JP5188204B2 - 測距通信装置 - Google Patents

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本発明は、無線機が無線通信中に計測した通信時間から無線機間を往復する電波伝搬時間を計測し、上記電波伝搬時間から無線機間の距離を計測する測距通信装置に関する。
従来技術に係る測距通信装置として、例えば特許文献1に示す装置がある。第1の無線機は自身の制御クロックに基づいて発生した呼出用のスペクトル拡散信号を送信する。スペクトル拡散信号を受信した第2の無線機は応答用のスペクトル拡散信号を返信する。スペクトル拡散信号を受信した第1の無線機は、送信から受信するまでの時間を第1の無線機の制御クロックの周期(時間)の精度(分解能)で計測し、計測した時間から第1の無線機と第2の無線機における信号処理遅延時間を減算した時間から距離を計測する。
また、従来技術に係る測距通信装置として、例えば特許文献2に示す装置がある。第1の無線機は制御クロックに基づいて発生したスペクトル拡散信号を第2の無線機へ送信する。スペクトル拡散信号を受信した第2の無線機は、スペクトル拡散信号を返信信号としてそのまま第1の無線機へ返信する。返信信号を受信した第1の無線機は送信から受信までの時間を制御クロックの周期(時間)の精度(分解能)で計測し第1の無線機と第2の無線機の距離を計測する。
さらに、従来技術に係る測距通信装置として、例えば特許文献3に示す装置がある。第1の無線機は制御クロックに基づいて発生したスペクトル拡散信号を第2の無線機へ送信する。スペクトル拡散信号を受信した第2の無線機は、受信したスペクトル拡散信号の搬送波周波数を異なる搬送波周波数に変換したスペクトル拡散を返信信号として第1の無線機へ返信する。返信信号を受信した第1の無線機は送信から受信までの時間を制御クロックの周期(時間)の精度(分解能)で計測し第1の無線機と第2の無線機の距離を計測する。
またさらに、従来技術に係る測距通信装置として、例えば特許文献4に示す装置がある。第1の無線機は第2の無線機へ測距信号を送信する。測距信号を受信した第2の無線機は自身の制御クロックに基づいて計測した所定時間だけ遅延させた後に応答信号を返信する。応答信号を受信した第1の無線機は送信から受信までの時間を制御クロックの周期(時間)の精度(分解能)で計測し、遅延させた所定時間を除いた時間から第1の無線機と第2の無線機の距離を計測する。
特開平10−234072号公報。 特開平8−79170号公報。 特開平5−297129号公報。 特開2004−85545号公報。
従来技術に係る測距通信装置は上記のように構成されている。特許文献1では無線機は制御クロックに基づいて動作するため、制御クロックの周期(時間)未満の精度で動作することができない。このため、スペクトル拡散信号を受信してから信号処理を開始するまでの時間を計測できず1クロック分の不確定さを含む応答バラツキが生じ測距誤差の原因となる。また、無線機間を往復する電波伝播時間の計測精度(分解能)が制御クロックの周期(時間)の精度(分解能)となりそれ以上の精度で距離測定ができない。また、制御クロックには温度特性があり、無線機の周囲温度が変化するとそれに応じて制御クロックが変化する。このため、周囲温度変化により時間計測精度が変化による、距離測定誤差が生じる。
この構成で距離測定の精度を向上するためには、制御クロックに高速クロックを利用することも考えられるが低コストでの測距通信装置の実現が困難となる。また、温度変化の影響による距離測定誤差を低減するために、温度変化に影響されにくい高精度クロックを利用することも考えられるが低コストでの測距通信装置の実現が困難となる。
応答バラツキの抑圧するために、特許文献2ではスペクトル拡散信号を受信した無線機はそのまま返信している。しかしながら、送信と受信で同一周波数を使用すると自身が放射した電波を再度受信し返信するイメージングが発生する。例えば、第1の無線機と第2の無線機が遠く離れており通信距離が長くなると、第2の無線機の受信するスペクトル拡散信号の電力レベルが小さく、自身が返信する返信信号にスペクトル拡散信号が埋もれてしまい通信ができない。このような理由により、第1の無線機が送信して受信するまでの時間計測精度が低下し高精度に距離測定を行うことができない。
この問題を解決するために特許文献3では、送信と受信とで異なる周波数を用いることでイメージングを排除しているが、異なる周波数を使用することは周波数利用効率の低下を招き望ましくない。また、システムを実現するためには自身が発した電波が受信部にもれこむことを防ぐため送受信間のアイソレーションを保つ必要があり、高抑圧フィルタを使用しなければならない。このため低コストでの測距通信装置の実現が困難となる。
特許文献4では上述したイメージングを排除するため無線機は応答信号を送信するまでに所定時間だけ遅延させる。各無線機の制御クロックに基づいて動作するため制御クロックの周期(時間)以下の精度で動作するため応答信号を返信するタイミングにばらつきが生じ、時間計測精度の低下を招き距離測定誤差の原因となる。また、制御クロックには温度特性があり、温度変化によって生じる時間計測誤差によって距離測定に誤差が生じる。
以上のように、従来技術に係る測距通信装置は制御クロックに従って動作するので、制御クロックの周期(時間)未満の精度で時間計測ができず高精度に距離を測定できないという課題があった。また、各無線機間の制御クロックのばらつきや温度変化による制御クロックの変動によって生じる応答ばらつきや時間計測誤差によって高精度に距離を測定できないという課題があった。また、送信と受信を同時に行うと低コストでの装置の実現が困難となりかつ、周波数の利用効率の低下が生じるという課題があった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、各無線機の制御クロックにばらつきがあっても制御クロックの周期未満の精度で時間を計測し、制御クロックのばらつきを補正し高精度に距離測定を行う測距通信装置を得ることを目的とする。
