JP5187364B2 - 回折光学素子、並びに測距装置及び測距方法 - Google Patents

回折光学素子、並びに測距装置及び測距方法 Download PDF

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Description

本発明は、回折光学素子、並びに、回折光学素子を用いた測距装置及び測距方法に関する。
特許文献1には、偏平なビームを入射されるシリンドリカル凸レンズと、シリンドリカル凸レンズを通過したビームによって対象物に投光されるレーザースポット(以下、投光スポットという)を撮像するカメラと、カメラで撮像された投光スポットの形状に基づいて対象物との距離を取得する距離取得部とを備える測距装置が開示されている。この測距装置は、シリンドリカル凸レンズの軸方向に対して偏平面を45度傾けて偏平ビームを入射するので、シリンドリカル凸レンズから出射されるビームは、シリンドリカル凸レンズとの距離に応じて偏平面の回転角度が変化するビーム(以下、ねじれビームという)となる。このため、対象物に形成される投光スポットの形状は、シリンドリカル凸レンズとの距離に応じて回転角度が変化する線分形状となるので、特許文献1に開示された測距装置は、カメラで撮像された投光スポットの回転角度を検出すると共に、検出した回転角度に基づいて対象物との距離を測定する。
特開2007−187581号公報
ここで、シリンドリカルレンズは小型化が困難であるため、特許文献1に開示された測距装置では、小型化が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、このような点に鑑み、その目的とするところは、ねじれビームを出射する小型の回折光学素子、並びに、小型の測距装置、及び小型の回折光学素子を用いた測距方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る回折光学素子は、
原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、前記偏平面の前記x軸と成す角度が所定の角度となるようにねじる第1回折格子を備え
当該第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する多点分岐回折格子である、
ことを特徴とする。
第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、x座標に関して、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する、
としてもよい。
第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、y座標に関して、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する、
としてもよい。
第1の観点に係る回折光学素子において、
当該第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、互いに異なる進行方向に進む3以上の平行光に分割する多点分岐回折格子である、
としてもよい。
第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第1回折格子が形成された回折領域を前記x軸方向に複数有し、
前記x軸方向の複数の回折領域は、原点から離れた位置に形成された領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光の進行方向を、原点から前記z軸の方向に所定の距離だけ進行した場合に到達する点のy座標に大きな変化を与えるように変更する、
としても良い。
また、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第1回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記x軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のy座標を大きくし、かつ前記点のx座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のy座標を小さくし、かつ前記点のx座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
としても良い。
また、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第1回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記x軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のy座標を小さくし、かつ前記点のx座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のy座標を大きくし、かつ前記点のx座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
としても良い。
さらに、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、前記偏平面の前記y軸と成す角度が所定の角度となるようにねじる第2回折格子を更に備える
としても良い。
またさらに、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第2回折格子が形成された回折領域を前記y軸方向に複数有し、
前記y軸方向の複数の回折領域は、原点から離れた位置に形成された領域ほど、前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光の進行方向を、原点から前記z軸の方向に所定の距離だけ進行した場合に到達する点のx座標に大きな変化を与えるように変更する、
としても良い。
また、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第2回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記y軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記y軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のx座標を大きくし、かつ前記点のy座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のx座標を小さくし、かつ前記点のy座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
としても良い。
また、第1の観点に係る回折光学素子において、
前記第2回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記y軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のx座標を小さくし、かつ前記点のy座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のx座標を大きくし、かつ前記点のy座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
としても良い。
また上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る測距装置は、
原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を生成する平行光生成手段と、
前記平行光生成手段で生成された平行光で形成される偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において所定の角度となるように、前記平行光をねじる回折格子パターンが形成された回折光学素子と、
距離の測定対象である対象物上に、前記回折光学素子でねじられた平行光によって形成された投光スポットを撮像する撮像手段と、
前記撮像手段で撮像された撮像画像から検出された投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記対象物との距離を測定する距離測定手段と、を備える、
ことを特徴とする。
第2の観点に係る測距装置において、
前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された前記x軸と平行な偏平面を形成する平行光複数の平行光に分割、かつ前記分割した平行光が形成する偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において前記所定の角度となるように、前記生成された平行光をねじり
前記撮像手段は、前記回折光学素子で分割された複数の平行光によって前記対象物上に形成された複数の投光スポットを撮像し、
前記距離測定手段は、前記撮像手段で撮像された複数の投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記投光スポットが形成された前記対象物上の複数の点との距離を測定し、
当該測距装置は、前記距離測定手段で測定された複数の距離に応じた複数の画素値を有する距離画像を生成する距離画像生成手段、をさらに備える、
としても良い。
また、第2の観点に係る測距装置において、
前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された前記x軸と平行な偏平面を形成する平行光第1平行光と第2平行光とに分割、前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において、前記第1平行光が形成する偏平面の前記x軸の正方向を基準とした角度が前記所定の角度となり、かつ前記第2平行光が形成する偏平面の前記x軸の負方向を基準とした角度が前記所定の角度となるように、前記生成された平行光をねじり
前記撮像手段は、前記回折光学素子から出射された前記第1平行光により前記対象物上に形成された第1投光スポットと、前記第2平行光により前記対象物上に形成された第2投光スポットとを撮像し、
