JP5185403B2 - X線断層像撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は被検体のX線断層像を撮影するX線断層像撮影装置に関し、特にX線断層像の
撮影に先立ちスキャノ像を撮影可能なX線断層像撮影装置に関する。
患者等の被検体についてその断層像を撮影するX線断層像撮影装置として、X線CT(
Computed Tomography)装置(以下、CT装置と称す)が知られてい
る。このCT装置ではX線断層像の撮影に先立ち、主にこの撮影の範囲を決定する目的で
スキャノグラム(Scanogram)(以下、スキャノ像と称す)の撮影がしばしば行
われる。
X線断層像の撮影が例えばCT装置に設けられたX線管とX線検出器を被検体の体軸ま
わりに回転させることにより行われるのに対し、スキャノ像の撮影は回転なしで行われる
スキャノ像の撮影がX線断層像の撮影範囲を決定する目的も含むため、通常、スキャノ
像の撮影範囲はX線断層像の撮影範囲よりも広く設定される。このスキャノ像の撮影は通
常同一条件下で行われる。
従って、本来的にX線照射を行うことが好ましくない部位やX線断層像の撮影範囲の決
定という目的との関係からはスキャノ像撮影を要しない部位に対しても同一条件でX線照
射が行われることになり、被検体に必要以上の被曝を与えてしまうという問題がある。こ
れに対し、スキャノ像の撮影自体を行うことなくX線断層像の撮影を可能とするもの(例
えば、特許文献1参照)が知られている。また、スキャノ像の撮影において当該部位に対
してはX線の照射を行わないもの(例えば、特許文献2参照)もある。
特開平7−100129号公報 特願2004−316684号
上記文献に示すような方法も被曝の低減という観点からは好ましい。しかしながら、一方
で、X線断層像の撮影が一般的にはスキャノ像の撮影時よりも強いX線を照射して行われ
ることに鑑みれば、X線断層像の撮影範囲をより正確に決定し、この撮影範囲を必要以上
に広げないために、スキャノ像の撮影は依然として一つの有用な方法である。また、スキ
ャノ像の撮影を一定の範囲においては継続的に実施し、この一定範囲におけるスキャノ像
により所定の被検体情報の認識を図り得るようにすることが、X線断層像の撮影範囲の正
確な把握には好ましい。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、簡便な操作により、スキャノ像を得つつ
被検体の被曝を低減し得るX線断層像撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1記載の本発明のX線断層像撮影装置は、X線を発生
する発生手段と、このX線を検出する検出手段と、検出されたX線に基づきスキャノ像を
作成する画像処理手段と、前記スキャノ像を表示する表示手段と、X線断層像の撮影範囲
の一端を含む第1の範囲と前記撮影範囲の他端を含む第2の範囲とを設定する設定手段と
、前記第1の範囲において前記発生するX線が第1の強度となり前記第2の範囲において
前記発生するX線が第2の強度となり前記第1及び第2の範囲外において前記発生するX
線が前記第1及び第2の強度よりも低くなるよう制御する制御手段と、被検体を載置可能
なテーブルと、前記テーブルに対してビーム照射する照射手段と、前記テーブルの長手方
向と前記照射ビームの相対的位置を変更する変更手段と、を具備し、前記設定手段は前記
変更手段により前記相対的位置が第1の位置にあるときこの第1の位置を前記第1の範囲
の一端として設定し前記相対的位置が第2の位置にあるときこの第2の位置を前記第1の
範囲の他端として設定し、前記相対的位置が第3の位置にあるときこの第3の位置を前記
第2の範囲の一端として設定し前記相対的位置が第4の位置にあるときこの第4の位置を
前記第2の範囲の他端として設定することを特徴とする。
本発明によれば、簡便な操作により、スキャノ像を得つつ被検体の被曝を低減し得る。
本発明の一実施例におけるCT装置の構成の一例を示すブロック図。 CT装置の外観概略図の一例を示す図。 ダイヤルつまみの一例を示す図。 スライドバーの一例を示す図。 投光に係る指示入力のためのボタンの一例を示す図。 テーブルに被検体が載置された状態におけるX線断層像の撮影範囲を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第1の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第2の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第3の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第4の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第5の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第6の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第7の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第8の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第9の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第10の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第11の例を示す図。 スキャノ像の撮影方法の第12の例を示す図。 本発明の別の実施例におけるCT装置の外観概略図の一例を示す図。 スキャノ像の撮影においてX線の増減を制御する位置を決定するための作業の流れの一例を示すフローチャート。 本発明のさらに別の実施例におけるCT装置の外観概略図の一例を示す図。
