JP5187426B2 - 文字板、成形用金型および時計 - Google Patents

文字板、成形用金型および時計 Download PDF

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Description

この発明は、時計や計器類などの表示装置に用いられる文字板、成形用金型および時計に関する。
従来、腕時計の文字板は、透明な樹脂で文字板本体を射出成形することにより、文字板本体を薄い板状に形成すると共に、この文字板本体の表面に、デザイン性を高めるための多数の目付け溝を直線状に形成したものがある。
特開2003−110129号公報
このような文字板は、文字板本体の肉厚が薄いため、射出成形するときに文字板本体に反りが発生する。これを防ぐために、文字板本体を射出成形するときに、文字板本体の中心に対応する成形用金型の中心部にゲートを設け、このゲートから成形用金型内に樹脂を注入して、成形用金型内の中心部から成形用金型内の外周側に向けて樹脂を放射状に流すことにより、樹脂の分子を放射状に配列させて成形している。
しかしながら、このような従来の文字板では、文字板本体の中心部から外周部に向けて放射状に樹脂が流れることにより、樹脂の分子が放射状に配列された状態で、文字板本体が形成されているので、文字板本体の表面に、デザイン性を高めるための多数の目付け溝を直線状に形成すると、この直線状に形成された多数の目付け溝の一部が放射状に配列された樹脂の分子の配列方向と一致する。このため、目付け溝と樹脂の分子の配列方向とが一致した直線部分では、その直線部分に沿って文字板本体にクラックが発生しやすく、文字板本体が割れやすいという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、中心部から外周側に向けて樹脂を流して文字板本体を形成し、この文字板本体の一面に多数の目付け溝を直線状に形成しても、文字板本体が割れにくい文字板、成形用金型および時計を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
請求項1に記載の発明は、図24〜図26に示すように、中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、文字板本体(10)を形成した文字板において、
前記文字板本体の表裏の一面に、多数の目付け溝(62)を直線状に形成すると共に、前記文字板本体における前記樹脂を注入する箇所の前記中心部の近傍に、前記文字板本体の成形時に前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための凹部(凹溝61)を設けたことを特徴とする文字板である。
請求項2に記載の発明は、図27および図28に示すように、前記凹部(凹溝61)内にインサート部材(71)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の文字板である。
請求項3に記載の発明は、図24〜図28に示すように、文字板本体(10)と同じ形状に形成されたキャビティ(64)と、このキャビティにおける前記文字板本体の中心部に対応する箇所に設けられたゲート(65)とを備え、このゲートから前記キャビティに樹脂を注入し、この樹脂を前記キャビティの前記中心部から外周側に向けて放射状に流すことにより、前記文字板本体を成形する成形用金型であって、
前記キャビティ(64)の内面に、多数の目付け形成溝(66)が直線状に形成し、
前記ゲートが設けられた前記キャビティの前記中心部の近傍に、前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための妨害部(突起部67、インサート部材71)を設けたことを特徴とする成形用金型である。
請求項4に記載の発明は、図24〜図26に示すように、前記妨害部が前記キャビティ(64)の内面に一体に形成された突起部(67)であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型である。
請求項5に記載の発明は、図27および図28に示すように、前記妨害部が前記キャビティ(64)の内面に配置されたインサート部材(71)であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型である。
請求項6に記載の発明は、図1および図2に示すように、請求項1に記載の文字板(8)を時計ケース(1)に設けたことを特徴とする時計である。
請求項1に記載の発明によれば、中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、文字板本体を形成した文字板において、この文字板本体の表裏の一面に多数の目付け溝を直線状に形成すると共に、文字板本体における樹脂を注入する箇所の中心部の近傍に、文字板本体の成形時に樹脂の流れを妨げて樹脂を乱流させるための凹部を設けたことにより、中心部から外周部に向けて樹脂を流して文字板本体を成形するときに、文字板本体の中心部の近傍に設けられた凹部によって、樹脂を乱流させて樹脂の分子を不規則に配列させることができる。