本発明に係る測距通信装置は、呼出機と応答機間を伝播する電波の伝播時間から呼出機と応答機間の距離を計測する測距通信装置において、
上記呼出機は、
所定の周波数を有する局部発振信号を発生し、上記局部発振信号を所定の符号信号に従って変調して、当該変調信号を呼出信号として送信する第1の無線送信手段と、
上記応答機から返信される応答信号を受信し、上記受信した応答信号を、上記第1の無線送信手段からの局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第1の無線受信手段と、
上記第1の無線受信手段からの符号信号と、上記第1の無線送信手段からの1周期分の符号信号との間の相関値を相関演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記呼出機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記符号位相遅延量に基づいて、上記呼出信号を送信してから上記応答信号を受信するまでの遅延時間を計測して距離を演算する距離測定手段とを備え、
上記応答機は、
上記呼出機からの呼出信号を受信し、上記受信した呼出信号を、入力される局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第2の無線受信手段と、
上記第2の無線受信手段からの符号信号と、入力される符号信号との間の相関値を演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記演算した相関値の位相から上記呼出機と上記応答機との間の制御クロックの周波数偏差を検出する信号検出手段と、
上記呼出機の符号信号と同一の符号信号を発生して上記信号検出手段に出力し、上記発生された符号信号を、上記信号検出手段により検出された符号位相遅延量だけ、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度の遅延方法で遅延させて遅延符号信号を発生し、上記発生された遅延符号信号を、上記信号検出手段により検出された周波数偏差だけ補正して補正符号信号を発生する信号再生手段と、
所定の周波数を有する局部発振信号を発生して上記第2の無線受信手段に出力するとともに、上記発生した局部発振信号を上記補正符号信号に従って変調して応答信号として送信する第2の無線送信手段とを備えたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、応答機は、呼出機と応答機の制御クロックの周波数偏差を搬送波の周波数偏差から計測し、呼出信号を復調したベースバンド信号と応答機が発生する符号信号との符号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、符号信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測した符号位相偏差に従って遅延させさらに周波数偏差を補正した信号を再現し送信するので、呼出機と応答機の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
また、符号信号の周期性の利用により、応答機の応答は受信から返信まで時間間隔をあけられるため、送信と受信とで同一周波数帯域を利用できるという効果が得られる。さらに、呼出機と応答機の制御クロックの偏差を補正し、送信と受信とで同一周波数帯域を利用できるので低コストで測距通信装置が実現できるという効果が得られる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る測距通信装置の呼出機1の構成を示すブロック図であり、図2は図1の測距通信装置の応答機2の構成を示すブロック図である。図1及び図2において、測距通信装置は呼出機1と応答機2を備えて構成される。
呼出機1は、アンテナ400とデュプレクサ400Aと無線送信回路100と無線受信回路200と距離測定回路300とを備えて構成される。ここで、無線送信回路100は、符号信号発生器101と局部信号発振器102と変調器103と電力増幅器104とを備えて構成される。無線受信回路200は、低雑音増幅器201と復調器202を備えて構成される。距離測定回路300は、相関演算器301と伝播時間演算器302と距離演算器303とを備えて構成される。
応答機2は、アンテナ900とデュプレクサ900Aと信号再生回路500と無線送信回路600と無線受信回路700と信号検出回路800とを備えて構成される。また、信号再生回路500は符号信号発生器501と符号位相補正器502と周波数偏差補正器503とを備えて構成される。無線送信回路600は局部信号発振器601と変調器602と電力増幅器603とを備えて構成される。無線受信回路700は低雑音増幅器701と復調器702と備えて構成される。信号検出回路800は相関演算器801と周波数偏差演算器802と位相偏差演算器803とを備えて構成される。
次に、図3を参照して動作について説明する。図3は図1及び図2の測距通信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3において、呼出機1の無線送信回路100は所定の周波数を有する発振信号を所定の符号又はID(Identification:識別符号又は識別情報をいう。)による符号信号に従って変調して呼出信号としてデュプレクサ400Aを介してアンテナ400に出力し、アンテナ400は入力された呼出信号を無線信号の電波として放射する。符号信号の1周期を1フレームとしたとき、呼出機1は、2フレーム以上の呼出信号を放射する。アンテナ400は無指向性アンテナ、指向性アンテナ、アレイアンテナ等いかなるアンテナを用いてもよい。また、放射する電波は、垂直偏波、水平偏波、円偏波等いかなる電波を放射してもよい。
応答機2の無線受信回路700は、呼出機1から送信された後、受信した呼出信号を無線送信回路600からの局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号を復調し、復調後のベースバンド信号を信号検出回路800へ出力する。信号検出回路800は、上記ベースバンド信号と信号再生回路500からの符号信号との相関値の振幅及び位相を演算し、呼出信号の搬送波周波数偏差及び符号位相差を、詳細後述するように、自身のクロック以下の精度で周波数偏差(位相偏差)と符号位相遅延量(符号位相差)を検出し信号再生回路500へ出力する。
