JP5190271B2 - キナーゼ阻害剤としての5員の環付加複素環式ピリミジン - Google Patents

キナーゼ阻害剤としての5員の環付加複素環式ピリミジン Download PDF

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Description

本発明は細胞周期特異的キナーゼ、更に特に、サイクリン依存性キナーゼのCDK4及び/又はオーロラキナーゼAURORA A及び/又はAURORA Bの阻害剤として作用する化合物及び前記化合物を含有する組成物に関する。更に、本発明は、開示される阻害剤の製法及び例えば医薬としてそれらを使用する方法を提供する。
正常細胞において、細胞周期は1個の細胞が2個に分裂する厳密に制御された、注意深く平衡された過程である。4相、G1、S、G2及びM相は、DNA合成及び複製(S相)及び有糸分裂(M相)が2種のギャップ相(G1及びG2)により分離される一時的に制御される様態で起る、細胞周期の進行における段階を反映する。細胞周期の進行は、一部は、細胞が分裂することが適当であるか否かを決定するサイクリン依存性キナーゼ(Cdks)により支配される制御決定点の配列により維持される。触媒状のサブユニット(Cdk自体)に加えて、各Cdk複合体は、それらのレベルが細胞周期内で定期的に変動するためにサイクリンと呼ばれる多数の活性化サブユニットの1つを含有する。識別可能なサイクリン−Cdk複合体が細胞周期の異なる相を通して細胞を活性化する。哺乳動物においては、これらの複合体は、G1における重要な制御事象を実行するようにCdk4を活性化するD−型サイクリン、DNA複製及び中心体複写を包含するS相の事象を実施するようにCdk2を活性化するE−型及びA−型サイクリン、並びに有糸分裂における構成的及び制御的事象を命令するようにCdk1を活性化するためA型サイクリン(2番目の役割)及びB−型サイクリンを包含する。後期有糸分裂におけるCdk1の不活性化はG1において細胞をリセットする役目を果たす。
Cdkの重要な役割は、その後E2Fが放出されてDNA複製及び細胞周期を通る進行を容易にさせる網膜芽細胞(Rb)腫瘍抑制遺伝子産物のリン酸化にある(非特許文献1参照)。
直接の又は間接的機序のいずれかによるCdk制御の喪失が、大部分の癌細胞における典型的な特徴である。更に、腫瘍細胞の殺戮においてはCdk阻害剤が種々の化学療法剤と相乗作用をすることができるという、多数の生物学的力学的兆候及び前臨床研究による確信的支持が存在する(非特許文献2参照)。
更に、オーロラキナーゼは細胞分裂及び染色体の隔離(segregation)に重要な役割を果たす。それらは中心体周期、紡錘体アセンブリー、染色体凝縮、微小管−動原体結合、紡錘体チェックポイント及び細胞質分裂に関連している。オーロラキナーゼはリン酸化、特異的パートナーの結合及びユビキチン依存性蛋白分解により制御される。オーロラキナーゼの制御停止は紡錘体アセンブリー、紡錘体チェックポイントの機能及び細胞分裂を損傷し、個々の染色体の誤分離又は、中心体増幅を伴う倍数体化を引き起こす。オーロラキナーゼはしばしば、癌において過剰発現し、癌感受性遺伝子としてのオーロラAの認識が誤分裂と発癌性の間の強い関連を与える。
従って、薬理学的細胞周期特異的キナーゼの抑制は増殖性障害における機序に基づく治療に対する魅力的な戦略である。更に、細胞周期特異的キナーゼの抑制の、既存の化学療法との組み合わせは有利な効果をもたらすことができる。
1998年4月23日に公開された特許文献1は、炎症、感染症、外寄生、腫瘍及び自己免疫疾患に使用することができるプリンL−ヌクレオシド化合物及び組成物を開示して
いる(特許文献1参照)。更にとりわけ、これらの化合物はTh1及びTh2のモジュレーターであると記載されている。2000年7月27日に公開された特許文献2は免疫抑制、抗微生物、細胞増殖抑制、抗癌、抗有糸分裂性及び抗神経発生効果を有する置換窒素複素環式誘導体を開示している(特許文献2参照)。更にとりわけ、これらの化合物は天然の及びマイトジェン活性化リンパ球の抑制剤としてそして抗ウイルス化合物として記載されている。2001年7月12日に公開された特許文献3は、サイクリン依存性キナーゼ、ウイルス及び造血細胞及び癌細胞の増殖に対する抑制効果をもつプリン誘導体を開示している(特許文献3参照)。更にとりわけ、該化合物はB型サイクリンと関連するサイクリン依存性キナーゼ、例えば、cdk1及び関連cdk(cdk2、cdk5、cdk7及びcdk9)の阻害剤として記載されている。2003年12月4日公開の特許文献4はキナーゼ阻害剤として有用なピラゾロ−ピリミジンアニリン化合物を開示している(特許文献4参照)。2004年3月4日に公開された特許文献5はキナーゼ阻害剤としての2,6,9−三置換8−アザプリンを記載している(特許文献5参照)。2004年8月5日公開の特許文献6はサイクリン依存性キナーゼ4に対して抑制作用をもつピリミジン誘導体を開示している(特許文献6参照)。2004年11月4日公開の特許文献7は抗癌剤としてのプリン−6−イルアミノ酸誘導体を開示している(特許文献7参照)。2004年12月9日公開の特許文献8はサイクリン依存性キナーゼ阻害剤として有用な6−置換ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オンを開示している(特許文献8参照)。
本発明は構造、薬理作用、強度及び選択性において先行技術と異なる化合物に関する。
欧州特許公開第0961775号明細書 欧州特許公開第1147108号明細書 欧州特許公開第1244668号明細書 欧州特許公開第1507780号明細書 欧州特許公開第153976号明細書 欧州特許公開第1590341号明細書 欧州特許公開第1615926号明細書 国際公開第03/63764号パンフレット McLaughlin et al.,Drug Discovery Today.8:793−802(2003) Fisher et al.Expert Opin.Investig.Drugs.12:955−970(2003)
本発明は、式(I)
Figure 0005190271
[式中、
及びXはそれぞれ独立してN又はCHであり、但し、X及びXは双方がNであることはできず、
はCH又はNであり、
はCH、N又はOであり、
nは値0又は1をもつ整数であり、そしてnが0である時は直接結合を意図し、
tは値0又は1をもつ整数であり、そしてtが0である時は直接結合を意図し、
Figure 0005190271
は−CH=N−、−C(=O)−NH−、−N=CH−、−C(=O)−CH2−又は−NH−C(=O)−であり、
環Bはフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル又は
Figure 0005190271
を表わし、
Lは直接結合、−(CH−NR−(CH−、−(CR −O−(CH−、−C(=O)−、−(CH−O−C(=O)−、−(CH−NR−C(=O)−、−S(=O)−、−(CH−NH−S(=O)−又は−C1−6アルキル−であり、ここで
各−(CH−部分は環Aに結合され、
各sは値0又は1をもつ整数であり、そしてsが0である時は直接結合を意図し、
各rは値0、1、2又は3をもつ整数であり、そしてrが0である時は直接結合を意図し、
各Rは水素、C1−6アルキル又はC1−4アルキルオキシカルボニルであり、
各Rは独立して水素、ヒドロキシ又はC1−6アルキルであるか、あるいは
2個のRは一緒になって式−CH−CH−の2価の基を形成することができ、
、R及びRはそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ又はC1−6アルキルであり、
は水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルC1−6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルカルボニル、ヒドロキシC1−6アルキルカルボニル、ヒドロキシC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシ、ヒドロキシC1−6アルキルオキシC1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキルオキシ、C1−6アルキルオキシC1−6アルキルオキシC1−6アルキル、ピリジニル、−NR10又は−S(=O)−NR10であり、ここで
各R及びR10は独立して水素、C1−6アルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルC1−6アルキル又はC1−6アルキルオキシC1−6アルキルを表わし、
は水素又はハロであり、
は水素、C1−6アルキル又はC1−4アルキルオキシカルボニルである]
の化合物、そのN−オキシド、付加塩、第四級アミン及び立体化学的異性体形態に関する。
式(I)の化合物は、また、それらの互変異性体形態で存在することができる。このような形態は前記の式中に明白には記載されていないが、本発明の範囲内に包含されることを意図する。
前記の定義中にそして以下で使用される多数の用語を以下に説明する。これらの用語は時々、そのままで又は複合語中に使用される。
前記の定義中にそして以後に使用されるハロは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを包含し;C1−4アルキルは、例えばメチル、エチル、プロプル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピル等のような1〜4個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖状の飽和炭化水素基を規定し;C1−6アルキルはC1−4アルキル及び、例えば、ペンチル、2−メチル−ブチル、ヘキシル、2−メチルペンチル等のような、5〜6個の炭素原子を有する、より高次の同族体を包含する。
用語「付加塩」は、式(I)の化合物が、アミン、アルカリ金属塩基及びアルカリ土類金属塩基又は第四級アンモニウム塩基のような有機又は無機塩基、あるいは鉱酸、スルホン酸、カルボン酸又はリン含有酸のような有機又は無機酸とともに形成することができる塩を含んでなる。
用語「付加塩」は、更に、式(I)の化合物が形成することができる、それらの製薬学的に許容し得る塩、金属錯体及び溶媒和及び塩を含んでなる。
用語「製薬学的に許容し得る塩」は、製薬学的に許容し得る酸又は塩基の付加塩を意味する。前記の製薬学的に許容し得る酸又は塩基の付加塩は式(I)の化合物が形成することができる治療的に有効な、無毒の酸及び無毒の塩基の付加塩形態を含んでなることを意味する。塩基性を有する式(I)の化合物は、該塩基形態を適当な酸で処理することにより、それらの製薬学的に許容し得る酸付加塩に転化させることができる。適当な酸は、例えばハロゲン化水素酸(例えば、塩酸又は臭化水素酸);硫酸;硝酸;リン酸等の酸のような無機酸;あるいは、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸(すなわちブタン二酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸(pamoic acid)等の酸のような有機酸を含んでなる。酸性を有する式(I)の化合物は、適当な有機又は無機塩基で該酸形態を処理することにより、それらの製薬学的に許容し得る塩基の付加塩に転化させることができる。適当な塩基塩形態は例えば、アンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩等、有機塩基との塩、例えば、ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドロバミン塩並びに例えば、アルギニン、リシン等のようなアミノ酸との塩を含んでなる。用語の酸又は塩基の付加塩は、また、式(I)の化合物が形成することができる水和物及び溶媒付加形態を含んでなる。このような形態の例は、例えば水和物、アルコラート等である。
用語「金属錯体」は、式(I)の化合物と1種又は複数の有機又は無機金属塩との間に形成される錯体を意味する。該有機又は無機塩の例は、周期系の第2主要群の金属、例えば、マグネシウム又はカルシウム塩、第3もしくは第4主要群、例えば、アルミニウム、錫、鉛、並びに例えば、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛等のような周期系の第1から第8遷移群の金属のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、トリクロロ酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、スルホン酸塩(例えば、メチルスルホン酸塩、4−メチルフェニルスルホン酸塩)、サリチル酸塩、安
息香酸塩等を含んでなる。
