JP5186871B2 - ネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステム - Google Patents

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Description

この発明は、複数の音響機器をネットワークに接続したネットワークオーディオシステムにおける各機器内のチャンネル及びオーディオネットワークのチャンネルのパッチングの技術に関する。
従来より、複数の音響機器を、音響信号をリアルタイムに送受信できるオーディオネットワークを介して接続し、各機器内のチャンネル(ch)やオーディオネットワークの伝送chの割り当て(パッチング)を行い、全体としてオーディオシステムを実現することが行われている。オーディオネットワークに接続される音響機器としては、音響信号を入力する機器、信号処理を実行する機器、及び音響信号を出力する機器などがある。これらの各機器は別体になる場合が多く、各機器間の信号のパッチングが複雑化している。
図9は、従来のパッチ画面の例を示す。図9(a)は、ミキサ(DSP)の出力パッチを設定する画面(例えば、非特許文献1の「第3章オーディオ接続とパッチング」参照)である。画面左側に縦に並べられたMIX1〜16は、当該ミキサにおけるMIXバスのchを示す。各MIXバスの信号が、当該ミキサの出力側スロットに挿入されたカードの各chのうち黒丸が設定されているchに割り当てられている。「SLOT OUT」の見出し901は出力側のスロットであることを示し、902の「1」は1番スロットに挿入されたカードを示し、903の「1」はそのカードのポート1を示す。例えば、904に示すMIX1の信号は、1番スロットのカードのポート1及び9にパッチングされている。
図9(b)は、ミキサの入力パッチの画面例を示す。画面左側に並べられたCH1〜16は、当該ミキサにおける入力chを示す。「AD IN」の見出し921はAD(アナログ・ディジタル)入力のカードを示し、922の「1」はそのAD入力カードのポート1を示す。例えば、923に示すように、AD入力のポート1の入力信号は、当該ミキサの入力CH1に入力するようにパッチングされている。
「CS1D CONTROL SURFACE 操作マニュアル(基本操作編)」、ヤマハ株式会社、2002年
共通のバス(伝送ch)に複数の音響機器が接続されているようなネットワークオーディオシステムで、上述したような方法でパッチングを行う場合、どのバスにどの機器からの入力/出力信号がパッチされているかを常に気にしながらシステム全体を構築しなければならないため、スムーズにシステム構築ができないという問題がある。特に、大規模なシステムになると、機器数、ch数、及びバス数が多くなり、機器名やch番号やバス番号だけでパッチングの状態を設定したり管理するのは非常に不便である。また、パッチングをch番号やバス番号で管理すると、緊急時などの再パッチがスムーズに行えないという問題もある。
この発明は、音響信号をリアルタイムに伝送できる伝送chを複数持つオーディオネットワークに複数の音響機器が接続されているようなシステムにおいて、各音響機器のchやオーディオネットワークの伝送chのパッチングを容易に行うことができるようにするとともに、緊急時などの再パッチも容易に行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数の音響機器を、音響信号をリアルタイムに送受信できるオーディオネットワークを介して、接続したネットワークオーディオシステムにおいて、各音響機器の内部チャンネル及びオーディオネットワークの伝送チャンネルの割当てを行うパッチングシステムであって、前記複数の音響機器のうち、前記オーディオネットワークの伝送チャンネルに音響信号を出力する音響機器の内部チャンネルの当該音響信号に、ユーザ入力に応じた名称を付与し、その名称を付与した内部チャンネルの音響信号に前記オーディオネットワークの伝送チャンネルを割当て、当該音響信号が当該割当てた伝送チャンネルに出力されるように当該音響機器の設定を行い、付与した名称の一覧からユーザが選択した名称を、前記複数の音響機器のうち、前記オーディオネットワークの伝送チャンネルから音響信号を入力する音響機器の内部チャンネルに割当て、該名称に対応する伝送チャンネルの音響信号が該割当てた音響機器の内部チャンネルに入力するように当該音響機器の設定を行うことを特徴とする。
出力パッチ側では、異なる内部チャンネルに同じ名称を付与することができ、その場合、同じ名称を付与した各内部チャンネルには異なる優先度を付与するようにし、伝送チャンネルの割当ては、同じ名称で異なる優先度の割当てがあった場合、優先度が高い割当てを優先して伝送チャンネルを割当てるようにするとよい。この場合、障害により前記名称に対応する内部チャンネル又は伝送チャンネルの信号が送出されなくなったとき、同じ名称で次の優先度の割当てがあれば、その割当てに基づいて内部チャンネルと伝送チャンネルとの割当てを実行するようにするとよい。