本発明の実施例について以下、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の一実施例におけるCT装置の構成の一例を示すブロック図である。また
、図2はこのCT装置の外観概略図の一例を示す図である。図1に示すように、X線CT
装置は例えばガントリ・寝台セクション100、スキャン制御部10、システム制御部1
1、操作卓パネル12、データ収集部13、メモリ14、画像処理部15、及び画像メモ
リ16から構成される。また、X線CT装置は画像表示装置17をその一部として含む。
ガントリ・寝台セクション100は患者等の被検体Pに対してスキャノ像の撮影及びX
線断層像の撮影を実施するためのものである。ガントリ・寝台セクション100はX線管
1、X線検出器2、操作パネル3、寝台4、回転制御部5、X線制御部6、寝台制御部7
、データ収集制御部8、及びガントリ・寝台制御部9を含む。
X線管1は寝台4のテーブルに横になった被検体Pに対してX線を照射(発生)する。
X線検出器2は2次元状に配列された複数の検出素子からなる。すなわち、X線検出器2
において、被検体Pの体軸に沿って(以下、体軸方向と称す)複数の検出素子が、また、
体軸方向に直交する方向(以下、チャンネル方向と称す)にも複数の検出素子が、それぞ
れ設けられて2次元配列を構成している。X線検出器2は、前記X線管1から被検体Pに
対して照射された結果、被検体Pを透過したX線を検出する。検出されたデータはX線検
出器2から出力される。
図示していないが、ガントリ・寝台セクション100には回転機構が設けられており、
この回転機構はX線管1及びX線検出器2を被検体Pを挟んで相対する側にて互いに対向
するよう設けられる。また、回転機構はX線断層像を撮影する際にはX線管1及びX線検
出器2を被検体Pの周りに回転させるが、スキャノ像の撮影に際しては回転させない。な
お、回転機構は寝台4との関係においては通常所定の位置に固定されるが、必要に応じて
、体軸方向等に移動可能とするようにしてもよい。
操作パネル3はガントリ・寝台制御セクション100の操作にかかる指示等を入力する
ものであり、例えば寝台4のテーブル40を適当な位置に移動するための操作をすること
ができる。
寝台4は被検体Pを載置可能とするテーブル40を有し、通常はこのテーブル40の長
手方向が体軸方向に一致する。寝台4或いはそのテーブル40は体軸方向及びチャンネル
方向に移動可能であり、検査において被検体Pの所定部位(検査部位)を適切な位置とな
るよう位置取りすることが可能になっている。また、寝台4はCT装置が設置された床面
に対してテーブル40を上下方向に動かせるようになっている。X線断層像の撮影或いは
スキャノ像の撮影において、このテーブル40上の被検体Pはガントリ・寝台セクション
100の回転機構内に挿入されX線管1によるX線照射が行われる。
回転制御部5は回転機構に対してその回転や回転終了を行うよう制御する。X線制御部
6はX線管1に対して電源供給制御を行ったり、所定の条件においてX線照射を行うよう
制御する。寝台制御部7は寝台4又はそのテーブル40を前記操作パネル3からの指示入
力に基づいて3次元方向に動くように制御する。データ収集制御部8は撮影条件に応じた
データ収集ができるようX線検出器2を制御する。ガントリ・寝台制御部9はスキャン制
御部10による制御及び操作パネル3から入力された指示に基づいて回転制御部5、寝台
制御部7、及びデータ収集制御部8をこれらが上記した動作をするよう制御する。
スキャン制御部10はシステム制御部11による制御に基づいてガントリ・寝台制御部
9及びデータ収集部13を制御する。
システム制御部11は本CT装置全体についての制御を行う。特に、システム制御部1
1はスキャン制御部10及び画像処理部15を制御する。
操作卓パネル12はその操作により情報入力可能とするもので、例えば、スイッチ、ボ
タン、マウス、タッチパネル、ダイヤルつまみ、スライドバー等のうちの1以上を有する
操作卓パネル12から入力される指示には、X線管1の管電流を変化させ照射されるX
線の強度を変更させる指示を含み、例えば、ダイヤルつまみの回転程度(位置)(図3参
照)やスライドバーのスライド程度(位置)(図4参照)によりX線強度を変化させ得る
ようにする。また、スイッチのオン・オフやX線低減指示ボタン・増加指示ボタンにより
照射されるX線を第1の強度のX線と第2の強度のX線とに切り替えられるようにしても
よい。このような切換えはマウスによる後述の画像表示装置に表示されたアイコンの選択
やタッチパネル上のボタンの選択により行われるようにしてもよい。さらには、スイッチ
、ボタン、アイコン、タッチパネル上のボタン等のいずれの場合においても、複数の強度
のX線を選択的に指示し得るようそれぞれ割り当てがなされた複数スイッチ、ボタン、ア
イコンが設けられるようにしてもよい。
また、後述する投光器(図1には図示せず)がCT装置に設けられている場合は、この投
光器に対して操作卓パネル12から所定の指示をすることができるようになっている。さ