以上で使用される用語「式(I)の化合物の立体化学異性体形態」は、式(I)の化合物が有することができる、同一配列の結合により結合された、しかし互換性ではない、異なる三次元構造を有する同一原子で形成されるすべての可能な化合物と規定する。別記又は別に示されない限り、化合物の化学名は該化合物が有することができるすべての可能な立体化学異性体形態の混合物を包含する。該混合物は該化合物の基礎的分子構造のすべてのジアステレオマー及び/又はエナンチオマーを包含することができる。純粋な形態又は相互の混合物双方の、式(I)の化合物のすべての立体化学異性体形態が本発明の範囲内に包含されることを意図する。
式(I)の化合物のN−オキシド形態は、1個又は数個の窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されている、式(I)の化合物、とりわけ1個又は複数のピペリジン−、ピペラジン又はピリダジニル−窒素がN−酸化されているN−オキシドを含んでなることを意味する。
以後使用される時はいつも、用語「式(I)の化合物」は、また、N−オキシド形態、製薬学的に許容し得る酸又は塩基の付加塩及びすべての立体異性体形態を包含することを意味する。
本明細書において前記で使用された用語(=O)は、炭素原子に結合されるとカルボニル部分を形成し、硫黄原子に結合されるとスルホキシド部分を形成し、そして2個の該用語が硫黄原子に結合されるとスルホニル部分を形成する。
置換基から環系中に引かれる線は、その結合が環系のいずれかの適当な環原子に結合されることができることを示す。
興味深い化合物の第1の群は、1又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物からなる:
a)nは0である、
b)tは0である、
c)Lは直接結合、−(CH−NR−(CH−、−C(=O)−、−(CH−NR−C(=O)−、−S(=O)−又は−C1−6アルキル−である、d)sは1である、
e)rは0又は2である、
f)各Rは水素又はC1−4アルキルオキシカルボニルである、
g)R、R及びRはそれぞれ独立して水素である、
h)Rは水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルカルボニル、ヒドロキシC1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキルカルボニル、ピリジニル、−NR10又は−S(=O)−NR10である、
i)各R及びR10は独立して水素、C1−4アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルオキシC1−6アルキルを表わす、及び
j)Rは水素又はC1−4アルキルオキシカルボニルである。
興味深い化合物の第2の群は、1又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物からなる:
a)X及びXはそれぞれCHである、
b)QはN又はOである、
c)nは0である、
d)tは0である、
e)
Figure 0005190271
は−N=CH−である、
f)環Bはシクロヘキシル又はノルボルニルを表わす、
g)Lは直接結合、−(CH2r−NR7−(CH2s−、−C(=O)−又は−C1-6アルキル−である、
h)sは1である、
i)rは0又は2である、
j)各R7は水素である、
k)R1、R2及びR5はそれぞれ独立して水素である、
l)R3は水素、C1-6アルキル又はヒドロキシC1-6アルキルである、
m)R4は水素である、及び
n)R6は水素である。
興味深い化合物の第3の群は、1又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物からなる:
a)X及びXはそれぞれCHである、
b)QはNである、
c)QはNである、
d)nは0である、
e)tは0である、
f)
Figure 0005190271
は−N=CH−である、
g)Lは直接結合又はメチルである、
h)R、R及びRはそれぞれ独立して水素である、
k)RはC1−6アルキルである、
l)各R及びR10は独立して水素、C1−4アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルオキシC1−6アルキルを表わす、
m)Rは水素である、及び
n)Rは水素である。
興味深い化合物の第4群は、
Figure 0005190271
が−N=CH−である式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
興味深い化合物の第5群は、環Bがシクロヘキシル又はノルボルニルを表わす式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
興味深い化合物の第6群は、QがNであり、そしてLが直接結合、−C(=O)−又はメチルである式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
興味深い化合物の第7群は、QがCHであり、そしてLが−(CH−NR−CH−である式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
興味深い化合物の第9群は,R、R、R、R、R10がC1−4アルキルオキシカルボニル以外である式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
興味深い化合物の第10群は、X及びXがそれぞれCHである式(I)の化合物及び前記の群の化合物からなる。
好ましい化合物の群は、nが0であり、tが0であり、Lが直接結合、−(CH−NR−(CH−、−C(=O)−、−(CH−NR−C(=O)−、−S(=O)−又は−C1−6アルキル−であり、sが1であり、rが0又は2であり、各Rが水素又はC1−4アルキルオキシカルボニルであり、R、R及びRがそれぞれ独立して水素であり、Rが水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルカルボニル、ヒドロキシC1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキルカルボニル、ピリジニル、−NR10又は−S(=O)−NR10であり、各R及びR10が独立して水素、C1−4アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルオキシC1−6アルキルを表わし、そしてRが水素又はC1−4アルキルオキシカルボニルである、式(I)の化合物からなる。
更に好ましい化合物の群は、X及びXがそれぞれCHであり、QがN又はOであり、nが0であり、tが0であり、
Figure 0005190271
が−N=CH−であり、環Bがシクロヘキシル又はノルボルニルを表わし、Lが直接結合、−(CH2r−NR7−(CH2s−、−C(=O)−又は−C1-6アルキル−であり、sが1であり、rが0又は2であり、各R7が水素であり、R1、R2及びR5がそれぞれ独立して水素であり、R3が水素、C1-6アルキル又はヒドロキシC1-6アルキルであり、R4が水素であり、そしてR6が水素である、式(I)の化合物からなる。
更に好ましい化合物のもう1つの群は、X及びXがそれぞれCHであり、QがN又はOであり、nが0であり、tが0であり、
Figure 0005190271
が−N=CH−であり、環Bがシクロヘキシル又はノルボルニルを表わし、Lが直接結合、−NH−CH2−、−C(=O)−又はメチルであり、R1、R2及びR5がそれぞれ独立して水素であり、R4が水素であり、そしてR6が水素である、式(I)の化合物からなる。
もっとも好ましい化合物は化合物番号1、化合物番号2、化合物番号15、化合物番号
3、化合物番号60、化合物番号37、化合物番号4及び化合物番号23である。
Figure 0005190271
式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容し得る塩及びN−オキシド及び立体化学異性体形態は従来の方法で製造することができる。出発材料及び幾つかの中間体は知られた化合物であり、市販されているか又は当該技術分野で一般に知られた従来の反応法に従って製造することができる。
幾つかのこのような製造法が更に詳細に以下に説明されるであろう
式(I)の化合物は、例えば、(CHN−C(=O)H、ジメチルスルホキシド、CH−O−CH−CH−OH、アルコール(例えば、2−プロパノール等)のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミン、NaH又は2,6−ジメチルピリジンのような適当な塩基の存在下で、式(II)の中間体を式(III)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(I)の化合物は、また、例えば、(CHN−C(=O)H、ジメチルスルホキシド、CH−O−CH−CH−OH又はアルコール(例えば、2−プロパノール等)のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミン、NaH又は2,6−ジメチルピリジンのような適当な塩基の存在下で、Wがハロゲン(例えば、クロロ等)のような適当な離脱基である式(X)の中間体を式(II)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(I−a)の化合物と称する、Lが−(CH−NH−C(=O)−である式(I)の化合物は、また、例えば、(CHN−C(=O)H、ジメチルスルホキシド、CH−O−CH−CH−OH又はアルコール(例えば、2−プロパノール等)のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミン、NaH又は2,6−ジメチルピリジンのような適当な塩基の存在下で、式(XIV)の中間体を式(XVI−a)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(I−b)の化合物と称する、Lが−(CH−NH−(CH)−である式(I)の化合物は、また、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、酢酸のような適当な酸の存在下で、そして例えばメタノール又はテトラヒドロフランのような適当な溶媒中で、式(XIV)の中間体を式(XVI−b)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(I−c)の化合物と称する、
Figure 0005190271
が−CH=N−である式(I)の化合物は、例えば、ジオキサン又はトリエトキシメタンのような適当な溶媒中の、例えばゴールドの試薬のような塩又は、例えばギ酸のような酸の存在下で、式(XXXIII)の中間体を環化させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
前記の反応において、得られる式(I)の化合物を単離し、そして必要な場合は例えば、抽出、結晶化、蒸留、滴定及びクロマトグラフィーのような当該技術分野で一般に知られた方法に従って精製することができる。式(I)の化合物が析出する場合は、濾過単離することができる。そうでない場合は、例えば、水、アセトニトリル、アルコール((例えば、メタノール)のような適当な溶媒及び該溶媒の組み合わせ物の添加により結晶化を誘発することができる。あるいはまた、反応混合物を蒸発乾燥させて、次に残渣をクロマトグラフィー(例えば、逆相HPLC、フラッシュクロマトグラフィー等)により精製することもできる。反応混合物はまた、前以て溶媒を蒸発させずにクロマトグラフィーにより精製することができる。式(I)の化合物はまた、溶媒の蒸発、次に例えば、水、アセトニトリル、アルコール(例えば、メタノール)のような適当な溶媒及び該溶媒の組み合わせ物中の再結晶により単離することができる。当業者はどの方法を使用するべきか、どの溶媒が使用するのにもっとも適当かあるいはそれがもっとも適当な単離法を見いだすための定常実験に属するか否かを認識するであろう。
この及び以下の製造物において、反応生成物は反応媒質から単離し、そして必要な場合は更に、例えば、抽出、結晶化、蒸留、滴定及びクロマトグラフィーのような当該技術分野で一般に知られた方法に従って精製することができる。
式(I)の化合物は、また、当該技術分野で知られた反応又は官能基の変換により相互に転化させることができる。多数のこのような変換は上記にすでに説明されている。他の例はカルボン酸エステルの対応するカルボン酸又はアルコールへの加水分解;アミドの対応するカルボン酸又はアミンへの加水分解;ニトリルの対応するアミドへの加水分解;イミダゾール又はフェニル上のアミノ基は当該技術分野で知られたジアゾ化反応及び次の水素によるジアゾ−基の置換により、水素により置き換えることができ;アルコールはエステル及びエーテルに転化させることができ;第一級アミンは第二級又は第三級アミンに転化させることができ;二重結合は対応する単結合に水素化させることができ;フェニル基上のヨード基は適当なパラジウム触媒の存在下で一酸化炭素の挿入によりエステル基に転化させることができる。
式(I)の化合物は3価窒素をそのN−オキシド形態に転化させるための当該技術分野で知られた方法に従って対応するN−オキシド形態に転化させることができる。該N−酸
