JP5190342B2 - トラフグ稚魚の飼育方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トラフグ稚魚を食用として飼育する方法に関する。
性転換を目的とした従来技術に係る魚類の飼育方法として、ハタ科に属する魚類を性転換させる方法が知られる。この方法では、ファドロゾールを投与することによって、アロマターゼの酵素活性を阻害することによって、ハタ科に属する魚類の個体をオスに性転換させる。
特開2004−242633号公報
薬剤投与を行うことによって性転換させると、投与した薬剤によって、魚体を食用とすることができなくなる可能性があるという問題点がある。特にホルモン攪乱物質など長期間の蓄積を問題としなければ、人体への悪影響の有無を確認できない薬剤も存在し、短時間に結論付けられた薬剤投与の安全性は確実性を欠く場合がある。したがって、魚類の性転換技術においても薬剤投与の安全性を短時間に結論付けられないという問題点がある。
本発明の目的は、薬剤投与を用いることなく、食用のトラフグにおいて、オスが発現する確率を高くすることのできるトラフグ稚魚の飼育方法を提供することである。
本発明に従えば、トラフグ稚魚の飼育方法において、孵化したトラフグの稚魚を、所定期間に、所定温度範囲の液体中で飼育する。所定期間は、孵化した日を零日目とし、孵化後15日目から79日目までを含む。所定温度範囲は、摂氏12度以上17度以下の予め定める温度範囲である。
また本発明に従えば、所定温度範囲は、摂氏13度以上17度以下である。
また本発明に従えば、孵化後、所定期間以前の期間では、トラフグの稚魚を、摂氏17度を超え25度以下に設定される温度範囲で飼育する。
また本発明に従えば、所定温度範囲の液体中での飼育は、トラフグの稚魚の平均体長が
8ミリメートルに達した日に開始される。
また本発明に従えば、所定温度範囲の液体中での飼育は、孵化後119日目まで継続される。
また本発明に従えば、所定温度範囲の液体中での飼育には、海洋深層水が用いられる。
本発明によれば、トラフグ稚魚の飼育方法において、所定期間は、孵化後15日目から79日目までを含む。所定温度範囲は、摂氏12度以上17度以下の予め定める温度範囲である。これによって、トラフグの稚魚を摂氏17度を超える温度範囲で飼育する場合に比べて、トラフグ稚魚の性別がオスとして発現する確率を高くすることができる。魚類において、遺伝子で決定される性別と実際に発現する性別とは異なる場合もあり、必ずしも一致しない。トラフグの個体において各性別が発現する確率は、環境によって変化する。トラフグの個体において性別が決定され確定される時期は、孵化後15日目から79日目を中心とする範囲の期間である。孵化後の所定期間に、所定温度範囲の液体中で飼育することによって、トラフグの個体にオスが発現する確率を70%以上とすることができる。
また摂氏12度以下の温度では、トラフグの生存率が低下し、また成長速度が低下する。所定温度範囲を摂氏12度以上とすることによって、トラフグの生存率の低下を防止し、成長速度の低下を抑制することができる。
また本発明によれば、所定温度範囲は、摂氏13度以上17度以下である。これによって、摂氏13度未満で飼育する場合に比べて、トラフグ稚魚の生存率を高くすることができる。
また本発明によれば、孵化後、所定期間以前の期間では、トラフグの稚魚を、摂氏17度を超え25度以下に設定される温度範囲で飼育する。これによって、孵化後、所定期間以前の期間に所定温度範囲での飼育を開始する場合に比べて、トラフグの生存率を高くすることができるとともに、トラフグの成長を速くすることができる。したがって、孵化後、所定期間以降のトラフグの個体数が減少することを抑制し、得られるトラフグの大きさを、大きくすることができる。
また本発明によれば、所定温度範囲の液体中での飼育は、トラフグの稚魚の平均体長が8ミリメートルに達した日に開始される。これによって、孵化後、トラフグの稚魚の平均体長が8ミリメートル以下である期間内に所定温度範囲での飼育を開始する場合に比べて、トラフグ稚魚の生存率を高くすることができる。
また本発明によれば、所定温度範囲の液体中での飼育は、孵化後119日目まで継続される。これによって、所定温度範囲での飼育期間を孵化後118日目までに終了する場合に比べて、性別がオスとして発現する確率を高くすることができる。
