JP5187426B2 - 文字板、成形用金型および時計 - Google Patents
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Description
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
前記文字板本体の表裏の一面に、多数の目付け溝(62)を直線状に形成すると共に、前記文字板本体における前記樹脂を注入する箇所の前記中心部の近傍に、前記文字板本体の成形時に前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための凹部(凹溝61)を設けたことを特徴とする文字板である。
前記キャビティ(64)の内面に、多数の目付け形成溝(66)が直線状に形成し、
前記ゲートが設けられた前記キャビティの前記中心部の近傍に、前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための妨害部(突起部67、インサート部材71)を設けたことを特徴とする成形用金型である。
以下、図1〜図6を参照して、この発明の文字板を腕時計に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明の腕時計を示した要部の拡大断面図、図2はその文字板の正面図、図3は図2の文字板の断面を示し、(a)は図2のA−A矢視における拡大断面図、(b)は図2のB−B矢視における拡大断面図である。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介して取り付けられている。
この成形用金型17は、図4に示すように、上金型17aと下金型17bとを備え、上金型17aの下面に文字板本体10と同じ形状の凹部を形成し、この凹部を下金型17bの上面で塞ぐことにより、上金型17aと下金型17bとの内部に文字板本体10と同じ形状の空洞であるキャビティ18が形成されている。
次に、図8および図9を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この文字板25は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面を切削加工によって平坦面に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
次に、図10および図11を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板30は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に、文字板本体10の軸挿入孔9を中心とする円形状の複数の交差溝31、32を同心円状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
次に、図12および図13を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板35は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各厚みt1を、目付け溝16が形成された部分の厚みt2よりも、厚く形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
次に、図14〜図16を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態5について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板40は、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝41をそれぞれ不連続な状態で放射状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合にも、文字板本体10は、その中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で形成されており、この文字板本体10の中心部には軸挿入孔9が形成されている。
次に、図20および図21を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態6について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板50は、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝51を放射状に形成し、この多数の目付け溝51が形成された上面に装飾シート52を貼り付けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合にも、文字板本体10は、その中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で形成されており、この文字板本体10の中心部には軸挿入孔9が形成されている。
次に、図24〜図26を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態7について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板60は、文字板本体10の中心部に位置する軸挿入孔9の周囲近傍に凹溝61を円形状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
9 軸挿入孔
10 文字板本体
14、82 文字板本体の中心部付近
15、83 文字板本体の外周部
16、41、46、51、62、72、81 目付け溝
17、63 成形用金型
18、64 キャビティ
19、65 ゲート
20、66 目付け形成溝
22 樹脂の分子
31、32 円形状の交差溝
36 連続溝
41a、46a 途切れ部
52、56 装飾シート
61 凹溝
71 インサート部材
67 突起部
Claims (6)
- 中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、文字板本体を形成した文字板において、
前記文字板本体の表裏の一面に、多数の目付け溝を直線状に形成すると共に、この文字板本体における前記樹脂を注入する箇所の前記中心部の近傍に、前記文字板本体の成形時に前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための凹部を設けたことを特徴とする文字板。 - 前記凹部内には、インサート部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の文字板。
- 文字板本体と同じ形状に形成されたキャビティと、このキャビティにおける前記文字板本体の中心部に対応する箇所に設けられたゲートとを備え、このゲートから前記キャビティに樹脂を注入し、この樹脂を前記キャビティの前記中心部から外周側に向けて放射状に流すことにより、前記文字板本体を成形する成形用金型であって、
前記キャビティの内面には、多数の目付け形成溝が直線状に形成し、
前記ゲートが設けられた前記キャビティの前記中心部の近傍に、前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための妨害部を設けたことを特徴とする成形用金型。 - 前記妨害部は、前記キャビティの内面に一体に形成された突起部であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型。
- 前記妨害部は、前記キャビティの内面に配置されたインサート部材であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型。
- 請求項1に記載の文字板を時計ケースに設けたことを特徴とする時計。
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