JP5178241B2 - 固液分離装置及びこれを用いた固液分離方法 - Google Patents

固液分離装置及びこれを用いた固液分離方法 Download PDF

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Description

本発明は、固液分離装置及びこれを用いた固液分離方法に関する。更に詳しくは、液体含有材料を液体成分と固体成分とに分離する固液分離装置及びこれを用いた固液分離方法に関する。
従来、液体含有材料を固体成分と液体成分とに分離する手段として、液体含有材料を圧搾して液体成分を得る方法、加熱あるいは自然乾燥して固体成分を得る方法等が知られている。更に、下記特許文献1に示すように、全芳香族ポリアミド樹脂と合成樹脂粉末との混合物を混合機内で湿潤状態とした後、回転翼及び/又はチョッパーで高速撹拌することにより、混合物を顆粒状となし、乾燥する方法等が知られている。
また、廃材を高速回転する羽根部材によって混合粉砕し、更に溶融バインダと混合溶融する装置として、下記特許文献2の装置が知られている。
特開平06−226737号公報 再表2004/076044
しかし、上記特許文献1は、従来公知のリボンブレンダータイプの混合機及びヘンシェルミキサータイプの混合機等を使用することは記載されているが、液体含有材料からの液体成分の回収については検討されておらず、また、そのための構成については記載も示唆もない。
一方、特許文献2の装置は、含有水分を脱水廃棄することを目的としており、回転軸の軸方向に設けた溝から排出する構造となっている。このため、脱水液には回転軸の摺動により生じた金属磨耗粉や潤滑油等の混入が避け難く、清浄な液体成分を回収することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、液体含有材料から液体成分と固体成分とを効率よく分離して回収でき、更には、液体成分及び固体成分のそれぞれが有する素材の特性を損なうことなく分離できる固液分離装置を提供することを目的とする。
本発明は以下に示すとおりである。
(1)液体含有材料を粉体と液体とにして分離する固液分離装置において、
上記固液分離装置は、粉砕部と、該粉砕部に隣接された蒸気取出部と、該粉砕部に接続された減圧手段と、を備え、
該粉砕部は、粉砕室と、該粉砕室内に配設された回転軸と、該回転軸に立設された回転翼と、を備え、
上記蒸気取出部は、蒸気取出室と、該蒸気取出室内に延設された上記回転軸と、該回転軸に配設された粉体流出防止スクリューと、該蒸気取出室に開口された蒸気取出口と、を備え、
更に、上記粉砕部及び上記減圧手段の両方に接続され、且つ該粉砕部及び該減圧手段の経路間に配設された粉体回収容器を備え、
上記減圧手段により減圧された上記粉砕室内に収容された上記液体含有材料を該回転翼で跳ね上げ且つ叩打して該液体含有材料を発熱させながら粉体と蒸気とに分離し、該流出防止スクリューによって該粉体の該蒸気取出室への流出を防止しながら、該蒸気を該蒸気取出口から取り出せ、且つ上記減圧手段により減圧された上記粉体回収容器内に、該粉砕室に残存された上記粉体を吸引回収できることを特徴とする固液分離装置。
)更に、上記粉砕部及び/又は上記蒸気取出部に接続された乾燥空気調製手段を備え、
上記乾燥空気調製手段により乾燥された大気によって、上記粉砕室を通り且つ減圧された上記粉体回収容器へ向かう乾燥気流を形成できる上記()に記載の固液分離装置。
)上記回転軸は、該蒸気取出室に形成された挿通口を介して該蒸気取出室外へ導出されており、
該回転軸と該挿通口との間からの上記蒸気の漏出を防止する密封手段を備える上記(1)又は(2)に記載の固液分離装置。
)上記回転翼は、先側に上記液体含有材料を叩打するために幅広に形成された叩打部を備える上記(1)乃至()のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
)上記叩打部は、上記液体含有材料を上記回転軸の軸芯方向に叩打するように傾斜された叩打面を有する上記()に記載の固液分離装置。
)上記回転翼は、根元側に回転方向へ向かって凸化された曲面部を備え、且つ、該回転翼の回転により該曲面部は上記液体含有材料を周方向へ跳ね上げる上記(1)乃至()のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
)1つの上記粉砕部に対して、上記蒸気取出部を複数備える上記(1)乃至()のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
)更に、上記粉砕室の外周の少なくとも一部に、該粉砕室内を冷却する冷却手段を備える上記(1)乃至()のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
)更に、上記粉砕室内の圧力を検知する圧力検知手段と、
該圧力検知手段から出力されたデータに基づいて上記回転軸の回転速度を制御する回転制御手段と、を備える上記(1)乃至()のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
10)更に、上記粉砕室内の温度を検知する温度検知手段を備える上記()に記載の固液分離装置。
11)上記(1)乃至(10)のうちのいずれかに記載の固液分離装置を用いて上記液体含有材料を粉体と液体とに分離することを特徴とする固液分離方法。
12)上記(1)乃至(11)のうちのいずれかに記載の固液分離装置を用いて上記液体含有材料に含有される液体成分を蒸気として取り出して回収することを特徴とする固液分離方法。
本発明の固液分離装置によれば、液体含有材料から液体成分と固体成分とを効率よく分離して回収できる。
また、液体成分及び固体成分のそれぞれが有する素材の特性を損なうことなく分離できる。特に液体成分は、夾雑物の混入が防止されて清浄な液体成分を回収できる。更に、粉砕部を備えるために液体含有材料を粉砕して表面積を増加させて、含有液体の気化効率を向上させることができる。加えて、回転翼で跳ね上げ且つ叩打して液体含有材料を発熱させるために更に効率よく液体含有材料中の液体を蒸散させることができる。更に、蒸気取出部を備えているために粉砕部内で蒸散された蒸気が液化される前に回収でき、また、粉体流出防止スクリューを備えているため、固体成分の蒸気取出室への流出を防止でき、回収する液体への夾雑物の混入を防止できる。更に、液体含有材料を発熱させて固液分離するため、固体成分及び液体成分の殺菌が施され、特に食品及び香油等を得る場合には衛生的な食品及び香油を分離回収することができる。また、減圧手段を備えているため、粉砕室内を減圧でき、該粉砕室内において液体含有材料を回転翼で跳ね上げ且つ叩打する際の負荷を小さくすることができる。