当該測距装置は、
前記撮像手段で撮像された撮像画像から、前記第1投光スポットの前記x軸に対する第1傾きと、前記第2投光スポットの前記x軸に対する第2傾きとを検出する傾き検出手段と、
前記傾き検出手段で検出された第1傾きと第2傾きとに基づいて、前記第1傾きと前記第2傾きとの検出誤差を除去する誤差除去手段と、
さらに備え、
前記距離測定手段は、前記誤差除去手段で誤差を除去された前記第1傾きと前記第2傾きとに基づいて、前記第1投光スポットが形成された前記対象物上の点との距離と、前記第2投光スポットが形成された前記対象物上の点との距離とを測定する、
としても良い。
さらに、第2の観点に係る測距装置において、
前記回折光学素子は、前記第1平行光の偏平面と前記第2平行光の偏平面とが重畳するように、前記生成された平行光を回折させる
としても良い。
さらに、第2の観点に係る測距装置において、
前記平行光生成手段は、前記y軸と平行な偏平面を形成し、前記z軸の方向へ進行する平行光をさらに生成し、
前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された互いに直交する偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において、前記互いに直交するそれぞれの偏平面の前記x軸と成す角度が所定の角度となるようにねじり
前記距離測定手段は、前記撮像手段で撮像された複数の互いに直交する投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記互いに直交する投光スポットが形成された前記対象物上の複数の点との距離を測定する、
としても良い。
また上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る測距方法は、
原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
記x軸と平行な偏平面を形成し、前記z軸の方向へ進行する平行光を生成する平行光生成ステップと、
回折格子パターンが形成された回折光学素子が、前記平行光生成ステップで生成された平行光で形成される偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において所定の角度となるように、前記平行光をねじる回折ステップと、
撮像手段が、距離の測定対象とする対象物上に、前記回折ステップでねじられた平行光によって形成された投光スポットを撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップで撮像された撮像画像から検出された投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記対象物との距離を測定する距離測定ステップと、を有する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、回折光学素子及び回折光学素子を用いて測距装置を容易に小型化できる。また、小型の回折光学素子を用いて距離を測定できる。
図1は、実施形態1に係る回折光学素子から出射されるねじれビームの一例を表す図である。 図2(a)は、実施形態1の回折光学素子から「1m」離れた投光面に投光される投光スポットの一例を表す図である。図2(b)は、実施形態1の回折光学素子から「2m」離れた投光面に投光される投光スポットの一例を表す図である。図2(c)は、実施形態1の回折光学素子から「3m」離れた投光面に投光される投光スポットの一例を表す図である。図2(d)は、実施形態1の回折光学素子から「4m」離れた投光面に投光される投光スポットの一例を表す図である。図2(e)は、実施形態1の回折光学素子から投光面までの距離Lと、投光面に投光される投光スポットのdx/dy値との関係例を表す図である。図2(f)は、実施形態1の回折光学素子から投光面までの距離の逆数1/Lと、投光面に投光される投光スポットのdx/dy値との関係例を表す図である。 図3(a)は、実施形態1に係る測距装置を搭載したプロジェクタの一構成例を表す図である。図3(b)は、実施形態1の制御部の一構成例を表すハードウェア構成図である。図3(c)は、実施形態1の制御部が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 図4(a)は、実施形態1の回折光学素子が有する回折領域の一例を表す図である。図4(b)は、実施形態1の回折光学素子が有する回折領域の始点、終点、方向比、及び方向余弦の一例を表す図である。図4(c)は、実施形態1の変形例2に係る回折光学素子が有する回折領域の始点、終点、方向比、及び方向余弦の一例を表す図である。 図5は、実施形態1の測距装置が有する制御部で実行される画像投影処理の一例を表すフローチャートである。 図6は、実施形態1の変形例1における平行光生成部の一例を表す図である。 図7は、実施形態2に係る回折光学素子から出射されるねじれビームの一例を表す図である。 図8(a)は、実施形態2に係る測距装置を搭載したプロジェクタの一構成例を表す図である。図8(b)は、実施形態2の制御部が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 図9(a)は、実施形態2の回折光学素子の一例を表す図である。図9(b)は、実施形態2の回折光学素子が有する回折領域の一構成例を表す図である。図9(c)は、繰返領域の一構成例を表す図である。 図10(a)は、実施形態2の回折光学素子による入射ビームの多点分岐を説明するための図である。図10(b)は、実施形態2の回折光学素子によって分割されたビームの終点の一例を表す図である。図10(c)は、実施形態2の回折光学素子の始点、終点、方向比、及び方向余弦の一例を表す図である。 図11(a)は、実施形態2の回折光学素子が有する回折領域を識別するインデックスの一例を表す図である。図11(b)は、実施形態2における回折領域の始点のx座標値の一例を表す図である。図11(c)は、実施形態2における回折領域の始点のy座標値の一例を表す図である。図11(d)は、実施形態2における回折領域の始点のz座標値の一例を表す図である。 図12(a)は、実施形態2における回折領域の終点のx座標値の一例を表す図である。図12(b)は、実施形態2における回折領域の終点のy座標値の一例を表す図である。図12(c)は、実施形態2における回折領域の終点のz座標値の一例を表す図である。 図13(a)は、実施形態2における回折領域の方向比x−x’の一例を表す図である。図13(b)は、実施形態2における回折領域の方向比y−y’の一例を表す図である。図13(c)は、実施形態2における回折領域の方向比z−z’の一例を表す図である。 図14(a)は、実施形態2における回折領域の方向余弦lの一例を表す図である。図14(b)は、実施形態2における回折領域の方向余弦mの一例を表す図である。 図15は、実施形態2における回折領域の方向余弦nの一例を表す図である。 図16は、実施形態2の測距装置が有する制御部で実行される画像投影処理の一例を表すフローチャートである。 図17は、実施形態3に係る回折光学素子から出射されるねじれビームの一例を表す図である。 図18(a)は、実施形態3の回折光学素子から「1m」離れた投光面に投光される右投光スポットの一例を表す図である。図18(b)は、実施形態3の回折光学素子から「2m」離れた投光面に投光される右投光スポットの一例を表す図である。図18(c)は、実施形態3の回折光学素子から「3m」離れた投光面に投光される右投光スポットの一例を表す図である。図18(d)は、実施形態3の回折光学素子から「4m」離れた投光面に投光される右投光スポットの一例を表す図である。 図19(a)は、実施形態3の回折光学素子から「1m」離れた投光面に投光される左投光スポットの一例を表す図である。図19(b)は、実施形態3の回折光学素子から「2m」離れた投光面に投光される左投光スポットの一例を表す図である。図19(c)は、実施形態3の回折光学素子から「3m」離れた投光面に投光される左投光スポットの一例を表す図である。図19(d)は、実施形態3の回折光学素子から「4m」離れた投光面に投光される左投光スポットの一例を表す図である。 図20(a)は、実施形態3に係る測距装置を搭載したプロジェクタの一構成例を表す図である。図20(b)は、実施形態3の制御部が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 図21(a)は、実施形態3の測距装置が有する制御部で実行される画像投影処理の一例を表すフローチャートである。図21(b)は、実施形態3の測距装置が有する制御部で実行される誤差除去処理の一例を表すフローチャートである。 図22は、実施形態4に係る回折光学素子から出射されるねじれビームの一例を表す図である。 図23(a)は、実施形態4の回折光学素子から「1m」離れた投光面に投光される左右重畳投光スポットの一例を表す図である。図23(b)は、実施形態4の回折光学素子から「2m」離れた投光面に投光される左右重畳投光スポットの一例を表す図である。図23(c)は、実施形態4の回折光学素子から「3m」離れた投光面に投光される左右重畳投光スポットの一例を表す図である。図23(d)は、実施形態4の回折光学素子から「4m」離れた投光面に投光される左右重畳投光スポットの一例を表す図である。 図24(a)は、実施形態4の回折光学素子の一例を表す図である。図24(b)は、実施形態4の回折光学素子が有する回折領域の一構成例を表す図である。図24(c)は、左ねじれ繰返領域の一構成例を表す図である。図24(d)は、右ねじれ繰返領域の一構成例を表す図である。 図25は、実施形態5に係る回折光学素子から出射されるねじれビームの一例を表す図である。 図26(a)は、実施形態5の回折光学素子から「1m」離れた投光面に投光される第1左投光スポットと第2左投光スポットの一例を表す図である。図26(b)は、実施形態5の回折光学素子から「2m」離れた投光面に投光される第1左投光スポットと第2左投光スポットの一例を表す図である。図26(c)は、実施形態5の回折光学素子から「3m」離れた投光面に投光される第1左投光スポットと第2左投光スポットの一例を表す図である。図26(d)は、実施形態5の回折光学素子から「4m」離れた投光面に投光される第1左投光スポットと第2左投光スポットの一例を表す図である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る測距装置100は、図1に示すようなxyz空間において、z軸方向に進むにつれてx軸と成す角度が変化する偏平面を形成する出射光を対象物に対して出射すると共に、出射光によって対象物に形成される図2(a)に示すような線分形状の投光スポットの傾きに基づいて、対象物との距離を測定する。尚、投光スポットとは、投光スポットから所定距離までの周辺領域よりも所定値だけ照度が高い(つまり、明るく照らされた)領域をいう。
