JP5191290B2 - 耐震支持具及び取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地震などによる家具などの転倒防止等に供される耐震支持具及び取付方法に関する。
従来、家具などの耐震支持具として例えば、固定片及び取付片と、この固定片及び取付片間のコイル・スプリングとからなり、固定片を粘弾性体により壁面に固定し、取付片を粘弾性体により家具の天板に取付けるようにしたものがある(特許文献1参照)。
地震時には、振動により家具に入力される動的荷重をコイル・スプリング及び粘弾性体が緩衝する。
しかし、この取付状態において、粘弾性体は壁面に対し単に粘着されているだけであるため、実際の地震時等に剥がれ易く、粘着力の強度向上が望まれている。
粘着力の強度向上には粘着固定面に均一な押圧力が作用することが重要であるが、従来の耐震支持具では、このような粘着固定面に押圧力をかけつづけることはできなかった。
又、取り付けの際に簡易に行える方法が望まれていたが、実現していなかった。
特開2008−48765号公報
解決しようとする問題は、壁面に対する粘着力等の強度向上が望まれていた点と簡易な取り付けが望まれていた点である。
請求項1記載の本発明の耐震支持具は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備えた耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定又は接着固定させる縦クッション部とを有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部とを有し、前記固定面側部具と前記被支持体面側部具との間に取付け時に結合可能とする結合部を設けたことを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の本発明の耐震支持具は、請求項1記載の耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、前記被支持体面側部具は、前記押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有することを主要な特徴とする。
請求項3記載の本発明の耐震支持具は、請求項1又は2に記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の前記固定面方向に突設され、前記縦クッション部の押圧時の厚さを定める突き当て部を有することを主要な特徴とする。
請求項4記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から3のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記横支持面部を前記固定面方向に押し付けるための前記天板部に起立形成された辺縁押圧部を有することを主要な特徴とする。
請求項5記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から4のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記固定面側部具の幅方向の全体が前記押圧部の幅方向内に入るようにするために前記押圧部側面にガイド部を有することを主要な特徴とする。
請求項6記載の本発明の耐震支持具は、請求項1記載の耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記縦支持面部中央部にネジ穴部と、前記ネジ穴に締めこまれ前記固定面側部具と前記被支持体面側部具をネジ止めにより結合する頭部付きの結合ネジとを有し、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の幅方向中央部に上方に開放され前記結合ネジを通して前記頭部を前記押圧部に対し固定面側部具の反対側に配置させるための係合溝部を有することを主要な特徴とする。
請求項7記載の本発明の耐震支持具は、請求項6記載の耐震支持具であって、前記縦クッション部は、前記結合ネジを通すための貫通孔を有し、前記押圧部と前記結合ネジ頭部との間にスペーサーを有することを主要な特徴とする。
請求項8記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から7のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の上部分を前記固定面側部具が入る間隔が広くなるような傾斜部を有することを主要な特徴とする。
請求項9記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から8のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記ベース部の固定面側と対峙する辺縁に粘着固定又は接着固定の取り外しのために前記ベース部を前記被支持体面から引き離すためのベース部引き剥がしネジを設けたことを主要な特徴とする。
請求項10記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から9のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面を有し、前記粘着固定面を保護するため、二つ折りにした一部を前記粘着固定面に接する保護部と、前記二つ折りの他部が前記保護部の端より長く延長されて前記保護部を粘着固定面から剥離する際のつまみ部として作用する剥離紙を有することを主要な特徴とする。
請求項11記載の本発明の耐震支持具は、請求項10の耐震支持具であって、前記剥離紙を一対備え、該一対の剥離紙は前記縦クッション部の中間部で前記二つ折りの折り線同士が対向するか又は一部重なって配され、前記つまみ部が前記粘着固定面の両側に突出することを特徴とする。