このため、文字板本体の表裏の一面に多数の目付け溝を直線状に形成しても、この直線状の目付け溝と樹脂の分子の配列方向とが一致するのを防ぐことができ、これにより直線状の目付け溝に沿って文字板本体にクラックが発生するのを抑えることができるので、文字板本体を割れにくくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、凹部内にインサート部材が設けられていることにより、インサート部材によって樹脂を乱流させて樹脂の分子を不規則に配列させることができるので、直線状の目付け溝と樹脂の分子の配列方向とが一致するのを防ぐことができるので、直線状の目付け溝に沿って文字板本体にクラックが発生するのを抑えることができるほか、インサート部材によって凹部に対応する箇所の文字板本体の強度を高めることができるので、より一層、文字板本体を割れにくくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、文字板本体と同じ形状に形成されたキャビティと、このキャビティにおける文字板本体の中心部に対応する箇所に設けられたゲートとを備え、このゲートからキャビティに樹脂を注入し、この樹脂をキャビティの中心部から外周側に向けて放射状に流すことにより、文字板本体を成形する成形用金型であって、キャビティの内面には、多数の目付け形成溝が直線状に形成し、ゲートが設けられたキャビティの中心部の近傍に、樹脂の流れを妨げて樹脂を乱流させるための妨害部を設けたので、キャビティの中心部から外周側に向けて樹脂を流して文字板本体を成形するときに、妨害部によって樹脂を乱流させて樹脂の分子を不規則に配列させることができる。このため、文字板本体にクラックが直線的に発生するのを抑えることができ、これにより割れにくい文字板本体を成形することができる。
請求項4に記載の発明によれば、妨害部がキャビティの内面に一体に形成された突起部であることにより、キャビティの内面に妨害部を簡単に設けることができると共に、この突起部によって樹脂を乱流させて樹脂の分子を不規則に配列させることができるので、文字板本体にクラックが直線的に発生するのを抑えることができ、これにより割れにくい文字板本体を成形することができる。
請求項5に記載の発明によれば、妨害部がキャビティの内面に配置されたインサート部材であることにより、キャビティの内面に妨害部を簡単に設けることができると共に、文字板本体の中心部の近傍に設けられたインサート部材によって樹脂を乱流させて樹脂の分子を不規則に配列させることができるので、文字板本体にクラックが直線的に発生するのを防ぐことができると共に、インサート部材によって文字板本体の強度を高めることができるので、より一層、割れにくい文字板本体を成形することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1に記載の文字板を時計ケースに設けたことを特徴としているので、文字板本体にクラックが直線的に発生するのを抑えることができ、割れにくい文字板本体を備えている文字板を時計ケースに設けた構成の時計とすることができる

この発明を適用した腕時計の要部を示した拡大断面図である。(実施形態1) 図1の文字板を示した正面図である。 図2の文字板の断面を示し、(a)は図2のA−A矢視における拡大断面図、(b)は図2のB−B矢視における拡大断面図である。 図2の文字板を成形するための成形用金型を示した断面図である。 図4の成形用金型内を樹脂が矢印で示す放射状に流れる状態を示した図である。 図5のA部における樹脂の分子の配列状態を示した拡大図である。 実施形態1の変形例を示した文字板の断面を示し、(a)は図2のA−A矢視に対応する拡大断面図、(b)は図2のB−B矢視に対応する拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態2) 図8の文字板の断面を示し、(a)は図8のC−C矢視における拡大断面図、(b)は図8のD−D矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態3) 図10の文字板の断面を示し、(a)は図10のE−E矢視における拡大断面図、(b)は図10のF−F矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態4) 図12の文字板の断面を示し、(a)は図12のG−G矢視における拡大断面図、(b)は図12のH−H矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態5) 図14のB部を示した拡大図である。 図15のI−I矢視における拡大断面図である。 実施形態5の変形例を示した文字板の正面図である。 図17のC部を示した拡大図である。 図18のJ−J矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態6) 図20の文字板の断面を示し、(a)は図20のK−K矢視における拡大断面図、(b)は図20のL−L矢視における拡大断面図である。 実施形態6の変形例を示した文字板の正面図である。 図22の文字板の断面を示し、(a)は図22のM−M矢視における拡大断面図、(b)は図22のN−N矢視における拡大断面図である。 この発明を適用した腕時計の文字板を拡大して示した正面図である。(実施形態7) 図24の文字板の断面を示し、(a)は図24のP−P矢視における拡大断面図、(b)は図24のQ−Q矢視における拡大断面図である。 図24の文字板を成形するための成形用金型を示した断面図である。 実施形態7の変形例を示した文字板の正面図である。 図27の文字板の断面を示し、(a)は図27のR−R矢視における拡大断面図、(b)は図27のS−S矢視における拡大断面図である。 この発明の文字板の変形例を示した正面図である。 図29のT−T矢視における拡大断面図である。
(実施形態1)
以下、図1〜図6を参照して、この発明の文字板を腕時計に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明の腕時計を示した要部の拡大断面図、図2はその文字板の正面図、図3は図2の文字板の断面を示し、(a)は図2のA−A矢視における拡大断面図、(b)は図2のB−B矢視における拡大断面図である。
この腕時計は、図1に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介して取り付けられている。
この腕時計ケース1の内部には、見切り部4を介して時計モジュール5が時計ガラス2に対応して配置されている。見切り部材4は、図1に示すように、時計ガラス2と時計モジュール5との間に位置した状態で、腕時計ケース1の内周面に沿って配置されている。また、時計モジュール5は、図1に示すように、ハウジング6を備えている。このハウジング6の上面には、ソーラーパネル7を介して文字板8が設けられている。この文字板8は、光透過性を有し、外部光が透過してソーラーパネル7に照射するように構成されている。この文字板8の外周部は、腕時計ケース1の内周面に配置された見切り部材4の下面によってソーラーパネル7を介してハウジング6に押え付けられている。
また、このハウジング6には、図1に示すように、時計ムーブメント(図示せず)が設けられている。この時計ムーブメントは、指針軸11が文字板8およびソーラーパネル7に設けられた軸挿入孔9に下側から挿入されて文字板8の上方に突出し、この突出した指針軸11の上部に指針12が取り付けられ、この指針12が文字板8の上方を運針することにより、時刻を指示するように構成されている。
この場合、指針軸11は、図1に示すように、筒状の時針軸11aと、この時針軸11a内に回転自在に挿入されて上端部が時針軸11aの上方に突出する筒状の分針軸11bと、この分針軸11b内に回転自在に挿入されて上端部が分針軸11bの上方に突出する秒針軸11cとを備えている。指針12は、筒状の時針軸11aの上端部に取り付けられるフランジ部13aを有する時針12aと、筒状の分針軸11bの上端部に取り付けられるフランジ部13bを有する分針12bと、秒針軸11cの上端部に取り付けられるフランジ部13cを有する秒針12cとを備えている。
一方、文字板8は、ポリカーボネート(PC)などの透明な合成樹脂からなり、図2および図3に示すように、厚みが0.3mm程度の円板状に形成された文字板本体10を備えている。この文字板本体10の中心部には、軸挿入孔9が設けられている。また、この文字板本体10の上面には、図2および図3に示すように、軸挿入孔9の周囲に位置する中心部付近14と文字板本体10の外周部15とを除いて、多数の目付け溝16が放射状に形成されている。この場合、文字板本体10の中心部付近14は、図1に示すように、指針12のフランジ部13a〜13cの下側に対応して配置され、文字板本体10の外周部15の縁部は、見切り部材4の下側に対応して配置されている。
また、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面は、図3(a)および図3(b)に示すように、それぞれ平坦面に形成されている。放射状の多数の目付け溝16は、文字板8のデザイン性を高めるためのものであり、図3(a)および図3(b)に示すように、その各谷底部が中心部付近14および外周部15の各平坦面と同じ高さに形成され、隣接する各目付け溝16間の山部が文字板本体10の中心部付近14および外周部15の各平坦面よりも少し上方に突出した状態で形成されている。
次に、図4〜図6を参照して、この文字板本体10を成形用金型17によって形成する場合について説明する。
この成形用金型17は、図4に示すように、上金型17aと下金型17bとを備え、上金型17aの下面に文字板本体10と同じ形状の凹部を形成し、この凹部を下金型17bの上面で塞ぐことにより、上金型17aと下金型17bとの内部に文字板本体10と同じ形状の空洞であるキャビティ18が形成されている。
また、上金型17aには、図4に示すように、キャビティ18における文字板本体10の中心部に対応する箇所、つまり文字板本体10の軸挿入孔9の中心に対応する箇所にゲート19が設けられており、このキャビティ18の上面に対応する上金型17aの内面には、文字板本体10における軸挿入孔9の周囲に位置する中心部付近14と文字板本体10の外周部15とに対応する箇所を除いて、多数の目付け形成溝20が放射状に形成されている。
この成形用金型17で文字板8を成形するときには、上金型17aと下金型17bとを重ね合わせた状態で、上金型17aのゲート19からキャビティ18内にポリカーボネート(PC)などの樹脂を注入する。すると、注入された樹脂は、図5に矢印で示すように、キャビティ18内の中心部から外周側に向けて放射状に流れる。これにより、キャビティ18内に文字板本体10となる成形品21が成形される。この成形品21は、キャビティ18内の中心部から外周側に向けて樹脂が放射状に流れることにより、図6に示すように、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で形成される。