化反応は概括的に式(I)の出発材料を適当な有機又は無機過酸化物と反応させることにより実施することができる。適当な無機過酸化物は例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸化物、例えば、過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含んでなり、適当な有機過酸化物は、例えばベンゼンカルボペルオキソ酸又はハロ置換ベンゼンカルボペルオキソ酸(例えば、3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸)、ペルオキソアルカン酸(例えばペルオキソ酢酸)、アルキルヒドロペルオキシド(例えば、t.ブチルヒドロ−ペルオキシド)のようなペルオキシ酸を含んでなることができる。適当な溶媒は、例えば水、低級アルコール(例えば、エタノール等)、炭化水素(例えば、トルエン)、ケトン(例えば、2−ブタノン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン)及びこのような溶媒の混合物である。
幾つかの式(I)の化合物及び本発明中の幾つかの中間体は立体化学異性体形態の混合物からなることができる。該化合物及び該中間体の純粋な立体化学異性体形態は当該技術分野で知られた方法の適用により得ることができる。例えば、ジアステレオ異性体は選択的結晶化又はクロマトグラフィー法(例えば、向流分配、液体クロマトグラフィー等の方法)のような物理的方法により分離することができる。エナンチオマーは、最初に、例えばキラル酸のような適当な分割剤で該ラセミ混合物をジアステレオマー塩又は化合物の混合物に転化させ、次に例えば、選択的結晶化又はクロマトグラフィー法(例えば、液体クロマトグラフィー等の方法)によりジアステレオマー塩又は化合物の該混合物を物理的に分離し、そして最後に前記の分離したジアステレオマー塩又は化合物を対応するエナンチオマーに転化させることによりラセミ混合物から得ることができる。純粋な立体化学異性体形態はまた、介入する反応が立体特異的に起る場合は、適当な中間体及び出発材料の純粋な立体化学異性体形態から得ることができる。
式(I)の化合物及び中間体のエナンチオマー形態を分離する代わりの方法は液体クロマトグラフィー、とりわけキラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを伴う。
式(XVI−a)の中間体は、CHClのような適当な溶媒中のトリフルオロ酢酸のような適当な酸の存在下で、式(XVII)の中間体の転化により製造することができる。
Figure 0005190271
式(XVII)の中間体は、例えば、(CHN−C(=O)H、ジメチルスルホキシド、CH−O−CH−CH−OH又はアルコール(例えば、2−プロパノール等)のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により、例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミン、炭酸セシウム、NaH又は2,6−ジメチルピリジンのような適当な塩基の存在下で、式(XVIII)の中間体を式(III)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXXIII)の中間体は例えば、木炭上白金又は木炭上パラジウムのような適当な触媒の存在下で、場合により例えば、チオフェン溶液のような適当な触媒毒の存在下で、場合によりNH−NHの存在下で、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又は適当なアルコール(例えば、メタノール、エタノール等)のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、式(XXXIV)の中間体を、例えばHのような適当な還元剤で還元することにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXXIV)の中間体は、また、例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミン又はN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド又は1,4−ジオキサンのような適当な溶媒の存在下で、式(XXXV)[ここでWはハロゲン、例えば、
クロロ等のような適当な離脱基を表わす]の中間体を式(II)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(III)の中間体は例えば、水のような適当な溶媒、及び例えば酢酸のような適当な酸の存在下で、式(IV)の中間体を、例えばKMnOのような適当な酸化剤と反応させることにより製造することができる。それに代わる適当な酸化剤は、場合により、例えばCHCl及び場合によりアルコール(例えば、メタノール等)のような適当な溶媒中のMgSOの存在下で、場合によりモルホリノメチルPS及びPS−アンモニウム重炭酸塩スカベンジャーの存在下のメタ−クロロ過安息香酸である。
Figure 0005190271
本明細書で式(IV−a)の中間体と称する、
Figure 0005190271
が−N=CH−である式(IV)の中間体は、例えば、2−プロパノールのような適当な溶媒の存在下で、例えば、HCl等のような適当な酸で式(V)の中間体を環化させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(IV−b)の中間体と称する、
Figure 0005190271
が−NH−C(=O)−である式(IV)の中間体は、例えば、2−プロパノールのような適当な溶媒の存在下で、例えばHCl等のような適当な酸で式(VII)の中間体を環化させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(IV−c)の中間体と称する、
Figure 0005190271
が−C(=O)−CH−である式(IV)の中間体は、N.N’−メタンテトライルビス−2−プロパンアミン及び、例えばCHClのような適当な溶媒の存在下で、式(XIX)の中間体を環化させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(IV−d)の中間体と称する、
Figure 0005190271
が−C(=O)−CH−である式(IV)の中間体は、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド及び、例えばCHClのような適当な溶媒の存在下で、例えば、N,N−ジイソプロピルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、式(XXV)の中間体を環化させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(V)の中間体は、例えばCHClのような適当な溶媒の存在下で、式(VI)の中間体を、例えばMnOのような適当な薬剤と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(VI)の中間体は例えば、テトラヒドロフランのような適当な溶媒の存在下で、式(VII)の中間体を、例えばLiAlHのような適当な薬剤と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(VII)の中間体は、例えば、テトラヒドロフランのような適当な溶媒の存在下で、例えば、N,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、Wがハロゲン、例えば、クロロ等のような適当な離脱基を表わす式(VIII)の中間体を、式(IX)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XIX)の中間体は、例えば、木炭上白金又は木炭上パラジウムのような適当な触媒の存在下で、場合により、例えばチオフェン溶液のような適当な触媒毒の存在下で、場合によりNH−NHの存在下で、例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又は、例えばメタノール、エタノール等のような適当なアルコール、のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、例えば、Hのような適当な還元剤により式(XX)の中間体を還元することにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XX)の中間体は、例えばN,N−ジイソプロピルエタンアミン又はN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、そして場合により例えば、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル又は1,4−ジオキサンのような適当な溶媒の存在下で、Wがハロゲン、例えば、クロロ等のような適当な離脱基を表わす式(XXI)の中間体を式(XXII)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXI)の中間体は、式(XXIII)の中間体をPOClと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXIII)の中間体は、水中のNaS−CHの存在下で、例えばエタノールのような適当な溶媒中で、Wがハロゲン、例えば、クロロ等のような適当な離脱基を表わす式(XXIV)の中間体を反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXV)の中間体は、例えばジオキサンのような適当な溶媒の存在下で、式(XXVI)の中間体を、例えばHClのような適当な酸と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXVI)の中間体は、例えばシクロヘキシルアミンのような適当な溶媒の存在下で、例えばN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、Wがハロゲン、例えば、クロロ等のような適当な離脱基を表わす式(XXVII)の中間体を、式(XXVIII)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
そのハロが、例えばクロロ等を表わす式(XXVII)の中間体は、式(XXIX)の中間体をPOClと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXIX)の中間体は、例えば2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロ−ピリミド[1,2−a]アゼピン及びN,N−ジメチルホルムアミドの混合物のような適当な溶媒の存在下で式(XXX)の中間体をヨードメタンと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXX)の中間体はエタノールのような適当な溶媒中で、ナトリウムエトキシラートの存在下で式(XXXI)の中間体をチオ尿素と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XXXI)の中間体は、エタノールとテトラヒドロフランの混合物のような適当な溶媒中のNaHの存在下で、式(XXXII)の中間体をH(C=O)−O−CHCHと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(II−a)の中間体と呼ばれる、Rが第三級ブトキシカルボニルのようなC1−4アルキルオキシカルボニルである式(II)の中間体は、例えばテトラヒドロフランのような適当な溶媒の存在下で、そして場合により、例えばN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、式(II−b)の中間体をジ−tert−ブチルジカルボネートと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(II−b)により表わされる、Rが水素を表わす式(II)の中間体は、例えば木炭上白金又は木炭上パラジウムのような適当な触媒、場合により、例えば、チオフェン
溶液のような適当な触媒毒、例えばN,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒あるいは、例えばメタノールのような適当なアルコールの存在下で、そして場合により、例えばN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、式(XI)の中間体を例えばHのような適当な還元剤と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XI)の中間体は、例えばN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、CHCl、1,4−ジオキサン又はCHClとピリジンの混合物のような適当な溶媒の存在下で、そして場合により、例えばN,N−ジイソプロピルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、Wがハロゲン、例えば、クロロ等のような適当な離脱基を表わす式(XII)の中間体を、式(XIII)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