応答機2の信号再生回路500は、所定の符号信号を符号位相遅延量に基づいて自身のクロック以下の精度で遅延させた遅延符号信号を発生し、上記発生した遅延符号信号を上記検出した周波数偏差で補正した補正符号信号を発生する。次いで、信号再生回路500は、上記発生した補正符号信号に従って所定の周波数を有する局部発振信号を変調して、変調後の応答信号をデュプレクサ900Aを介してアンテナ900に出力する。アンテナ900は、応答信号を無線信号の電波として放射する。このとき、複数フレームの補正符号信号を放射してもよい。呼出機1のアンテナ400と同様に、アンテナ900は無指向性アンテナ、指向性アンテナ、アレイアンテナ等いかなるアンテナを用いてもよい。また、放射する電波は、垂直偏波、水平偏波、円偏波等いかなる電波を放射してもよい。
呼出機1の無線受信回路200は、アンテナ400により受信した所定の応答信号を受信し無線送信回路100からの局部発振信号で直交検波してベースバンド信号を復調し、復調後のベースバンド信号を距離測定回路300へ出力する。距離測定回路300は、上記ベースバンド信号と無線送信回路100からの符号信号の相関値の振幅と位相を演算する。相関値の振幅と位相から制御クロックの周期(時間)未満の精度でベースバンド信号と自身の持つ符号信号との符号位相遅延量を求め伝播時間を演算する。ここで、制御クロックの周期(時間)とは、呼出機1の(なお、応答機2では応答機の)動作を制御するCPU(演算器又はコントローラをいう。)のクロックの周期をいい、いわゆる演算精度を決定するクロックの一周期の時間をいう。そして、上記伝播時間は、呼出機1が呼出信号を送信して応答信号を受信するまでの往復時間で、電波が呼出機1と応答機2の間を一往復で伝播するのに要した時間である。伝播時間に光の速度を乗算することで呼出機1と応答機2間の往復距離を求める。呼出機1と応答機2間の距離は、伝播時間の半分の時間に光の速度を乗算し、もしくは、往復距離の半分の距離を求めることで得られる。
このことは、図3において呼出機1が実ときには送信しなかったフレームF1を仮に送信したとき、フレームF1があたかも応答機2の位置に設置された反射体で全反射して呼出機1に返ってくる信号を応答機2は再現した応答信号を発生する。呼出機1は応答信号を受信し、フレームF1の伝播時間を制御クロックの周期(時間)未満の精度で求め呼出機1と応答機2間の距離を求める。
呼出機1の無線送信回路100の符号信号発生器101は、予め設定した符号又はIDの情報を符号信号として出力する。この符号はM系列やゴールド(GOLD)系列や直交系列等の符号と組み合わせで構成する。符号発生部101により発生される符号信号は、無線送信回路100の変調器103と、距離測定回路300の相関演算器301に入力される。
呼出機1の無線送信回路100の発振信号発生器102は、予め設定した周波数を有する局部発振信号を発生して変調器103と無線受信回路200の復調器202へ出力する。変調器103は上記局部発振信号を搬送波として符号信号に従ってBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調して、変調信号を発生して電力増幅器104に出力する。電力増幅器104は変調信号を所定のレベルまで電力増幅し呼出信号としてデュプレクサ400Aを介してアンテナ400へ出力する。アンテナ400は呼出信号を無線信号の電波として放射する。
呼出機1のアンテナ400は、応答機2から電波として放射された応答信号をデュプレクサ400Aを介して無線受信回路200の低雑音増幅器201へ出力する。低雑音増幅器201は応答信号を所定のレベルまで低雑音増幅し復調器202へ出力する。復調器202は局部信号発振器102の発振信号を基準として応答信号をIQ検波(直交検波)して、復調後のベースバンド信号のIQ信号を相関演算器301へ出力する。ここで、ベースバンド信号のIQ信号は局部発振信号の0度成分によって得られるベースバンド信号のI成分と、局部発振信号の90度成分によって得られるベースバンド信号のQ成分との2つの2信号で構成される。
相関演算器301は符号信号発生器101により発生された符号信号とIQ信号(受信されたベースバンド信号の符号信号をいう。)との相関演算を行う。ここで、相関演算器301は符号信号の1周期分の相関を演算し、I成分に対応する相関値IとQ成分に対応する相関値Qを計算する。相関値Iと相関値Qの二乗和の平方根は応答信号の振幅に相当し、相関値Iと相関値Qの逆正接は応答信号の位相に相当する。相関演算器301は演算したこの相関値の振幅と位相を伝播時間演算器302に出力する。
図4は図2の相関演算器301の構成を示すブロック図であり、IQ信号と1周期分の符号信号との相関演算する方法の一例を示している。図4において、相関演算器301はFFT(Fast Fourier Transformation)演算器1000とFFT演算器1001と複素乗算器1002とIFFT(Inverse Fast Fourier Transformation)演算器1003とを備えて構成される。自身の制御クロックに基づいて離散信号として記録された符号信号をx[n]とし、ベースバンド信号のI成分を実部とし、Q成分を虚部と複素表現したIQ信号をy[n]としたとき、符号信号x[n]の離散フーリエ変換(DFT(Discrete Fast Fourier Transformation))後の信号をX[k]とし、IQ信号y[n]のDFT後の信号をY[k]とし、1周期のサンプル数をNとしたとき、符号信号x[n]とIQ信号y[n]の相関値rxy[m]は次式で計算される。
[数1]
rxy[m]=(1/N)IDFT[X[k]・Y[k]] (1)
ここで、X[k]はX[k]の複素共役を表す。X[k]・Y[k]はクロススペクトルと呼ばれる。得られた相関値の実部は相関値I、虚部は相関値Qとなる。mはIQ信号と符号信号の位相差を表す。
