JP2007121124A - Ccdカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】CCDカメラ式3次元形状測定機の測定精度保証時間を大幅に短縮することができる測定精度保証治具を提供すること。
【解決手段】精度保証治具本体1に、CCDカメラの焦点を合わせるための焦点合わせ部2と、測定可能全エリアの最外部に精度保証形状部3a〜3d,4a〜4dとを備え、精度保証された接触式3次元形状測定機で測定された測定データにより作成された3次元基準データと、CCDカメラ式3次元形状測定機により測定された測定精度保証治具の測定点群データとの差異を算出することにより、CCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、被測定物をCCDカメラで撮影し、撮影した画像データに基づき被測定物の3次元形状をデータ化する3次元形状測定機における精度保証のために使用する精度保証治具に関するものである。
従来、被測定物の3次元形状を測定する装置として3次元形状測定機があり、工業製品の形状検査や部品の仕上がり精度の検査などに広く利用されている。これら3次元形状測定機には、大別して接触式と非接触式とがあり、最近では、画像処理技術が飛躍的に進歩し、大容量の測定点群データを高速に取り扱うことがパソコンでも容易となったことから、CCDカメラを用いた非接触式3次元形状測定機(以下、CCDカメラ式3次元形状測定機という)への移行が進んでいる。
図12は従来のCCDカメラ式3次元形状測定機の概略構成図であり、5はCCDカメラ、6は縞模様投影機、7はカメラ本体、6aは被測定物51に縞模様投影機6から投影した縞模様、52はパソコン、53はディスプレー、54はCCDカメラ式3次元形状測定機、55はCCDカメラ式3次元形状測定機の測定データが処理可能な範囲である測定エリアである。
CCDカメラ式3次元形状測定機54を使用して被測定物51を測定する場合、被測定物51の表面にカメラ本体7に固定された縞模様投影機6によって縞模様6aを投影し、カメラ本体7に固定された縞模様投影機6より規定の距離を隔てて設置されたCCDカメラ5で縞模様6aを撮影し、撮影した画像データをパソコン52で演算処理し、測定点群データを作成する。測定点群データの1点1点は、X,Y,Zの3次元座標を持っており、この数値が測定値となる(以下、この測定値を測定点群データという)。
通常、CCDカメラ式3次元形状測定機54には、測定エリア55が存在し、この測定エリア55内に存在する被測定物51の3次元形状が点群データ化の対象形状となっている。
ところで、通常、3次元形状測定機において、各3次元形状測定機の製造メーカが提供する手段により定期的に測定精度の校正が行われるが、これらの3次元形状測定機により得られる測定点群データには、必ず測定誤差が含まれている。よって、信頼度の高い測定値を得るためには、測定誤差に対する考慮、すなわち測定精度の保証を行わなければならない。例えば、接触式3次元形状測定機の場合、その精度はJIS規格などにより定義されており、長さ標準器を活用し、測定距離(2次元)に対する保証を95%信頼限界にて定義している。
しかしながら、非接触式のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証方法に関して、JIS規格などにより明確な定義が確立されていないため、非接触式のCCDカメラ単体の分解能の精度を用いたり、長さに関する測定精度のみを用いて非接触式のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証を行うなど、CCDカメラ式3次元形状測定機のユーザにより異なった精度保証要因による精度保証が行われ、統一された精度保証要因による精度保証が行われていないのが現状であり、精度保証の互換性が低く、信頼性も十分でないという問題があった。
このため、CCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証要因を複合的に考慮し、JIS規格などにより精度保証された複数種類の標準治具(ゲージ)を使用して、信頼性の高い精度保証を統一された精度保証要因で行うことによるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証方法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