本明細書で式(XI−a)の中間体と呼ばれる、Lが−(CH−NR−(CH)−であり、そしてRが例えば、第三級ブトキシカルボニルのようなC1−4アルキルオキシカルボニルである式(XI)の中間体は、例えばテトラヒドロフランのような適当な溶媒の存在下で、そして場合により、例えばN,N−ジエチルエタンアミンのような適当な塩基の存在下で、本明細書で式(XI−b)の中間体と呼ばれる、Lが−(CH−NR−(CH)−であり、そしてRが水素である式(XI)の中間体を、ジ−tert−ブチル−ジカーボネートと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(XI−b)の中間体はトリアセトキシホウ水素化ナトリウム又はシアノホウ水素化
ナトリウム又はシアノホウ水素化ナトリウムの存在下で、酢酸のような適当な酸の存在下で、そして、例えばメタノール又はテトラヒドロフランのような適当な溶媒中で式(XIV)の中間体を式(XV)の中間体と反応させることにより製造することができる。
Figure 0005190271
式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容し得る酸付加塩及び立体異性体形態は、それらが選択的細胞周期特異的キナーゼ阻害剤であるという貴重な薬理学的特性を有する。特異的抑制化合物はそれらがそれらの特異性のお陰でより大きい効力及びより低い毒性を特徴としてもつために、優れた治療剤である。
用語「1種又は複数の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤」又は「細胞周期特異的キナーゼの1種又は複数の阻害剤」は、本明細書ではCの項(薬理学的実施例)に記載されるアッセイ中で少なくともCDK4、AURORA A及び/又はAURORA Bの活性を阻害する薬剤を説明するために使用される。
用語「CDK4」は、本明細書では、cdk4遺伝子の発現の結果として得られるタンパク質を意味するために使用される。この用語の意味において、CDK4はcdk4遺伝子によりコードされるすべてのタンパク質、それらの変異体及びオルタナチブスライスタンパク質を包含する。更に、本明細書で使用される用語「CDK4」は、CDK4類似体、同族体及び他の動物の類似体を包含する。
用語「AURORA A及び/又はAURORA B」は、本明細書ではオーロラ遺伝子の発現の結果として得られるタンパク質を意味するために使用される。本用語の意味において、AURORA A及び/又はAURORA Bはオーロラ遺伝子によりコードされるすべてのタンパク質、それらの変異体及びそれらのオルタナティブスライスタンパク質を包含する。更に、本明細書で使用される用語「AURORA A及び/又はAURORA B」は、AURORA A及び/又はAURORA B類似体、同族体及び他の動物の類似体を包含する。
用語「細胞周期特異的キナーゼ」は、サイクリン依存性キナーゼ及び/又はオーロラキナーゼを包含するが、限定はされない。
用語「サイクリン依存性キナーゼ」は、CDK4を包含するが、それらに限定はされない。この用語の意味において、CDK1、CDK2、CDK3、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8及びCDK9が包含されてもよい。
従って、本発明は医薬としての使用のための式(I)の化合物を開示する。
更に、本発明は、また、細胞周期特異的キナーゼにより媒介される障害の処置のための
医薬の製造のための化合物の使用に関する。
とりわけ本発明はCDK4、AURORA A及び/又はAURORA Bにより媒介される障害の処置のための医薬の製造のための化合物の使用に関する。
更によりとりわけ、本発明は増殖障害又は分化障害の処置のための医薬の製造のための化合物の使用に関する。
用語「増殖障害」は、本明細書では広義の意味で、細胞周期の制御を要するあらゆる障害、例えば、癌;例えば再狭窄及び心筋症のような心血管障害;例えば糸球体腎炎、関節リウマチ、踉蹌、I型糖尿病及び多発性硬化症のような自己免疫障害;例えば乾癬、抗炎症性障害及び抗ウイルス障害のような皮膚科学的障害を包含するために使用される。これらの障害において、式(I)の化合物は必要に応じて所望の細胞内にアポトーシスを誘発するか又は均衡状態を維持することができる。
本発明の化合物は、例えば、
−核膜の形成、
−細胞周期の沈静相からの脱出(G0)、
−G1参入(entry)、
−G1進行、
−染色体脱凝縮、
−核膜破壊
−START、
−DNA複製の開始、
−DNA複製の進行、
−DNA複製の終結、
−中心体の複製、
−G2参入、
−G2進行、
−有糸機能又は減数機能の活性化、
−染色体凝縮、
−中心体分離、
−微小管核生成(nucleation)、
−紡錘体形成及び/又は機能、
−微小管モータータンパク質との相互作用、
−染色分体分離及び隔離、
−有糸分裂機能の不活性化、
−収縮環の形成、及び/又は
−細胞質分裂機能、
のような細胞周期のいずれかの段階又は場面を抑制することができる。
本発明の化合物は、とりわけ、宿主細胞の増殖及び分化に拘わる事象に依存性のRNA及びDNAウイルスの複製を阻害することができる。
用語「分化障害」により、(場合により)有糸分裂中への再参入を伴う可能性がある組織の脱分化からもたらされるいずれかの障害を意味する。このような変性障害は、例えば、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病又は筋萎縮性測索硬化症のような神経系の変性疾患並びに脊髄小脳変性症を包含する。その他の分化障害は例えば、軟骨細胞又は骨細胞の脱分化により起る可能性があるような結合組織と関連する障害、内皮組織及び平滑筋細胞の脱分化を伴う心血管障害、腺細胞の変性変化を特徴として示す胃潰瘍並びに分化の不全を特徴とする腎臓の状態を包含する。
用語「処置する」又は「処置」は、本明細書では動物、特にヒトにおける疾患及び/又は状態のあらゆる処置を網羅し、そして(i)疾患及び/又は状態の素因をもつ可能性があるがまだそれを有するとは診断されていない患者において疾患及び/又は状態が起ることを予防し、(ii)疾患及び/又は状態を抑制する、すなわちその発生を停止し、(iii)疾患及び/又は状態を緩和する、すなわち疾患及び/又は状態の後退を惹起する工程、を包含する。
本発明は、また、そのような処置を要する患者、例えば、哺乳動物(そして更に特にはヒト)に、有効量の本発明の化合物を投与することにより細胞周期特異的キナーゼにより媒介される障害を処置する方法を提供する。
とりわけ、本発明はそのような処置を要する患者、例えば、哺乳動物(そして更に特にはヒト)に、有効量の本発明の化合物を投与することにより、CDK4、AURORA A及び/又はAURORA Bにより媒介される障害を処置する方法を提供する。
更によりとりわけ、本発明はそのような処置を要する患者、例えば、哺乳動物(そして更に特にはヒト)に、有効量の本発明の化合物を投与することにより増殖及び/又は分化障害を処置する方法を提供する。
従って、本発明は、また、そのような処置を要する患者、例えば、哺乳動物(そして更に特にはヒト)に、有効量の本発明の化合物を投与することにより、腫瘍の増殖を抑制する方法を提供する。
抑制することができる腫瘍の例は、肺ガン(例えば、腺癌及び/又は非小細胞肺ガンを包含する)、膵臓癌(例えば、外分泌腺膵癌のような膵癌)、結腸癌(例えば、結腸腺癌及び結腸腺腫のような結腸直腸癌)、食道癌、口腔偏平上皮乳頭癌、舌癌、胃癌、上咽頭癌、リンパ腺の造血組織腫瘍(例えば、急性リンパ性白血病、B−細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫)、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺濾胞腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、間葉細胞起源の腫瘍(例えば、繊維肉腫及び横紋筋肉腫)、メラノーマ、奇形癌、神経芽細胞腫、脳腫瘍、神経膠腫、皮膚の良性腫瘍(例えば、角化棘細胞腫)、乳癌(例えば、進行乳癌)、腎臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、膀胱癌、進行した疾患を包含する前立腺癌、睾丸癌、骨肉腫、頭部及び頸部癌及び表皮癌を包含するが、それらに限定はされない。
それらの有用な薬理学的特性を考慮すると、主題化合物は投与目的に対して種々の剤形に調合することができる。
本発明の製薬学的組成物を製造するために、有効成分として、有効量の、塩基又は酸付加塩形態の特定の化合物が、投与のために所望される製造形態に応じて広範な形態を採ることができる、製薬学的に許容し得る担体と緊密な(intimate)混合物に混合される。これらの製薬学的組成物は望ましくは、好ましくは経口、直腸、経皮又は非経口注射による投与に適する単位投薬剤形にある。例えば、経口投薬剤形の組成物を製造する際に、懸濁物、シロップ、エリキシル及び液剤のような経口液体製造物の場合には、例えば、水、グリコール、油、アルコール等のような任意の通常の製薬学的媒質、あるいは散剤、ピル、カプセル及び錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等のような固形の担体を使用することができる。
それらの投与の容易さのために、錠剤及びカプセルがもっとも有利な経口投与単位剤形
を表わし、その場合には、明らかに固形の製薬学的担体が使用される。非経口組成物に対しては、担体は、例えば溶解度を補助するための他の成分を包含することはできるが、通常は、少なくとも大部分は滅菌水を含んでなるであろう。例えば、その担体が生理食塩溶液、ブドウ糖溶液又は生理食塩水とブドウ糖溶液の混合物を含んでなる注射液を製造することができる。その場合には、適当な液体の担体、懸濁剤等を使用することができる、注射用懸濁液もまた、製造することができる。経皮的投与に適した組成物中では、担体は場合により、皮膚にどんな有意な有害効果をも引き起こさない、少量の割合の任意の性状の、適当な添加剤と組み合わせた、透過性促進剤及び/又は適当な湿潤化剤を含んでなる。該添加剤は皮膚に対する投与を容易にしそして/又は所望の組成物を製造する補助になることができる。これらの組成物は種々の方法で、例えば、経皮的パッチ剤として、スポットオン剤として、軟膏として投与することができる。投与の容易さ及び投与の均一性のために、前記の製薬学的組成物を投与単位剤形に調合することが特に有利である。本明細書及び請求項中に使用される投与単位剤形は、単位剤形として適当な物理的に分離された単位物を意味し、ここで各単位は、必要とする製薬学的担体と一緒に所望の治療効果をもたらすように計算された、前以て決定された量の有効成分を含有する。このような投与単位剤形の例は、錠剤(刻み目付き又はコート錠を包含する)、カプセル、ピル、散剤分包、ウエファー、注射液又は懸濁物、小匙、大匙、等及び分離されたそれらの複数物である。
投与の容易さ及び投与の均一性のために、前記の製薬学的組成物を投与単位剤形に調合することが特に有利である。本明細書及び請求項中に使用される投与単位剤形は、単位剤形として適当な物理的に分離された単位物を意味し、ここで各単位は、必要とする製薬学的担体と一緒に所望の治療効果をもたらすように計算された、前以て決定された量の有効成分を含有する。このような投与単位剤形の例は、錠剤(刻み目付き又はコート錠を包含する)、カプセル、ピル、散剤分包、ウエファー、注射液又は懸濁物、小匙、大匙、等及び分離されたそれらの複数物である。
本発明の化合物は細胞周期特異性キナーゼを阻害するのに十分な量を投与される。
とりわけ、本発明の化合物はCDK4、AURORA A及び/又はAURORA Bを阻害するのに十分な量あるいはCDK4、AURORA A及び/又はAURORA Bと細胞周期に関与する他の遺伝子及び/又は遺伝子産物間の相互反応を変化させるのに十分な量を投与される。
更に、よりとりわけ、本発明の化合物は増殖障害及び/又は分化障害を抑制するのに十分な量を投与される。
用語「細胞周期に関与する他の遺伝子及び/又は遺伝子産物」により、例えば、クロマチン結合、複製複合体の形成、複製の許可、リン酸化又は他の二次的修飾活動、タンパク質分解(proteolytic degradation)、微小管結合、アクチン結合、セプチン結合、微小管組織化中心核生成活動及び細胞周期(信号伝達)経路の成分に対する結合、に関与する遺伝子及び遺伝子産物を意味する。