伝播時間演算器302は相関値の振幅と位相から符号信号発生器101により発生された符号信号とIQ信号との符号位相遅延量を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で求めて伝播時間を演算する。
図5は図1及び図2の測距通信装置の相関値の振幅と位相差の関係をプロットしたグラフであり、符号位相遅延量を求める方法を説明する図である。図5において、プロット点1100は縦軸に相関値の振幅、横軸に符号信号とベースバンド信号の位相差を取った時の相関値の振幅をプロットしたものである。相関値の振幅が最も大きいところが符号信号とベースバンド信号の位相が最も一致していることを意味するので、相関値の振幅のピークにおける位相差を制御クロックの周期(時間)未満の精度で求め符号位相遅延量を得る。符号位相遅延量は伝播時間であり距離演算器303に出力する。
図5では、最小二乗法を用いた直線近似によるフィッティングを行い相関値の振幅のピーク値とそのときの位相差を求める。右肩上がりのプロット点より最小二乗法による直線近似して得られた直線1101と、右肩下がりのプロット点より最小二乗法による直線近似して得られた直線1102との交点1103から相関値の振幅のピークにおける位相差を演算し符号位相遅延量1104を求める。そして、符号位相遅延量1104から伝播時間を得る。
また、直接波だけでなく間接波も受信したことによって、相関値の振幅のピークが複数ある場合には、相関値の振幅の最も大きいピークにおける位相差を符号位相遅延量とする。直接波と間接波のピークが重なっている場合には、間接波成分を抑圧し直接波成分のみのピークを推定するアルゴリズムを適応し、符号位相遅延量を求めてもよい。
図6は図1及び図2の測距通信装置の相関値の振幅と位相差の関係をプロットしたグラフであり、符号位相遅延量を演算する方法を説明するグラフである。
図6のように、相関値の振幅のピークが両端に現れても、符号信号の周期性を利用し、オリジナルのデータをコピーし、ピーク演算を行い符号信号の1周期分のサンプル数でモジュロ演算をすることで相関値の振幅ピークにおける位相差を求める。モジュロ演算とは、剰余演算とも呼ばれ割り算の余りを求める演算である。
距離演算器303は伝播時間から距離を求める。伝播時間は、呼出機1が呼出信号を送信して応答信号を受信するまでの時間で、電波が呼出機1と応答機2の間を一往復伝播するのに要した時間である。伝播時間に光の速度を乗算することで呼出機1と応答機2間の往復距離を求め出力や表示を行う。呼出機1と応答機2間の距離は、伝播時間の半分の時間に光の速度を乗算するもしくは、往復距離の半分の距離を求めることで得られる。また、伝播時間に所定のオフセット時間が含まれる場合にはオフセット時間を補正した伝播時間から呼出機1と応答機2間の距離を求める。
応答機2の信号再生回路500の符号信号発生器501は、呼出機1の無線送信回路100の符号信号発生器101と同じ符号信号を発生する。発生される符号信号は、信号再生回路500の符号位相補正器502と信号検出回路800の相関演算器801へ出力される。次いで、符号位相補正器502は、信号検出回路800の位相偏差演算器803で演算された符号位相遅延量に従って符号信号を自身のクロックの精度以下で遅延させた遅延符号信号を周波数偏差補正器503へ出力する。
図7は図2の符号位相補正器502の構成を示すブロック図である。図7において、符号位相補正器502は、位相シフタ1200とフィルタ係数演算器1201とFIR(Finite Impulse Response)フィルタ1202とを備えて構成される。
位相シフタ1200は、符号位相遅延量のうち、制御クロックの精度で実現可能な遅延量、入力される符号信号の位相を遅延させる。ここで、符号信号にPN(Pseudo Noise)系列を用いた場合、PN系列のサイクル・アンド・アッド(Cycle-and-Add)という性質を利用して実現する。この性質は元のPN系列と、それの位相シフトしたPN系列とを2進数で加算演算すると、再び元のPN系列でなおかつ位相シフトされたPN系列となる性質である。位相シフタ1200は、入力された符号位相遅延量の自身クロックで実現できる精度の位相遅延が出力されるように位相シフトしたPN系列を発生し、発生したPN系列と、符号信号発生器501で発生されたPN符号とを、2進数で加算して加算後のPN符号をFIRフィルタ1202へ出力する。
FIRフィルタ1202は、周波数を効率よく利用するために帯域制限を行うフィルタとして動作するだけでなく、位相シフタ1200で実現できなかった自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度の遅延量、符号信号の位相を遅延させ、遅延符号信号として周波数偏差補正器503へ出力する。
フィルタ係数演算器1201は、入力される符号位相遅延量を自身の制御クロックで割った余りである制御クロックの周期(時間)未満の精度での遅延量を求め、求まった遅延量を得るためのFIRフィルタ係数を演算により求める。フィルタ係数はFIRフィルタ1202へ出力される。
FIRフィルタ係数を演算する方法について説明する。FIRフィルタ1202は、フィルタ係数自身がフィルタのインパルス応答を表すという性質を持つ。言い換えると、所定のインパルス応答を得たいときに、所定のインパルス応答の離散点の値がフィルタ係数とすればよい。そこで、所定の連続したインパルス応答波形を自身の制御クロックで離散化する際のサンプル点を任意の時間間隔だけずらすことで、フィルタのインパルス応答波形は任意の時間間隔だけ遅延した波形となる。
図8は、図7の符号位相補正器502のFIRフィルタ1202の出力信号例を示した波形図であり、FIRフィルタ1202にコサインロールオフフィルタを用いたときの出力信号の波形例を示す。図8において、プロット点は、フィルタ係数を求める際の離散点を制御クロックの周期(時間)未満の時間間隔だけずらしたときに得られるフィルタのインパルス応答波形である。プロット点1300とプロット点1301では制御クロックの周期未満だけ遅延された波形となっている。