粉砕部及び減圧手段の経路間に配設された粉体回収容器を備える場合は、減圧手段により減圧された粉体回収容器内に粉砕室に残存された粉体を吸引回収でき、粉体を周囲に飛散させず、ロスなく効率よく回収することができる。また、粉砕部内が高温(150〜250℃程度)となる場合に、粉砕部を高温のまま開放すると粉体が除燃状態(ゆっくり燃える)となる場合があるが、上記構成を備えることで低酸素状態で回収でき、乾燥粉体が燃えることを防止できる。
粉砕部及び/又は蒸気取出部に接続された乾燥空気調製手段を備える場合は、乾燥空気調製手段により乾燥された大気によって、粉砕室を通り且つ減圧された粉体回収容器へ向かう乾燥気流を形成できる。これにより、粉体を効率よく吸引回収できると共に、粉砕室内で液体と分離されて吸湿性が高くなった粉体であっても、その吸湿を防止できる。
密封手段を備える場合には、回転軸と挿通口との間からの蒸気の漏出を防止でき、粉砕室内の内圧を確保できるために液体成分の回収効率を向上させることができる。また、蒸散された液体成分により粉砕室内が加圧状態に保持され、粉砕室外からの大気流入が防止される。その結果、得られる液体成分及び固体成分の両方の酸化を抑制でき、液体成分及び固体成分のそれぞれが有する素材の特性を損なうことなく分離できる。即ち、含有される成分をそのままを回収することができる。
叩打部を備える場合は、固体成分の粉砕効率が向上され、且つ液体含有材料の発熱効率が向上され、固液分離効率を更に効率よく行うことができる。
叩打部が叩打面を有する場合は、固体成分の粉砕効率を更に向上させることができると共に、液体含有材料が粉砕室の内壁に付着されることが抑制され、回収効率を向上させることができる。
回転翼が曲面部を備える場合は、回転軸に液体含有材料が付着することを抑制され、より均一な処理を行うことができる。更に、上記叩打面を有すると共に曲面部を備える場合には、回転軸が回転することで形成される叩打部と曲面部とに挟まれた空間に液体含有材料を閉じ込めるように分散させながら、その粉砕及び発熱を行うことができ、高い固液分離効率を得ることができる。
1つの粉砕部に対して蒸気取出部を複数備える場合は、特に高い固液分離効率が得られる。
粉砕室に冷却手段を備える場合は、粉砕室内部の温度及び内圧を制御することができ、蒸気取出の各種条件を制御することができる。また、粉砕室内部の温度を制御することで、固体成分の温度及び液体成分(蒸気成分)が過度に加熱されることを防止できる。その結果、固体成分及び液体成分の各々が有する素材の特性を損なうことなく分離回収できる。
温度検知手段と回転制御手段とを備える場合には、粉砕室内及び蒸気取出室内の温度を制御でき、過度な温度上昇を防止して、効率よく固液分離を行うことができる。
圧力検知手段を備える場合は、上記冷却手段及び上記回転制御手段を特に効果的に機能させることができ、分離回収効率を制御できることに加えて、固体成分及び液体成分の各々が有する素材の特性を損なうことなく分離回収できる。
本発明の液体含有材料を粉体と液体とにして分離する固液分離方法によれば、液体含有材料から液体成分と固体成分とを効率よく分離して回収できる。また、液体成分及び固体成分のそれぞれが有する素材の特性を損なうことなく分離できる。特に液体成分は、夾雑物の混入が防止されて清浄な液体成分を回収できる。
また、含有される液体成分を、蒸気として回収できるため、回収する液体成分への夾雑物の混入が防止される。更に、固体成分及び液体成分の殺菌が施され、特に食品及び香油等を得る場合には衛生的な食品及び香油を分離回収することができる。
本発明の液体含有材料に含有される液体成分を蒸気として取り出して回収する固液分離方法によれば、液体含有材料から液体成分を効率よく分離して回収できる。また、液体成分が有する素材の特性を損なうことなく分離できる。特に液体成分は、夾雑物の混入が防止されて清浄な液体成分を回収できる。液体成分を、蒸気として回収できるため、回収する液体成分への夾雑物の混入が防止される。更に、液体成分の殺菌が施され、特に食品及び香油等を得る場合には衛生的な食品及び香油を分離回収することができる。
以下、本発明の固液分離装置を例示する図1〜14を用いて説明する。
本発明の固液分離装置1は、粉砕部10と、該粉砕部10に隣接された蒸気取出部20と、該粉砕部10に接続された減圧手段60と、を備え、
該粉砕部10は、該粉砕室11と、該粉砕室11内に配設された回転軸30と、該回転軸30に立設された回転翼15と、を備え、
上記蒸気取出部20は、蒸気取出室21と、該蒸気取出室21内に延設された上記回転軸30と、該回転軸30に配設された粉体流出防止スクリュー25と、該蒸気取出室21に開口された蒸気取出口21aと、を備え、
更に、上記粉砕部10及び上記減圧手段60の両方に接続され、且つ該粉砕部10及び該減圧手段60の経路間に配設された粉体回収容器61を備え、
上記減圧手段60により減圧された該粉砕室11内に収容された上記液体含有材料を、該回転翼15で跳ね上げ且つ叩打して該液体含有材料を発熱させながら粉体と蒸気とに分離し、該流出防止スクリュー25によって該粉体の該蒸気取出室11への流出を防止しながら、該蒸気を該蒸気取出口21aから取り出せ、且つ上記減圧手段60により減圧された上記粉体回収容器61内に、該粉砕室11に残存された上記粉体を吸引回収できることを特徴とする。
本発明の固液分離装置1は、少なくとも、粉砕部10と、蒸気取出部20と、減圧手段60と、を備え、更に後述するように他部(部分及び手段など全て含む)を適宜備えることができる。これら本発明の固液分離装置は、これらの各部が、全て一体に設けられた固液分離装置であってもよく、目的が達成される範囲において別体で設けられた固液分離装置であってもよい。
尚、通常、図2等に示すように、上記各部のうち、粉砕部10及び蒸気取出部20は一体に設けられた1つの固液分離器1であることが好ましい。
以下、固液分離装置を構成する各部について詳細に説明する。
1.粉砕部
上記「粉砕部10」は、粉砕室11と回転軸30と回転翼15とを備える部位である。そして、粉砕部10は、液体含有材料を粉砕し、更に、液体含有材料を発熱させ、液体含有材料中の液体を蒸散させる部位である。
