JP5189632B2 - 壁材ユニットの施工用係合具 - Google Patents
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Description
壁体の所望の位置に壁材ユニットを脱着可能に取り付ける壁材ユニットの施工用係合具において、
取付孔を有し、かつ、前記壁体に前記取付孔を介して固定される基板と、前記基板の上縁に設けた上部突起と、前記基板の下縁から湾曲し、かつ、上方に向かって延びる弾性腕部と、を有し、
前記上部突起が、前記壁材ユニットを構成する支持材に形成された係合孔を係止すると共に、前記基板と弾性腕部とが前記支持材を狭持するものである。
本実施形態によれば、基板とガイド用上端部との間隔が、支持材の厚さより広く大きく開口しているため、支持材が基板と弾性腕部との間に挿入し易くなっている。
本実施形態によれば、弾性腕部が支持材と片当たりすることによる、支持材の厚さ方向のガタツキを防止できる。
本実施形態によれば、施工用係合具の強度を向上することができる、
前記取付孔と回り止め用孔とを介して前記壁体に固定されることが好ましい。
本実施形態によれば、取付孔と回り止め用孔との2点で施工用係合具を壁体に固定するので、施工用係合具が取付孔または回り止め用孔を中心に回動するのを防止できる。
本実施形態によれば、締結部材だけで施工用係合具を壁体に固定するので、簡単な構成で手間および時間を必要とせず施工用係合具を壁体に固定することができる。また、壁体から締結部材を取り外すことで、壁体から壁材ユニットを取り外すことができる。更に、石膏用ピンで施工用係合具を壁体に固定するので、壁体の表面に傷が付くのを防止できると共に、壁体に衝撃力が加わっても、施工用係合具と吸音パネルとが壁体から落下するのを防止できる。
本発明の壁材ユニットの施工用係合具31は、図1に示すように、壁体11に取り付けられる後述する位置決め用型紙21を介して壁体11に取り付けられる。なお、施工用係合具31を壁体11に取り付けた後、壁体11から型紙21を取り外し、前記施工用係合具31を介して後述する吸音パネル51を壁体11に位置決めしてもよい。
まず、壁体11の吸音パネル51を配置したい場所に位置決め用型紙21を必要枚数、取り付ける。この取り付けは、テープや画鋲などを用いて行う。ついで、位置決め用型紙21の位置決め用貫通孔22に施工用係合具31を嵌め込んで壁体11に位置決めする。このとき、位置決め用型紙21の下側孔23と施工用係合具31の基板32とが一致している。そして、図6Bに示すように、施工用係合具31の取付孔33にピン孔部材41を嵌め込み、ピン孔44にそれぞれ石膏用ピン46を挿通する。この石膏用ピン46をピン孔部材41を介し壁体11に打ち込むことにより、壁体11に施工用係合具31を固定できる。また、回り止め用孔34にも少なくとも1本の石膏用ピン46を差し込み、壁体11に打ち付ける。従って、石膏用ピン46で施工用係合具31を壁体11に固定するので、壁体11の表面に傷が付くのを防止できる共に、壁体11に衝撃力が加わっても、施工用係合具31と吸音パネル51とが壁体11から落下するのを防止できる。また、施工用係合具31を石膏用ピン46を用いて取付孔33と回り止め用孔34との2点で壁体11に固定するので、施工用係合具31が取付孔33を中心として回動することがない。
そして、吸音パネル51を下方に移動させると、支持材53が基板32と弾性腕部36との間に上方から差し込まれ、挟持部36aに摺接する。そして、図7Bに示すように、上側孔54bの上端が位置決め面35aに当接するまで基板32と弾性腕部36との間を下方に移動させる。これにより、施工用係合具31を介して壁体11に吸音パネル51を固定できる。
このとき、基板32と弾性腕部36のガイド用上端部36bとの間隔が、吸音パネル51の基板32の厚さより大きく開口しているため、支持材53が基板32と弾性腕部36との間に挿入し易くなっている。また、基板32と挟持部36aとの間で、吸音パネル51の支持材53を挟持するので、吸音パネル51に外力が作用しても、ガタツキやズレを防止できる。更に、弾性腕部36が上方に延びているで、吸音パネル51が外力で上方に押し上げられても、支持材53が弾性腕部36から外れるのを防止できる。そして、吸音材52の被覆部52bが支持材53の外縁を覆うように構成されている。このため、吸音パネル51を壁体11に取り付けた状態で吸音パネル51と壁体11との間の隙間を塞ぎ、かつ、位置決め用型紙21が外部から見えず、外観を綺麗に保つことができる。
前記実施形態では、施工用係合具31を壁体11に固定するために石膏用ピン46を用いたが、石膏用ピン46に代えて壁体11の素材に合わせて、ビスを用いてもよい。また、前記実施形態では吸音パネル51を壁体11に取り付けたが、吸音パネル51以外でも、ある程度重量物である収納、長押、調湿、不燃パネルを意匠に考慮しながら自在に配置できる。
21 位置決め用型紙
22 位置決め用貫通孔
31 施工用係合具
32 基板
33 取付孔
34 回り止め用孔
35 上部突起
36 弾性腕部
36a 挟持部
36b ガイド用上端部
41 ピン孔部材(締結部材)
44 ピン孔
46 石膏用ピン(締結部材)
51 吸音パネル(壁材ユニット)
52 吸音材
53 支持材
54 係合孔
Claims (6)
- 壁体の所望の位置に壁材ユニットを脱着可能に取り付ける壁材ユニットの施工用係合具において、
取付孔を有し、かつ、前記壁体に前記取付孔を介して固定される基板と、前記基板の上縁に設けた上部突起と、前記基板の下縁から湾曲し、かつ、上方に向かって延びる弾性腕部と、を有し、
前記上部突起が、前記壁材ユニットを構成する支持材に形成された係合孔を係止すると共に、前記基板と弾性腕部とが前記支持材を狭持することを特徴とする壁材ユニットの施工用係合具。 - 前記弾性腕部が、前記基板との間で前記支持材を挟持する挟持部と、前記挟持部から上方に向かって延びるガイド用上端部と、を備え、前記挟持部と前記基板との間の間隔が前記支持材の厚さよりも狭いと共に、前記ガイド用上端部と前記基板との間の間隔が前記支持材の厚さよりも広いことを特徴とする請求項1に記載の壁材ユニットの施工用係合具。
- 一対の前記弾性腕部が、前記基板の下縁から延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の壁材ユニットの施工用係合具。
- 前記基板の正面のうち、前記一対の弾性腕部の間からリブを突設したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の壁材ユニットの施工用係合具。
- 前記取付孔の近傍に回り止め用孔を設け、
前記取付孔と回り止め用孔とを介して前記壁体に固定されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の壁材ユニットの施工用係合具。 - 複数のピン孔を有し、前記取付孔に組み付けられるピン孔部材と、前記ピン孔に挿通され前記壁体に固定される石膏用ピンと、からなる締結部材を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の壁材ユニットの施工用係合具。
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