さらに、周波数偏差補正器503は信号検出回路800の周波数偏差演算器802から入力された周波数偏差に従って、遅延符号信号に周波数偏差を補正した補正符号信号を無線送信回路600の変調器602へ出力する。
図9は図2の周波数偏差補正器503の構成を示すブロック図である。図9において、周波数偏差補正器503は、位相演算器1400とコサインテーブル1401とサインテーブル1402と乗算器1403と乗算器1404と信号分配器1405とを備えて構成される。位相演算器1400は、周波数偏差演算器802からの周波数偏差と自身の制御クロックの周期(時間)を乗算した値を制御クロック毎に加算した補正位相値をコサインテーブル1401及びサインテーブル1402に出力する。コサインテーブル1401は補正位相値に基づいたコサインの値を乗算器1403に出力し、サインテーブル1402は補正位相値に基づいたサインの値を乗算器1404に出力する。一方、周波数偏差補正器503に入力される遅延符号信号は信号分配器1405により2分配された後、各乗算器1403、1404に出力される。遅延符号信号は、乗算器1403と乗算器1404でそれぞれコサインの値とサインの値でそれぞれ乗算され、乗算結果の信号は補正符号信号として無線送信回路600の変調器602へ出力される。
無線送信回路600の局部信号発振器601は、予め設定された周波数を有する局部発振信号を発生して変調器602及び復調器702へ出力する。設定された周波数は呼出機1の無線送信回路100の局部信号発振器102と同じ周波数とする。変調器602は、局部発振信号を搬送波として補正符号信号に従ってBPSK(Binary Phase Shift Keying)変調して変調信号を発生し、電力増幅器603に出力する。電力増幅器603は変調信号を所定のレベルまで電力増幅した後、応答信号としてデュプレクサ900Aを介してアンテナ900へ出力する。アンテナ900は応答信号を無線信号の電波として放射する。
応答機2のアンテナ900は、電波として放射された呼出信号をデュプレクサ900Aを介して無線受信回路700の低雑音増幅器701へ出力する。低雑音増幅器701は、呼出信号を所定のレベルまで低雑音増幅した後、復調器702へ出力する。復調器702は呼出機1の無線受信回路200の復調器201と同様に、呼出信号を直交検波してベースバンド信号を復調し、得られたベースバンド信号を信号検出回路800の相関演算器801へ出力する。
相関演算器801は呼出機1の距離測定回路300の相関演算器301と同様に、入力されるベースバンド信号と、符号信号発生器501により発生された符号信号との相関演算によって得られた相関値の振幅と位相を演算した後それぞれ、周波数偏差演算器802と位相偏差演算器803へ出力する。また、相関演算器801は所定の周期に基づいて2フレーム以上のベースバンド信号について上記符号信号との相関演算を実行し、演算した相関値の振幅と位相を周波数偏差演算器802と位相偏差演算器803へ出力する。さらに、周波数偏差演算器802は、相関値の位相と上記符号信号との相関演算を実行した結果得られた信号について、所定の周期からの周波数偏差を演算して周波数偏差を求める。
図10は図9の周波数偏差演算器503による周波数偏差を演算する方法を説明する位相配置図であり、2フレーム分の相関演算を実行した時のそれぞれの相関値の位相をプロットした位相配置図である。図10において、プロット点1500は最初の相関演算結果でプロット点1501は次の相関演算結果である。周波数偏差Δfは、プロット点1500の位相θ1とプロット点1501の位相θ2の偏角Δθと所定の周期Δtから次式に従って得られる。ここでは、反時計回りの偏角を正とし、時計回りの偏角を負とする。
[数2]
Δθ=θ2−θ1 (2)
[数3]
2πΔf=Δθ/Δt (3)
以上説明したように、実施の形態1によれば、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、符号信号の周期性の利用により、応答機2の応答は受信から返信まで時間間隔をあけられるため、送信と受信とで同一周波数帯域を利用できるという効果が得られる。
実施の形態2.
図11は本発明の実施の形態2に係る測距通信装置の符号位相遅延量を演算する方法の変形例を説明するグラフである。すなわち、図11は、呼出機1の伝播時間演算器302と応答機2の位相偏差演算器803が符号位相遅延量を求める変形例の方法を示したグラフである。図11の横軸はIQ信号と符号信号との位相差を示し、縦軸は相関値の振幅を示す。予め設定した所定のしきい値1600を越えた相関値の振幅のプロット点1601の横軸の位相差の値を相関値の振幅で重み付けした次式の平均演算により符号位相遅延量を求める。
[数4]
符号位相遅延量=Σ(x・y)/Σy (4)
ここで、xは位相差で、yは相関値の振幅とする。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3に係る測距通信装置における呼出機1の距離測定回路300の相関演算器301及び応答機2の信号検出回路800の相関演算器801の変形例の構成を示すブロック図である。図12において、図12の相関演算器301,801は、複数の相関演算処理器1700−1,1700−2,1700−3,…を備えて構成される。
各相関演算処理器1700−1,1700−2,1700−3,…において、位相シフタ1701は、符号信号発生器101、501により発生された符号信号を予め設定した遅延分だけ遅延させて積和演算器1702に出力し、積和演算器1702は上記遅延された符号信号と、入力されるベースバンド信号との間のI成分の積和演算を符号信号1フレーム分行い、その演算結果を相関値Iとして出力する。図12に示すように、複数の相関演算処理器1700−1,1700−2,1700−3,…の各位相シフタ1701及び積和演算器1702を用いて、ベースバンド信号のI成分と符号信号の相関値Iをすべての位相差において演算する。また、ベースバンド信号のQ成分に関しても同様の手法で演算を行い、相関値Qを得る。このように、相関値Iと相関値Qから相関値の振幅と位相を得ることができる。
実施の形態4.
