JP5183324B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特にシート給送部材により送り出されるシートを分離するシート分離部の構成に関する。
従来、プリンタ、複写機、FAX等の画像形成装置では、複数枚の記録紙等のシートが積載されるシート積載部である給紙カセットからシートを給送するシート給送装置が設けられている。そして、このシート給送装置は、例えば分離部材を用いて、送り出したシートを1枚ずつ分離するシート分離部を備えている(特許文献1参照)。
図9は、このような従来のシート給送装置の構成を示す図である。図9において、500はシート積載部、501はシート給送ローラであり、シート積載部500は、不図示の付勢手段により、積載されたシートPをシート給送ローラ501に圧接させるようシート給送ローラ側に付勢されている。そして、この状態でシート給送ローラ501が回転すると、シート積載部500に積載されたシートPが送り出される。
502はホルダ505に保持された摩擦分離部材であり、この摩擦分離部材502は、付勢手段504により付勢されてシート給送ローラ501に圧接し、シート給送ローラ501との間にクサビ形状を形成する。そして、シート給送の際、シート給送ローラ501により送り出されたシートPは、シート給送ローラ501と摩擦分離部材502との間に形成されたクサビ形状部分を通過し、この際、1枚ずつ分離して給送される。
特開2005−194082号公報
ここで、このように摩擦分離部材によりシートを分離給送する従来のシート給送装置及びこれを備えた画像形成装置では、シート給送ローラと摩擦分離部材との圧接部を通過する際、シートがシート給送ローラ側に撓む場合がある。言い換えれば、シート給送ローラと摩擦分離部材との圧接部を通過する際、シート給送ローラが設けられている中央部と、シート給送ローラの両側の位置とにおいて、シートの先端部の搬送経路が異なることがある。
図10は、従来のシート給送装置の斜視図であり、図10において、506はシート給送ローラ501のシート給送方向と直交する幅方向(軸方向)に設けられたコロである。図11の(a)は、シート給送ローラ501が設けられている中央部のシート搬送経路を示し、図11の(b)は、シート給送ローラ501の軸方向両側のシート搬送経路を示している。
そして、図11の(a)及び(b)から明らかなように、シートPの幅方向において、シート給送ローラ501が設けられている中央部と、シート給送ローラ501の両側とではシートPの先端部の搬送経路が異なっている。なお、この傾向は、坪量の大きいシートほど、剛性が高いため顕著である。
ところで、近年、画像形成装置の一例であるカラープリンタでは、ユーザーのニーズに対応するため、様々な種類のシート(メディア)に画像をプリントする場合がある。例えば、従来のプリンタでは対応していない199g/mを越える坪量の大きいシートを画像形成部に給送して画像をプリントする場合がある。
しかし、このような坪量の大きいシートPを給送する際には、既述したようにシート給送ローラ501の両側の位置においてシートPの先端部の搬送経路が異なるようになり、これに伴いシートPの形状が、図10のように幅方向に波打つ形状となることがある。そして、この波打ちが大きい場合にはシート先端の中央部周辺に凹凸が発生し、このような状態でシートPが転写部に搬送されると、シートPにトナーを適切に転写することができず転写ムラが発生し、画像不良が発生する。
この不具合は、高温(例えば、27℃以上)、高湿度(例えば、70%以上)で長時間放置した坪量の大きいシート(例えば、199g/m以上)を給送した場合に顕著である。なお、従来の画像形成装置では坪量の低い薄紙を使用することが多く、このような不具合は顕在化しなかった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、画像不良を発生させることなく、シートを確実に給送することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートを給送するシート給送ローラと、前記シート給送ローラに圧接し前記シート給送ローラより給送されるシートを1枚ずつに分離する分離部材とを備えたシート給送装置において、シートを積載し、前記シート給送ローラに向かって付勢されるシート積載部と、前記シート給送ローラと前記分離部材との圧接部を通過するシートのシート給送ローラ側への撓みを規制する規制部材と、を備え、前記規制部材を、前記シート給送ローラの軸方向両側から側方に延設され、シート給送方向