JP5192421B2 - ベルト金具係合レール - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナ車の荷台のコンテナの側壁の内側面等に取付けられて、荷締ベルトの両端に取付けられたベルト金具を係合させるためのベルト金具係合レールに関し、更に詳しくは、レール本体におけるベルト金具が係合される金具係合部の強度を確保したうえで、軽量化が可能なベルト金具係合レールに関するものである。
ベルト金具係合レール(以下、単に「金具係合レール」と略す場合もある)R’は、例えば図11に示されるように、コンテナ車の荷台のコンテナ51の両側板52の内側面に上下方向に所定間隔をおいて水平に取付けられて、荷物53を固縛する荷締ベルト22の両端部に連結されたベルト金具Aを係合させる部材である。なお、金具係合レールR’は、垂直に配置されて、荷締ベルト22により荷物を上方から荷台の床面に押し付けて固縛することもある。
従来の係合レールは、引抜成形された金属鋼板の打抜き、及びプレスの各成形により形成しており、全長、及び全幅に亘って板厚は一定であった。運送業界においては、燃費向上のために車両の軽量化が求められており、コンテナ車のコンテナの内側面に取付けられる係合レールに関しても、その軽量化が求められている。なお、通常の係合レールは、3.2mmの板厚の鋼板で成形されている。
係合レールに設けられる金具係合孔は、所定幅の1つの直線状孔部で形成されるか、又は複数の直線状孔部が交差した形状に形成されていて、レール本体における前記直線状孔部の長手方向の両端部(又は当該レール本体の長手方向又は幅方向に沿った各端部)に臨む部分である係合部にベルト金具が係合される構成となっている。例えば、図12及び図13に示される従来の金具係合レールR’は、1本の直線状孔部で構成される多数の金具係合孔H3 がレール本体1に、当該レール本体1の長手方向に沿って所定間隔をおいて形成された構成である。金具係合孔H3 である1本の直線状孔部は、レール本体1の幅方向に沿って形成され、前記金具係合孔H3 は、長手方向の両端部の幅が、大部分を占める残りの部分の幅よりも広く形成され、しかも両端部を除く部分の幅方向の両端には一対の折曲げ片4’が長手方向に沿って裏側に折り曲げられることにより、対向して形成されている。レール本体1における金具係合孔H3 の長手方向の両端部に臨む部分が、ベルト金具と係合される係合部E〔図13(a)で交差ハッチング及び同(b)で寸法線で示される部分〕を構成している。当該係合部Eは、後述のベルト金具Aの第1及び第2の各係合溝15,16と係合する部分であって、レール本体1の長手方向に沿って所定幅を有している。
このため、係合レールの軽量化のために板厚を薄くすると、当然にレール本体の係合部の曲げ強度等が小さくなって、金具係合孔にベルト金具を挿入して、レール本体の上記部分に形成された係合部に係合させた場合に、係合強度が小さくなって、耐荷締荷重が小さくなり、レール本体の係合部の部分が変形されてしまう恐れがある。
一方、特許文献1には、レール本体の幅方向に沿って金具係合孔が設けられている部分を、他の部分よりも薄肉にすることにより、強度が必要な部分のみを全長に亘って厚肉として、レール本体の軽量化を図る技術が開示されている。しかし、本技術では、強度確保のために厚肉となっていて金具係合孔が設けられていない部分は、全長に亘って存在しているので、レール本体の軽量化の程度は十分ではない。
一方、レール本体の金具係合部の強度を高めるためには、当該レール本体の板厚を厚くすれば可能であるが、レール本体の板厚は、業界標準からして上記した3.2mmを超えることはできないので、他の手段を選択するしかない。
実開平3−98155号公報
本発明は、レール本体に多数の金具係合孔が長手方向に沿って一定間隔をおいて設けられたベルト金具係合レールにおいて、横断面U字状の内部空間を有する金具本体と干渉しない補強リブ部をレール本体に設けることにより、レール本体の金具係合部の強度を十分に確保して、軽量化の程度を高めることを課題としている。
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、ベルト金具を係合させるための多数の金具係合孔がレール本体に、当該レール本体の長手方向に沿って一定間隔をおいて設けられ、前記レール本体における前記金具係合孔の当該レール本体の長手方向又は幅方向の各端部に臨む部分が、前記ベルト金具を係合させる金具係合部となっているベルト金具係合レールであって、前記金具係合部には、前記ベルト金具を構成していて横断面U字状の金具本体の内部空間に全部又は一部が収容されて当該金具本体と干渉しない凹状又は凸状の補強リブ部が、前記レール本体の長手方向又は幅方向に沿って部分的に形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明に係るベルト金具係合レールは、レール本体における金具係合孔の当該レール本体の長手方向又は幅方向の各端部に臨む部分であって、ベルト金具と係合される金具係合部のみに、ベルト金具を構成していて横断面U字状の金具本体の内部空間に全部又は一部が収容されて当該金具本体と干渉しない凹状又は凸状の補強リブ部が設けられていて、当該金具係合部のみが、曲げ力等の作用に対して部分的に補強された構造となっている。即ち、レール本体の金具係合孔にベルト金具が係合した状態では、当該ベルト金具を構成する金具本体の内部空間内に補強リブ部の凸部が当該金具本体の干渉することなく部分的に収容させることにより、金具本体との干渉を巧みに避けられる。この結果、レール本体の全体を従来のレール本体よりも大幅に薄肉化させられ、ひいてはレール本体の大幅な軽量化が可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記補強リブ部は、レール本体の表面側が凹状となるように形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、補強リブ部は、表面側に凹状に形成されて、裏面側に凸状となっていて、レール本体の表面側には一切の突出物が存在しないので、裏面側に凸状となった補強リブ部は、荷台の積荷等に接触して損傷させることはない。
本発明によれば、レール本体における金具係合孔の当該レール本体の長手方向又は幅方向の各端部に臨む部分であって、ベルト金具と係合される金具係合部のみに、ベルト金具を構成していて横断面U字状の金具本体と干渉しない凹状又は凸状の補強リブ部が設けられていて、レール本体の金具係合孔にベルト金具が係合した状態では、当該ベルト金具を構成する金具本体の内部空間内に補強リブ部の凸部の全部又は一部が当該金具本体と干渉することなく収容されることにより、金具本体との干渉を巧みに避けられる構成になっているので、当該金具係合部のみが、曲げ力等の作用に対して部分的に補強された構造となって、レール本体の全体を従来のレール本体よりも大幅に薄肉化させられ、ひいてはレール本体の大幅な軽量化が可能となる。
また、補強リブ部が表面側に凹状に形成されて、裏面側に凸状となっている場合には、レール本体の表面側には一切の突出物が存在しないので、裏面側に凸状となった補強リブ部は、荷台の積荷等に接触して損傷させることはない。
ベルト金具Aが係合された状態の金具係合レールR1 の部分斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ金具係合レールR1 の金具係合孔H1 の部分を表面側、及び裏面側から見た部分拡大斜視図である。 (a)は、金具係合レールR1 の金具係合孔H1 の部分の正面図であり、(b)は、(a)のX−X線断面図である。 ベルト金具Aの分解斜視図である。 金具係合レールR1 の金具係合孔H1 にベルト金具Aを係合させる途中の状態の横断面図である。 (a)は、同じく係合状態の横断面図であり、(b),(c)は、それぞれ(a)のY1 −Y1 線及びY2 −Y2 線断面図である。 (a),(b)は、それぞれ金具係合レールR2 の十字状の金具係合孔H1 の部分を表面側、及び裏面側から見た部分拡大斜視図である。 (a)は、金具係合レールR2 の金具係合孔H1 にベルト金具Aが係合された状態の断面図であり、(b),(c)は、それぞれ(a)のZ1 −Z1 線及びZ2 −Z2 線断面図である。 ベルト金具係合レールR3 の斜視図である。 ベルト金具係合レールR4 の斜視図である。 ベルト金具係合レールR1 〜R4 ,R’の使用状態を示す斜視図である。 従来のベルト金具係合レールR’の部分斜視図である。 (a)は、従来のベルト金具係合レールR’の部分正面図であり、(b)は(a)のU−U線断面図である。
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。
最初に、図1〜図6を参照して、実施例1の金具係合レールR1 について説明する。図1は、ベルト金具Aが係合された状態の金具係合レールR1 の部分斜視図であり、図2(a),(b)は、それぞれ金具係合レールR1 の金具係合孔H1 の部分を表面側、及び裏面側から見た部分拡大斜視図であり、図 3(a)は、金具係合レールR1 の金具係合孔H1 の部分の正面図であり、同(b)は、同(a)のX−X線断面図であり、図4は、ベルト金具Aの分解斜視図であり、図5は、金具係合レールR1 の金具係合孔H1 にベルト金具Aを係合させる途中の状態の横断面図であり、図6(a)は、同じく係合状態の横断面図であり、同(b),(c)は、それぞれ同(a)のY1 −Y1 線及びY2 −Y2 線断面図である。
金具係合レールR1 のレール本体1は、レール本体板部2の幅方向の両端部が屈曲されてそれぞれ固定用のフランジ板部3が形成されることにより、レール本体板部2の部分がフランジ板部3の部分よりも高く成形されて、例えばコンテナ車の荷台のコンテナ51の側板52の内側面52aに水平に取付けられた状態において、当該内側面52aとレール本体板部2との間には、ベルト金具Aの金具本体11の第1及び第2の各係合溝15,16を基準にして反ベルト連結側を挿入可能とするための挿入空間41となっている。
レール本体板部2には、長手方向に沿って一定ピッチPでもって多数の金具係合孔H1 が当該レール本体板部2の幅方向に沿って形成されている。金具係合孔H1 は、2本の広幅の直線状孔部が直交して十字状をなしている。図2に示されるように、十字状の金具係合孔H1 における各直線状孔部の長手方向の両端部を除く部分には、正面視で略L字状をした各折曲げ片4が裏面側に折り曲げられている。各折曲げ片4は、十字状の金具係合孔H1 を構成する直線状孔部の長手方向の両端部を除く部分を補強していると共に、金具係合孔H1 にベルト金具Aの一部を挿入して係合させる際の挿入案内の機能と、当該金具係合孔H1 にベルト金具Aの金具本体11が収容された状態において、当該金具本体11の幅方向の配置位置を規制する機能とを果たす。一対の折曲げ片4は裏面側に向けて鈍角状態で折り曲げられているため、一対の折曲げ片4の間隔は、裏面側に向けて漸次狭くなっている。
また、レール本体板部2における十字状の金具係合孔H1 の計4つの各端部に臨む金具係合部には、表面側が凹状となるような補強リブ部5がレール本体1の長手方向又は幅方向に沿ってベルト金具Aの係合長に対応する長さだけ形成されている。このように、補強リブ部5は、レール本体1の裏面側に凸状となって形成されることにより、レール本体1の表面側に突出部を存在させることなく、前記金具係合部の強度が高められている。レール本体1の表面側に突出部が存在しないので、例えば積荷がレール本体1に接触しても、当該積荷が損傷されることはない。補強リブ部5の表面側には、当該補強リブ部5の形成長に対応した溝部6が同方向に形成される。
また、補強リブ部5は、レール本体1の裏面側に凸状となって形成されているのに加えて、図6に示されるように、当該補強リブ部5の幅W1 は、ベルト金具Aを構成していて、横断面が深いU字状をした金具本体11の内幅W2 よりも僅かに狭く成形されている。このため、ベルト金具Aの金具本体11の第1及び第2の各係合溝15,16が、レール本体1の金具係合部である補強リブ部5の部分に係合された場合において、金具係合孔H1 に挿入された金具本体11は、その左右に配置されている折曲げ片4により幅方向の配置位置が規制されることにより、当該補強リブ部5が前記金具本体11と干渉することなく、その内部空間18に入り込む構成となる。この構成により、ベルト金具Aの金具本体11との係合の点に関しては、レール本体1の金具係合孔H1 に対するベルト金具Aの金具本体11の係合時、及び係合状態の双方において、金具係合部である補強リブ部5が裏面側に突出していて、突出部で構成される金具係合部を有するレール本体1であるにも拘らず、金具係合部が平板状の従来の金具係合レールと実質的に同等の構成となる。なお、図1〜図3において、7は、金具係合レールR1 を、例えばコンテナ51の側板52の内側面52aに固定する際に、ビスを挿通するためのビス挿通孔を示す。
上記構成により、レール本体1におけるベルト金具Aの金具本体11と係合する金具係合部の部分のみが局部的に強度が高められるため、レール本体1の肉厚T〔図3(b)参照〕を小さくしても、補強リブ部5を有しない従来構成の係合レールと同等の曲げ等に対する強度を確保できる。従って、従来構成の係合レールと同等の強度の金具係合部(補強リブ部5の部分)を有していて、全長及び全幅に亘って薄肉化された係合レールR1 が得られる。なお、補強リブ部5は、金具係合レールR1 をプレスの打抜き、曲げ等を組み合わせて複数の工程で順次成形する際に、いずれか一つの工程において同時に成形可能である。
次に、係合レールR1 の金具係合孔H1 に係合されるベルト金具Aについて簡単に説明する。ベルト金具Aは、図4〜図6に示されるように、金属板を折り曲げて所定間隔をおいて二枚合わせにした金具本体11と、当該金具本体11内に内装されて、コイルバネ12の弾性力によりレール本体1の金具係合部を構成する補強リブ部5の部分との係合を維持するように付勢された状態で、支点ピン13を中心にして前記金具本体11に回動可能に支持されたロックレバー14とから成る。金具本体11の長手方向の両端部には、第1及び第2の各係合溝15,16がそれぞれ形成され、レール本体1の金具係合孔H1 に対する金具本体11の着脱を可能にするために、第2係合溝16の溝長は、第1係合溝15の溝長よりも長く形成されている。また、金具本体11は、金属板を折り曲げて所定間隔をおいて二枚合わせに形成されるために、その横断面形状は、深いU字状をなしていて、対向配置された各側板17の間には、内幅W2 を有する内部空間18が形成されている。
図5に示されるように、ロックレバー14の操作部14aを押し下げた状態で、金具本体11の一部(第1及び第2の各係合溝15,16を基準にして反ベルト連結側の部分)をレール本体1の金具係合孔H1 に挿入した状態でロックレバー14を開放すると、金具本体11の第2係合溝16及びロックレバー14の被係合部14bが、レール本体1に対向して形成された各補強リブ部5の部分にそれぞれ係合されて、レール本体1にベルト金具Aが装着される。
一方、レール本体1からベルト金具Aを取り外すには、ロックレバー14の操作部14aを押し下げて、当該ロックレバー14の被係合部14bとレール本体1の補強リブ部5の部分との係合を解除した状態で、金具本体11をレール本体1の幅方向又は長手方向に微動させて、金具本体11の第2係合溝16内に前記補強リブ部5の部分を相対的に挿入させると、金具本体11の第1係合溝15とレール本体1の補強リブ部5の部分との係合が解除されて、レール本体1の板面に対して金具本体11を傾斜させることにより、レール本体1の金具係合孔H1 から金具本体11を抜き出すことができる。なお、図4〜図6において、19は、金具本体11を構成する一対の側板17を連結している底板を示し、21は、金具本体11に設けられたベルト通し孔を示し、22は、荷締ベルトを示し、23は、レール本体1のビス挿通孔7に挿通されて、金具係合レールR1 をコンテナ51の内側面52a等に固定するためのビスを示す。
ここで、レール本体1の金具係合孔H1 にベルト金具Aの金具本体11が係合した状態では、補強リブ部5の幅W1 は、ベルト金具Aを構成していて、横断面が深いU字状をした金具本体11の内幅W2 よりも僅かに狭く成形されているため、図6に示されるように、コイルバネ12の付勢力により、ロックレバー14の被係合部14bと金具本体11における第2係合溝16を形成する部分との間でレール本体板部2が弾力的に挟まれて、ベルト金具Aの金具本体11の第1及び第2の各係合溝15,16が、レール本体1の金具係合部である対向する各補強リブ部5の部分に係合された状態において、当該補強リブ部5が前記金具本体11と干渉することなく、その内部空間18に入り込む構成となる。この構成により、ベルト金具Aの金具本体11との係合の点に関しては、レール本体1の金具係合孔H1 に対するベルト金具Aの金具本体11の係合時、及び係合状態の双方において、裏面側に突出した補強リブ部5を有するレール本体1は、金具係合部に突出部を有するにも拘らず、金具係合部が平板状の従来の金具係合レールと実質的に同等の構成となる。なお、実施例1では、補強リブ部5は、レール本体1の表面側に凹状となって形成されているので、図6(c)に示されるように、ベルト金具Aが係合された状態において、ロックレバー14の被係合部14bの部分が、補強リブ部5の溝部6に部分的に入り込むので、係合状態が安定化する利点がある。
なお、金具係合孔H1 が十字状であるために、図1に示されるように、金具係合レールR1 に対するベルト金具Aの係合方向は、積荷の荷締方向との関係で縦横のいずれにも対応可能である。
次に、図7及び図8を参照して、実施例2の金具係合レールR2 について説明する。図7(a),(b)は、それぞれ金具係合レールR2 の十字状の金具係合孔H1 の部分を表面側、及び裏面側から見た部分拡大斜視図であり、図8(a)は、金具係合レールR2 の金具係合孔H1 にベルト金具Aが係合された状態の断面図であり、同(b),(c)は、それぞれ同(a)のZ1 −Z1 線及びZ2 −Z2 線断面図である。金具係合レールR2 は、前記金具係合レールR1 に設けられた補強リブ部5が裏面側に突出している構成であるのに対して、レール本体板部2における金具係合部である金具係合孔H1 の縦横両方向(又はレール本体1の長手方向及び幅方向)の各端部に臨む部分に補強リブ部5’が前面側に突出して設けられた構成である点が異なるのみである。