また、このときには、上金型17aの内面に放射状に形成された多数の目付け形成溝20によって、成形品21の上面に、図2に示すように、その中心部付近14と外周部15とに対応する箇所を除いて、多数の目付け溝16が放射状に形成される。この後、上金型17aと下金型17bとを離型して成形品21を取り出し、この成形品21の中心部からゲートを除去して軸挿入孔9を形成する。これにより、図2および図3に示す文字板8が形成される。
このように、この文字板8によれば、成形用金型17のキャビティ18内にその中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、文字板本体10を形成しているので、文字板本体10に反りなどが発生せず、文字板本体を平坦に形成することができる。また、この文字板本体10の上面に、その中心部付近14と外周部15とを除いて、デザイン性を高めるための多数の目付け溝16を放射状に形成したので、この放射状に形成された多数の目付け溝16と、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向とが一致しても、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とに多数の目付け溝16が形成されていないため、放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックの発生を抑えることができる。
すなわち、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とに多数の目付け溝16が形成されておらず、文字板本体10の中心部付近14の上面と外周部15の上面とが平坦面に形成されているので、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向と、放射状に形成された多数の目付け溝16とが一致しても、この一致した放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを防ぐことができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
なお、上記実施形態1では、多数の目付け溝16の各谷底部を、文字板本体10の中心部付近14および外周部15の各平坦面と同じ高さに形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図7(a)および図17(b)に示す変形例ように、多数の目付け溝16の各谷底部を、文字板本体10の中心部付近14および外周部15の各平坦面よりも低く形成し、互いに隣接する各目付け溝16間の山部を、文字板本体10の中心部付近14および外周部15の各平坦面と同じ高さに形成しても良い。このように構成しても、実施形態1と同様の作用効果がある。
(実施形態2)
次に、図8および図9を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この文字板25は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面を切削加工によって平坦面に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この文字板25は、実施形態1と同様、文字板本体10の上面に、その中心部付近14と外周部15とを除いて、多数の目付け溝16を放射状に形成し、この状態で中心部付近14と外周部15との各平坦面を切削加工によって、目付け溝16が形成された部分よりも、1段低い平坦面に形成した構成でも良く、また文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝16を放射状に形成し、この状態で文字板本体10の上面における中心部付近14と外周部15とを切削加工によって、目付け溝16が形成された部分よりも、1段低い平坦面に形成した構成でも良い。
このような文字板25においても、実施形態1と同様、文字板本体10の上面における中心部付近14と外周部15とを切削加工によって、目付け溝16が形成された部分よりも、1段低い平坦面に形成しても、実施形態1と同様、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とに目付け溝16が形成されていないため、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向と、放射状に形成された多数の目付け溝16とが一致しても、この一致した放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを抑えることができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
(実施形態3)
次に、図10および図11を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板30は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に、文字板本体10の軸挿入孔9を中心とする円形状の複数の交差溝31、32を同心円状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、円形状の交差溝31、32は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に、文字板本体10の軸挿入孔9を中心とする円形状で、且つ同心円状に複数づつ形成されている。これにより、円形状の交差溝31、32は、図10および図11に示すように、文字板本体10の上面に放射状に形成された多数の目付け溝16に対しそれぞれ直交するように構成されている。