測距装置100は、図3(a)に示すようなプロジェクタ190に搭載され、制御部110、平行光生成部120、回折光学素子130(以下、DOE:Diffractive Optical Element)、及び撮像部140を備える。プロジェクタ190は、測距装置100の他に、プロジェクタ190のユーザによる操作に応じた操作信号を入力する入力部191、及び制御部110に制御されて画像をスクリーンへ投影する投影部192を備える。以下、制御部110について説明する前に、平行光生成部120、DOE130、及び撮像部140について説明する。
平行光生成部120は、図1に示すようなz軸方向に進行し、かつx軸と平行な偏平面を形成するコヒーレントな平行ビームを生成する。具体例として、平行光生成部120は、図1のz軸方向にレーザービームを発光するレーザーダイオード(以下、LD:Laser Diodeという)と、レーザービームのx軸方向の幅を拡張するシリンドリカル凹レンズと、幅を拡張されたレーザービームから平行ビームを生成するシリンドリカル凸レンズとで構成される。
DOE130は、平行光生成部120で生成されたx軸に平行な偏平面を形成する平行ビームから、平行ビームがz軸方向に進行するにつれて偏平面とx軸とが成す角度が増加し(つまり、ねじれ)、図1に示すように、z軸方向に「4メートル(以下、mと表記する)」進行した位置で偏平面とx軸とが成す角度が「90°」となるねじれビームを生成する。
具体的には、DOE130は、図4(a)に示すように、入射される入射ビームの進行方向を変更する回折格子が形成された11個の回折領域130aから130kをx軸方向に有する。尚、DOE130が有する回折領域の数は11個に限定されるものではない。また、回折格子は、DOE130の表面に設けられたバイナリ式(つまり、略同一の深さを有する)の複数の溝で構成されても良いし、異なる深さの複数の溝で構成されても良い。
回折領域130aから130kは、図4(b)に示すような方向へ、入射される平行ビームの進行方向を変更する回折格子がそれぞれ形成されている。尚、図4(b)の表は、平行ビームが入射される点を始点とし、z軸方向に「4m」進んだ点を終点とし、かつ始点から終点へ向かう出射光の進行方向を方向余弦で表している。
ここで、座標(-5, 0, 0)で表される始点に入射されたz軸方向を進行方向とするビームは、DOE130により進行方向を変更されない場合には、どれだけz方向に進行しても座標(-5, 0, z)で表される到達点に到達する(ただし、z > 0)。このビーム(つまり、座標(-5, 0, 0)で表される始点に入射されたz軸方向に進行するビーム)を、DOE130の回折領域130aは、座標(0, -5, 4000)で表される終点へ向かう方向に進行方向を変更する。また、座標(-4, 0, 0)の始点に入射されたビームは、回折領域130bによって、座標(0, -4, 4000)の終点へ向かう方向に進行方向を変更される。同様に、座標(-3, 0, 0)から(+5, 0, 0)に入射されたビームは、DOE130によって、座標(0, -4, 4000)をy座標値「+1」、「+2」、「+3」、「+4」、「+5」、「+6」、「+7」、「+8」、及び「+9」だけシフトさせた座標値で表される終点へ向かう方向に進行方向を変更される。
つまり、始点のx座標が大きくなる程、DOE130は、出射するビームの進行方向を、x軸の正方向と成す角が大きくなる方向へ変更するため、始点と終点とのx座標の差異(つまり、方向比)x’−x、y座標の差異y’−y、及びz座標の差異z’−zを用いて算出される方向余弦lが小さい値となる。同様に、始点のx座標が大きくなる程、DOE130は、出射するビームの進行方向を、y軸の正方向と成す角が小さくなる方向に変更するため、方向余弦mが大きい値となる。
このため、図2(a)から図2(d)に示すように、ねじれビームが投光されるz軸に垂直な投光面と始点との距離が、始点の位置から終点の位置まで増加するにつれて、投光面に形成される線分形状の投光スポットとx軸とが成す角度が「0°」から「90°」まで増加し、線分形状の投光スポットは、左回りに回転する。また、投光スポットのx軸方向(水平方向)の長さdxと、投光スポットのy軸方向(水平方向)の長さdyとの比(以下、dx/dy値という)は、図2(e)に示すように始点から投光スポットまでの距離Lと反比例し、図2(f)に示すように始点から投光スポットまでの距離Lの逆数と正比例する。
尚、DOE130は、平行光生成部120で生成されたx軸に平行な偏平面を形成する平行ビームから、平行ビームがz軸方向に進行するにつれて偏平面とx軸とが成す角度が減少し(つまり、右回りにねじれ)、z軸方向に「4m」進行した位置で偏平面とx軸とが成す角度が「-90°」となるような、右回転を行うねじれビームを生成してもよい。
つまり、DOE130は、座標(-5, 0, 0)で表される始点に入射されたz軸方向に進行するビームを、DOE130の回折領域130aによって、座標(0, +5, 4000)で表される終点へ向かう方向に進行方向を変更され、座標(-4, 0, 0)から(+5, 0, 0)に入射されたビームは、DOE130によって、座標(0, +5, 4000)をy座標値「-1」、「-2」、「-3」、「-4」、「-5」、「-6」、「-7」、「-8」、「-9」、及び「-10」だけシフトさせた座標値で表される終点へ向かう方向に進行方向を変更させても良い。
図3(a)の撮像部140は、例えば、デジタルカメラで構成され、図1に示すように、光軸LAがz軸と略平行となり、主走査方向がx軸と平行となり、かつ副走査方向がy軸と平行となるように設置されている。撮像部140は、DOE130から対象物に対してねじれビームが出射されると、制御部110により制御されて、ねじれビームによって対象物上に形成される投光スポットを撮像する。
図3(a)の制御部110は、例えば、図3(b)に示すように、CPU(Central Processing Unit)110a、ROM(Read Only Memory)110b、RAM(Random Access Memory)110c、ハードディスク100d、及び入出力ポート(以下、I/Oポートという)100eを備える。
CPU110aは、ROM110b又はハードディスク100dに保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、測距装置100を含むプロジェクタ190の全体制御を行う。RAM110cは、CPU110aによるプログラムの実行時において、処理対象とする情報(データ)を一時的に記憶する。
ハードディスク100dは、画像を表す画像データ、プログラム、及びプログラムの実行時に参照される各種のデータテーブルを記憶している。ハードディスク100dが記憶するデータテーブルは、図2(f)に示すような投光スポットのdx/dy値を表す情報と、始点から投光スポットまでの距離の逆数1/Lを表す情報とを対応付けた複数の情報を保存した距離テーブルを含む。I/Oポート100eは、制御部110と接続する各部との間でデータの入出力を行う。
制御部110は、図3(b)に示したハードウェアを用いて、図5に示すような画像投影処理を実行することで、図3(c)に示すような投光制御部111、撮像制御部112、撮像画像取得部113、投光スポット検出部114、傾き検出部115、情報記憶部116、距離測定部117、及び投影制御部119として機能する。
図5の画像投影処理を開始すると、図3(c)の投光制御部111は、図3(a)の平行光生成部120に対してDOE130へ入射する平行光を生成させることで、DOE130から対象物に対してねじれビームを投光させる投光制御を開始する(ステップS01)。次に、図3(b)の撮像制御部112は、ねじれビームが投光された対象物を撮像するように、図3(a)の撮像部140を制御する(ステップS02)。その後、撮像画像取得部113は、ねじれビームが投光された対象物を表す撮像画像を撮像部140から取得する(ステップS03)。
その後、投光スポット検出部114は、撮像画像を構成する画素値の明度に基づいて、撮像画像に表された投光スポットを検出する(ステップS04)。次に、傾き検出部115は、検出した投光スポットの主走査方向の長さ及び副走査方向の長さを検出した後に、検出した主走査方向の長さをdxとし、検出した投光スポットの副走査方向の長さをdyとして、dx/dy値を算出する(ステップS05)。
次に、距離測定部117は、情報記憶部116が記憶する上記の距離テーブルから、ステップS05で算出されたdx/dy値を表す情報と対応付けられた距離の逆数を表す情報を検索し、検索された情報で表される値の逆数を算出することで、対象物との距離を測定する(ステップS06)。その後、投光制御部111は、平行光生成部120に対して平行光の生成を終了するように制御することで、投光制御を終了する(ステップS07)。