請求項12記載の本発明の耐震支持具の取り付け方法は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、この押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有する耐震支持具であって、前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に上部から滑り込ませ、前記固定面側部具の前記横クッション部を前記天板部に粘着固定又は接着固定させ、前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させることを最も主要な特徴とする。
請求項13記載の本発明の耐震支持具の取り付け方法は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記被支持体面側部具とを結合する結合ネジとを有し、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、前記押圧部の幅方向に上方に開放した係合溝部とを有する耐震支持具であって、前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に前記結合ネジが前記係合溝部に入るように上部から滑り込ませて前記固定面側部具と前記被支持体面側部具とを結合し、前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させることを最も主要な特徴とする。
請求項1記載の本発明の耐震支持具は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備えた耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定又は接着固定させる縦クッション部とを有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部とを有し、前記固定面側部具と前記被支持体面側部具との間に取付け時に結合可能とする結合部を設けたことを最も主要な特徴とする。
このため、被支持体面側部具の押圧部により固定面側部具の縦クッション部の粘着固定面に押圧力を作用させることが可能となり、結果として粘着力の強度が増し耐震強度が向上した。また、耐震支持具を被支持体面側部具と固定面側部具との二つの部材から構成することにより簡易に取り付けが可能となった。
請求項2記載の本発明の耐震支持具は、請求項1記載の耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、前記被支持体面側部具は、前記押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有することを主要な特徴とする。
このため、縦クッション部により主として水平方向の振動を、横クッション部により主として垂直方向の振動を吸収する、高い耐震性を有することが可能となった。
請求項3記載の本発明の耐震支持具は、請求項1又は2に記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の前記固定面方向に突設され、前記縦クッション部の押圧時の厚さを定める突き当て部を有することを主要な特徴とする。
このため、簡易に被支持体面側部具の取り付け位置を簡易に定めることができ、また最適な押圧部と固定面間の間隔を簡単に設定可能となった。
請求項4記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から3のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記横支持面部を前記固定面方向に押し付けるための前記天板部に起立形成された辺縁押圧部を有することを主要な特徴とする。
このため、前記固定面側部具の前記縦クッション部の粘着固定面全面に渡って均一な押圧力を作用させることが可能となり、結果として粘着強度が向上した。
請求項5記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から4のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記固定面側部具の幅方向の全体が前記押圧部の幅方向内に入るようにするために前記押圧部側面にガイド部を有することを主要な特徴とする。
このため、固定面側部具が押圧部からずれて設置されるミスが起こることがなくなった。
請求項6記載の本発明の耐震支持具は、請求項1記載の耐震支持具であって、前記固定面側部具は、前記縦支持面部中央部にネジ穴部と、前記ネジ穴に締めこまれ前記固定面側部具と前記被支持体面側部具をネジ止めにより結合する頭部付きの結合ネジとを有し、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の幅方向中央部に上方に開放され前記結合ネジを通して前記頭部を前記押圧部に対し固定面側部具の反対側に配置させるための係合溝部を有することを主要な特徴とする。
このため、固定面側部具の中央部に配された結合ネジにより前記縦クッション部の粘着固定部を引き剥がす力が粘着固定面の全体にかかり、高い耐引き剥がし力を有することとなった。
請求項7記載の本発明の耐震支持具は、請求項6記載の耐震支持具であって、前記縦クッション部は、前記結合ネジを通すための貫通孔を有し、前記押圧部と前記結合ネジ頭部との間にスペーサーを有することを主要な特徴とする。
このため、固定面側部具を取り外す際の結合ネジのネジしろがスペーサーにより確保できるため、スペーサーを外して結合ネジをねじ込むことにより、容易に固定面側部具を取り外し可能となった。
請求項8記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から7のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記被支持体面側部具は、前記押圧部の上部分を前記固定面側部具が入る間隔が広くなるような傾斜部を有することを主要な特徴とする。
