JP5183267B2 - 液晶装置 - Google Patents

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この発明は、液晶装置に関するものである。
従来から、液晶層を挟持する一対の基板のうち一方の基板には共通電極が複数の画素に亘って形成され、共通電極上には絶縁膜が形成され、絶縁膜上には複数のスリット状の開口部を備えた画素電極が複数の画素の各々に形成され、開口部の形成領域において共通電極と画素電極との間に生じる電界によって液晶層を構成する液晶分子を初期配向方向から所定の回転方向に駆動させる液晶装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−264231号公報
しかしながら、上記従来の液晶装置においては、図6(a)及び図6(b)に示すように、画素電極11の開口部11aの両側の端部11e,11eにおいて、共通電極41と画素電極11との間に生じる電界Eの傾きが、中央部11cにおける電界Eの傾きと逆の傾きになる領域が発生するという課題がある。
画素電極11の開口部11aの延在方向に延びる直線部11sは、通常、ほぼ液晶分子Mの初期配向方向Dに沿って延びるように形成され、液晶分子Mの初期配向方向Dに対して僅かに傾いている。例えば、液晶分子Mの初期配向方向Dの傾きを0としたときに、開口部11aの直線部11sが僅かに正の傾きを有しているとすると、開口部11aの中央部11cにおいては、直線部11sと略垂直な方向に電界Eが発生する。そのため、中央部11cにおいては、負の傾きを有する電界Eが発生する。
一方、開口部11aの両側の端部11e,11eにおいては、液晶分子Mの初期配向方向Dに対して略垂直な方向に画素電極11の周縁部11rが形成されている。そのため、両側の端部11e,11eでは、周縁部11rによる電界の影響を受け、電界Eが中央部11cとは逆の正の傾きになる領域(リバースチルトドメインR)が発生する。
リバースチルトドメインRでは、電界Eが発生したときに液晶分子Mが初期配向方向Dから電界Eの方向に回転する回転方向RIが、開口部11aの中央部11cにおける回転方向RDと逆になる。このため、リバースチルトドメインRでは、電界Eの発生時に液晶分子Mの配向方向が開口部11aの中央部11cの近傍におけるそれと異なってしまい、液晶装置の表示品位を低下させる原因となっていた。
上述の特許文献1では、画素電極の開口部の端部に曲線部が形成されているため、開口部の端部に近づくにつれて、電界の方向が液晶分子の初期配向方向に近づいていく。そのため、開口部の端部に近づくにつれて、電界発生時に液晶分子が逆方向に回転しようとする角度が大きくなり、液晶分子を逆方向に回転させようとする力が弱くなる。これにより、開口部を端部まで一直線状に形成した場合よりも、リバースチルトドメインを減少させることができる。
しかし、曲線部における接線の傾きが直線部に近づくにつれて急激に変化するため、開口部の端部における電界の方向も急激に変化し、リバースチルトドメインを減少させる効果が十分ではなかった。
そこで、この発明は、従来よりもリバースチルトドメインを減少させ、より表示品位の高い液晶装置を提供するものである。
上記の課題を解決するための本発明の一側面によれば、液晶層を挟持する一対の基板のうち一方の基板には共通電極が複数の画素に亘って形成され、共通電極上には絶縁膜が形成され、絶縁膜上には複数のスリット状の開口部を備えた画素電極が複数の画素の各々に形成され、開口部の形成領域において共通電極と画素電極との間に生じる電界によって液晶層を構成する液晶分子を初期配向方向から所定の回転方向に駆動させる液晶装置が提供される。開口部は、開口部の中央部から開口部の両側の端部へ向けて延びる第一直線部と、第一直線部と端部との間に設けられた第二直線部と、端部を構成する第三直線部と、第二直線部と第三直線部との間に設けられた曲線部と、により形成され、第一直線部及び第二直線部は、初期配向方向に対して回転方向とは逆回転方向に鋭角をなし、第二直線部が初期配向方向となす鋭角が、第一直線部が初期配向方向となす鋭角よりも大きく、曲線部の接線が初期配向方向と鋭角をなし、該鋭角が第三直線部に近づくほど大きくなっている。
このように構成することで、第一直線部において第一直線部と略垂直な方向に発生した電界が液晶分子の初期配向方向となす鋭角よりも、第二直線部に第二直線部と略垂直な方向に発生した電界が液晶分子の初期配向方向となす鋭角の方が小さくなる。