図13(a)〜(c)は特許文献1に記載された従来のCCDカメラ式3次元測定機の精度保証治具を示す図である。これら従来の精度保証治具61〜63を使用した従来の精度保証方法は、被測定物表面の画像をCCDカメラで撮影して、被測定物表面の3次元形状測定を行う精度保証方法であって、図13(a)に示す精度保証治具61は、平坦な斜面部の画像を取得して、測定点群データの間隔に基づき、CCDカメラの縦横高さ方向の分解能を測定する精度保証治具であり、図13(b)に示す精度保証治具62は、平坦な複数の平面を階段状に配置した平面部の画像を取得して、異なる2平面の高さ方向の測定精度を測定する精度保証治具であり、図13(c)に示す精度保証治具63は、円筒表面部の画像を取得して、曲面測定精度を測定する精度保証治具である。
これら従来の精度保証治具61,62,63を使用して、CCDカメラ式3次元形状測定機の複合的な測定精度を算出し、測定精度を保証するようにしている。
特開2002−221411号公報
しかしながら、前記従来技術における構成において、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定データが処理可能な範囲である測定エリア内での精度保証を行うには、以下に説明するような課題を有していた。
それは、CCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証を行うには、測定エリア内で測定される全ての点1点1点と、被測定物の形状との差異を保証する必要があることである。
図14はCCDカメラ式3次元形状測定機の前記従来の精度保証治具62による測定エリアの精度保証方法の説明図である。
図14に示すように、測定エリア全域における異なる2平面の高さ方向の精度保証を行うため、精度保証治具62を移動させながら、精度保証を行おうとした場合、撮影した位置における部分的な精度保証は可能であるが、従来の精度保証治具62を移動させながら精度保証した複数のエリアにまたがる、異なる2平面の高さ方向の精度保証を行うことが難しいため、測定エリア全域での精度保証を行うことは困難である。
同様の課題が前記他の従来の精度保証治具61,63を使用した場合にも存在しており、従来の精度保証治具61〜63では、測定エリア全域での精度保証することができず、部分的な精度保証しかできないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、CCDカメラ式3次元測定機の測定エリア全域での精度保証を行うことのできるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具を提供するものである。
前記目的を達成するために、本発明のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具は、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定データが処理可能な範囲である測定エリアの外周面で構成される多面体の頂点部で、かつ前記CCDカメラにより撮影可能な治具本体上の位置に配置された精度保証形状部を具備したものである。この構成によって、あらかじめJIS規格などにより精度保証された接触式3次元形状測定機を使用して精度保証形状部を測定し、得られた測定値を基に作成した3次元基準データとCCDカメラ式3次元形状測定機により測定された精度保証形状部の測定点群データとの照合を行い、3次元基準データと測定点群データとの差異を算出することにより、CCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証を行うことができる。
以上のように、本発明のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具によれば、測定エリアの外周面で構成される多面体の頂点部の精度保証形状部を測定することにより、測定エリア全域の精度保証を行うことが可能となる。さらには、複数の精度保証形状部がCCDカメラにより撮影可能な位置に配置していることにより、複数の精度保証形状部の撮影が同時に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具の外観斜視図であり、1は精度保証治具本体、2は焦点合わせ部、3a〜3dは上部の精度保証形状部、4a〜4dは下部の精度保証形状部である(以下、上部の精度保証形状部3a〜3dと下部の精度保証形状部4a〜4dとを併せて精度保証形状部3a〜4dと記す)。
図2は実施形態1における測定状態を示す斜視図であり、精度保証形状部3a〜4dは、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定データが処理可能な範囲である測定エリア55の外周面で構成される多面体の頂点部に設けられ、かつCCDカメラ5により撮影可能な位置に配置され、精度保証を行うために精度保証治具本体1上に設置した測定部である。
実施形態1では精度保証形状部が8個で構成された場合について説明する。