らには、スイッチ、ボタン、アイコン、タッチパネル上のボタン等により、投光器により
決定されるテーブル40の位置に対してX線の低減位置及び/又は増強位置として指示す
る入力を可能としてもよい。この指示入力のためのボタンの例を図5に示す。
データ収集部13は複数のデータ収集素子からなり、前記検出素子とデータ収集素子と
の間の接続状態に従って、X線検出器2によって検出されたデータを収集する。データ収
集部13は収集したデータを投影データとして出力する。メモリ14はデータ収集部13
から出力された投影データを保存する。
画像処理部15はシステム制御部11によって制御され、メモリ14に保存された投影
データに基づいて画像再構成処理又はスキャノ画像生成処理を行う。X線断層像はこの画
像再構成処理により生成される。画像処理部15による処理はデータ収集に対して実質的
にリアルタイムで実行される。画像メモリ16は画像処理部15での処理により得られた
X線断層像又はスキャノ画像を保存するが、画像表示装置17にはX線断層像又はスキャ
ノ像が前記撮影に対して実質的にリアルタイムで表示される。
次に、まず投光器を用いずに医師や放射線技師等(以下、操作者と称す)による操作卓
パネル12の手動操作によりX線管1から照射されるX線の強度を変更する場合について
図6乃至図18を参照して説明する。
図6はテーブル40に被検体Pが載置された状態におけるX線断層像の撮影範囲を示す
図である。回転機構を回転させて行われるX線断層像の撮影を必要とする範囲は実際には
スキャノ像の撮影結果に基づいて正確な位置が決定されるが、このX線断層像の撮影範囲
のおよその位置を予め定めることは可能である。従って、ここではこのように予め想定し
た範囲の両端の位置をそれぞれ位置A及び位置Bとする(以下、同じ。)。以下に示すよ
うに、回転機構を回転させずに行われるスキャノ像の撮影はこの位置A及び位置Bを含む
範囲において行われる。なお、撮影は被検体Pの頭部から足先に向けた方向に行われるも
のとする。その際、テーブル40が寝台4に設けられた図示しない駆動装置によりガント
リに向けて移動させられてもよいし、ガントリ自体がテーブル40に向けて移動させられ
てもよい。また、双方が移動してもよい。このような移動によりX線管1により照射され
るX線とテーブル40の相対的位置が変更される。スキャノ像の撮影においても同様であ
る。
図7はスキャノ像の撮影方法の第1の例を示す図である。同図に示すように、スキャノ
像の撮影は例えば強度の低いX線で開始される。このときのX線は被検体Pの撮影位置を
少なくともある程度認識できる強度であるが、X線断層像の撮影範囲を決定するために用
いるには十分とならない強度である。これにより撮影されたスキャノ像は画像表示装置1
7にて実質的にリアルタイムで表示され、操作者はこの表示されたスキャノ像を観察する
X線断層像の撮影範囲の両端である位置Aから位置Bに対し、スキャノ像の撮影は位置
(1)から位置(2)の間において行われる。この位置(1)は上記スキャノ像の観察に
より操作者の目視により決定されるもので、操作者自身が位置Aと思われる位置から適当
な距離分手前となる位置である。操作者は位置(1)において操作卓パネル12に設けら
れた所定のスイッチをオンする。オンされたスイッチの入力情報はシステム制御部11に
て認識される。システム制御部11はこの認識に応じてスキャン制御部10を、スキャン
制御部10はX線制御部6を、X線制御部6はX線管1をそれぞれ制御する。この結果、
例えばX線管1の管電流が増加され、照射されるX線の強度が増す。このときのX線はX
線断層像の撮影範囲を決定するために用いるのに十分な画質となるスキャノ像を得られる
強度である。
なお、所定のスイッチをオンする代わりにボタン、アイコン、タッチパネル上のボタン
等が操作されるようにしてもよい。
スキャノ像の撮影が上記スイッチオン後のX線で行われ、画像表示装置17を観察して
いた操作者が目視により位置(2)となったと判断すると、操作者は前記スイッチをオフ
する。この位置(2)は操作者自身が位置Bと思われる位置から適当な距離分過ぎた位置
となる。オフされたスイッチの入力情報はシステム制御部11にて認識される。
システム制御部11はこの認識に応じてスキャン制御部10を、スキャン制御部10は
X線制御部6を、X線制御部6はX線管1をそれぞれ制御する。この結果、例えばX線管
1の管電流が低減され、照射されるX線の強度が低減される。このときのX線は被検体P
の撮影位置を少なくともある程度認識できる強度であるが、X線断層像の撮影範囲を決定
するために用いるには十分とならない強度である。例えば、位置(1)でスイッチオンす
る前と同じレベルである。
この場合も、所定のスイッチをオフする代わりにボタン、アイコン、タッチパネル上の
ボタン等が操作されるようにしてもよい。
以上のように、操作者は適当な位置(例えば位置(1))に至るまでスキャノ像を観察
することができるので操作者がX線断層像の撮影範囲を逃してしまうおそれを回避し得る
一方で、この撮影範囲においては十分なX線強度でスキャノ像を取得し得ると共に、この
撮影範囲後は再びX線を低減するので前記撮影範囲以外において被検体Pの被曝量を低減
することが可能となる。
図8はスキャノ像の撮影方法の第2の例を示す図である。基本的部分は図7で説明した
場合と同様であるが、図8の例ではスイッチをオフする必要がない。X線断層像の撮影範
囲をカバーするに十分な位置(例えば位置(2)に相当するような位置)までの距離[1
]が予め入力或いは設定されている場合、システム制御部11はスイッチオンを認識する