上記「粉砕室11」は、液体含有材料を回転翼15によって粉砕するための空間である。この粉砕室11の形状は特に限定されないが、回転翼15を用いるために、回転翼15の回転軌跡に対応した円筒形状であることが好ましい。また、粉砕室の大きさも特に限定されないが、円筒形状である場合には、その内径が20〜80cmであることが強度の観点から好ましい。過度に内径の大きい、即ち、回転翼が大きい場合は、より大きな強度を要することとなるからである。更には、25〜65cmであることがエネルギー効率及び投入する液体含有材料の重量等の観点から特に好ましい。
粉砕室11内で粉砕された固体成分を必要に応じて回収するための粉体排出口11bを、粉砕室11の下部に備えることができる。特に後述する粉体回収容器61を別途備えない場合には、この粉体排出口11bを備えることが好ましい。粉体排出口11bを備える場合には、通常、開閉可能に配設された蓋部12bを備える。更に、この蓋部12bと粉体排出口11bとの間からの大気(酸素)の流入を防止するためにパッキング材を備えることが好ましい。粉体排出口11bには粉砕された固体成分を取り出すための排出用シュートを配設できる。
上記「回転軸30」は、粉砕室11を貫通し、回転自在に設けられている。この回転軸30は、粉砕室11外まで延設されて、支持部材56に備えられた軸受(ボールベアリング等)などに回転自在に支持できる。また、回転軸30は、駆動源と同軸に直接接合してもよいが、図12に示すように回転軸30の一端にプーリー53を備え、このプーリー53と駆動源50との接続部材(ベルト等)51を介して駆動源50と接続することが好ましい。駆動源50で発生された動力はこれらに伝達されて回転軸30を回転させることができる。
上記「回転翼15」は、回転軸30に立設されて、粉砕室11内で回転軸30の回転に伴って回転される翼である。この回転翼15は回転することによって、粉砕室11に収容されている液体含有材料を粉砕し、発熱させることができる。
回転翼15は液体含有材料を叩打できる形状及び部材であればよく、大きさ、材質、回転軸への取り付け位置、取り付け角度等は特に限定されない。
回転翼15の形状は特に限定されず、角柱あるいは円柱状等の棒状の部材とすることもできるが、液体含有材料の叩打に適した形状を備えていることが好ましい。即ち、例えば、図5〜7に示すように回転翼15の先側に液体含有材料を粉砕するために幅広に形成された叩打部16を備えることができる。こうすることにより、叩打する面積が広くなり効率よく液体含有材料を叩打し、粉砕することができる。
更に、例えば、図4〜図7に示すように、その叩打部16が、上記回転軸30の軸芯方向(図4における方向「D1」)に液体含有材料を叩打するように傾斜された叩打面16aを有することが好ましい。この叩打面16aを備えることにより、上記液体含有材料の練り及び練りによる塊状化を防止、粉体化並びに液体成分の蒸散を促進できる。
また、回転翼15は、図6に示すように、回転翼15が回転する方向に面する各稜線及び各角部は面取りされていることが好ましい。これにより、液体成分が多量に含まれた液体含有材料や固液分離開始後であっても液体成分が残留されている状態の液体含有材料が、稜線及び角部等に付着し、次第に堆積することを防止できる。また、不必要な抵抗を受けることなく滑動することができる。
更に、回転翼15は、図7に示すように、叩打面16aが粉砕室内部に向かって傾斜させた形状とすることができる。このような形状であれば、液体含有材料を回転軸の軸心方向であって、且つ粉砕室の中心方向へ叩打することができ、より効率的な叩打を行うことができる。同様に、叩打部16と回転軸30とを接続している部分についても粉砕室内部に向かって傾斜させた形状とすることができる。
また、回転翼15は、例えば、図5〜図7に示すように、根元側に回転方向へ向かって凸化された曲面部17を備えることが好ましい。この曲面部17を備えることにより、液体含有材料を周方向(回転軸30から回転翼15の回転により形成される円周へ向かう方向)へ跳ね上げることができる。即ち、回転軸30の回転により、曲面部17の凸面17aで液体含有材料を周方向へ跳ね上げることができる。これにより、回転軸30に液体含有材料が纏わり付くのを効果的に防止することができる。また、回転翼15の叩打面16aで回転軸30の軸芯方向D1へ向かって叩打された液体含有材料は、同じ回転翼15又は異なる回転翼15が備える曲面部17の凸面17aにより周方向D2へ向かって跳ね上げられる。この繰り返しにより、叩打面16aと凸面17aとが回転することで形成される空間内で液体含有材料は両者(叩打面16aと凸面17a)間を行き来することとなり、この空間に閉じ込められたようになる結果、粉砕及び発熱を高効率に施すことができる。
上記曲面部17は、図3に示すように肉薄に形成され、回転軸30との接合が小さい羽形状をなしてもよく、図5〜7に示すように肉厚に形成され、回転軸30との接合が大きいブロック形状をなしてもよい。これらのうちでは強度の面からブロック形状が好ましい。
また、回転軸30に立設された回転翼15の数は特に限定されず、回転軸30に対して1枚の回転翼15のみが立設されていてもよく、2枚以上の回転翼15が立設されていてもよい。通常、2枚以上が好ましく、2〜16枚が更に好ましく、2〜8枚が特に好ましい。
回転翼15を複数枚備える場合、図8に示すように回転軸30を介して対称位置に配置されてもよく、図9に示すように互い違いに配置されてもよい。上記のうちでは図9に示す互い違いに配置されていることが好ましい。図9のそれが一回であるのに対して、図8に示す対称位置に配置された場合には、回転軸30が一回転する間に液体含有材料を2回叩打することとなる。このため、叩打間隔が短く、液体含有材料の滞空時間が短くなり、液体成分の蒸散スピードが低下しがちとなるため、より滞空時間を長くすることができる図9に示す互い違いの配置であることが好ましい。
また、図10に示すように、回転軸に90度間隔で4つの回転翼15を同周に備えることもできるが、図11に示すように、回転軸に90度間隔で4つの回転翼15を互い違いに配置して備えることが好ましい。即ち、各回転翼15の回転空間が重複しないように回転軸30の長さ方向に配列することが好ましい。更に、叩打する間隔(位相)が互い異なるように、例えば、図11に示すように90度間隔で回転軸30に立設されていることが好ましい。
2.減圧手段