本発明によれば、音響信号をリアルタイムに伝送できる伝送chを複数持つオーディオネットワークに複数の音響機器が接続されているようなシステムにおいて、各音響機器のchやオーディオネットワークの伝送chのパッチングを容易に行うことができる。ユーザが付与した名称でパッチングを行うことができるので、機器名、チャンネル番号、及びバス番号などを気にすることなく簡単にパッチングを行うことができる。伝送バスに信号を出力しているチャンネルの名称の変更が自動的に関連ある箇所の名前に追従するため、パッチング後の名称変更の手間が大幅に省ける。さらに、同じチャンネル名を複数のチャンネルにつけておき、それぞれの優先度を異なる設定にしておき、同じ名前のチャンネルが複数ある場合、バスからの信号を受ける側は、優先度の高いチャンネルをパッチするように設定しておくことで、簡単に信号を2重化できるだけでなく、現在パッチされている名前の機器やバスに何らかのトラブルが生じた際には、現在パッチされているチャンネルと同じ名前を持つチャンネルの中で最も優先度の高いチャンネルが自動的に再パッチされるようにでき、リダンダンシーや緊急時にも有効に働くという効果がある。
以下、図面を用いてこの発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したネットワークオーディオシステムの全体構成を示す。音響信号をリアルタイムに伝送可能な複数の伝送ch(伝送バス)を有するオーディオネットワーク(音楽LAN)107に、コンソール101、AD入力ユニット102,103、DSP(ディジタル信号処理装置)104、及びDA出力ユニット105,106が接続されている。各機器は、自機内部で音響信号を処理する幾つかの内部chを備えている。例えば、AD入力ユニット102はマイクなどからのアナログ音響信号をディジタル音響信号に変換して入力する入力chを複数備え、コンソール101はモニタリングや制御用の複数のchを備えている。
各機器の内部chと伝送chのパッチングは、例えば以下のような例が典型的なものである。
(1)AD入力ユニット102のスロット1のAD入力カードのポート1(入力ch1)の信号を、ネットワーク107の伝送ch1に割り当てる。
(2)ネットワーク107の伝送ch1の信号を、コンソール101のch1に割り当てて、該信号のモニタリングを行う。
(3)ネットワーク107の伝送ch1の信号を、DSP104のミキシングch(MIXバス)1に割り当てて、該信号に対するミキシングや効果付与などを行う。
(4)DSP104のミキシングch1の信号を、伝送ch2に割り当てて出力する。
(5)伝送ch2の信号を、DA出力ユニット105のスロット1のDA出力カードのポート1(出力ch1)に割り当てて、出力する。
本実施形態では、このようなパッチングを、コンソール101においてch番号などを余り意識することなく容易に実行することができる。具体的には、コンソール101において、所定の操作を行うことにより、表示部208に各機器の入力パッチや出力パッチの画面(後述)を表示し、該画面上で操作子を操作してパッチングの設定変更を行う。
図2は、図1のコンソール101の概略構成を示す。コンソール101は、CPU(中央処理装置)201、ランダムアクセスメモリ(RAM)202、リードオンリメモリ(ROM)203、検出回路205、操作子206、表示回路207、表示部208、及び、通信インターフェース(I/F)209を備える。
CPU201は、このコンソール全体の動作を制御する処理装置である。RAM202は、CPU101が実行するプログラムをロードしたり各種ワーク領域を確保する揮発性メモリである。ROM203は、電源投入時のスタートアップルーチンや低レベルI/O処理を司るBIOS(Basic Input/Output System)などを格納する不揮発性メモリである。操作子206は、本コンソールの外部パネル上に設けられているボタン、スイッチ、つまみ、フェーダなどの操作子を示す。操作子206の操作は、検出回路205により検出され、検出結果がCPU201に送られる。表示部208は、外部パネル上に設けられている各種の情報を表示するディスプレイである。表示回路207は、CPU201からの指示に基づいて、与えられたデータを表示部208に表示する。通信I/F209は、オーディオネットワーク107と接続するためのインターフェースである。
