JP5179810B2 - ゴム物品補強用スチールコードの製造方法 - Google Patents

ゴム物品補強用スチールコードの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5179810B2
JP5179810B2 JP2007226754A JP2007226754A JP5179810B2 JP 5179810 B2 JP5179810 B2 JP 5179810B2 JP 2007226754 A JP2007226754 A JP 2007226754A JP 2007226754 A JP2007226754 A JP 2007226754A JP 5179810 B2 JP5179810 B2 JP 5179810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
wire
steel cord
strand
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007226754A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009057664A (ja
Inventor
省二 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2007226754A priority Critical patent/JP5179810B2/ja
Publication of JP2009057664A publication Critical patent/JP2009057664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5179810B2 publication Critical patent/JP5179810B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0646Reinforcing cords for rubber or plastic articles comprising longitudinally preformed wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B3/00General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material
    • D07B3/02General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position
    • D07B3/04General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position and are arranged in tandem along the axis of the machine, e.g. tubular or high-speed type stranding machine
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/02Machine details; Auxiliary devices
    • D07B7/025Preforming the wires or strands prior to closing
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/14Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable
    • D07B1/141Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases
    • D07B1/144Ropes or cables with incorporated auxiliary elements, e.g. for marking, extending throughout the length of the rope or cable comprising liquid, pasty or powder agents, e.g. lubricants or anti-corrosive oils or greases for cables or cable components built-up from metal wires
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2016Strands characterised by their cross-sectional shape
    • D07B2201/2018Strands characterised by their cross-sectional shape oval
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2023Strands with core
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2052Cores characterised by their structure
    • D07B2201/2059Cores characterised by their structure comprising wires
    • D07B2201/206Cores characterised by their structure comprising wires arranged parallel to the axis
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2207/00Rope or cable making machines
    • D07B2207/20Type of machine
    • D07B2207/209Tubular strander
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B7/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, rope- or cable-making machines; Auxiliary apparatus associated with such machines
    • D07B7/02Machine details; Auxiliary devices
    • D07B7/12Machine details; Auxiliary devices for softening, lubricating or impregnating ropes, cables, or component strands thereof