「減圧手段60」は、上記粉砕部10に接続されていて、粉砕室11の内部空間を減圧することができる手段である。この減圧手段60を備えることで、粉砕室11内の圧力を低下でき、回転翼15の負荷を抑制できる。このため、本固液分離装置を操業する際のエネルギー消費を、減圧手段60を備えない場合に比べて低減できる。ここで、減圧とは大気圧より低い圧力を意味するが、上記エネルギー消費量の低減の観点から、粉砕室11の内圧は600Pa以下(通常0.01Pa以上)に減圧することが好ましく、特に0.1〜100Paに減圧することが好ましい。尚、この減圧手段60を備えることで、上記効果に加えて、粉砕室11内の圧力を低下しておき、その状態で液体含有材料を粉砕室11内に吸引誘導することもできる。この減圧手段60としては、油拡散ポンプ、油回転ポンプ、機械式ポンプ、蒸気噴射ポンプ及びドライポンプ等のポンプを用いることができる。
3.蒸気取出部
「蒸気取出部20」は、上記「粉砕部10」に隣接し、蒸気取出室21と、該蒸気取出室21内に延設された上記回転軸30と、該回転軸30に配設された粉体流出防止スクリュー25と、該蒸気取出室21に開口された蒸気取出口21aと、を備える。
「蒸気取出室21」は、上記粉砕室11から流出される蒸気が流入する空間であり、この蒸気を回収するために開口された蒸気取出口21aを備える。蒸気取出室21の形状、大きさ、材質は特に限定されない。また、蒸気取出口21aは、図2に示すように蒸気取出室21の上部に備えてもよいが、蒸気取出室21の側面に備えてもよい。
「粉体流出防止スクリュー25」は、粉砕室11で形成された粉体が蒸気取出室20に流入することを防止するためのスクリューである。この粉体流出防止スクリューは粉砕部10から延設された回転軸30に配設されており、回転翼15の回転を行うための動力により駆動させることができる。この粉体流出防止スクリュー25は、図2に示すように螺旋形状の翼体とすることができるが、螺子状であってもよい。
上記蒸気取出部20と同様の構成の材料供給部40を設け、蒸気取出部20と材料供給部40とにより粉砕部10を挟むように配設してもよい(図1及び図2参照)。この場合、粉体流出防止スクリュー25と材料供給スクリュー43の螺旋形状は、左右で対称とすることで、1つの回転軸30により、粉体流出防止スクリュー25が粉砕室11からの粉体の流出を防ぐと同時に材料供給スクリュー43が液体含有材料を粉砕部10に供給することができる。即ち、本装置を連続運転させることができる。
尚、図14に示すように、粉体吸引口11cとは別口で、材料投入口41aを粉砕室11に直接設けることで、粉砕室11内に直接的に液体含有材料を供給できる構成とすることができる。この場合には、この材料供給部40を設けなくてもよい(図13及び図14参照)。
また、蒸気取出口21aから取り出された蒸気は、通常、液体として回収する。この液化に際しては、液化手段を有してもいてもよく、有していなくてもよいが、品質を保持し、回収率を向上させるために、より短時間で冷却することができる液化手段を備えることが好ましい。例えば、図12に示すように、蒸気排出口21aから排出された蒸気は、蒸気回収管95を介して液体回収筒74に導入され、液体回収筒74の周囲に巻回された冷却管76に循環された冷却媒により液化され液体として液体回収器70で回収することができる。
4.粉体回収容器
本装置は、得られた粉体を回収するための粉体回収容器を備える。
「粉体回収容器61」は、粉砕部10及び減圧手段60の両方に接続され、且つ粉砕部10及び減圧手段60の経路間に配設される。そして、この粉体回収容器61を減圧手段60により減圧してから、粉砕室11内を通過して粉体回収容器61内へと流入する気流を形成することで、粉砕後に粉砕室11に残存された粉体を吸引回収することができる。
上記気流の形成方法は特に限定されず、粉砕室11内に外気を導入できるあらゆる開口部を利用できる。即ち、例えば、材料投入口41aから外気導入して上記気流を形成してもよく、蒸気取出口21aから外気導入して上記気流を形成してもよく、図1に示すように外気導入専用の開口部(乾燥空気導入口11d等)を設けることで、この開口部から外気を導入する上記気流を形成してもよい。更に、これらの方法は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、粉体回収容器61を減圧する範囲としては、粉体を確実に吸引回収する観点から、1×10−3Pa以下(通常1×10−6Pa以上)とすることが好ましく、1×10−5〜1×10−3Paとすることがより好ましい。更に、粉体回収容器61内の圧力は、粉砕室11内の圧力よりも高く維持することが好ましく、特に1000Pa以上高い圧力に維持することがより好ましい。
更に、粉体回収容器61の構造は特に限定されないが、上記のように容器内を減圧して用いる場合には、通常、耐圧容器を用いる。また、この粉体回収容器61は、内部に集塵フィルタ61aを備えることができる。この集塵フィルタ61aを備えることで、粉体の回収を容易に行うことができる。集塵フィルタ61aの構成は特に限定されないが、回収効率という観点から袋状の集塵フィルタを用いることが好ましい。更に、粉体回収容器61内の温度は回収時には150〜250℃、場合によっては250℃を越える高温になるために、この集塵フィルタ61aは難燃性(ポリエチレンテレフタレート繊維不織布やポリブチレンテレフタレート繊維不織布など)又は不燃性{ガラス繊維不織布、金属メッシュ(開口30μm以下)、金属容器など}の材料からなることが好ましい。
この粉体回収容器61の容積は、特に限定されないが、少なくとも粉砕室11の容積よりも大きいことが好ましく、1〜10倍が好ましく、2〜5倍がより好ましい。後述するように、粉体回収容器61内へ粉砕室11から粉体を吸引回収する場合には、粉砕室11の容積に相当する体積の空気を粉砕室11内に流入させることにより全量の粉体の回収を行うことができため、粉体回収容器61の容積は粉砕室11の容積の整数倍とすることが好ましい。これにより、その倍数に相当する回数の固液分離を連続的に行うことができる。
更に、粉体回収容器61を備える場合、粉体回収容器61の数は特に限定されず、操作性やメンテナンスの観点から1つのみとしてもよく、連続操業を行うために2つ以上の複数を備えてもよい。複数を備える場合には、各々の粉体回収容器61を交互又は順に稼働させることで、連続操業を行うことができる。
5.乾燥空気調整手段
本発明の固液分離装置では、粉体を吸引回収する際に、前述のように、粉砕室11に開口された各開口部から空気を流入させることで、上記気流を形成して、粉体の吸引回収を行うことができる。この際に、粉砕室11内に残存された粉体は高度に乾燥された粉体であるために、その状態(水分率等)を維持するには上記気流形成に乾燥空気を用いることが好ましい。従って、本装置には乾燥空気調整手段を備えることができる。