このような文字板30によれば、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に、文字板本体10の軸挿入孔9の中心部を中心とする円形状の複数の交差溝31、32が同心円状に形成されていることにより、中心部付近14と外周部15との各上面に形成された円形状の交差溝31、32と、文字板本体10の上面に放射状に形成された多数の目付け溝16とが直交するので、円形状の交差溝31、32と放射状の目付け溝16とでクラックの発生方向を変えることができる。このため、放射状に形成された目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを防ぐことができ、これによっても文字板本体10を割れにくくすることができる。
なお、上記実施形態3では、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に円形状の交差溝31、32を同心円状に形成した場合について述べたが、これに限らず、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面のうち、少なくとも一方に円形状の交差溝31、32のいずれか一方を同心円状に形成した構成でも良い。このような構成でも、放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを防ぐことができるので、文字板本体10を割れにくくすることができる。
(実施形態4)
次に、図12および図13を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板35は、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各厚みt1を、目付け溝16が形成された部分の厚みt2よりも、厚く形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とは、図12および図13に示すように、互いに隣接する各目付け溝16間の山部よりも、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面を1段高く形成し、これにより中心部付近14と外周部15との各厚みt1が、目付け溝16を形成した部分の厚みt2よりも、厚く形成されている。この文字板本体10の各上面には、放射状の多数の目付け溝16と対応する多数の連続溝36がそれぞれ形成されている。
このような文字板35によれば、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面を、目付け溝16が形成された部分の上面よりも、1段高く形成することにより、中心部付近14と外周部15との厚みt1を、放射状の目付け溝16が形成された部分の厚みt2よりも、厚く形成することができるので、中心部付近14と外周部15との強度を高めることができ、これにより放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを確実に防ぐことができ、より一層、文字板本体10を割れにくくすることができる。
このように、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との厚みt1が、目付け溝16を形成した部分の厚みt2よりも、厚く形成されていることにより、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との強度を高めることができるので、文字板本体10の中心部付近14と外周部15との各上面に、放射状の多数の目付け溝16と対応する多数の連続溝36を形成しても、放射状の目付け溝16に沿って、文字板本体10の中心部付近14と外周部15とにクラックが発生するのを抑えることができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
(実施形態5)
次に、図14〜図16を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態5について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板40は、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝41をそれぞれ不連続な状態で放射状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合にも、文字板本体10は、その中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で形成されており、この文字板本体10の中心部には軸挿入孔9が形成されている。
多数の目付け溝41は、図14〜図16に示すように、軸挿入孔9の周囲から文字板本体10の外周端に向けて放射状に形成されていると共に、その放射方向に沿って所定箇所で規則的に途切れた構成になっている。すなわち、この目付け溝41は、図16に示すように、その放射方向において一定間隔Sごとに途切れ部41aが設けられていると共に、図15に示すように、互いに隣接する各目付け溝41において各途切れ部41aの位置が交互にずれた状態で形成される。