このため、固定面側部を設置する際に容易に下方に滑り込ませることが可能となった。
請求項9記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から8のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記ベース部の固定面側と対峙する辺縁に粘着固定又は接着固定の取り外しのために前記ベース部を前記被支持体面から引き離すためのベース部引き剥がしネジを設けたことを主要な特徴とする。
このため、簡易に被支持体面側部具の取り外しが可能となった。
請求項10記載の本発明の耐震支持具は、請求項1から9のいずれかに記載の耐震支持具であって、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面を有し、前記粘着固定面を保護するため、二つ折りにした一部を前記粘着固定面に接する保護部と、前記二つ折りの他部が前記保護部の端より長く延長されて前記保護部を粘着固定面から剥離する際のつまみ部として作用する剥離紙を有することを主要な特徴とする。
このため、取り付けの際に縦クッション部の剥離紙をつけたまま設置可能となり、正確な位置に固定面側部を配置させることが可能となった。
請求項11記載の本発明の耐震支持具は、請求項10の耐震支持具であって、前記剥離紙を一対備え、該一対の剥離紙は前記縦クッション部の中間部で前記二つ折りの折り線同士が対向するか又は一部重なって配され、前記つまみ部が前記粘着固定面の両側に突出することを特徴とする。
このため、引き剥がす距離が半分となり、剥離紙の引き剥がしが容易に可能となった。
請求項12記載の本発明の耐震支持具の取り付け方法は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、この押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有する耐震支持具であって、前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に上部から滑り込ませ、前記固定面側部具の前記横クッション部を前記天板部に粘着固定又は接着固定させ、前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させることを最も主要な特徴とする。
このため、簡易に耐震支持具を取り付けることが可能となった。
請求項13記載の本発明の耐震支持具の取り付け方法は、壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記被支持体面側部具とを結合する結合ネジとを有し、前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、前記押圧部の幅方向に上方に開放した係合溝部とを有する耐震支持具であって、前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に前記結合ネジが前記係合溝部に入るように上部から滑り込ませて前記固定面側部具と前記被支持体面側部具とを結合し、前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させることを最も主要な特徴とする。
このため、簡易に耐震支持具を取り付けることが可能となった。
壁面に対する粘着力等の強度向上を行わせるという目的を、壁面等の固定面に固定する固定面側部具と家具等の被支持体面に固定する被支持体面側部具の二つの部材からなる構成にし、前記被支持体面側部具が前記固定面側部具を前記固定面に対して押圧力を作用させることにより実現した。また、前記二部具からなる構成により簡易な取り付け方法を可能とし、さらに、ネジを用いた引き剥がし部を用いることにより簡易に取り外し可能とした。
[耐震支持具の構成]
図1から図3は、本発明の実施例1に係り、図1は、耐震支持具の断面図、図2は、同上面図、図3は、同下面図である。
図1から図3のように、耐震支持具1は、固定面側部具3と被支持体面側部具5とを備えており、壁面である固定面51と家具の例であるロッカー55の天板である被支持体面53に取り付けられている。
固定面側部具3は、固定面51と平行な縦支持面部7及び被支持体面53と平行な横支持面部9とが、結合されて一体化した逆L字形構造をとる固定部4と、縦支持面部7に取り付けられて固定面51に粘着固定又は接着固定させる縦クッション部11と、横支持面部9の下部に取り付けられて被支持体面側部具5の天板部27に粘着固定又は接着固定させる横クッション部15とを有する。
ここで、前記天板部27と前記横クッション部15とが結合部として働く。
縦クッション部11は、縦支持面部7と接着固定されており、その反対面側には、粘着固定させるための粘着固定部13が貼り付けされている。粘着固定部13は、使用前は剥離紙(詳細は取り付け方法にて後述)にて保護されている。
横クッション部15は、横支持面部9と接着固定されており、その反対面側には、粘着固定させるための粘着固定部17が貼り付けされている。粘着固定部17は、使用前は剥離紙(詳細は取り付け方法にて後述)にて保護されている。
固定面側部具3は、成形されたプラスチック材料を用いているが、その他の木材や金属などの材料にて作製されていても良い。
縦クッション部11及び横クッション部15は、ポリウレタンによるスポンジを材料として用いられるが、ポリウレタン以外の樹脂材料によるスポンジ又は海綿を材料として用いても良いし、その他、ゴムや、シリコンゴム等のゲル材料等の粘弾性体を用いても良い。
被支持体面側部具5は、被支持体面53と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部19と、ベース部から垂直に起立し、固定面側部具3の縦支持面部7を固定面51に押し付ける押圧部23と、押圧部23上端から固定面51から離れる方向に傾斜して、固定面側部具3が入る間隔が広がるような傾斜部25と、傾斜部25上端から水平方向に固定面51から遠ざかる方向に延びた水平な天板部27とを有する。