と、この距離[1]と実際の例えば寝台制御部7を介して得られるテーブル40の移動距
離の比較を遂次行い、前記距離[1]だけテーブル40が移動したと判断すると、図7で
位置(2)におけるスイッチオフを認識した場合と同様の動作をする。なお、この比較は
寝台制御部7において行われるようにしてもよい。
図9はスキャノ像の撮影方法の第3の例を示す図である。同図に示すように、図7又は
図8において照射されるX線の強度が低減されるとき、このX線の強度は位置(1)でス
イッチオンする前よりも低くなるようにしてもよい。逆に、位置(1)でスイッチオンす
る前の方が低いものとなるようにしてもよい。
図10はスキャノ像の撮影方法の第4の例を示す図である。同図に示すように、図7又
は図8において照射されるX線の強度が低減されるとき、このX線の強度はゼロにまで下
げるように、すなわちX線照射を停止するようにしてもよい。この場合も図7の場合に得
られる効果を損なうことなく被検体の被曝をさらに低減することが可能となる。
図11はスキャノ像の撮影方法の第5の例を示す図である。ここでは上記の例と異なり
、操作卓パネル12に設けられた例えば図3に示すようなダイヤルつまみ或いは例えば図
4に示すようなスライドバーを用いてスキャノ像の撮影におけるX線強度の変更指示を入
力するものとする。ダイヤルつまみの回転程度やスライドバーのスライド程度、すなわち
、これらの回転位置やスライド位置に応じて段階的にX線強度を変更し得る。以下、ダイ
ヤルつまみを例にして説明する。
図11に示すように、スキャノ像の撮影は例えば強度の低いX線で開始される。操作者
は開始時点で画像表示装置17に表示されたスキャノ像を観察した結果、X線強度が不十
分或いは過大であると判断したときはダイヤルつまみを回転させて適宜調整することが可
能である。システム制御部11は当該調節に対応する入力を認識すると、認識した入力に
応じた強度のX線がX線管1から照射されるようスキャン制御部10を制御する。いずれ
にしてもこの段階でのX線は被検体Pの撮影位置を少なくともある程度認識できる強度で
あるが、X線断層像の撮影範囲を決定するために用いるには十分とならない強度である。
撮影されたスキャノ像は画像表示装置17にて実質的にリアルタイムで表示されるので、
操作者はこの表示されたスキャノ像の観察を継続する。
X線断層像の撮影範囲の両端である位置Aから位置Bに対し、操作者は上記スキャノ像
を観察し目視による判断により位置Aと思われる位置から適当な距離分手前となる位置か
らダイヤルつまみを回転させX線強度を増強させる。図4の例であればこの回転は半時計
回りに行われる。このダイヤルつまみの回転位置に対応する入力はその回転に応じて遂次
、システム制御部11にて認識される。
システム制御部11はこの認識毎にスキャン制御部10を、スキャン制御部10はX線
制御部6を、X線制御部6はX線管1をそれぞれ制御する。この結果、例えばX線管1の
管電流が増加され、照射されるX線の強度が増す。これにより位置Aにおけるスキャノ像
の撮影はX線断層像の撮影範囲を決定するために用いるのに十分な画質となるスキャノ像
を得られる強度のX線により行われる。
スキャノ像の撮影が上記X線で行われ、画像表示装置17を観察していた操作者が目視
により位置Bを過ぎたと判断すると、操作者は再び前記ダイヤルつまみを回転させる。図
4の例であればこの回転は時計回りに行われる。このダイヤルつまみの回転位置に対応す
る入力はその回転に応じて遂次、システム制御部11にて認識される。
システム制御部11はこの認識毎にスキャン制御部10を、スキャン制御部10はX線
制御部6を、X線制御部6はX線管1をそれぞれ制御する。この結果、例えばX線管1の
管電流が低減され、照射されるX線の強度が低減される。このときのX線は被検体Pの撮
影位置を少なくともある程度認識できる強度であるが、X線断層像の撮影範囲を決定する
ために用いるには十分とならない強度である。X線量を増加させるためダイヤルつまみを
回転させる前と同じレベルであってもよいし異なるものであってもよい。
また、位置Bを経過した後においてスキャノ像の確認を要しない場合は、ダイヤルつま
みを十分回転させ、照射されるX線の強度をゼロにまで下げるように、すなわちX線照射
を停止するようにしてもよい。
この例のように、ダイヤルつまみやスライドバーを用いてX線の強度を調節できるよう
にすることで、スキャノ像の撮影の本来の目的を達成しつつ被検体の被曝を低減する範囲
で操作者は自己の判断で任意のタイミングにおいて任意のレベルに調節できるようになる
。従って、操作者にとってよりフレキシブルな操作が実現可能となる。
図12はスキャノ像の撮影方法の第6の例を示す図である。X線強度を指示する入力は
ダイヤルつまみ等とスイッチ等を組み合わせて行われるようにしてもよい。例えば、同図
に示すように、ダイヤルつまみを用いて段階的に(徐々に)X線を増強させる一方で位置
Bを過ぎた後はスイッチ等によりいきなり上記した所定の強度まで下げるようにしてもよ
い。また、逆にスイッチ等によりX線を増強させ、ダイヤルつまみにより段階的に所定の
強度まで下げるようにしてもよい。
この場合、操作者はフレキシブルな操作が可能な一方で、ダイヤルつまみ等のように段
階的な調節の場合と異なり瞬時にX線強度を変える指示を与えることができるので、ダイ
ヤルつまみ等のみによる調節の場合と比較して被検体の被曝をより低減することが可能と
なる。
図13はスキャノ像の撮影方法の第7の例を示す図である。同図に示すように、テーブ
ル40には識別可能なマークが付されている。このマークは例えば図7の位置(1)及び
(2)に相当するような位置に付される。このマークがスキャノ像の撮影中に操作者にと
って認識可能であれば、操作者はこのマーク位置を参考にして上記第1乃至第6の各例を
実施することができる。
また、当該部分がガントリ・寝台セクション100内に移動されるためスキャノ像の撮
影中には操作者に認識不可能な場合は、例えば被検体の足元よりのテーブル所定位置にマ
ークを付し、このマークと所定の目印位置との関係を参考にして上記第1乃至第6の各例
を実施することができる。
図14はスキャノ像の撮影方法の第8の例を示す図である。X線断層像の撮影が位置A
から位置Bの間でありその開始位置A及び終了位置Bのみがスキャノ像として得られれば
十分である場合は被検体の被曝をさらに低減するために図14のようなスキャノ像の撮影
を行うようにしてもよい。すなわち、スキャノ像の撮影は位置(1)及び(2)の間並び
に位置(3)及び(4)の間のみとなる。
図14の場合もスキャノ像の撮影は例えば強度の低いX線で開始される。位置(1)は
スキャノ像の観察により操作者の目視により決定されるもので、操作者自身が位置Aと思
われる位置から適当な距離分手前となる位置である。このときの操作者は位置(1)にお
いて操作卓パネル12に設けられた所定のスイッチをオンする。オンされたスイッチの入
力情報はシステム制御部11にて認識される。システム制御部11はこの認識に応じてス
キャン制御部10を、スキャン制御部10はX線制御部6を、X線制御部6はX線管1を
それぞれ制御する。この結果、例えばX線管1の管電流が増加され、照射されるX線の強
度が増す。このときのX線はX線断層像の撮影範囲を決定するために用いるのに十分な画
質となるスキャノ像を得られる強度である。
なお、所定のスイッチをオンする代わりにボタン、アイコン、タッチパネル上のボタン
等が操作されるようにしてもよいのは前述同様である。
スキャノ像の撮影が上記スイッチオン後のX線で行われ、画像表示装置17を観察して
いた操作者が目視により位置Aを過ぎたと判断すると、例えば位置(2)において操作者
は前記スイッチをオフする。オフされたスイッチの入力情報はシステム制御部11にて認
識される。
システム制御部11はこの認識に応じてスキャン制御部10を、スキャン制御部10は
X線制御部6を、X線制御部6はX線管1をそれぞれ制御する。この結果、例えばX線管
1の管電流が低減され、照射されるX線の強度が低減される。このときのX線は被検体P
の撮影位置を少なくともある程度認識できる強度であるが、X線断層像の撮影範囲を決定
するために用いるには十分とならない強度である。例えば、位置(1)でスイッチオンす
る前と同じレベルである。
この場合も、所定のスイッチをオフする代わりにボタン、アイコン、タッチパネル上の
ボタン等が操作されるようにしてもよいのは前述同様である。
このまま操作者は画像表示装置17に表示されたスキャノ像により被検体Pの撮影位置
を少なくともある程度認識できるので位置Bが近づいたと判断すると操作者は例えば位置
(3)において再び操作卓パネル12に設けられた所定のスイッチをオンする。以下、位
置Aの場合と同様の操作者の操作及びCT装置の動作が行われる。そして位置(4)にお
いてX線の強度が再び低減されることになる。
このように位置(2)から位置(3)の間においてX線の強度が低減されるので被検体
の被曝はさらに低減できる。また、この場合も位置A及び位置Bの周辺におけるスキャノ
像はX線断層像の撮影開始位置及び終了位置を決定するために使用し得るものが得られる
図15はスキャノ像の撮影方法の第9の例を示す図である。図14に示す例では位置(
2)及び位置(4)において操作者がスイッチ等の操作をすることにより指示された入力
に基づいてX線が低減された。図15に示す例では、このような操作者の操作の代わりに
、図8のようにシステム制御部11が予め定めた所定距離移動後には操作者による指示入
力がなくてもシステム制御部11がスキャン制御部10を制御してX線を低減するもので
ある。
位置(1)からX線断層像の撮影範囲の一端である位置Aを適当な範囲でカバーする位
置(例えば位置(2)に相当するような位置)までの距離[1]が予め入力或いは設定さ
れている場合、システム制御部11はスイッチオンを認識すると、この距離[1]と実際
の例えば寝台制御部7を介して得られるテーブル40の移動距離の比較を遂次行い、前記
距離[1]だけテーブル40が移動したと判断すると、システム制御部11はスキャン制
御部10を制御し、最終的にX線管1が制御されてX線の強度が低減される。ここで低減
されたX線は被検体Pの撮影位置を少なくともある程度認識できる強度であるが、X線断
層像の撮影範囲を決定するために用いるには十分とならない強度であるため、操作者は実
質的にリアルタイムで表示される被検体のスキャノ像を観察しながら位置Bが近づくこと
を認識することができる。操作者は例えば位置(2)において再びスイッチ等を操作する
。以下、位置(1)での動作同様、距離[2]だけテーブル40が移動したと判断される
と、スキャン制御部10が制御されてX線の強度が低減される。なお、前記距離の比較は
寝台制御部7において行われるようにしてもよい。
なお、スキャノ像の撮影方法の第10の例として図16に示すように、位置(2)での
入力から所定距離移動後のX線は位置(1)の前のX線よりも低い強度にするようにして
もよい。図16には示していないが、この場合、X線の照射を停止するようにしてもよい
図17はスキャノ像の撮影方法の第11の例を示す図である。操作者がダイヤルつまみ
やスライドバーを用いてX線強度の変更指示を入力する場合も図17に示すように操作者
が位置A及び位置Bと判断する各位置の手前で段階的にX線強度が増すようにダイヤルつ
まみやスライドバーを操作し、各位置を過ぎたと判断したらX線強度を段階的に低減させ
るようにダイヤルつまみやスライドバーを操作するようにしてもよい。この場合、図11
において説明したように、システム制御部11はダイヤルつまみやスライドバーからの入
力を遂次認識し、これに応じてスキャン制御部10を制御する。
図18はスキャノ像の撮影方法の第12の例を示す図である。上記においてはいずれも
X線断層像の撮影範囲が位置Aから位置Bの間である場合を例にとって説明してきた。し
かしながら、X線断層像の撮影範囲が同一被検体Pについて複数箇所ある場合はスキャノ
像の撮影を一連の撮影において行うことが可能である。
例えば、図18に示すように、これまで説明した位置Aから位置Bに対する以外に位置
Cから位置Dに対してもスキャノ像を撮影する場合が考えられる。この場合、位置Cから
位置Dに対するスキャノ像の撮影においては上記第1乃至第11のいずれの方法を用いて
行ってもよい。位置Aから位置Bに対して用いる方法と同じであってもよいし、異なるも
のであってもよい。また、その部位に応じて低減時及び/又は増加時のX線の強度を適当
なレベルにしてもよく、その結果として低減時や増加時のX線強度は部位毎に異なるもの
となってもよい。
実施例1は図1に示すCT装置が有する特徴的な機能を基に、主に操作者の操作を主体
とする例について説明した。以下に説明する実施例においては、図19乃至21に示すよ
うに、予め所定の準備作業をしておくことでスキャノ像の撮影中においても操作者の操作
に関係なく上記実施例と同様の効果を得られる。
(実施例2)
図19は本発明の別の実施例におけるCT装置の外観概略図の一例を示す図である。図
1に示すブロック図も本実施例に援用可能であるため、同図の構成も引用しながら以下に
説明する。
図19に示すように、CT装置は投光器190を有している。この投光器190はガン
トリ・寝台セクション100に設けられてもよいし、CT装置の他の部分に設けられるよ
うにしてもよい。CT装置の一部としてこのCT装置が設けられた検査室の天井等、物理
的にCT装置とは独立した位置に設けられても良い。すなわち、投光器190から照射さ
れるビームがテーブル40に載置された被検体Pの体の一部或いはその近傍のテーブル4
0の一部に当り、照射された位置を認識できるようであれば投光器190の設置位置は限
定されるものではない。なお、投光器から照射されるビームとは必要以上に広がりがあり
広範囲を照射するために被検体P又はテーブル40の照射位置、特に被検体Pの体軸方向
(テーブル40の長手方向)における位置を特定できない場合を除いては如何なるもので
もよく、必ずしも微細な焦点に収束するものに限らない。
以上のようなCT装置におけるスキャノ像の撮影にあたり必要となる準備作業について
図20も用いて説明する。図20はスキャノ像の撮影においてX線の増減を制御する位置
を決定するための作業の流れの一例を示すフローチャートである。
まず投光器190のスイッチを入れ投光器190から所定のビームが照射されるように
する(ステップS21)。ここで操作卓パネル12或いは操作パネル3を操作者が操作す
ると、寝台制御部7を通じてテーブル40がその長手方向に移動させられる。X線断層像
の撮影範囲が位置Aから位置Bの間である場合、この撮影範囲の一端である位置Aの手前
の適当な位置(1)が投光器190により照射されるように操作者はテーブル40の位置
を調節する操作を行う(ステップS22)。
この操作に応じてテーブル40が移動され、投光器190のビームが位置(1)を照射
するとき、操作者は操作卓パネル12に設けられた位置決定ボタンを押す(ステップS2
3)。位置決定ボタンはX線増加位置を決定するためのボタンであってもよい。また、ボ
タンに限らず、スイッチその他のものであってもよいのは前述したのと同様である。
ステップS23における入力はシステム制御部11により認識される。また、この認識
情報がスキャン制御部10を介して寝台制御部7に伝えられることにより、寝台制御部7
ではこのときのテーブル40の位置情報を判断する。この位置情報は寝台制御部7、ガン
トリ・寝台制御部9、スキャン制御部10又はシステム制御部11において記憶される(
ステップS24)。特に、位置決定ボタンがX線増加位置を決定するためのボタンであっ
た場合は増加位置の情報として或いは「増加させる」という情報と対応付けて記憶される
次に、前記X線断層像の撮影範囲の他端である位置Bを過ぎた適当な位置(2)が投光
器190により照射されるように操作者は再びテーブル40の位置を調節する操作を行う
(ステップS25)。この操作は上記の場合と同様、操作卓パネル12或いは操作パネル
3の操作であり、寝台制御部7を通じてテーブル40がその長手方向に移動させられるこ
とになる。
投光器190のビームが位置(2)を照射するとき、操作者は操作卓パネル12に設け
られた位置決定ボタンを押す(ステップS26)。ここでの位置決定ボタンはX線低減位
置を決定するためのボタンであってもよい。
ステップS26における入力はシステム制御部11により認識される。また、この認識
情報がスキャン制御部10を介して寝台制御部7に伝えられることにより、寝台制御部7
ではこのときのテーブル40の位置情報を判断する。この位置情報は寝台制御部7、ガン
トリ・寝台制御部9、スキャン制御部10又はシステム制御部11において記憶される(