図3は、本実施形態におけるパッチングの説明図である。301は、所定の操作により表示部208に表示される、AD入力ユニット102の出力パッチを行う画面例を示す。Ch欄のOut1〜8はそれぞれ当該AD入力ユニット102における入力ポート(ch)に対応し、これらの各ポートにはマイクなどの音響信号入力源が接続される。Name欄は、各ch毎にユーザが任意に付けた名前を示す。Name欄は、初期値は空欄とし、マイクなどを接続してユーザが使用すると決めたchについてはユーザが任意に名前を入力する。基本的に本システム内でユニークな名前とするが、同じ名前を複数設定することもでき、その場合は次に説明するPriority欄に異なる値を設定するものとする。Priority欄には0〜10の整数値を設定する。0がPriority最低とし、10が最高とする。複数のchに同じNameを設定した場合、それらのPriorityとして異なる値を必ず設定させる。SystemBus欄には各chのチェック欄(初期値はチェック無し)が設けてある。チェックされたchにはオーディオネットワーク107の何れかの伝送ch(伝送バス)が自動で割り当てられ、チェック無しのchは伝送バスに割り当てられない。チェックされたchの信号が、割り当てられた伝送バスに送出されることになる。なお、ユーザがName欄に名前を入力したとき、当該chに対しては自動的にSystemBus欄にチェックが付けられ、伝送バスが割り当てられるものとする。チェックを外すと、当該chに割り当てられている伝送バスは空き状態のバスにされる。
302は、自動的に割り当てられた伝送バスのBus番号の例を示す。これらのBus番号は、このパッチングを管理するコンソール101が、空いている伝送バスから自動的に割り当てたものであるが、コンソール101内に保持される内部情報でありユーザには通知されない。ユーザは、画面301でNameを入力しSystemBusにチェックを入れることで、各chを何れかの伝送バスに割り当てる。SystemBusにチェックが入っていないchには伝送バスが割り当てられないので、Bus番号は「−」としてある。各chと割り当てられた伝送Bus番号との対応を示す情報は、適当なタイミング(例えば、画面301による出力パッチの設定の終了が指示されたとき)でコンソール101から当該機器(ここではAD入力ユニット102)に送信される。AD入力ユニット102は、この情報を受信すると、各ch(入力ポート)の信号が割り当てられた伝送バスのBus番号に送出されるように、内部の設定を行う。
303はAD入力ユニット103の出力パッチを行う画面例であり、301と同様のものである。304はBus番号の割り当てを示す内部情報であり、302と同様のものである。コンソール101は、これらの情報302,304を統合し、NameとBus番号との対応表310を作成する。ここで、Bus番号の欄には、同じNameで割り当てられた全てのBus番号をPriority付きで並べるものとする。図示した対応表310のBus番号の欄では、Bus番号に続けて括弧内にPriority値を表記した。同じNameで複数の割り当てがあるときは、Priorityが大きい順にカンマで区切って表記した。例えば、「Vocal Main」のBus番号の欄は「27(10),28(9)」となっているが、これはこのNameに、Priority「10」でBus番号「27」が割り当てられ、Priority「9」でBus番号「28」が割り当てられていることを示している。
312は、コンソールの入力パッチ(すなわち、どの伝送バスの信号をコンソールのどの内部chへ割り当てるか)の設定を行う画面例を示す。Ch欄のCh1〜Ch8は、コンソール101の内部ch(モニタリング用)を示す。Name欄の初期値は空欄である。このような入力パッチの設定を行う場合は、上記対応表310からNameを読み出し、311に示すようなNameリストを表示する。ユーザは、画面312の各chのName欄に、画面上のリスト311から選択した任意のNameを割り当てることができる。これにより、コンソール101の内部chとそのNameの信号とがパッチングされる。例えば、MC MainはCh1に割り当てられており、MC Mainの信号は対応表310からBus番号が25の伝送バスから入力すれば良いことが分かる。これにより、コンソール101の内部chと伝送Bus番号との対応情報313が生成される。コンソール101の入力パッチの設定が確定したとき、コンソール101では内部情報313に従って各内部chへどの伝送Bus番号からの信号を入力するかを設定する。
ここではADユニットの出力パッチとコンソールの入力パッチを例として説明したが、図1のオーディオネットワーク107に接続されている他の機器についても同様である。その機器からオーディオネットワーク107に信号を出力する部分では図3で説明した出力パッチの設定方法と同様とし、オーディオネットワーク107からその機器に信号を入力する部分では図3で説明した入力パッチの設定方法と同様とすればよい。
以上のように、ユーザはchに任意に付けたNameでパッチングを行うことができ、具体的にどのBus番号の伝送バスを使って信号が送受信されるかについてはユーザは一切関知する必要がない。従って、chやバスの番号を気にする必要はなくパッチングを行うことができる。また、各機器の内部chと伝送バスに1つの名前を割当てるので、例えば出力パッチで付与した内部chの名前が変更されたら、伝送バスの名前や入力パッチでの名前も自動的に追従して変更されるようにできる。