天板部27の上面に固定面側部具3の横クッション部15の粘着固定部17が粘着固定される。
押圧部23の下縁から固定面51方向に、固定面側部具3が被支持体面側部具5と固定面51によって挟まれる間隔を決める突き当て部21(図3参照)が備わっている。突き当て部21は、被支持体面側部具5の金属平板を曲げ加工する際に、押圧部23となる部分の下部に逆U字状の切り欠きをつくり当該切り欠き部を曲げ加工せずにベース部から連続した突出部としてなるよう作製されている。
突き当て部21は、上記のような方法以外にも突出部品を押圧部23に取り付けることで作製する方法であっても良い。
ベース部19の下面には、被支持体面側部具5を被支持体面53に粘着固定させるための粘着固定部35が貼り付けされており、粘着固定面36によりロッカー55に固定されている。
ベース部19の押圧部23と反対方向の辺縁部は、被支持体面側部具5を被支持体面53から引き剥がすためのベース部引き剥がしネジ31を取り付けるために逆U字状に曲げ加工されており、さらにベース部引き剥がしネジ31を取り付けるためのバーリング加工29が施されている。
ベース部19には、被支持体面側部具5を被支持体面53にネジ止め固定するためのネジ穴37(図2,3)が4箇所ベース部19の辺縁部に空けられている。
[耐震支持具の取り付け方法]
実施例1の耐震支持具1の取り付け方法は実施例2の取り付け方法と同じであるので、実施例2での取り付け方法の項でまとめて述べる。
[耐震支持具の取り外し方法]
実施例1の耐震支持具1の取り付け方法は実施例2の取り外し方法と同じであるので、実施例2での取り外し方法の項でまとめて述べる。
[耐震作用]
実施例1の耐震支持具1は、地震時等には、固定面51等から伝達される振動入力を縦クッション部11で主として水平方向の振動を又横クッション部15で主として垂直方向の振動を吸収することが可能である。また、縦クッション部11でも垂直方向の振動を吸収し、横クッション部15でも水平方向の振動を吸収することも可能であるのはもちろんである。この振動吸収力により、ロッカー55等の家具が大きく振動して壁面との衝突により倒れてしまうことを防止することが可能である。
地震では、一般に縦ゆれは小さく横揺れは大きい。横揺れすなわち水平方向の振動が大きいため、特に縦クッション部11の粘着固定部13に加わる力すなわち粘着固定力が問題となる。
本実施例の耐震支持具1では、地震による振動のない通常時に、被支持体面側部具5の押圧部23が固定面側部具3を押し付ける作用(押圧力)によって、縦クッション部11の粘着固定部13の粘着強度が高まる。この強度は一定時間かけ続けられることにより強度がさらに強まって、地震時に振動により押圧力が開放されて縦クッション部11が引き剥がされる方向に力が加わったとしても、それまでに粘着固定部13に加わっていた押圧力によって、粘着強度が高まっているので、高い耐震力を得ることが可能となる。
[実施例1の効果]
実施例1の耐震支持具1により以下のことが可能となった。
実施例1の耐震支持具1は、固定面側部具3と被支持体面側部具5とのふたつ部材から構成されているために、すでに据付が完了してしまっている家具であっても、家具を動かすことなく家具の天板上に耐震支持具1を取り付けることが可能となった。
実施例1の耐震支持具1は、固定面に粘着固定される縦クッション部11の粘着部13が被支持体面側部具5の押圧部23によって、固定面51に圧力をかけて押さえつけられることにより、粘着固定力が増し、粘着強度が高まった。結果としてより強い耐震力をもつこととなった。
実施例1の耐震支持具1は、被支持体面側部具5の突き当て部21により、固定面51と押圧部23とで挟まれる間隔を一定とすることが可能となるため、固定面側部具3を挿入するために前記間隔が広すぎて、粘着面13が固定面51に届かなかったり、前記間隔が狭すぎて必要以上の圧力がかかり過ぎてベース部19下面側の粘着面がはがれてしまったりすることがなくなった。
実施例1の耐震支持具1は、被支持体面側部具5の押圧部23上部に設けられた傾斜部25により、固定面側部具3を固定面51と押圧部23との間の隙間に簡単にすべりこませることが可能となった。
[耐震支持具の構成]
図4から図6は、本発明の実施例2に係り、図4は、耐震支持具1の断面図、図5は、同上面図、図6は、同下面図である。
実施例2と実施例1の耐震支持具の差異は大きくないので、実施例2の耐震支持具1の構成においては、その差異を中心に説明する。
実施例2は、実施例1での固定面側部具3の固定面にかかる圧力が粘着固定面13の全面に渡ってより均一にかかるように考慮されて作成されたものである。
実施例2の耐震支持具1では、実施例1であった被支持体面側部具5の押圧部23上端の傾斜部25を無くし、垂直な押圧部23から水平な天板部27に至る部分が90度の曲げ加工により繋がっている。これにより固定面側部具3に押圧力をかける面積が広がった。
さらに、被支持体面側部具5は、天板部27の辺縁部を90度上方に曲げ加工して、垂直上方に延びた辺縁押圧部28を有する。辺縁押圧部28は、固定面側部具3の横支持面部9の辺縁と当接し、押圧部23と同じく固定面側部具3を固定面51に向けて押圧する。
特に押圧部23によっては力をかけることができない固定面側部具3の上方に力がかかるため、粘着固定部13の粘着面14全体にわたって均一な押圧力を作用させることが可能となった。
被支持体面側部具5の押圧部23の上部に、その側面側から固定面51方向に向けて突出したガイド部30を設けた。このガイド部30により、固定面側部具3を被支持体面側部具5の押圧部23の面の幅内に正しく挿入することが可能となり、固定面側部具3が押圧部23の面の幅から横方向にずれて取り付けることを防止することが可能となった。
ベース部19下面に取り付けられる粘着固定部35の面積を実施例1のようにベース部下面の押圧部23と反対方向の辺縁部だけに存在するのではなく、ベース部19下面のほぼ全面にわたって広げた。これにより被支持体面側部具5と被支持体面53との粘着力が向上した。
