JP5185189B2 - 電子キーの通信形式切換装置及び通信形式切換方法 - Google Patents

電子キーの通信形式切換装置及び通信形式切換方法 Download PDF

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Description

本発明は、自ら1つで複数の機器を無線通信により動作可能な電子キーに係り、機器ごとに通信形式を切り換えることが可能な電子キーの通信形式切換装置及び通信形式切換方法に関する。
従来、車両のキーシステムとして、キーコードを無線通信により車両に発信する電子キーを車両キーとして用いる電子キーシステム(例えば、特許文献1等参照)が広く使用されている。電子キーシステムは、電子キーからキーコードとして無線発信されたIDコードを車両が受信するとID照合を実行し、このID照合が成立すれば車両ドアのドアロック施解錠やエンジン始動を許可又は実行する。この電子キーシステムには、車両からのリクエストに応答してIDコードを車両に自動発信して車両にID照合を実行させるキー操作フリーシステムや、電子キーの各種ボタンを操作する遠隔操作によって車両を動作させるワイヤレスキーシステム等がある。
特開2005−262915号公報
ところで、場合によっては、1ユーザが複数の車両を所有することも想定されるが、この場合は、車両ごとに各々個別のキーを所持するのは煩わしいことから、1つの電子キーで複数の車両を動かすことができる技術の開発が望まれる。しかし、各車両において使用する電子キーシステムの通信形式は、各車両で異なる場合が多く、1つの電子キーで複数車両を動かすことを可能とするには、各車両で電子キーシステムの通信形式を切り換える必要がある。また、この種の通信形式切換装置を電子キーに搭載する場合、これを簡素な構成としたい要望もある。
本発明の目的は、例えば通信相手となる機器ごとに電子キーの通信形式を切り換えることができ、しかもこの切り換えを簡素な構造のもので済ますことができる電子キーの通信形式切換装置及び通信形式切換方法を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、電子キーによる遠隔操作によってその通信相手である機器を動作させる際に、当該機器との無線通信を介したID照合の成立を条件に前記動作の実行が可能な電子キーの通信形式切換装置において、前記無線通信の通信形式を選択する際の情報として、キー本体に着脱可能に収納されたメカニカルキーに設けた通信形式選択情報と、前記メカニカルキーに設けられた前記通信形式情報を読み取る情報読取手段と、前記情報読取手段で読み取った前記通信形式選択情報を基に、前記キー本体に予め用意された複数の通信形式から当該通信形式情報に応じたものを選び出し、これを該電子キーの通信形式として設定する通信形式選択手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、キー本体に収納されるメカニカルキーに通信形式選択情報を付与しておき、この通信形式選択情報を基に電子キーの通信形式を設定する。よって、キー本体に取り付けるメカニカルキーの種類に応じて、電子キーの通信形式を設定することが可能となり、メカニカルキーを付け替えることにより、電子キーの通信形式の変更が可能となる。このため、メカニカルキーを付け替えるだけという簡素な形式で、電子キーの通信形式を切り換えることが可能となる。
前記通信形式選択情報は、形状の凹凸により情報が定義付けられた機械的情報であることを要旨とする。
この構成によれば、メカニカルキーに通信形式選択情報を設けるに際して、これを機械的情報という簡素な構成により実施することが可能となる。
本発明では、前記通信形式選択情報は、電気信号の組み合わせにより情報が定義付けられた電気的情報であることを要旨とする。
この構成によれば、通信形式選択情報を電気的情報とすれば、通信形式選択情報として多くの情報を持たせることが可能となる。よって、例えば通信形式選択情報を暗号化して乗せるなどの処理を加えることが可能となるので、本構成の装置をセキュリティ性の高いものとすることが可能となる。
本発明では、前記電子キーには、前記通信形式が各々異なる通信部が各々独立したハードウェア回路により複数設けられ、前記通信形式選択手段は、前記通信形式選択情報に応じた前記通信部を選択することにより、前記電子キーの前記通信形式を設定することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーに複数の通信形式を用意するに際して、これを通信形式ごとに各々独立したハードウェア回路からなる通信部により構成したので、本構成の電子キーを簡素な構成のもので済ますことが可能となる。
本発明では、電子キーによる遠隔操作によってその通信相手である機器を動作させる際に、当該機器との無線通信を介したID照合の成立を条件に前記動作が実行される電子キーの通信形式切換方法において、キー本体に着脱可能に収納されたメカニカルキーに、前記無線通信の通信形式を選択する際の情報として通信形式選択情報を設け、当該通信形式選択情報を基に、前記キー本体に予め用意された複数の通信形式から当該通信形式情報に応じたものを選び出し、これを該電子キーの通信形式として設定することを要旨とする。
本発明によれば、例えば通信相手となる機器ごとに電子キーの通信形式を切り換えることができ、しかもこの切り換えを簡素な構造のもので済ますことができる。
第1実施形態における電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 エマージェンシー用メカニカルキー及びキー本体の外観を示す斜視図。 通信形式切換装置の概略構成を示すブロック図。 選択情報検出部の一構成例を示す模式図。 電子キーの通信形式を第1車両用に設定した状態を示す説明図。 電子キーの通信形式を第2車両用に設定した状態を示す説明図。 第2実施形態における通信形式選択情報の一例を示す模式図。 通信形式選択情報の他の一例を示す模式図。 別例における通信形式切換装置の概略構成を示すブロック図。 他の別例における選択情報検出部の構成例を示す斜視図。 他の別例における選択情報検出部の構成例を示す斜視図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電子キーの通信形式切換装置及び通信形式切換方法の第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーとして使用される電子キー2との間で無線通信によりキー照合を行って、このキー照合の成立を条件にドアロックの施解錠やエンジン始動等が許可又は実行される電子キーシステム3が設けられている。また、電子キー2は、車両1との間で狭域無線通信が可能であって、電子キー2が固有に持つIDコードをキーコードとして無線通信により車両1に発信して車両1にキー照合を行わせることが可能なキーのことをいう。なお、車両1が機器(通信相手)に相当する。
電子キーシステム3には、電子キー2からキーコードとしてIDコードを発信するときに個別のキー操作が不要であるキー操作フリーシステムが含まれている。このキー操作フリーシステムには、ドアロックの施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステムがある。この場合、車両1には、電子キー2との間でキー照合(ID照合)を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車両1の電源系を管理するメインボディECU5とが設けられ、これらECU4,5が車内の一ネットワークであるLIN(Local Interconnect Network)6を介して接続されている。照合ECU4には、車外にLF(Low Frequency)帯の電波(約134KHz)を発信可能な車外発信機7と、車内に同様のLF電波を発信可能な車内発信機8と、UHF(Ultra High Frequency)帯の一種であるRF(Radio Frequency:約312MHz)の電波を受信可能な車両チューナ9とが接続されている。また、メインボディECU5には、ドアロックの施解錠を実行するときの駆動源としてドアロックモータ10が接続されている。
また、電子キー2には、キー側において通信動作を実行する回路群として通信部11が設けられている。この通信部11には、通信部11を統括制御するコントロールユニットとして通信制御部12が設けられている。通信制御部12は、CPU(Central Processing Unit)13やメモリ14等の各種デバイスを持ち、電子キー2が持つ固有のキーコードとしてIDコードがメモリ14に登録されている。通信制御部12には、例えばLF電波を受信可能なキー受信機15と、RF電波を発信可能なキー発信機16とが接続されている。
照合ECU4は、車外発信機7からIDコード返信要求としてLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させることにより、車両周辺にリクエスト信号Srqの車外通信エリアを形成して、狭域無線通信(以降、スマート通信と記す)の成立を試みる。電子キー2がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、電子キー2はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ14に登録されたIDコードを乗せたID信号SidをRF電波で返信する。照合ECU4は、車両チューナ9でID信号Sidを受信してスマート通信(車外通信)が確立すると、自身のメモリ17に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車外照合)を行う。照合ECU4は、この車外照合が成立したことを確認すると、メインボディECU5によるドアロック施解錠動作を許可する。
また、キー操作フリーシステムには、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン18の始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステムがある。この場合、メインボディECU5には、エンジン18の点火制御や燃料噴射制御を管理するエンジンECU19が、車内の一ネットワークであるCAN(Controller Area Network)20を介して接続されている。また、車内には、同システムの操作系としてプッシュモーメンタリ式のエンジンスイッチ21が設けられ、同スイッチ21がメインボディECU5に接続されている。エンジンスイッチ21の操作機能には、エンジン始動停止機能の他に、電源遷移機能も割り当てられている。また、メインボディECU5には、車載アクセサリに繋がるACC(Accessory)リレー22と、走行系の各種電装品に繋がるIG(Ignition)リレー23と、エンジンスタータ(図示略)に繋がるスタータリレー24とが接続されている。
照合ECU4は、例えばカーテシスイッチ(図示略)により運転者の車内への乗車を確認すると、今度は車内発信機8からリクエスト信号Srqを発信して、車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU4は、電子キー2がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号Sidを車両チューナ9で受信してスマート通信(車内通信)が確立すると、自身に登録されたIDコードと電子キー2のIDコードとを照らし合わせてID照合、いわゆるスマート照合(車内照合)を行う。照合ECU4は、この車内照合が成立したことを確認すると、エンジンスイッチ21のプッシュ操作による電源状態切り換えを許可する。
図2に示すように、電子キー2のキー本体25には、エマージェンシーキー用のキーとしてエマージェンシー用メカニカルキー26が収納されている。このエマージェンシー用メカニカルキー26は、主に電子キー2が電池切れになった際に使用するキーである。キー本体25には、エマージェンシー用メカニカルキー26の収納先として挿込穴27が形成されている。このエマージェンシー用メカニカルキー26は、同キー26の把持部分である把持部28と、キー溝が切られた板状のキープレート29とを備えている。エマージェンシー用メカニカルキー26は、キープレート29をキー本体25に挿し込み、把持部28の一部がキー本体25から飛び出した収納状態をとる。なお、エマージェンシー用メカニカルキー26がメカニカルキーに相当する。
図3に示すように、電子キー2には、同キー2の通信形式の種別を切り換える通信形式切換装置30が設けられている。本例の場合、電子キー2には、各々異なる通信形式が設定された複数の通信部11,11…が設けられている。また、エマージェンシー用メカニカルキー26には、電子キー2の通信形式を決める情報として通信形式選択情報31が付与されている。そして、通信形式切換装置30は、電子キー2に複数用意された通信部11,11…の中から、エマージェンシー用メカニカルキー26の通信形式選択情報31に対応したものを選び出して、これを自キーの通信形式として設定する。
ここで、通信形式とは、例えば通信周波数、電波強度、通信範囲、通信プロトコル等の種々の通信に関係するパラメータの組み合わせにより決まる一種の通信の様式であって、例えば各車両1のメーカに応じて設定されている。即ち、通信形式は、各メーカの車両1と、その車両1の専用の電子キー2との組み合わせに応じて設定されている。本例の場合、電子キー2には、メーカAの第1車両1a(図5及び図6参照)の通信形式を満たす通信部11として第1通信部11aが設けられ、メーカBの第2車両1b(図5及び図6参照)の通信形式を満たす通信部11として第2通信部11bが設けられている。
また、図2及び図3に示すように、通信形式選択情報31は、エマージェンシー用メカニカルキー26のキープレート29の側部に設けられ、形状の凹凸により情報が定義付けられた機械的情報となっている。例えば、通信形式選択情報31は、凹凸の形状パターン、即ち凹凸の並び及び個数により情報内容が定義されている。また、本例の場合、エマージェンシー用メカニカルキー26は、第1車両1a及び第2車両1bの2本が用意されている。よって、第1車両1a用のキーである第1エマージェンシー用メカニカルキー26aには、自キーが第1車両1a用であることを示す第1通信形式選択情報31aが付与され、第2車両1b用のキーである第2エマージェンシー用メカニカルキー26bには、自キーが第2車両1b用であることを示す第2通信形式選択情報31bが付与されている。
図3に示すように、キー本体25には、エマージェンシー用メカニカルキー26が挿込穴27に挿し込まれたかどうかを監視するキー挿入検出部32が設けられている。キー挿入検出部32は、例えばマイクロスイッチからなり、エマージェンシー用メカニカルキー26が挿込穴27に完挿されたことを検出すると、例えばオン信号を出力する。本例の場合、このキー挿入検出部32によりキーの完挿しが検出されると、通信形式選択情報31の読み取り、即ち通信形式の設定動作が開始される。
キー本体25には、エマージェンシー用メカニカルキー26がキー本体25に収納された際に、同キー26に付与された通信形式選択情報31を読み取る選択情報検出部33が設けられている。選択情報検出部33は、挿込穴27にエマージェンシー用メカニカルキー26が完挿されたことを確認すると、凹凸形状の読み取りを実行する。選択情報検出部33は、図4に示すように、例えば凹凸の数に合わせた複数のスイッチ接点34,34…からなり、これらスイッチ接点34,34…のうち形状パターンの凸に向き合うものがオンし、形状パターンの凹に向き合うものがオフする状態をとることにより、キープレート29に付された選択情報検出部33を読み取り、これを検出データDとして出力する。なお、選択情報検出部33が情報読取手段に相当する。
また、図3に示すように、キー本体25には、エマージェンシー用メカニカルキー26に付与された通信形式選択情報31を基に、電子キー2の通信形式を選択する通信形式選択部35が設けられている。通信形式選択部35は、選択情報検出部33から入力する検出データDを解読することにより、キー本体25に収納されたエマージェンシー用メカニカルキー26がどの種のものであるのかを確認する。そして、通信形式選択部35は、実行の有効無効を決める選択回路36を、メカニカルキー26の種類に応じた側に繋げることにより、複数用意された通信部11,11…の中から使用するものを指定して、自キーの通信形式を設定する。なお、通信形式選択部35及び選択回路36が通信形式選択手段を構成する。
さて、図5に示すように、例えば第1エマージェンシー用メカニカルキー26aがキー本体25に収納された場合、メカニカルキー26aがキー本体25に完挿されると、この第1エマージェンシー用メカニカルキー26aに付与された第1通信形式選択情報31aが選択情報検出部33によって読み取られる。そして、選択情報検出部33は、収納キーが第1エマージェンシー用メカニカルキー26aであることの通知として第1検出データDaを通信形式選択部35に出力する。
通信形式選択部35は、選択情報検出部33から第1検出データDaを入力すると、収納キーが第1エマージェンシー用メカニカルキー26aであると認識する。そして、通信形式選択部35は、選択回路36を第1通信部11a側に繋げて、第1通信部11aを実行状態にする。これにより、電子キー2が第1通信部11aに準じて動作可能、即ち第1車両1a用のキーとして動作可能となる。よって、ユーザがこの状態の電子キー2を所持して第1車両1aに近づくと、この電子キー2と第1車両1aとの間でID照合が成立し、第1車両1aを動作させることが可能となる。
一方、図6に示すように、今度は第2エマージェンシー用メカニカルキー26bがキー本体25に収納されたとする。このとき、この第2エマージェンシー用メカニカルキー26bに付与された第2通信形式選択情報31bが選択情報検出部33によって読み取られ、収納キーが第2エマージェンシー用メカニカルキー26bであることの通知として第2検出データDbが通信形式選択部35に出力される。
通信形式選択部35は、選択情報検出部33から第2検出データDbを入力すると、収納キーが第2エマージェンシー用メカニカルキー26bであると認識する。そして、通信形式選択部35は、選択回路36を第2通信部11b側に繋げて、第2通信部11bを実行状態にする。これにより、電子キー2が第2通信部11bに準じて動作可能、即ち第2車両1b用のキーとして動作可能となる。よって、ユーザがこの状態の電子キー2を所持して第2車両1bに近づくと、この電子キー2と第2車両1bとの間でID照合が成立し、第2車両1bを動作させることが可能となる。
以上により、本例においては、各エマージェンシー用メカニカルキー26a,26bに通信形式選択情報31a,31bを各々付与しておき、この通信形式選択情報31a,31bに基づく形式に電子キー2の通信形式を設定する。このため、電子キー2に収納するエマージェンシー用メカニカルキー26の種類に応じて電子キー2の通信形式を切り換えることが可能となるので、メカニカルキー26を変えるという簡素な形式で電子キー2の通信形式を適宜変更することが可能となる。また、本例の場合、通信形式選択情報31a,31bを機械的情報としたので、通信形式選択情報31a,31bを単なる形状の凹凸という簡素な構成で済ますことも可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)キー本体25に複数の通信部11,11…を用意するとともに、キー本体25に収納されるエマージェンシー用メカニカルキー26に通信形式選択情報31を付与しておき、この通信形式選択情報31に対応する通信部11を選択することにより、電子キー2の通信形式を通信形式選択情報31に応じたものに設定する。よって、キー本体25に収納されるエマージェンシー用メカニカルキー26の種類に応じて、電子キー2の通信形式を設定することが可能となり、エマージェンシー用メカニカルキー26を付け替えるだけという簡素な形式で、電子キー2の通信形式を切り換えることができる。
(2)1つの電子キー2で複数の車両1a,1b…を操作することが可能となるので、車両1a,1b…ごとに電子キー2を持たずに済む。
(3)通信形式選択情報31を機械的情報としたので、通信形式選択情報31を単なる凹凸形状という簡素な構成で済ますことができる。
(4)電子キー2に複数の通信形式を用意するに際して、これを通信形式ごとに各々独立したハードウェア回路からなる複数の通信部11,11…により構成したので、本例の電子キー2を簡素な構成のもので済ますことができる。
(5)キー本体25にエマージェンシー用メカニカルキー26が挿し込まれたことをキー挿入検出部32で検出することを条件に、通信形式の設定動作が実行される。このため、通信形式の設定動作を、メカニカルキー26がキー本体25に挿し込まれたという好適なタイミングで実行することができる。
(6)電子キー2に用意された通信形式ごとの各通信部11a,11bは、通信形式ごとに回路が独立したハードウェア回路から構成される。このため、電子キー2に複数の通信部11a,11bを持たせるに際して、これをハードウェア回路という簡素で安価な構成のもので済ますことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7及び図8に従って説明する。なお、本例は、通信形式選択情報31(31a,31b)を電気的情報とした点のみが第1実施形態と異なっており、他の基本的な構成は同様である。よって、本例は、第1実施形態と同一部分に関しては同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、通信形式選択情報31(31a,31b)は、エマージェンシー用メカニカルキー26のキープレート29に設けられるとともに、電気信号の組み合わせにより情報が定義付けられた電気的情報となっている。通信形式選択情報31が電気的情報からなる場合、同図に示すように、キープレート29にはメモリ37が設けられ、このメモリ37に通信形式選択情報31が書き込まれる。この場合、選択情報検出部33は、メモリ37に書き込まれた通信形式選択情報31を読み取ることが可能なIC(Integrated Circuit)等が使用され、メモリ37からの読み取りデータを検出データDとして出力可能である。
また、これ以外の電気的情報の例としては、例えば図8に示すように、例えば金属板を配線状に加工形成した接点パターンから構成されるものでもよい。この場合、選択情報検出部33は、接点パターンにより通電可能な複数の接点部38,38…が使用される。そして、これら複数の接点部38,38…のうち、接点パターンに接触するものはオンし、接触しないものはオフすることにより、これらオンオフの組み合わせに基づく検出データDが選択情報検出部33から出力される。
従って、本例においては、通信形式選択情報31を電気的情報としたので、通信形式選択情報31を機械的情報としたときと比較して、大きな容量のデータを通信形式選択情報31に持たせることが可能となる。このように、通信形式選択情報31に種々の情報を持たせることが可能となれば、例えば通信形式選択情報31を暗号化するなどの応用も可能となるので、本例の通信形式切換装置30を不正動作に対して耐性の高い高機能のものとすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1),(2),(4)〜(6)の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(7)通信形式選択情報31(31a,31b)を電気的情報(電気信号の組み合わせによる情報)としたので、通信形式選択情報31(31a,31b)として多くの情報を持たせることが可能となる。よって、例えば通信形式選択情報を暗号化するなどの処理を加えることが可能となるので、本例の通信形式切換装置30のセキュリティ性を高いものとすることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、複数の通信形式を備えた通信部11,11…は、各々の通信形式ごとに各々個別のハードウェア回路から構成されたハードウェア通信機であることに限定されない。例えば、図9に示すように、通信部11,11…はソフトウェア無線機から構成されるものでもよい。この場合、ソフトウェア無線機は、メモリ41に複数の通信用プログラムを持ち、これらプログラムのうち所定の1つを実行することにより、特定の1形式に通信形式が設定されるものである。
・ 第1及び第2実施形態において、キー本体25にエマージェンシー用メカニカルキー26が挿し込まれていない場合、このとき専用の通信部(例えば、第3通信部)が選択されるようにしてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、キー本体25にエマージェンシー用メカニカルキー26が挿し込まれていない場合、最後に挿し込まれたエマージェンシー用メカニカルキー26の通信形式(通信部11)が継続実行されるものでもよい。
・ 第1実施形態において、選択情報検出部33は、キーシリンダ等で使用される図10に示すようなタンブラ式としてもよい。この場合、挿込穴27には、各々1つずつがばね42により押された複数のタンブラ43,43…が設けられ、各タンブラ43,43…反押し方向先にそれぞれ接点44,44…が設けられる。そして、挿込穴27にエマージェンシー用メカニカルキー26が挿し込まれた際には、通信形式選択情報31が正しければ、これらタンブラ43,43…が規則正しく並んで、接点44,44…が正しくオンする状態をとる。ところで、この場合、もし仮に正しくないエマージェンシー用メカニカルキー26がキー挿込穴27に挿し込まれた際には、挿し込み途中でタンブラ43に詰まってキー26を挿し込めなくなるので、間違ったキー26が挿込穴27に挿されることがなくなる。
・ 第1実施形態において、選択情報検出部33を前述したタンブラ式とした場合、例えば図11に示すように、タンブラ43,43…の上下動の動きパターンを1つの接点44で監視し、接点オンのパターン(例えば接点オンオフのパターンや接点オンの回数)により通信形式選択情報31の種類判別を行うものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、通信部11の数は、必ずしも2つに限定されず、3つ以上としてもよい。
・ 第1実施形態において、通信形式選択情報31の形状パターンの凹凸は、一定の同一間隔で並ぶ形状をとることに限定されず、配置位置がランダムであってもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、例えばキープレート29のキー溝を通信形式選択情報31として使用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、ID照合の無線通信で使用する周波数は、必ずしもLFやRFに限定されず、他の帯域の周波数を用いてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、電子キーシステム3の通信形式は、往路と復路とで用いる周波数が異なることに限らず、これら両者とも同じ周波数を使用するものでもよい。
・ 第2実施形態において、メモリ41の種類は、ROM、RAM、EEPROM等の種々のメモリが使用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、通信形式選択情報31は、前述した形状や構造のものに限らず、種々の態様のものが採用可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、情報読取手段は、前述したスイッチ接点やIC等に限定されず、通信形式選択情報31を読み取れるものであれば、どのようなものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、電子キーシステム3は、必ずしもキー操作フリーシステムであることに限らず、車両1及び電子キー2の間で相互に電波の受け渡しをする相互通信であれば、その種類は特に限定されない。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシー用メカニカルキー26は、内溝キーに限定されず、キー溝が外側に付された外溝キーとしてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシー用メカニカルキー26の外観形状は、適宜変更可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、ID照合成立により許可される車両動作は、必ずしもドアロックの施解錠やエンジン始動に限定されず、例えば車内アクセサリの使用許可等としてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、通信形式切換装置30は、必ずしも車両1に採用されることに限らず、2者間で無線通信を行う装置やシステムであれば、その採用先は特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記キー本体への前記エマージェンシー用メカニカルキーの挿し込みを検出するキー挿込検出手段を備え、前記通信形式の設定動作は、前記キー本体に前記エマージェンシー用メカニカルキーが挿し込まれたことを前記キー挿込検出手段で確認したことを条件に実行される。この構成によれば、エマージェンシー用メカニカルキーがキー本体に挿し込まれたこと条件に通信形式の設定動作が行われるので、メカニカルキーがキー本体に挿し込まれたという好適なタイミングで設定動作を実行することが可能となる。
1…機器(通信相手)としての車両、2…電子キー、11(11a,11b)…通信部、25…キー本体、26(26a,26b)…メカニカルキーとしてのエマージェンシー用メカニカルキー、30…通信形式切換装置、31(31a,31b)…通信形式選択情報、33…情報読取手段としての選択情報検出部、35…通信形式選択手段を構成する通信形式選択部、36…通信形式選択手段を構成する選択回路。

Claims (5)

  1. 電子キーによる遠隔操作によってその通信相手である機器を動作させる際に、当該機器との無線通信を介したID照合の成立を条件に前記動作の実行が可能な電子キーの通信形式切換装置において、
    前記無線通信の通信形式を選択する際の情報として、キー本体に着脱可能に収納されたメカニカルキーに設けた通信形式選択情報と、
    前記メカニカルキーに設けられた前記通信形式情報を読み取る情報読取手段と、
    前記情報読取手段で読み取った前記通信形式選択情報を基に、前記キー本体に予め用意された複数の通信形式から当該通信形式情報に応じたものを選び出し、これを該電子キーの通信形式として設定する通信形式選択手段と
    を備えたことを特徴とする電子キーの通信形式切換装置。
  2. 前記通信形式選択情報は、形状の凹凸により情報が定義付けられた機械的情報であることを特徴とする請求項1に記載の電子キーの通信形式切換装置。
  3. 前記通信形式選択情報は、電気信号の組み合わせにより情報が定義付けられた電気的情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーの通信形式切換装置。
  4. 前記電子キーには、前記通信形式が各々異なる通信部が各々独立したハードウェア回路により複数設けられ、
    前記通信形式選択手段は、前記通信形式選択情報に応じた前記通信部を選択することにより、前記電子キーの前記通信形式を設定することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーの通信形式切換装置。
  5. 電子キーによる遠隔操作によってその通信相手である機器を動作させる際に、当該機器との無線通信を介したID照合の成立を条件に前記動作が実行される電子キーの通信形式切換方法において、
    キー本体に着脱可能に収納されたメカニカルキーに、前記無線通信の通信形式を選択する際の情報として通信形式選択情報を設け、当該通信形式選択情報を基に、前記キー本体に予め用意された複数の通信形式から当該通信形式情報に応じたものを選び出し、これを該電子キーの通信形式として設定することを特徴とする電子キーの通信形式切換方法。
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