また本発明によれば、所定温度範囲の液体中での飼育には、海洋深層水が用いられる。これによって、環境温度が17度よりも高い場合において、冷却装置を省略することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。以下の説明においては、各形態に先行する形態ですでに説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。またそれぞれの実施形態は、本発明に係る技術を具体化するために例示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る技術内容は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法を含むトラフグ稚魚の処理を表すフローチャートである。図2は、本発明の第1実施形態におけるトラフグ稚魚の飼育装置11の斜視図である。第1実施形態において、トラフグとは、フグ目(
Tetraodontiformes)フグ科(Tetraodontidae)トラフグ属(Takifugu)に属する硬骨魚を含み、さらにトラフグ属に属する硬骨魚と他の硬骨魚との雑種として発生した硬骨魚をも含むこととする。たとえば哺乳類などにおいて、種を超えて交配することは珍しく、属を超えて雑種が発生することもほとんどないけれども、魚類においてはこの限りにはなく、属を超えて雑種が発生する場合がある。
たとえばトラフグ属の遺伝を受け継ぐ雑種として、「カラス」と呼ばれる種が知られており、本実施形態における「トラフグ」は、カラスを含む雑種を含むものとする。特にことわらない場合、「トラフグ」は卵の状態にある個体も、稚魚の状態にある個体も、成魚となった個体も含むものとする。特にトラフグの稚魚を「トラフグ稚魚」と称することがある。
トラフグは、食用とするために複数の個体を孵化させ、飼育する。本実施形態では、5000個体〜10000個体のトラフグを取扱う。図2に示した1つの飼育槽装置には、数十個体〜数十万個体のトラフグを飼育する。図2に示す飼育装置11は、飼育に使用する装置の一例であって、他の形状の飼育槽を使用することもある。トラフグの卵の孵化は、摂氏18度(略号「℃」)〜20℃の温度条件下で行われ、この温度は、産卵に適した温度と同じ範囲の温度であり、産卵もこの温度で行われる。産卵に適した温度を「産卵温度」と称することがある。トラフグは、孵化直後において雌雄がまだ発現しておらず、孵化後成長に伴って精巣または卵巣が発達し、性別が決定する。
トラフグの各個体の遺伝子としては、雌雄は決定されていると予想されているが、トラフグを含む魚類において、成長発達の段階で発現する性別は、遺伝子によって決定されている性別と一致するとは限らない。トラフグにおいて成長に伴って発現する雌雄の割合は、飼育環境に依存し、飼育環境の差異によって変化する。トラフグのメスの卵巣には、一般に猛毒が含まれ、特殊な処理を施さない限り食用とすることはできない。これに対しオスの精巣は食すことが可能であり、オスはメスよりも商品価値が高い。現状においては、オスは精巣を有するということによって商品価値が上昇することに留まらず、精巣自体が白子として珍重され、成魚の魚肉とも独立し、白子自体が商品として流通する。
商品価値を決定する性別は、遺伝子によって決定されている性別ではなく、孵化後成長によって発現する性別であるので、飼育環境の制御によってオスとして発現する個体の割合を増大させることは、トラフグの商品価値を向上させることとなる。以下、「オス」および「メス」は、遺伝子によってではなく、発現形としての性別を表すものとし、これらオスおよびメスの性別を「発現形の性別」と称することがある。
第1実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法において、孵化したトラフグの稚魚は、所定期間に、所定温度範囲の液体中で飼育される。所定期間は、孵化した日を零日目とし、孵化後15日目から79日目までを含む。所定温度範囲は、12℃以上17℃以下の予め定める温度範囲である。
図1に示すように、第1実施形態におけるトラフグ稚魚の処理は、魚卵採取工程と、孵化工程と、前段階工程と、所定期間工程と、所定期間終了後工程とを含んで構成される。本実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法は、所定期間工程に相当する。本処理開始後、ステップa1の魚卵取得工程に移行し、産卵温度で飼育されるトラフグの成魚から、魚卵を取得し、魚卵にトラフグの精液を接触させることによって受精を行う。魚卵の取得は、成魚からの自然の産卵を待つことによって行ってもよいし、成魚の魚体から摘出することによって行ってもよい。次にステップa2の孵化工程に移行し、トラフグの卵を孵化させる。これは産卵温度と同じ温度の海水中で行う。
