JP5190886B2 - 蛍光顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、観察物内部の蛍光物質に励起光を照射して励起させ、蛍光物質で発生する蛍光を観察する蛍光顕微鏡に関し、詳しくは、構造が簡単であると共に、観察物表面近傍で発生する蛍光や励起光の表面反射の影響を軽減して観察物の深部の観察を容易にしようとする蛍光顕微鏡に係るものである。
従来の蛍光顕微鏡は、光源からの光を対物レンズを介して観察物上に導き、観察物内部の蛍光物質が励起されて発生する蛍光を上記対物レンズを介してCCDカメラに導いて観察可能にし、CCDカメラでの測光及び撮像のタイミングに合わせて制御手段により光源の点灯及び消灯を制御するものとなっていた(例えば、特許文献1参照)。
また、他の蛍光顕微鏡は、多光子励起走査型レーザ顕微鏡であり、パルスレーザ光を出射する光源装置と、光源装置から発せられたパルスレーザ光を標本に照射し、標本において発せられた蛍光を観察する観察装置本体と、標本における観察面の深さに応じて、標本に照射するパルスレーザ光の光量を調節する制御装置とを具備するものとなっている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−195940号公報 特開2007−263730号公報
しかし、このような従来の蛍光顕微鏡において、上記特許文献1に記載の蛍光顕微鏡は、同一の対物レンズを介して光源からの光を観察物上に導くと共に、観察物内部で発生する蛍光をCCDカメラに導くようにしているため、観察物表面近傍で発生する蛍光や光源光の観察物表面における反射の影響を排除することができなかった。したがって、これら観察物表面近傍で発生する蛍光や光源光の表面反射光がノイズとなってS/Nを劣化させ、観察対象物の深部で発生する微弱な蛍光を容易に検出することができない場合があった。
また、上記特許文献2に記載の多光子励起走査型レーザ顕微鏡は、焦点でのみ蛍光物質を励起することができるため観察物の深部の観察が可能であるが、装置の構造が複雑で大型化することから高価になること、顕微鏡の光軸調整に多大な時間を必要とすること等の問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、構造が簡単であると共に、観察物表面近傍で発生する蛍光や励起光の表面反射の影響を軽減して観察物の深部の観察を容易にしようとする蛍光顕微鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による蛍光顕微鏡は、観察物内部の蛍光物質に励起光を照射して励起させ、蛍光物質で発生する蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、前記励起光を発生すると共に、該励起光を凸状シリンドリカルレンズと凹状シリンドリカルレンズとを組み合わせて構成したビーム整形手段によりシート状に整形して前記観察物に照射する励起照明装置と、前記励起光によって励起されて前記観察物内部で発生する蛍光にて、前記シート状の励起光の法線方向に放射された蛍光を観察する観察装置と、を備え、前記観察物は、前記励起照明装置及び観察装置に対して相対的に前記シート状の励起光の法線方向に移動可能にされたものである。
このような構成により、励起照明装置で励起光を発生すると共に、該励起光を凸状シリンドリカルレンズと凹状シリンドリカルレンズとを組み合わせて構成したビーム整形手段によりシート状に整形して観察物に照射し、該励起光によって観察物内部の蛍光物質が励起されて発生する蛍光にて、上記シート状の励起光の法線方向に放射された蛍光を観察装置で観察する。この場合、上記観察物を上記励起照明装置及び観察装置に対して相対的に上記シート状の励起光の法線方向に移動させて蛍光物質の三次元像を観察する。
発明によれば、観察物表面近傍で発生する蛍光と観察物深部に存在する観察対象の蛍光物質から発生する蛍光とを互いに異なる位置に観察することができる。したがって、従来技術における観察対象の蛍光物質から発生する蛍光が観察物表面近傍で発生する蛍光や励起光の表面反射光と重なって観察しがたいという問題を解消することができ、観察物の深部まで容易に観察することができる。また、シート状の励起光と同一平面内の蛍光物質の断層像を観察することができる。さらに、シート状の励起光の法線に略直交する蛍光物質の複数の断層像を観察することができ、これら複数の断層像に基づいて蛍光物質の三次元像を観察することができる。そして、観察物内部で発生する蛍光にて上記シート状の励起光の法線に略直交する方向に放射された蛍光を観察するように観察装置を配置しただけであるので、構造が簡単であり、従来の励起照明装置及び観察装置を利用して構成することができる。したがって、装置を安価に製造することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による蛍光顕微鏡の実施形態の概略構成を示す正面図である。この蛍光顕微鏡は、観察物内部の蛍光物質に励起光を照射して励起させ、蛍光物質で発生する蛍光を観察するもので、励起照明装置1と、観察装置2とを備えて構成されている。
上記励起照明装置1は、励起光を発生して観察物3に照射するものであり、レーザ光源4と、ビーム整形手段5とを備えている。ここで、レーザ光源4は、所定波長の励起光としてのレーザ光L1を放射するものである。また、ビーム整形手段5は、レーザ光源4から放射された断面円形状のレーザ光L1を厚みの薄いシート状のレーザ光L1に整形して射出するもので、凸状シリンドリカルレンズ6と凹状シリンドリカルレンズ7とを組み合わせて構成されている。