当業者は下記に提示される試験結果から、有効量を容易に決定することができるであろう。概括的に、治療的有効量は0.005mg/kg〜100mg/kg体重であり、そしてとりわけ0.005mg/kg〜10mg/kg体重であろうと推定される。必要量を1日中で適当な間隔をおいて、1、2、3又は4回収以上の分服量として投与することが適当かも知れない。該分服量は単位投与剤形当たり、例えば、0.5〜500mg、そしてとりわけ10mg〜500mgの有効成分を含有する単位投与剤形として調合することができる。
本発明のもう1つのアスペクトとして、特に医薬品としての使用のために、より具体的には癌又は関連疾患の処置において、もう1つの医薬品との式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤の組み合わせ物が想定される。
前記の状態の処置のために、本発明の化合物は有利には1種又は複数の他の医薬品、より特には他の抗癌剤と組み合わせて使用することができる。抗癌剤の例は:
−白金配位化合物、例えばシスプラチン、カルボプラチン又はオキサリプラチン、
−タキサン化合物、例えばパクリタキセル又はドセタキセル、
−カンプトテシン化合物のようなトポイソメラーゼI阻害剤、例えばイリノテカン又はトポテカン、
−抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体のようなトポイソメラーゼII阻害剤、例えばエトポシド又はテニポシド、
−抗腫瘍ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチン又はビノレルビン、
−抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ゲンシタビン又はカペシタビン、
−ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素のようなアルキル化剤、例えばシクロホスホアミド、クロラムブシル、カルムスチン又はロムスチン、
−抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えばダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン又はミトキサントロン、
−HER2抗体、例えばトラストズマブ、
−エストローゲン受容体アンタゴニスト又は選択的エストローゲン受容体モジュレーター、例えばタモキシフェン、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデックス又はラロキシフェン、
−エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾール及びボロゾールのようなアロマターゼ阻害剤、
−レチノイド、ビタミンDのような分化剤及びレチノイン酸代謝ブロック剤(RAMBA)、例えばアクタン、
−DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばアザシチジン、
−キナーゼ阻害剤、例えばフラボペリドール、イマチニブメシレート又はゲフィチニブ、−ファルネシルトランスレエラーゼ阻害剤、
−HDAC阻害剤、
−ユビキチン−プロテアソーム経路の他の阻害剤、例えばVelcade、あるいは
−Yondelis、
である。
用語「白金配位化合物」は、本明細書ではイオン形態中に白金を提供するあらゆる腫瘍細胞増殖抑制白金配位化合物を意味するために使用される。
用語「タキサン化合物」は、タキサン環系を有する、そして特定の種のイチイ(Taxux)の木からの抽出物に関連した又はそれらから誘導される1群の化合物を示す。
用語「トポイソメラーゼ阻害剤」は、真核細胞中のDNAトポロジーを変えることができる酵素を示すために使用される。それらは重要な細胞機能及び細胞増殖に不可欠である。真核細胞には2群のトポイソメラーゼ、すなわちI型及びII型が存在する。トポイソメラーゼIは約100,000の分子量のモノマーの酵素である。この酵素はDNAに結合して、一時的一本鎖破壊を誘導し、二重螺旋を解き(又は解かれることを許し)そして続いてDNA鎖から分離する前に分解を再シールする。トポイソメラーゼIIはDNA鎖破壊の誘導又はフリーラジカルの形成を伴う、同様な作用機序を有する。
用語「カンプトテシン化合物」は、中国の木のカンプトテシン・アクミナタ(Camptotechin acuminata)及びインドの木のノタポジテス・フォエチダ(Nothapodytes foetida)から誘導される水不溶性のアルカロイドである親カンプトテシン化合物に関連した、又はそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「ポドフィロトキシン化合物」は、マンドレークの植物から抽出される親ポドフィロトキシンに関連する又はそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「抗腫瘍ビンカアルカロイド」は、ツルニチソウの植物(Vinca rosea)の抽出物に関連した又はそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「アルキル化剤」は、生理学的条件下でDNAのような生物学的に不可欠の高分子にアルキル基を与える能力をもつという共通の特徴を有する化学薬品の広範な群を包含する。ナイトロジェンマスタード及びニトロソ尿素のような、大部分のより重要な物質により、有効なアルキル化部分は、その幾つかは酵素による、複雑な変性反応後に、インビボで生成される。アルキル化剤のもっとも重要な薬理学的作用は細胞増殖に関与する基礎的機序、とりわけDNA合成及び細胞分裂を乱すものである。急速に増殖している組織内のDNA機能及び保全性を妨げるアルキル化剤の能力はそれらの治療的適用及び多数のそれらの毒性の特徴の基礎を提供する。
用語「抗腫瘍アントラサイクリン誘導体」は、グリコシド結合により結合される異常な糖、ダウノスアミンをもつテトラサイクリン環構造をもつことを特徴とする、カビのStrep.peuticus var.caesiusから得られる抗生物質及びそれらの誘導体を含んでなる。
原発性乳癌におけるヒト上皮増殖因子受容体2タンパク質(HER2)の増殖は特定の患者における低い臨床予後と相関することが示された。トラストズマブは、HER2受容体の細胞外領域に高い親和性及び特異性をもって結合する、著しく精製された組換えDNA−誘導ヒト化モノクローナルIgG1カッパ抗体である。
多数の乳癌はエストローゲン受容体を有し、これらの腫瘍の増殖はエストローゲンにより刺激され得る。用語「エストローゲン受容体アンタゴニスト」及び「選択的エストローゲン受容体モジュレーター」は、エストローゲン受容体(ER)に結合するエストラジオールの競合阻害剤を示すために使用される。選択的エストローゲン受容体モジュレーターはERに結合されると受容体の三次元形態の変化を誘発し、DNA上のエストローゲン反応性要素(ERE)に対するその結合を変化させる。
閉経後の女性において、循環エストローゲンの主要な生成源は末梢組織中のアロマターゼ酵素による副腎及び卵巣のアンドローゲン(アンドロステンジオン及びテストステロン)のエストローゲン(エストロン及びエストラジオール)への転化からである。アロマターゼ阻害又は不活性化によるエストローゲンの剥奪は、ホルモン依存性乳癌をもつ何人かの閉経後患者に対する有効な、選択的処置である。
用語「抗エストローゲン剤」は、本明細書ではエストローゲン受容体アンタゴニスト及び選択的エストローゲン受容体モジュレーターのみならずまた、前記に考察されたアロマターゼ阻害剤をも包含するために使用される。
用語「分化剤」は、種々の方法で細胞増殖を抑制し、分化を誘導することができる化合物を包含する。ビタミンD及びレチノイドは広範なタイプの正常及び悪性細胞の増殖及び
分化を制御するのに重要な役割を果たすことが知られている。レチノイン酸代謝ブロック剤(RAMBA)はレチノイン酸のチトクロームP450−媒介異化作用を阻害することにより内因性レチノイン酸のレベルを増加する。
DNAメチル化の変化はヒトの癌におけるもっとも一般的な異常の1つである。選択される遺伝子のプロモーター内の過剰メチル化は通常、関与する遺伝子の不活性化を伴う。用語「DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤」は、DNAメチルトランスフェラーゼの薬理学的抑制及び腫瘍サプレッサー遺伝子発現の再活性化により作用する化合物を示すために使用される。
用語「キナーゼ阻害剤」は、細胞の信号発信、細胞周期の進行及びプログラムされた細胞死(アポトーシス)に関与するキナーゼの強力な阻害剤を含んでなる。
用語「ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤」は、Ras及び他の細胞内タンパク質のファルネシル化を妨げるようにされた化合物を示すために使用される。それらは悪性細胞増殖及び生存に効果をもつことが示された。
用語「ヒストンデアセチラーゼ阻害剤」又は「ヒストンデアセチラーゼの阻害剤」は、ヒストンデアセチラーゼと相互反応し、そしてその活性、より特にはその酵素活性を阻害することができる化合物を識別するために使用される。ヒストンデアセチラーゼ酵素活性を阻害することはヒストンからアセチル基を除去するヒストンデアセチラーゼの能力を減少させることを意味する。
用語「ユビキチン−プロテアソーム経路の他の阻害剤」は、細胞周期制御タンパク質を包含するプロテアソーム中の細胞タンパク質の標的を決めた破壊を阻害する化合物を識別するために使用される。
それらの有用な薬理学的特性を考慮すると、本発明に従う組み合わせ物の成分、すなわち他の医薬品及び式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤は、投与目的のための種々の製薬学的剤形に調合することができる。成分は個々の製薬学的組成物中に別々に、又は双方の成分を含有する単位製薬学的組成物中に調合することができる。
従って、本発明は、また、1種又は複数の製薬学的担体と一緒に、他の医薬品及び式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤を含んでなる製薬学的組成物に関する。
本発明は、更に、増殖障害及び/又は分化障害を阻害するための製薬学的組成物の製造における本発明に従う組み合わせ物の使用に関する。
本発明は、更に、増殖障害及び/又は分化障害を罹患する患者の処置における同時の、別々の又は連続した使用のための組み合わせ製造物としての、第1の有効成分として式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤及び第2の有効成分としてもう1種の医薬品を含有する製品に関する。
他の医薬品及び式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤は同時に(例えば、別々の又は単位組成物中で)あるいはいずれかの順序で連続して投与することができる。後者の場合には、2種の化合物は、有利な又は相乗的効果が達成されることを保証するのに十分な期間及び量及び方法で投与されるであろう。組み合わせ物の各成分に対する、好ましい投与法及び順序並びにそれぞれの投与量及び投与計画は、投与されている特定の他の医薬品及び式(I)の細胞周期特異的キナーゼ阻害剤、それらの投与経路、処置されている特定の増殖障害及び/又は分化障害並びに処置されている特定の宿主によるであろう。最適な
投与方法及び順序及び投与量及び計画は、従来の方法を使用して、本明細書に示される情報を考慮すると当業者により容易に決定されることができる。
白金配位化合物は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり1〜500mg/m、例えば、50〜400mg/m、特にシスプラチンに対しては約75mg/m、そしてカルボプラチンに対しては約300mg/mの投与量で投与される。
タキサン化合物は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり50〜400mg/m、例えば75〜250mg/m、特にパクリタキセルに対しては約175〜250mg/m、そしてドセタキセルに対しては約75〜150mg/mの投与量で投与される。
カンプトテシン化合物は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり0.1〜400mg/m、例えば1〜300mg/m、特にイリノテカンに対しては約100〜350mg/m、そしてトポテカンに対しては約1〜2mg/mの投与量で投与される。
抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり30〜300mg/m、例えば50〜250mg/m、特にエトポシドに対しては約35〜100mg/m、そしてテニポシドに対しては約50〜250mg/mの投与量で投与される。
抗腫瘍ビンカアルカロイドは有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり2〜30mg/m、特にビンブラスチンに対しては約3〜12mg/m、ビンクリスチンに対しては約1〜2mg/m、そしてビノレルビンに対しては約10〜30mg/mの投与量で投与される。
抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり200〜2500mg/m、例えば700〜1500mg/m、特に5−FUに対しては200〜500mg/m、ゲンシタビンに対しては約800〜1200mg/m、そしてカペシタビンに対しては約1000〜2500mg/mの投与量で投与される。
ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素のようなアルキル化剤は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり100〜500mg/m、例えば120〜200mg/m、特にシクロホスホアミドに対しては約100〜500mg/m、クロラムブシルに対しては約0.1〜0.2mg/m、カルムスチンに対しては約150〜200mg/mの投与量、そしてロムスチンに対しては約100〜150mg/mの投与量で投与される。
抗腫瘍アントラサイクリン誘導体は有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり10〜75mg/m、例えば15〜60mg/m、特にドキソルビシンに対しては、約40〜75mg/m、ダウノルビシンに対しては約25〜45mg/mの投与量、そしてイダルビシンに対しては約10〜15mg/mの投与量で投与される。
トラストズマブは有利には、処置の1コースにつき、体表面積1平方メーター当たり1〜5mg/m、特に2〜4mg/mの投与量で投与される。
抗エストローゲン剤は有利には、特定の薬剤及び処置されている状態に応じて1日に約1〜100mgの投与量で投与される。タモキシフェンは有利には、5〜50mg、好ましくは、1日2回10〜20mgの投与量を経口投与されて、治療効果を達成し、維持するために十分な期間、治療を継続する。トレミフェンは有利には、1日2回約60mgの投与量を経口投与されて、治療効果を達成し、維持するために十分な期間、治療を継続する。アナストロゾールは有利には、1日2回約1mgの投与量を経口投与される。ドロロキシフェンは有利には、1日2回約20〜100mgの投与量を経口投与される。ラロキシフェンは有利には、1日2回約60mgの投与量を経口投与される。エキセメスタンは有利には1日2回約25mgの投与量を経口投与される。
これらの投与量は例えば、7、14、21又は28日毎に反復することができる処置の1コースにつき、例えば、1回、2回又は3回以上の分服で投与することができる。
式(I)の化合物、それらの酸付加塩及び立体異性体形態は、標識化合物及び/又はCDK4、AURORA A及び/又はAURORA B及び/又は他の分子、ペプチド、タンパク質、酵素又は受容体間の複合体の形成を検出又は測定する工程を含んでなる、生体サンプル中の細胞周期特異的キナーゼを検出又は同定するためにそれらを使用することができるという貴重な診断特性をもつことができる。
検出又は同定法は放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質、等のような標識物質で標識される化合物であることができる。放射性同位元素の例は125I、131I、H、14Cを包含する。酵素は通常、順次検出可能な反応を触媒する適当な基質の共役により検出可能にされる。それらの例は例えば、ベータ−ガラクトシダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びリンゴ酸デヒドロゲナーゼ、好ましくは、ホースラディッシュペルオキシダーゼを包含する。発光物質は例えば、ルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェリン、エクオリン及びルシフェラーゼを包含する。生体サンプルは体内組織又は体液と定義することができる。体液の例は脳脊髄液、血液、血漿、血清、尿、痰、唾液、等である。
実験の部
以後、用語「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルを意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「EtO」はジエチルエーテルを意味し、「HBTU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−ベンゾトリアゾリウム、ヘキサフルオロホスフェート(1−)、3−オキシドを意味し、「HOBt」は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールを意味し、「LiAlH」はリチウムアルミニウム水素化物を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「mcPBA」は3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸を意味し、「TEA」はトリエチルアミンを意味し、そして「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味する。
A.中間体化合物の製造
[実施例A1]
a)中間体1の製造
Figure 0005190271
TEA(0.159モル)を4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボン酸エチルエステル(0.0534モル)及び2−シクロヘキシルヒドラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル(0.1068モル)の混合物(125mlのTHF中)に室温で添加した。混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をDCM中に取った。有機層を飽和NaHCOで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させると、37.2g(>100%)の中間体1を生成した。
b)中間体2の製造
Figure 0005190271
中間体1(0.0633モル)の溶液(200mlのTHF中)をLiAlH(0.1014モル)の懸濁物(200mlのTHF中)に室温で滴下した。混合物を室温で3時間撹拌した。EtOAcを滴下した。次に水(6ml)を添加した。混合物をシーライト上で濾過した。シーライトをEtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させた。残渣(23g)をシリカゲル(35〜70μm)上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 96/4/0.5)により精製した。所望の画分を回収し、溶媒を蒸発させると2.2g(9%)の中間体2を生成した。
c)中間体3の製造
Figure 0005190271
二酸化マンガン(2.7g)を中間体2(0.0057モル)の混合物(100mlのDCM中)に室温で添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。MnO(1g)を添加した。混合物を24時間撹拌し、次にシーライト上で濾過した。濾液を蒸発させると2.2g(>100%)の中間体3を生成した。
d)中間体4の製造
Figure 0005190271
HCl/2−プロパノール(2.2ml)を中間体3(0.006モル)の混合物(20mlのEtOH中)に室温で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を氷水中に取った。水相をKCOで塩基性化した。混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させると、1.3g(88%)の中間体4を生成した。
e)中間体5の製造
Figure 0005190271
70%mcPBA(0.0104モル)を中間体4(0.0052モル)の混合物(30mlのDCM中)に室温で添加した。混合物を室温で1晩撹拌した。10%のKCOを添加した。混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させると、1.35g(90%)の中間体5を生成した。
[実施例A2]
a)中間体6の製造
Figure 0005190271
100−mlの2首反応フラスコ中に、4−[[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]メチル]−ベンゼンアミン(0.01662モル)を無水THF(25ml)中に溶解した。溶液を油浴上で60℃に加熱した。二炭酸、ビス(1,1−ジメチルエチル)エステル(0.02078モル)の溶液(15mlの無水THF中)を滴下し、反応混合物を±4時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣(6.378g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン 5/95)により精製し、次にシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/ヘキサン1/1、次に6/4、次に7/3、最後に100%DCM)により再精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、3.625g(65%)の中間体6を生成した。
b)中間体7の製造
Figure 0005190271
中間体6(0.00892モル)を15分間真空中に維持し、次にアルゴンを入れた。反応をアルゴン下で実施した。中間体6を無水THF(15ml)に溶解し、溶液を0℃に冷却した(15分間)。塩化エチルマグネシウム2.8M/THF(0.00446モル)を滴下し、混合物を0℃で2時間撹拌すると溶液Iを与えた。出発材料の中間体5を
真空中に15分間維持し、次にアルゴンを入れた。中間体5を無水THF(15ml)に溶解し、この溶液を溶液Iに滴下した。反応が終結するまで(約40分間)、反応混合物を撹拌した。混合物をEtO/NaHCO飽和水溶液/NaCl飽和水溶液で抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣(3.350g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン3/7)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.921g(96%)の中間体7を生成した。
c)中間体8の製造
Figure 0005190271
中間体7(0.000726モル)を無水THF(3ml)に溶解した。テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(0.000871モル)の溶液(2mlの無水THF中)を滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。この混合物をEtO/水(2×)、次にNaCl水溶液で抽出した。抽出物を濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.400g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/EtOAc/トルエン10/10/0.5)により精製した。2種の生成物画分を回収した。もっとも純粋な画分を合わせ、溶媒を蒸発させると、0.225g(73%)の中間体8を生成した。
d)中間体9の製造
Figure 0005190271
二酸化マンガン(0.011075モル)をDCM(6ml)中に撹拌した。生成された懸濁物を0℃で15分間撹拌した。中間体8(0.000443モル)の溶液(6mlのDCM中)を滴下し、反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した。混合物をNaSO上で濾過し、濾過ケークをDCM、次にEtOAcですすいだ。濾液を蒸発させると、0.172gの中間体9(淡色の(light)発泡体、更に精製せずに次の反応段階に使用した)を生成した。
e)中間体10の製造
Figure 0005190271
中間体9(100mg、0.237ミリモル)の溶液(2mlの無水THF中)を4−(2−アミノエチル)モルホリン(62ml、0.475ミリモル)及び酢酸(27ml
)で処理し、室温で2時間撹拌した。NaBH(OAc)(151mg、0.712ミリモル)の添加後、撹拌を27時間継続した。通常の処理(EtOAc、NaHCO飽和水溶液、NaCl飽和水溶液、NaSO)及びフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 100:0〜80:20)により109mg(85.7%)の中間体10を生成した。
[実施例A3]
a)中間体11の製造
Figure 0005190271
シクロヘキサンアミン(0.062モル)の溶液(20mlのN,N−ジメチルアセトアミド中)を2,4−ジクロロ−5−ニトロピリミジン(0.062モル)及びDIPE(8.1g)の冷却(−10℃)溶液(80mlのN,N−ジメチルアセトアミド中)に滴下し、次に反応混合物を1晩放置して室温に到達させると、中間体11(レギオ異性体を含有する、次の反応段階にそのまま使用された)を生成した。