[耐震支持具の取り付け方法]
図7から図9は、実施例2の耐震支持具1の取り付け方法を順に示した説明図である。以下に取り付け順に従って説明する。なお、実施例1の耐震支持具の取り付け方法も基本的には同じであり、実施例1では、辺縁押圧部28が無いので固定面側部具3が辺縁押圧部28に当接されることがないことと、固定面側部具3の挿入時に傾斜部25を使って簡易に滑り込ませることができる点が異なるだけである。
図7(A)では、まず被支持体面側部具5を粘着固定させるときは、ベース部下面の粘着固定部35の粘着固定面36の剥離紙をはがしておく。接着固定の場合は接着剤を塗布しておく。他にネジ止めする方法でもよい。図7(A)のように被支持体面側部具5の突き当て部21を固定面51に当接させて、ロッカー55の上方から降ろす。突き当て部21が壁に当接することにより、固定面と押圧部との最適な間隔が形成される。
図7(B)に示すように、被支持体面側部具5がロッカーの天板に粘着固定される。固定方法は粘着固定以外の接着固定であっても良いし、また、ネジ穴37を利用してのネジ止め固定の場合は、ここでネジ止め固定を行う。
図8(C)では、まず、横クッション部15を被支持体面側部具5の天板部27に粘着固定させるときは、その粘着面18の剥離紙をはがしておく。接着固定の場合には、接着剤を塗布しておく。次に、固定面側部具3を矢印のように固定面51に押し付けて、上方から降ろして行く。このとき押圧部23側面のガイド部30により、固定面側部具3が押圧部23の面の幅内に収まるようにすることができる。
図8(D)に示すように、固定面側部具3の下方先端が固定面51と押圧部23との隙間に差し込まれるとそのまま下方に滑り込ませて行く。このとき、固定面側部具3の横支持面部9の辺縁部が辺縁押圧部28に当接するようにして下方に下ろす。
図9(E)に示すように、固定面側部具3の横クッション部15の粘着固定面17が被支持体面側部具5の天板部27の上面に粘着固定される。
図9(F)は、前記横クッション部15の粘着固定が終了した段階での耐震支持具1を上方から観察した上面図である。この時点では、固定面側部具3の縦クッション部11の粘着固定部13の粘着固定面14は、剥離紙41で覆われていて、まだ固定されていない。
図10に剥離紙41の形状を示すための固定面51側からみた耐震支持具1の背面図(図10(A))とロッカー55側からみた耐震支持具1の正面図(図10(B))を示す。
図11に剥離紙41の引き剥がしの様子を表す上面図を示す。
剥離紙41は、二つ折りにされた一対の剥離紙41が図9(F)に示すような、折線が縦クッション部11の垂直方向の中心線にちょうど対向するように合わさっているか、又は、図11(C)の上面図に示すように一部重なるように合わさっている。
剥離紙41は、二つ折りにされた一部が縦クッション部15の粘着固定面14を保護する保護部43となり、他の一部が剥離紙4をはがすときのつまみ点となるつまみ部45とからなる。保護部43は、粘着固定面14の周縁よりやや大きく形成されており、つまみ部の先端部は、剥離紙をはがす前の時点(図9(F)又は図11(C))でつまみやすいように、図10(B)に示すように被支持体面側部具5の左右より大きく突出し、また先端部の高さ方向がやや短くなるような台形に形成されている。
耐震支持具1の取り付けが図9(F)又は図11(C)に示すところまで完了した後、剥離紙41のつまみ部45をつまんで、図11(D)に示すように左右に引き剥がす。
この動作により縦クッション部11の粘着固定部13の粘着固定面14が固定面51に接触して粘着固定され、取り付けが完了する。
[耐震支持具の取り外し方法]
図12は、実施例2の耐震支持具1の取り外し方法を順に示した説明図である。以下に取り外し方法を説明する。なお、実施例1の耐震支持具の取り外し方法も同じである。
図12(A)で、ベース部引き剥がしネジ31のネジを右回転させるとネジ先端はネジ先端回転座33によってロッカー55の被支持体面53を押すため、結果としてベース部19下面の粘着固定部35の粘着面36又は接着面が引き剥がされて、図12(B)の状態となり被支持体面側部具5をロッカー55からはがし、その後、固定面側部具3を壁面等の固定面51から引き剥がすことにより、耐震支持具1を取り外すことが可能である。
また、被支持体面側部具5を取り外すために、ベース部引き剥がしネジ31をとりつけるための逆U字状の曲げ加工部の両端をつかんで、被支持体面側部具5を水平に回転させるようにすると粘着面を外しやすくなる。この動作を前記したベース部引き剥がしネジ31によるベース部の浮かせ動作と併用することにより、さらに容易に取り外しが可能である。
[耐震作用]
実施例2の耐震支持具の耐震作用は、実施例1で記載したものと同じであるので、省略する。
[実施例2の効果]
実施例2の耐震支持具1により以下のことが可能となった。
実施例2の耐震支持具1は、固定面側部具3と被支持体面側部具5とのふたつ部材から構成されているために、すでに据付が完了してしまっている家具であっても、家具を動かすことなく家具の天板上に耐震支持具1を取り付けることが可能となった。
実施例1の耐震支持具1は、被支持体面側部具5の押圧部23と辺縁押圧部28により固定面側部具3の全面にわたって均一に押圧力を作用させることが可能となった、これにより固定面51に粘着固定させる粘着固定部13の粘着固定力がより高まり、結果として耐震作用が高まった。
実施例2の耐震支持具1は、被支持体面側部具5の突き当て部21により、固定面51と押圧部23とで挟まれる間隔を一定とすることが可能となるため、固定面側部具3を挿入するために前記間隔が広すぎて、粘着面13が固定面51に届かなかったり、前記間隔が狭すぎて必要以上の圧力がかかり過ぎてベース部19下面側の粘着面36がはがれてしまったりすることがなくなった。