図4は、パッチングの優先順位の説明図である。図3で説明したように、同じNameの信号が複数あり、それぞれのPriorityが異なる値のときは、その値が大きい方の信号が優先的にパッチングされる。例えば、401に示すように、AD入力ユニット102のOut3及び4には同じ名前「Vocal Main」が設定されSystemBusのチェックが入っている。従って、Out3とOut4の信号はそれぞれ割り当てられた伝送バス(図3からBus番号27と28)に送出される。一方、例えばコンソール101の入力パッチ403でリスト402からVocal Mainを選択してch3に割り当てたときには、Priorityの値の高い方が優先的にパッチングされる。これにより、図3の入力パッチ312のch3に示すようにBus番号27(出力パッチ301からPriorityが10のOut3が割り当てられている)から入力した信号がコンソール101のch3に割り当てられている。
このようなPriorityを設定しておくことにより、例えば何らかのトラブルで現在のパッチング先からの信号が受信できなくなったことを検知した場合、同じ名称で優先順位が次に高い割り当てがあれば、自動的に再パッチングを行い、処理が途絶えることがないようにできる。例えば図4の例では、AD入力ユニット102のOut3からの信号が受信できなくなると、本システムでは自動的に次のPriorityの割り当て、すなわちOut4に再パッチングし処理を継続する。そのために、同じVocal Mainのマイクからの信号がOut3とOut4から出力されるように設定したり、Out3とは別のバックアップ用のマイクの信号がOut4から出力されるようにする、などの設定は必要である。
図5(a)は、コンソール101における出力パッチングの設定処理の手順を示す。前提として、出力パッチングの設定を行う機器が指定され、その機器に関する図3の301,303のような画面が表示されているものとする。そして、該画面で、何れかの内部chのName欄(空欄)に新たに名前が入力されSystemBusに自動的にチェックが入ったとき、あるいはName欄が記入されている内部chについてSystemBusがチェック無しからチェックが入ったとき、本処理が起動される。ステップ501で、伝送バスの使用状況を取得する。ステップ502で伝送バスに空きchがあれば、ステップ503でユーザの指示に応じて該当機器の当該内部chを空いている伝送バスにアサインし、ステップ504で伝送バスに関する情報を更新し、終了する。空きchがないときは、ステップ505でエラー表示を行い、終了する。ステップ504の処理は、図3の302,304のような内部情報と、伝送バスの使用状況(対応表310など)を更新する処理である。
図5(b)は、コンソール101における入力パッチングの設定処理の手順を示す。前提として、入力パッチングの設定を行う機器が指定され、その機器に関する図3の312のような画面とリスト311が表示されているものとする。そして、該画面で、何れかのchのName欄(空欄)に、リスト311から選択した名前が入力されたとき、本処理が起動される。ステップ511で、伝送バスの使用状況を取得する。ステップ512で、同じ名前のバスが複数あるか判別する。これは、Name欄に入力された名前で対応表310を検索し、複数のバス番号が割り当てられているかチェックする処理である。1つのバス番号のみが割り当てられているときは、ステップ513でその名前のバスを該当機器の入力chにアサインし、ステップ515で伝送バスに関する情報を更新し、終了する。複数のバス番号の割り当てがあるときは、ステップ514で同じ名前のバスのうちPriorityが最も高いものを選択してアサインし、ステップ515に進む。
図6は、緊急時の再パッチングの処理の手順を示す。本処理は、各機器の何れかのchや伝送バスに障害が発生したときに起動される。ここではコンソール101で実行するものとする。ステップ601で伝送バスの設定状況を取得し、ステップ602で障害が発生した伝送Bus番号(あるいは障害が発生した機器のchに対応する伝送Bus番号)のバスと同じ名前のバスがあるか判定する。これは対応表310を参照することで判定できる。障害が発生したバスと同じ名前のバスがあるときは、ステップ603で現在パッチングされている名前と同じ名前のバスのうち、現在のPriorityの次に高いPriorityを持つものを選択する。ステップ604で該当機器のchを前記選択したバスに再アサインし、ステップ605で伝送バスに関する情報を更新し、終了する。同じ名前のバスがないときは、ステップ606でエラー表示を行い終了する。
図7は、既にアサインされている伝送バスを解放するときのリリース処理の手順を示す。本処理は、対応表310に登録されている名前の中からリリースする伝送バスの名前が指定されたとき起動される。ステップ701で、その名前が何れかの機器の入力パッチでアサインされているか判別する。アサインされていないときは、ステップ702で当該名前と伝送バスとの割り当てを解放し、ステップ703で伝送バスに関する情報を更新し、終了する。これにより、対応表310から当該名前の割り当てデータが削除され、当該名前の伝送バスを利用した各機器におけるパッチングも削除される。ステップ701でアサインがあるときは、ステップ704でリリースしてよいかユーザの指示を受け、よければステップ702に進む。711は、ステップ704でユーザの指示を受けるときの画面表示例である。リリースしてよくないときは、ステップ705で警告表示を行い、終了する。