と直交する幅方向の両端部の位置が、前記シート積載部に積載される最大サイズのシートの幅方向の両端部の位置とほぼ同じ位置になるように構成し、前記規制部材の先端を、前記分離部材が前記シート給送ローラと当接する位置での前記分離部材の分離面によりなる平面と、前記シート積載部に積載されたシートと前記シート給送ローラが当接する線を通り前記分離部材の分離面に平行な平面と、前記シート積載部に積載されたシートと前記シート給送ローラが当接する線を通り前記分離部材の分離面と直交する平面と、前記分離部材の端部の稜線を通り前記分離部材の分離面に直交する平面と、で定義される空間内で、かつ、側方から視て前記分離部材の分離面との間に隙間が生じるようにシート給送ローラ側に位置させて配置することを特徴とするものである。
本発明のように、シート給送ローラと分離部材との圧接部を通過するシートのシート給送ローラ側への撓みを規制する規制部材を設けることにより、画像不良を発生させることなく、シートを確実に給送することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラーレーザービームプリンタの構成を示す図である。100はフルカラーレーザービームプリンタ(以下、プリンタという)、101はフルカラーレーザービームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)である。
このプリンタ本体101は、シートPに画像を形成する画像形成部102と、給紙カセット1からシートPを給送するシート給送装置20と、一側面に設けられた手差し給送部30等を備えている。
画像形成部102は、スキャナーユニット4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ10(10Y、10M、10C、10Bk)を備えている。また、画像形成部102は、プロセスカートリッジ10の上方に配された中間転写ユニット5を備えている。
ここで、各プロセスカートリッジ10は、感光体ドラム20(20Y、20M、20C、20Bk)を備えている。なお、各感光体ドラム20は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されており、一方の端部に不図示の駆動モータからの駆動力が伝達されることにより、時計周りに回転駆動される。
中間転写ユニット5は、駆動ローラ8及びテンションローラ9に巻き掛けられた中間転写ベルト6を備えている。また、中間転写ユニット5は、中間転写ベルト6の内側に設けられ、感光体ドラム20に対向した位置で中間転写ベルト6に当接する1次転写ローラ7(7Y、7M、7C、7Bk)を備えている。
ここで、中間転写ベルト6は、フィルム状部材で構成されると共に各感光体ドラム20に接するように配置され、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ8により矢印A方向に回転するようになっている。そして、この中間転写ベルト6に1次転写ローラ7によって正極性の転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト6に多重転写される。これにより、中間転写ベルト上にはフルカラー画像が形成される。
なお、中間転写ユニット5の駆動ローラ8と対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたフルカラー画像をシートPに転写する2次転写部T2を構成する2次転写ローラ12が設けられている。さらに、この2次転写ローラ12の上部に定着部13が配置され、この定着部13の左上部には排紙ローラ対14及び両面反転部15が配置されている。そして、この両面反転部15は、正逆転可能な反転ローラ対16と、切換部材17を備えている。
なお、図1において、26は画像形成部102により片面に画像が形成されたシートの裏面に画像を形成するため、シートの表裏を反転させて再び画像形成部102(2次転写部T2)へ導くための再搬送通路である。
次に、このように構成されたプリンタ100の画像形成動作について説明する。
画像形成動作が開始されると、まず不図示のパソコン等からの画像情報に基づきスキャナーユニット4はレーザ光を照射し、表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光ドラム20の表面を順次露光して感光ドラム上に静電潜像を形成する。この後、この静電潜像をトナーにより現像し、可視化する。
例えば、まず感光ドラム20Yに、スキャナーユニット4からイエロー成分色の画像信号によるレーザ光を照射し、感光ドラム20Y上にイエローの静電潜像を形成する。そして、このイエローの静電潜像を、現像器からのイエロートナーにより現像し、イエロートナー像として可視化する。
次に、このトナー像が感光ドラム20Yの回転に伴って感光ドラム20Yと中間転写ベルト6とが当接する1次転写部に到来すると、1次転写ローラ7Yに印加される転写バイアスにより感光ドラム上のイエロートナー像が中間転写ベルト6に転写される。
次に、中間転写ベルト6のイエロートナー像を担持した部位が移動すると、このときまでに上記と同様な方法で感光体ドラム20M上に形成されたマゼンタトナー像がイエロートナー像上から中間転写ベルト6に転写される。同様に、中間転写ベルト6が移動するにつれて、それぞれ1次転写部においてシアントナー像、ブラックトナー像が、イエロートナー像、マゼンタトナー像上に重ね合わせて転写される。これにより、中間転写ベルト6上にフルカラートナー画像が形成される。
また、このトナー画像形成動作に並行して給紙カセット1に収容されたシートPがピックアップローラ21により送り出される。そして、このシートPは、この後、フィードローラ22とリタードローラ23により1枚ずつに分離されてレジストローラ対2まで搬送される。
次に、レジストローラ対2により斜行を補正された後、2次転写部T2で中間転写ベルト上のフルカラートナー像とシートPの位置を合わせるようにレジストローラ対2が駆動される。なお、レジストローラ対2の下流側にはシートPの位置検知やジャム検知を行うトップセンサ3が設けられている。
そして、このトップセンサ3によりシートPの先端を検知し、2次転写部T2で中間転写ベルト6上のフルカラートナー像とシートPの位置を合わせるように、レジストローラ対2によりシートPを2次転写部T2まで搬送する。これにより、2次転写部T2にて、2次転写ローラ12に印加した2次転写バイアスにより、フルカラートナー像がシートP上に一括して転写される。なお、2次転写部T2でシートPに転写し切れなかったトナーは、中間転写ベルト6に接触するクリーニング部11のトナー分離用部材によって中間転写ベルト6から分離される。
次に、このようにフルカラートナー像が転写されたシートPは、定着部13に搬送される。なお、この定着部13は、回転速度を可変可能な不図示の駆動手段と接続されている加圧ローラ13aと、加熱源であるヒータを有し、加圧ローラ13aに対して定圧で接触している加熱ローラ13bを備えている。そして、この定着部13に設けられた加熱ローラ13aと加圧ローラ13bにより、熱及び圧力を受けて各色のトナーが溶融混色し、シートPにフルカラーの画像として定着される。
また、この定着部13には、不図示のセンサフラグ、フォトセンサから構成されるループ検知部40が設けられている。なお、このループ検知部40はシートPが2次転写部T2と、加圧ローラ13aと加熱ローラ13bのニップ間を搬送されているときに発生するループ量を検知するためのものである。
そして、このループ検知部40からの検知信号に基づき、不図示の制御部は、定着部13の加圧ローラ13aの回転速度を変化(減速)させるようにしており、これによりシートPは所定量以上のループを確保した状態で搬送される。そして、このように所定量以上のループを確保した状態でシートPが搬送されることにより、定着部13が、2次転写部T2を通過する際のシートPのシート搬送速度に影響を与えないようにすることができ、転写不良の発生を防ぐことができる。
この後、トナー画像が定着されたシートPは、片面印刷を行う場合は、排紙トレイ25への搬送経路と、両面印刷時に使用する両面反転部15への搬送路とを切り替える切換部材17を図1に示す位置に移動させる。これにより、定着部13を通過した後、シートPは排紙ローラ対14によりプリンタ本体上面に設けられた排紙トレイ25に、画像面を下に向けて排紙される。
また、シートの両面に画像を形成する場合には、切換部材17を不図示のソレノイド等の駆動機構により時計方向に回動させる。これにより、定着部13を通過したシートPは、まず両面反転部15の反転ローラ対16に搬送された後、反転ローラ対16の順回転により搬送される。この後、シートPの後端が両面搬送経路26との分岐点を越えた後、反転ローラ対16の逆回転により両面搬送経路26へ送り込まれる。
そして、このように両面搬送経路26へ送り込まれたシートPは、レジストローラ対2に搬送され、レジストローラ対2により斜行を補正された後、中間転写ベルト6に1次転写されたトナー画像の先端にタイミングを合わせて2次転写部T2へ再給紙される。この後、2次転写部T2、定着部13、排紙ローラ対14を経て排紙トレイ25に排出される。
一方、シートを手差し給紙する場合は、手差し用シート積載部170に積載されたシートを、円周面の一部が切り欠かれた半月状のシート給送ローラ110により送り出すようにする。なお、このようにシート給送ローラ110により送り出されたシートは、レジストローラ対2まで搬送され、この後、レジストローラ対2により、2次転写部T2へ給送される。
図2は、このような手差し給送部30の構成を示す斜視図である。図2において、120はシート給送ローラ110を係合するローラ軸である給送軸であり、シート給送ローラ110は給送軸120と同期して回転する。また、130は給送軸120に回転自在に取り付けられている給送コロ、140は給送軸120に取り付けられている給紙ギアである。
150は、シート給送ローラ110により送り出されたシートを分離する摩擦分離部であり、この摩擦分離部150はシート給送ローラ110に対向する位置に配置されている。ここで、この摩擦分離部150は、後述する図4に示すように、シートPを分離するための摩擦分離部材である摩擦パッド151と、それを支える為の摩擦パッドホルダ152より構成されている。なお、摩擦パッドホルダ152は、摩擦パッド151をシート給送ローラ110に圧接するように分離バネ153によりシート給送ローラ110の方向に押圧されている。
なお、シートの給送が開始される前の給送前段階では、シート給送ローラ110は、切り欠き部分が摩擦分離部150に臨む位置(位相)で停止しており、このような給送前段階のときには、摩擦パッド151には給送コロ130が接触している。
また、160はシート給送ローラ110の位置決めを行うシート給送ローラ位置決め部であり、このシート給送ローラ位置決め部160は給送軸120に係合され、給送軸120と同期して回転する。171は一対のシート積載部昇降用カムであり、このシート積載部昇降用カム171は、給送軸120に係合され、給送軸120と同期して回転する。
ここで、手差し用シート積載部170は、プリンタ本体101に回動自在に設けられたアーム170bに回転軸170aを支点として回転自在に保持されると共に、一対の積載バネ180によってシート積載部昇降用カム171の方向に付勢されて配置されている。なお、手差し用シート積載部170には、シート積載部昇降用カム171が摺動する手差し用シート積載部摺動部172が2箇所に配置されており、これによりシート積載部昇降用カム171の回転に伴い手差し用シート積載部170が昇降する。
次に、このような構成の手差し給送部30におけるシート給送動作について説明する。
まず、シートの給送が開始される前、即ち給送前段階では、手差し給送部30は図3の(a)に示す状態にある。即ち、シート給送ローラ110は、切り欠き部分が摩擦分離部150に臨む位置(位相)で停止している。次に、不図示の駆動手段が駆動されると、給送ギア140(図2参照)が回転し、給送軸120が矢印A方向に回転する。さらに、この給送軸120の回転により、給送軸120にそれぞれ係合するシート給送ローラ110、シート給送ローラ位置決め部160、手差し用シート積載部昇降用カム171が同方向に回転する。
そして、シート積載部昇降用カム171の回転により、図3の(b)に示すように、シート積載部昇降用カム171に当接している手差し用シート積載部170がシート積載部昇降用カム171の回転に合わせて図中矢印B方向に上昇する。これに伴い、手差し用シート積載部170に積載されているシートPがシート給送ローラ位置決め部160に当接し、シート給送ローラ110によるシート給送可能状態となる。次に、シート積載部昇降用カム171が摩擦分離部150に当接し、摩擦分離部150を下方向(矢印C方向)が移動し、給紙状態となる。
次に、シート給送ローラ110がシート給送ローラ位置決め部160に当接した手差し用シート積載部170上のシートPに当接すると、図3の(c)に示すようにシート給送ローラ110によりシートPが給送される。
ところで、本実施の形態において、図2に示すようにシート給送ローラ110の軸方向両側にはシート押さえガイド190が設けられている。そして、このシート押さえガイド190により、シート給送ローラ110と摩擦パッド151との圧接部を通過する際の、シートのシート給送ローラ側への撓みを規制するようにしている。なお、このシート給送ローラ110を挟んで両側2箇所に設けられたシート押さえガイド190は、幅方向において給送する最大サイズのシートとほぼ同等の幅で設けられている。
