JP5180130B2 - 水蒸気圧縮冷凍機システム - Google Patents

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本発明は、フリークーリング割り込み回路を備えた水蒸気圧縮冷凍機システムに係り、特に、年間を通じて大負荷冷房負荷/冷却負荷を有し、高温の冷水を要求する設備に適した冷凍機システムに関する。
例えば、水を冷凍サイクルを形成する冷媒として使用する水蒸気圧縮冷凍機システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。そして、特許文献1では、蒸発器と凝縮器の差圧を位置水頭により確保し、もって膨張弁を排除している。
特許文献1では、中間期、冬期とも冷凍機を運転して冷水を冷凍している。そして、特許文献1では、例えば、冷水を20℃で取り出し、負荷側で熱交換して23℃で冷凍機へ戻せるので、あまりに低い冷水温度では、冷却する対象の周囲空気の含有湿分が冷熱熱交換する部位で結露し、その結露水が電子回路などで短絡を引き起こすことを防止するため、高温冷水を要求する半導体製造工場の設備冷却水や、データセンタの通年で非常に密度の高い発熱を発し、かつその発熱を速やかに除去することが要求されるサーバ冷却に使いやすい。
しかしながら、特許文献1に記載の水蒸気圧縮冷凍機システムでは、年中運転すると、折角冷却塔からの冷却水還り管の冷却水が23℃より低くなっても、ルーツ圧縮機を停止できず、省エネルギー効率が低いという問題がある。
この問題を解決するために、例えば、図5、図6のように、蒸発器1と凝縮器2との間のルーツ圧縮機3による水蒸気搬送管4に、その中間にバイパス制御弁6を設けたバイパス管5を並行に配置し、フリークーリング時にルーツ圧縮機3をバイパスして自然冷媒循環にて冷却塔フリークーリングを実現することが考えられる。
図5、図6の水蒸気圧縮冷凍機システムでは、蒸発器1、凝縮器2、冷水ポンプ7、負荷側連結配管8、負荷側熱交換器9、ルーツ圧縮機3、バイパス管5、バイパス制御弁6、真空ポンプ10、冷却水往き管11、冷却水ポンプ12、冷却水還り管13、密閉式冷却塔14、冷却塔冷却水ポンプ15、冷却塔冷却水配管16、外気温度計測器17、連結配管18などを備えている。ここで、ルーツ圧縮機3が動作する冷凍機運転の場合の蒸発器1や凝縮器2における状態については、特許文献1に記載の通りである。
そして、図5に示すように、外気温度計測器17で外気温度を計測して(湿球温度で計測するのがさらに望ましい)、所定の温度以上の外気温度の場合には、TIC(温度コントローラ)19からバイパス制御弁6を閉じてルーツ圧縮機3による運転を行う信号が出され、ルーツ圧縮機3による冷凍機運転を行う。
外気温度が低くなってきて、例えば、外気湿球温度が17℃を下回ってきた場合には、図6に示すように、TIC(温度コントローラ)19からの信号によって、ルーツ圧縮機3を停止してバイパス制御弁6を開くことで、密閉式冷却塔14により冷却水還り管13内を搬送する冷却水温度が19℃まで冷やすことができることとなる。
真空ポンプ10にて、例えば、約6.3kPaの飽和水蒸気圧が達成できている凝縮器2の中で、噴霧ノズル2aから吹き出される19℃の冷却水により、凝縮器2内の水蒸気が盛んに凝縮されて20℃の水冷媒液が凝縮器2下方に溜まってくる。そして、図6に示すように、凝縮器2内に次々生じる凝縮水により、真空ポンプ10の減圧により蒸発器1と凝縮器2とでバランスし、ほぼ同じレベルとなっていた所定のそれぞれの水位が、凝縮器2側で高くなろうとしまう。よって、その凝縮器2側の上昇水位が位置ヘッドとなって、蒸発器1と凝縮器2の下部を連通している連結配管18の中を水が流れ、自然冷媒循環が形成される。蒸発器1には下部に設けた負荷側連結配管8の冷水往き管8aから20℃の冷水が継続して供給されるので、充分機能する。
バイパス制御弁6の開度の調整により、冷水出口温度制御がある程度行える。
特開2006−97989号公報
ところで、図5、図6に示すシステムによる自然冷媒循環フリークーリングでは、負荷が100w/m2程度の建物であれば何とか賄えるが、1000w/m2超えの場合もある今日の冷凍設備では追いつかないので、結局ルーツ圧縮機3が動き続けることとなる。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、1000w/m2超えのような大負荷の高温冷却負荷にも充分対応できる冷却塔フリークーリング回路が形成できる水蒸気圧縮冷凍機システムを提供することにある。
請求項1の水蒸気圧縮冷凍機システムは、
温度計を設ける密閉式の蒸発器と、散水管を内部に設けるとともに底部に仕切りで囲われた領域を設ける密閉式の凝縮器と、蒸発器と凝縮器との冷媒液位のレベル差を確保する圧縮機と、各々が配管で接続される凝縮器、蒸発器、圧縮機及びその間を接続する配管内を30kPa以下の真空状態に保持する、凝縮器に接続される配管に設けられた真空ポンプと、を有する、水が冷凍サイクルを形成する冷媒として使用される水蒸気圧縮冷凍機を備えた水蒸気圧縮冷凍機システムであって、凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と蒸発器の底部とに連結される第一の連通路と、第一の連通路より太径の配管に連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプを設け、凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と蒸発器の底部とに連結され、フリークーリング運転時に連通路ON−OFF制御弁を開にして強制循環ポンプを駆動して凝縮器内の冷水を蒸発器内に送る第二の連通路と、冷水ポンプ及び温度計を設け、蒸発