図13は本発明の実施の形態4に係る測距通信装置における応答機2の信号再生回路500の符号位相補正器502の第1の変形例の構成を示すブロック図である。図13において、符号位相補正器502は、位相シフタ1800とFIRフィルタ1801と遅延素子1802とを備えて構成される。
図13において、位相シフタ1800は、入力された符号信号を実施の形態1と同様に、入力される符号位相遅延量に従い制御クロックの周期の精度で位相をシフトした符号信号を発生してFIRフィルタ1801に出力する。次いで、FIRフィルタ1801は、入力される符号信号に対して、実施の形態1と同様に、周波数の利用効率をよくするための帯域制限をした符号信号を発生して遅延素子1802に出力する。さらに、遅延素子1802は、ディレイラインとも呼ばれ、制御クロックの周期(時間)未満の精度で、入力される符号信号の位相をシフトし遅延符号信号を発生し、周波数偏差補正器503へ出力する。
以上説明したように、実施の形態4によれば、実施の形態1と同様に、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロック以下の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
実施の形態5.
図14は本発明の実施の形態5に係る測距通信装置における応答機2の信号再生回路500の符号位相補正器502の第2の変形例の構成を示す図である。図14において、符号位相補正器502は、例えばEEPROMにてなるメモリ1900と、書き込みコントローラ1901と、読み出しコントローラ1902とを備えて構成される。符号位相補正器502は、制御クロックの周期(時間)未満の所定の精度で遅延させた符号信号のすべてのデータをメモリ1900に記録している。すなわち、書き込みコントローラ1901は入力される符号位相遅延量及び符号信号をメモリ1900に書き込み、読み出しコントローラ1902は、符号信号と符号位相遅延量に基づいてメモリ1900から所定の精度を有する遅延符号信号を出力する。
以上説明したように、実施の形態5によれば、実施の形態1と同様に、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
実施の形態6.
図15は本発明の実施の形態6に係る測距通信装置における呼出機1の距離測定回路300の変形例の構成を示すブロック図である。図15において、距離測定回路300は、相関演算器2000と伝播時間演算器2001とドップラー周波数演算器2002と距離演算器2003で構成される。
図15において、相関器2000は、ベースバンド信号のIQ信号と符号信号の一周期分との間で相関演算し、演算された相関値の振幅と位相を伝播時間演算器2001及びドップラー周波数演算器2002へ出力する。伝播時間時間演算器2001は相関値の振幅と位相から伝播時間を求め距離演算器2003へ出力する。ドップラー周波数演算器2002は、呼出機1と応答機2の間の距離が時間変化した際、呼出機1と応答機2の両方もしくはどちらか一方が移動したときに呼出信号と応答信号の周波数がドップラー効果により変化するドップラー周波数を求め距離演算器2003へ出力する。ここで、ドップラー周波数演算器2002がドップラー周波数を演算により求める方法は、実施の形態1で示した「周波数偏差演算器802が相関値の位相の時間変化から周波数を演算する方法」と同じ手法である。
距離演算器2003は伝播時間に光の速度を乗算して求まった呼出機1と応答機2間の往復距離から呼出機1と応答機2間の距離を求める。また、距離演算器2003はドップラー周波数と光の速度と搬送波周波数から呼出機1と応答機2の間の距離の距離時間変化率を求め、距離を距離時間変化率で補正した補正距離を出力及び表示を行う。
呼出機1と応答機2が静止している状態、呼出機1と応答機2の距離が時間変化しない状態で、制御クロックのばらつきを補正して制御クロックの周期(時間)未満の精度で時間計測し無線機間の距離を求め、応答機2が応答信号を連続して返信し呼出機1でドップラー周波数を計測することで距離の時間変化から呼出機1と応答機2の距離を高精度に求めることができる。
以上説明したように、実施の形態6によれば、実施の形態1と同様に、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。また、呼出機1と応答機2間の距離が時間変化してもドップラー周波数から距離時間変化率を求めて距離を求めることができる。
実施の形態7.
図16は本発明の実施の形態7に係る測距通信装置の呼出機1の構成を示すブロック図であり、図17は図16の測距通信装置の応答機2の構成を示すブロック図である。以下、実施の形態1との相違点について詳細に説明する。
図16の呼出機1の符号信号発生器101は、デジタル信号で構成された通信データD1を符号信号に従って変調した信号を発生する。このとき、符号信号発生器101は、通信データD1の1ビット区間幅と符号信号のフレーム間隔を一致させ、通信データD1のデータ「1」に対しては符号信号に−1を乗算し、通信データD1のデータ「0」に対しては1を乗算した信号を発生して変調器103及び相関演算器301に出力する。また、呼出機1の伝播時間演算器302は、ベースバンド信号に対して通信データD2が乗算されたベースバンド信号と、符号信号発生器101により発生された符号信号の相関値の振幅と位相から、ベースバンド信号に対して通信データD2が乗算されたベースバンド信号と、符号信号発生器101で発生された符号信号との同期捕捉を行い、通信データD2を復調する。すなわち、受信されたベースバンド信号が「−1」であれば、「1」の通信データD2を出力し、受信されたベースバンド信号が「1」であれば、「0」の通信データD2を出力する。
図17の応答機2の符号信号発生器501は、デジタル信号で構成された通信データD2を符号信号に対して乗算した符号信号を発生する。このとき、符号信号発生器501は、通信データD2の1ビット区間幅と符号信号のフレーム間隔が一致させ、通信データD2のデータ「1」に対しては符号信号に−1を乗算し、通信データD2のデータ「0」に対しては1を乗算した符号信号を発生して符号位相補正器502及び相関演算器801に出力する。
応答機2の位相偏差演算器803は、ベースバンド信号に対して通信データD1が乗算されたベースバンド信号と、符号信号発生器501により発生された符号信号の相関値の振幅と位相から、ベースバンド信号に対して通信データD1が乗算されたベースバンド信号と、符号信号発生器501により発生された符号信号との同期捕捉を行い、通信データD1を復調する。すなわち、受信されたベースバンド信号が「−1」であれば、「1」の通信データD1を出力し、受信されたベースバンド信号が「1」であれば、「0」の通信データD1を出力する。
以上説明したように、実施の形態7によれば、実施の形態1と同様に、応答機2は、受信信号の周波数偏差及び符号信号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、距離測定に必要な信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で再現し送信するので、呼出機1と応答機2の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。また、呼出機1の符号信号発生器101と応答機2の符号信号発生器501で通信データを変調し、位相偏差演算器803で通信データD1を復調することで、データ通信と距離測定を同時に行うことが可能となる。
変形例.