次にステップa3の前段階工程に移行し、孵化した稚魚を、前工程と同じく産卵温度の海水中で飼育する。孵化の日を零日目として数え始め、14日目にステップa4の所定期間工程に移行する。所定期間工程では、12℃以上17以下の海水中でトラフグの稚魚を飼育する。孵化から60日目頃まではブラインシュリンプのアルテミア幼生を餌として与え、61日目頃からその後トラフグ稚魚の口の大きさに応じた固形飼料を与える。本実施形態においては、孵化の日から120日目にステップa5の所定期間終了後工程に移行し、貯留槽内の液体の温度を18℃以上23℃以下に維持する。その後、本処理は終了する。
以下、各工程の詳細を説明する。産卵は海水中で行われ、その後、孵化までは産卵温度に設定されたまま、海水の流れは保たれた状態で飼育される。トラフグの卵は、産卵から10日くらいで孵化し、個体差があるけれども、同日に産卵された複数の卵は同日に孵化する。孵化の日付は、夜中の0時からの24時間を以って同日とし、孵化した日を零日目として数える。
天然の生育環境において、トラフグの産卵期は5月頃であるけれども、本実施形態において産卵および孵化は、温度が制御された環境において行われるので、1年のうちに移り行く季節には関係しない。同時に産卵された卵、具体的には1個体のトラフグから産卵された卵に関しては、仮に夜中の0時をまたいで孵化が生じたとしても、同日の孵化として日数を計数する。1個体のトラフグから産卵された卵は、それらのうち最も早く孵化した卵の時刻によって孵化の日数を数える。
孵化した直後から2ヶ月ほどの期間は、ブラインシュリンプのアルテミア幼生を餌として与え、その後はトラフグの口の大きさに合った大きさの固形飼料を与える。トラフグの各個体は、時間の経過に伴って成長し、成長に伴って大きくはなるけれども、小さくなることはない。孵化後、所定期間以前の期間では、トラフグの稚魚を、17℃を超え25℃以下に設定される温度範囲で飼育する。本実施形態では、孵化から13日目までは18℃〜20℃に液温を保って飼育する。孵化から14日目に、飼育する液体の温度を、産卵に適した温度よりも低い所定温度範囲に設定する。本実施形態において所定温度範囲は12℃以上17℃以下とするけれども、所定温度範囲は、12℃以上17℃以下の範囲であれば、さらに狭い温度範囲として設定することも可能である。所定温度範囲での飼育には、海洋深層水が用いられる。
図3は、本発明の第1実施形態に係る飼育装置11の構成を表すブロック図である。図2および図3に示すように、飼育装置11は、貯留槽12と、常温液体供給部13と、海洋深層水供給部14と、温度センサ16と、制御部17と、排水部18を含んで構成される。貯留槽12は、水、海水またはこれらの混合液を貯留し、貯留した液体中にトラフグの個体10を収容する。本実施形態において、液体は海水とし、貯留槽12に収容されるトラフグの個体10は複数であるものとする。常温液体供給部13は、23℃〜27℃の範囲内に設定される常温の液体を供給する。海洋深層水供給部14は、深海から取得した海水を供給する。
海洋深層水は、標高0メートル(meters, 略号「m」)の位置から50m以上下方に位置し、かつ20℃以下の温度である海水を意味するものとする。海面に近い位置における表層海水の温度は、季節によって変動する。これに対し標高0mからの水深が深くなれば深くなるほど、海水の温度は季節による変動が小さくなる。たとえば富山湾では水深100m付近では、10℃〜20℃、水深300m付近では、年間を通じて2℃程度である。海洋深層水は、溶存酸素濃度は表層海水と大きな差異はないけれども、溶存二酸化炭素の濃度は表層海水よりも高く、またミネラル成分の濃度、および含有されるリン(元素記号「P」)の濃度は高い。本実施形態では、水深100m付近に位置する海水を汲み上げて利用する。
常温液体供給部13は、常温管路形成体21と、常温整流器22と、常温流量計24とを含む。常温管路形成体21は、常温の液体が通る管路として、常温管路を形成する。本実施形態では、水深10m付近の海水を汲み上げるために、常温管路形成体21の長さを14mに設定する。常温整流器22は、常温管路を流れる液体の流量を調整する。常温流量計24は、常温管路を流れる液体の流量を測定し、測定結果を電気信号として、制御部17に対して出力する。