図3はCCDカメラ式3次元形状測定機による精度保証形状部の撮影概略図であり、5はCCDカメラ、6は縞模様投影機、7はカメラ本体、6aは縞模様投影機6から投影した縞模様、11はCCDカメラの撮影方向、13は精度保証形状部3a〜4d表面の点群データ化可能範囲、14は精度保証形状部における撮影可能範囲、15は精度保証形状部3a〜4d表面の点群データ化対象外範囲、16は点群データ化限界角度である。
図3に示すように、CCDカメラ5を使用して撮影する精度保証形状部3a〜4dには、CCDカメラ5により精度保証形状部における撮影が可能な撮影可能範囲14と、測定点群データの算出が可能な点群データ化可能範囲13と、点群データ化可能範囲から除外される点群データ化対象外範囲15が存在する。点群データ化可能範囲13と点群データ化対象外範囲15の境目となる角度を点群データ化限界角度16と呼ぶ。
精度保証形状部3a〜4dにおける球形状の表面は、どこから見ても同じ形状をしているため、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定エリアのどこに設置しても、CCDカメラ5により同じ形状に撮影される。また球形状表面の法線は、カメラの撮影方向11に対し、同方向となる頂点部から外周になるにつれて角度が除々に変化し、撮影が限界となる全ての範囲の角度を含んでいる。
以上のことより点群データ化の限界となる点群データ化限界角度16まで全ての法線方向の面を有する球形状を、本実施形態におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具の精度保証形状部として採用する。
精度保証形状部3a〜4dは、図1に示すように、精度保証治具本体1上に設けられ、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定エリアの最外部(立方体の頂点部)に配置され、焦点合わせ部2から最も離れた場所に位置している。焦点合わせ部2から最も離れた場所は、CCDカメラにより撮影されるエリアのうち、最も測定精度の悪いエリアとなっている。なぜなら、CCDカメラは、非球面レンズを使用しており、非球面レンズは、レンズの焦点部分の精度が最も良く、焦点から離れれば離れるほど精度が低下する特徴を有しているからである。これは公知の事項である。以上より、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定エリア内において、最外部に配置された精度保証形状部3a〜4dの測定精度が最も悪い場所となっている。
図4はCCDカメラによる撮影時における精度保証形状部の死角の説明図である。図3においてAはCCDカメラの死角領域である。
精度保証形状部3a〜4dは、CCDカメラ式3次元形状測定機の測定エリアの最外部に配置すると共にCCDカメラ5により同時に撮影できる位置に配置する必要がある。それは、図4に示すような下部の精度保証形状部4aに、CCDカメラ5の死角領域Aが発生するため、上部の精度保証形状部3aがなければ測定できた点群データを得ることができず、全ての精度保証形状部の測定点群データを算出するためには、CCDカメラ5の位置を移動させながら複数回測定を行わなければならず、測定点群データの合成処理による合成誤差を含んでしまうからである。
以上のように下部の精度保証形状部4aを上部の精度保証形状部3aの真下に配置した場合、上部の精度保証形状部3aの影となる、CCDカメラ5の死角領域Aが発生するため、下部の精度保証形状部4aを内側に移動させる必要がある。
図5は実施形態1おけるCCDカメラ式3次元形状測定機の下部の精度保証形状部の移動量の説明図であり、21は上部の精度保証形状部の真下の位置、22は移動距離、23は下部の精度保証形状部の移動後の位置である。
図5に示すように、上部の精度保証形状部3a〜3dの真下の位置21が上部の精度保証形状部3a〜3dの死角とならないように、精度保証形状部の直径分の移動距離22、測定エリアの内側へ移動させ、下部の精度保証形状部4a〜4dの移動後の位置23へ移動させる必要がある。図1に示すように、下部の精度保証形状部4a〜4dを、上部の精度保証形状部3a〜3dの真下より内側に配置させることにより、上部の精度保証形状部3a〜3dの影とならないように配置することができる。
図6を参照して、本実施形態のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具による精度保証プロセスについて説明する。図5は本実施形態CCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具による精度保証に関する概略説明図である。
図6において、24は焦点合わせ用レーザ光(縞模様投影機6側)、24aは焦点合わせ用レーザ光24のスポット、25は焦点合わせ用レーザ光(CCDカメラ5側)、25aは焦点合わせ用レーザ光の光スポット、26は画像処理部であり、画像処理部26は、画像データ変換部27,照合処理部28,差異算出部29にて構成されており、30は画像表示部である。