以上の各実施の形態において、送信と受信を時分割で行い同一周波数を利用して通信を行ってもよく、周波数を効率よく使用でき、制御クロックの周期(時間)未満の精度に基づく距離測定を行うことができる。また、制御クロックのばらつきを補正し、送信と受信を時分割で行い同一周波数を利用し、低コストで測距通信を行ってもよい。
以上詳述したように、本発明によれば、応答機は、呼出機と応答機の制御クロックの周波数偏差を搬送波の周波数偏差から計測し、呼出信号を復調したベースバンド信号と応答機が発生する符号信号との符号位相偏差を自身の制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測し、符号信号を制御クロックの周期(時間)未満の精度で計測した符号位相偏差に従って遅延させさらに周波数偏差を補正した信号を再現し送信するので、呼出機と応答機の制御クロックに個体差があっても制御クロックの周期(時間)未満の精度で距離測定を従来技術に比較して高精度で実行できるという効果が得られる。
また、符号信号の周期性の利用により、応答機の応答は受信から返信まで時間間隔をあけられるため、送信と受信とで同一周波数帯域を利用できるという効果が得られる。さらに、呼出機と応答機の制御クロックの偏差を補正し、送信と受信とで同一周波数帯域を利用できるので低コストで測距通信装置が実現できるという効果が得られる。
本発明の実施の形態1に係る測距通信装置の呼出機1の構成を示すブロック図である。 図1の測距通信装置の応答機2の構成を示すブロック図である。 図1及び図2の測距通信装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図2の相関演算器301の構成を示すブロック図である。 図1及び図2の測距通信装置の相関値の振幅と位相差の関係をプロットしたグラフである。 図1及び図2の測距通信装置の相関値の振幅と位相差の関係をプロットしたグラフであり、符号位相遅延量を演算する方法を説明するグラフである。 図2の符号位相補正器502の構成を示すブロック図である。 図7の符号位相補正器502のFIRフィルタ1202の出力信号例を示した波形図である。 図2の周波数偏差補正器503の構成を示すブロック図である。 図9の周波数偏差演算器503による周波数偏差を演算する方法を説明する位相配置図である。 本発明の実施の形態2に係る測距通信装置の符号位相遅延量を演算する方法の変形例を説明するグラフである。 本発明の実施の形態3に係る測距通信装置における呼出機1の距離測定回路300の相関演算器301及び応答機2の信号検出回路800の相関演算器801の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る測距通信装置における応答機2の信号再生回路500の符号位相補正器502の第1の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る測距通信装置における応答機2の信号再生回路500の符号位相補正器502の第2の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態6に係る測距通信装置における呼出機1の距離測定回路300の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7に係る測距通信装置の呼出機1の構成を示すブロック図である。 図16の測距通信装置の応答機2の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 呼出機、2 応答機、100 無線送信回路、101 符号信号発生器、102 局部信号発振器、103 変調器、104 電力増幅器、200 無線受信回路、201 低雑音増幅器、202 復調器、300 距離測定回路、301 相関演算器、302 伝播時間演算器、303 距離演算器、400 アンテナ、400A デュプレクサ、500 信号再生回路、501 符号信号発生器、502 符号位相補正器、503 周波数偏差補正器、600 無線送信回路、601 局部信号発振器、602 変調器、603 電力増幅器、700 無線受信回路、701 低雑音増幅器、702 復調器、800 信号検出回路、801 相関演算器、802 周波数偏差演算器、803 位相偏差演算器、900 アンテナ、900A デュプレクサ、1000 FFT演算器、1002 複素乗算器、1003 IFFT演算器、1200 位相シフタ、1201 フィルタ係数演算器、1202 FIRフィルタ、1400 位相演算器、1401 コサインテーブル、1402 サインテーブル、1403 乗算器、1404 乗算器、1405 信号分配器、1700−1,1700−2,1700−3 相関演算処理器,1701 位相シフタ、1702 積和演算器、1800 位相シフタ、1801 FIRフィルタ、1802 遅延素子、1900 メモリ、1901 書き込みコントローラ、1902 読み出しコントローラ。

Claims (8)

  1. 呼出機と応答機間を伝播する電波の伝播時間から呼出機と応答機間の距離を計測する測距通信装置において、
    上記呼出機は、
    所定の周波数を有する局部発振信号を発生し、上記局部発振信号を所定の符号信号に従って変調して、当該変調信号を呼出信号として送信する第1の無線送信手段と、
    上記応答機から返信される応答信号を受信し、上記受信した応答信号を、上記第1の無線送信手段からの局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第1の無線受信手段と、
    上記第1の無線受信手段からの符号信号と、上記第1の無線送信手段からの1周期分の符号信号との間の相関値を相関演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記呼出機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記符号位相遅延量に基づいて、上記呼出信号を送信してから上記応答信号を受信するまでの遅延時間を計測して距離を演算する距離測定手段とを備え、
    上記応答機は、
    上記呼出機からの呼出信号を受信し、上記受信した呼出信号を、入力される局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第2の無線受信手段と、