海洋深層水供給部14は、深層水管路形成体27と、深層水整流器28と、深層水流量計32とを含む。深層水管路形成体27は、海洋深層水が通る管路として、深層水管路を形成する。本実施形態では、水深100m付近の海水を汲み上げるために、深層水管路形成体27の長さを140mに設定する。深層水整流器28は、深層水管路を流れる海洋深層水の流量を調整する。深層水流量計32は、深層水管路を流れる深層水の流量を測定し、測定結果を電気信号として、制御部17に対して出力する。
温度センサ16は、たとえば熱電対を含んで構成され、温度を測定するとともに、その測定結果を電気信号として、制御部17に対して出力する。熱電対は、貯留部の底部に複数配置され、貯留槽12に貯留された液体の温度を常時測定している。
制御部17は、温度センサ16から出力された測定結果に応じて、常温液体供給部13から貯留槽12に供給される常温液体の単位時間当たりの液量と、海洋深層水供給部14から貯留槽12に供給される海洋深層水の単位時間当たりの液量とを制御する。具体的には、常温整流器22を制御することによって、常温管路を流れる常温液体の流量を調整し、調整結果を常温流量計24によって監視する。また深層水整流器28を制御することによって、深層水管路を流れる海洋深層水の流量を調整し、調整結果を深層水流量計32によって監視する。
排水部18は、貯留槽に予め定める液体の量を超えて流入した液体を、貯留槽から排出する排出路を構成する。排水部の一部19は、貯留槽に予め定める液量が貯留された状態において、液面と同じ高さに配置される。貯留槽内の液量が予め定める液量を超えると、貯留槽内の液面が上昇する。これによって貯留槽内の液体は、排水部の前記一部19を超えて排水路に流入する。したがって、貯留槽内の液量は、一定に維持される。本実施形態において排水部の前記一部19は、排水部18の端部であって、排水部の端部18には、網23が設けられる。網23は、トラフグの稚魚が排水路に流出することを阻止する。
本実施形態によって、産卵温度であった液体の設定温度は、14日目に所定温度範囲に変更される。この変更は14日目であれば、その時刻については規定しない。所定温度での飼育は、孵化後119日目まで継続される。120日目に所定期間を終了し、20℃から28℃の範囲内の設定温度で飼育される。
図4は、トラフグの成魚の生殖腺34の写真である。
特に図4には、精巣を摘出し、1目盛が1ミリメートル(millimeters, 略号「mm」)である定規と並べて撮影した写真を示している。孵化後、同一の期間を経過した生殖腺34は、メスの卵巣はオスの精巣よりも大きい場合が多い。トラフグの生殖腺34は、所定期間内、特に孵化後15日目から79日目までのいずれかの期間において発達し、生殖腺34の発達によって発現形の性別が決定される。
発現形の性別の判断は、飼育される複数のトラフグの個体10のうち、標本抽出された個体の生殖腺34を取出し、肉眼で卵巣の卵巣腔を確認するか、拡大鏡または顕微鏡によって精子よりも大きく形態が特徴的な卵細胞を確認することによって行われる。
成長の初期段階においてトラフグの個体10が小さい期間には、生殖腺34を他の臓器と区別すること、および生殖腺34が精巣であるのか卵巣であるのかを判断することは難しい。しかし79日目〜80日目であれば、発現形の性別を視認によって判断することができる。複数のトラフグのほとんど全ての個体について、発現形の性別が決定されるのは、孵化後79日目よりも早い時期である可能性がある。複数のトラフグの個体には、成長速度にも個体差があり、また成長速度は飼育環境にも依存するので、80日目から119日目までの期間に発現形の性別が決定される個体も、存在する。しかし120日目を超える期間に発現形の性別が決定される個体は、ほとんど存在しない。
本実施形態では、性別の決定および転換に関して、トラフグの体内の酵素およびホルモンに対して薬理活性を有し、化学的に作用する薬剤の使用は避けるので、80日目以降で、かつすでに発現形の性別が決定されている個体については、その後の飼育環境によって発現形の性別が変化することはない。たとえば貯留槽12内の液体の設定温度の変更、オスまたはメスに偏った複数の個体の集積によって、発現形の性別が変化することはない。