次に、投影制御部119は、ステップS06で測定された距離に基づいて、焦点を対象物であるスクリーンへ合わせるように、図3(a)の投影部192を制御する焦点制御を行う(ステップS08)。その後、投影制御部119は、入力部191から入力された操作信号により指定された画像を投影するように投影部192を制御する画像投影制御を行った後に(ステップS09)、画像投影処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、DOE130に形成された回折格子は、x軸と平行な偏平面を形成しながらz軸の方向へ進行する平行光の進行方向を、z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、偏平面のx軸と成す回転角度が所定の角度となるように変更する。このため、DOE130は、例えば、シリンドリカルレンズと比べて小型かつ低価格でありながら、x軸に平行な偏平面を形成する平行光(平行ビーム)を入射されると、x軸と成す偏平面の回転角度がDOE130との距離に応じて変化する偏平光(つまり、ねじれビーム)を出射できる。よって、距離を測定する対象である対象物に対して出射光により形成される線分形状の投光スポットのx軸と成す回転角度を、DOE130との距離に応じて変化させることができる。よってこれらの構成によれば、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、従来と同等の精度で対象物との距離を測定できる。
また、これらの構成によれば、DOE130が有する回折領域130aから130kの内で、原点からx軸の方向に離れた位置に形成された回折領域ほど、z軸の方向に進む入射光(入射ビーム)の進行方向を、終点のy座標が大きくなる方向又はy座標が小さくなる方向へ変更する。このため、DOE130は、x軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、偏平面の両端におけるy座標値の差異がDOE130との距離に応じて変化する偏平光を出射できる。よって、測距の対象物に対して出射光により形成される線分形状の投光スポットの両端におけるy座標値の差異をDOE130との距離に応じて変化させることができるので、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、投光スポットが有する両端のy座標値の差異に基づいて、対象物との距離を測定できる。特に、DOE130は、x軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、DOE130との距離が長くなる程、偏平面の両端におけるy座標値の差異が増加する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、DOE130との距離が長くなり、例えば、撮影画像に表された投光スポットが小さくなったとしても、投光スポットが有する両端のy座標値の差異が増加するので、対象物との距離を精度良く測定できる。
さらに、これらの構成によれば、DOE130が有する回折領域130aから130kの内で、原点からx軸の方向に離れた位置に形成された回折領域ほど、z軸の方向に進む入射光(入射ビーム)の進行方向を、終点のy座標が大きくなる方向であって、かつ終点のx座標が始点のx座標よりも小さくなる方向、又はy座標が小さくなる方向であって、かつ終点のx座標が始点x座標よりも小さくなる方向へ変更する。このため、DOE130は、x軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、偏平面の両端におけるx座標値の差異とy座標値の差異との双方がDOE130との距離に応じて変化する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、投光スポットが有する両端のx座標値の差異とy座標値の差異との双方に基づいて、対象物との距離を測定できる。特に、DOE130は、x軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、DOE130との距離が長くなる程、偏平面の両端におけるx座標値の差異が減少し、かつy座標値の差異が増加する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、DOE130との距離が長くなり、例えば、撮影画像に表された投光スポットが小さくなったとしても、投光スポットが有する両端のx座標値の差異に対するy座標値の差異の割合が増加(y座標値の差異に対するx座標値の差異の割合が減少)するので、対象物との距離を精度良く測定できる。
(実施形態1の変形例1)
実施形態1において、平行光生成部120は、LDと、シリンドリカル凹レンズと、シリンドリカル凸レンズとで構成されるとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、例えば、平行光生成部120は、図6に示すように、z軸方向にレーザービームを発光するLD121と、レーザービームのx軸方向の幅を拡張するラインジェネレータDOE122と、幅を拡張されたレーザービームから平行ビームを生成する平凸レンズ123とで構成されても良い。この構成によれば、平行光生成部120は、2つのシリンドリカルレンズでなくラインジェネレータDOEと平凸レンズとで構成されるため、容易に小型化及び低価格化できる。
(実施形態1の変形例2)
実施形態1において、DOE130は、複数の回折領域130aから130kをx軸方向に有するとして説明した。このDOE130は、複数の回折領域130pから130zをy軸方向にさらに有し、回折領域130pから130zは、図4(c)に示すように、始点が原点からy軸の正方向に離れた回折領域ほど、z軸の方向に進む入射光の進行方向を、終点のx座標が小さくなり、かつ終点のy座標が始点のy座標よりも小さくなる方向(又は終点のx座標が大きくなり、かつ終点のy座標が始点のy座標よりも小さくなる方向)へ変更しても良い。この場合、進行方向を変更されたビームにより投影される投光スポットは、DOE130から離れるにつれて左回り(又は右回り)に回転する。
これらの構成によれば、DOE130に形成された回折格子は、y軸と平行な偏平面を形成しながらz軸の方向へ進行する平行光の進行方向を、z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、偏平面のy軸と成す回転角度が所定の角度となるように変更する。このため、DOE130は、例えば、シリンドリカルレンズと比べて小型かつ低価格でありながら、y軸に平行な偏平面を形成する平行光(平行ビーム)を入射されると、y軸と成す偏平面の回転角度がDOE130との距離に応じて変化する偏平光(つまり、ねじれビーム)を出射できる。よって、距離を測定する対象である対象物に対して出射光により形成される線分形状の投光スポットのy軸と成す回転角度を、DOE130との距離に応じて変化させることができる。よってこれらの構成によれば、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、従来と同等の精度で対象物との距離を測定できる。
またこれらの構成によれば、DOE130が有する回折領域130pから130zの内で、原点からy軸の正方向に離れた位置に形成された回折領域ほど、z軸の方向に進む入射光(入射ビーム)の進行方向を、終点のx座標が小さくなる方向へ変更する。このため、DOE130は、y軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、偏平面の両端におけるx座標値の差異がDOE130との距離に応じて変化する偏平光を出射できる。よって、測距の対象物に対して出射光により形成される線分形状の投光スポットの両端におけるx座標値の差異をDOE130との距離に応じて変化させることができるので、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、投光スポットが有する両端のx座標値の差異に基づいて、対象物との距離を測定できる。特に、DOE130は、y軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、DOE130との距離が長くなる程、偏平面の両端におけるx座標値の差異が増加する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、DOE130との距離が長くなり、例えば、撮影画像に表された投光スポットが小さくなったとしても、投光スポットが有する両端のx座標値の差異が増加するので、対象物との距離を精度良く測定できる。
さらに、これらの構成によれば、DOE130が有する回折領域130pから130zの内で、原点からy軸の方向に離れた位置に形成された回折領域ほど、z軸の方向に進む入射光(入射ビーム)の進行方向を、終点のx座標が大きくなる方向であって、かつ終点のy座標が始点y座標よりも小さくなる方向、又はx座標が小さくなる方向であって、かつ終点のy座標が始点y座標よりも小さくなる方向へ変更する。このため、DOE130は、y軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、偏平面の両端におけるy座標値の差異とx座標値の差異との双方がDOE130との距離に応じて変化する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、小型かつ低価格であるにも関わらず、投光スポットが有する両端のy座標値の差異とx座標値の差異との双方に基づいて、対象物との距離を測定できる。特に、DOE130は、y軸に平行な所定幅の偏平面を形成する平行光を入射されると、DOE130との距離が長くなる程、偏平面の両端におけるy座標値の差異が減少し、かつx座標値の差異が増加する偏平光を出射できる。よって、測距装置100は、DOE130との距離が長くなり、例えば、撮影画像に表された投光スポットが小さくなったとしても、投光スポットが有する両端のy座標値の差異に対するx座標値の差異の割合が増加(x座標値の差異に対するy座標値の差異の割合が減少)するので、対象物との距離を精度良く測定できる。
(実施形態1の変形例3)