    上記第2の無線受信手段からの符号信号と、入力される符号信号との間の相関値を演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記演算した相関値の位相から上記呼出機と上記応答機との間の制御クロックの周波数偏差を検出する信号検出手段と、
    上記呼出機の符号信号と同一の符号信号を発生して上記信号検出手段に出力し、上記発生された符号信号を、上記信号検出手段により検出された符号位相遅延量だけ、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度の遅延方法で遅延させて遅延符号信号を発生し、上記発生された遅延符号信号を、上記信号検出手段により検出された周波数偏差だけ補正して補正符号信号を発生する信号再生手段と、
    所定の周波数を有する局部発振信号を発生して上記第2の無線受信手段に出力するとともに、上記発生した局部発振信号を上記補正符号信号に従って変調して応答信号として送信する第2の無線送信手段とを備えたことを特徴とする測距通信装置。
  2. 呼出機と応答機間を伝播する電波の伝播時間から呼出機と応答機間の距離を計測する測距通信装置において、
    上記呼出機は、
    所定の周波数を有する局部発振信号を発生し、上記局部発振信号を所定の符号信号に従って変調して、当該変調信号を呼出信号として送信する第1の無線送信手段と、
    上記応答機から返信される応答信号を受信し、上記受信した応答信号を、上記第1の無線送信手段からの局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第1の無線受信手段と、
    上記第1の無線受信手段からの符号信号と、上記第1の無線送信手段からの1周期分の符号信号との間の相関値を相関演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記呼出機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記符号位相遅延量に基づいて、上記呼出信号を送信してから上記応答信号を受信するまでの遅延時間を計測して距離を演算し、上記呼出機と上記応答機間の両方もしくはどちらか一方が移動した時に生じるドップラー効果のドップラー周波数を上記演算した相関値の位相から求め、当該ドップラー周波数から得られる距離の時間変化率で上記距離を補正した補正距離を演算する距離測定手段とを備え、
    上記応答機は、
    上記呼出機からの呼出信号を受信し、上記受信した呼出信号を、入力される局部発振信号を用いて直交検波してベースバンド信号である符号信号を復調する第2の無線受信手段と、
    上記第2の無線受信手段からの符号信号と、入力される符号信号との間の相関値を演算し、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算し、上記演算した相関値の位相から上記呼出機と上記応答機との間の制御クロックの周波数偏差を検出する信号検出手段と、
    上記呼出機の符号信号と同一の符号信号を発生して上記信号検出手段に出力し、上記発生された符号信号を、上記信号検出手段により検出された符号位相遅延量だけ、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度の遅延方法で遅延させて遅延符号信号を発生し、上記発生された遅延符号信号を、上記信号検出手段により検出された周波数偏差だけ補正して補正符号信号を発生する信号再生手段と、
    所定の周波数を有する局部発振信号を発生して上記第2の無線受信手段に出力するとともに、上記発生した局部発振信号を上記補正符号信号に従って変調して応答信号として送信する第2の無線送信手段とを備えたことを特徴とする測距通信装置。
  3. 上記距離測定手段は、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、当該位相差に対する相関値の振幅の複数のプロットの極大点に基づく上記呼出機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算することを特徴とする請求項1又は2記載測距通信装置。
  4. 上記信号検出手段は、上記演算した相関値の振幅と上記各符号信号の位相差を求めて最も高い相関が得られる当該位相差を、当該位相差に対する相関値の振幅の複数のプロットの極大点に基づく上記呼出機の制御クロックの周期未満の精度で演算する演算方法を用いて符号位相遅延量として演算することを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1つに記載の測距通信装置。
  5. 上記距離測定手段及び上記信号検出手段はそれぞれ、上記各符号信号との間の相関値を演算し、上記演算した相関値の振幅について所定のしきい値を越えた相関値の振幅に対応する位相差を、当該対応する相関値の振幅で重み付けした平均演算を用いて符号位相遅延量を演算することを特徴とする請求項1から4のうちのいずれか1つに記載の測距通信装置。
  6. 上記距離測定手段及び上記信号検出手段はそれぞれ、上記各符号信号間の相関値を、上記各符号信号のフレーム毎に、位相シフタ及び積和演算器を用いてすべての位相差について演算することを特徴とする請求項1から5のうちのいずれか1つに記載の測距通信装置。
  7. 上記信号再生手段は、上記信号発生手段により発生された符号信号を、上記信号検出手段により検出された符号位相遅延量だけ、位相シフタ及びFIRフィルタを用いて、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度の遅延方法で遅延させて遅延符号信号を発生することを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1つに記載の測距通信装置。
  8. 上記信号再生手段は、上記信号発生手段により発生された符号信号を、上記信号検出手段により検出された符号位相遅延量だけ、位相シフタ、FIRフィルタ及び遅延素子を用いて、上記応答機の制御クロックの周期未満の精度の遅延方法で遅延させて遅延符号信号を発生することを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか1つに記載の測距通信装置。
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