比較例として、産卵温度から設定温度を下げることなく、18℃以上23℃以下の温度条件下で複数のトラフグを飼育した場合には、発現するオスおよびメスのそれぞれの割合は、両方とも50%程度となる。これに対し本実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法では、複数のトラフグの個体のうち80%以上の個体が、オスとなった。換言すれば、トラフグの個体の性別がオスとして発現する確率を80%以上とすることができた。トラフグの個体においてオスが発現する確率は、複数回の飼育において異なる場合もあるけれども、複数回の飼育において70%未満となることはなかった。
確率は、母集団を5000個体とし、そのうち1000個体を標本抽出することによって判定した。具体例として、確率が80%と決定された場合の、確率の判定の妥当性を検討する。母集団中におけるオスの真の存在確率をpとし、標本の個数をnとし、標本中におけるオスの確率とpとの差の絶対値が、定数εよりも大きくなる確率をPrとすると、チェビシェフの不等式から、次に示す式(1)のように表すことができる。
Pr≦{p(1−p)}/(nε) …(1)
定数εは、実験によって判定された確率と真の存在確率との差であるので、「確率誤差」と称し、前記Prを「誤判定確率」と称することとする。仮に真の存在確率pを80%と仮定すれば、標本の個数は、n=1000であるので、確率誤差を5%としたときの誤判定確率Prは、
Pr=0.8×0.2/(1000×0.05×0.05) …(2)
となり、Pr=6.4%となる。これは、オスの真の確率と標本中のオスの確率とのずれが、1000個体の標本のうち50個体に含まれることを許容するならば、その確率が正しいと言える確率が、93.6%以上であることを示している。
本実施形態において標本の個数は1000であるので、これを大数として認めるならば、標本中のオスの確率をPexとし、誤判定確率Prを5%未満とすると、チェビシェフの不等式から次の式(3)および式(4)が成立つ。
Pex−1.96√{Pex(1−Pex)/n}<p …(3)
p<Pex+1.96√{Pex(1−Pex)/n} …(4)
Pex=0.75とし、n=1000とすると、
1.96√{Pex(1−Pex)/n}≒0.0248 …(5)
となる。これは、標本中のオスの確率が80%であった場合には、95%正しと言える判定が、「オスの真の存在確率は77.5%を超え82.5%未満である」という判定である、ということを意味している。式(3)および(4)における「1.96」という値は、各標本が、性別に関して他の標本に無関係であることを前提として、検定の妥当性を示す確率が95%となることに対応して求められる値である。
少なくともトラフグの雌雄の発現に関して、発現形の性別がトラフグの個体の成長に伴って決定されていくときの飼育環境は、トラフグにとって快適であれば快適であるほど、メスの割合が大きくなり、トラフグにとって緊張を強いる環境であればあるほど、オスの割合が大きくなる傾向が見られる。雌雄の発現時期において貯留槽12内の液体の温度を、産卵温度よりも低くすれば低くするほどトラフグのストレスとなる。液温が12℃以上とする場合に比べて、液温を12℃未満にすると、トラフグの生存率は低下する。
12℃以上18℃未満の温度範囲において、液温が低ければ低いほど、トラフグの生存率は下がり、かつオスの発現率が上昇する。ただしオスの発現率の上昇幅は、生存率の下がり幅よりも大きいので、温度低下によるメスの死滅、減少によってオスの割合が上昇している訳ではない。雄性の発現率の向上が生じていることは、生存率およびオスの存在確率それぞれの、温度に対する依存性から、明らかである。
12℃以上18℃未満の温度範囲において、液温が高ければ高いほど、トラフグの生存率は上昇し、オスの存在確率は低下する。したがって、トラフグの生存率を高く維持しながら、オスの存在確率を上昇させるためには、所定温度範囲を12℃以上17℃以下とすることが好ましく、さらに13℃以上17℃以下とすることが好ましく、さらに14℃以上16℃以下とすることが好ましい。貯留槽12に貯留される液体の量が多くなれば多くなるほど、設定温度範囲を狭くすることが難しくなる場合があるけれども、所定温度範囲を14℃以上16℃以下とすることによって、生存率の維持とオスの確率の増大とを両立させることができる。生存率の維持とオスの確率の増大とを目的とするならば、所定期間における飼育温度、つまり貯留槽12内の液温は、15℃付近であることが最も好ましい。