b)中間体12の製造
Figure 0005190271
中間体11(0.031モル)、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−ベンゼンアミン、塩酸(0.031モル)及びDIPE(10g)の混合物を60℃で3時間加熱し、次に反応混合物を冷却し、水(200ml)に滴下した。生成された固体を濾取し、60℃で真空乾燥すると、9.6gの中間体12を生成した。
c)中間体13の製造
Figure 0005190271
中間体12(0.023モル)及びTEA(10ml)の混合物(250mlのTHF中)をチオフェン溶液(1ml)の存在下で触媒としての10%Pd/C(2g)ととも
に50℃で水素化した。H(3当量)の取り込み後、触媒を濾去し、濾液を蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、水で洗浄し、乾燥すると6.7g(76.5%)の中間体13を生成した。
[実施例A4]
a)中間体14の製造
Figure 0005190271
HCl/2−プロパノール(18ml)を中間体1(0.0292モル)の混合物(120mlのEtOH中)に添加した。混合物を3時間30分間撹拌、還流し、次に室温で1晩撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をDIPE中に取った。沈殿物を濾取し、乾燥すると、6.5gの、塩酸塩として単離された中間体14を生成した。この画分を次の反応段階に直接使用した。
b)中間体15の製造
Figure 0005190271
70%mcPBA(0.0432モル)を中間体14(0.0216モル)の混合物(80mlのDCM中)に室温で分割添加した。混合物を室温で1晩撹拌した。混合物をシリカゲル(70〜200μm)上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/MeOH 95/5)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると2.2g(36%)の中間体15を生成した。
[実施例A5]
a)中間体16の製造
Figure 0005190271
シールド管中の反応。中間体5(0.00178モル)、4−アミノ−安息香酸、1,1−ジメチルエチルエステル(0.00267モル)及び炭酸セシウム(0.00267モル)の懸濁物(5mlの無水DMSO中)を100℃で2時間撹拌した。この混合物をEtOAc(3×)、水で抽出した。水相を1NのHClでpH=5になるまで処理した。酸性相をEtOAcで再抽出した。抽出物をNaCl飽和水溶液で洗浄し、次に乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/ヘキサン9/1、100%DCMを経てヘキサン/EtOAc 1/1)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.445g(63.52%)の中間体16を生成した。
b)中間体17の製造
Figure 0005190271
中間体16(0.001105モル)をDCM(10ml)に溶解した。TFA(10ml)を添加漏斗を介して滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。トルエンを添加し、回転蒸発機上で共沸させると(2×)、0.564gの中間体17を生成した。
B.最終化合物の製造
[実施例B1]
化合物1の製造
Figure 0005190271
中間体5(0.0026モル)及び4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−ベンゼンアミン(0.0107モル)の混合物を140℃で1時間撹拌し、次に室温にさせた。DCMを添加した。残渣(3.3g)をシリカゲル(15〜35μm)上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 94/6/0.1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.72g)をEtO中に取り上げた。沈殿物を濾取し、乾燥すると、0.51g(49%)の化合物1、融点:180℃を生成した。
[実施例B2]
化合物2の製造
Figure 0005190271
Ar流下の反応。無水DMSO(0.25ml)を中間体5(0.000214モル)及び4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチル]−ベンゼンアミン(0.0003
21モル)にアルゴン下で添加した。反応混合物を100℃で(油浴)±20時間撹拌した。この混合物をCHCl/2×NaHCO/2×水で抽出した。抽出物をシリカゲル上で濾過し(MgSO)、溶媒を蒸発させた。残渣(0.097g)を分取HPLC(溶離剤:DCM/MeOH)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.030g(油)の化合物2を生成した。
[実施例B3]
化合物3の製造
Figure 0005190271
Ar流下の反応。無水DMSO(1.5ml)を中間体5(0.000428モル)、1−(4−アミノベンゾイル)−4−メチル−ピペラジン(0.000642モル)及び炭酸セシウム(0.000642モル)の混合物に添加した。反応混合物を100℃で3時間撹拌した。この混合物をEtOAc/NaHCO/HO/NaClの混合物で抽出した。抽出物の溶媒を蒸発させた。残渣(0.145g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(溶離剤:DCM/MeOH勾配)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.094gの化合物3を生成した。
[実施例B4]
化合物4の製造
Figure 0005190271
TFA(1.5ml)を中間体10(103mg、0.192ミリモル)の溶液(1.5mlの無水DCM中)に添加した。溶液を室温で60分間撹拌し、次に通常の処理(EtOAc、NaHCO飽和水溶液、NaCl飽和水溶液、NaSO)及びフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 100:0〜70:30)を実施すると73mg(87%)の化合物4を無色の発泡体として生成した。
[実施例B5]
化合物5の製造
Figure 0005190271
中間体13(0.00102モル)及びゴールド試薬(0.00144モル)の混合物(10mlのジオキサン中)を1晩撹拌、還流し、次に溶媒を蒸発させ、残渣をDCM/水間で分配した。層を分離し、水層をDCMで抽出した。有機層を合わせ、乾燥し(MgSO)、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.43g)を逆相高速液体クロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣をDCM(3×30ml)で抽出した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させると、0.200gの化合物5、融点:203.5〜203.6℃を生成した。
[実施例B6]
化合物6の製造
Figure 0005190271
中間体13(0.00144モル)及び尿素(0.002モル)の混合物(50mlのキシレン中)を16時間撹拌、還流した。溶媒を蒸発させ、残渣を逆相高速液体クロマトグラフィーにより精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.0767gの化合物6、融点:294℃を生成した。
[実施例B7]
化合物7の製造
Figure 0005190271
中間体15(0.0035モル)及び4−(4−メチル−1−ピペラジニル)−ベンゼンアミン(0.0142モル)の混合物を140℃で2時間撹拌し、次に室温にした。DCMを添加した。沈殿物を濾取し、EtOHで数回洗浄し、EtOで乾燥すると、0.244g(17%)の化合物7、融点:>260℃を生成した。
[実施例B8]
化合物8の製造
Figure 0005190271
中間体5(80mg、0.285ミリモル)、4−(モルホリノスルホニル)アニリン(76mg、0.314ミリモル)及び炭酸セシウム(102mg、0.314ミリモル)の混合物を無水DMSO(1ml)中で100℃に12時間加熱した。EtOAc及びNaHCO飽和水溶液による混合物の処理が有機層中に沈殿物の形成をもたらした。有機層を分離し、洗浄し(水、NaCl飽和水溶液)、遠心分離した。ペレットを洗浄し(EtO/MeOH、EtO)、真空乾燥すると51mg(40.5%)の化合物8、融点:240℃を生成した。
[実施例B9]
化合物9の製造
Figure 0005190271
中間体17(0.000207モル)、4−アミノ−1−ピペリジンエタノール、二塩酸(0.000311モル)、HOBt(0.0003111モル)及びHBTU(0.0003111モル)の懸濁物(1.5mlの無水DMF中)を室温で撹拌した。DIPE(0.001035モル)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。この混合物をEtO/NaHCO水溶液、次に水(2×)で抽出した。分離した有機層を乾燥し(NaSO)、濾去し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.090g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー[溶離剤:DCM/MeOH 93/7、次に9/1、次に溶離剤:DCM/(MeOH/1%NH)9/1;次にDCM/MeOH/2%NH)9/1]により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.052gの化合物9、融点:177〜181℃を生成した。
表F−1は前記の合成スキームに従って製造された化合物をリストにしている。
Figure 0005190271
Figure 0005190271
Figure 0005190271
Figure 0005190271
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Figure 0005190271
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Figure 0005190271
C.薬理学的実施例
本発明の化合物の薬理学的活性を以下の試験を使用して検討した。
C.1.CDK4阻害活性に対するインビトロ濾過アッセイ
本発明の化合物を、蛍リン光体供与体として[33P]−ATPを使用して、そのpR
b−リン酸化作用によりCDK4活性を測定するインビトロ濾過アッセイにおいて試験した。次に放射性リン酸化pRbをフィルターマット上に捕捉し、取り込まれた[33P]を、ホスホレージ(phosphorage)保存スクリーンを使用して定量した。
CDK4キナーゼの反応は96−ウェルの微量滴定プレート中で25℃で45分間実施される。25μlの反応容量は、50mMのHepes(pH7.5)、10mMのNaF、10mMのMgCl、1mMのNaVO、1μMの非標識ATP、1mMのDTT、0.5μCiのAT33P、0.76μg/ウェルのGST−pRb、50ngのCDK4/サイクリンD1/ウェル及び100%DMSO中0.2%の化合物を含有する。
反応は5μlの3%リン酸溶液を添加することにより停止される。次に10μlの反応混合物をFiltermat P30フィルター(Wallac)上にスポットして、75mMのリン酸中で5分間3回、そしてメタノール中で5分間1回洗浄し、次に乾燥し、そしてホスホレージ保存スクリーンを使用してTyphoon(Amersham)上で定量した。
C.2.AURORA A阻害活性に対するインビトロの濾過アッセイ
本発明の化合物を、蛍リン光体供与体として[33P]−ATPを使用して、その基質−リン酸化作用によりAURORA A活性を測定する、インビトロ濾過アッセイにおいて試験した。次に放射性リン酸化基質をフィルターマット上に捕捉し、取り込まれた[33P]をホスホレージ保存スクリーンを使用して定量した。
Aurora−Aキナーゼの反応は96−ウェルの微量滴定プレート中で25℃で40分間実施される。25μlの反応容量は、12mMのMOPS(pH7)、0.4mMのEDTA、0.002%のBrij35、1%のグリセロール、0.02%のベータ−メルカプロ−エタノール、0.2mg/mlのBSA、1μMの非標識ATP、0.2μCiの[33P]−ATP、200μMのKemptide、3ngのAurora A/ウェル及び100%DMSO中0.2%の化合物を含有する。