このような文字板40によれば、文字板本体10の中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で、文字板本体10が形成され、この文字板本体10の上面に、多数の目付け溝41を不連続な状態で放射状に形成したので、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向と、放射状に形成された多数の目付け溝41とが一致しても、各目付け溝41に設けられた途切れ部41aによって、放射状の目付け溝41に沿って文字板本体10にクラックが連続して発生するのを防ぐことができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
なお、上記実施形態5では、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝41をそれぞれ規則的な不連続状態で放射状に形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図17〜図19に示す変形例の文字板45のように、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝46をそれぞれ不規則な不連続状態で放射状に形成した構成でも良い。
すなわち、この文字板45の目付け溝46は、図18および図19に示すように、その放射方向において不規則な間隔で途切れ部46aを設けた構成になっている。このような文字板45においても、実施形態5と同様、各目付け溝46に設けられた途切れ部46aによって、放射状の目付け溝46に沿って文字板本体10にクラックが連続して発生するのを防ぐことができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
(実施形態6)
次に、図20および図21を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態6について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板50は、文字板本体10の上面全域に多数の目付け溝51を放射状に形成し、この多数の目付け溝51が形成された上面に装飾シート52を貼り付けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。この場合にも、文字板本体10は、その中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列された状態で形成されており、この文字板本体10の中心部には軸挿入孔9が形成されている。
多数の目付け溝51は、図20に示すように、文字板本体10の中心部に設けられた軸挿入孔9の周囲から文字板本体10の外周に向けて放射状に形成されている。装飾シート52は、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPC(ポリカーボネート)などの透明な合成樹脂からなり、文字板本体10の中心である軸挿入孔9の中心部を中心とする大きさの異なる同心円状のリング形状に形成されている。この装飾シート52は、図20および図21に示すように、文字板本体10の中心部付近53と外周部付近54とにそれぞれ熱圧着などにより貼り付けられている。
このような文字板50によれば、文字板本体10の中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、樹脂の分子22が放射状に配列されて文字板本体10が形成され、この文字板本体10の上面に多数の目付け溝51を放射状に形成する共に、この目付け溝51が形成された文字板本体10の中心部付近53と外周部付近54との各上面に、装飾シート52をそれぞれ貼り付けたので、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向と、放射状に形成された多数の目付け溝51とが一致しても、文字板本体10の中心部付近53と外周部付近54との各上面に貼り付けられた装飾シート52によって、放射状の目付け溝51に沿って文字板本体10にクラックが連続して発生するのを抑えることができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
なお、上記実施形態6では、多数の目付け溝51が形成された文字板本体10の中心部付近53と外周部付近54との各上面に、装飾シート52をそれぞれ貼り付けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図22および図23に示す変形例の文字板55のように、上面に多数の目付け溝51が放射状に形成された文字板本体10の下面全域に、透明な合成樹脂からなる円板状のシート部材56を接着剤57によって貼り付けた構成でも良い。このような文字板55でも、実施形態6と同様、放射状に配列された樹脂の分子22の配列方向と、放射状に形成された多数の目付け溝51とが一致しても、文字板本体10の下面全域に貼り付けられた装飾シート56によって、放射状の目付け溝51に沿って文字板本体10にクラックが発生するのを防ぐことができ、これにより文字板本体10を割れにくくすることができる。
(実施形態7)