第1実施形態によれば、トラフグ稚魚の飼育方法において、所定期間は、孵化後15日目から79日目までを含む。所定温度範囲は、12℃以上17℃以下の予め定める温度範囲である。これによって、トラフグの稚魚を17℃を超える温度範囲で飼育する場合に比べて、トラフグ稚魚の性別がオスとして発現する確率を高くすることができる。魚類において、遺伝子で決定される性別と実際に発現する性別とは異なる場合もあり、必ずしも一致しない。トラフグの個体において各性別が発現する確率は、環境によって変化する。トラフグの個体において性別が決定され確定される時期は、孵化後15日目から79日目を中心とする範囲の期間である。孵化後の所定期間に、所定温度範囲の液体中で飼育することによって、トラフグの個体にオスが発現する確率を少なくとも70%以上とすることができる。
また12℃以下の温度では、トラフグの生存率が低下し、また成長速度が低下する。所定温度範囲を12℃以上とすることによって、トラフグの生存率の低下を防止し、成長速度の低下を抑制することができる。
食用として飼育され、食料に供されるトラフグは、オスの方がメスよりも商品価値が高い。一般にメスの卵巣には猛毒が含まれるのに対し、オスの白子は食料として珍重され、商品価値が高い。したがって、トラフグがオスとなる確率を高くすることは、商品価値が高くなる確率を増大させることになる。したがって、複数のトラフグにおいて、性別がオスとして発現するトラフグの割合を増大させることによって、複数のトラフグにおいて商品価値を高くすることができる。
また第1実施形態によれば、孵化後、所定期間以前の期間では、トラフグの稚魚を、17℃を超え25℃以下に設定される温度範囲で飼育する。これによって、孵化後、所定期間以前の期間に所定温度範囲での飼育を開始する場合に比べて、トラフグの生存率を高くすることができるとともに、トラフグの成長を速くすることができる。したがって、孵化後、所定期間以降のトラフグの個体数が減少することを抑制し、得られるトラフグの大きさを、大きくすることができる。
また第1実施形態によれば、所定温度範囲の液体中での飼育は、孵化後119日目まで継続される。これによって、所定温度範囲での飼育期間を孵化後118日目までに終了する場合に比べて、性別がオスとして発現する確率を高くすることができる。
また第1実施形態によれば、所定温度範囲での飼育には、海洋深層水が用いられる。これによって、環境温度が17℃よりも高い場合において、冷却装置を省略することができる。熱力学の第2法則から、エントロピーの増大は自発的な変化であり、エントロピーを減少させるには、系外からの自由エネルギーの付与を必要とする。固体、液体または気体において、同一相では温度は高いほどエントロピーは大きい。天然の海水のうち、水深10m以内の表層の海水を取得してその温度を下げることは、海洋深層水を汲み上げて利用することに比べて大きなエネルギーを必要とする。また表層の海水の温度は、季節による変動が大きく、その制御にもエネルギーを必要とする。したがって、海洋深層水を利用することによって、貯留槽12内の液体の温度を制御することに必要となるエネルギーを小さくすることができる。したがって環境への悪影響を小さくし、またコストダウンも可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法は、第1実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法に類似しており、以下、第1実施形態に対する第2実施形態の相違点を中心に説明する。第2実施形態において、所定温度範囲は、13℃以上17℃以下である。前述のように、産卵温度よりも低い温度範囲において、所定温度が低ければ低いほど生存率は低下し、所定温度が高ければ高いほどオスの存在確率は増大する。また所定温度範囲が狭ければ狭いほど温度制御が難しくなり、貯留槽12内の液量を少なくすることが必要となる。本実施形態では、所定温度範囲を13℃以上17℃以下とすることによって、生存率の維持とオスの存在確率の増大と、貯留槽12内の液量を少なくすることなく温度制御を容易にすることとを同時に成立させることができる。
また第2実施形態において、所定温度範囲の液体中での飼育は、トラフグの稚魚の平均体長が8mmに達した日に開始される。体長は、標準体長を意味し、魚体の吻端から尾柄部の椎骨の末端までの長さを意味する。本実施形態において少なくとも1回の産卵によって生じた複数の卵は、産卵後も孵化後も同一貯留槽12内で、同一の飼育環境で飼育される。したがってトラフグの稚魚の体長は、同日に産卵された複数の個体は、およそ同じ大きさであり、産卵の時間が同じであれば、孵化した稚魚の体長もほぼ同じである。しかしトラフグにも個体差があるので、同時に産卵された複数の個体全ての体長が、完全に同じ訳ではない。したがって本実施形態では、同日に産卵された複数の個体について、それらの平均体長を、それら複数の個体の体長として見なす。