ステップS27)。特に、位置決定ボタンがX線低減位置を決定するためのボタンであっ
た場合は低減位置の情報として或いは「低減させる」という情報と対応付けて記憶される
図14や図18のように複数範囲について設定する場合はステップS22に戻って上記
作業が他の範囲に対して繰り返される。他に設定する範囲がない場合は位置決定のための
設定作業は終了となる(ステップS28)。
以上に説明した事前の準備作業が終了した後は図7乃至図10並びに図14乃至図16
及び図18に示したスキャノ像の各撮影方法について、スキャノ像の撮影中に操作者が何
ら操作をすることなしに同様の効果を得られる撮影が可能となる。
例えば、図7の場合を例にとって、位置情報を利用したスキャノ像の撮影方法について
説明する。
まずスキャノ像の撮影が、例えば、被検体Pの撮影部位を少なくともある程度認識でき
る強度であるが、X線断層像の撮影範囲を決定するために用いるには十分とならない程度
の強度のX線により開始される。
テーブル40はガントリに向かって移動されるが、寝台制御部7はテーブル40の位置
が認識可能であるため、テーブル40の位置がX線増加位置の情報に示される位置(1)
に至るまではテーブル40の位置の監視を行う。或いは、テーブル40の位置情報を遂次
ガントリ・寝台制御部9、スキャン制御部10もしくはシステム制御部11に伝える。
テーブル40がX線増加位置の情報に示される位置(1)に達したと判断されると、X
線制御部6を介してX線管1から照射されるX線の強度が増強される。このときのX線は
X線断層像の撮影範囲を決定するために用いるのに十分な画質となるスキャノ像を得られ
る強度である。
テーブル40は引き続き移動させられるため、寝台制御部7はテーブル40の位置の監
視を続ける。テーブル40がX線低減位置の情報に示される位置(2)に達したと判断さ
れると、X線制御部6を介してX線管1から照射されるX線の強度が低減される。このと
きのX線は例えば、被検体Pの撮影部位を少なくともある程度認識できる強度であるが、
X線断層像の撮影範囲を決定するために用いるには十分とならない程度の強度とすること
ができる。
以上のように、投光器190を利用することにより、スキャノ像撮影中の操作者の操作
負担を軽減でき、また、操作者の目視判断によらずにより正確な撮影をすることが可能と
なる。
上記例についてはX線管1から照射されるX線とテーブル40の相対位置の変更がテー
ブル40の移動のみによってなされる場合として説明したが、ガントリの移動、或いはテ
ーブル40とガントリの双方の移動により総体位置が変更される場合にも適用し得る。
なお、実施例1のように操作者によるスイッチやダイヤルつまみ等が操作されることに
よりX線を増減させて撮影する場合であっても、投光器190を利用することが可能であ
る。例えば、位置(1)及び位置(2)を投光器190を用いて予め記憶させ、テーブル
40が各位置に達したときはシステム制御部11の制御により所定の報知がなされるよう
にすれば、操作者は報知に応じて前記スイッチ等の操作を行うことができる。
また、操作者は画像表示装置17に表示されたスキャノ像に対しての目視により得られ
る情報と報知の双方の情報を基に自己の判断で前記スイッチ等を操作することも可能とな
る。
報知は画像表示装置17に所定の表示がなされるようにしてもよいし、スピーカ等を別
途設けることによりビープ音、音声その他の音により報知がなされるようにしてもよい。
(実施例3)
実施例2の効果は投光器190の代わりに所定の識別マークとセンサを用いても同様に
得ることが可能である。
図21は本発明のさらに別の実施例におけるCT装置の外観概略図の一例を示す図であ
る。同図に示すように、テーブル40の長手方向にマーク210が付される。付される位
置はテーブル40の長手方向に沿っていればどこでもよく、例えば図21のように側面に
付される。このマーク210は上記のような位置(1)及び位置(2)を識別可能なもの
であり、センサ220により認識可能な関係にあれば何でもよい。
テーブル40に載置された被検体Pの位置に基づいて、スキャノ像の撮影前に予めマー
ク位置を目視等により決定し、決定位置にマーク210を付する。
スキャノ像の撮影中はセンサ220によりマーク210を監視し、センサ220により
マーク210が認識されたときは、前述の投光器190を用いて定めた位置に達した場合
と同様の動作をすることで投光器190を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
なお、センサ220の設置が許容される位置との関係でマーク210を図21に示す位
置に付してもX線強度を変更する位置として直接センサ220により認識されない場合は
、位置(1)や位置(2)においてX線強度が変更されるときのテーブル40の位置とセ
ンサ220の設置位置との関係から、テーブル40の他の位置(例えば、図21の場合で
あれば、より被検体の足元に近い位置)にマーク210を付するようにしてもよい。
以上述べた本発明の実施の形態は本発明の理解を容易にするためにのみ記載された例に
過ぎず、本発明を限定するための記載ではない。従って、以上の本発明の実施の形態にお
いて開示された各構成要素やその他要素は本発明の主旨を逸脱しない範囲においてその等
価物等に設計変更や修正を可能とするものである。さらに、同構成要素やその他要素につ
いての可能とする如何なる組み合わせも、以上述べた本発明の実施の形態において得られ
る効果と同様の効果が得られる限り、本発明の範囲に含まれる。
1・・・X線管