図8は、リストの再アサインの処理の手順を示す。本処理は、図5(a)の処理を代替する別の処理例である。図5(a)では伝送バスに空きが無いときにはエラーとしていたが、本処理では、エラーとする代わりに、リリースしてよい伝送chをユーザに選択させ、そこに割当てるようにしている。ステップ801〜804は順に図5(a)のステップ501〜504に対応するので説明は省略する。ステップ802で伝送バスに空きがない場合、画面811を表示して、現在アサインされている伝送chをリリースして空きを作るかをユーザに選択させる。Yesが選択されたときは、ステップ805で、画面812を表示し、ユーザにリリースする伝送chを選択させる。画面812に表示されている一覧は、この時点で対応表310に登録されている(すなわち伝送chが割当てられている)名前の一覧である。この画面で、ユーザが、リリースする伝送chを選択すると、ステップ806で、選択された伝送chをリリースする(当該伝送chの割当てを開放し空きchにする)。ステップ807では、リリースされたchがあるか判定する。あればステップ803に進み、なければステップ808で警告表示を行い終了する。
本発明を適用したネットワークオーディオシステムの全体構成図 コンソールの概略構成図 パッチングの説明図 パッチングの優先順位の説明図 パッチングの設定処理の手順を示すフローチャート 緊急時の再パッチングの処理の手順を示すフローチャート リリース処理の手順を示すフローチャート リストの再アサインの処理の手順を示すフローチャート 従来のパッチ画面の例を示す図
符号の説明
101…コンソール、102,103…AD入力ユニット、104…DSP(ディジタル信号処理装置)、105,106…DA出力ユニット、107…オーディオネットワーク(音楽LAN)、301…AD入力ユニット102の出力パッチを行う画面例、302…自動的に割り当てられた伝送バスのBus番号の例、303…AD入力ユニット103の出力パッチを行う画面例、304…Bus番号の割り当てを示す内部情報、310…NameとBus番号との対応表、311…Nameリスト、312…コンソールの入力パッチの設定を行う画面例、313…コンソール101の内部chと伝送Bus番号との対応情報。

Claims (3)

  1. 複数の音響機器を、音響信号をリアルタイムに送受信できるオーディオネットワークを介して、接続したネットワークオーディオシステムにおいて、各音響機器の内部チャンネル及びオーディオネットワークの伝送チャンネルの割当てを行うパッチングシステムであって、
    前記複数の音響機器のうち、前記オーディオネットワークの伝送チャンネルに音響信号を出力する音響機器の内部チャンネルの当該音響信号に、ユーザ入力に応じた名称を付与する出力パッチ側設定手段と、
    前記名称を付与した内部チャンネルの音響信号に前記オーディオネットワークの伝送チャンネルを割当て、当該音響信号が当該割当てた伝送チャンネルに出力されるように当該音響機器の設定を行う伝送チャンネル割当て設定手段と、
    前記付与した名称の一覧からユーザが選択した名称を、前記複数の音響機器のうち、前記オーディオネットワークの伝送チャンネルから音響信号を入力する音響機器の内部チャンネルに割当て、該名称に対応する伝送チャンネルの音響信号が該割当てた音響機器の内部チャンネルに入力するように当該音響機器の設定を行う入力パッチ側設定手段と
    を備えることを特徴とするネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステム。
  2. 請求項1に記載のネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステムにおいて、
    前記出力パッチ側設定手段は、異なる内部チャンネルに同じ名称を付与することができ、その場合、同じ名称を付与した各内部チャンネルには異なる優先度を付与するものであり、
    前記伝送チャンネル割当て設定手段は、同じ名称で異なる優先度の割当てがあった場合、優先度が高い割当てを優先して伝送チャンネルを割当てるものである
    ことを特徴とするネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステム。
  3. 請求項2に記載のネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステムにおいて、
    障害により前記名称に対応する内部チャンネル又は伝送チャンネルの信号が送出されなくなったとき、同じ名称で次の優先度の割当てがあれば、その割当てに基づいて内部チャンネルと伝送チャンネルとの割当てを実行する
    ことを特徴とするネットワークオーディオシステムのチャンネルパッチングシステム。
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