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)

Description

本発明は、タイヤ等のゴム物品に用いるゴム物品補強用スチールコードの製造方法に係り、特に、高性能乗用車用ラジアルタイヤのベルト補強材として好適なスチールコードを製造可能なゴム物品補強用スチールコードの製造方法に関する。
従来、製造工程の簡素化によるコストダウン、ゴムペネ性向上による耐久性向上等を狙い、コア素線を撚り合せることなく並列して配置したコアと、コアの周りに撚り合わされたシース素線からなり(いわゆるN並列+M構造)、断面が略楕円形であるスチールコードが開発されており、空気入りラジアルタイヤのベルト或いはカーカスの補強材として用いる技術が開発されている(例えば、特許文献1〜5)。
特開2000−142020号公報 特開平11−81168号公報 特開平9−81168号公報 特開平9−158066号公報 特開平9−158067号公報
スチールコードの製造装置として、ダブルツイスト撚り線機(バンチャー)があるが、このバンチャーにおいては、特開平8−236367(特許第3576628号)に型付け装置の規定があるが、0.05〜0.26mmの比較的細いフィラメントおよび300〜400kgf/mmの抗張力が高い領域でのフィラメントを撚り合せようとした場合、断線等の生産性に関わる問題があった。
乗用車の高性能化に伴い、より高い操縦性と耐久性を有するタイヤが求められており、2並列+M構造のスチールコードを高性能乗用車用ラジアルタイヤのベルト補強材として用いたタイヤについても、さらに高い操縦性と耐久性をもたらす技術が求められている。
また、2並列+M構造では、通常の撚り合せたコア対比コア素線2並列した撚り性状を制御することが製造技術的に改良が必要であり、使用する素線の径が0.26未満と比較的細い為、生産性の障害となる断線抑制も重要な技術課題となっている。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、断線、及び撚り乱れの無いゴム物品補強用スチールコードを製造可能とするゴム物品補強用スチールコードの製造方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、2本のコア素線を撚り合せることなく並列して配置したコアと、前記コアの周りに撚り合わされた5〜8本のシース素線とから構成され、前記コア素線、及び前記シース素線共に径が0.05〜0.26mmとされたゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線の撚り型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載のゴム物品補強用スチールコードの製造方法の作用を説明する。
従来のダブルツイスト撚り線機(バンチャー)では、撚り合せる際、捻りの作用が入るため、0.05〜0.26mmの比較的細いフィラメントを用いると断線する場合があったが、チューブラータイプの撚り線機を用いることで、シース群に捻りを加えることなく撚り合せることが可能となるため、断線を抑えることができる。
また、本発明では、コア素線、及びシース素線共に径が0.05〜0.26mmとされたゴム物品補強用スチールコードを製造するにあたり、上記のように1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で撚り合せを行うため、断線が無く、撚り性状の安定したスチールコードが得られる。
なお、1.5×10−2>(c−2a)/bであると、コア素線、及びシース素線の撚り合せ後、コードカット時等に5〜8本のシース素線がばらけて、作業性の悪化が懸念される。また、シース群が撚り締まっている為、素線間にゴムが侵入し難くなる。
一方、(c−2a)/b>5.0×10−2であると、撚り性状が安定せず、製造時の品質低下を招くだけでなく、断線の虞やシースの隙間からコアが飛び出す懸念がある。
また、コア素線の径が0.05mm未満では、チューブラータイプの撚線機でも断線の懸念がある。
一方、コア素線の径が0.26mmを超えると、コードの曲げ剛性が大きくなり、高性能乗用車としての性能を発揮することが出来ない。
次に、シース素線の径が0.05mm未満では、チューブラータイプの撚線機でも断線の懸念がある。
一方、シース素線の径が0.26mmを超えると、コードの曲げ剛性が大きくなり、乗用車の操安性能を低下させる恐れがある。
請求項2に記載の発明は、コア素線、及びシース素線共に径が0.05〜0.26mmであり、かつ抗張力が300〜400kgf/mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線が、前記コア素線に撚り合わされる前に撚り型付けが施されるゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、前記シース素線の撚り型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載のゴム物品補強用スチールコードの製造方法の作用を説明する。
請求項1と同様に、チューブラータイプの撚り線機を用いることで、シース群に捻りを加えることなく撚り合せることが可能となるため、0.05〜0.26mmの比較的細いフィラメントを用いた場合であっても、断線を抑えることができる。
ここで、抗張力が300kgf/mm未満の場合、コード1本当たりの強力が低下し、タイヤ強度の向上が図れない。目的のタイヤ強度を達成することができない。
一方、抗張力が400kgf/mmを超える場合、型付け時の断線が懸念され、生産性を阻害する要因となる。
また、本発明では、素線の抗張力が300〜400kgf/mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、上記のように1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で撚り合せを行うため、断線が無く、撚り性状の安定したスチールコードが得られる。
なお、コア素線の径、シース素線の径が上記範囲外となった場合の不具合は、請求項1の作用で説明した通りである。また、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足しない場合の不具合も請求項1の作用で説明した通りである。
請求項3に記載の発明は、シース素線の撚りピッチが6〜15mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線が、コア素線に撚り合わされる前に撚り型付けが施されるゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、前記シース素線の型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載のゴム物品補強用スチールコードの製造方法の作用を説明する。