本実施形態において、測距装置100は、プロジェクタ190に搭載され、プロジェクタ190は、測距装置100が測定したスクリーンまでの距離に基づいてスクリーンに焦点を合わせるとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、測距装置100は、例えば、モーションキャプチャに搭載され、モーションキャプチャは、測距装置100が測定した対象物までの距離の変化に基づいて、対象物の動作を取得しても良い。コンピュータゲーム機におけるジェスチャー認識などがこれに相当する。また、測距装置100は、例えば、ロボットに搭載され、ロボットの視覚センサとして機能しても良い。さらに、測距装置100は、人体などの物体を検知する検知センサに搭載され、検知センサは、測距装置100が測定した対象物までの距離が所定値よりも近くなった場合に、人物又は物体の存在を検知しても良い。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明を行う。本発明の実施形態2に係る測距装置200は、図7に示すように、入射された1つの偏平ビームを12個のねじれビームに分岐させる多点分岐回折格子が形成されたDOE203を備える。この測距装置200は、12個のねじれビームによって対象物に形成された12個の投光スポットの傾きに基づいて、対象物上に形成された投光スポット上の12個の点との距離を計測する。尚、実施形態1と共通する構成については説明を省略する。
実施形態2に係る測距装置200は、実施形態1の測距装置100と同様に、図8(a)に示すような制御部210、平行光生成部220、DOE230、及び撮像部240で構成され、入力部291及び投影部292を有するプロジェクタ290に搭載されている。尚、平行光生成部220及び撮像部240については説明を省略する。また、制御部210について説明する前に、DOE230について説明する。
DOE230は、図9(a)に示すように、x方向に並んだ11個の回折領域230aから230kを有する。回折領域230aから230eについて説明する前に、原点の位置に形成された回折領域230fについて説明する。
回折領域230fには、図9(b)に示すように、複数の繰返領域RRfがタイル状に(つまり、互いに隣接して)形成されている。この繰返領域RRfには、例えば、通常照射されるレーザービームの径よりも十分に小さいピッチで並んでいる。繰返領域RRfには、図9(c)に示すような12個の要素領域AfからLfがタイル状に形成されている。この繰返領域RRfを構成する要素領域AfからLfは、図10(a)に示すように、z軸方向へ進行するレーザービームが入射された場合に出射するビームの方向がそれぞれ異なる12種類の回折格子が形成されている。
具体的には、要素領域Afは、図10(a)及び図10(c)に示すように始点が原点である場合に、出射するレーザービームの進行方向を、図10(b)及び図10(c)に示すような座標値(-1500, 1000, 4000)で表される終点EAfに向かう方向へ変更する。同様に、要素領域Bfは、始点が原点である場合に、出射するレーザービームの進行方向を、座標値(-500, 1000, 4000)で表される終点EBfに向かう方向へ変更する。さらに、要素領域Cf及びDfは、レーザービームの進行方向を、終点EBfをx座標値「1000」及び「2000」だけそれぞれシフトさせた終点ECf及びEDfに向かう方向へそれぞれ変更する。
また、要素領域EfからHfは、レーザービームの進行方向を、終点EAfからEDfをそれぞれy座標値「-1000」だけシフトさせた終点EEfからEHfに向かう方向へそれぞれ変更し、要素領域IfからLfは、レーザービームの進行方向を、終点EAfからEDfをそれぞれy座標値「-2000」だけシフトさせた終点EIfからELfに向かう方向へそれぞれ変更する。
図9(a)に示す回折領域230aから230e及び230gから230kは、既に説明した回折領域230fと同様に、それぞれ不図示の繰返領域RRaからRRe及びRRgからRRkを複数有する。また、繰返領域RRaからRRe及びRRgからRRkは、それぞれ不図示の要素領域AaからLa、AbからLb、AcからLc、AdからLd、AeからLe、AgからLg、AhからLh、AiからLi、AjからLj、及びAkからLkを有する。
ここで、これらの領域AaからLkを識別するために、図11(a)の表に示すような回折領域インデックスと要素領域インデックスとを用いる。回折領域インデックスとは、要素領域を含む回折領域を識別するインデックスである。例えば、要素領域Aaは回折領域230aに含まれるため、要素領域Aaの回折領域インデックスは「a」であり、要素領域Abは回折領域230bに含まれるため、要素領域Abの回折領域インデックスは「b」である。また、要素領域インデックスとは、繰返領域における要素領域の位置を識別するインデックスである。例えば、要素領域Aaの位置は、図9(c)に示す繰返領域RRfにおける要素領域Afに相当する位置であるため、要素領域Aaの要素領域インデックスは「A」であり、要素領域Baは、図9(c)に示す繰返領域RRfにおける要素領域Bfに相当する位置であるため、要素領域Baの要素領域インデックスは「B」である。
この回折領域インデックスと要素領域インデックスとを用いると、上記の要素領域AaからLkの始点は、図11(b)から(d)に示すようなx座標値、y座標値、及びz座標値で表される。つまり、領域Aa及びLkの始点の位置は、座標値(-5, 0, 0)及び座標値(5, 0, 0)でそれぞれ表される。
また、上記の領域AaからLkを通過したレーザービームの終点は、図12(a)から(c)にそれぞれ示すようなx座標値、y座標値、及びz座標値で表される。つまり、図12(a)に示すように、同じ要素領域インデックスで識別される要素領域(つまり、繰返領域における相対位置がそれぞれ同じ要素領域)は、回折領域インデックスが異なっても(つまり、要素領域を含む回折領域が異なっても)、入射ビームの進行方向を、同じx座標値の終点へ向かう方向へ変更する。このため、要素領域AaからLkの終点の位置を表すx座標値は、「-1500」、「-500」、「+500」、及び「+1500」という4個の座標値の内いずれかとなる。
これに対して、図12(b)に示すように、同じ要素領域インデックスで識別される要素領域は、回折領域インデックスがアルファベット順において遅いインデックスとなる程(つまり、図11(b)に示すように、始点のx座標が大きくなる程)、入射ビームの進行方向を、より大きなy座標値の終点へ向かう方向へ変更する。このため、要素領域AaからLkの終点を表すy座標値は、「995から1005」、「-5から+5」、及び「-1005から-995」という3つの座標範囲のいずれかに含まれる。
よってこれらの構成によれば、x軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、DOE230は、x軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化するねじれビームを、終点のx座標が「-1500」となる方向と、「-500」となる方向と、「+500」となる方向と、「+1500」となる方向との少なくとも4方向に分割して出射できる。
またこれらの構成によれば、x軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、DOE230は、x軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化するねじれビームを、終点のy座標が「995から1005」に含まれる方向と、「-5から+5」に含まれる方向と、「-1005から-995」に含まれる方向との少なくとも3方向に分割して出射できる。
つまり、要素領域AaからLkの終点は、終点のx座標及びy座標に基づいて12個のパターンに分類される。つまり、回折領域素子230は、図7に示すように、x軸と平行な偏平面を形成するコヒーレントな平行ビームを入射されると12個の左回りのねじれビームを12方向に対して出射できる。
尚、要素領域AaからLkにおける始点と終点とのx座標の差異(つまり、方向比)、y座標の差異、及びz座標の差異は、図13(a)から図13(c)に示すような値となり、これらの差異を用いて算出される方向余弦l、m、及びnは、図14(a)及び(b)並びに図15に示すような値となる。
次に、図8(a)を再度参照して、実施形態2に係る測距装置200について説明を続ける。図8(a)の制御部210は、図16に示すような画像投影処理を実行することで、図8(b)に示すような投光制御部211、撮像制御部212、撮像画像取得部213、投光スポット検出部214、傾き検出部215、情報記憶部216、距離測定部217及び投影制御部219としてだけでなく、距離画像生成部218a及び投影画像補正部218bとして機能する。
図16の画像投影処理を開始すると、投光制御部211は、投光制御を開始して、12個のねじれピームを対象物に対して投光させる(ステップS11)。次に、撮像制御部212は、撮像制御を行うことで、対象物上に形成された12個の投光スポットを、図8(a)の撮像部240に対して撮像させる(ステップS12)。その後、撮像画像取得部213は、撮像部240から撮像画像を取得する(ステップS13)。
その後、投光スポット検出部214は、撮像画像を構成する画素値の明度に基づいて、撮像画像に表された12個の投光スポットを検出する(ステップS14)。次に、傾き検出部215は、検出した12個の投光スポットそれぞれに対してdx/dy値を算出する(ステップS15)。
次に、距離測定部217は、ステップS15で算出された12個のdx/dy値に対して、それぞれと対応付けられた距離の逆数を、情報記憶部216が記憶する上記の距離テーブルから検索した後に、検索された値の逆数を算出することで、対象物上の投光スポットが形成された12個の点との距離をそれぞれ測定する(ステップS16)。尚、距離画像生成部218aは、測定された12個の距離を画素値とした距離画像を生成する。その後、投光制御部211は、投光制御を終了する(ステップS17)。
次に、投影制御部219は、ステップS16で測定された対象物上の12個の点との距離(つまり、距離画像で表される距離)の内で、最も中心に位置する点との距離に基づいて、焦点を対象物であるスクリーンへ合わせるように、図8(a)の投影部292を制御する焦点制御を行う(ステップS18)。その後、投影制御部219は、測定された12個の点との距離に基づいて、投影部292の光軸に対するスクリーンの傾斜角度を算出する(ステップS19)。具体的には、ステップS09で算出されるスクリーンの傾斜角度は、スクリーンの水平方向と投影部292の光軸とが成す角度と、スクリーンの垂直方向と投影部292の光軸とが成す角度とを含む。
その後、投影画像補正部218bは、ステップS09で算出された傾斜角度を用いて、スクリーンに投影される画像の歪みをキャンセルする歪み補正行列を算出する(ステップS20)。具体例としては、投影画像補正部218bは、特許文献である特許4380557号公報に開示されているような台形補正を行う補正行列を算出する。次に、投影画像補正部218bは、スクリーンへ投影する投影画像を、ステップS20で算出された補正行列を用いて補正する(ステップS21)。次に、投影制御部219は、補正された投影画像をスクリーンへ投影する投影制御を行った後に(ステップS22)、画像投影処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、DOE230で分割された平行ビームにより対象物上に形成される複数の投光スポットのx軸に対する傾きに基づいて、対象物上における投光スポットが形成された複数の点との距離を測定する。よって、例えば、TOF(Time of Flight)型のセンサのように、特殊で高価なCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ又はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)スキャナを測距装置200は必要としないため、小型及び安価であるにも関わらず、対象物上の複数の点との距離を測定して、距離画像を生成できる。
(実施形態2の変形例1)
実施形態2においては、DOE230の繰返領域RRaからRRkが有する同じ要素領域インデックスで識別される要素領域は、回折領域インデックスがアルファベット順において遅いインデックスとなる程(つまり、図11(b)に示すように、始点のx座標が大きくなる程)、入射ビームの進行方向を、より大きなy座標値の終点へ向かう方向へ変更するため、複数の左回りのねじれビームを出射するとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、DOE230は、繰返領域RRaからRRk(以下、左繰返領域RRaからRRkという)に代えて右繰返領域RRa’からRRk’を有し、右繰返領域RRa’からRRk’が有する同じ要素領域インデックスで識別される要素領域は、回折領域インデックスがアルファベット順において遅いインデックスとなる程(つまり、図11(b)に示すように、始点のx座標が大きくなる程)、入射ビームの進行方向を、より小さなy座標値の終点へ向かう方向へ変更し、複数の右回りのねじれビームを出射する構成を採用できる。
(実施形態2の変形例2)
実施形態2及び実施形態2の変形例1において、DOE230は、x軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、x軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化する右回転又は左回転のねじれビームを、終点のx座標が「-1500」となる方向と、「-500」となる方向と、「+500」となる方向と、「+1500」となる方向との少なくとも4方向に分割して出射する構成を採用できる。またこの構成において、DOE230は、x軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、DOE230は、x軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化する右回転又は左回転のねじれビームを、終点のy座標が「995から1005」に含まれる方向と、「-5から+5」に含まれる方向と、「-1005から-995」に含まれる方向との少なくとも3方向に分割して出射するとして説明した。
しかしこれに限定される訳ではなく、DOE230は、y軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、y軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化する右回転又は左回転のねじれビームを、終点のy座標が「-1500」となる方向と、「-500」となる方向と、「+500」となる方向と、「+1500」となる方向との少なくとも4方向に分割して出射する構成を採用できる。またこの構成において、DOE230は、y軸に平行な偏平面を形成する平行ビームを入射されると、DOE230は、y軸と成す偏平面の回転角度がDOE230との距離に応じて変化する右回転又は左回転のねじれビームを、終点のx座標が「995から1005」に含まれる方向と、「-5から+5」に含まれる方向と、「-1005から-995」に含まれる方向との少なくとも3方向に分割して出射する構成を採用できる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明を行う。本発明の実施形態3に係る測距装置300は、図17に示すように、DOE330を用いて1つの偏平ビームを、6個の右ねじれビームと、6個の左ねじれビームとに分割する。
DOE330が出射する右ねじれビームは、ビームの進行方向に向かって、所定の割合で右回り(つまり、時計回り)に偏平面がねじれるビームである。このため、右ねじれビームの投光スポット(以下、右投光スポットという)は、図18(a)から(d)に示すように、右ねじれビームが進行するにつれて、所定の割合で右回りに回転し、x軸の正方向と成す角が180°から90°へ減少する。
これに対して、DOE330が出射する左ねじれビームは、ビームの進行方向に向かって、右ねじれビームと同じ割合で左回り(つまり、反時計回り)に偏平面がねじれるビームである。このため、左ねじれビームの投光スポット(以下、左投光スポットという)は、図19(a)から(d)に示すように、左ねじれビームが進行するにつれて、右ねじれビームと同じ所定の割合で左回りに回転し、x軸の正方向と成す角が0°から90°へ増加する。
実施形態3の測距装置300は、6個の右投光スポットの傾きと、6個の左投光スポットの傾きとを検出すると共に、検出された右投光スポットの傾きと左投光スポットの傾きとの組み合せを用いて12個の傾きを補正した後に、補正後の傾きに基づいて対象物上の12個の点との距離を計測する。尚、実施形態2と共通する構成については説明を省略する。
実施形態3に係る測距装置300は、実施形態2の測距装置200と同様に、図20(a)に示すような制御部310、平行光生成部320、DOE330、及び撮像部340で構成され、入力部391及び投影部392を有するプロジェクタ390に搭載されている。
図20(a)の制御部310は、図21(a)に示すような画像投影処理を実行することで、図20(b)に示すような投光制御部311、撮像制御部312、撮像画像取得部313、投光スポット検出部314、傾き検出部315a、情報記憶部316、距離測定部317、距離画像生成部318a、投影画像補正部318b、及び投影制御部319としてだけでなく、誤差除去部315bとして機能する。
図21(a)の画像投影処理が開始されると、図20(b)の投光制御部311、撮像制御部312、撮像画像取得部313、投光スポット検出部314、及び傾き検出部315aは、図16のステップS11からS15までの処理と同様の処理を実行する(ステップS31からS35)。次に、誤差除去部315bは、ステップS35で検出された傾きを表すdx/dy値から誤差を除去する、図21(b)に示すような誤差除去処理を実行する。
図21(a)の画像投影処理を開始すると、誤差除去部315bは、12個のdx/dy値を用いて、12個の投光スポットがx軸の正方向と成す傾き角度をそれぞれ算出する(ステップS51)。具体例としては、誤差除去部315bは、dx/dy値から正接(つまり、タンジェント)を算出した後に、逆正接関数(つまり、アークタンジェント)を用いて投光スポットの傾き角度を算出する。
次に、誤差除去部315bは、6個の右投光スポットから1つの右投光スポットを選択した後に、選択した右投光スポットから撮像画像において最も距離が近い左投光スポットを特定する。その後、誤差除去部315bは、選択した右投光スポットと、特定した左投光スポットとをペアとして、右投光スポットと左投光スポットとの組み合せを取得する(ステップS52)。
ここで、DOE330が出射する右ねじれビームの偏平面は、左ねじれビームの偏平面と同じ割合で、左ねじれビームと逆方向(つまり、右回り)にねじれるため、図20(a)の撮像部340における主走査方向とx軸とが誤差なく平行であれば、右投光スポットの傾き角度と、左投光スポットの傾き角度とは、以下の式(1)で表される。
右投光スポットの傾き角度=180°−左投光スポットの傾き角度・・・(1)
このため、撮像部340における主走査方向とx軸との平行度の誤差(以下、平行度誤差という)を、主走査方向とx軸の正方向とが成す角度で表すと、以下の式(2)を用いて表される。
平行度誤差=右投光スポットの傾き角度−(180°−左投光スポットの傾き角度)・・・(2)
よって、誤差除去部315bは、上記の式(2)に対して、ステップS51で算出された傾き角度を代入することで、平行度誤差を特定する(ステップS53)。その後、誤差除去部315bは、ステップS51で算出された傾き角度から平行度誤差を除去した後に、平行度誤差を除去された傾き角度を用いて6個の右投光スポットのdx/dy及び6個の左投光スポットのdx/dyを再算出する(ステップS54)。その後、誤差除去部315bは、誤差除去処理の実行を終了する。
図21(a)のステップS36の処理が終了すると、図20(b)の距離測定部317は、図21(b)のステップS54で再算出された12個のdx/dy値を用いて、対象物上の投光スポットが形成された12個の点との距離をそれぞれ測定する(ステップS36)。尚、距離画像生成部318aは、測定された12個の距離を画素値とした距離画像を生成する。その後、投光制御部211は、投光制御を終了する(ステップS37)。
その後、投影画像補正部318b及び投影制御部319は、図16のステップS18からS22と同様の処理を実行した後に(ステップS39からS43)、画像投影処理の実行を終了する。
これらの構成によれば、検出された右投光スポットの傾きと左投光スポットの傾きとに基づいて、検出された右投光スポットの傾きと左投光スポットの傾きとから検出誤差を除去するため、例えば、撮像部340の主走査方向とx軸との平行度に誤差がある場合や、DOE230の回折方向に誤差がある場合であっても、精度良く対象物上の点との距離を測定できる。
(実施形態4)