器に連結される冷水往き管と、流量計、温度計及び第一のON−OFF制御弁を設け、蒸発器の上部に連結される冷水還り管とを有する冷水配管と、冷水往き管及び冷水還り管に連結される熱交換器である負荷と、第二のON−OFF制御弁を設け、冷水還り管の第一のON−OFF制御弁より上流側から分岐し、冷水還り管の冷水が凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に落下するように領域に対応する凝縮器の上面に連結され、フリークーリング運転時に冷水還り管の冷水を凝縮器に送るバイパス管路と、圧縮機を蒸発器と凝縮器との間に位置させて連結する連結配管と、冷却水ポンプを設け、凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に連結される冷却水往き管と、温度計を設け、凝縮器の散水管に連結される冷却水還り管とを有する冷却水配管と、冷却水配管に熱交換器の水側が連結される密閉式冷却塔と、外部湿球温度計と、外部湿球温度計の計測値が所定の値以上の場合に、第一のON−OFF制御弁を開き連通路ON−OFF制御弁及び第二のON−OFF制御弁を閉止して圧縮機を駆動して冷凍サイクル運転を行わせ、外部湿球温度計の計測値が所定の値以下の場合に、圧縮機を停止し第一のON−OFF制御弁を閉止し連通路ON−OFF制御弁及び第二のON−OFF制御弁を開いて、第二の連通路の強制循環ポンプを駆動して、フリークーリング運転を行わせる制御装置とを備えることを特徴とする。
請求項2の水蒸気圧縮冷凍機システムは、温度計を設ける密閉式の蒸発器と、散水管を内部に設けるとともに底部に仕切りで囲われた領域を設ける密閉式の凝縮器と、蒸発器と凝縮器との冷媒液位のレベル差を確保する圧縮機と、各々が配管で接続される凝縮器、蒸発器、圧縮機及びその間を接続する配管内を30kPa以下の真空状態に保持する、凝縮器に接続される配管に設けられた真空ポンプと、を有する、水が冷凍サイクルを形成する冷媒として使用される水蒸気圧縮冷凍機を備えた水蒸気圧縮冷凍機システムであって、凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と蒸発器の底部とに連結される第一の連通路と、第一の連通路より太径の配管に連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプを設け、凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と蒸発器の底部とに連結され、フリークーリング運転時に連通路ON−OFF制御弁を開にして強制循環ポンプを駆動して凝縮器内の冷水を蒸発器内に送る第二の連通路と、冷水ポンプ及び温度計を設け、蒸発器に連結される冷水往き管と、流量計、温度計及び全閉可能な第一の比例制御弁を設け、蒸発器の上部に連結される冷水還り管とを有する冷水配管と、冷水往き管及び冷水還り管に連結される熱交換器である負荷と、全閉可能な第二の比例制御弁を設け、冷水還り管の第一の比例制御弁より上流側から分岐し、冷水還り管の冷水が凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に落下するように領域に対応する凝縮器の上面に連結され、フリークーリング運転時に冷水還り管の冷水を凝縮器に送るバイパス管路と、圧縮機を蒸発器と凝縮器との間に位置させて連結する連結配管と、冷却水ポンプを設け、凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に連結される冷却水往き管と、温度計を設け、凝縮器の散水管に連結される冷却水還り管とを有する冷却水配管と、冷却水配管に熱交換器の水側が連結される密閉式冷却塔と、外部湿球温度計と、外部湿球温度計の計測値が所定の値以上の場合に、連通路ON−OFF制御弁及び第二の比例制御弁を全閉に第一の比例制御弁を全開にして圧縮機を駆動して冷凍サイクル運転を行わせ、外部湿球温度計の計測値が所定の値以下の場合に、圧縮機を停止し、連通路ON−OFF制御弁及び第二の比例制御弁を全開に第一の比例制御弁を全閉にして第二の連通路の強制循環ポンプを駆動してフリークーリング運転を行わせ、フリークーリング運転時に、蒸発器内の温度が所定の値以上の場合に、第二の比例制御弁及び第一の比例制御弁を流量調節しながら開くように動作させて圧縮機を駆動して冷凍サイクル運転を併用させる制御装置とを備えることを特徴とする。
請求項3の水蒸気圧縮冷凍機システムは、請求項1記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、制御装置は、冷水往き管の温度計と、冷水還り管の流量計及び温度計に連絡し、2つの温度計及び流量計から負荷熱量を演算する負荷演算部と、蒸発器の温度計と、冷却水還り管の温度計と、外気湿球温度計とに少なくとも連絡し、負荷演算部での演算に際し、外気湿球温度計の温度が所定の値以下になると、フリークーリング可能時期のトリガが与えられ、蒸発器の温度計の設定温度値と冷却水還り管の温度計の計測値との差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し、フリークーリング熱量が負荷熱量より多ければフリークーリング運転に切り替える信号を出力する制御コントロール部と、第一のON−OFF制御弁と、圧縮機と、連通路のON−OFF制御弁及び強制循環ポンプと、第二のON−OFF制御弁とに連絡し、制御コントロール部からの指令に基づいて、フリークーリング運転又は冷凍サイクル運転を行わせる信号を出力する信号出力部とを備えることを特徴とする。