ここで、共通電極と画素電極との間に電界が発生すると、液晶分子は初期配向方向からできるだけ小さい回転角度で電界の方向に向こうとする。また、液晶分子が回転する角度が小さいほど、液晶分子を電界の方向に配向させる力が強くなる。
そのため、第一直線部において液晶分子を電界方向に配向させる力よりも、第二直線部において液晶分子を電界方向に配向させる力の方が大きくなる。また、第二直線部においては、第二直線部に略垂直な方向に配向された液晶分子が第二直線部の長さ方向に多数存在することとなる。
したがって、画素電極の開口部の両端部の第二直線部と第三直線部との交点付近において、第一直線部における電界の傾きとは逆の傾きの電界が発生した場合であっても、第二直線部と略垂直な方向に配向された多数の液晶分子によって、端部の液晶分子が第一直線部における液晶分子の回転方向とは逆の回転方向に回転することを抑制できる。
よって、本発明によれば、リバースチルトドメインを減少させ、より表示品位の高い液晶装置を提供することができる。
また、上記のように構成することで、画素電極の開口部の端部の曲線部と第三直線部との交点の近傍における電界の方向を、より第三直線部の延在方向に近づけて、液晶の初期配向方向と電界がなす鋭角を大きくすることができる。これにより、第一直線部とは逆の傾きを有する曲線部と第三直線部との交点の近傍における電界が液晶分子を配向させようとする力を小さくすることができる。したがって、よりリバースチルトドメインを減少させることができる。
また、本発明の液晶装置は、前記第一直線部における前記電界の方向は、前記第一直線部に略直交し、前記第二直線部の少なくとも前記第一直線部側の前記電界の方向が前記第二直線部と略直交していることを特徴とする。
このように構成することで、第二直線部の端部側の第三直線部との交点の近傍にリバースチルトドメインが発生した場合であっても、第一直線部において液晶分子を配向させる力よりも大きな力で第二直線部の近傍の液晶分子を第二直線部と略垂直な方向に配向させることができる。これにより、リバースチルトドメインを第二直線部に封じ込めることができる。したがって、従来よりもリバースチルトドメインを減少させ、より表示品位の高い液晶装置を提供することができる。
また、本発明の液晶装置は、前記開口部は、前記開口部の中心点に対して点対称に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、画素電極に効率よく開口部を配置することができる。これにより、開口部の開口面積を上昇させ、画素電極と共通電極との間に発生する電界により配向される液晶分子を増加させることができる。したがって、液晶装置の表示品位をより向上させることができる。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図面では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材で縮尺を適宜変更している。
本実施形態における液晶装置は、はFFS(Fringe-Field Switching)方式を用いたカラー液晶装置であって、(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のサブ画素で1個の画素を構成する液晶装置である。
図1は、本実施形態の液晶装置1の等価回路図である。
図1に示すように、液晶装置1においては、画素を構成するサブ画素がマトリックス状に配置されている。サブ画素の各々には、それぞれ画素電極11と、画素電極11をスイッチング制御するためのTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素子12とが形成されている。このTFT素子12は、ソースが液晶装置1に設けられたデータ線駆動回路13から延在するデータ線14に接続され、ゲートが液晶装置1に設けられた走査線駆動回路15から延在する走査線16に接続され、ドレインが画素電極11に接続されている。
データ線駆動回路13は、データ線14を介して画像信号S1、S2、…、Snを各サブ画素に供給する構成となっている。また、走査線駆動回路15は、走査線16を介して走査信号G1、G2、…、Gmを各サブ画素に供給する構成となっている。ここで、データ線駆動回路13は、画像信号S1〜Snをこの順で線順次で供給してもよく、互いに隣接する複数のデータ線14同士に対してグループごとに供給してもよい。また、走査線駆動回路15は、走査信号G1〜Gmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置1は、スイッチング素子であるTFT素子12が走査信号G1〜Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線14から供給される画像信号S1〜Snが所定のタイミングで画素電極11に書き込まれる構成となっている。
画素電極11を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1〜Snは、画素電極11と液晶を介して配置された後述する共通電極41との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号S1〜Snがリークすることを防止するため、画素電極11と後述する共通電極41との間に形成される液晶容量と並列接続されるように蓄積容量18が付与されている。この蓄積容量18は、TFT素子12のドレインと容量線19との間に設けられている。
図2は、本実施形態の液晶装置1のサブ画素を示す部分拡大平面図である。図3は、図2のA−A’線に沿う断面図である。なお、図2では、対向基板22の図示を省略して表している。
図2及び図3に示すように、本実施形態の液晶装置1は、液晶層23を挟持する素子基板21と対向基板22とを備えている。素子基板21は、例えばガラスや石英、プラスチックなどの透光性材料からなる基板本体31を備えている。基板本体31上には、走査線16及び容量線19が形成されている。また、素子基板21上には、走査線16及び容量線19を覆って、例えば、SiO等のシリコン酸化物からなるゲート絶縁膜32が形成されている。
ゲート絶縁膜32上には、走査線16と平面的に重なる領域に、半導体層42が形成されている。また、ゲート絶縁膜32上には、図2に示すように、各サブ画素の縦方向(Y軸方向)の境界に上述のデータ線14が形成され、横方向(X軸方向)の境界に、走査線16及び容量線19が形成されている。素子基板21の画素表示領域には、マトリックス状に配列された複数のサブ画素に対応して、複数のデータ線14と、複数の走査線16および容量線19とが格子状に配線されている。
半導体層42のソース領域にはデータ線14から分岐されたソース電極43が接続され、ドレイン領域には容量電極45から分岐されたドレイン電極44が接続されている。そして、これら半導体層42と、ソース電極43と、ドレイン電極44と、によってTFT素子12が構成されている。なお、走査線16は半導体層42のチャネルに対向する領域に形成され、TFT素子12のゲート電極として機能するように構成されている。
また、容量電極45は、ゲート絶縁膜32上の容量線19と平面的に重なる領域に、容量線19の延在方向に延びる略矩形状に形成されている。また、容量電極45と容量線19とによって蓄積容量18が構成されている。
これらTFT素子12及び各配線等を覆って、図3に示すように、例えばSiO等からなる絶縁膜36が形成されている。絶縁膜36上には、共通電極41が形成されている。共通電極41は液晶装置1の画素表示領域の略全域に複数の画素に亘って形成されている。共通電極41は、例えば、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電性材料により形成されている。共通電極41上には、共通電極41を覆うように電極間絶縁膜33が形成されている。そして、電極間絶縁膜33上には、各サブ画素に対応して画素電極11が形成されている。
画素電極11は、例えば、ITO等の透明導電性材料により形成され、電極間絶縁膜33及び絶縁膜36を貫通して容量電極45に到達するコンタクトホール33aを介して、容量電極45に接続されている。画素電極11には、複数のスリット状の開口部11aが形成されている。
ここで、本実施形態の液晶装置1では、図2に示すように、画素電極11の開口部11aが、開口部11aの中央部11cから両側の端部11e,11eへ向けて延びる第一直線部111と、第一直線部111と端部11eとの間に設けられた第二直線部112と、端部11eを構成する第三直線部113と、により形成されている。
また、電極間絶縁膜33上には、画素電極11を覆って、例えばポリイミド等の有機材料や、シリコン酸化物などの無機材料からなる配向膜34が形成されている。
配向膜34の上面には、液晶層23を構成する液晶分子を配向規制するための配向処理が施されている。なお、配向膜34は、電極間絶縁膜33およびこの上面に形成された画素電極11を覆うように上述した有機材料を塗布してこれを乾燥、硬化させた後、その上面にラビング処理を施すことによって形成されている。図2において示すように、本実施形態では、ラビング処理を行うラビング方向Rbは、各サブ画素の横方向(X軸方向)の境界と略平行になっている。これにより、液晶分子の初期配向方向が配向膜34のラビング方向Rbと平行になるように構成されている。
また、図3に示すように、素子基板21の外側(液晶層23の反対側)には、偏光板24が接合されている。
素子基板21に対向配置された対向基板22は、例えばガラスや石英、プラスチックなどの透光性材料で構成された基板本体51を備えている。基板本体51の内側(液晶層23側)には、カラーフィルタ層52が形成されている。カラーフィルタ層52は、サブ画素に対応して配置されており、例えばアクリルなどで構成されて各サブ画素の表示色に対応する色材を有している。
カラーフィルタ層52上には、素子基板21のデータ線14、走査線16、容量線19及びTFT素子12と平面的に重なる格子状の遮光膜(図示略)が形成されている。そして、遮光膜及びカラーフィルタ層52を覆うように、例えばポリイミドなどの有機材料や、シリコン酸化物などの無機材料からなる配向膜53が形成されている。配向膜53は、その配向方向が配向膜34の配向方向と同方向となっている。
また、対向基板22の外側(液晶層23の反対側)には偏光板25が接合されている。偏光板24、25は、それぞれの透過軸が互いに直交するように設けられている。
また、液晶装置1には、素子基板21と対向基板22とが対向する領域の縁端に沿ってシール材(図示略)が設けられており、このシール材、素子基板21および対向基板22によって液晶層23が封止されている。そして、液晶装置1は、素子基板21の外面側から照明光が照射される構成となっている。
図4(a)及び図4(b)は、画素電極11の開口部11aの両側の端部11e,11eの拡大平面図である。なお、図4(a)及び図4(b)では、液晶層23中の液晶分子Mを模式的に表している。
本実施形態の液晶装置1では、配向膜34,53のラビング方向Rbが、図2に示すように、サブ画素の横方向(X軸方向)と略平行になっている。そのため、図4(a)及び図4(b)に示すように、液晶分子Mの初期配向方向Dもサブ画素の横方向(X軸方向)と略平行になっている。
また、画素電極11と共通電極41とは、画素電極11の開口部11aの第一直線部111及び第二直線部112において、それぞれ第一直線部111及び第二直線部112と略垂直な方向に電界E1,E2が発生するように構成されている。
ここで、画素電極11と共通電極41との間に電界E1,E2が発生すると、液晶分子Mは液晶分子Mの初期配向方向Dと電界E1,E2とがなす角θa1,θa2及び角θb1,θb2のうち、小さい方の角θa1、θa2を回転角として回転する。すなわち、本実施形態において、液晶分子Mは右回りの回転方向RDに回転するようになっている。
そして、第一直線部111と第二直線部112は、液晶分子Mの初期配向方向Dから、液晶分子Mの回転方向RDとは逆向きの回転方向RIにそれぞれ鋭角θ1,θ2をなし、鋭角θ2が鋭角θ1よりも大きくなるように形成されている。
また、画素電極11に形成された開口部11aの各々は、図2に示すように、開口部11aの中心点Cに対して点対称に形成され、サブ画素の縦方向(Y軸方向)に同形状の開口部11aが均等な間隔で複数形成されている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
図1に示すように、TFT素子12に走査信号G1〜Gmを入力して一定期間オン状態にして、データ線14から供給される画像信号S1〜Snを所定のタイミングで画素電極11に書き込んで、蓄積容量18により保持する。
これにより、図4(a)及び図4(b)に示すように、画素電極11の開口部11aの形成領域において、画素電極11と共通電極41との間に電界E1,E2が発生し、液晶層23の液晶分子Mが右回りの回転方向RDに駆動される。