次に、実施形態4について説明を行う。本発明の実施形態4に係る測距装置は、図22に示すように、DOE430を用いて1つの偏平ビームを、12個の左右重畳ねじれビームに分割する。
DOE430が出射する左右重畳ねじれビームは、右ねじれビームと左ねじれビームとが重畳されたもので、その投光スポット(以下、左右重畳投光スポットという)がx軸(又はy軸)と成す角度は、図23(a)から(d)に示すように左右重畳ねじれビームが進行するにつれて所定の割合で変化する。
DOE430が出射する左右重畳ねじれビームを構成する2つのねじれビーム(つまり、右ねじれビームと左ねじれビームと)は、実施形態3と同様に、同じ所定の割合で互いに逆方向に偏平面がねじれるため、左右重畳投光スポットの形状は、y軸と平行な直線に対して常に略線対称になり、この性質は平行度補正に利用される。
DOE430は、図24(a)に示すように、x方向に並んだ11個の回折領域430aから430kを有する。回折領域430aから430eについて説明する前に、原点の位置に形成された回折領域430fについて説明する。
回折領域430fには、図24(b)に示すように、実施形態2で説明した左ねじれビームを出射するために用いられる複数の左繰返領域RRfと、実施形態2の変形例1で説明した右ねじれビームを出射するために用いられる複数の右繰返領域RRf’とが、所定の割合でタイル状に形成されている。尚、左繰返領域RRf及び右繰返領域RRf’は、例えば、通常照射されるレーザービームの径よりも十分に小さいピッチで並んでいる。また、x軸方向及びy軸方向に1領域(又は複数領域)毎に交互に(つまり、チェッカー状:市松模様状に)形成されているとして説明するが、これに限定される訳ではない。例えば、左繰返領域RRfと右繰返領域RRf’とは、x軸方向のみ1領域(又は複数領域)毎に交互に(つまり、ストライプライン状に)形成されていても良いし、y軸方向のみ1領域(又は複数領域)毎に交互に(つまり、ボーダーライン状に)形成されていても良い。
図24(a)に示す回折領域430aから430e及び430gから430kは、既に説明した回折領域430fと同様に、それぞれ不図示の左繰返領域RRaからRRe及びRRgからRRkと、左繰返領域RRa’からRRe’及びRRg’からRRk’とを複数有する。
ここで、実施形態3に係る測距装置では、ペアとされる右投光スポットを形成する右ねじれビームの進行方向と、左投光スポットを形成する左ねじれビームの進行方向とがそれぞれ異なるため、DOE430から右投光スポットまでの距離とDOE430から左投光スポットまでの距離とがそれぞれ異なる場合があり、そのような場合には平行度補正が正しく行われない可能性がある。しかし、実施形態4に係る測距装置の構成によれば、左右重畳投光スポットを形成する左右重畳ねじれビームの進行方向は1つの方向であるため(つまり、左右重畳ねじれビームを構成する左ねじれビームの進行方向と右ねじれビームの進行方向とは同じ又は略同一である)、DOE430から左右重畳投光スポットまでの距離も1つであり(つまり、DOE430から左右重畳投光スポットを構成する左投光スポットまでの距離と右投光スポットまでの距離とは同じ又は略同一であるため)、平行度補正を実施形態3と比較してより正確に行える。
(実施形態5)
次に、実施形態5について説明を行う。本発明の実施形態5に係る測距装置が有する平行光生成部は、図25に示すように、x軸に平行な偏平面を形成するz軸方向に進行する偏平ビームと、y軸に平行な偏平面を形成するz軸方向に進行する偏平ビームとを生成する。
また、実施形態5の測距装置が有するDOE530は、x軸に平行な偏平面を形成する偏平ビームを12個の左ねじれビーム(以下、第1左ねじれビームという)に分割し、y軸に平行な偏平面を形成する偏平ビームを12個の左ねじれビーム(以下、第2左ねじれビームという)に分割する。また、DOE530は、それぞれの第1左ねじれビーム(又は第2左ねじれビーム)の進行方向を、第2左ねじれビーム(又は第1左ねじれビーム)に重畳される(例えば、交差する)方向に変化させる。このため、図26(a)から(d)に示すように、投光面がz軸方向にDOE530から離れても、第1左ねじれビームの投光スポット(以下、第1左投光スポットという)と、第2左ねじれビームの投光スポット(以下、第2左投光スポットという)とは、互いに重畳(交差)し続ける。また、DOE530が出射する第1左ねじれビームと第2左ねじれビームとは、同じ所定の割合で偏平面が同方向にねじれるため、第1左投光スポットと第2左投光スポットとが成す角度が一定のまま変化しない。
このため、実施形態5の測距装置は、第1左投光スポット(又は第2左投光スポット)を撮像画像から検出すると、検出した投光スポットと撮像画像において所定の角度で交差する第2左投光スポット(又は第1左投光スポット)を検出する。
これらの構成によれば、例えば、実施形態4のように、投光面とDOE430との距離によって、重なり合う投光スポットが互いに成す角度が変化しないので、第1左投光スポット(又は第2左投光スポット)を検出しさえすれば、第2左投光スポット(又は第1左投光スポット)を容易に検出できる。
その後、実施形態5の測距装置は、互いに重なり合う第1左投光スポットと第2左投光スポットとをペアとする。次に、測距装置は、ペアを構成する第1左投光スポットの傾きに基づいて対象物における第1左投光スポット上の点とDOE530との距離、及びペアを構成する第2左投光スポットの傾きに基づいて対象物における第2左投光スポット上の点とDOE530との距離とを算出する。その後、測距装置は、2つの距離の平均値を、第1左投光スポットと第2左投光スポットとの交点とDOE530との距離とする。その後、測距装置は、12個のペアについてペアを構成する第1左投光スポットと第2左投光スポットとの交点とDOE530との距離を算出することで、距離画像を生成する。
これらの構成によれば、交差する2つの投光スポットのx軸に対する傾きに基づいて、対象物上における投光スポットの交点との距離を測定するため、1つの投光スポットの傾きのみに基づいて距離を測定する場合と比べて、距離の測定に用いられる情報量が2倍多いので、精度良く対象物上の複数の点との距離を測定できる。
尚、本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた測距装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の測距装置を本発明に係る測距装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した測距装置100、200、及び300などによる各機能構成を実現させるための測距プログラムを、既存の測距装置を制御するコンピュータ(CPUなど)が実行できるように適用することで、本発明に係る測距装置100として機能させることができる。また、本発明に係る測距方法は、上記実施形態で例示した測距装置100、200、及び300などを用いて実施できる。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
100,200,300・・・測距装置、110,210,310・・・制御部、110a・・・CPU、110b・・・ROM、110c・・・RAM、110d・・・ハードディスク、110e・・・I/Oポート、111,211,311・・・投光制御部、112,212,312・・・撮像制御部、113,213,313・・・撮像画像取得部、114,214,314・・・投光スポット検出部、115,215,315a・・・傾き検出部、116,216,316・・・情報記憶部、117,217,317・・・距離測定部、119,219,319・・・投影制御部、120,220,320・・・平行光生成部、130,230,330・・・回折光学素子(DOE)、140,240,340・・・撮像部、191,291,391・・・入力部、192,292,392・・・投影部、218a,318a・・・距離画像生成部、218b,318b・・・投影画像補正部、315b・・・誤差除去部

Claims (17)

  1. 原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
    前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、前記偏平面の前記x軸と成す角度が所定の角度となるようにねじる第1回折格子を備え
    当該第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する多点分岐回折格子である、
    ことを特徴とする回折光学素子。
  2. 前記第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、x座標に関して、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  3. 前記第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、y座標に関して、互いに異なる進行方向に進む複数の平行光に分割する、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の回折光学素子。
  4. 当該第1回折格子は、前記z軸の方向に進む入射光を、互いに異なる進行方向に進む3以上の平行光に分割する多点分岐回折格子である、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  5. 前記第1回折格子が形成された回折領域を前記x軸方向に複数有し、
    前記x軸方向の複数の回折領域は、原点から離れた位置に形成された領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光の進行方向を、原点から前記z軸の方向に所定の距離だけ進行した場合に到達する点のy座標に大きな変化を与えるように変更する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回折光学素子。
  6. 前記第1回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記x軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