各個体の体長に対して、その体長である個体の個体数は、およそガウス分布を成して分布する。しかしガウス分布から大きくずれて分布する個体も存在する場合がある。体長に対する個体数の分布に関して、特に体長が小さい側にガウス分布からずれる個体が存在する場合があり、先天的あるいは後天的な原因に基づく成長不良と認められる場合がある。ガウス分布から大きくずれる個体が存在する場合に平均体長を求めるときには、それらの個体を平均体長を求める計算からは除外して計算を行う。
口ひげは吻端から除く。標準体長と一致する線分に垂直な方向において、最大となる背縁から腹縁までの長さを「体高」と称する。背びれおよび胸鰭は体高から除く。標準体長と一致する線分および体高に一致する線分に垂直な方向において、最大となる魚体の幅の大きさを「体幅」と称する。体幅から胸鰭、尻鰭は除く。体長が同じ複数の個体に関して、体高、体幅および魚体の重量は、ほぼ同一として見なすことができ、体長、体高、体幅および重量のうち、いずれか1つをトラフグの成長速度の指標として採用することが可能である。本実施形態においては、体長を指標として採用し、これに注目する。
前述の第1実施形態では、所定温度範囲での飼育を開始する時期を、孵化後14日目としたけれども、孵化後の成長速度は、飼育環境に依存して変化する。孵化直後の成長が速いときには、14日目よりも早いうちに8mmに達する場合があり、孵化直後の成長が遅い場合には、14日目よりも遅く8mmに達する場合もある。孵化後の成長速度が遅い場合であっても、孵化後14日目には、所定温度範囲での飼育を開始する。体長の増大が遅い場合には、生殖腺34の発達は、体長の増大に必ずしも一致しない。体長が8mmに満たない場合にも、発現形の性別の決定が開始される場合はある。
これに対し、体長の増大が早い場合には、体長が8mmに達した日から、生殖腺34の発達が開始され、性別の発現が開始される可能性がある。したがって、孵化後の成長速度が速く、13日目以前に体長が8mmに達した場合には、体長が8mmに達した日に、所定温度範囲の液体中での飼育を開始する。
孵化後、成魚になるまでの飼育温度は、20℃以上25℃以下の範囲内で、温度が高ければ高いほど、成長速度は速く、生存率も高い。したがって、孵化後、発現形の性別が分化し決定され始めるまでの期間には、20℃以上25℃以下の温度範囲で飼育を行う。本実施形態では、具体的には平均体長が8mmに達する直前まで、この温度範囲で飼育する。これによって、生存率の低下を抑制し、かつ所定温度範囲で飼育する場合に比べて、成長速度を速くする。
本実施形態では、所定期間を80日目に終了し、80日目以降は、20℃以上25℃以下の温度範囲で飼育する。これによって、119日目までを所定期間として所定温度範囲の液体中で飼育し、120日目に所定期間を終了する場合に比べて、トラフグの成長速度を速くすることができる。トラフグの1個体全体の重量は、孵化後2年から3年で、700グラム(grams, 略号「g」)〜1000g程度の大きさとなり、この大きさの1個体のオスの成魚から、80g〜300g程度の白子を採取することができる。現状の商品価値としては、精巣および卵巣が未発達の状態においては、オスの個体もメスの個体も大きな差異はない。しかし成魚の重量が600g以上となると、オスの商品価値はメスの商品価値に比べて高くなり、白子としての商品流通も行われる。
第2実施形態によれば、トラフグ稚魚の飼育方法において、所定期間は、孵化後15日目から79日目までを含む。所定温度範囲は、13℃以上17℃以下の予め定める温度範囲である。これによって、トラフグの稚魚を17℃を超える温度範囲で飼育する場合に比べて、トラフグ稚魚の性別がオスとして発現する確率を高くすることができる。孵化後の所定期間に、所定温度範囲の液体中で飼育することによって、トラフグの個体にオスが発現する確率を少なくとも70%以上とすることができる。また13℃未満で飼育する場合に比べて、トラフグ稚魚の生存率を高くすることができる。
また第2実施形態によれば、所定温度範囲の液体中での飼育は、トラフグの稚魚の平均体長が8mmに達した日に開始される。これによって、孵化後、トラフグの稚魚の平均体長が8mm以下である期間内に所定温度範囲での飼育を開始する場合に比べて、トラフグ稚魚の生存率を高くすることができる。
(他の実施形態)