図7は本実施形態におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具による精度保証プロセスに係るフローチャートであり、S1は精度保証治具のセット、S2は精度保証治具の撮影、S3は測定点群データの算出、S4は測定点群データと3次元基準データの照合、S5は測定点群データと3次元基準データとの差異算出の各工程をそれぞれ示す。
最初に、精度保証治具のセットS1について説明する。精度保証形状部3a〜4d全てを測定エリア内にセットするため、縞模様投影機6側の焦点合わせ用レーザ光24の光スポット24aとCCDカメラ5側の焦点合わせ用レーザ光25の光スポット25aの間隔が最短となったときに、CCDカメラ5の焦点が測定可能エリアの中心となるように調整された2つの焦点合わせレーザの光スポット24a,25aを、焦点合わせ部2に間隔が最短となるように合わせた後、画像表示部30内に精度保証形状部3a〜4dが全て表示されるようにセットすることにより、精度保証治具のセットS1は完了する。
次に、精度保証治具の撮影S2について説明する。精度保証形状部3a〜4dの画像データを撮影するために、精度保証形状部3a〜4dに縞模様投影機6より縞模様6aを投影し、CCDカメラ5で縞模様6aを撮影することにより、精度保証治具の撮影S2は完了する。
次に、測定点群データの算出S3について説明する。精度保証治具の撮影S2で得られた画像データを画像データ変換部27に供給し、画像データを測定点群データへ変換することにより測定点群データの算出S3は完了する。
次に、測定点群データと3次元基準データの照合S4について説明する。画像データ変換部27より算出された測定点群データとJIS規格などにより精度保証された接触式3次元形状測定機を使用して測定された測定データを基に作成された精度保証形状部3a〜4dの3次元基準データは、異なる座標系のもとで測定されているため、測定点群データと3次元基準データを照合処理部28に供給し、この2つのデータの座標系を一致させることにより測定点群データと3次元基準データの照合S4は完了する。この照合処理機能は、CCDカメラ式3次元形状測定機の標準的な機能である。
最後に、測定点群データと3次元基準データとの差異算出S5について説明する。測定点群データと3次元基準データとの差異を算出するため、座標系を一致させた測定点群データと3次元基準データを差異算出部29へ供給し、測定点群データと3次元基準データにおける精度保証形状部との法線方向の距離を算出することにより、測定点群データと3次元基準データとの差異算出は完了する。
図8は測定点群データと3次元基準データとの差異に関する説明図であり、31は測定点群データ、32は3次元基準データ、33は法線方向、34は3次元基準データ32と測定点群データ31の差異である。
本実施形態のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具に設置された精度保証形状部3a〜4dに関するデータの差異の中で、最も大きな値をCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証エリアにおける精度保証値として採用する。
また、図1に示すように、下部の精度保証形状部4a〜4dは、上部の精度保証形状部3a〜3dの真下より、精度保証形状部の直径分内側に移動させているため精度保証するエリアは、下部の精度保証形状部4a〜4dと、上部の精度保証形状部3a〜3dを、下部の精度保証形状部4a〜4dと同じ距離内側に移動させた下部の精度保証形状部4a〜4dの真上の位置とを頂点とするエリアとなる。
前記実施形態によれば、従来の精度保証治具による精度保証方法では部分的な精度保証しかできなかったCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証が、精度保証形状部3a〜4dで囲まれたエリアで測定された測定点群データ1点1点全てについて1回の撮影で可能となる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図1,図9を参照して説明する。なお、以下の説明において既に説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
実施形態1では、下部の精度保証形状部4a〜4dを内側へ移動させたため、精度保証できる範囲が狭くなったが、下部の精度保証形状部4a〜4dに関するデータの差異の値を補正することにより、下部の精度保証形状部4a〜4dが、上部の精度保証形状部3a〜3dの真下ある場合と同じ測定エリア全域での精度保証を行うことが可能となる。