ここで、シート押さえガイド190の下端が、摩擦パッド151とシート給送ローラ110とが当接する位置での摩擦パッド151の分離面より下側に位置すると、シートPはシート押さえガイド190により、摩擦パッド151よりも下側に押さえつけられる。この場合、搬送抵抗になり搬送不良が発生する可能性がある。
そこで、シート押さえガイド190は、図4の(a)の要部拡大図である図4の(b)に示すように、ガイド面となるシート押さえガイド190の下端(先端)と、摩擦パッド151の上面との間に隙間hを形成するように設けられている。言い換えれば、シート押さえガイド190の下端(先端)は、摩擦パッド151の上面よりもシート給送ローラ側に位置するように設けられている。さらに、この隙間hの間隔(高さ)は、摩擦分離部150を通過する際、シートPに生じる波打ち形状の高さを、シートPに凹凸が生じない高さに抑えることができる間隔としている。
以下、このシート押さえガイド190の下端位置について詳しく説明する。なお、図4の(b)において、Xは手差し用シート積載部170(に積載されたシートP)とシート給送ローラ110の当接点である。
シート押さえガイド190の下端は、シート給送方向に関しては、シートPを給送して摩擦パッド151で分離する区間である、当接点Xから摩擦パッド150のシート給送方向下流側端部までの間に位置するようになっている。また、幅方向に関しては、当接点Xを起点に摩擦パッド151に略平行な線Lとシート給送ローラ110と摩擦パッド151が当接している状態における摩擦パッド面の間に位置するようになっている。つまり、シート押さえガイド190の下端の領域は、図4の(b)において斜線で示す領域である。
そして、この領域にシート押さえガイド190の下端が位置していれば、シートPのシート給送ローラ110が設けられている中央部と、シート給送ローラ110の両側とのシートPの先端部の搬送経路の差を一定量以下に抑えることができる。つまり、シートPを摩擦分離部150により分離する間のシートPのシート給送ローラ側への撓みを一定量以下に抑えることができる。
なお、当接点Xを通り摩擦パッド151の分離面に直交する平面を第1平面S1とし、摩擦パッド151の端部の稜線を通り、摩擦パッド151の分離面に直交する平面を第2〜第4平面S2、S3,S4とする。また、摩擦パッド151がシート給送ローラ110と当接する位置での摩擦パッドの分離面によりなる平面を第5平面S5とし、手差し用シート積載部170とシート給送ローラ110が当接する線を通り摩擦パッド面と平行(略平行)な平面を第6平面S6とする。
そして、この6つ平面により、上記斜線で示す領域を定義することができ、シート押さえガイド190の下端は、この第1〜第6平面S1〜S6により構成される空間の幅方向におけるシート給送ローラ110の両側に位置するようになっている。
このように、シートPの搬送経路の差を一定量以下に抑えることにより、即ちシートPの撓みを抑えることにより、シートPの先端部が波打ち形状となり、シート先端の中央部周辺部に凹凸が発生するのを防ぐことができる。つまり、シートPを給送して摩擦分離部150で分離する間にシートPの搬送経路の差、即ちシートPの撓みを一定量以下に抑えるようにすれば、シート先端の中央部周辺部に凹凸が発生するのを防ぐことができる。
図5は、摩擦パッド151とシート押さえガイド190との距離(隙間h)と転写ムラとの関係を求めた実験の実験結果を示す図である。なお、図5は、シート押さえガイド190と摩擦パッド151との間の隙間hの間隔を変化させた場合の転写ムラの頻度と程度を評価したものである。シート押さえガイド190の位置は、シート給送ローラの当接点Xを起点に摩擦パッド151に略並行な線Lより摩擦パッド151側をマイナス、反対側をプラスとしている。
この実験は、以下の条件で行った。
[実験条件]
(1)シート給送ローラ直径:φ32mm
(2)通紙したシート:坪量216g/mLTRサイズ
(3)放置条件:室温30℃ 湿度80%で2日
(温度、高湿度で放置するほど波打ちによる転写ムラが発生しやすい。)
(4)通紙条件:室温30℃ 湿度80%
(5)印字画像:先端中央部に黒印字
そして、図5から、シート押さえガイド190の位置が摩擦パッド151側になるほど転写ムラの程度が小さくなり、かつ頻度も減少していることがわかる。つまり、シート押さえガイド190が摩擦パッド151側であると転写ムラの発生が無くなることがわかる。