反応は5μlの3%リン酸溶液を添加することにより停止される。次に10μlの反応混合物をFiltermat P30フィルター(Wallac)上にスポットして、75mMのリン酸中で5分間3回、そしてメタノール中で5分間1回洗浄し、次に乾燥し、そしてホスホレージ保存スクリーンを使用してTyphoon(Amersham)上で定量した。
C.3.AURORA B阻害活性に対するインビトロの濾過アッセイ
本発明の化合物を、蛍リン光体供与体として[33P]−ATPを使用して、その基質−リン酸化作用によりAURORA B活性を測定するインビトロ濾過アッセイにおいて試験した。次に放射性リン酸化基質をフィルターマット上に捕捉し、取り込まれた[33P]をホスホレージ保存スクリーンを使用して定量した。
Aurora−Bキナーゼの反応は96−ウェルの微量滴定プレート中で25℃で40分間実施される。25μlの反応容量は、60mMのHepes(pH7.5)、3mMのMgCl、3mMのMgCl、3μMのNaVO、50μg/mlのPEG20000、1μMの非標識ATP、1mMのDTT、0.2μCiのAT33P、0.25μg/ウェルのペプチド(C(LRRWSLG)×4)、100ngのAurora−B/ウェル及び100%DMSO中0.2%の化合物を含有する。
反応は5μlの3%リン酸溶液を添加することにより停止される。次に10μlの反応
混合物をFiltermat P30フィルター(Wallac)上にスポットして、75mMのリン酸中で5分間3回、そしてメタノール中で5分間1回洗浄し、次に乾燥し、そしてホスホレージ保存スクリーンを使用してTyphoon(Amersham)上で定量した。
C.4.CDK4阻害活性に対するインビトロのシンチレーション近接(proximity)アッセイ(SPA)
本発明の化合物をSPA法に基づくインビトロアッセイにおいて試験した。
原則的には、該アッセイはCDK4リン酸化タンパク質、すなわちpRbの検出のために十分に確立されたSPA法に基づく。このリン酸化はCDK4/サイクリンD1酵素複合体及び、蛍リン光体供与体としての33P−ATPを使用して実施される。
CDK4 SPAキナーゼ反応は96−ウェルの微量滴定プレート中で25℃で30分間実施される。100μlの反応容量は40mMのHepes、6mMのNaF、6mMのMgCl、0.6mMのNaVO、2μg/mlのPepstatin、2μg/mlのLeupeptin、2μg/mlのAprotinin、50μg/mlのTLCK、150μg/mlのDTT、0.3μg/mlのベンズアミド、0.1μCiの33P−ATP、1.7μgのGST−pRb、50ngのCDK4/サイクリンD1/ウェル及び100%DMSO中0.2%の化合物を含有する。反応は各ウェルに100μlのグルタチオンコートSPAビード(PBS中10mg/ml+10mMのEDTA+100μMのATP+0.05%noTriton X100)を添加することにより停止される。次にプレートを300rpmで30分間震盪して、GST−標識基質をグルタチオンコートビードに結合させる。ビードを30分間放置してプレートの底に落ち着かせる。微量滴定プレートを800rpmで10分間遠心分離し、微量滴定プレート用シンチレーションカウンター中で計数することにより(30秒/ウェル)、リン酸化(33P)基質の量を決定する。
C.5.pIC 50 値の計算
各実験に対し、対照(化合物を含まず酵素(複合体)及びDMSOを含有)、ブランク培養物(DMSOを含有するが酵素(複合体)又は化合物を含有せず)、及びサンプル(酵素(複合体)及び、DMSOに溶解した化合物を含有)を平行して実施した。試験されたすべての化合物をDMSOに溶解し、最終的には更に希釈した。最初に化合物を10−5Mの濃度で試験した。化合物が10−5Mで活性を示した時に、用量反応曲線を作成して、そこで化合物を10−5M〜10−8Mの間の濃度で試験した。各試験において、対照及びサンプル値の両方からブランク値を差し引いた。対照サンプルは最大の酵素活性を表わした。各サンプルに対し、対照の平均cpm値の百分率としてcpmの量を表わした。適当な場合には、IC50値(対照の50%まで酵素活性を減少させるのに要する薬剤濃度)を50%レベルの直上と直下の実験点間の直線内挿法を使用して計算した。ここで試験化合物の効果はpIC50(IC50値のマイナス対数)として表わされる。本発明の試験化合物の阻害活性は表2に示される。
Figure 0005190271
Figure 0005190271
Figure 0005190271
化合物を更に、細胞株に対する異なるキナーゼ活性の阻害を測定するインビトロアッセイにおいて、そして最終的にはインビボ試験で評価した。
C.6.分析データ
化合物の質量(mass)をLCMS(液体クロマトグラフィー質量分析法)により記録した。分析用HPLC(カラム:Develosil RPAq4.6×50mm)を220nm及び254nmにおけるUV検出を伴い、1.5ml/分の流量で、異なる勾配の溶離剤系を使用して実施した。下記の異なる溶離剤系を使用した。データを以下の表F−3に集計する。
系A:5%アセトニトリル、95%水(0.1%のトリフルオロ酢酸)〜100%のアセトニトリル、5分間
系B:10%アセトニトリル、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系C:20%アセトニトリル、80%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系D:30%アセトニトリル、70%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系E:40%アセトニトリル、60%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセ
トニトリル、5分間
系F:50%アセトニトリル、50%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系G:10%アセトニトリル、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜30%アセトニトリル、70%水(0.1%トリフルオロ酢酸)、5分間
系H:10%アセトニトリル、90%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜40%アセトニトリル、60%水(0.1%トリフルオロ酢酸)、5分間
系I:60%アセトニトリル、40%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系J:80%アセトニトリル、20%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系K:15%アセトニトリル、85%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
系L:70%アセトニトリル、30%水(0.1%トリフルオロ酢酸)〜100%アセトニトリル、5分間
Figure 0005190271
Figure 0005190271
Figure 0005190271
Figure 0005190271

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 0005190271
    [式中、
    1及びX2はそれぞれCHであり、
    1はCH2又はNであり、
    2はCH2、N又はOであり、
    nは値0又は1をもつ整数であり、そしてnが0である時は直接結合を意図し、
    tは値0又は1をもつ整数であり、そしてtが0である時は直接結合を意図し、
    Figure 0005190271
    は−N=CH−であり、
    環Bはフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル又は
    Figure 0005190271
    を表わし、
    Lは直接結合、−(CH2r−NR7−(CH2s−、−(CR8 2r−O−(CH2s−、−C(=O)−、−(CH2r−O−C(=O)−、−(CH2r−NR7−C(=O)−、−S(=O)2−、−(CH2r−NH−S(=O)2−又は−C1-6アルキル−であり、ここで
    各−(CH2r−部分は環Aに結合され、
    各sは値0又は1をもつ整数であり、そしてsが0である時は直接結合を意図し、
    各rは値0、1、2又は3をもつ整数であり、そしてrが0である時は直接結合を意図し、
    各R7は水素又は1-6アルキルであり、
    各R8は独立して水素、ヒドロキシ又はC1-6アルキルであるか、あるいは
    2個のR8は一緒になって式−CH2−CH2−の2価の基を形成することができ、
    1、R2及びR5はそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ又はC1-6アルキルであり、
    3は水素、ヒドロキシ、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルC1-6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキルカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6アルキルオキシC1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニル、C 1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルオキシC1-6アルキル、ピリジニル、−NR910又は−S(=O)2−NR910であり、ここで
    各R9及びR10は独立して水素、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルC1-6アルキル又はC1-6アルキルオキシC1-6アルキルを表わし、
    4は水素又はハロであり、
    6は水素又は1-6アルキルである]
    の化合物、そのN−オキシド、付加塩、第四級アミン及び立体化学的異性体。
  2. nが0であり、tが0であり、Lが直接結合、−(CH2r−NR7(CH2s−、−C(=O)−、−(CH2r−NR7−C(=O)−、−S(=O)2−又は−C1-6アルキル−であり、sが1であり、rが0又は2であり、各R7が水素であり、R1、R2及びR5がそれぞれ独立して水素であり、R3が水素、ヒドロキシ、C1-6アルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、ヒドロキシシクロプロピルカルボニル、ヒドロキシC1-6アルキルカルボニル、C1-6アルキルカルボニル、C 1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキルカルボニル、ピリジニル、−NR910又は−S(=O)2−NR910であり、各R9及びR10が独立して水素又はC1-6アルキルオキシC1-6アルキルを表わし、そしてR6が水素である
    請求項1に記載の化合物。
  3. 2がN又はOであり、nが0であり、tが0であり、環Bがシクロヘキシル又はノルボルニルを表わし、Lが直接結合、−(CH2r−NR7−(CH2s−、−C(=O)−又は−C1-6アルキル−であり、sが1であり、rが0又は2であり、各R7が水素であり、R1、R2及びR5がそれぞれ独立して水素であり、R3が水素、C1-6アルキル又はヒドロキシC1-6アルキルであり、R4が水素であり、そしてR6が水素である請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 2がN又はOであり、nが0であり、tが0であり、環Bがシクロヘキシル又はノルボルニルを表わし、Lが直接結合、−NH−CH2−、−C(=O)−又はメチルであり、R1、R2及びR5がそれぞれ独立して水素であり、R4が水素であり、そしてR6が水素である請求項1、2又は3に記載の化合物。
  5. 化合物が化合物番号1、化合物番号2、化合物番号15、化合物番号3、化合物番号60、化合物番号37、化合物番号4及び化合物番号23である請求項1、2、3又は4に記載の化合物。
    Figure 0005190271
  6. 製薬学的に許容し得る担体及び、有効成分として治療的に有効な量の請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
  7. 製薬学的に許容し得る担体及び請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を緊密に混合する請求項6に記載の製薬学的組成物の製造方法。
  8. 医薬として使用するための請求項1〜のいずれかに記載の化合物。
  9. 増殖性疾患又は分化障害の処置のための医薬の製造のための請求項1〜のいずれかに記載の化合物の使用。
  10. 抗癌剤及び請求項1〜5のいずれかに記載の化合物の、癌を処置するための組み合わせ製品。
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