図9は本発明の実施形態2におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の下部の精度保証治具の補正量の説明図であり、41は精度保証治具本体、42は焦点合わせ部、43は上部の精度保証形状部の真下の下部の精度保証形状部の位置、44は下部の精度保証形状部の移動後の位置である。焦点合わせ部42は精度保証形状部と同じ球形状を用いることより最も測定精度の良い、測定エリア中央部の精度保証形状部の差異を算出することができる。
実施形態2において、下部の精度保証形状部の移動後の位置44の精度保証部の測定点群データと3次元基準データとの差異と、焦点合わせ部42の精度保証形状部の測定点群データと3次元基準データとの差異との差を算出し、焦点合わせ部42から下部の精度保証形状部の移動後の位置44までの距離nと、焦点合わせ部42から上部の精度保証形状部の真下の下部の精度保証形状部の位置43までの距離mによって比例換算し、上部の精度保証形状部の真下の下部の精度保証形状部43に関するデータの差異を予測することができる。
なお、図9において、aは焦点合わせ部42と下部の精度保証形状部4a〜4dの移動後の位置44との横方向の距離、bは焦点合わせ部42と上部の精度保証形状部3a〜3dの真下の下部の精度保証形状部4a〜4dの位置43との横方向の距離、hは焦点合わせ部42と下部の精度保証形状部4a〜4dの移動後の位置44との高さ方向の距離である。
例えば、測定エリアの一辺が100mmのCCDカメラ式3次元形状測定機において、直径10mmの球形状を用いた場合、図8において、hは45mm,aは35mm、bは45mmである。nは57mm,mは63.6mmと計算され、11.6%((63.6−57)/57))精度が低下すると予測される。
下部の精度保証形状部4a〜4dの移動後における位置44の測定点群データと3次元基準データとの差異が30μm、焦点合わせ部42の測定点群データと3次元基準データとの差異が20μmと測定された場合、焦点合わせ部42と下部の精度保証形状部4a〜4dの移動後における位置44の測定点群データと3次元基準データとの差異との差は10μmとなり、1.16μm(10×0.116)の精度が低下すると予測され、上部の精度保証形状部4a〜4dの真下の下部の精度保証形状部4a〜4dの位置43における測定点群データと3次元基準データとの差異は31.16μm(30+1.16)と予測できる。
上部の精度保証形状部3a〜3dの測定点群データと3次元基準データとの差異と、下部の精度保証形状部4a〜4dの測定点群データと3次元基準データとの差異より補正された上部の精度保証形状部3a〜3dの真下の下部の精度保証形状部4a〜4dの差異のうち、最大値をCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証値として採用する。
なお、実施形態2において、下部の精度保証形状部の測定点群データと3次元基準データの差異を、補正値を計算することにより求めたが、下部の精度保証形状部の移動前と移動後の測定点群データと3次元基準データの差異を実測して求めてもよい。
図10(a)〜(c)は前記実施形態1,2の精度保証を行うために使用する精度保証治具の精度保証形状部を例示した斜視図である。
図10(a)は先端が球である精度保証形状部45を示し、図10(b)は先端が円錐である精度保証形状部46を示し、図10(c)は先端が角錐である精度保証形状部47を示している。
実施形態1,2において、精度保証形状部として先端が球体である精度保証形状部45を使用しており、CCDカメラによる点群データ化可能な全法線方向成分を有する形状による精度保証を行っているが、この球形状に替えて、精度保証形状部46,47のような先端が円錐あるいは角錐形状であっても、CCDカメラでの点群データ化限界角度に近い法線方向の成分を有する精度保証形状部による精度保証が可能であり、精度保証形状部としては球形状に限定されるものではない。
なお、精度保証形状部の個数は4個以上であればよく、図11に精度保証治具本体48に精度保証形状部が4個(49a〜49d)設けた場合の精度保証治具を示した。
本発明のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具は、JIS規格により精度保証された接触式3次元形状測定機を使用して測定された測定データを基に作成した3次元基準データと、この3次元基準データ化された精度保証形状部を測定して得られた測定点群データを照合し、差異を算出することにより精度保証することができ、レーザ式3次元測定機の測定精度保証治具などにも適用できる。