このように、本実施の形態のように、シート押さえガイド190を、先端を摩擦パッド151よりもシート給送ローラ側に位置させて設けることにより、高温、高湿度で長時間放置した坪量の高いシートを給送した場合でも、転写ムラの発生を防ぐことができる。これにより、画像不良を発生させることなくシートPを確実に給送することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6は、本実施の形態に係るシート給送装置の一例である手差し給紙部の構成を示す図である。なお、図6において、既述した図2と同一符号は、同一または相当部分を示している。
図6において、290はシート押さえガイドであり、このシート押さえガイド290にはシート押さえ部290bと、シート給送ローラ110を保護すると共に埃等による汚れを防止するカバーであるカバー部290aが一体に形成されている。また、このシート押さえガイド290は、プリンタ本体101(手差し給紙部本体)に対して着脱可能な構成をとっている。なお、シート押さえ部290bの下端(先端)の位置については、既述した第1の実施の形態と同一であるため説明を省略する。
次に、図7に基づいてシート押さえガイド290のプリンタ本体101への装着動作について説明する。
プリンタ本体101に設けられた給送軸120は、既述した図4にも示すように四角柱状の軸であり、この給送軸120の外周には、シート給送ローラ110と同軸上に円筒形状の軸カラー121が設けられている。
そして、シート押さえガイド290をプリンタ本体101へ装着する場合には、まず図7の(a)に示すように、シート押さえガイド290の底面に形成されたU字形状の切り欠き部290eを矢印に示すように軸カラー121に緩嵌する。この後、シート押さえガイド290を、U字形状の切り欠き部290eを支点として軸カラー121(給送軸120)に沿って矢印Bに示すように反時計回りに回転させる。
なお、シート押さえガイド290の上端部にはスナップフィット部290dが設けられている。そして、このようにシート押さえガイド290を回転させると、図7の(b)に示すようにスナップフィット部290dがプリンタ本体101に突設された取り付け部101aに弾性的に係止する。
これにより、シート押さえガイド290がプリンタ本体101に装着される。なお、このとき、シート押さえ部290bの下端部290cは、シートPのシート給送ローラ側への撓みを規制する位置に移動する。また、シート押さえガイド290を取り外す場合には、シート押さえガイド290に手を掛けて時計回りに回転させて取り外す。
このように、本実施の形態によれば、シート押さえガイド290をプリンタ本体101に取り外し可能に設けることにより、ジャムシートの処理が容易となり、シート処理性が向上する。また、シート押さえガイド290の位置決めをシート給送ローラ110軸上で行っているのでシート押さえガイド290の位置精度が向上する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図8は、本実施の形態に係るシート給送装置の一例である手差し給紙部の構成を示す図である。なお、図8において、既述した図4と同一符号は、同一または相当部分を示している。
図8において、390はシート押さえガイドであり、このシート押さえガイド390には、シートと当接する先端部分を構成する当接部390bが回動軸390aを中心に回動可能に設けられている。なお、この当接部390bは、不図示のバネにより、時計回りに付勢され、シート給送ローラ110と一体に回転するカム350に当接している。
ここで、図8の(a)は、シートPの給送開始時の状態を示すものであり、この状態において、当接部390bの位置は、既述した図4と同一の位置にある。このため、シートPの先端がシート給送ローラ110と摩擦パッド151で形成されるニップを搬送される間はシートPの波打ち形状は高さh以下に抑えられ、シートPに凹凸が生じない。
一方、図8の(b)は、シートPの先端がシート給送ローラ110の下流に搬送された状態を示す図である。この状態では、カム350がシート給送ローラ110と一体的に回転し、カム350と当接部390bとの当接点においてカム350の半径が図8の(a)の状態と比較して小さくなる。これに伴い、当接部390bが時計回りに回転し、摩擦パッド151と当接部390bの隙間Hは、図4の(b)に示す隙間hより大きくなる。
このようにシートPの先端がシート給送ローラ110を通過した際には、摩擦パッド151と当接部390bの隙間H(>h)が大きくなるようにすることにより、シート押さえ当接部390bをシート給送時以外は摩擦パッド近傍にないようにすることができる。
これにより、シート給送時、シートPの給送時に発生する波打ちを抑えつつ、シート搬送時の搬送抵抗になる位置にある当接部390bを、搬送抵抗にならない位置まで退避することができる。つまり、本実施の形態のように、シート押さえ当接部390bをシート給送時以外は、摩擦パッド151から離間させるようにすることにより、シート給送性を高めることができると共にジャム処理性が向上する。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるフルカラーレーザービームプリンタの構成を示す図。 上記フルカラーレーザービームプリンタに設けられた手差し給送部の構成を示す斜視図。 上記手差し給送部におけるシート給送動作を説明する図。 上記手差し給送部に設けられたシート押さえガイドの位置について説明する図。 上記シート押さえガイドと摩擦パッドとの間隔と転写ムラとの関係を示す図表。 本発明の第2の実施の形態に係るシート給送装置の一例である手差し給紙部の構成を示す図。 上記手差し給紙部に設けられたシート押さえガイドの本体への装着動作を説明する図。 本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装置の一例である手差し給紙部の構成を示す図。 従来のシート給送装置の構成を示す図。 従来のシート給送装置の斜視図。 従来のシート給送装置のシート搬送経路を示す図。
符号の説明
30 手差し給送部
100 フルカラーレーザービームプリンタ
101 フルカラーレーザービームプリンタ本体
102 画像形成部
110 シート給送ローラ
120 給送軸
150 摩擦分離部
151 摩擦パッド
170 手差し用シート積載部
190 シート押さえガイド
290 シート押さえガイド
290b シート押さえ部
290a カバー部
390 シート押さえガイド
390b 当接部
350 カム
P シート
S1〜S6 第1〜第6平面
X 手差し用シート積載部とシート給送ローラとの当接点

Claims (6)

  1. シートを給送するシート給送ローラと、前記シート給送ローラに圧接し前記シート給送ローラより給送されるシートを1枚ずつに分離する分離部材とを備えたシート給送装置において、
    シートを積載し、前記シート給送ローラに向かって付勢されるシート積載部と、
    記シート給送ローラと前記分離部材との圧接部を通過するシートのシート給送ローラ側への撓みを規制する規制部材と、を備え、
    前記規制部材を、前記シート給送ローラの軸方向両側から側方に延設され、シート給送方向と直交する幅方向の両端部の位置が、前記シート積載部に積載される最大サイズのシートの幅方向の両端部の位置とほぼ同じ位置になるように構成し、前記規制部材の先端を、前記分離部材が前記シート給送ローラと当接する位置での前記分離部材の分離面によりなる平面と、前記シート積載部に積載されたシートと前記シート給送ローラが当接する線を通り前記分離部材の分離面に平行な平面と、前記シート積載部に積載されたシートと前記シート給送ローラが当接する線を通り前記分離部材の分離面と直交する平面と、前記分離部材の端部の稜線を通り前記分離部材の分離面に直交する平面と、で定義される空間内で、かつ、側方から視て前記分離部材の分離面との間に隙間が生じるようにシート給送ローラ側に位置させて配置することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記規制部材は、前記シート給送ローラのローラ軸に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記規制部材に、前記シート給送ローラを保護するカバーを一体に形成することを特徴とする請求項1又は2記載のシート給送装置。
  4. 前記規制部材は、シートのシート給送ローラ側への撓みを規制する先端部分を回動可能に構成し、シートの先端が前記シート給送ローラと前記分離部材との圧接部を通過した後、前記回動可能な先端部分をシートから離間する方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記シートの先端が前記シート給送ローラと前記分離部材との圧接部を通過した後、前記回動可能な先端部分をシートから離間する方向に移動させるカムを備えたことを特徴とする請求項4記載のシート給送装置。
  6. 画像形成部と、前記画像形成部にシートを給送する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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