実施例2の耐震支持具1は、被支持体面側部具5側面に設けられたガイド部30により、固定面側部具3を被支持体面側部具5の押圧部23の面内に正しく収めることが可能となり、固定面側部具3と被支持体面側部具5がずれて装着されることなどがなくなり、結果として耐震力のないまま装着されるミスを抑制した。
[耐震支持具の構成]
図13から図15は、本発明の実施例3に係り、図13は、耐震支持具1の断面図、図14は、同上面図、図15は、同下面図である。
実施例3と実施例1、2の耐震支持具の差異は大きくないので、実施例3の耐震支持具1の構成においては、その差異を中心に説明する。
実施例3は、地震時に固定面側部具3が被支持体面側部具5によって振動が伝わる際に固定面側部具3の中心に振動力が伝わるよう考慮されて作成されたものである。
実施例3の耐震支持具1では、固定面側部具3が実施例1、2のような逆L字形構造ではなく、平板の縦支持面部7と縦支持面部7に接着固定された縦クッション部11とからなる矩形の平板構造とした。
縦支持面部7は、鉄などの金属平板で作製されており、中央部に固定面とは反対側に浮き上がるエンボス部10とエンボス部の中心に結合ネジ61を取り付けるためのバーリング加工ネジ穴部12(ネジ穴部)が空いている。
ネジ穴部の構造は、バーリング加工に限らず、他のネジ穴の方法であってもよい。
縦クッション部11及び縦クッション部11に粘着固定されている粘着固定部13には、中央部に結合ネジ61を通すための貫通孔8を有する。
被支持体面側部具5は、実施例1、2のような天板部27を無くし、押圧部23の中央部の縦に上方に開放したU字状の係合溝部24(図17(A)参照)を有する。
固定面側部具3と被支持体面側部具5は、結合ネジ61により結合される。結合ネジ61、バーリング加工ネジ穴部12及び係合溝部24により結合部を形成する。
この結合ネジ61は、縦クッション部11の粘着固定部13を取り外すときのための引き剥がしネジとしても使用可能である。この結合ネジ61による引き剥がしネジが固定面51を押すためのネジしろを稼ぐため、結合時には逆U字状のスペーサー(図17(B)参照)65を押圧部23と結合ネジ61のネジ頭部の間に挟む。
スペーサーの形状は逆U字状に限らず、他の形状、例えばリング形状であってもよい。また、スペーサー形状が被支持体面側部具5と一体化されている構造、例えば係合溝と同様に上方に開放したU字状に係合溝部24と結合しているものであってもよい。
実施例3の耐震支持具1では、固定面側部具3と被支持体面側部具5をつなぐ結合ネジ61が固定面側部具3の中央に取り付けられているため、地震時の振動力が常に固定面側部具3の中央部にかかる。固定面側部具3は、固定面51と粘着固定部13により粘着固定されているが、このような粘着固定部は、一般に角部ないしは周縁の一端側から引っ張り力が加わると容易に剥がれ易いが、中央部ないしは全体に均一に引っ張り力が加わった場合には、先の場合に比べて非常にはがれにくい。本実施例3の耐震支持具1では、固定面側部具3の中央に配された結合ネジ61の構造により粘着固定部13の引き剥がしまでの耐力が高く、結果として大きな耐震力を有することが可能となった。
[耐震支持具の取り付け方法]
実施例3の耐震支持具の取り付け方法は、実施例2の耐震支持具の取り付け方法と一部異なるので、その違いを中心に説明する。
まず、被支持体面側部具5の固定に関しては、実施例2において、図7(A)、(B)を用いて説明したのと同じであるので省略する。それ以降の固定面側部具3の取り付け方法について説明する。
図16及び図17は、被支持体面側部具5の取り付け後における、固定面側部具3の取り付け方法を説明した図である。図16は側面図、図17は、ロッカー55側から観察した背面図である。
固定面側部具3には、結合ネジ61が取り付けられており、ネジは取り付けのために、結合ネジのネジ頭(頭部)が縦クッション部11から離れる方向に緩められている。
粘着固定部13は、剥離紙41(図17(A)参照)で保護されている。
図16(A)において、固定面側部具3を矢印のように固定面51に押し付けて、上方から降ろして行く。このとき、係合溝部24に結合ネジ61のネジ軸がはまるようにする(図17(A)も参照)。
図16(B)及び図17(B)は、結合ネジ61が係合ネジ溝24下端に達した図で、ここで、被支持体面側部具5の押圧部23と結合ネジ61のネジ頭(頭部)との間に、上方から逆U字状形状のスペーサー65をはめて、結合ネジ61を右回転して固定面側部具3を被支持体面側部具5に結合する。
結合ネジ61による結合の後は、剥離紙41を引き剥がして、粘着固定部13を粘着固定面に固定させるが、剥離紙の構造及びその剥離方法は、実施例2において図11を用いて説明したのと全く同じであるので省略する。
[耐震支持具の取り外し方法]
実施例3の耐震支持具1の取り外し方法について、被支持体面側部具5の取り外し方法は、実施例2において図12を用いて説明したものと全く同じであるので省略する。
実施例3では、さらに、固定面側部具3の取り外し方法について、結合ネジ61を利用して容易に取り外しできる機構が備わっているので以下に説明する。
図18は、固定面側部具3の取り外し説明のための耐震支持具1を側面から見た断面図である。
図18(A)は、耐震支持具1が取り付けられている状態である。
ここで、まず結合ネジ61を緩めて、ネジ頭(頭部)が固定面51から遠ざかるようにする。
図18(B)において、結合ネジ61のネジ頭(頭部)が緩んだので、スペーサー65を上方に上げて取り外す。その後、実施例2において、説明した方法で被支持体面側部具5を取り外す。
図18(C)は、被支持体面側部具5が取り外された状態を示した図である。被支持体面側部具5の押圧部で固定面側にかかっていた押圧力がはずれたために、縦クッション部11は、本来の厚みに戻り、中間の膨らみが消えている。
ここで、結合ネジ61を右回転させて固定面51方向に進行させて、図18(D)に示すように結合ネジ先端部に取り付けられた回転台座63が固定面に突き当たる。回転台座63と結合ネジ61は回転方向に滑るようになっており、ネジが回転中も台座は回転せずに固定面51を押し続ける。
