JP5191210B2 - カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム - Google Patents
カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5191210B2 JP5191210B2 JP2007282746A JP2007282746A JP5191210B2 JP 5191210 B2 JP5191210 B2 JP 5191210B2 JP 2007282746 A JP2007282746 A JP 2007282746A JP 2007282746 A JP2007282746 A JP 2007282746A JP 5191210 B2 JP5191210 B2 JP 5191210B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- polyester
- calendering
- composition
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
前記非結晶性ポリエステル組成物(A)と前記軟質ポリエステル(B)との質量比〔非結晶性ポリエステル組成物(A)の質量/軟質ポリエステル(B)の質量〕が、40/60〜90/10の範囲内にあり、且つ、前記非結晶性ポリエステル組成物(A)及び前記軟質ポリエステル(B)の合計量100質量部に対する、前記脂肪族芳香族ポリエステル(C)の含有量が3〜15質量部の範囲内にあり、前記滑剤(D)の含有量が0.1〜4質量部の範囲内にあることを特徴とするものである。
前記非結晶性ポリエステル組成物(A)と前記軟質ポリエステル(B)との質量比〔非結晶性ポリエステル組成物(A)の質量/軟質ポリエステル(B)の質量〕が、40/60〜90/10の範囲内にあり、且つ、前記非結晶性ポリエステル組成物(A)及び前記軟質ポリエステル(B)の合計量100質量部に対する、前記脂肪族芳香族ポリエステル(C)の含有量が3〜15質量部の範囲内にあり、前記滑剤(D)の含有量が0.1〜4質量部の範囲内にあることを特徴とするものである。
第1の非結晶性ポリエステルとしてイーストマンケミカル社製の「CADENCE GS−2」〔175℃における溶融粘度:6000mPa・s、破断点伸度(縦方向/横方向):3.7%/3.2%〕を20質量部、第2の非結晶性ポリエステルとしてイーストマンケミカル社製の「CADENCE GS−3」〔175℃における溶融粘度:50000mPa・s、破断点伸度(縦方向/横方向):3.7%/3.2%〕を40質量部、軟質ポリエステルとしてベルポリエステルプロダクツ社製の「FLX−92」〔175℃における溶融粘度:5000mPa・s、破断点伸度(縦方向/横方向):504%/452%〕を40質量部、脂肪族芳香族ポリエステルとしてBASFジャパン社製の「ECOFLEX」(テレフタル酸、1,4−ブタンジオール及びアジピン酸からなる共重合体、175℃における溶融粘度:5000mPa・s)を5質量部、並びに滑剤としてアデカ社製のポリエチレン酸化型ワックス0.5質量部、モンタン酸エチレングリコールエステルのカルシウム塩0.5質量部、及びモンタン酸エチレングリコールエステル0.2質量部を配合し、これらをバンバリーミキサーにて温度150℃で10分間溶融及び混練して、カレンダー加工用樹脂組成物を得た。
第1の非結晶性ポリエステル及び第2の非結晶性ポリエステルの配合量をそれぞれ15質量部及び45質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
脂肪族芳香族ポリエステルの配合量を10質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
第1の非結晶性ポリエステル、第2の非結晶性ポリエステル及び軟質ポリエステルの配合量をそれぞれ17質量部、33質量部及び50質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
脂肪族芳香族ポリエステルを用いなかった以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
第1の非結晶性ポリエステルを用いずに、第2の非結晶性ポリエステル及び軟質ポリエステルの配合量をそれぞれ60質量部及び40質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
第2の非結晶性ポリエステルを用いずに、第1の非結晶性ポリエステル及び軟質ポリエステルの配合量をそれぞれ60質量部及び40質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
軟質ポリエステルを用いずに、第1の非結晶性ポリエステル及び第2の非結晶性ポリエステルの配合量をそれぞれ33質量部及び67質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
第1の非結晶性ポリエステル、第2の非結晶性ポリエステル及び軟質ポリエステルの配合量をそれぞれ10質量部、20質量部及び70質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
脂肪族芳香族ポリエステルの配合量を20質量部とした以外は実施例1と同様にして、樹脂フィルムを得た。
第2の非結晶性ポリエステルとしてイーストマンケミカル社製の「CADENCE GS−3」〔175℃における溶融粘度:6000mPa・s、破断点伸度(縦方向/横方向):3.7%/3.2%〕を80質量部、軟質ポリエステルとして東洋紡社製の「GM900」(融点:110〜120℃)を20質量部、脂肪族芳香族ポリエステルとしてBASFジャパン社製の「ECOFLEX」(テレフタル酸、1,4−ブタンジオール及びアジピン酸からなる共重合体、175℃における溶融粘度:5000mPa・s)を5質量部、並びに滑剤としてアデカ社製のポリエチレン酸化型ワックス0.5質量部、モンタン酸エチレングリコールエステルのカルシウム塩0.5質量部、及びモンタン酸エチレングリコールエステル0.2質量部を配合し、これらをバンバリーミキサーにて温度150℃で10分間溶融及び混練して、カレンダー加工用樹脂組成物を得た。
(I)評価方法
以下の方法によって、カレンダー加工用樹脂組成物の加工性、並びに樹脂フィルムの硬度及び透明性を評価又は測定した。
カレンダー加工により樹脂フィルムを形成する際のロールの閉め具合を、ロールの間隔調整のしやすさの観点から評価し、以下の基準に基づいてカレンダー加工用樹脂組成物の加工性を判定した。
○:溶融粘度及び溶融張力が適当であり、フィルム成形が順調に行える。
△:溶融粘度がやや低く又はやや高いために、フィルム成形がやや困難である。
×:溶融粘度もしくは溶融張力が低く又は高いために、フィルム成形が困難である。
JIS K−7161に記載された方法に準拠して、樹脂フィルムの10%ひずみ時引張応力を測定することにより、樹脂フィルムの硬度を評価した。すなわち、樹脂フィルムを幅20mm、長さ150mmの大きさに切断して試料とした。そして、試料の10%ひずみ時引張応力を引張試験機(ORIENTEC社製、製品名「TENSILON」)を用いて測定し、以下の基準に基づいて樹脂フィルムの硬度を判定した。
○:10%ひずみ時引張応力の値が25MPa未満である。
△:10%ひずみ時引張応力の値が25MPa以上で且つ35MPa未満である。
×:10%ひずみ時引張応力の値が35MPa以上である。
JIS K−7136に記載された方法に準拠して、樹脂フィルムのヘイズ値を測定することにより、樹脂フィルムの透明性を評価した。すなわち、樹脂フィルムのヘイズ値をヘイズコンピュータ(スガ試験機社製、製品名「HGM−2D」)を用いて測定し、以下の基準に基づいて樹脂フィルムの透明性を判定した。
○:ヘイズ値が5未満である。
△:ヘイズ値が5以上で且つ10未満である。
×:ヘイズ値が10以上である。
実施例1〜4及び比較例1〜7で得られたカレンダー加工用樹脂組成物の加工性、並びにそれらを用いて得られた樹脂フィルムの硬度及び透明性を評価又は測定した。得られた結果を表2に示す。また、実施例1〜4及び比較例1〜7におけるカレンダー加工用樹脂組成物の組成を表1にまとめて示す。
Claims (5)
- テレフタル酸100モル%からなるジカルボン酸成分と、エチレングリコール60〜80モル%及び1,4シクロヘキサンジメタノール40〜20モル%からなるジオール成分との共重合体であり、温度175℃における溶融粘度が6000〜25000mPa・sの範囲内にあり且つ破断点伸度が5%以下である第1の非結晶性ポリエステル(a1)25〜75質量%、及び、テレフタル酸100モル%からなるジカルボン酸成分と、エチレングリコール60〜80モル%及び1,4シクロヘキサンジメタノール40〜20モル%からなるジオール成分との共重合体であり、温度175℃における溶融粘度が35000〜85000mPa・sの範囲内にあり且つ破断点伸度が5%以下である第2の非結晶性ポリエステル(a2)75〜25質量%からなる非結晶性ポリエステル組成物(A)と、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸からなる群から選択される芳香族ジカルボン酸又はこれらのエステル形成誘導体を主成分とするジカルボン酸成分と、エチレングリコールを主成分とするものであり全ジオール成分中にエチレングリコールが60モル%以上含有されているジオール成分との共重合体であり、温度175℃における溶融粘度が5000〜40000mPa・sの範囲内にあり且つ破断点伸度が300%以上である軟質ポリエステル(B)と、
テレフタル酸50〜60モル%及びアジピン酸50〜40モル%からなるジカルボン酸成分と、1,4−ブタンジオール100モル%とからなるジオール成分との共重合体である脂肪族芳香族ポリエステル(C)と、滑剤(D)とを含有しており、
前記非結晶性ポリエステル組成物(A)と前記軟質ポリエステル(B)との質量比〔非結晶性ポリエステル組成物(A)の質量/軟質ポリエステル(B)の質量〕が、40/60〜90/10の範囲内にあり、且つ、前記非結晶性ポリエステル組成物(A)及び前記軟質ポリエステル(B)の合計量100質量部に対する、前記脂肪族芳香族ポリエステル(C)の含有量が3〜15質量部の範囲内にあり、前記滑剤(D)の含有量が0.1〜4質量部の範囲内にあることを特徴とするカレンダー加工用樹脂組成物。 - 前記非結晶性ポリエステル組成物(A)が、前記第1の非結晶性ポリエステル(a1)33〜50質量%、及び前記第2の非結晶性ポリエステル(a2)67〜50質量%からなるものであることを特徴とする請求項1に記載のカレンダー加工用樹脂組成物。
- 前記非結晶性ポリエステル組成物(A)と前記軟質ポリエステル(B)との質量比〔非結晶性ポリエステル組成物(A)の質量/軟質ポリエステル(B)の質量〕が、50/50〜90/10の範囲内にあることを特徴とする請求項1又は2に記載のカレンダー加工用樹脂組成物。
- 前記脂肪族芳香族ポリエステル(C)の含有量が、前記非結晶性ポリエステル組成物(A)及び前記軟質ポリエステル(B)の合計量100質量部に対して、3〜10質量部の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のカレンダー加工用樹脂組成物。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のカレンダー加工用樹脂組成物をカレンダー加工してなることを特徴とする樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282746A JP5191210B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282746A JP5191210B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009108214A JP2009108214A (ja) | 2009-05-21 |
JP5191210B2 true JP5191210B2 (ja) | 2013-05-08 |
Family
ID=40777053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007282746A Active JP5191210B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5191210B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3988113B2 (ja) * | 2001-09-10 | 2007-10-10 | 東洋紡績株式会社 | カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート |
JP3988115B2 (ja) * | 2001-10-25 | 2007-10-10 | 東洋紡績株式会社 | カレンダー加工用ポリエステル樹脂組成物及びこれを用いたシート |
JP2003171541A (ja) * | 2001-12-06 | 2003-06-20 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 透明耐熱軟質ポリエステル製成形体 |
JP2004285156A (ja) * | 2003-03-20 | 2004-10-14 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 透明物品用組成物、物品、及び積層体 |
JP2005298660A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Achilles Corp | フィルム用樹脂組成物 |
-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007282746A patent/JP5191210B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009108214A (ja) | 2009-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW592965B (en) | Calendered polyester films or sheets having a haze value of less than five percent | |
EP2065185A1 (en) | Adhesive wrap film | |
JP4688272B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物およびシ―トの製造方法 | |
JP5623479B2 (ja) | 樹脂組成物及びこれを用いたフィルム、積層体 | |
JP5191210B2 (ja) | カレンダー加工用樹脂組成物及びそれを用いた樹脂フィルム | |
JP2010001369A (ja) | 樹脂組成物及びこれを用いたフィルム、積層体 | |
JP4405785B2 (ja) | ポリエステル系樹脂シート | |
JP5208821B2 (ja) | ポリ乳酸系二軸延伸フィルム | |
JP5159043B2 (ja) | カレンダーシートおよびその製造方法 | |
JP2009107669A (ja) | 包装袋 | |
JP2009138139A (ja) | オレフィン系重合体延伸フイルム | |
JP2007262189A (ja) | 生分解性フィルムまたはシート | |
JP2001214044A (ja) | ポリエステル系樹脂組成物およびシ―トの製造方法 | |
JP4798686B2 (ja) | カレンダー成形用エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂組成物 | |
JP4633217B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物およびシ―トの製造方法 | |
JP4800242B2 (ja) | 積層ストレッチフィルムおよびその製造方法 | |
JP4156395B2 (ja) | 非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物及び樹脂シート | |
JP5013819B2 (ja) | 樹脂組成物およびカレンダーシート | |
JP5166706B2 (ja) | 樹脂組成物およびこれを用いてなるシート | |
JP2003277592A (ja) | 樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたシート・フィルム | |
JP5013820B2 (ja) | 樹脂組成物およびカレンダーシート | |
JP2003191266A (ja) | 樹脂組成物および該樹脂組成物を用いたシート・フィルム | |
US20230250263A1 (en) | Plasticized cellulose ester compositions | |
JP2005298660A (ja) | フィルム用樹脂組成物 | |
JP2007246678A (ja) | ポリ乳酸系シート、フィルムまたは成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090626 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101015 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5191210 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |