JP5184161B2 - 半導体加工用テープ - Google Patents
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Description
サポートプレートを非水溶性接着剤を介して半導体基板に接着し、前記半導体基板を薄板化後、前記サポートプレートを、前記非水溶性接着剤を溶解する剥離液を用いて、前記半導体基板から剥離する半導体素子の製造に用いられる半導体加工用テープであって、
前記半導体加工用テープは、基材フィルム上に粘着剤層を有し、前記粘着剤層のゲル分率が70%以上であり、且つ、前記粘着剤層が、分子内に不飽和二重結合を有し、重量平均分子量が200000以上であるアクリル系化合物を主成分とするエネルギー線硬化型アクリル樹脂組成物から形成されており、
前記粘着剤層の23℃におけるエネルギー線照射前の貯蔵弾性率が4.0×10 4 Pa〜5.0×10 5 Paであることを特徴とする半導体加工用テープ
を提供するものである。
ゲル分率(%)=乾燥残留物の質量B/粘着剤の質量A×100(1)
光重合開始剤の添加量としては、光重合性炭素−炭素二重結合が導入されたアクリル系化合物100質量部に対して0.1〜15質量部とすることが好ましく、0.5〜12質量部とすることがより好ましい。
本発明においては、特にポリイソシアネート類を用いることが好ましい。
上記の貯蔵弾性率は、エネルギー線照射前の粘着剤層について測定されたものである。
2−エチルヘキシルアクリレート(75mol%)、メタクリル酸(1mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(24mol%)の共重合体の2−ヒドロキシエチルアクリレート側鎖末端OH基に、光重合性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物として、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートのNCO基を付加反応させた光重合性炭素−炭素二重結合を有するアクリル系化合物(A1:分子量800000)を得た。この化合物(A1)100質量部に対して、ポリイソシアネートとして日本ポリウレンタン社製:コロネートLを1質量部、光重合開始剤として日本チバガイギー社製:イルガキュアー184を5.0質量部加えて合し、放射線硬化性粘着剤である樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を厚さ100μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム上に、乾燥膜厚が20μmとなるように塗布し、110℃で3分間乾燥して粘着剤層を形成し、半導体加工用テープを作製した。
エチルアクリレート(75mol%)、メタクリル酸(1mol%)、2−ヒドロキシエチルアクリレート(24mol%)の共重合体の2−ヒドロキシエチルアクリレート側鎖末端OH基に、光重合性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物として、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートのNCO基を付加反応させることにより光重合性炭素−炭素二重結合を有するアクリル系化合物(A2:分子量180000)を得た。この化合物(A2)100質量部に対して、ポリイソシアネートとして日本ポリウレンタン社製:コロネートLを1質量部、光重合開始剤として日本チバガイギー社製:イルガキュアー184を5質量部加えて合し、放射線硬化性粘着剤である樹脂組成物を調製した。この樹脂組成物を厚さ100μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムに、乾燥膜厚が20μmとなるように塗布し、110℃で3分間乾燥して粘着剤層を形成し、半導体加工用テープを作製した。
ポリイソシアネートとして日本ポリウレンタン社製:コロネートLを3質量部配合した以外は、実施例1と同様にして、半導体加工用テープを作製した。
ポリイソシアネートとして日本ポリウレンタン社製:コロネートLを0.1質量部配合した以外は、実施例1と同様にして、半導体加工用テープを作製した。
ポリイソシアネートとして日本ポリウレンタン社製:コロネートLを0.1質量部配合した以外は、実施例2と同様にして、半導体加工用テープを作製した。
実施例4に紫外線硬化性モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを光重合性炭素−炭素二重結合を有する化合物(A1)100質量部に対して、30質量部配合した以外は実施例4と同様にして、半導体加工用テープを作製した。
実施例1〜4および比較例1〜2の半導体加工用テープについて、ゲル分率、貯蔵弾性率、分子量、耐薬品性、凹凸面への追従性、チッピングの評価試験を以下のように行った。結果を表1に示す。
50mm×50mmの大きさにカットした半導体加工用テープから、セパレータを除去し、その重量Aを秤量した。次に前記テープサンプルを100gのエタノール溶液中に浸漬した状態で48時間放置した後、50℃の恒温層で乾燥し、その重量Bを秤量した。更に酢酸エチルを用いてサンプルの粘着剤層を拭き取り除去した後、サンプルの重量Cを秤量し、下記式(2)によりゲル分率を算出した。
ゲル分率(%)=(B−C)/(A−C)(2)
厚さ2.0mm、直径8mmの粘着剤層を動的粘弾性測定機(レオメトリック社製)に供給し、23℃、周波数1Hzでの測定値(貯蔵弾性率)に基づく。表中の単位はPaである。
分子量は重量平均分子量で、光重合性炭素−炭素二重結合を有するアクリル系化合物を高速液体クロマトグラフによって測定した値である。
5×5cmの大きさに切断した実施例および比較例の半導体加工用テープを、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート中に180分間浸漬した後、テープの粘着剤層表面を光学顕微鏡で観察し、浸漬前後で粘着剤に膨潤・変質が発生しなかったものを◎、60分間浸漬した後、浸漬前後で粘着剤に膨潤・変質が発生しなかったものを○、60分間以内に粘着剤に膨潤・変質が見られたものを×とした。
裏面に高さ15μmの凹凸を有する半導体ウエハの裏面に実施例および比較例の半導体加工用テープを貼着した後、ダイサーを用いて下記のダイシング条件で5×5mmのチップに個辺化した際において、チップの裏面にダイシング時の切削水が全く浸入しなかったものを◎、チップ端部にのみ若干の浸入が見られたもののチップ面積の10%未満であったものを○、チップ裏面の10%以上の領域で切削水浸入の見られたものを×とした。
#2000砥石で研削した6インチシリコンウエハの研削面に実施例および比較例の半導体加工用テープを貼り合わせることによりリングフレームに固定し、ダイサーを用いて下記のダイシング条件で5mm×5mmのチップに個辺化した。ダイシング用粘着テープを剥離した後、無作為に選定した50個の半導体チップについて、各々の半導体チップのダイシング用粘着テープを貼着・剥離した側の面の四辺における欠けの中心に向かった深さ方向の長さの最大値を測定し、20μmを超える欠けが見られなかったものを◎、30μmを超える大きな欠けが見られなかったものを○、30μmを超える大きな欠けが見られたものを×とした。
ダイシング装置 :DISCO社製 DAD−340
ブレード :DISCO社製 27HEDD
ブレード回転数 :40000rpm
切削速度 :100mm/sec
テープ切り込み量:30μm
切削水量 :1.5リットル/min
切削水温度 :23℃
チップサイズ :5mm×5mm
Claims (1)
- サポートプレートを非水溶性接着剤を介して半導体基板に接着し、前記半導体基板を薄板化後、前記サポートプレートを、前記非水溶性接着剤を溶解する剥離液を用いて、前記半導体基板から剥離する半導体素子の製造に用いられる半導体加工用テープであって、
前記半導体加工用テープは、基材フィルム上に粘着剤層を有し、前記粘着剤層のゲル分率が70%以上であり、且つ、前記粘着剤層が、分子内に不飽和二重結合を有し、重量平均分子量が200000以上であるアクリル系化合物を主成分とするエネルギー線硬化型アクリル樹脂組成物から形成されており、
前記粘着剤層の23℃におけるエネルギー線照射前の貯蔵弾性率が4.0×10 4 Pa〜5.0×10 5 Paであることを特徴とする半導体加工用テープ。
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