第1実施形態において所定期間は、孵化後14日目で開始され、第2実施形態において所定期間は、体長が8mmに達した日に開始されるものとした。ただし他の実施形態においては、孵化直後から所定期間を開始し、所定温度範囲の液体中での飼育を行ってもよい。また、たとえば2日後または3日後に所定期間を開始してもよい。
また孵化直後に所定期間を開始し、所定温度範囲の液体中での飼育を開始する場合において、たとえば数日経過する毎に1℃ずつ所定温度範囲の下限を下げる設定を行ってもよく、また孵化後1週間経過する毎に数℃ずつ所定温度範囲の下限を下げる設定を行ってもよい。
第1実施形態では所定期間は、120日目に終了し、第2実施形態では80日目に終了するものとした。ただし他の実施形態において所定期間は、たとえば90日目に終了してもよく、または100日目に終了してもよい。さらには孵化後120日目よりも遅い時期に所定期間を終了してもよい。これによってトラフグ稚魚の飼育自体が不可能となることはない。
第1実施形態において、所定期間終了後は、20℃以上28℃以下の温度範囲で飼育するものとし、第2実施形態においては20℃以上25℃以下の温度範囲で飼育するものとしたけれども、他の実施形態において、たとえば5℃以上28℃以下の温度範囲のいずれかの温度で飼育してもよい。特に所定期間終了後、人工的に温度を管理する液体中ではなく、海洋の自然の温度のままに飼育する場合には、季節によっては5℃以上28℃以下の範囲のいずれかの温度となる。液体の温度が5℃よりも低くなる場合には、トラフグの生存率が低下するので、液体に熱を伝達して液体の温度を少なくとも5℃以上に維持することが好ましい。
また他の実施形態において所定期間終了後、トラフグの成長速度が低下することを防ぐには、14℃以上で飼育することが好ましく、温度設定に用いる熱量を低減するには、25℃以下で飼育することが好ましい。
第1および第2実施形態において、トラフグ稚魚の飼育方法では、海洋深層水を用いるものとしたけれども、他の実施形態においては、海洋深層水を用いなくてもよい。トラフグ稚魚の飼育を行う施設の環境として、海洋深層水の利用が容易でない場合には、海洋の表層の海水を取得し、温度制御を行った上で利用することも可能である。また、淡水に人工的に海水の成分を溶解させることによって、飼育に用いる液体を調整し、これを利用することも可能である。
本発明の第1実施形態に係るトラフグ稚魚の飼育方法を含むトラフグ稚魚の処理を表すフローチャートである。 本発明の第1実施形態におけるトラフグ稚魚の飼育装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る飼育装置の構成を表すブロック図である。 トラフグの成魚の生殖腺の写真である。
符号の説明
10 トラフグの個体
11 飼育装置
12 貯留槽
13 常温液体供給部
14 海洋深層水供給部
16 温度センサ
17 制御部
18 排水部
19 排水部の一部
21 常温管路形成体
22 常温整流器
23 網
24 常温流量計
27 深層水管路形成体
28 深層水整流器
32 深層水流量計
34 生殖腺

Claims (6)

  1. 孵化したトラフグの稚魚を、孵化した日を零日目とし、孵化後15日目から79日目までを含む予め定める所定期間に、摂氏12度以上17度以下の予め定める所定温度範囲の液体中で飼育することを特徴とするトラフグ稚魚の飼育方法。
  2. 前記所定温度範囲は、摂氏13度以上17度以下であることを特徴とする請求項1に記載のトラフグ稚魚の飼育方法。
  3. 孵化後、前記所定期間以前の期間では、前記トラフグの稚魚を、摂氏17度を超え25度以下に設定される温度範囲で飼育することを特徴とする請求項1または2に記載のトラフグ稚魚の飼育方法。
  4. 前記所定温度範囲の液体中での飼育は、前記トラフグの稚魚の平均体長が8ミリメートルに達した日に、開始されることを特徴とする請求項1または2に記載のトラフグ稚魚の飼育方法。
  5. 前記所定温度範囲の液体中での飼育は、孵化後119日目まで継続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のトラフグ稚魚の飼育方法。
  6. 前記所定温度範囲の液体中での飼育には、海洋深層水が用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のトラフグ稚魚の飼育方法。
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