請求項4の水蒸気圧縮冷凍機システムは、請求項2記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、制御装置は、冷水往き管の温度計と、冷水還り管の流量計及び温度計に連絡し、2つの温度計及び流量計から負荷熱量を演算する負荷演算部と、蒸発器の温度計と、冷却水還り管の温度計と、外気湿球温度計とに少なくとも連絡し、負荷演算部での演算に際し、外気湿球温度計の温度が所定の値以下になると、フリークーリング可能時期のトリガが与えられ、蒸発器の温度計の設定温度値と冷却水還り管の温度計の計測値との差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し、フリークーリング熱量が負荷熱量より多ければフリークーリング運転に切り替える信号を出力し、フリークーリング運転に切り替え後も、蒸発器内の温度計計測値と冷却水還り管の温度計計測値との温度差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し続け、負荷熱量が多くなり、蒸発器内の温度が所定の温度を超えた場合、演算した負荷熱量とフリークーリング熱量とから、冷凍サイクル運転回路の冷水流量と、フリークーリング運転回路の冷水流量とを演算した後、追っかけて圧縮機を運転させ、第一の比例制御弁と第二の比例制御弁の開度を調整制御する制御コントロール部と、第一の比例制御弁と、圧縮機と、連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプと、第二の比例制御弁とに連絡し、制御コントロール部からの指令に基づいて、フリークーリング運転又は冷凍サイクル運転又は追っかけ併用運転を行わせる信号を出力する信号出力部とを備えることを特徴とする。
請求項5の水蒸気圧縮冷凍機システムは、請求項1乃至4の何れか記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、冷却水配管及び密閉式冷却塔を、二組とするとともに、各冷却水配管にON−OFF制御弁を設け、フリークーリング運転時に、何れかの冷却水配管又は両方の冷却水配管に冷却水を供給できるようにON−OFF制御弁の開閉を制御装置によって制御することを特徴とする。
本発明によれば、蒸発器の下部と凝縮器の下部とを連絡する第一の連通管と並行して第一の配管より太径の配管に搬送ポンプを設けた第二の連通管を配置して、負荷から冷却塔に流れる系を追加したことにより、1000w/m2超えのような大負荷の高温冷却負荷にも充分対応できる冷却塔フリークーリング回路を形成することが可能となった。
また、本発明によれば、負荷から蒸発器へ導かれる冷水還り管及び負荷から凝縮器へ導かれるバイパス管に制御弁を設けて開度制御することにより、フリークーリング回路を主に運転しつつ不足の能力をルーツ圧縮機を運転することで追いかけ運転で補充することも可能となった。
本発明の実施形態1に係る水蒸気圧縮冷凍機システムの冷凍機運転時の状態を示す構成図である。 本発明の実施形態1に係る水蒸気圧縮冷凍機システムのフリークーリングのみの運転時の状態を示す構成図である。 本発明の実施形態1に係る水蒸気圧縮冷凍機システムのフリークーリングに冷凍機運転を追加した状態を示す構成図である。 本発明の実施形態2に係る水蒸気圧縮冷凍機システムのフリークーリングのみの運転時の状態を示す構成図である。 従来の水蒸気圧縮冷凍機システムの冷凍機運転時の状態を示す構成図である。 従来の水蒸気圧縮冷凍機システムのフリークーリング運転時の状態を示す構成図である。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムは、水を冷凍サイクルを形成する冷媒として使用する密閉式の水冷媒冷凍機である水蒸気圧縮冷凍機30を有する。
水蒸気圧縮冷凍機30は、密閉式の蒸発器35と、この蒸発器35の近傍位置に膨張弁を介設することなく直接に2つの連通路63,65で相互連結することによって配置された密閉式の凝縮器46と、蒸発器35と凝縮器46との相互間を接続する蒸気ダクトである連結配管49に配設したインバータで制御されるルーツ圧縮機50と、蒸発器35に連絡する冷水配管37の冷水還り管41と凝縮器46とを連絡するバイパス管69とを有する。
蒸発器35は、密閉型に構成され、その内部に入れた蒸発性液体、例えば水を大気圧より低い減圧の状態で蒸発させるものである。蒸発器35は、冷水溜まり内の水温度を計測する温度計36を有する。
この蒸発器35には、冷水往き管38及び冷水還り管41を有する冷水配管37を介してサーバ等の負荷(冷却した水の冷熱を間接的に利用する箇所)45が連結されている。
冷水配管37の冷水往き管38は、冷水ポンプ39及び温度計40を設け、蒸発器35の底部と負荷45とに連絡している。また、冷水配管37の冷水還り管41は、流量計42、温度計43及び全閉可能な第一の比例制御弁44を設け、負荷45と蒸発器35の上部に連絡している。
この蒸発器35内での沸騰蒸発にて温度が低くなった水は、冷水ポンプ39にて汲み出されて冷水配管37の冷水往き管38を介してサーバ等の負荷45に送られた後、冷水配管37の冷水還り管41を介して再び蒸発器35内に噴出して戻される。
凝縮器46は、密閉型に構成され、蒸発器35内での蒸発潜熱により周囲の熱を奪って蒸発発生した蒸気を、連結配管49を介して導入し、この蒸気に対し冷却水を噴霧してその蒸発潜熱で冷却し凝縮するものである。凝縮器46は、底部に後述する冷却水配管51の冷却水往き管53を取り付ける部位の周囲を囲むように、仕切り47が設けてある。この仕切り47は、冷却水往き管53のタッビングが凝縮器46の底部から外側へ設けられていて、凝縮器46の底部のタッビング孔を巻く形で設けられた背の低い仕切りである。この仕切りによって、後述するバイパス管69を介して冷水還り管41から吐出する水を、他の凝縮器内水冷媒液に優先して冷却水ポンプ52が吸い込めるようになっている。
また、凝縮器46には、配管を介して真空ポンプ48が接続されている。
真空ポンプ48は、凝縮器46内の空気、つまり凝縮器46に空間として繋がっている第1の連通路63、第2の連通路65、連結配管49及び蒸発器35と、さらに凝縮器46と蒸発器35に接続されたその他の配管内の空気を排出し、それらの空間内の空気圧力を少なくとも30kPa以下の真空状態とし、例えば、水の37℃飽和蒸気圧である6.3kPa程度の圧力値として凝縮器20内を真空状態とする。
ルーツ圧縮機50は、蒸発器35と凝縮器46とを相互に連結する連結配管に連結されている。ルーツ圧縮機50は、レベル的に併設された蒸発器35と凝縮器46との冷媒液位のレベル差△Lを確保するだけの圧力差を、真空状態において保持できるだけの能力を有している。ルーツ圧縮機50は、例えば、ルーツポンプであり、このルーツポンプはいわゆる真空用のブースタポンプであって、例えば、楕円形のシリンダ内に同形のまゆ型断面形状を有する2つのロータを互いに90°位相をずらせて隣接配置し、各ロータは互いに当速度で回転する。この2つのロータとシリンダとの間に閉じこめられた水蒸気を吸気口から排気口側つまり凝縮器46側に送流する。そして、2つのロータの回転制御はルーツポンプの軸端に接続されたタイミングギヤによって行ない、駆動軸の他端は軸封部を介して大気中に出しモータによって駆動される。そして、このルーツポンプの特徴点は、シリンダ内に摺動部がなく動力損が少なく高速回転が可能となると共に良好な排気特性が得られることにある。
なお、本実施形態に係る水蒸気冷凍機システムは、蒸発器35の出口冷水温度は20℃程度の高温が最適ではあるが、そうでなくとも、冷凍機システムの内部真空度を高くし、蒸発器35と凝縮器46との水位差を大きく取る必要があり、装置が大がかりになるができなくはない。しかし、冷却塔による年間を通した冷却水の冷却温度から、装置のコストパフォーマンス上有利なのは、例えば、負荷45の入口20℃、出口23℃である温度差3℃であれば、蒸発器35と凝縮器46との水位差ΔLが現実的な数十センチとなる。具体的には、真空ポンプ48によって、凝縮器46の凝縮圧力値6.3kPaになるように真空引きし、蒸発器35の蒸発圧力値1.7kPaになるようにルーツ圧縮機50で圧縮すると、差圧が4.6kPaで47cmの水位差ΔLで冷凍サイクルが成立する。このときに、ルーツ圧縮機50の圧縮比は、2.2あればよい。
なお、凝縮器46内の圧力値を夏外気の湿球温度から、負荷45の入口出口冷水温度は、出口冷水温度では凝縮器35の内圧力基準とした温度から、入口冷水温度は水位差で規定できる差圧から、それぞれ成り立つよう設計すれば、異なる温度系の冷凍機システムができるのはいうまでもない。以下には、上記の負荷入口20℃、出口23℃の冷水条件での数値を示していく。
冷却水配管51は、冷却水ポンプ52を設けた冷却水往き管53と、温度計56を設けた冷却水還り管53と、冷却水往き管53と冷却水還り管55とを繋ぐ熱交換器コイル54とを有する。冷却水往き管53は、凝縮器46の底部に仕切り47によって設けた領域に連絡し、冷却水還り管55は、凝縮器46内に設けた散水管57に連絡している。熱交換器コイル54は、密閉式冷却塔58に内蔵されている。
密閉式冷却塔58は、熱交換器コイル54に散水管62から循環水を散布して冷却するために、冷却水ポンプ60を設け、下部水槽59と散水管62とを連結する外部水配管61を設けている。
密閉式冷却塔58では、凝縮器46で温まった冷却水を冷却水往き管53から密閉式冷却塔58内蔵の熱交換器コイル54を経て冷却した後、冷却水還り管53を介して凝縮器46内に導き、その上部に散水管57より噴出することにより、連結配管49を介して導入される蒸気を、散水管57から噴出される冷たい冷却水水滴上で冷却凝縮し、この凝縮にて温度が上昇して凝縮器46内の底に溜まった冷却水を、冷却水往き管53を介して再び密閉式冷却塔58へ送る循環を行うように構成されている。
蒸発器35の底部と凝縮器46の底部とを繋ぐ第一の連通路63は、水蒸気圧縮冷凍機30を成り立たせるために設けられている連通配管に相当し、温度計64を設けている。
蒸発器35の底部と凝縮器46の底部とを繋ぐ第二の連通路65は、第一の連通管63より太径の供給管で構成され、連通管ON−OFF制御弁66、温度計67及び強制循環ポンプ68を設けている。
2つの連通路63,65は、並行して配置されている。そして、2つの連通路63,65は、冷却水往き管53とは仕切り47を隔てて凝縮器46の底部に連結されている。
冷水還り管41と凝縮器46とを連絡するバイパス管69は、全閉可能な第二の比例制御弁70を設け、負荷45から蒸発器35へ戻る冷水還り管41の温度計43と全閉可能な第一の比例制御弁44との間から分岐し、凝縮器46の上面に連絡している。そして、バイパス管69の端部71は槽状の凝縮器46の上部で切りっぱなしになっており、その下部には、冷却水往き管53のタッピングが凝縮器底部から外側へ設けられていて、凝縮器底部のタッピング孔を巻く形で設けられた背の低い仕切り47を設け、冷水還り管41から吐出する水を、他の凝縮器内水冷媒液に優先して冷却水ポンプ52が吸い込めるようになっている。
本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムの運転を制御する制御装置72は、負荷演算部72aと、制御コントロール部72bと、信号出力部72cとを有する。
負荷演算部72aには、冷水配管37の冷水往き管38の温度計40と、冷水配管37の冷水還り管41の流量計42及び温度計43が連絡している。負荷演算部72aでは、温度計40,43及び流量計42の計測値から負荷熱量を演算する。
制御コントロール部72bには、蒸発器35の温度計36と、第一の連通路63の温度計64と、第二の連通路65の温度計67と、冷却水配管51の冷却水還り管55の温度計56と、フリークーリングの冷却能力を司る外気湿球温度計73とに連絡している。
制御コントロール部72bでは、負荷演算部72aでの演算に際し、外気が高温である季節から低温の中間期にかかってくると、外気湿球温度計73の温度が所定の温度を下回り、フリークーリング可能時期のトリガが与えられる。そして、蒸発器35の温度計36の温度(20℃で制御)と冷却水還り管55の温度計56の温度T4との温度差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し多ければフリークーリング運転に切り替える出力信号を信号出力部72cへ送る。
信号出力部72cには、冷水配管37の冷水還り管41の全閉可能な第一の比例制御弁44と、ルーツ圧縮機50のモータ及びインバータ制御部と、第二の連通路65の連通管ON−OFF制御弁66及び強制循環ポンプ68と、バイパス管69の全閉可能な第二の比例制御弁70とに連絡している。信号出力部72cでは、制御コントロール部72bからの指令に基づいて、冷水配管37の冷水還り管41の全閉可能な第一の比例制御弁44と、ルーツ圧縮機50のモータ及びインバータ制御部と、第二の連通路65の連通管ON−OFF制御弁66及び強制循環ポンプ68と、バイパス管69の全閉可能な第二の比例制御弁70とにフリークーリング運転に切り替える信号を出力する。
次に、本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムの作用を説明する。
本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムは、図1に示すように、膨張弁を排除しており、蒸発器35、ルーツ圧縮機50、凝縮器46、冷却塔58及び負荷側の冷水配管37を密閉式として接続し、この内部を真空状態にし、ルーツ圧縮機50を運転することで蒸発器35内の水蒸気が蒸発し、蒸発器35内の温度を低下させる。
次に、ルーツ圧縮機50によってその水蒸気を圧縮した後、水蒸気は高温となって凝縮器46に導かれる。凝縮器46では、冷却塔58からの冷却水によって凝縮され、再び水に戻る。高温水蒸気の凝縮によって昇温された冷却水は、冷却塔58に送られ、その熱を冷却塔58により外部へ放熱する。凝縮器46内の凝縮水は、凝縮器46と蒸発器35とを連結した第一の連通路63により蒸発器35へ戻り、両容器の圧力差に相当する水位差ΔLを維持する。
本実施形態において、水蒸気は、蒸発器35から連結配管49内を流送し、ルーツ圧縮機50に流れ、さらに、凝縮器46に流れ込む。そして、蒸発時に蒸発器35の水を冷却し、冷水を製造する。蒸発器35の出口側は冷水温度が例えば20℃であり、冷水は冷水ポンプ39によりサーバ等の負荷45の入力側に流送される。そこで、負荷45の出口側から例えば23℃の冷水を放出し、蒸発器35内に例えば23℃の冷水として戻される。
冷却塔58は、冷却水配管51に介設されており、この冷却水配管51を経て冷却水を流送する。そして、凝縮器46の入口側から冷却水が散水器57で凝縮器46内に散布する。この冷却水の温度は、夏期ピーク時において、例えば、32℃である。このとき、凝縮器46の底部に滞留する水冷媒液の温度が、例えば、37℃であって、約6.3kPaの飽和蒸気圧を有し、その出口側から37℃の冷却水が冷却水ポンプ52により密閉式冷却塔58に流送される。
本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムでは、凝縮器46の底部に滞留している水冷媒液は、連結配管49から送給される蒸気が凝縮器46中で連続して凝縮し、滞留部分に水冷媒が供給されるため、ルーツ圧縮機50で保持しようとする所定の水位以上に滞留水冷媒液位が上昇する。この水頭により、第1の連通路63を介して余剰の水冷媒液が蒸発器35へ送られる。本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムでは膨張弁を排除できており、蒸発器35及び凝縮器46の圧力差を、凝縮器46内及び蒸発器35内の水位差による水頭差をルーツ圧縮機50により保持し、冷媒のサイクル循環を実現している。
そして、本実施形態に係る水蒸気圧縮冷凍機システムでは、制御装置72によって常時下記のように監視する。
負荷演算部72aでは、冷水配管37の温度計40,43及び流量計42による計測値に基づいて、負荷熱量を演算する。
そして、外気が高温である季節から低温の中間期にかかり、外気湿球温度計73の温度が所定の温度を下回ると、フリークーリング可能時期のトリガが与えられる。
制御コントロール部72bでは、蒸発器35内の温度計36による温度(20℃で制御)と冷却水還り管55の温度計56による温度との温度差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し多ければ、図2に示すように、ルーツ圧縮機50を停止し、連通路ON−OFF制御弁66及び全閉可能な第二の比例制御弁70を全開に全閉可能な第一の比例制御弁44を全閉にして第二の連通路の強制循環ポンプを駆動して、フリークーリング運転に切り替える。
これによって、信号出力部72cは、全閉可能な第一の比例制御弁44を閉止し、同時にバイパス管69の全閉可能な第二の比例制御弁70を開放し、ルーツ圧縮機50を停止した後、第二の連通路65の連通管ON−OFF弁66を開放して強制循環ポンプ68を運転する指令を出す。
制御装置72は、フリークーリング運転に切り替えた後も、蒸発器35内の温度計36の温度(20℃で制御)と冷却水還り管41の温度計43の温度との温度差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、負荷熱量と比較し続ける。
そして、負荷熱量が多くなり、蒸発器35内の温度計36の温度(太径の第二の連通路65の温度計67の水温の計測値の方が応答性良好なので尚良い)が所定の温度を超えた場合、図3に示すように、追っかけてルーツ圧縮機50を運転するため、演算した負荷熱量とフリークーリング熱量とから、制御コントローラ部72bにてルーツ圧縮機50により循環する冷凍サイクル回路と強制循環ポンプ68によるフリークーリング回路との冷水流量を演算する。
なお、蒸発器35内の温度計36による温度は、蒸発器35内の溜められた大きな容積の冷水の温度を蒸発器35内中腹で計測しているため、強制循環ポンプ68で蒸発器35内の冷水溜めに温度変化した水が送られても冷水の容積で応答性が悪くなる。
そこで、蒸発器35内の冷水溜めの水温を温度変化させる強制循環ポンプ68で送られる水温をいち早く計測できるのが温度計67の温度なので応答性が更に良好であるとした。
ただし、温度計67の温度は変動も大きくはなる。
もし、外気湿球温度計73の温度が所定の値以下のまま、負荷熱量が多くなり、蒸発器35内の温度が所定の温度を超えた場合、演算した負荷熱量とフリークーリング熱量とから、冷凍サイクル運転回路の冷水流量と、フリークーリング運転回路の冷水流量とを演算した後、追っかけてツール圧縮機50を運転させ、全閉可能な第一の比例制御弁44及び全閉可能な第二の比例制御弁70の開度を調整制御する追っかけ併用運転に切り替える。
フリークーリング熱量演算と負荷熱量演算との比較演算結果に従い、全閉可能な第一の比例制御弁44、全閉可能な第二の比例制御弁70の流量調整を行った後、ルーツ圧縮機50を追加運転する。
この演算結果に従い、全閉可能な第一の比例制御弁44及び全閉可能な第二の比例制御弁70の流量調整を行った後、ルーツ圧縮機50を追加運転する。
ここで、追いかけてルーツ圧縮機50を運転する場合、演算した負荷熱量の方がフリークーリング熱量より大きくなっている。
つまり、全閉可能な第一の比例制御弁44を流れる冷水量により、ルーツ圧縮機50により循環する冷凍サイクル回路による、全閉可能な第一の比例制御弁44の流量/定格流量の割合の冷水冷却が行われ、全閉可能な第二の比例制御弁70を流れる冷水量により、強制循環ポンプ68により循環されるフリークーリング回路による、全閉可能な第二の比例制御弁70の流量/定格流量の割合の冷水冷却が行われ、この2つの冷却の合計が、負荷熱量と等しくなるように制御されるように演算して全閉可能な第一の比例制御弁44、全閉可能な第二の比例制御弁70の流量を決める。
ここで、全閉可能な第二の比例制御弁70を流れる冷水量を調整するということは、強制循環ポンプ68の流量をも調整して、全閉可能な第一の比例制御弁44を流れる冷水量を確保し、その流量によるルーツ圧縮機50により循環する冷凍サイクル回路による冷却熱量を制御コントローラ部72bの演算とおり発生させることを意味する。
なお、本実施形態において、冷却水量は、例えば、下記のようにして求められる。
密閉式冷却塔58の熱交換量の調整のため、密閉式冷却塔58へ入る手前の冷却水往き管53と、密閉式冷却塔58から出る冷却水還り管55との間に、図示しないバイパス管と3方弁(逆動作する2方弁×2でも良い)が設けられていて、温度計56の温度で3方弁が制御され、フリークーリング運転に切り替わった際には、この図示しないバイパス管に流さないように強制的に3方弁を動作させる。
この場合は、冷却水ポンプ52の流量は一定なので、流量は固定値となる。
また、図示しないバイパス管と3方弁を設置することを取り止めて、冷却水ポンプ52を回転数制御する場合は、冷却水ポンプ52の回転数から演算して冷却水量を求めるか、冷却水還り管55に流量計を別途設けて計測しても良い。
以上のように、本実施形態によれば、蒸発器35と凝縮器46との間の下部に第一の連通管63より太径の供給管から成る第二の連通路65に強制循環ポンプ68を設け、負荷45から冷却塔58に流れる系を追加したことにより、1000w/m2超えのような大負荷の高温冷却負荷にも充分対応できる冷却塔フリークーリング回路が形成できた。
また、負荷45から蒸発器35及び負荷45から凝縮器46へ導かれるバイパス管69にある全閉可能な第二の比例制御弁70を開度制御することにより、フリークーリング回路を主に運転しつつ不足の能力をルーツ圧縮機50を運転することで追いかけ運転で補充することも可能である。
なお、本実施形態では、フリークーリング運転時と冷凍機追加運転とを併用する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、冷凍機運転とフリークーリング運転とを切り替えて運転するようにしても良い。この場合、全閉可能な第一の比例制御弁44及び全閉可能な第二の比例制御弁70は、それぞれ全閉可能な第一のON−OFF制御弁44及び全閉可能な第二のON−OFF制御弁70に弁形式を変更して、2位置動作にすれば良い。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る水蒸気圧縮冷凍機システムを示す。
例えば、フリークーリングの冷却能力を司る外気湿球温度計73が計測する温度が、中間期のようにフリークーリングのトリガが発せられるほど低いものの例えば10〜15℃WBのような温度の場合、密閉式冷却塔58の伝熱面積を大きくとらないと冷却熱量が確保できないこととなる。
これが湿球10℃WB以下の外気温度の場合は、例えば冷凍サイクルの凝縮器35からの熱処理をまかなう密閉式冷却塔58の伝熱面積で十分となったりする。
そこで、外気湿球温度計73の計測値に応じ、更に負荷熱量も演算考慮して密閉式冷却塔58の伝熱面積を段階制御することができるように、2台目の密閉式冷却塔58aを制御弁74,74a、75,75aによって切替又は併用できるようにしたものである。