「乾燥空気調整手段62」は、粉砕部10及び/又は蒸気取出部20に接続することができる。そして、粉砕室11内に液体含有材料から液体が除去されて残存された粉体を粉体回収容器61に吸引回収する際に、乾燥空気調製手段62により乾燥された空気を粉砕部10及び/又は蒸気取出部20に供給できる手段である。これにより、乾燥空気調製手段62→(蒸気取出部20)→粉砕部10→粉体回収容器61という経路の乾燥気流が形成されて、粉砕室11に残存した粉体を効率よく粉体回収容器61に回収できると共に、粉体の乾燥状態を維持して回収を行うことができる。
乾燥空気調整手段62としては、ドライエアーコンプレッサ、ドライコンプレッサ及び除湿器等を用いることができる他、例えば、水分率が低く調整された圧縮空気ボンベを用いることもできる。これらのなかではドライエアーコンプレッサを用いることが好ましい。
また、乾燥空気調整手段62は、粉砕室11外の空気よりも低い湿度の空気を形成できるものであればよいが、好ましくは湿度75%以下(より好ましくは10〜65%)の乾燥空気を供給できるものであることが好ましい。また、本装置を用いた固液分離において粉体を回収する際には、上記範囲の乾燥空気を用いることが好ましい。
6.密封手段
「密封手段27」は、蒸気取出室21に形成された挿通口21bを介して蒸気取出室21外へ導出された回転軸30と挿通口21bとの間からの蒸気が漏出されることを防止する手段である。密封手段27を備えることにより、液体含有材料から分離された蒸気及び蒸気が液化された液体が、回転軸30を伝って蒸気取出室21から漏出することを防止することができる。また、挿通口21bから粉砕室11内及び蒸気取出室内21へ大気が流入することを防止できる。
密封手段27の構成は特に限定されないが、図2及び図13に示すように、密封材27bと密封材27bを固定する密封材固定具27aとを備えることができる。密封手段27としては、各種回転軸用のパッキングを用いることができ、例えば、シートガスケット、ペーストガスケット、オイルガスケット、紐状パッキン{繊維材に低摩擦・低摩耗性の各種樹脂(PTFE樹脂等)を含浸させてなるパッキン}等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
7.冷却手段
「冷却手段18」は、粉砕室11の外周の少なくとも一部に備えられて、粉砕室11内を冷却するための手段である。冷却手段18は、どのような構成のものであってもよく、例えば、冷媒方式、放冷方式、減圧方式、冷却方式と減圧方式との併用等の各種方法を用いることができる。冷媒方式としては、図3に示す、冷却手段18を用いることができる。即ち、粉砕室11の表面に冷媒ジャケットを配設し、冷媒ジャケット内に冷媒を流通させることにより、間接的に粉砕室11内を冷却する構成が挙げられる。用いる冷媒の種類は特に限定されず、水、液化気体等を用いることができる。これらのなかでは水が装置の簡便性及び安全性等の観点から好ましい。また、上記放冷方式としては、冷却フィンが配列された流路内を通す間に冷却されて液化される構成が挙げられる。
8.圧力検知手段、温度検知手段、回転制御手段等
本発明の固液分離装置1は、どのような手段で分離制御を行ってもよい。即ち、回転翼15により液体含有材料を発熱させて液体成分を蒸散させる際の蒸散状態や粉砕室11内に形成される粉体の性状を保持(例えば、過度に加熱されないように)するために、各種の制御を行うことが好ましい。この制御を行うために、圧力検知手段及び温度検知手段を備えることが好ましい。これらは固液分離装置のどの位置に配設してもよいが、少なくとも粉砕室11内及び/又は蒸気取出室21内の温度を検知する温度検知手段83を備えることが好ましい。
温度検知手段83を備えることで、温度検知手段83から出力されたデータに基づいて装置の制御を行うことができる。この制御としては、前記冷却手段18による冷却状態の制御、及び、回転軸の回転速度を制御する回転制御とが挙げられる。回転制御を行うためには回転制御手段を備えることが好ましい。具体的には駆動手段の駆動力を制御する回路等が挙げられる。更に、この制御は、粉砕室11内の圧力を検知する圧力検知手段82を備えることで、温度データのみでなく、圧力データに基づいても制御することができる。
また、本装置が備える各部の動き及び上記データ等を一括して制御し、本装置をコントロールする制御手段を備えることもできる。更に、本発明の装置には、各種配管及び各種弁(自動弁及び手動弁等)などを適宜備えることができる。
9.液体含有材料
「液体含有材料」は、蒸気として回収できる液体成分を含有している材料である。但し、液体含有成分内においては、液体として存在することがなくてもよい。即ち、本発明の固液分離装置では、通常、沸点が200℃程度までの各種の低分子成分(主に液体成分)の回収を行うことができる。このため、液体含有材料内においては粘調物としてや、固形物として存在するものであっても蒸気として回収を行うことができる。
液体含有材料としては、植物体(葉部、茎部、根部、木質部、皮部)、食品類(野菜類、果物類、穀類、魚介類及び肉類)、食品製造時の残渣等が挙げられる。
上記のうち、植物体の葉部として、具体的には、竹葉、茶葉、銀杏葉、松葉、ミント葉等の種々の植物の葉が挙げられる。これらの葉のうち、例えば、茶葉、銀杏葉、松葉及びミント葉等からは液体成分として葉液、エッセンス及び香油が得られる。また、竹葉、茶葉、銀杏葉及び松葉等からは固体成分として飲用及び食用の粉末が得られる。更に、木質部としては、各種針葉樹の木質部が挙げられ、この木質部からは樹液、エッセンス及び香油が得られる。即ち、例えば、檜等の大鋸屑、間伐材等からはヒノキチオール等の成分が得られる。
また、上記のうち、食品類として、具体的には、果物類、穀類(米など)、豆類、茸類(椎茸など)、タマネギなどが挙げられる。特に果物類からはエッセンス及び香油が液体成分として得られる。
更に、上記のうち、食品製造時の残渣としては、雪花菜、魚介類の不要部、タマネギ皮、ピーナッツ皮等が挙げられる。雪花菜(オカラ;豆腐製造時の残渣)からはきなこ様の粉末が得られる。魚介類の不要部からは飼料製造用の成分や食用だしの成分等が得られる。タマネギ皮及びピーナッツ皮等を本発明の装置に供することで固体成分として飲用及び食用の粉末が得られる。
また、有機成分を含有し、特に糖分を含有する液体含有材料を、本装置により固液分離して得られた粉体及び液体は、従来の方法(例えば、液体を加熱除去分離した場合など)で得られた粉体及び液体に比べて、糖分が増加される。このため、特に得られる粉体は、エタノール化に適した材料として利用することができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
[実施形態1]
本第1実施形態の固液分離装置2(図1及び図12)は、1つの粉砕部10を挟んで一方側に蒸気取出部20を備え、他方側に材料供給部40を備える固液分離器1を用いた固液分離装置の一例である。
即ち、図1及び図2に示す固液分離器1は、粉砕部10と、粉砕部10の横方向一方側に隣接された蒸気取出部20と、横方向他方側に隣接された材料供給部40と、粉砕部10に接続された減圧手段60と、を備えている。
粉砕部10は、粉砕室11と、粉砕室11内に配設された回転軸30と、回転軸30に立設された回転翼15と、を備えている。
粉砕室11は、円筒形状であり、回転翼15の回転軌跡に対応している。この粉砕室の内径は60cm、幅30cmであり、エネルギー効率及び投入する液体含有材料の質量等の観点から適切なものとなっている。
粉砕室11内では回転翼15による液体含有材料の粉砕作用に伴って発熱するため、300℃までの温度に耐える耐熱性を有している。更に内壁に液体含有材料が衝突し衝撃を与えるものであるため、耐衝撃性を備えた構造となっている。
粉砕室11は、粉砕室11内で粉砕された固体成分を必要に応じて回収するための粉体排出口11bを下部に備える。
粉体排出口11bには開閉可能に配設された蓋部12bを備える。更に、この蓋部12bと粉体排出口11bとの間からの大気(酸素)の流入を防止するために300℃までの温度に耐える耐熱性のパッキング材を備えている。このパッキング材は、交換可能であるように着脱自在に備えている。
回転軸30は、粉砕室11と2つの蒸気取出部20を貫通し、回転自在に設けられており、この回転軸30は、駆動源により回転される。
回転翼15は回転軸30の軸方向に横並びに中央に2枚、粉砕室11の側面一面側に、半割れ状の回転翼15、他面側に棒状回転翼19の合計4枚の回転翼が配設されている。更に、この回転軸30に対して点対称の位置に上記と同様の4枚の回転翼が配設されている。
中央に配設された4枚の回転翼15は、図7に示すように、先側に液体含有材料を粉砕するために幅広に形成された叩打部16を備え、更にその叩打部16が、液体含有材料を叩打するように軸心方向に傾斜された叩打面16aを有している。更に、この叩打面16aは粉砕室内部に向かって傾斜させた形状となっている。この形状のため、液体含有材料を回転軸の軸心方向であって、且つ粉砕室の中心方向へ叩打することができ、より効率的な叩打を行うことができる。同様に、叩打部16と回転軸30とを接続している部分についても粉砕室内部に向かって傾斜させた形状にしてある。
更に、図7に示すように、回転翼15は根元側に回転方向へ向かって凸化された曲面部17を備え、液体含有材料を周方向へ跳ね上げることができる。即ち、回転軸30の回転により、曲面部17の凸面17aで液体含有材料を周方向へ跳ね上げることができる。これにより、回転軸30に液体含有材料が纏わり付くのを効果的に防止することができる。この曲面部17は、図7に示すように肉厚に形成され、回転軸30との接合が大きいブロック形状をなしているため強度の面で優れている。
また、回転翼15は、図7に示すように、回転翼15が回転する方向に面する各稜線及び各角部は面取りされている。
半割れ状の回転翼15もまた、液体含有材料を叩打するように軸心方向に傾斜された叩打面を有しており、更に粉砕室11内部に向かって傾斜させた形状となっている。半割れ状の回転翼15及び棒状回転翼19は、液体含有材料を叩打する役目と同時に、蒸気取出部へ粉体が流出するのを防ぐ役割も果たす。
更に、回転軸30に対して回転翼15は、図9に示す位置関係となるように配設されている。即ち、回転翼15は回転軸30を挟んで上下に互い違いに配置され、回転翼15による叩打間隔を長くし、液体含有材料の滞空時間を長くし、液体成分が蒸散する時間がより長くなるように設計されている。
蒸気取出部20は、粉砕室11の一方側に隣接されており、蒸気取出室21と、蒸気取出室21内に延設された回転軸30と、回転軸30に配設された粉体流出防止スクリュー25と、蒸気取出室21に開口された蒸気取出口21aと、を備えている。
蒸気取出部20では、粉体流出防止スクリュー25の回転によって、粉体が粉砕室11から流出するのを防ぐことができる。
また、この蒸気取出部20の蒸気取出口21aは、第2弁102及び第1圧力計111と接続されると共に液体回収器70(図12参照)と接続される。更に、第2弁102は、大気開放可能とされている。第1圧力計111は蒸気取出部20の内圧を計測可能とされている。
更に、密封材27bと密封材27bを固定する密封材固定具27aとからなる密封手段27が、蒸気取出室21に形成された挿通口21bを介して蒸気取出室21外へ導出された回転軸30と挿通口21bとの間からの蒸気が漏出されることを防止するように配設されている。
材料供給部40は、粉砕室11の他方側に隣接されており、材料供給室41と、材料供給室41内に延設された回転軸30と、回転軸30に配設された材料供給スクリュー43と、材料供給室41に開口された材料供給口41aと、を備えている。即ち、粉砕部10を挟んで、蒸気取出部20と材料供給部40とは対称的な構造を成している。ここで、図2に示すように、粉体流出防止スクリュー25と材料供給スクリュー43とは螺旋状の羽根が左右対称に設けられているため、同軸上に備えることにより、回転軸30が一定方向へ回転することによって、粉体流出防止スクリュー25が粉砕室11からの粉体の流出を防ぐと同時に材料供給スクリュー43が液体含有材料を粉砕部10に供給することができる。
尚、粉体流出防止スクリュー25と材料供給スクリュー43とは同じピッチであってもよいが、異なるピッチとすることもできる。これにより、回転軸30の回転数に応じて粉体流出防止作用と材料供給とのバランスを適当にすることができる。
材料供給部40の材料供給口41aには材料投入容器28が接続されている。これら材料供給部40と材料投入容器28との間には第1弁101が配設されている。
この材料供給部40を備えることで、材料投入口41aから投入した液体含有材料で材料供給室41を常に満たしておき、材料供給スクリュー43により粉砕室11へ液体含有材料を押し込んでいくことにより、材料供給→粉砕→固液回収という一連の流れを連続して行うことができる。また、液体含有材料で材料供給室41を常に満たしているため、粉砕室11への酸素流入も防止され、ほぼ無酸素状態で粉砕室11における粉砕を行うことができる。
減圧手段60は、1台の減圧ポンプから成る。粉砕部10及び減圧手段60の間には、第3弁103、第4弁104、第5弁105が配設されている。
更に、粉砕部10及び減圧手段60の経路間には1つの粉体回収容器61が備えられている。ここでは、粉体回収容器61は第4弁104及び第5弁105の間に接続されている。また、これらの弁104及び105と粉体回収容器61との間には第2圧力計112が設けられており、第2圧力計112は粉体回収容器61の内圧を計測可能とされている。更に、粉体回収容器61と後述する乾燥空気調製手段62とは第6弁106を介して接続されている。
また、この粉体回収容器61は内部に集塵フィルタ61aを備えている。これにより、粉体回収容器61に吸引された粉体が集塵フィルタ61aにより回収されることとなる。尚、粉体回収容器61の集塵フィルタ61aを交換する際は、第6弁106を開いて乾燥空気調製手段62からの乾燥空気を利用して粉体回収容器61の蓋を開くことができる。
尚、乾燥空気調製手段62を備えない場合には、第6弁106を介して粉体回収容器61は大気開放可能とされていてもよい。この場合にも同様に第6弁106を開いて粉体回収容器61の蓋を開くことができる。
粉砕部10には1つの乾燥空気調製手段62が接続されている。乾燥空気調製手段62は大気を吸引して加熱除湿し乾燥空気を排出するいわゆるドライエアーコンプレッサから成る。粉砕部10及び乾燥空気調製手段62の間には、第7弁107が配設されている。
一方、上記液体回収器70は、図12に示すように、固液分離器1の蒸気取出部20と接続される。蒸気取出部20から取り出された蒸気は蒸気回収管95を通って、液体回収器70に備えた液体回収筒74に誘導される。液体回収器70には冷却管76が張り巡らされており、バルブ87を開くことで、図12に示す矢印の向きに冷却水管96から冷却水が冷却水導入口72aを通って冷却管76内を巡って冷却水排出口72bから排出される。これにより、液体回収器70の内に導入された蒸気が冷やされて液化され液体として液体取り出し口73からバルブ90を開くことによって回収できる。
また、液体回収器70の上部には排気口75が設けられており、液体回収器70の内部が加圧状態となった場合に排気バルブ77を開くことにより圧抜きすることができる。
更に、粉砕室11の上部には圧力センサ82と温度センサ83が備えられ、蒸気回収管95のうちバルブ85の直上には蒸気温度センサ81が備えられている。なお、圧力センサ82は第1圧力計111により兼用することもできる。
一方、固液分離装置1の粉砕室11の外周には冷却水が循環されるように形成されたジャケットを備える冷却手段18を備え、バルブ86を開くことによって、図12に示す矢印の向きに従って冷却水が冷却水ジャケット内に流入されるようになっている。また、駆動源50はコントローラにより回転軸30の回転速度を制御する回転制御手段(図示せず)と接続されている。
これらセンサ類及び水冷手段18及び回転制御手段を連動させることで、粉砕室11内の温度・圧力及び回収蒸気の圧力・回収速度等を適宜コントロールできる。即ち、温度センサ81を監視することで、蒸気の発生及び終了を検知できる。また、温度センサ83及び圧力センサ82により粉砕室11内の温度をコントロールでき、内部の粉体の損傷及び液体成分の過度の加熱を防止できる。更に、圧力センサ82により、粉砕室11内への大気流入を防止でき、内部を酸化から保護できる。
尚、液体回収器70は、上記冷却方式のみならず他の手段、例えば減圧方式、冷却・減圧方式を採用することもできる。
また、固液分離装置2の蒸気取出口には排出バルブ85(第2弁102と兼用)を備えている。このバルブを開いて、蒸気取出室内部を清掃することができる。
上述した本実施形態の動作を以下に説明する。
まず、駆動源50により回転軸30を低速回転(例えば100〜200rpm程度)させて、材料供給スクリュー43を稼働させながら、材料投入容器28に液体含有材料を投入し、粉砕室11内に液体含有材料を供給する。
そして、第3弁103、第4弁104、及び第5弁105の弁を開け、それ以外の弁を閉じた状態で、減圧手段60を稼動する。これにより、粉砕室11及び粉体回収容器61が減圧される。そして、第1圧力計111の圧力値(即ち、粉砕室11内の圧力値)が10〜600Paとなったところで第3弁103を閉じる。更に、第2圧力計112の圧力値が2×10−6〜1×10−3Paとなったところで全ての弁を閉じて減圧手段60を停止する。
そして、回転軸30の回転数を1000〜1860rpmに上げて、液体含有材料の固液分離を開始する。次第に、粉砕室11内部温度が上昇し、粉砕室11内圧が上昇すると同時に液体が蒸気になり、第1圧力計111の圧力値が上昇する。この第1圧力計の圧力値が100〜1000Paとなったところで、バルブ85を開き、液体回収器70へ向かって粉砕室11内の蒸気を排出する。その後、液体含有材料を構成した蒸気化され得る成分の蒸散が収束に向かうに連れて第1圧力計111での圧力値が下降する。蒸気の排出は、第1圧力計111の圧力値が10Pa以下となればほぼ完了したものと考えられるためバルブ85を閉じる。蒸散が終了した粉砕室11には、乾燥され且つ粉砕されて粉体となった液体含有材料の固形分が残存する。
その後、回転翼15は回転させたまま(50〜200rpm、特に100rpm程度)、第3弁103、第4弁104及び第7弁107を開け、その他の弁は閉じた状態で、乾燥空気調製手段62を稼働させて、乾燥空気を粉砕室11内へ送り込む。これにより、乾燥空気調製手段62→粉砕部10→第3弁103→第4弁104→粉体回収容器61という経路の乾燥気流が形成される。そして、粉砕室11に残存した粉体は、上記乾燥気流に乗って、先に既に低圧化されている粉体回収容器61へ吸引回収される。
尚、上記回転翼15は粉体回収時にも回転させておくことで、粉体が粉砕室11内で舞い上がり、効率よく吸引回収を行うことができる。
尚、第7弁107として、流量制御弁を用いることで、粉砕室11の内容積に相当する乾燥空気を流すことができ、規定量の乾燥空気が送風された後は閉じられる。
その後は、始めの手順に戻って一連の作業を連続的に、粉体回収容器61及び/又は液体回収容器が満量となるまで続けることができる。
[実施形態2]
本第2実施形態の固液分離装置2は、図13に示す固液分離器1(図13)を備えるものである。この図13に示す固液分離器1は、粉砕部10に直接材料供給を行うために、材料供給部40を備えない固液分離器であり、このこと以外は上述した実施形態1の固液分離器1と同様の構造を成しており、同様の機能を有する。図13に示す固液分離器1は、図1に示す固液分離器1とそのまま入れ替えて、図1に示す固液分離装置2において用いられる。