図18(E)に示すように結合ネジ61が固定面51を押すことにより、縦クッション部11が厚さ方向に延びて、粘着固定部13に引き剥がしの力がかかる。
最終的には、図18(F)に示すように粘着固定部13が固定面51から引き剥がされて、固定面側部具3の取り外しも完了する。
[耐震作用]
実施例3の耐震支持具1は、地震時等には、固定面51等から伝達される振動入力を縦クッション部11で吸収することが可能である。この振動吸収力により、ロッカー55等の家具が大きく振動して壁面との衝突により倒れてしまうことを防止することが可能である。
地震では、一般に縦ゆれは小さく横揺れは大きい。横揺れすなわち水平方向の振動が大きいため、特に縦クッション部11の粘着固定部13に加わる力すなわち粘着固定力が問題となる。
本実施例の耐震支持具1では、地震による振動のない通常時に、被支持体面側部具5の押圧部23が固定面側部具3を押し付ける作用(押圧力)によって、縦クッション部11の粘着固定部13の粘着強度が高まる。この強度は一定時間かけ続けられることにより強度がさらに強まって、地震時に振動により押圧力が開放されて縦クッション部11が引き剥がされる方向に力が加わったとしても、それまでに粘着固定部13に加わっていた押圧力によって、粘着強度が高まっているので、高い耐震力を得ることが可能となる。
さらに、地震時には振動による縦クッション部11の粘着固定部13を引き剥がそうとする力が、固定面側部具3の中央に配された結合ネジにより、固定面側部具の中央にかかるため、高い耐引き剥がし力を得ることができ、さらに高い耐震力を得ることが可能となった。
[実施例3の効果]
実施例3の耐震支持具1により以下のことが可能となった。
実施例2の耐震支持具1は、固定面側部具3と被支持体面側部具5とのふたつの部材から構成されているために、すでに据付が完了してしまっている家具であっても、家具を動かすことなく家具の天板上に耐震支持具1を取り付けることが可能となった。
実施例3の耐震支持具1は、固定面側部具3の中央部に配されたエンボス部10に対して、被支持体面側部具5の押圧部23が押圧力をかける。これにより固定面51に粘着固定させる粘着固定部13の粘着固定力がより高まり、結果として耐震力が高まった。
実施例3の耐震支持具1は、被支持体面側部具5の突き当て部21により、固定面51と押圧部23とで挟まれる間隔を一定とすることが可能となるため、固定面側部具3を挿入するために前記間隔が広すぎて、粘着面13が固定面51に届かなかったり、前記間隔が狭すぎて必要以上の圧力がかかり過ぎてベース部19下面側の粘着面36がはがれてしまったりすることがなくなった。
実施例3の耐震支持具1は、結合ネジ61が固定面側部具3の中央に配されているため、地震時による引っ張り力による粘着固定部を引き剥がそうとする力に対して、高い耐引き剥がし力を有し、結果として高い耐震力を有することとなった。
耐震支持具の断面図である。(実施例1) 耐震支持具の上面図である。(実施例1) 耐震支持具の下面図である。(実施例1) 耐震支持具の断面図である。(実施例2) 耐震支持具の上面図である。(実施例2) 耐震支持具の下面図である。(実施例2) (A)、(B)は耐震支持具の取り付け手順を示す側面図である。(実施例2) (C)、(D)は耐震支持具の取り付け手順を示す側面図である。(実施例2) 耐震支持具の取り付け完了状態を示す側面図(E)及び上面図(F)である。(実施例2) 耐震支持具の剥離紙の形状を示す正面図(A)及び背面図(B)である。(実施例2) (C)、(D)は耐震支持具の剥離紙の剥離手順を示す上面図である。(実施例2) (A)、(B)は耐震支持具の取り外し手順を示す側面図である。(実施例2) 耐震支持具の断面図である。(実施例3) 耐震支持具の上面図である。(実施例3) 耐震支持具の下面図である。(実施例3) (A)、(B)は耐震支持具の取り付け手順を示す側面図である。(実施例3) (A)、(B)は耐震支持具の取り付け手順を示す背面図である。(実施例3) (A)から(F)は耐震支持具の取り外し手順を示す断面図である。(実施例3)
符号の説明
1 耐震支持具
3 固定面側部具
4 固定部
5 被支持体面側部具
7 縦支持面部
8 貫通孔
9 横支持面部
11 縦クッション部
12 バーリング加工ネジ穴部(ネジ穴部)(結合部)
13 粘着固定部
14 粘着固定面
15 横クッション部(結合部)
19 ベース部
21 突き当て部
23 押圧部
25 傾斜部
27 天板部(結合部)
28 辺縁押圧部
30 ガイド部
31 ベース部引き剥がしネジ
35 粘着固定部
41 剥離紙
43 保護部
45 つまみ部
51 壁面(固定面)
53 ロッカー天板(被支持体面)
55 ロッカー(家具)
61 結合ネジ(結合部)
65 スペーサー

Claims (13)

  1. 壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備えた耐震支持具であって、
    前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定又は接着固定させる縦クッション部とを有し、
    前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部とを有し、
    前記固定面側部具と前記被支持体面側部具との間に取付け時に結合可能とする結合部を設けた
    ことを特徴とする耐震支持具。
  2. 請求項1記載の耐震支持具であって、
    前記固定面側部具は、前記縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、
    前記被支持体面側部具は、前記押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  3. 請求項記載の耐震支持具であって、
    前記被支持体面側部具は、前記横支持面部を前記固定面方向に押し付けるための前記天板部に起立形成された辺縁押圧部を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載の耐震支持具であって、
    前記被支持体面側部具は、前記押圧部の前記固定面方向に突設され、前記縦クッション部の押圧時の厚さを定める突き当て部を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の耐震支持具であって、
    前記被支持体面側部具は、前記固定面側部具の幅方向の全体が前記押圧部の幅方向内に入るようにするために前記押圧部側面にガイド部を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  6. 請求項1記載の耐震支持具であって、
    前記固定面側部具は、前記縦支持面部中央部にネジ穴部と、前記ネジ穴に締めこまれ前記固定面側部具と前記被支持体面側部具をネジ止めにより結合する頭部付きの結合ネジとを有し、
    前記被支持体面側部具は、前記押圧部の幅方向中央部に上方に開放され前記結合ネジを通して前記頭部を前記押圧部に対し固定面側部具の反対側に配置させるための係合溝部を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  7. 請求項6記載の耐震支持具であって、
    前記縦クッション部は、前記結合ネジを通すための貫通孔を有し、
    前記押圧部と前記結合ネジ頭部との間にスペーサーを有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の耐震支持具であって、
    前記被支持体面側部具は、前記押圧部の上部分を前記固定面側部具が入る間隔が広くなるような傾斜部を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の耐震支持具であって、
    前記ベース部の固定面側と対峙する辺縁に粘着固定又は接着固定の取り外しのために前記ベース部を前記被支持体面から引き離すためのベース部引き剥がしネジを設けた
    ことを特徴とする耐震支持具。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載の耐震支持具であって、
    前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面を有し、
    前記粘着固定面を保護するため、二つ折りにした一部を前記粘着固定面に接する保護部と、前記二つ折りの他部が前記保護部の端より長く延長されて前記保護部を粘着固定面から剥離する際のつまみ部として作用する剥離紙を有する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  11. 請求項10の耐震支持具であって、
    前記剥離紙を一対備え、該一対の剥離紙は前記縦クッション部の中間部で前記二つ折りの折り線同士が対向するか又は一部重なって配され、前記つまみ部が前記粘着固定面の両側に突出する
    ことを特徴とする耐震支持具。
  12. 壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、
    前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記被支持体面と前記被支持体面側部具を介して対向する横支持面部とが一体化された固定部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記横支持面部下部に取り付けられて前記被支持体面側部具に粘着固定又は接着固定させる横クッション部とを有し、
    前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、
    前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、この押圧部上端から前記固定面の反対側に横方向に延設され前記横クッション部を粘着固定又は接着固定させる天板部とを有する耐震支持具であって、
    前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、
    前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に上部から滑り込ませ、
    前記固定面側部具の前記横クッション部を前記天板部に粘着固定又は接着固定させ、
    前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させる
    ことを特徴とする耐震支持具の取付方法。
  13. 壁面等の固定面に取り付ける固定面側部具と家具等の被支持体面に取り付ける被支持体面側部具とを備え、
    前記固定面側部具は、前記固定面に対向する縦支持面部と、前記縦支持面部に取り付けられて前記固定面に粘着固定させる縦クッション部と、前記被支持体面側部具とを結合する結合ネジとを有し、
    前記縦クッション部は、粘着固定させるための粘着固定面と前記粘着固定面を保護するための剥離紙を有し、
    前記被支持体面側部具は、前記被支持体面と粘着固定、接着固定又はネジ止めさせるベース部と、前記ベース部から起立し前記縦支持面部を前記固定面に押し付ける押圧部と、前記押圧部の幅方向に上方に開放した係合溝部とを有する耐震支持具であって、
    前記ベース部を前記被支持体面に粘着固定、接着固定又はネジ止めして固定し、
    前記縦クッション部を前記固定面に押し付けて圧縮し、前記被支持体面側部具の前記押圧部と前記固定面の隙間に前記結合ネジが前記係合溝部に入るように上部から滑り込ませて前記固定面側部具と前記被支持体面側部具とを結合し、
    前記縦クッション部の前記剥離紙をはがすことにより、前記縦クッション部を前記固定面に粘着固定させる
    ことを特徴とする耐震支持具の取付方法。
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