本発明の実施形態1におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具の外観斜視図 実施形態1における測定状態を示す斜視図 CCDカメラ式3次元形状測定機における精度保証形状部の撮影概略図 CCDカメラによる撮影時における精度保証形状部の死角の説明図 実施形態1おけるCCDカメラ式3次元形状測定機の下部の精度保証形状部の移動量の説明図 実施形態1におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具による精度保証プロセスの説明図 実施形態1におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具による精度保証プロセスに係るフローチャート 実施形態1における測定点群データと3次元基準データとの差異に関する説明図 本発明の実施形態2におけるCCDカメラ式3次元形状測定機の下部の精度保証治具の補正量の説明図 (a)は実施形態1,2の精度保証を行うために使用する精度保証治具の精度保証形状部を例示した斜視図、(b)は実施形態1,2の精度保証を行うために使用する精度保証治具の精度保証形状部を例示した斜視図、(c)は実施形態1,2の精度保証を行うために使用する精度保証治具の精度保証形状部を例示した斜視図 本実施形態における精度保証形状部の他例の形状を示す斜視図 従来のCCDカメラ式3次元形状測定機の概略構成図 (a)は従来のCCDカメラ式3次元測定機の精度保証治具を示す図、(b)は従来のCCDカメラ式3次元測定機の精度保証治具を示す図、(c)は従来のCCDカメラ式3次元測定機の精度保証治具を示す図 CCDカメラ式3次元形状測定機の従来の精度保証治具による測定エリアの精度保証方法の説明図
符号の説明
1,48 精度保証治具本体
2 焦点合わせ部
3a〜3d,4a〜4d,45〜47,49a〜49d 精度保証形状部
5 CCDカメラ
6 縞模様投影機
6a 縞模様
7 カメラ本体
11 CCDカメラの撮影角度(方向)
12 精度保証形状部
13 精度保証形状部表面の点群データ化可能範囲
14 撮影可能範囲
15 精度保証形状部表面の点群データ化対象外範囲
16 点群データ化限界角度
21 上部の精度保証形状部の真下の位置
22 移動距離
23 下部の精度保証形状部の移動後の位置
24 焦点合わせ用レーザ光(縞模様投影機側)
24a 焦点合わせ用レーザ光のスポット
25 焦点合わせ用レーザ光(CCDカメラ側)
25a 焦点合わせ用レーザ光の光スポット
26 画像処理部
26 画像処理部
27 画像データ変換部
28 照合処理部
29 差異算出部
30 画像表示部
31 測定点群データ
32 3次元基準データ
33 法線方向
34 3次元基準データと測定点群データの差異
41 精度保証治具本体
42 焦点合わせ部
43 上部の精度保証形状部の真下の下部の精度保証形状部の位置
44 下部の精度保証形状部の移動後の位置
55 測定エリア
n 焦点合わせ部と下部の精度保証形状部の移動後の位置との距離
m 焦点合わせ部と上部の精度保証形状部の真下の下部の精度保証形状部の位置との距離
h 焦点合わせ部と下部の精度保証形状部の移動後の位置との高さ方向の距離
a 焦点合わせ部と下部の精度保証形状部の移動後の位置との横方向の距離
b 焦点合わせ部と上部の精度保証部の真下の下部の精度保証形状部の位置との横方向の距離

Claims (4)

  1. 被測定物をCCDカメラで撮影し、撮影した画像データに基づき被測定物の3次元形状をデータ化する3次元形状測定機の精度保証を行うために使用されるCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具であって、
    治具本体と、前記3次元形状測定機の測定データが、処理可能な範囲である測定エリアの外周面で構成される多面体の頂点部で、かつ前記CCDカメラにより撮影可能な前記治具本体上の位置に配設された少なくとも4つの精度保証形状部とを備えたことを特徴とするCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具。
  2. 前記精度保証形状部は球体であることを特徴とする請求項1記載のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具。
  3. 前記制度保証形状部は、円錐または角錐形状であることを特徴とする請求項1記載のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具。
  4. 前記治具本体の中央に、CCDカメラの焦点合わせ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のCCDカメラ式3次元形状測定機の精度保証治具。
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