従って、通常の運転時には、2台目の密閉式冷却塔58aは閉じられている。
なお、上記実施形態では、ルーツ圧縮機25をインバータ制御する方式で説明したが、インバータ方式に限らない。
また、負荷45として、データセンタのサーバ冷却について説明したが、各種の設備冷却水としても良い。
30 水蒸気圧縮冷凍機
35 蒸発器
36、40、43、56、64、67 温度計
37 冷水配管
38 冷水往き管
39 冷水ポンプ
41 冷水還り管
42 流量計
44 全閉可能な第一の比例制御弁
45 負荷
46 凝縮器
47 仕切り
48 真空ポンプ
49 連結配管
50 ルーツ圧縮機
51 冷却水配管
52 冷却水ポンプ
53 冷却水往き管
69 バイパス管
54 熱交換器コイル
55 冷却水還り管
57、62 散水管
58 密閉式冷却塔
60 冷却水ポンプ
61 外部水配管
63 第一の連通路
65 第二の連通路
66 連通管ON−OFF制御弁
68 強制循環ポンプ
70 全閉可能な第二の比例制御弁
69 バイパス管
72 制御装置
72a 負荷演算部
72b 制御コントロール部
72c 信号出力部
73 外気湿球温度計

Claims (5)

  1. 温度計を設ける密閉式の蒸発器と、散水管を内部に設けるとともに底部に仕切りで囲われた領域を設ける密閉式の凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器との冷媒液位のレベル差を確保する圧縮機と、各々が配管で接続される前記凝縮器、前記蒸発器、前記圧縮機及びその間を接続する配管内を30kPa以下の真空状態に保持する、凝縮器に接続される配管に設けられた真空ポンプと、を有する、水が冷凍サイクルを形成する冷媒として使用される水蒸気圧縮冷凍機を備えた水蒸気圧縮冷凍機システムであって、
    前記凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と前記蒸発器の底部とに連結される第一の連通路と、
    前記第一の連通路より太径の配管に連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプを設け、前記凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と前記蒸発器の底部とに連結され、フリークーリング運転時に前記連通路ON−OFF制御弁を開にして前記強制循環ポンプを駆動して前記凝縮器内の冷水を前記蒸発器内に送る第二の連通路と、
    冷水ポンプ及び温度計を設け、前記蒸発器に連結される冷水往き管と、流量計、温度計及び第一のON−OFF制御弁を設け、前記蒸発器の上部に連結される冷水還り管とを有する冷水配管と、
    前記冷水往き管及び前記冷水還り管に連結される熱交換器である負荷と、
    第二のON−OFF制御弁を設け、前記冷水還り管の前記第一のON−OFF制御弁より上流側から分岐し、前記冷水還り管の冷水が前記凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に落下するように前記領域に対応する前記凝縮器の上面に連結され、フリークーリング運転時に前記冷水還り管の冷水を前記凝縮器に送るバイパス管路と、
    前記圧縮機を前記蒸発器と前記凝縮器との間に位置させて連結する連結配管と、
    冷却水ポンプを設け、前記凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に連結される冷却水往き管と、温度計を設け、前記凝縮器の散水管に連結される冷却水還り管とを有する冷却水配管と、
    前記冷却水配管に熱交換器の水側が連結される密閉式冷却塔と、
    外部湿球温度計と、
    前記外部湿球温度計の計測値が所定の値以上の場合に、前記第一のON−OFF制御弁を開き前記連通路ON−OFF制御弁及び前記第二のON−OFF制御弁を閉止して前記圧縮機を駆動して前記冷凍サイクル運転を行わせ、前記外部湿球温度計の計測値が所定の値以下の場合に、前記圧縮機を停止し前記第一のON−OFF制御弁を閉止し前記連通路ON−OFF制御弁及び前記第二のON−OFF制御弁を開いて、前記第二の連通路の前記強制循環ポンプを駆動して、前記フリークーリング運転を行わせる制御装置と
    を備えることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機システム。
  2. 温度計を設ける密閉式の蒸発器と、散水管を内部に設けるとともに底部に仕切りで囲われた領域を設ける密閉式の凝縮器と、前記蒸発器と前記凝縮器との冷媒液位のレベル差を確保する圧縮機と、各々が配管で接続される前記凝縮器、前記蒸発器、前記圧縮機及びその間を接続する配管内を30kPa以下の真空状態に保持する、凝縮器に接続される配管に設けられた真空ポンプと、を有する、水が冷凍サイクルを形成する冷媒として使用される水蒸気圧縮冷凍機を備えた水蒸気圧縮冷凍機システムであって、
    前記凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と前記蒸発器の底部とに連結される第一の連通路と、
    前記第一の連通路より太径の配管に連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプを設け、前記凝縮器の底部に仕切りで囲われた領域以外の底部と前記蒸発器の底部とに連結され、フリークーリング運転時に前記連通路ON−OFF制御弁を開にして前記強制循環ポンプを駆動して前記凝縮器内の冷水を前記蒸発器内に送る第二の連通路と、
    冷水ポンプ及び温度計を設け、前記蒸発器に連結される冷水往き管と、流量計、温度計及び全閉可能な第一の比例制御弁を設け、前記蒸発器の上部に連結される冷水還り管とを有する冷水配管と、
    前記冷水往き管及び前記冷水還り管に連結される熱交換器である負荷と、
    全閉可能な第二の比例制御弁を設け、前記冷水還り管の前記第一の比例制御弁より上流側から分岐し、前記冷水還り管の冷水が前記凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に落下するように前記領域に対応する前記凝縮器の上面に連結され、フリークーリング運転時に前記冷水還り管の冷水を前記凝縮器に送るバイパス管路と、
    前記圧縮機を前記蒸発器と前記凝縮器との間に位置させて連結する連結配管と、
    冷却水ポンプを設け、前記凝縮器の底部の仕切りで囲われた領域に連結される冷却水往き管と、温度計を設け、前記凝縮器の散水管に連結される冷却水還り管とを有する冷却水配管と、
    前記冷却水配管に熱交換器の水側が連結される密閉式冷却塔と、
    外部湿球温度計と、
    前記外部湿球温度計の計測値が所定の値以上の場合に、前記連通路ON−OFF制御弁及び前記第二の比例制御弁を全閉に前記第一の比例制御弁を全開にして前記圧縮機を駆動して前記冷凍サイクル運転を行わせ、前記外部湿球温度計の計測値が所定の値以下の場合に、前記圧縮機を停止し、前記連通路ON−OFF制御弁及び前記第二の比例制御弁を全開に前記第一の比例制御弁を全閉にして前記第二の連通路の前記強制循環ポンプを駆動して前記フリークーリング運転を行わせ、前記フリークーリング運転時に、前記蒸発器内の温度が所定の値以上の場合に、前記第二の比例制御弁及び前記第一の比例制御弁を流量調節しながら開くように動作させて前記圧縮機を駆動して前記冷凍サイクル運転を併用させる制御装置と
    を備えることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機システム。
  3. 請求項1に記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記冷水往き管の温度計と、前記冷水還り管の流量計及び温度計に連絡し、2つの前記温度計及び前記流量計から負荷熱量を演算する負荷演算部と、
    前記蒸発器の温度計と、前記冷却水還り管の温度計と、前記外気湿球温度計とに少なくとも連絡し、前記負荷演算部での演算に際し、前記外気湿球温度計の温度が所定の値以下になると、前記フリークーリング可能時期のトリガが与えられ、前記蒸発器の温度計の設定温度値と前記冷却水還り管の温度計の計測値との差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、前記負荷熱量と比較し、前記フリークーリング熱量が前記負荷熱量より多ければフリークーリング運転に切り替える信号を出力する制御コントロール部と、
    前記第一のON−OFF制御弁と、前記圧縮機と、前記連通路のON−OFF制御弁及び強制循環ポンプと、前記第二のON−OFF制御弁とに連絡し、前記制御コントロール部からの指令に基づいて、前記フリークーリング運転又は前記冷凍サイクル運転を行わせる信号を出力する信号出力部と
    を備えることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機システム。
  4. 請求項2に記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前記冷水往き管の温度計と、前記冷水還り管の流量計及び温度計に連絡し、2つの前記温度計及び前記流量計から負荷熱量を演算する負荷演算部と、
    前記蒸発器の温度計と、前記冷却水還り管の温度計と、前記外気湿球温度計とに少なくとも連絡し、
    前記負荷演算部での演算に際し、前記外気湿球温度計の温度が所定の値以下になると、前記フリークーリング可能時期のトリガが与えられ、前記蒸発器の温度計の設定温度値と前記冷却水還り管の温度計の計測値との差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、前記負荷熱量と比較し、前記フリークーリング熱量が前記負荷熱量より多ければフリークーリング運転に切り替える信号を出力し、前記フリークーリング運転に切り替え後も、前記蒸発器内の温度計計測値と前記冷却水還り管の温度計計測値との温度差、及び冷却水量からフリークーリング熱量を演算し、前記負荷熱量と比較し続け、前記負荷熱量が多くなり、前記蒸発器内の温度が所定の温度を超えた場合、演算した負荷熱量とフリークーリング熱量とから、前記冷凍サイクル運転回路の冷水流量と、前記フリークーリング運転回路の冷水流量とを演算した後、追っかけて前記圧縮機を運転させ、第一の比例制御弁と第二の比例制御弁の開度を調整制御する制御コントロール部と、
    前記第一の比例制御弁と、前記圧縮機と、前記連通路ON−OFF制御弁及び強制循環ポンプと、前記第二の比例制御弁とに連絡し、前記制御コントロール部からの指令に基づいて、前記フリークーリング運転又は前記冷凍サイクル運転又は追っかけ併用運転を行わせる信号を出力する信号出力部と
    を備えることを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか記載の水蒸気圧縮冷凍機システムにおいて、
    前記冷却水配管及び前記密閉式冷却塔を、二組とするとともに、各前記冷却水配管にON−OFF制御弁を設け、前記フリークーリング運転時に、何れかの前記冷却水配管又は両方の前記冷却水配管に冷却水を供給できるように前記ON−OFF制御弁の開閉を前記制御装置によって制御する
    ことを特徴とする水蒸気圧縮冷凍機システム。
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