請求項1、2と同様に、チューブラータイプの撚り線機を用いることで、シース群に捻りを加えることなく撚り合せることが可能となるため、0.05〜0.26mmの比較的細いフィラメントを用いた場合であっても、断線を抑えることができる。
また、本発明では、シース素線の撚りピッチが6〜15mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、上記のように1.5×10−2≦(2a+c)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で撚り合せを行うため、断線が無く、撚り性状の安定したスチールコードが得られる。
ここで、シース素線の本数が5本未満では、シースの分散が悪くなり、コードの性状が安定しない。
一方、シース素線の本数が8本を超えると、撚り合せが安定せず、結果として性状が悪くなる。
なお、コア素線の径、シース素線の径が上記範囲外となった場合の不具合は、請求項1の作用で説明した通りである。また、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足しない場合の不具合も請求項1の作用で説明した通りである。
以上説明したように本発明のゴム物品補強用スチールコードの製造方法によれば、撚り性状の安定した、断線の懸念の無いゴム物品補強用スチールコードを効率的に製造できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本発明のゴム物品補強用スチールコードの製造方法を実現するためのスチールコード製造装置10の概略構成が示されている。
図1において、符号12はコア素線14が巻回された供給ボビン、符号16はコア素線14に一定の張力を付与するための定張力装置、符号18はコア素線14に潤滑剤(オイル)塗布する潤滑剤塗布装置、符号20はチューブラータイプの撚り線機本体、符号22はキャプスタン、符号24は得られたスチールコード26を巻き取る巻取りボビンである。
定張力装置16は、供給ボビン12に一定の力でブレーキをかける事で、供給ボビン12とキャプスタン22との間で一定の張力を掛けている。
次に、潤滑剤塗布装置18は、タンクに潤滑剤を満たし、定量滴下装置を通して、直接あるいは間接的にフィラメントに潤滑剤を塗布する。
撚り線機本体20の内部には、シース素線28を巻回したボビン32が複数個内蔵されていると共に、シース素線28に張力を付与する定張力装置34が各ボビンに対応して内蔵されている。
本実施形態の撚り線機本体20は、2並列+5〜8構造のスチールコードを製造するためのものである。本実施形態では、図2に示すような2並列+6構造のスチールコード26を製造するため、撚り線機本体20の内部に、6個のボビン32を装填している。
また、本実施形態では、コア素線14、及びシース素線28は、材質が各々スチールで、抗張力が300〜400kgf/mmの範囲内のものを用いる。また、コア素線14、及びシース素線28の直径は、0.05〜0.26mmの範囲内のものを用いる。
図1に示すように、撚り線機本体20の内部には、シース素線28に一定の張力を付与するための定張力装置34が各ボビンに対応して設けられている。定張力装置34は、ボビン32に一定の力でブレーキをかける事で、ボビン32とキャプスタン22との間で一定の張力を掛けている。
撚り線機本体20の先端には、シース素線用の型付け装置36が設けられている。
図3、及び図4に示すように、型付け装置36は、軸心にコア素線14が挿通する貫通孔38を形成した6角柱状のブロック40を備えている。ブロック40の外周を構成している軸線方向に長い6個の長方形状とされた平面部分40Aには、各々、シース素線に型付けをするための円柱状の型付け軸42が3本設けられている。
図3に示すように、平面部分40Aを正面視したときに、平面部分40Aの面中心線CL(ブロック40の軸線と平行)に沿って、型付け軸42はジグザグ状に配置されている。
ここで、面中心線CLから型付け軸42の軸中心までの距離をa、面中心線CLに沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、型付け軸42の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足するように、直径cとされた型付け軸42を配置する必要がある。
ちなみに、本実施形態の型付け軸42の直径cは2.5mm、距離aは0.2mm、距離bは10.8mmであり、(c−2a)/bは1.8に設定されている。
なお、その他の構成は従来公知の構造であるので、説明は省略する。
(作用)
次に、このスチールコード製造装置10を用いたスチールコード26の製造方法を説明する。なお、本実施形態のスチールコード製造装置10で製造するスチールコード26は、乗用車用空気入りタイヤのベルトに用いられるものである。
本実施形態のスチールコード製造装置10において、定張力装置16は、1本のスチールのコア素線14に対して例えば、0.5〜5.0kgの張力を付与する。
2本のコア素線14は、定張力装置16で張力を付与された状態で潤滑剤塗布装置18へ至り、潤滑剤塗布装置18において、2本のコア素線141kg当たり10〜500mgの潤滑剤が塗布される。
潤滑剤の塗布された2本のコア素線14は、撚られることなく並列された状態でキャプスタン側に引っ張られ、撚り線機本体20の内部、及びブロック40の貫通孔38を通過する。
一方、各ボビン32から送り出されたシース素線28は、定張力装置34、及び型付け装置36を介し、ブロック40の貫通孔38を通過した並列された2本のコア素線14の周りに螺旋状に巻き付けられ、例えば、図4に示すような断面形状のスチールコード26が得られる。
なお、本実施形態では、シース素線28の撚りピッチが6〜15mmの範囲内となるように、撚り線機本体20が調整されている。
型付け装置36では、図3に示すように、シース素線28が3本の型付け軸42にジグザグ状に巻き掛けられ、定張力装置34により一定の張力を付与されて型付け軸42に摺動しながらキャプスタン側へ引っ張られる。
ここで、本実施形態の定張力装置34は、シース素線28に対して例えば、0.5〜5.0kgの張力を付与する。
なお、キャプスタン22により引っ張られたスチールコード26は、その後、巻取りボビン24に巻き取られる。
本実施形態では、撚り線機本体20がチューブラータイプであるため、シース群に捻りを加えることなく撚り合せることが可能となるため、0.05〜0.26mmの比較的細いシース素線28を用いた場合であっても、断線を抑えることができる。