    前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のy座標を大きくし、かつ前記点のx座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
    前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のy座標を小さくし、かつ前記点のx座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  7. 前記第1回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記x軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
    前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のy座標を小さくし、かつ前記点のx座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
    前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のy座標を大きくし、かつ前記点のx座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  8. 前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において、前記偏平面の前記y軸と成す角度が所定の角度となるようにねじる第2回折格子を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の回折光学素子。
  9. 前記第2回折格子が形成された回折領域を前記y軸方向に複数有し、
    前記y軸方向の複数の回折領域は、原点から離れた位置に形成された領域ほど、前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光の進行方向を、原点から前記z軸の方向に所定の距離だけ進行した場合に到達する点のx座標に大きな変化を与えるように変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  10. 前記第2回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記y軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記y軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
    前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記y軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のx座標を大きくし、かつ前記点のy座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
    前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のx座標を小さくし、かつ前記点のy座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  11. 前記第2回折格子が形成された複数の回折領域は、原点に対して前記y軸の正領域に形成された複数の正領域回折領域と、原点に対して前記x軸の負領域に形成された複数の負領域回折領域と、からなり、
    前記複数の正領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向に進む入射光が前記z軸の方向に所定の距離だけ進んだ場合に到達する点のx座標を小さくし、かつ前記点のy座標を小さくするように前記入射光の進行方向を変更し、
    前記複数の負領域回折領域は、原点から離れた位置の回折領域ほど、前記点のx座標を大きくし、かつ前記点のy座標を大きくするように前記入射光の進行方向を変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の回折光学素子。
  12. 原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
    前記x軸と平行な偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を生成する平行光生成手段と、
    前記平行光生成手段で生成された平行光で形成される偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において所定の角度となるように、前記平行光をねじる回折格子パターンが形成された回折光学素子と、
    距離の測定対象である対象物上に、前記回折光学素子でねじられた平行光によって形成された投光スポットを撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段で撮像された撮像画像から検出された投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記対象物との距離を測定する距離測定手段と、を備える、
    ことを特徴とする測距装置。
  13. 前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された前記x軸と平行な偏平面を形成する平行光を複数の平行光に分割し、かつ前記分割した平行光が形成する偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において前記所定の角度となるように、前記生成された平行光をねじり、
    前記撮像手段は、前記回折光学素子で分割された複数の平行光によって前記対象物上に形成された複数の投光スポットを撮像し、
    前記距離測定手段は、前記撮像手段で撮像された複数の投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記投光スポットが形成された前記対象物上の複数の点との距離を測定し、
    当該測距装置は、前記距離測定手段で測定された複数の距離に応じた複数の画素値を有する距離画像を生成する距離画像生成手段、をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項12に記載の測距装置。
  14. 前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された前記x軸と平行な偏平面を形成する平行光を第1平行光と第2平行光とに分割し、前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において、前記第1平行光が形成する偏平面の前記x軸の正方向を基準とした角度が前記所定の角度となり、かつ前記第2平行光が形成する偏平面の前記x軸の負方向を基準とした角度が前記所定の角度となるように、前記生成された平行光をねじり、
    前記撮像手段は、前記回折光学素子から出射された前記第1平行光により前記対象物上に形成された第1投光スポットと、前記第2平行光により前記対象物上に形成された第2投光スポットとを撮像し、
    当該測距装置は、
    前記撮像手段で撮像された撮像画像から、前記第1投光スポットの前記x軸に対する第1傾きと、前記第2投光スポットの前記x軸に対する第2傾きとを検出する傾き検出手段と、
    前記傾き検出手段で検出された第1傾きと第2傾きとに基づいて、前記第1傾きと前記第2傾きとの検出誤差を除去する誤差除去手段と、
    をさらに備え、
    前記距離測定手段は、前記誤差除去手段で誤差を除去された前記第1傾きと前記第2傾きとに基づいて、前記第1投光スポットが形成された前記対象物上の点との距離と、前記第2投光スポットが形成された前記対象物上の点との距離とを測定する、
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の測距装置。
  15. 前記回折光学素子は、前記第1平行光の偏平面と前記第2平行光の偏平面とが重畳するように、前記生成された平行光を回折させる、
    ことを特徴とする請求項14に記載の測距装置。
  16. 前記平行光生成手段は、前記y軸と平行な偏平面を形成し、前記z軸の方向へ進行する平行光をさらに生成し、
    前記回折光学素子は、前記平行光生成手段で生成された互いに直交する偏平面を形成しながら前記z軸の方向へ進行する平行光を、前記z軸の方向へ前記所定の距離だけ進行した位置において、前記互いに直交するそれぞれの偏平面の前記x軸と成す角度が所定の角度となるようにねじり、
    前記距離測定手段は、前記撮像手段で撮像された複数の互いに直交する投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記互いに直交する投光スポットが形成された前記対象物上の複数の点との距離を測定する、
    ことを特徴とする請求項12から15のいずれか1項に記載の測距装置。
  17. 原点、x軸、y軸、及びz軸からなる座標空間において、
    前記x軸と平行な偏平面を形成し、前記z軸の方向へ進行する平行光を生成する平行光生成ステップと、
    回折格子パターンが形成された回折光学素子が、前記平行光生成ステップで生成された平行光で形成される偏平面の前記x軸と成す角度が前記z軸の方向へ所定の距離だけ進行した位置において所定の角度となるように、前記平行光をねじる回折ステップと、
    撮像手段が、距離の測定対象とする対象物上に、前記回折ステップでねじられた平行光によって形成された投光スポットを撮像する撮像ステップと、
    前記撮像ステップで撮像された撮像画像から検出された投光スポットの前記x軸に対する傾きに基づいて、前記対象物との距離を測定する距離測定ステップと、を有する、
    ことを特徴とする測距方法。
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