ここで、本実施形態の液晶装置1では、上述のように第一直線部111と第二直線部112は、鋭角θ2が鋭角θ1よりも大きくなるように形成されている。そのため、第一直線部111において第一直線部111と略垂直な方向に発生した電界E1が液晶分子Mの初期配向方向Dとなす角θa1よりも、第二直線部112に第二直線部112と略垂直な方向に発生した電界E2が液晶分子Mの初期配向方向Dとなす角θa2の方が小さくなる。
共通電極41と画素電極11との間に電界E1,E2が発生すると、液晶分子Mは初期配向方向Dからできるだけ小さい回転角度θa1,θa2で電界E1,E2の方向に向こうとする。また、液晶分子Mが回転する角度θa1,θa2が小さいほど、液晶分子Mを電界E1,E2の方向に配向させる力が強くなる。
そのため、第一直線部111において液晶分子Mを電界E1の方向に配向させる力よりも、第二直線部112において液晶分子Mを電界E2の方向に配向させる力の方が大きくなる。また、第二直線部112においては、第二直線部112に略垂直な方向に配向された液晶分子Mが第二直線部112の長さ方向に多数存在することとなる。
また、画素電極11の開口部11aの両側の端部11e,11eの第二直線部112と第三直線部113との交点付近においては、第三直線部113において発生する電界の影響により、第一直線部111及び第二直線部112における電界E1,E2の傾きとは逆の傾きの電界E3が発生する。この開口部11aの端部11eにおいて発生した逆の傾きの電界E3は、液晶分子Mを第一直線部111及び第二直線部112における液晶分子Mの右回りの回転方向RDとは逆方向の、左回りの回転方向RIに回転させようとする。
しかし、本実施形態では、第一直線部111における配向規制力よりも強い配向規制力により右回りの回転方向RDに回転され、第二直線部112の長さ方向に多数存在する液晶分子Mによって、端部11eの液晶分子Mが左回りの回転方向RIに回転することを規制できる。これにより、端部11eの液晶分子Mが第一直線部111及び第二直線部112における液晶分子Mの回転方向RDとは逆の回転方向RIに回転することを抑制できる。これにより、リバースチルトドメインが発生することを防止できる。
また、第二直線部112の端部11e側の第三直線部113との交点の近傍にリバースチルトドメインが発生した場合であっても、第一直線部111において液晶分子Mを配向させる力よりも大きな力で第二直線部112の近傍の液晶分子Mを第二直線部112と略垂直な方向に配向させることができる。これにより、リバースチルトドメインを第二直線部112の端部11e側の第三直線部113との交点の近傍に封じ込め、リバースチルトドメインが拡大することを防止して、従来よりもリバースチルトドメインの発生領域を減少させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、リバースチルトドメインの発生を防止、あるいは減少させ、より表示品位の高い液晶装置1を提供することができる。
また、本実施形態の画素電極11の開口部11aは、開口部11aの中心点Cに対して点対称に形成されているので、画素電極11に効率よく開口部11aを配置することができる。これにより、画素電極11の開口面積を上昇させ、画素電極11と共通電極41との間に発生する電界により配向される液晶分子Mを増加させることができる。したがって、液晶装置1の表示品位を向上させることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図1〜図3を援用し、図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。本実施形態では、第二直線部112と第三直線部113との間に曲線部114が形成されている点で上述の第一実施形態で説明した液晶装置1と異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、画素電極11の開口部11aにおいて、第二直線部112と第三直線部113との間には、曲線部114が形成されている。曲線部114は、液晶分子Mの初期配向方向Dの傾きを0としたときに、第二直線部112との接続部に近づくほど接線の傾きが小さくなり、第三直線部113との交点に近づくほど接線の傾きが大きくなるように形成されている。また、曲線部114における接線は、液晶分子Mの初期配向方向Dと鋭角をなし、その鋭角が第三直線部113に近づくほど大きくなっている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第二直線部112と第三直線部113との間に曲線部114を設けることで、画素電極11の開口部11aの端部11eの曲線部114と第三直線部113との交点の近傍における電界E3の方向を、より第三直線部113の延在方向に近づけて、液晶分子Mの初期配向方向Dと電界E3がなす鋭角θcを第一実施形態よりも大きくすることができる。
