JP5191183B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
超音波探触子の位置及び傾きを検出するセンサの検出値に基づいて、超音波断層像のスキャン面の座標を被検体座標系に対応付けて算出することなどにより実現できる。つまり、超音波断層像のスキャン面に対応した断層像データをボリュームデータから抽出してリファレンス断層像を構成することにより、両断層像の撮像断層面を一致させることができる。
2×Dus =Cnow×Δt
一方、関心部位の正しい音速をCtrueとすると、正しい関係は、以下のように表される。
2×Dtrue = Ctrue×Δt
(式1)、(式2)より、正しい音速は、以下のようになる。
Ctrue = (Dtrue/Dus)×Cnow
= (Dct /Dus)×Cnow
したがって、計測されたDctとDus、及び既知のCnowを用いて被検体の組織の正しい音速Ctrueが求められる。計測されたDctとDus、及び算出されたCtrueは、図3に示すように、表示部28に表示される。
まず、X線CT装置により取得される被検体の関心部位を含む3次元ボリュームデータをリファレンスボリュームデータとしてボリュームデータ記憶部38に格納する。また、X線CT装置により撮像された関心部位と同一の関心部位を含む3次元ボリュームデータを超音波ボリュームデータとして撮像する。そして、音響特性評価部50の構成要素である体積算出部によりリファレンスボリュームデータ及び超音波ボリュームデータのそれぞれについて関心部位の体積を算出する。
Ctrue =(Vct/ Vus)×Cnow
それぞれの3次元ボリュームデータから算出されるそれぞれの関心部位の体積は、上述のリファレンス距離及び超音波距離を集合させたものであると言えるので、方位方向の画像化のずれが無視できるレベルであれば、リファレンス距離と超音波距離との関係が、リファレンスボリュームデータから算出された体積と超音波ボリュームデータから算出された体積との関係と同様となる。そのため、算出された関心部位の体積の比に基づいて音速を求めることができる。
図7に示すように、US像で基準点1を設定し、その基準点と同一の組織点をCT像上に基準点1´として設定する。同様にして、基準点2,基準点2´をそれぞれ設定する。このとき、US像の距離方向をz軸、方位方向をx軸、CT像の距離方向をz´軸、方位方向をx´軸とすると、各基準点の座標は、基準点1:(x1,z1),基準点2:(x2,z2),基準点1´:(x1´,z1´),基準点2´:(x2´,z2´)となる。
Dus = │z1 − z2│
(式6)
Dct = │z1´− z2´│
このように、US像の設定基準点を超音波送信方向の直線上に投影した投影点間の距離が超音波距離Dusとして求められ、CT像の設定基準点を超音波送信方向に相当する方向の直線上に投影した投影点間の距離がリファレンス距離Dctとして求められる。Dus,Dctが求められた後の処理は、実施例1と同様である。
しかし、本発明は、このような条件に限らず、コンベックス探触子などでも同様に可能である。また、例えばリニア探触子による空間コンパウンド法や、セクター探触子によるセクター走査など、超音波の送信方向が探触子の超音波送受信面に垂直な方向でないような走査方法に従った場合でも、第1実施例などと同様の手法で、被検体の生体組織の音速を求めることができる。
つまり、同一の組織点となる基準点をUS像とCT像でそれぞれ設定するとともに、それらの基準点を結ぶ評価ラインの超音波送信方向(距離方向、伝播方向)の成分の大きさを両画像間で対比することにより、任意の超音波探触子と走査方法の組み合わせで本方法による音速の評価方法を適用することができる。
例えば、M本の振動子を用い、超音波探触子の超音波送受信面から距離F0の点(フォーカス点)に超音波収束させるには中心の振動子の送受信信号ほど大きな遅延時間を与える。すると、i番目の振動子の信号に与える遅延時間τiは、以下の式で表される。
(式7)
τi = {(i−0.5−M/2)d}2/(2F0 Cnow)
ただし、dは振動子間隔、Cnowは現時刻における音速設定値である。また、セクター走査方式などの超音波ビームを形成する方法として、超音波探触子のi番目の振動子エレメントに、以下の式の遅延時間を与えることによりθ方向に送信ビームを偏向させることが一般的に行われている。
(式8)
τi = (i−1)psinθ/ Cnow
ここで、pは振動子エレメントの間隔、Cnowは現時刻における音速設定値である。受信した信号にも送信時と同じ遅延時間を与えた後加算することにより、θ方向の反射波のみを受信することができる。上記設定値の音速Cnowは、上述の通り、従来の超音波エコー法では、被検体の組織の仮定した音速を用いている。
したがって、この仮定した音速の値が実際に観測している関心組織の音速と異なると、距離換算に誤差が生じるだけでなく、上記(式7)、(式8)からもわかるように、遅延時間にも誤差が生じ、送信フォーカス、受信フォーカスともにずれを生じることになる。これにより、US像の空間分解能が劣化する結果となる。
τi = {(i−0.5−M/2)d}2/(2F0Ctrue)
この実施例では、正しい音速が求められた時点で連動して、装置により自動実行されるように説明したが、検者が超音波診断装置の操作卓48を介してCtrueの値を入力し、それに応じて送受信制御回路20の音速設定(遅延設定)の値が更新されるようになっていてもよい。
上述の各実施例では、被検体の生体組織の音響特性に関する物理量として、被検体の組織における音速を求める例を説明したが、本実施例は、被検体の生体組織の音響特性に関する物理量として、被検体の組織の体積弾性率を求めるものである。
すなわち、対象組織の密度が一定値ρであると仮定すると、被検体の組織の体積弾性率Kは以下の式により求められる。
K = (Ctrue)2×ρ
例えば、非特許文献(P.111)に記載されているように、正常のヒト肝臓では、密度が1.06g/cm3 程度であることが知られているので、関心部位が肝臓の場合には、この密度の値と、計測したCtrueの値を用いて体積弾性率が求められるようになっている。
上述の各実施例では、被検体の生体組織の音響特性に関する物理量として、被検体の組織における音速,或いは弾性率(体積弾性率)を求める例を説明したが、本実施例は、被検体の生体組織の音響特性に関する物理量として、被検体の組織の減衰定数を求めるものである。
超音波の音響特性における減衰は、(dB/cm/MHz)の単位で表現され、単位長さあたりの減衰量で表現される。しかし、超音波エコー法においては上述の通り、音速を仮定しているために正しい距離を求められず、したがって、超音波エコー法に基づいた減衰の評価は、その分精度が低下する。
ATT(1−2)=20log10{Amp(1)/Amp(2)}/Dtrue/f0 [dB/cm/MHz]
なお、エコー信号の振幅の比 Amp(1)/Amp(2)の代わりに、振幅の2乗の比{Amp(1)}2/{Amp(2)}2 を用いてもよい。
上記の方法に従えば、正確に減衰の大きさを評価することができ、減衰に基づいた組織鑑別を行うことが可能となる。
α = α0・fn
また、非特許文献1(P.4)に記載されているように、周波数に対する減衰定数の変化を求め、これを周波数依存減衰或いはFDA(frequency dependent attenuation)と呼ぶ。正常な生体軟部組織のFDAはほぼ周波数の1乗に比例(正比例)するといわれるが、このFDAを用いて生体診断を行おうとする研究も報告されている。
11 超音波探触子
12 送信回路
14 受信回路
16 送信遅延回路
18 受信遅延回路
20 送受信制御回路
26 画像メモリ
28 表示部
34 画像撮像装置
36 ボリュームデータ作成部
38 ボリュームデータ記憶部
40 リファレンス像構成部
42 制御部
48 操作卓
50 音響特性評価部
Claims (6)
- 画像撮像装置により取得される被検体のリファレンス断層像を記憶する記憶手段と、前記被検体の前記リファレンス断層像と同一断層面の超音波断層像を撮像する超音波撮像手段と、前記リファレンス断層像及び前記超音波断層像の対応する組織部位に少なくとも2つの基準点を設定する基準点設定手段と、前記リファレンス断層像の設定基準点間の距離をリファレンス距離として算出するとともに、該リファレンス距離と前記超音波断層像の設定基準点間の距離である超音波距離とに基づいて、前記被検体の組織の音響特性に関する物理量を演算して表示手段に表示する音響特性評価手段とを備えてなることを特徴とする超音波診断装置。
- 前記基準点設定手段は、前記表示手段に表示された前記リファレンス断層像及び前記超音波断層像上で、2組以上の対応する組織部位に基準点を入力する手段、前記表示手段に表示された前記リファレンス断層像及び前記超音波断層像上で、両断層像に含まれる前記被検体の関心部位の輪郭を入力する手段、及び前記関心部位の輪郭の検出処理を実行し、検出結果に基づいて輪郭を設定する手段の少なくとも1つである請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記音響特性評価手段は、演算された前記被検体の音響特性に関する物理量に基づいて、超音波の送信及び受信の少なくとも一方の遅延回路の遅延時間設定を変更する請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記音響特性評価手段は、演算された前記被検体の音響特性に関する物理量に基づいて階調化された音響特性画像を生成し、前記表示手段に表示する請求項1に記載の超音波診断装置。
- 前記画像撮像装置は、X線CT装置、磁気共鳴撮像装置、マンモグラフィー装置、PET装置、及びレントゲン装置のいずれかである請求項1に記載の超音波診断装置。
- 画像撮像装置により取得される被検体の関心部位を含むリファレンス3次元ボリュームデータを格納する記憶手段と、前記被検体の関心部位と同一の関心部位を含む超音波3次元ボリュームデータを撮像する超音波撮像手段と、前記リファレンス3次元ボリュームデータ及び超音波3次元ボリュームデータのそれぞれについて前記関心部位の体積を算出するとともに、算出された前記関心部位の体積の比に基づいて前記被検体の音響特性に関する物理量を演算して表示手段に表示する音響特性評価手段と、を備えてなる超音波診断装置。
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