次に、図24〜図26を参照して、この発明を腕時計の文字板に適用した実施形態7について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この文字板60は、文字板本体10の中心部に位置する軸挿入孔9の周囲近傍に凹溝61を円形状に形成した構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この文字板本体10の上面には、図24に示すように、凹溝61を除いて、多数の目付け溝62が軸挿入孔9の周囲から文字板本体10の外周端に亘って放射状に形成されている。この文字板本体10の凹溝61は、図24〜図26に示すように、文字板本体10の中心部から外周部に向けて放射状に樹脂が流れるのを妨げて樹脂を乱流させるためのものであり、放射状の目付け溝62よりも深さが十分に深く、かつ幅も十分に広い断面矩形状に形成され、軸挿入孔9の周囲に沿って円形状に形成されている。
このような文字板60は、図26に示す成形用金型63によって成形されている。すなわち、この成形用金型63は、実施形態1と同様、上金型63aと下金型63bとを備え、上金型63aの下面に文字板本体10と同じ形状の凹部を形成し、この凹部を下金型63bの上面で塞ぐことにより、上金型63aと下金型63bとの内部に文字板本体10と同じ形状のキャビティ64が形成されている。
また、上金型63aには、図29に示すように、キャビティ64における文字板本体10の中心部に対応する箇所、つまり文字板本体10の軸挿入孔9に対応する箇所にゲート65が設けられている。また、このキャビティ64の上面に対応する上金型63aの内面には、文字板本体10における軸挿入孔9の周囲から文字板本体10の外周端に亘って多数の目付け形成溝66が放射状に形成されている。さらに、このキャビティ64の上面に対応する上金型63aの内面には、文字板本体10の凹溝61を形成するための断面矩形状の突起部67が軸挿入孔9の周囲に沿って円形状に形成されている。
この成形用金型63で文字板60を成形するときには、上金型63aと下金型63bとを重ね合わせた状態で、上金型63aのゲート65からキャビティ64内にポリカーボネート(PC)などの樹脂を注入する。すると、注入された樹脂は、図26に矢印で示すように、キャビティ64のゲート65の周囲付近に設けられた突起部67によって、放射方向への流れが妨げられて乱流する。これにより、樹脂の分子22が不規則な配列状態でキャビティ64内に注入されて文字板本体10となる成形品が成形される。
この成形品は、樹脂がキャビティ64内の中心部から外周に向けて放射状に規則的に流れずに乱流するため、図26に示すように、樹脂の分子22が不規則な配列状態で形成される。また、このときには、上金型63aの内面に放射状に形成された多数の目付け形成溝66によって、成形品である文字板本体10の上面に、その中心部から外周部に亘って多数の目付け溝62が放射状に形成される。この後、上金型63aと下金型63bとを離型して成形品を取り出し、この成形品の中心からゲート65を除去して文字板本体10の中心部に位置する箇所に軸挿入孔9を形成する。これにより、図24および図25に示す文字板60が形成される。
このように、この文字板60によれば、文字板本体10の中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことによって形成される文字板本体10の上面に、多数の目付け溝62を放射状に形成すると共に、文字板本体10の中心部である軸挿入孔9の近傍に、文字板本体10の成形時に樹脂の流れを妨げて樹脂を乱流させるための凹溝61を円形状に設けたので、中心部から外周部に向けて樹脂を流して文字板本体10を成形するときに、凹溝61によって樹脂を乱流させて樹脂の分子22を不規則に配列させることができる。
このため、文字板本体10の上面に多数の目付け溝62を放射状に形成しても、この放射状の目付け溝62と、樹脂の分子22の配列方向とが一致するのを防ぐことができ、これにより放射状の目付け溝62に沿って文字板本体10にクラックが発生するのを抑えることができるので、これによっても文字板本体10を割れにくくすることができる。
なお、上記実施形態7では、文字板本体10の中心部である軸挿入孔9の近傍に、文字板本体10の成形時に樹脂の流れを妨げて樹脂を乱流させるための凹溝61を円形状に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図27および図28に示す変形例の文字板70のように、文字板本体10の中心部である軸挿入孔9の近傍に、文字板本体10の成形時に樹脂の流れを妨げて樹脂を乱流させるための円形状のインサート部材71を設けた構成でも良い。この場合、インサート部材71は、金属や合成樹脂からなり、樹脂を注入する前に、予め成形用金型63のキャビティ64内に配置すれば良い。
このような文字板70においても、中心部から外周部に向けて樹脂を流して文字板本体10を成形するときに、インサート部材71によって樹脂を乱流させて樹脂の分子22を不規則に配列させることができる。このため、実施形態7と同様、文字板本体10の上面に多数の目付け溝72を放射状に形成しても、この放射状の目付け溝72と樹脂の分子22の配列方向とが一致するのを防ぐことができるので、放射状の目付け溝72に沿って文字板本体10にクラックが発生するのを抑えることができと共に、インサート部材71によって文字板本体10の強度をも高めることができるので、より一層、文字板本体10を割れにくくすることができる。
また、上記実施形態7およびその変形例では、文字板本体10の上面側に凹溝61またはインサート部材71を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば文字板本体10の下面側に凹溝61またはインサート部材71を設けても良く、また凹溝61またはインサート部材71は、円形状である必要はなく、四角形、五角形、六角形などの多角形や楕円などの非円形状に形成しても良く、また連続した形状である必要もない。
なおまた、上記実施形態1〜7およびその各変形例では、文字板本体10の上面に目付け溝16、41、46、51、62、72を放射状に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図29および図30に示す文字板80のように、文字板本体10の上面に多数の目付け溝81を互いに平行な直線状に形成した構成でも良い。この場合、図29および図30に示すように、文字板本体10の中心部付近82および文字板本体10の外周部83を除いて、多数の目付け溝81を互いに平行な直線状に形成しても良く、また文字板本体10の中心部付近82および外周部83を目付け溝81が形成された部分よりも、1段低く形成しても良く、逆に1段高く形成しても良い。
また、これに限らず、例えば図10および図11に示した実施形態3のように、文字板本体10の中心部付近82および文字板本体10の外周部83に円形状の交差溝31、32を同心円状に形成しても良い。また、図12および図13に示した実施形態4のように、文字板本体10の中心部付近82および文字板本体10の外周部83の厚みを、多数の目付け溝81が形成された部分の厚みよりも厚く形成し、その中心部付近82および外周部83に多数の目付け溝81と対応する多数の連続溝を形成しても良い。
さらに、これらに限らず、図14〜図19に示した実施形態5およびその変形例のように、多数の目付け溝81を不連続な状態で互いに平行な直線状に形成しても良く、また図20〜図23に示した実施形態6およびその変形例のように、多数の目付け溝81が形成された文字板本体10の上下面の一方に装飾シート52または装飾シート56を貼り付けた構成でも良い。さらに、図24〜図28に示した実施形態7およびその変形例のように、文字板本体10の中心部付近に凹溝61またはインサート部材71を設けて、樹脂の流れを妨げることにより、樹脂の分子22を不規則な配列状態で形成するようにしても良い。このようないずれの構成においても、実施形態1〜7およびその各変形例と同様の作用効果がある。
なおまた、上記実施形態1〜7およびその各変形例では、文字板本体10の上面に目付け溝16、41、46、51、62、72、81を設けた場合について述べたが、必ずしも文字板本体10の上面に設ける必要はなく、文字板本体10の下面に設けても良い。
さらにまた、上記実施形態1〜7およびその各実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、これに限らず、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができるほか、メータなどの各種の計器類にも広く適用することができる。
8、25、30、35、40、45、60、70、80 文字板
9 軸挿入孔
10 文字板本体
14、82 文字板本体の中心部付近
15、83 文字板本体の外周部
16、41、46、51、62、72、81 目付け溝
17、63 成形用金型
18、64 キャビティ
19、65 ゲート
20、66 目付け形成溝
22 樹脂の分子
31、32 円形状の交差溝
36 連続溝
41a、46a 途切れ部
52、56 装飾シート
61 凹溝
71 インサート部材
67 突起部

Claims (6)

  1. 中心部から外周部に向けて放射状に樹脂を流すことにより、文字板本体を形成した文字板において、
    前記文字板本体の表裏の一面に、多数の目付け溝を直線状に形成すると共に、この文字板本体における前記樹脂を注入する箇所の前記中心部の近傍に、前記文字板本体の成形時に前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための凹部を設けたことを特徴とする文字板。
  2. 前記凹部内には、インサート部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の文字板。
  3. 文字板本体と同じ形状に形成されたキャビティと、このキャビティにおける前記文字板本体の中心部に対応する箇所に設けられたゲートとを備え、このゲートから前記キャビティに樹脂を注入し、この樹脂を前記キャビティの前記中心部から外周側に向けて放射状に流すことにより、前記文字板本体を成形する成形用金型であって、
    前記キャビティの内面には、多数の目付け形成溝が直線状に形成し、
    前記ゲートが設けられた前記キャビティの前記中心部の近傍に、前記樹脂の流れを妨げて前記樹脂を乱流させるための妨害部を設けたことを特徴とする成形用金型。
  4. 前記妨害部は、前記キャビティの内面に一体に形成された突起部であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型。
  5. 前記妨害部は、前記キャビティの内面に配置されたインサート部材であることを特徴とする請求項3に記載の成形用金型。
  6. 請求項1に記載の文字板を時計ケースに設けたことを特徴とする時計。
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