また、型付け装置36においては、距離a、b、直径cの関係が1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足するように、直径cとされた型付け軸42を配置しているので、断線が無く、撚り性状の安定したスチールコード26が得られる。
なお、1.5×10−2>(c−2a)/bであると、コア素線14、及びシース素線28の撚り合せ後、コードカット時等に5〜8本のシース素線がばらけて、作業性の悪化が懸念される。また、シース群が撚り締まっている為、素線間にゴムが侵入し難くなる。
一方、(c−2a)/b>5.0×10−2であると、撚り性状が安定せず、製造時の品質低下を招くだけでなく、断線の虞やシースの隙間からコアが飛び出す懸念がある。
次に、コア素線14の径が0.05mm未満では、チューブラータイプの撚線機でも断線の懸念がある。
一方、コア素線の径が0.26mmを超えると、コードの曲げ剛性が大きくなり、高性能乗用車としての性能を発揮することが出来ない。
次に、シース素線の径が0.05mm未満では、チューブラータイプの撚線機でも断線の懸念がある。
一方、シース素線の径が0.26mmを超えると、コードの曲げ剛性が大きくなり、乗用車の操安性能を低下させる恐れがある。
次に、シース素線の本数が5本未満では、シースの分散が悪くなり、コードの性状が安定しない。
一方、シース素線の本数が8本を超えると、撚り合せが安定せず、結果として性状が悪くなる。
さらに、2本のコア素線14に対し1kg当たり10〜500mgの潤滑剤を塗布し、1本のコア素線14に対して0.5〜5.0kgの張力を付与ながら撚り線機本体20の内部を通過させてシース素線28を撚り合せることで、コア素線長手方向での表面状態のバラツキが吸収され、撚り線機本体20の内部に設けられたガイド(図示せず)を潤滑性良くスムーズに通過させることができ、シース素線28と撚り合せる時のテンションを安定化させ、撚り性状の安定化、及び断線の抑制を図ることができる。
このようにして得られたスチールコード26は、断線も無く、撚り性状も安定しているので、例えば、空気入りラジアルタイヤのベルト補強材に用いることで、高い耐久性をもたらすことができる。なお、このスチールコード26は、空気入りラジアルタイヤのベルト補強材に限らず、カーカスや、タイヤ以外のゴム物品全般に用いることができる。
次に、コア素線14に対する潤滑剤の付与量が上述した範囲よりも少ないと、コア素線14の表面潤滑が不充分となり、テンション安定、断線抑制が得られなくなる。
一方、コア素線14に対する潤滑剤の付与量が上述した範囲よりも多いと、テンション安定、断線抑制の効果は頭打ちとなり、撚り線機本体20周辺へ潤滑剤が飛散して潤滑剤の無駄となる。
コア素線14の張力が上述した範囲より小さいと、コア素線14にシース素線28が撚り合わされた時、コアが5〜8本のシースの真ん中に真っ直ぐな状態で存在することが困難となり、コア素線14にシース素線28を撚り合せた後のスチールコード26において、シース素線28とシース素線28との間からコア素線14がはみ出す、いわゆる撚り乱れが発生する。
一方、コア素線張力が上記範囲より大きいと、潤滑剤を塗布したとしても撚り線機本体内のガイド等での摩擦が大きくなり、撚り合せ後の曲げ加工等で断線を頻発させてしまう。
(試験例)
次に、本発明の効果を確かめるために、各々条件を異ならせて2並列+6構造のスチールコードを製造した。
評価は、スチールコードを50万m製造した場合の撚り線工程での「断線」、「撚り乱れ」の有無に付いて調査した。
Figure 0005179810
Figure 0005179810
試験結果が示すように、本発明の規定に沿って製造することで、断線、及び撚り乱れの無いスチールコードを効率的に製造できることが分かる。
スチールコード製造装置の概略構成図である。 スチールコードの断面図である。 型付け装置の軸線方向から見た側面図である。 型付け装置の軸線と直交する方向から見た側面図である。
符号の説明
10 スチールコード製造装置
14 コア素線
20 撚り線機本体
26 スチールコード
28 シース素線
36 型付け装置
40A 平面部分
42 型付け軸
CL 面中心線

Claims (3)

  1. 2本のコア素線を撚り合せることなく並列して配置したコアと、前記コアの周りに撚り合わされた5〜8本のシース素線とから構成され、前記コア素線、及び前記シース素線共に径が0.05〜0.26mmとされたゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、
    チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線の撚り型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、
    前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴とするゴム物品補強用スチールコードの製造方法。
  2. コア素線、及びシース素線共に径が0.05〜0.26mmであり、かつ抗張力が300〜400kgf/mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線が、前記コア素線に撚り合わされる前に撚り型付けが施されるゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、
    前記シース素線の撚り型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、
    前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴とするゴム物品補強用スチールコードの製造方法。
  3. シース素線の撚りピッチが6〜15mmの範囲内にある2並列+M(但しM=5〜8)構造のゴム物品補強用スチールコードの製造にあたり、チューブラータイプの撚り線機を用い、前記シース素線が、コア素線に撚り合わされる前に撚り型付けが施されるゴム物品補強用スチールコードの製造方法であって、
    前記シース素線の型付けは、ジグザグ状に複数設けられた型付け軸配置されている型付け装置のブロックの外周を構成している平面におけるシース素線搬送方向に沿って延びる面中心軸から前記型付け軸の軸中心までの距離をa、前記面中心軸に沿って計測する型付け軸相互の中心距離をb、前記型付け軸の直径をcとしたときに、1.5×10−2≦(c−2a)/b≦5.0×10−2を満足する型付け軸配置の下で行い、
    前記コア素線を前記ブロックの軸心に形成された貫通孔を通過させた後、前記型付け軸で撚り型付けされた前記シース素線が撚り合わされる、ことを特徴とするゴム物品補強用スチールコードの製造方法。