観察位置において、上記励起照明装置1の光軸と光軸を略直交させて観察装置2が設けられている。この観察装置2は、レーザ光L1の照射によって観察物3内部で観察対象の蛍光物質8が励起されて発生するレーザ光L1の波長と異なる波長の蛍光L2にて、シート状のレーザ光L1の法線方向に放射される蛍光L2を観察するものであり、光軸上に観察物3側から対物レンズ9と結像レンズ10とをこの順に備えて、励起照明装置1のシート状のレーザ光L1に照射された蛍光物質8の断層像を観察カメラ11の二次元撮像面に結像するようになっている。また、観察カメラ11の前面には、レーザ光L1の透過を遮断し、蛍光物質8で発生する蛍光L2を選択的に透過させるバンドパスフィルター12が設けられている。なお、本実施形態においては、対物レンズ9は、その焦点Fが励起照明装置1のシート状のレーザ光L1と略同一平面内に位置するように設けられている。
次に、このように構成された蛍光顕微鏡の動作について説明する。
レーザ光源4から放射されたレーザ光L1は、図2(a)に示すように、正面視にて、凸状シリンドリカルレンズ6と凹状シリンドリカルレンズ7との組み合わせから成るビーム整形手段5の集光点に集光し、厚みが薄くされる。一方、同図(b)に示すように、平面視においては、レーザ光源4から放射されたレーザ光L1は、ビーム整形手段5をそのまま通過する。したがって、レーザ光源4から放射された断面円形状のレーザ光L1は、ビーム整形手段5により厚みの薄いシート状に整形されることになる。
シート状に整形されたレーザ光L1は、励起照明装置1を射出して観察物3に照射する。さらに、レーザ光L1は、観察物3内部に侵入し、シート状レーザ光L1と略同一平面内に存在する蛍光物質8を励起させて蛍光L2を発生させる。
一方、蛍光物質8がシート状レーザ光L1に照射されて発生した蛍光L2は、シート状レーザ光L1の法線方向に設けられた観察装置2の対物レンズ9内に取り込まれる。このとき、対物レンズ9は、その焦点Fがシート状レーザ光L1と略同一平面内に位置するように設けられているので、対物レンズ9に取り込まれた蛍光L2は、平行光となって観察カメラ11側に進行する。そして、結像レンズ10により、観察カメラ11の撮像面上に集光される。これにより、シート状レーザ光L1と略同一平面内の蛍光物質8の断層像が観察カメラ11によって撮像されることになる。
この場合、図3に示すように、観察カメラ11の視野A内には、観察対象の蛍光物質8が発生する蛍光L2以外に、該蛍光物質8の側方にて観察物3の表面近傍に存在する蛍光性物質13が発生する蛍光L2も同時に観察されることがある。しかしながら、観察対象の蛍光物質8から発生する蛍光L2も蛍光性物質13から発生する蛍光L2も同一平面内の互いに異なる位置に観察されるため、観察対象の蛍光物質8から発生する蛍光L2が蛍光性物質13から発生する蛍光L2の影響を受けて観察が困難となることはない。したがって、観察カメラ11に接続された図示省略のモニター画面上で、観察対象の蛍光物質8に注目して観察することができ、観察物3の深部に存在する蛍光物質8の断層像を容易に観察することができる。
このように、本発明の蛍光顕微鏡によれば、従来、観察物3の表面から50μm程度の深さまでしか観察できなかったものが、約400μm以上の深部まで鮮明に観察することができる。
ここで、図1において矢印で示すように、観察物3を励起照明装置1及び観察装置2に対して相対的にシート状のレーザ光L1の法線方向、即ち観察装置2の光軸方向に移動させれば、観察装置2の光軸に略直交する蛍光物質8の複数の断層像を観察することができる。したがって、これら複数の断層像に基づいて蛍光物質8の三次元像を観察することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、シート状のレーザ光L1を観察物3に照射する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、レーザ光L1を観察物3内の蛍光物質8に集光させてもよい。このとき、レーザ光L1の集光点と観察装置2の対物レンズ9の焦点Fとが合致するように観察装置2を設けるとよい。この場合、観察物3を励起照明装置1及び観察装置2に対して相対的に直交三軸方向に移動させると、蛍光物質8の三次元像を観察することができる。
また、上記実施形態においては、観察装置2がシート状のレーザ光L1の法線方向に放射された蛍光L2を観察するように配置された場合について説明したが、本発明はこれに限られず、レーザ光L1によって励起されて観察物3内部で発生する蛍光L2にて、励起照明装置1の光軸方向と異なる方向に放射される蛍光L2が観察可能であれば如何なる位置に配置されてもよい。
そして、上記実施形態においては、レーザ光源4を使用する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、LED等の他の光源を使用してもよい。
本発明による蛍光顕微鏡の実施形態の概略構成を示す正面図である。 本発明による蛍光顕微鏡に使用されるビーム整形手段の作用を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明による蛍光顕微鏡の観察装置で観察される蛍光物質及び蛍光性物質の断層像を示す説明図である。
符号の説明
1…励起照明装置
2…観察装置
3…観察物
5…ビーム整形手段
6…凸状シリンドリカルレンズ
7…凹状シリンドリカルレンズ
8…観察対象の蛍光物質
L1…レーザ光(励起光)
L2…蛍光

Claims (1)

  1. 観察物内部の蛍光物質に励起光を照射して励起させ、蛍光物質で発生する蛍光を観察する蛍光顕微鏡であって、
    前記励起光を発生すると共に、該励起光を凸状シリンドリカルレンズと凹状シリンドリカルレンズとを組み合わせて構成したビーム整形手段によりシート状に整形して前記観察物に照射する励起照明装置と、
    前記励起光によって励起されて前記観察物内部で発生する蛍光にて、前記シート状の励起光の法線方向に放射された蛍光を観察する観察装置と、
    を備え
    前記観察物は、前記励起照明装置及び観察装置に対して相対的に前記シート状の励起光の法線方向に移動可能にされたことを特徴とする蛍光顕微鏡。
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