これにより、第一直線部111とは逆の傾きを有する曲線部114と第三直線部113との交点の近傍における電界E3が液晶分子Mを配向させようとする力を小さくすることができる。したがって、第二直線部112における電界E2によって配向される液晶分子Mによって、曲線部114と第三直線部113との交点の近傍の液晶分子Mが左回りの回転方向RIに回転することを防止しやすくなる。よって、本実施形態によれば、より効果的によりリバースチルトドメインの発生を防止あるいは減少させることができる。
尚、この発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、第二直線部と第三直線部との間に、第二直線部よりも液晶分子の初期配向方向に対して大きな傾きの直線部をさらに設けてもよい。
また、開口部の第一直線部及び第二直線部の傾きは、液晶分子の初期配向方向に対して逆の傾きとしてもよい。また、開口部は第一直線部及び第二直線部と傾きの異なる直線部を組み合わせて形成してもよい。
本発明の第一実施形態における液晶装置の等価回路図である。 本発明の第一実施形態における液晶装置のサブ画素を示す平面図である。 図2のA−A’線に沿う断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第一実施形態における画素電極の開口部の端部近傍の拡大平面図である。 (a)及び(b)は本発明の第二実施形態における画素電極の開口部の端部近傍の拡大平面図である。 (a)及び(b)は従来の液晶装置における画素電極の開口部の端部近傍の拡大平面図である。
符号の説明
1 液晶装置、11 画素電極、11a 開口部、11c 中央部、11e 端部、21 素子基板(基板)、22 対向基板(基板)、23 液晶層、33 電極間絶縁膜(絶縁膜)、41 共通電極、111 第一直線部、112 第二直線部、113 第三直線部、114 曲線部、C 中心点、D 初期配向方向、E1,E2,E3 電界、M 液晶分子、RD 回転方向、RI 回転方向(逆回転方向)、θ1,θ2 角(鋭角)

Claims (3)

  1. 液晶層を挟持する一対の基板のうち一方の基板には共通電極が複数の画素に亘って形成され、前記共通電極上には絶縁膜が形成され、前記絶縁膜上には複数のスリット状の開口部を備えた画素電極が前記複数の画素の各々に形成され、前記開口部の形成領域において前記共通電極と前記画素電極との間に生じる電界によって前記液晶層を構成する液晶分子を初期配向方向から所定の回転方向に駆動させる液晶装置であって、
    前記開口部は、
    前記開口部の中央部から前記開口部の両側の端部へ向けて延びる第一直線部と、
    前記第一直線部と前記端部との間に設けられた第二直線部と、
    前記端部を構成する第三直線部と、
    前記第二直線部と前記第三直線部との間に設けられた曲線部と、
    により形成され、
    前記第一直線部及び前記第二直線部は、前記初期配向方向に対して前記回転方向とは逆回転方向に鋭角をなし、
    前記第二直線部が前記初期配向方向となす鋭角が、前記第一直線部が前記初期配向方向となす鋭角よりも大きく、
    前記曲線部の接線が前記初期配向方向と鋭角をなし、該鋭角が前記第三直線部に近づくほど大きくなっている
    液晶装置。
  2. 前記第一直線部における前記電界の方向は、前記第一直線部に略直交し、前記第二直線部の少なくとも前記第一直線部側の前記電界の方向が前記第二直線部と略直交している
    求項1記載の液晶装置。
  3. 前記開口部は、前記開口部の中心点に対して点対称に形成されている
    請求項1又は2に記載の液晶装置。
JP2008082827A 2008-03-27 2008-03-27 液晶装置 Active JP5183267B2 (ja)

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