JP2007226754A 2007-08-31 2007-08-31 ゴム物品補強用スチールコードの製造方法 Expired - Fee Related JP5179810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226754A JP5179810B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ゴム物品補強用スチールコードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226754A JP5179810B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ゴム物品補強用スチールコードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009057664A JP2009057664A (ja) 2009-03-19
JP5179810B2 true JP5179810B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40553665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007226754A Expired - Fee Related JP5179810B2 (ja) 2007-08-31 2007-08-31 ゴム物品補強用スチールコードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5179810B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5349155B2 (ja) * 2009-06-18 2013-11-20 株式会社ブリヂストン スチールコードの製造方法およびそれに用いる撚線機
JP5937463B2 (ja) * 2012-08-30 2016-06-22 株式会社ブリヂストン スチールコードの製造方法およびそれに用いる撚線機
JP5531320B1 (ja) * 2014-02-11 2014-06-25 株式会社シーエフワイヤーロープ 型付け器、ロープ製造装置及びロープ製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09156314A (ja) * 1995-12-08 1997-06-17 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 大型ラジアルタイヤ
JPH1181168A (ja) * 1997-09-01 1999-03-26 Bridgestone Metalpha Kk ゴム物品補強用スチ−ルコ−ド及び空気入りラジアルタイヤ
JP4402198B2 (ja) * 1999-05-31 2010-01-20 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコードおよびその製造方法並びに空気入りラジアルタイヤ
JP4628133B2 (ja) * 2005-02-17 2011-02-09 株式会社ブリヂストン スチールコードおよびその製造方法
JP4679305B2 (ja) * 2005-09-01 2011-04-27 株式会社ブリヂストン ゴム物品補強用スチールコード
JP4773277B2 (ja) * 2006-06-12 2011-09-14 株式会社ブリヂストン スチールコード製造装置及びゴム物品補強用スチールコードの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009057664A (ja) 2009-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5219275B2 (ja) スチールコード
US10975519B2 (en) M+N steel cord for reinforcing rubber product
JP5567497B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ
JP5179810B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードの製造方法
EP0969140B1 (en) Steel cords for the reinforcement of rubber articles
JP2005320673A (ja) ゴム物品補強用金属コード及びそのコードの製造方法
JP4773277B2 (ja) スチールコード製造装置及びゴム物品補強用スチールコードの製造方法
JP2008260409A (ja) 大型車両用空気入りラジアルタイヤ
JP6077315B2 (ja) スチールコード、その製造方法およびそれを用いた空気入りタイヤ
JP2004277968A (ja) スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
JP2006225801A (ja) スチールコードおよびその製造方法
JP5237868B2 (ja) スチールコード
JPH08176978A (ja) ゴム物品補強用スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
JP5264248B2 (ja) ゴム構造物補強用スチールコード
JP4351114B2 (ja) スチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
JP2007197861A (ja) ゴム物品補強用金属コード及びゴム物品
JP5536372B2 (ja) ゴムシートの製造装置及び製造方法
JP5656346B2 (ja) ゴム−スチールコード複合体の製造方法
JP5595688B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびタイヤ
JP2011231419A (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いたタイヤ
JP2010168670A (ja) ゴム製品補強用スチールコード
JP2009242979A (ja) ゴム構造物補強用スチールコードの製造方法
JP6203543B2 (ja) スチールコード、ゴム−スチールコード複合体及びタイヤ
JP5692749B2 (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびゴム−スチールコード複合体
JP2010163705A (ja) ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5179810

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees