rss20/cat0.xml」である。次に、HTTP送信部119が、HTTPプロトコルにより所定のサーバ(本例ではwww.example.com)のポート番号80(http)に対して、HTTPメッセージ「GET /rss/news/rss20/cat0.xml HTTP/1.1」を発行する。発行したHTTPメッセージに対するレスポンスは、ネットワークインターフェース120を経由してHTTP受信部121に返信される。HTTP受信部121は、受信したレスポンスからXML文書を取り出してRSS更新チェック部122に出力する。次に、RSS更新チェック部122が、XML文書の内容や日付などを過去に受信した配信情報と比較し、ニュースなどが更新された場合にのみXML文書をアイテムリスト生成部123に出力する。
図示するように、アイテムリストは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、タイトルと、記述と、発行日時の各項目の列を有している。アイテムリストの各行は、配信情報毎に存在する。
図6は、本実施形態におけるタイトル一覧の表示画面例を示す概略図である。
この図に示すように、画面には、各配信情報のタイトル20が表示されている。また、各タイトル20の横には、選択ボタン10が表示されている。利用者は、選択ボタン10を押下することにより、選択されたアイテムに関連のある番組を再生することができる。
次に、この発明の第2の実施形態によるデジタル放送受信装置200について説明する。
図7は、本実施形態によるデジタル放送受信装置200の構成を示すブロック図である。
デジタル放送受信装置200は、図1に示す構成に対して番組受信保存部200Aにシーン検出部230を新たに設けている。
シーン検出部230は、TS多重分離部206から出力された映像メディア信号からシーンを検出する。シーン検出部230は、各シーンを識別するためのシーン番号と各シーンの切り替わる時間的位置をリスト生成部216に出力する。なお、本実施形態では、デコード前の映像メディア信号からシーンを検出しているが、デコードを行ってからシーン検出を行ってもよい。
リスト生成部216は、テキストデータとシーン番号とを対応付けてテキストリストを生成する。ここで、リスト生成部216は、テキストデータの時間的位置と各シーンの時間的位置を比較して、テキストデータが表示されるシーンを特定する。
他の構成は第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
例えば、本実施形態では、字幕のテキストデータから番組を検索再生しているが、利用者が過去に放送されたデータ放送を見たい場合には、BMLデータからテキストデータを抽出するBML文字抽出部を設けてBMLデータのテキストデータから該当するデータ放送を検索表示してもよい。
また、本実施形態では、配信情報から抽出された単語をキーにテキストリストを検索しているが、例えば、利用者がキーワードを入力できるよう構成してもよい。この場合、入力されたキーワードを用いてテキストリストを検索し、検索されたテキストデータを含む番組データを再生することになる。
Claims (8)
- 番組データを記憶する番組データ記憶手段と、
前記番組データと関連の深いテキストデータを記憶するテキストデータ記憶手段と、
前記番組データと前記テキストデータとの対応関係を示す情報を生成する生成手段と、
前記生成した対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶手段と、
配信情報を取得する取得手段と、
前記配信情報から単語を抽出する単語抽出手段と、
前記抽出された単語を用いて前記テキストデータ記憶手段に記憶されたテキストデータを検索する検索手段と、
前記検索されたテキストデータに対応する番組データを前記番組データ記憶手段から読み出し再生する再生手段と
を備え、
前記単語抽出手段は、
抽出した単語の中で優先して用いられるべき単語のリストである優先ワードリストを有し、最初に、抽出した単語のうち、前記優先ワードリスト内の単語の少なくとも一部と合致する単語、又は、前記優先ワードリストに存在する単語が少なくとも一部として合致する単語を前記検索手段に出力し、続いて、抽出した単語のうち、出現頻度の高い順に残りの単語を前記検索手段に出力する
ことを特徴とする番組再生装置。 - 前記単語抽出手段は、
抽出した単語の中で用いられるべきではない単語のリストである不要ワードリストを有し、抽出した単語であっても、前記不要ワードリストに含まれる単語は前記検索手段に出力しない
ことを特徴とする請求項1に記載の番組再生装置。 - 前記取得した配信情報の一覧を表示する一覧表示手段と、
前記一覧から配信情報を指定する指定手段と、を備え、
前記単語抽出手段は指定された配信情報から単語を抽出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の番組再生装置。 - 前記番組データに含まれる映像データからシーン検出を行うシーン検出手段を備え、
前記生成手段は、前記対応関係を示す情報にテキストデータが表示されているシーンを特定する情報を含め、
前記再生手段は、前記検索されたテキストデータのシーン先頭から番組データを再生する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の番組再生装置。 - 番組データを記憶する番組データ記憶手段と、
前記番組データと関連の深いテキストデータを記憶するテキストデータ記憶手段と、
前記番組データと前記テキストデータとの対応関係を示す情報を生成する生成手段と、
前記生成した対応関係を示す情報を記憶する対応関係記憶手段と、
キーワードを入力する入力手段と、
前記キーワードを用いて前記テキストデータ記憶手段に記憶されたテキストデータを検索する検索手段と、
前記検索されたテキストデータに対応する番組データを前記番組データ記憶手段から読み出し再生する再生手段と、
前記番組データに含まれる映像データからシーン検出を行うシーン検出手段と
を備え、
前記生成手段は、前記対応関係を示す情報にテキストデータが表示されているシーンを特定する情報を含め、
前記再生手段は、前記検索されたテキストデータのシーン先頭から番組データを再生する
ことを特徴とする番組再生装置。 - 前記番組データに含まれるテキストデータを抽出して前記番組データと関連の深いテキストデータを取得することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の番組再生装置。
- 前記生成手段は、前記対応関係を示す情報に番組中のテキストデータの開始時刻を含め、
前記再生手段は、前記検索されたテキストデータの開始時刻から番組データを再生する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の番組再生装置。 - 前記テキストデータは、字幕であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の番組再生装置。
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