レール本体板部2における金具係合部を構成する部分を「リブ構造」にして補強する場合には、レール本体1の裏面側及び表面側のいずれの方向にリブを突出させても補強可能である。従って、レール本体板部2における金具係合部を構成する部分に補強リブ部5’をレール本体1の表面側に突出させても、当該金具係合部は、実施例1の金具係合レールR1 の場合と同様に補強される。そして、図8に示されるように、金具係合レールR2 の金具係合孔H1 にベルト金具Aが係合した状態では、レール本体1の表面側に突出した補強リブ部5’は、金具本体11の第1係合溝15の部分において当該金具本体11の内部空間18に僅かに入り込むことにより、前記補強リブ部5’と金具本体11とが干渉しない構成になっている。また、十字状の金具係合孔H1 にベルト金具Aの金具本体11を係合させた場合において、ロックレバー14の被係合部14bは、コイルバネ12の弾性復元力によりレール本体1の表面側に突出した補強リブ部5’に弾力的に当接するが、金具係合孔H1 に対するベルト金具Aの係合の観点からは、実施例1の金具係合レールR1 と比較しても、遜色のない係合力が得られる。
また、図9に示される実施例3の金具係合レールR3 は、レール本体1に、多数のI形の金具係合孔H3 がレール本体1の長手方向に沿って一定間隔をおいて設けられた構成である。金具係合孔H3 は、レール本体1の幅方向に沿って設けられている。レール本体1における金具係合孔H3 の長手方向(レール本体1の幅方向)の両端部に臨む部分である金具係合部には、実施例1の金具係合レールR1 に設けられた補強リブ部5が設けられて、当該金具係合部が補強されている。金具係合孔H3 に対するベルト金具Aの係合に関しては、係合方向が縦方向(レール本体1の幅方向)に限定されている点を除いて、実施例1の金具係合レールR1 と同一である。なお、図9において、4’は、金具係合孔H3 の幅方向の両端部に長手方向に沿って設けられた折曲げ片を示す。
更に、図10に示される実施例4の金具係合レールR4 は、レール本体1に、多数のH形の金具係合孔H4 が当該レール本体1の長手方向に沿って一定間隔をおいて設けられた構成である。金具係合孔H4 は、縦方向(レール本体1の幅方向)には異なる2箇所で、横方向(レール本体1の長手方向)には1箇所の計3箇所においてベルト金具Aが係合可能になっている。そして、レール本体1におけるH形の金具係合孔H4 の縦方向の端部である4箇所と、横方向の端部である2箇所との計6箇所には、実施例1の金具係合レールR1 に設けられた補強リブ部5と同一の補強リブ部5がそれぞれ設けられている。この補強構造により、1つの金具係合孔H4 に設けられた3つの係合位置のいずれを選択しても、レール本体1の金具係合部は補強されているので、レール本体1を従来のものに比較して薄肉にしても、必要な係合強度を確保して、ベルト金具Aが係合可能となる。なお、図10において、4”は補強片を示す。
上記各実施例1〜4において、本発明が実施可能な複数の金具係合孔H1,H3,H4 を挙げたが、その他に「T字状」の金具係合孔を挙げることができる。
1:レール本体
5,5’:補強リブ部(金具係合部)
6:溝部
11:金具本体
18:金具本体の内部空間
A:ベルト金具
1,H3,H4 :金具係合孔
1 〜R4 :ベルト金具係合レール
1 :補強リブ部の幅
2 :金具本体の内幅(内部空間の幅)

Claims (2)

  1. ベルト金具を係合させるための多数の金具係合孔がレール本体に、当該レール本体の長手方向に沿って一定間隔をおいて設けられ、前記レール本体における前記金具係合孔の当該レール本体の長手方向又は幅方向の各端部に臨む部分が、前記ベルト金具を係合させる金具係合部となっているベルト金具係合レールであって、
    前記金具係合部には、前記ベルト金具を構成していて横断面U字状の金具本体の内部空間に全部又は一部が収容されて当該金具本体と干渉しない凹状又は凸状の補強リブ部が、前記レール本体の長手方向又は幅方向に沿って部分的に形成されていることを特徴とするベルト金具係合レール。
  2. 前記補強リブ部は、レール本体の表面側が凹状となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のベルト金具係合レール。
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