2・・・X線検出器
3・・・操作パネル
4・・・寝台
5・・・回転制御部
6・・・X線制御部
7・・・寝台制御部
8・・・データ収集制御部
9・・・ガントリ・寝台制御部
10・・・スキャン制御部
11・・・システム制御部
12・・・操作卓パネル
13・・・データ収集部
14・・・メモリ
15・・・画像処理部
16・・・画像メモリ
17・・・画像表示装置
40・・・テーブル
100・・・ガントリ・寝台セクション
190・・・投光器
210・・・マーク
220・・・センサ

Claims (4)

  1. X線を発生する発生手段と、
    このX線を検出する検出手段と、
    検出されたX線に基づきスキャノ像を作成する画像処理手段と、
    前記スキャノ像を表示する表示手段と、
    X線断層像の撮影範囲の一端を含む第1の範囲と前記撮影範囲の他端を含む第2の範囲
    とを設定する設定手段と、
    前記第1の範囲において前記発生するX線が第1の強度となり前記第2の範囲において
    前記発生するX線が第2の強度となり前記第1及び第2の範囲外において前記発生するX
    線が前記第1及び第2の強度よりも低くなるよう制御する制御手段と
    被検体を載置可能なテーブルと、
    前記テーブルに対してビーム照射する照射手段と、
    前記テーブルの長手方向と前記照射ビームの相対的位置を変更する変更手段と、
    を具備し、
    前記設定手段は前記変更手段により前記相対的位置が第1の位置にあるときこの第1の
    位置を前記第1の範囲の一端として設定し前記相対的位置が第2の位置にあるときこの第
    2の位置を前記第1の範囲の他端として設定し、前記相対的位置が第3の位置にあるとき
    この第3の位置を前記第2の範囲の一端として設定し前記相対的位置が第4の位置にある
    ときこの第4の位置を前記第2の範囲の他端として設定することを特徴とするX線断層像
    撮影装置。
  2. X線を発生する発生手段と、
    このX線を検出する検出手段と、
    検出されたX線に基づきスキャノ像を作成する画像処理手段と、
    前記スキャノ像を表示する表示手段と、
    X線断層像の撮影範囲の一端を含む第1の範囲と前記撮影範囲の他端を含む第2の範囲
    とを設定する設定手段と、
    前記第1の範囲において前記発生するX線が第1の強度となり前記第2の範囲において
    前記発生するX線が第2の強度となり前記第1及び第2の範囲外において前記発生するX
    線が前記第1及び第2の強度よりも低くなるよう制御する制御手段と
    被検体を載置可能なテーブルと、
    前記テーブルに対してビーム照射する照射手段と、
    前記テーブルの長手方向と前記照射ビームの相対的位置を変更する変更手段と、
    を具備し、
    前記設定手段は前記変更手段により前記相対的位置が第1の位置にあるときこの第1の
    位置を前記第1の範囲の一端として設定し前記第1の位置から前記長手方向に沿って第1
    の長さ離れた位置を前記第1の範囲の他端として設定し、前記相対的位置が第2の位置に
    あるときこの第2の位置を前記第2の範囲の一端として設定し前記第2の位置から前記長
    手方向に沿って第2の長さ離れた位置を前記第2の範囲の他端として設定することを特徴
    とするX線断層像撮影装置。
  3. X線を発生する発生手段と、
    このX線を検出する検出手段と、
    検出されたX線に基づきスキャノ像を作成する画像処理手段と、
    前記スキャノ像を表示する表示手段と、
    X線断層像の撮影範囲の一端を含む第1の範囲と前記撮影範囲の他端を含む第2の範囲
    とを設定する設定手段と、
    前記第1の範囲において前記発生するX線が第1の強度となり前記第2の範囲において
    前記発生するX線が第2の強度となり前記第1及び第2の範囲外において前記発生するX
    線が前記第1及び第2の強度よりも低くなるよう制御する制御手段と
    被検体を載置可能なテーブルと、
    前記テーブルの長手方向に沿った第1の位置乃至第4の位置を識別する識別手段と、
    前記第1の位置乃至第4の位置を認識する認識手段と、
    を具備し、
    前記設定手段は前記認識された第1の位置を前記第1の範囲の一端として設定し前記認
    識された第2の位置を前記第1の範囲の他端として設定し、前記認識された第3の位置を
    前記第2の範囲の一端として設定し前記認識された第4の位置を前記第2の範囲の他端と
    して設定することを特徴とするX線断層像撮影装置。
  4. X線を発生する発生手段と、
    このX線を検出する検出手段と、
    検出されたX線に基づきスキャノ像を作成する画像処理手段と、
    前記スキャノ像を表示する表示手段と、
    X線断層像の撮影範囲の一端を含む第1の範囲と前記撮影範囲の他端を含む第2の範囲
    とを設定する設定手段と、
    前記第1の範囲において前記発生するX線が第1の強度となり前記第2の範囲において
    前記発生するX線が第2の強度となり前記第1及び第2の範囲外において前記発生するX
    線が前記第1及び第2の強度よりも低くなるよう制御する制御手段と
    を具備し、
    前記第1の範囲及び前記第2の範囲はこれらを一組として複数組設定されることを特徴
    とするX線断層像撮影装置。
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