本発明の固液分離装置及びこれを用いた固液分離方法は、各種固液分離を行う分野において広く用いられる。特に、自然素材から食品を得る食品関連分野、自然素材から香油を得る食品(健康食品)分野、自然素材から香油を得る化粧品分野等に好適である。
本発明の固液分離装置の一例を示す模式的な斜視図である。 本発明に用いる固液分離器の一例を示す模式的な横断面図である。 本発明に用いる固液分離器の一例を示す模式的な縦断面図である。 本発明に用いる回転翼について説明する模式的な説明図である。 本発明に用いる回転翼の一例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の他例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の他例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の配設例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の他の配設例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の他の配設例を模式的に示す斜視図である。 本発明に用いる回転翼の他の配設例を模式的に示す斜視図である。 本発明の固液分離装置を用いた固液分離システムを示す模式的な斜視図である。 本発明に用いる固液分離器の他例を示す模式的な横断面図である。 本発明の固液分離装置の他例を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1;固液分離器、2;固液分離装置、
10;粉砕部、11;粉砕室、11b;粉体排出口、11c;粉体吸引口、11d;乾燥空気導入口、12b;蓋部、
15;回転翼、16;叩打部、16a;叩打面、17;曲面部、17a;凸面、19;棒状回転翼、
18;冷却手段、
20;蒸気取出部、21;蒸気取出室、21a;蒸気取出口、21b;挿通口、25;粉体流出防止スクリュー、
27;密封手段、27a;密封材固定具、27b;密封材、28;材料投入容器、
30;回転軸、
40;材料供給部、41;材料供給室、41a材料投入口;、43;材料供給スクリュー、
50;駆動源、51;ベルト、53及び55;プーリー、56;支持部材、
60;減圧手段、61;粉体回収容器、61a;集塵フィルタ、62;乾燥空気調整手段、
70;液体回収器、72a;冷却水導入口、72b;冷却水排出口、73;液体取出口、74;液体回収筒、75;排気口、76;冷却水流通管、77;排気バルブ
81;温度検知手段(蒸気温度センサ)、82;圧力検知手段、83;温度検知手段、
85、86、87及び90;バルブ、
95;蒸気回収管、96;冷却水管、
101;第1弁、102;第2弁、103;第3弁、104;第4弁、105;第5弁、106;第6弁、107;第7弁、
111;第1圧力計、112;第2圧力計。

Claims (12)

  1. 液体含有材料を粉体と液体とにして分離する固液分離装置において、
    上記固液分離装置は、粉砕部と、該粉砕部に隣接された蒸気取出部と、該粉砕部に接続された減圧手段と、を備え、
    該粉砕部は、粉砕室と、該粉砕室内に配設された回転軸と、該回転軸に立設された回転翼と、を備え、
    上記蒸気取出部は、蒸気取出室と、該蒸気取出室内に延設された上記回転軸と、該回転軸に配設された粉体流出防止スクリューと、該蒸気取出室に開口された蒸気取出口と、を備え、
    更に、上記粉砕部及び上記減圧手段の両方に接続され、且つ該粉砕部及び該減圧手段の経路間に配設された粉体回収容器を備え、
    上記減圧手段により減圧された上記粉砕室内に収容された上記液体含有材料を該回転翼で跳ね上げ且つ叩打して該液体含有材料を発熱させながら粉体と蒸気とに分離し、該流出防止スクリューによって該粉体の該蒸気取出室への流出を防止しながら、該蒸気を該蒸気取出口から取り出せ、且つ上記減圧手段により減圧された上記粉体回収容器内に、該粉砕室に残存された上記粉体を吸引回収できることを特徴とする固液分離装置。
  2. 更に、上記粉砕部及び/又は上記蒸気取出部に接続された乾燥空気調製手段を備え、
    上記乾燥空気調製手段により乾燥された大気によって、上記粉砕室を通り且つ減圧された上記粉体回収容器へ向かう乾燥気流を形成できる請求項に記載の固液分離装置。
  3. 上記回転軸は、該蒸気取出室に形成された挿通口を介して該蒸気取出室外へ導出されており、
    該回転軸と該挿通口との間からの上記蒸気の漏出を防止する密封手段を備える請求項1又は2に記載の固液分離装置。
  4. 上記回転翼は、先側に上記液体含有材料を叩打するために幅広に形成された叩打部を備える請求項1乃至のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
  5. 上記叩打部は、上記液体含有材料を上記回転軸の軸芯方向に叩打するように傾斜された叩打面を有する請求項に記載の固液分離装置。
  6. 上記回転翼は、根元側に回転方向へ向かって凸化された曲面部を備え、且つ、該回転翼の回転により該曲面部は上記液体含有材料を周方向へ跳ね上げる請求項1乃至のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
  7. 1つの上記粉砕部に対して、上記蒸気取出部を複数備える請求項1乃至のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
  8. 更に、上記粉砕室の外周の少なくとも一部に、該粉砕室内を冷却する冷却手段を備える請求項1乃至のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
  9. 更に、上記粉砕室内の温度を検知する温度検知手段と、
    該温度検知手段から出力されたデータに基づいて上記回転軸の回転速度を制御する回転制御手段と、を備える請求項1乃至のうちのいずれかに記載の固液分離装置。
  10. 更に、上記粉砕室内の圧力を検知する圧力検知手段を備える請求項に記載の固液分離装置。
  11. 請求項1乃至10のうちのいずれかに記載の固液分離装置を用いて上記液体含有材料を粉体と液体とにして分離することを特徴とする固液分離方法。
  12. 請求項1乃至11のうちのいずれかに記載の固液分離装置を用いて上記液体含有材料に含有される液体成分を蒸気として取り出して回収することを特徴とする固液分離方法。
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