JP5177015B2 - パッケージドデバイスおよびパッケージドデバイス製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パッケージングされたデバイスおよびその製造方法に関する。
近年、様々な技術分野において、マイクロマシニング技術により形成される微小構造を有するデバイスの応用化が図られている。そのようなデバイスには、例えば、角速度センサや、加速度センサ、マイクロミラー素子など、微小な可動部を有するマイクロ可動デバイスが含まれる。角速度センサおよび加速度センサは、例えば、ビデオカメラやカメラ付き携帯電話の手振れ防止機能、カーナビゲーションシステム、エアバッグ開放タイミングシステム、車やロボット等の姿勢制御システムの用途で、利用される。マイクロミラー素子は、例えば光ディスク技術や光通信技術の分野において、光反射機能を担う素子として利用される。
微小構造のデバイスの製造過程においては、デバイスへの異物ないしゴミの付着やデバイスの損傷を回避すべく、ウエハレベルでパッケージングが行われる場合がある(例えば下記の特許文献1〜3)。
パッケージングされたデバイスを、ウエハレベルパッケージングを実現しつつ製造するためには、まず、デバイスウエハおよびパッケージングウエハが用意される。デバイスウエハは、それぞれにデバイスが形成されることとなる複数のデバイス形成区画を含む。パッケージングウエハは、複数のパッケージング部へと分離されることとなるものである。そして、デバイスウエハおよびパッケージングウエハに必要な諸加工が施されたうえで、両ウエハは接合される。接合前、デバイスウエハの各デバイス形成区画にてデバイスが作り込まれる。接合前、パッケージングウエハ表面においてデバイスウエハとの接合が予定される領域に絶縁膜が形成される(製造されるパッケージドデバイスにおいてデバイスとパッケージング部の電気的分離を図るためである)。接合手法としては、常温接合法が採用される場合がある(例えば下記の特許文献4,5)。常温接合法によると、接合に際して高温過程を経ることを回避することができ、従って、高温過程を経ることによって生じ得る不具合を回避することができるからである。
しかしながら、従来、常温接合法によってデバイスウエハとパッケージングウエハとを絶縁膜を介して接合しても、両ウエハの電気的分離が充分でなく、得られるパッケージドデバイスにてデバイスとパッケージング部母材の電気的分離が充分でない場合がある。デバイスとパッケージング部母材の電気的分離が充分でないと、デバイスにおいて所望の特性が得られない場合が多い。
特開2001−196484号公報 特開2005−251898号公報 特開2008−207311号公報 特開2007−201196号公報 特開2007−324195号公報
本発明は、このような事情の下で考え出されたものである。本発明の目的は、デバイスとパッケージング部母材との電気的分離を図るのに適したパッケージドデバイスを提供することである。
本発明の一側面により提供されるパッケージドデバイスは、第1接合対象面を有するデバイスが作り込まれたデバイス基板と、第2接合対象面をなす絶縁層を有してデバイス基板と接合されたパッケージング部とを備える。第1接合対象面および第2接合対象面は接合しており、絶縁層における周側面の少なくとも一部の金属濃度は、絶縁層におけるデバイス基板側の端面の金属濃度より高く、第1接合対象面の外郭は、第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している。
本発明の一側面により提供される上述のパッケージドデバイスにおいて、デバイス基板の第1接合対象面とパッケージング部の絶縁層がなす第2接合対象面は、例えば常温接合法によって接合されている。常温接合法とは、高真空下にて、接合対象物たる二つの部材にて接合が予定される表面を所定ビームの照射によってスパッタエッチングして清浄化した状態(構成原子のダングリングボンドが露出して表面が活性化した状態)で、部材間を張り合わせる手法である。このような常温接合法の実施の際には、高真空とされたチャンバ内にて、各接合対象物を保持機構に保持させて対向配置した状態で、ビームの照射が行われる。ビーム照射に起因して、チャンバや保持機構における金属製構造部もスパッタエッチングを受けて、当該金属製構造部が金属(Fe,Al,Crなど)を放出することが知られている。また、当該金属は、接合対象物たる部材の表面に微量ながら付着または混入することも知られている。
このような常温接合法についての探究の結果、本発明者らは、金属の付着混入量が部材の全表面にわたっては均一的でないという知見を得た。具体的には、接合対象物たる両部材にて向かい合う表面(接合対象面を含む)は金属付着混入量が相対的に少ないレベルで均一的であるのに対し、一方部材にて他方部材側を向かない表面には金属付着混入量が相対的に多い箇所が数多く存在する、という知見を得た。接合対象物たる両部材にて向かい合う表面(接合対象面を含む)の金属付着混入量が相対的に少ないのは、ビーム照射時におけるスパッタエッチングの程度が当該表面にて相対的に強いためであると考えられる。本発明は、以上のような知見に基づくものである。
本発明の一側面に係るパッケージドデバイスでは、デバイス基板の第1接合対象面とパッケージング部の絶縁層がなす第2接合対象面は、例えば常温接合法によって接合されている。そのため、絶縁層の周側面の一部または全部の金属濃度は、絶縁層のデバイス基板側端面の金属濃度より高い。すなわち、パッケージング部の有する絶縁層の周側面の一部または全部は、例えば常温接合法による接合工程を経ることにより、絶縁性が低下している。これとともに、本パッケージドデバイスでは、接合する第1および第2接合対象面において、第1接合対象面の外郭は、第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板側のデバイスの有する第1接合対象面は、パッケージング部側の第2接合対象面をなす絶縁層の周側面に接しない。そのため、本パッケージドデバイスでは、デバイスとパッケージング部母材の間に電位差が生じた場合に、当該デバイスとパッケージング部母材の間において、絶縁層周側面の絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、本パッケージドデバイスは、デバイスとパッケージング部母材との電気的分離を図るのに適するのである。
本発明にとっての関連形態に係るパッケージドデバイスの断面図である。 図1に示すパッケージドデバイスの製造方法における一部の工程を表す。 図2の後に続く工程を表す。 常温接合装置の概略構成を表す。 図1の部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るパッケージドデバイスの一部省略平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパッケージドデバイスの他の平面図である。 図6の線VIII−VIIIに沿った拡大断面図である。 図6の線IX−IXに沿った拡大断面図である。 図6の線X−Xに沿った拡大断面図である。 図6の線XI−XIに沿った拡大断面図である。 図6の線XII−XIIに沿った拡大断面図である。 図6の線XIII−XIIIに沿った拡大断面図である。 図6の線XIV−XIVに沿った拡大断面図である。 図6の線XV−XVに沿った拡大断面図である。 図6の線XVI−XVIIに沿った拡大断面図である。 図6の線XVII−XVIIに沿った拡大断面図である。 図17の部分拡大図である。 図6に示すパッケージドデバイスの駆動時における一部省略平面図である。 図6に示すパッケージドデバイスの駆動時における他の一部省略平面図である。 図6に示すパッケージドデバイスの駆動時において当該デバイスに角速度が作用した場合の一例を表す。 図6に示すパッケージドデバイスの変形例の部分拡大断面図である。 図6に示すパッケージドデバイスの製造方法における一部の工程を表す。 図23の後に続く工程を表す。 図24の後に続く工程を表す。 図25の後に続く工程を表す。 図26の後に続く工程を表す。 図27の後に続く工程を表す。 本発明の第2の実施形態に係るパッケージドデバイスの一部省略平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るパッケージドデバイスの他の一部省略平面図である。 図29の線XXXI−XXXIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXII−XXXIIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXIII−XXXIIIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXIV−XXXIVに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXV−XXXVに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXVI−XXXVIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXVII−XXXVIIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXVIII−XXXVIIIに沿った拡大断面図である。 図29の線XXXIX−XXXIXに沿った拡大断面図である。 図29の線XL−XLに沿った拡大断面図である。 図40の部分拡大図である。 図29に示すパッケージドデバイスの製造方法における一部の工程を表す。 図42の後に続く工程を表す。 図43の後に続く工程を表す。 図44の後に続く工程を表す。 図45の後に続く工程を表す。 図46の後に続く工程を表す。
図1は、パッケージドデバイスPD’の断面図である。パッケージドデバイスPD’は、デバイス基板110と、パッケージング部120,130とを備える。デバイス基板110には、駆動するうえで電圧印加が必要な所定のデバイスが作り込まれている。パッケージング部120は、その母材表面の所定箇所に絶縁膜121を有し、この絶縁膜121を介してデバイス基板110と接合されている。絶縁膜121は、デバイス基板110のデバイスとパッケージング部120の母材との電気的分離を図るために設けられたものである。パッケージング部130は、その母材表面の所定箇所に絶縁膜131を有し、この絶縁膜131を介してデバイス基板110と接合されている。絶縁膜131は、デバイス基板110のデバイスとパッケージング部130の母材との電気的分離を図るために設けられたものである。デバイス基板110に作り込まれたデバイスは、デバイス基板110の周縁部およびパッケージング部120,130によって封止されている。
図2および図3は、パッケージドデバイスPD’の製造方法を表す。パッケージドデバイスPD’の製造においては、まず、図2(a)に示すように、デバイスウエハ210およびパッケージングウエハ220,230が用意される。デバイスウエハ210は、後にデバイスが作り込まれる複数のデバイス形成区画を含むシリコンウエハである。パッケージングウエハ220は、複数のパッケージング部形成区画を含み、デバイスウエハ210との接合が予定される箇所に絶縁膜221がパターン形成されたシリコンウエハである。パッケージングウエハ230は、複数のパッケージング部形成区画を含み、デバイスウエハ210との接合が予定される箇所に絶縁膜231がパターン形成されたシリコンウエハである。
次に、図2(b)に示すように、デバイスウエハ210とパッケージングウエハ230とが接合される。接合手法としては、例えば、直接接合法やプラズマ活性化接合法が採用される。
次に、パッケージングウエハ230に接合されて破損しにくくなった状態にあるデバイスウエハ210に対して加工が施され、デバイスが形成される(図示略)。具体的には、パッケージングウエハ230とは反対の側からデバイスウエハ210に対して異方性エッチング処理が施されてデバイスの各構造部が成形される。また、デバイスウエハ210におけるパッケージングウエハ230とは反対の側の面の上に、配線等として所定の金属膜がパターン形成される場合もある。
次に、図3(a)に示すように、デバイスウエハ210とパッケージングウエハ220とが接合される。接合手法としては常温接合法が採用される。常温接合法とは、高真空下にて、接合対象物たる二つの部材にて接合が予定される表面を所定ビームの照射によってスパッタエッチングして清浄化した状態(構成原子のダングリングボンドが露出して表面が活性化した状態)で、部材間を張り合わせる手法である。常温接合法によると、接合に際して高温過程を経ることを回避することができ、従って、高温過程を経ることによって生じ得る不具合を回避することができる。デバイスが作り込まれた後にデバイスウエハ210が高温過程を経ると、デバイスの各構造部が熱膨張を経て変形する場合がある。デバイスが配線等として金属膜を伴う場合、デバイスが作り込まれた後にデバイスウエハ210が高温過程を経ると、当該金属膜が熱膨張を経て変形または剥離する場合がある。これらのような不具合を回避すべく、デバイス形成後のデバイスウエハ210とパッケージングウエハ220とを接合する手法としては、常温接合法が採用される。また、図3(a)の常温接合工程を経ることによって、デバイスウエハ210に作り込まれている各デバイスは、ウエハレベルでパッケージングされることとなる。
図4は、図3(a)に示す常温接合工程を行うための常温接合装置の一例たる常温接合装置300を表す。常温接合装置300は、チャンバ301と、ステージ302,303と、ガン304とを備える。チャンバ301には、チャンバ301内を高真空とするための真空ポンプ(図示略)が接続されている。チャンバ301は例えばステンレス鋼よりなる。ステージ302は、一方の接合対象物305を保持するための保持機構であって、保持した接合対象物305を水平方向に並進移動させることが可能であり且つ保持した接合対象物305を鉛直軸まわりに回転変位させることが可能な構造を有する。ステージ303は、他方の接合対象物306を保持するための保持機構であって、保持した接合対象物306を鉛直方向に並進移動させることが可能な構造を有する。ステージ302,303は、ステンレス鋼よりなる部材やアルミニウムよりなる部材を含んでなる。ガン304は、接合対象物305,306の接合対象面を活性化させるためのビーム304aを照射するためのものであり、例えば、Ar原子ビームを照射するためのFAB(Fast Atomic Beam)ガン、または、Arイオンビームを照射するためのイオンガンである。
常温接合装置300を使用して図3(a)の常温接合工程を実行するには、まず、例えばデバイスウエハ210およびパッケージングウエハ230の積層構造体を、接合対象物305としてステージ302に保持させる。また、パッケージングウエハ220を、接合対象物306としてステージ303に保持させる。次に、真空ポンプを稼働させてチャンバ301内を高真空の状態にさせる。次に、ステージ302,303を動作させ、接合対象物305,306の各接合対象面どうしを対向させる。次に、ガン304からビーム304aを照射して、接合対象物305,306の各接合対象面を活性化させる。ビーム304aの照射強度や、照射時間、照射方向等は、両接合対象物305,306の各接合対象面が効率よく活性化されるように設定される。次に、ステージ303を動作させ、接合対象物306を降下させて両接合対象物305,306の両接合対象面を接触させる。これにより、両接合対象物305,306ないし両接合対象面は、強固に接合することとなる。
パッケージドデバイスPD’の製造においては、次に、図3(b)に示すように、ダイシング工程が行われる。ダイシング工程では、デバイスウエハ210およびパッケージングウエハ220,230の積層構造体が個片に分離される。これにより、パッケージドデバイスPD’が得られる。
パッケージドデバイスPD’においては、デバイス基板110ないしデバイスとパッケージング部120の母材との間に絶縁膜121が介在するが、当該デバイスと母材は電気的に充分には分離されていない場合が多い。その理由は次のとおりである。
図3(a)および図4を参照して上述した常温接合工程では、高真空とされたチャンバ301内にて、接合対象物305,306をステージ302,303に保持させて対向配置した状態で、ビーム照射が行われる。このビーム照射に起因して、チャンバ301やステージ302,303の金属製構造部もスパッタエッチングを受けて、当該金属製構造部は金属(Fe,Al,Crなど)を放出する。当該金属は、接合対象物305,306の表面に微量ながら付着または混入する。しかしながら、金属の付着混入量は、接合対象物305,306の全表面にわたっては均一的でない。具体的には、接合対象物305,306にて向かい合う表面(接合対象面を含む)は金属付着混入量が相対的に少ないレベルで均一的であるのに対し、接合対象物305,306の他の表面には金属付着混入量が相対的に多い箇所が数多く存在する。接合対象物305,306にて向かい合う表面(接合対象面を含む)の金属付着混入量が相対的に少ないのは、ビーム照射時におけるスパッタエッチングの程度が当該表面にて相対的に強いためであると考えられる。
以上のような常温接合法の特性のため、パッケージドデバイスPD’におけるパッケージング部120の絶縁膜121の周側面122(常温接合工程にてデバイスウエハ210側を向かない面)には、金属濃度が比較的高い箇所が生じやすい。当該金属濃度は、例えば20〜25at%である。絶縁膜121の周側面122にて金属濃度が比較的高い箇所(周側面122の一部または全部)は、絶縁性が低下している。そのため、パッケージドデバイスPD’では、デバイス基板110のデバイスとパッケージング部120の母材との間に電位差が生じた場合に、当該デバイスとパッケージング部120の母材の間において、絶縁膜121の周側面122の絶縁性低下箇所を例えば図5に示すように通る漏れ電流LCが生じやすい。したがって、パッケージドデバイスPD’では、デバイスとパッケージング部120の母材とが電気的に充分には分離されていない場合が多いのである。
図6から図17は、本発明の第1の実施形態に係るパッケージドデバイスPD1を表す。図6はパッケージドデバイスPD1の一部省略平面図である。図7はパッケージドデバイスPD1の他の平面図である。図8から図17は、それぞれ、図6の線VIII−VIII、線IX−IX、線X−X、線XI−XI、線XII−XII、線XIII−XIII、線XIV−XIV、線XV−XV、線XVI−XVI、および線XVII−XVIIに沿った拡大断面図である。
パッケージドデバイスPD1は、デバイスDと、外壁部70と、パッケージング部80と、パッケージング部90とを備える。図6では、パッケージング部80を省略する。図7は、パッケージドデバイスPD1のパッケージング部90側の平面図である。
デバイスDは、角速度センサであり、図6に示すように、振動部10,20と、カップリングビーム部30と、アンカー部40と、連結部50,60とを備える。デバイスDは、更に、駆動電極11,12,13,14,21,22,23,24と、モニタ電極15,16,25,26と、検出電極17,18,27,28とを備える。一方、外壁部70は、デバイスDを囲む形状を有し、且つ、図8から図17に示すように、パッケージング部80,90の間に介在する。このようなデバイスDおよび外壁部70はデバイス基板をなす。デバイス基板(デバイスD,外壁部70)は、MEMS(micro-electromechanical systems)技術などのバルクマイクロマシニング技術により、シリコンウエハに対して加工を施すことによって作製されたものである。当該シリコンウエハは、不純物のドープにより導電性が付与されている。図の明確化の観点より、図6では、デバイス基板においてパッケージング部80に対して接合される面(後述の接合対象面S1,S1’)について斜線ハッチングを付して表す。また、図の明確化の観点より、デバイス基板における連結部50,60以外でパッケージング部80,90との間にギャップを有する部位について黒ベタで表す。
振動部10は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を一部に有し、図6に示すX軸方向において振動可能であり且つ図6および図8に示すY軸方向においても振動可能な部位である。振動部20は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を一部に有し、図6に示すX軸方向において振動可能であり且つ図6および図13に示すY軸方向においても振動可能な部位である。振動部10,20はX軸方向に離隔して配されている。X軸方向とY軸方向とは直交する。
駆動電極11は、一のアンカー部40から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極11が延出するアンカー部40は、図9に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。駆動電極11は固定駆動電極である。駆動電極12は、連結部50から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極12は可動駆動電極である。これら駆動電極11,12は、振動部10をX軸方向において参照振動させるための駆動力(静電引力)を発生させる一の駆動手段を構成する。
駆動電極13は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。駆動電極13が延出するアンカー部40は、図10に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。駆動電極13は固定駆動電極である。駆動電極14は、連結部50から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極14は可動駆動電極である。これら駆動電極13,14は、振動部10をX軸方向において参照振動させるための駆動力(静電引力)を発生させる一の駆動手段を構成する。
モニタ電極15は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。モニタ電極15が延出するアンカー部40は、図11に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。モニタ電極15は固定モニタ電極である。モニタ電極16は、連結部50から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。モニタ電極16は可動モニタ電極である。これらモニタ電極15,16は、振動部10のX軸方向の変位量を静電容量の変化によって検出するための検出手段を構成する。
検出電極17は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。検出電極17が延出するアンカー部40は、図8に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。検出電極18は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。検出電極18が延出するアンカー部40は、パッケージング部80,90間に固定されている。検出電極17,18は、振動部10の櫛歯電極構造部との間の静電容量の変化によって振動部10のY軸方向の変位量を検出するための検出手段を構成する。
駆動電極21は、一のアンカー部40から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極21が延出するアンカー部40は、図14に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。駆動電極21は固定駆動電極である。駆動電極22は、連結部60から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極22は可動駆動電極である。これら駆動電極21,22は、振動部20をX軸方向において参照振動させるための駆動力(静電引力)を発生させる一の駆動手段を構成する。
駆動電極23は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。駆動電極23が延出するアンカー部40は、図15に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。駆動電極23は固定駆動電極である。駆動電極24は、連結部60から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。駆動電極24は可動駆動電極である。これら駆動電極23,24は、振動部20をX軸方向において参照振動させるための駆動力(静電引力)を発生させる一の駆動手段を構成する。
モニタ電極25は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。モニタ電極25が延出するアンカー部40は、図16に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。モニタ電極25は固定モニタ電極である。モニタ電極26は、連結部60から延出し、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有する。モニタ電極26は可動モニタ電極である。これらモニタ電極25,26は、振動部20のX軸方向の変位量を静電容量の変化によって検出するための検出手段を構成する。
検出電極27は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。検出電極27が延出するアンカー部40は、図13に示すようにパッケージング部80,90間に固定されている。検出電極28は、複数の電極歯を含む櫛歯電極構造を有し、一のアンカー部40から延出する。検出電極28が延出するアンカー部40は、パッケージング部80,90間に固定されている。検出電極27,28は、振動部20の櫛歯電極構造部との間の静電容量の変化によって振動部20のY軸方向の変位量を検出するための検出手段を構成する。
カップリングビーム部30は、振動部10,20のX軸方向における参照振動が逆位相となるように当該両振動をカップリングさせるための部位である。
アンカー部40のそれぞれは、一部について上述したように、パッケージング部80,90の間に固定されている。パッケージング部80,90間に介在するアンカー部40は、図8から図17に示されている。各アンカー部40は、パッケージング部80,90と接合するところ、各アンカー部40は、パッケージング部80と接合する接合対象面S1を有する。
連結部50は、振動部10と、駆動電極12,14と、モニタ電極16と、カップリングビーム部30と、所定のアンカー部40との間を架橋して、振動部10を支持しつつ、駆動電極11〜14にて生ずる駆動力を振動部10およびカップリングビーム部30に伝達するための部位である。
連結部60は、振動部20と、駆動電極22,24と、モニタ電極26と、カップリングビーム部30と、所定のアンカー部40との間を架橋して、振動部20を支持しつつ、駆動電極21〜24にて生ずる駆動力を振動部20およびカップリングビーム部30に伝達するための部位である。
外壁部70は、図6に示すようにデバイスDを囲む形状を有し、且つ、図8から図17に示すようにパッケージング部80,90の間に介在する。外壁部70は、パッケージング部80,90と接合するところ、外壁部70は、パッケージング部80と接合する接合対象面S1’を有する。
上述の振動部10,20、駆動電極12,14,22,24、モニタ電極16,26、カップリングビーム部30、および連結部50,60は、デバイスDにおける可動部を構成する。上述の駆動電極11,13,21,23、モニタ電極15,25、検出電極17,18,27,28、およびアンカー部40は、デバイスDにおける固定部を構成する。また、各アンカー部40は、デバイスDにとっての外部接続用の端子部をなす。
パッケージング部80は、図8から図17に示すように、母材81および絶縁層82を有し、デバイスDの上述の可動部に対応する箇所に凹部80aを有する。母材81は、シリコン材料よりなる。絶縁層82は、例えば酸化シリコンよりなる。パッケージング部80は、絶縁層82を介して、デバイスDにおけるアンカー部40および外壁部70と接合している。具体的には、絶縁層82はパッケージング部80における接合対象面S2をなし、この接合対象面S2と、デバイス基板側の各アンカー部40の接合対象面S1および外壁部70の接合対象面S1’とが、常温接合法によって接合されている。パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82は、デバイス基板ないしデバイスDとパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るためのものである。絶縁層82の厚さは、好ましくは50nm以上である。一例として図18に示すように、絶縁層82は、デバイス基板側の端面82aと、接続対象面S2の外郭をなす周側面82bを有する。周側面82bの少なくとも一部の金属濃度は、端面82aの金属濃度より高い。また、デバイス基板の各アンカー部40の接合対象面S1の外郭は、パッケージング部80の接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S1の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。これとともに、デバイス基板の外壁部70の接合対象面S1’の外郭は、パッケージング部80の接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S1’の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。
パッケージング部90は、図8から図17に示すように、配線領域91Aと非配線領域91Bを含む母材91、絶縁層92,93、絶縁壁94、導電プラグ95、および電極パッド96A,96Bを有し、デバイスDの可動部に対応する箇所に凹部90aを有する。母材91は、不純物のドープにより導電性が付与されたシリコン材料よりなる。絶縁層92,93および絶縁壁94は、例えば酸化シリコンよりなる。導電プラグ95および電極パッド96A,96Bは、導電材料よりなる。パッケージング部90は、絶縁層92を介して、デバイスDにおけるアンカー部40および外壁部70と接合している。
パッケージング部90において、配線領域91Aは、各アンカー部40に対応する位置に設けられており、本実施形態では円柱形状を有する。絶縁層92は、パッケージング部90の非配線領域91Bとデバイス基板との電気的分離を図るためのものである。絶縁層93は、パッケージング部90において絶縁層92とは反対の側に設けられ、配線領域91Aに対応する箇所に第1開口部を有し、且つ、非配線領域91Bに対応する箇所にも第2開口部を有する。絶縁壁94は、配線領域91Aを囲む絶縁部であり、配線領域91Aと非配線領域91Bとを電気的に分離する。導電プラグ95は、パッケージング部90の厚さ方向に配線領域91Aおよび絶縁層92を貫通し、デバイスDにおけるアンカー部40の一つに接合している。電極パッド96Aは、絶縁層93の上述の第1開口部において、配線領域91Aおよび導電プラグ95に接合して設けられている。各電極パッド96Aは、配線領域91Aおよび導電プラグ95を介して、デバイスDにおける一のアンカー部40と電気的に接続されている。各電極パッド96Bは、絶縁層93の上述の第2開口部において、非配線領域91Bに接合して設けられている。電極パッド96A,96Bは、パッケージドデバイスPD1にとっての外部接続用の端子部をなす。
これらパッケージング部80,90および上述の外壁部70により、デバイスDは封止されている。パッケージドデバイスPD1の内部は真空封止される。
以上のような構成を有するパッケージドデバイスPD1は、外部回路と電気的に接続され得る。具体的には、パッケージング部90に設けられた各端子部(電極パッド96A,96B)と、例えば配線基板上に設けられた外部回路の所定の端子部とが、バンプを介して機械的かつ電気的に接続され得る。
パッケージドデバイスPD1ないしデバイスDの駆動時には、振動部10,20は、例えば図19および図20に示すように、X軸方向において逆位相で参照振動される。この参照振動は、例えば、振動部10,20および駆動電極12,14,22,24に対して一定のBias電圧を印加した状態で、駆動電極11,23に対して正弦波電圧(駆動電圧)を印加しつつ、当該電圧とは逆の位相(位相差が180度)の正弦波電圧(駆動電圧)を駆動電極13,21に対して印加することによって、実現することができる。振動部10,20および駆動電極12,14,22,24に対するBias電圧は、連結部50,60と接続するアンカー部40と電気的に接続する電極パッド96A、当該アンカー部40、および連結部50,60を介して、印加することができる。駆動電極11,13,21,23に対する駆動電圧は、それぞれのアンカー部40と電気的に接続する電極パッド96Aを介して印加することができる。
カップリングビーム部30は、上述のように、振動部10,20のX軸方向における参照振動が逆位相となるように当該両振動をカップリングさせるための部位である。仮にカップリングビーム部30が存在しないとした場合、駆動時において振動部10,20を精度よく逆位相で参照振動させることは困難である。振動部10,20を含む可動部各部の形成誤差等の影響により、振動部10,20のそれぞれの固有振動周波数が実際上は異なるからである。カップリングビーム部30が連結部50,60を介して振動部10,20を機械的に連結することによって、振動部10,20の参照振動が機械的に関連付けられ、駆動時における振動部10,20の参照振動の位相差は理想的な値に近付くこととなる。
また、パッケージドデバイスPD1ないしデバイスDの駆動時には、振動部10,20が逆位相で参照振動する振動モードにて可動部の共振が維持されるように、モニタ電極15,16,25,26が機能する。具体的には、図外の回路において、モニタ電極15,16間の静電容量の変化によって振動部10のX軸方向の変位量が検出され、その検出結果が駆動電極11,13に印加される駆動電圧にフィードバックされて当該駆動電圧(正弦波電圧)の位相や振幅が微調節されるとともに、モニタ電極25,26間の静電容量の変化によって振動部20のX軸方向の変位量が検出され、その検出結果が駆動電極21,23に印加される駆動電圧にフィードバックされて当該駆動電圧(正弦波電圧)の位相や振幅が微調節される。
このようにして振動部10,20を逆位相で参照振動させた状態で、振動部10,20に例えば図19に示すZ軸(X軸およびY軸に直交する)まわりの角速度が作用すると、振動部10,20をY軸方向において変位させるコリオリ力が周期的に発生する。これにより、例えば図21に示すように、振動部10,20はY軸方向において逆位相で振動(コリオリ振動)し、振動部10と検出電極17,18との間の静電容量および振動部20と検出電極27,28との間の静電容量が変化する。この静電容量変化に基づいて、振動部10,20の変位量ないし振動振幅が検出され、その検出結果に基づき、デバイスDないし振動部10,20に作用する角速度が図外の回路において導出される。以上のように、本実施形態では、パッケージドデバイスPD1は角速度センサとして機能することができる。
パッケージドデバイスPD1は、図8および図13に示すように、パッケージング部90の非配線領域91Bと電気的に接続する電極パッド96Bを具備する。そのため、パッケージドデバイスPD1では、この電極パッド96Bを介して非配線領域91Bをグラウンド接続することができる。非配線領域91Bをグラウンド接続しておくことにより、上述のような駆動時に、非配線領域91Bの電位が一定に維持されて、一の配線領域91Aから他の配線領域91Aへの、非配線領域91Bを介しての信号漏れを、防止することが可能となる。
パッケージドデバイスPD1における電極パッド96Aについては、図22(a)に示すように設けてもよい。図22(a)に示す電極パッド96Aは、パッケージング部90の面内方向において絶縁層93の第1開口部(開口部93a)内に収まるように設けられている。電極パッド96Aが絶縁層93を介さずに直接的に配線領域91A(シリコン材料よりなる)に接合する面積割合の大きい図22(a)に示す構成は、パッケージング部90表面における電極パッド96Aの密着性を高めるうえで好適である。
パッケージドデバイスPD1における電極パッド96Bについては、図22(b)に示すように設けてもよい。図22(b)に示す電極パッド96Bは、パッケージング部90の面内方向において絶縁層93の第2開口部(開口部93b)内に収まるように設けられている。電極パッド96Bが絶縁層93を介さずに直接的に非配線領域91B(シリコン材料よりなる)に接合する面積割合の大きい図22(b)に示す構成は、パッケージング部90表面における電極パッド96Bの密着性を高めるうえで好適である。
図23から図28は、バルクマイクロマシニング技術によってパッケージドデバイスPD1を製造するための方法を表す。図23から図27は、単一のバッケージドデバイスPD1を形成するための区画に含まれる図8に対応する断面の変化を表したものである。図28は、複数のデバイス形成区画にわたる部分断面を表す。
本方法においては、まず、図23(a)に示すように、パッケージングウエハW1を用意する。パッケージングウエハW1は、上述のパッケージング部90を形成するための複数の区画を含む。また、パッケージングウエハW1は、シリコンウエハであり、不純物をドープすることにより導電性を付与されたシリコン材料よりなる。不純物としては、Bなどのp型不純物や、PおよびSbなどのn型不純物を採用することができる。パッケージングウエハW1の厚さは例えば200〜500μmである。
次に、図23(b)に示すように、パッケージングウエハW1の各パッケージング部形成区画において、上述の凹部90aを形成する。例えば、凹部90aに対応する開口部を有するレジストパターンをマスクとして利用して、DRIE(deep reactive ion etching)によってパッケージングウエハW1に対して所定の深さ(例えば30μm)までエッチング処理を行うことにより、凹部90aを形成することができる。DRIEでは、SF6ガスを用いて行うエッチングとC48ガスを用いて行う側壁保護とを交互に繰り返すBoschプロセスにおいて、良好な異方性エッチング加工を行うことができる。後出のDRIEについても、このようなBoschプロセスを採用することができる。
次に、図23(c)に示すように、パッケージングウエハW1の各パッケージング部形成区画において、分離溝90bを形成して上述の配線領域91Aをパターン形成する。例えば、分離溝90bに対応する開口部を有するレジストパターンをマスクとして利用して、DRIEによってパッケージングウエハW1に対して所定の深さ(例えば50〜200μm)までエッチング処理を行うことにより、分離溝90bを形成して配線領域91Aをパターン形成することができる。分離溝90bは、上述の絶縁壁94を設ける箇所であり、配線領域91Aを囲む。
次に、図23(d)に示すように、分離溝90b内に上述の絶縁壁94を形成し、また、上述の絶縁層92を形成する。例えば、熱酸化法によってパッケージングウエハW1の表面を酸化して熱酸化膜を形成した後、ウエハ表面に形成された熱酸化膜を所定のマスクを使用しつつエッチング除去することによって、絶縁層92および絶縁壁94を形成することができる。
次に、図24(a)に示すように、パッケージングウエハW1とデバイスウエハW2とを接合する(非常温接合工程)。デバイスウエハW2は、上述のデバイスDを形成するための複数のデバイス形成区画を含む。また、デバイスウエハW2は、シリコンウエハであり、不純物をドープすることにより導電性を付与されたシリコン材料よりなる。不純物としては、Bなどのp型不純物や、PおよびSbなどのn型不純物を採用することができる。本接合工程では、パッケージングウエハW1における配線領域91Aが形成された側とデバイスウエハW2とを接合する。接合手法としては、例えば、直接接合法またはプラズマ活性化接合法を採用する。
次に、図24(b)に示すように、パッケージングウエハW1に貫通孔90cを形成する。貫通孔90cの形成においては、例えば、まず、貫通孔90c形成位置に対応する箇所に開口部を有するレジストパターンをマスクとして利用して、パッケージングウエハW1の母材に対し、絶縁層92が露出するまでDRIEによりエッチング処理を行う。次に、絶縁層92において露出した箇所をエッチング除去する。エッチング手法としては、例えば、フッ酸とフッ化アンモニウムからなるバッファードフッ酸(BHF)をエッチング液として使用するウェットエッチングを採用することができる。絶縁層に対する後出のエッチング処理についても、同様のウェットエッチングを採用することができる。このようにして、パッケージングウエハW1(ないし、配線領域91Aおよび絶縁層92)を貫通する貫通孔90cを形成することができる。
パッケージドデバイスPD1の製造においては、次に、例えばLP−CVD法やMOCVD法により、図24(c)に示すように貫通孔90cに導電材料95’を充填する。導電材料95’は、例えばポリシリコンである。
次に、図25(a)に示すように、デバイスウエハW2の全体を薄肉化する。デバイスウエハW2に対して研磨処理を行うことによって、デバイスウエハW2を薄肉化することができる。研磨手法としては、例えば、ケミカルメカニカルポリッシング(CMP)を採用することができる。本工程にて、デバイスウエハW2の厚さは例えば20〜100μmとされる。
次に、図25(b)に示すように、デバイスウエハW2の所定領域に対してスライスエッチングを施す。具体的には、まず、上述のデバイス基板側の接合対象面S1,S1’に対応するパターン形状を有するレジストパターンをデバイスウエハW2の表面(図中上面)に形成する。次に、当該レジストパターンをマスクとして利用して、デバイスウエハW2に対して所定の深さまでDRIEによってエッチング処理を行う。所定の深さとは、例えば1〜5μmである。このような加工により、デバイスウエハW2にて接合対象面S1,S1’が形成されることとなる。
次に、図25(c)に示すように、パッケージングウエハW1に接合されて破損しにくくなった状態にあるデバイスウエハW2において、上述のデバイスDの各部および外壁部70を成形する。デバイスDの各部には、振動部10,20、駆動電極11〜14,21〜24、モニタ電極15,16,25,26、検出電極17,18,27,28、カップリングビーム部30、アンカー部40、および連結部50,60が含まれる。本工程では、例えば、デバイスDの各部および外壁部70に対応したパターン形状を有するレジストパターンをマスクとして利用して、DRIEにより、デバイスウエハW2に対してエッチング処理を行う。
次に、図26(a)および図26(b)に示すように、デバイスウエハW2とパッケージングウエハW3とを、常温接合法によって接合する(常温接合工程)。パッケージングウエハW3は、上述のパッケージング部80を形成するための複数の区画を含み、各パッケージング部形成区画において上述の凹部80aを有する。パッケージングウエハW3の表面には、上述の絶縁層82が設けられている。凹部80aは、例えば、凹部80aに対応する開口部を有するレジストパターンをマスクとして利用して、DRIEによってシリコンウエハに対して所定の深さ(例えば30μm)までエッチング処理を行うことにより、形成することができる。絶縁層82は、例えば熱酸化法によってシリコンウエハ表面を酸化して熱酸化膜を形成した後、当該熱酸化膜をパターニングすることによって形成することができる。絶縁層82は、上述のように、パッケージングウエハW3における接合対象面S2をなす。また、パッケージングウエハW3の厚さは例えば200〜300μmである。本工程にて、デバイスDについて、ウエハレベルでのパッケージングが達成される。
本工程における接合手法として採用される常温接合法とは、高真空下にて、接合対象物たる二つの部材にて接合が予定される表面を所定ビームの照射によってスパッタエッチングして清浄化した状態(構成原子のダングリングボンドが露出して表面が活性化した状態)で、部材間を張り合わせる手法である。常温接合法によると、接合に際して高温過程を経ることを回避することができ、従って、高温過程を経ることによって生じ得る不具合を回避することができる。デバイスDが作り込まれた後にデバイスウエハW2が高温過程を経ると、デバイスDの各部が熱膨張を経て変形する場合がある。例えばこのような不具合を回避すべく、デバイスD形成後のデバイスウエハW2とパッケージングウエハW3とを接合する手法として常温接合法を採用するのである。
図4に示す常温接合装置300を使用して上述の常温接合工程を実行するには、まず、例えばデバイスウエハW2およびパッケージングウエハW1の積層構造体を、接合対象物305としてステージ302に保持させる。また、パッケージングウエハW3を、接合対象物306としてステージ303に保持させる。次に、真空ポンプを稼働させてチャンバ301内を高真空の状態にさせる。次に、ステージ302,303を動作させ、接合対象物305,306の各接合対象面どうしを対向させる。具体的には、接合対象物305(ないし、その一部たるデバイスウエハW2)の接合対象面S1,S1’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW3)の接合対象面S2とを、対向させる。次に、ガン304からビーム304aを照射して、接合対象物305,306の各接合対象面を活性化させる。ビーム304aの照射強度や、照射時間、照射方向等は、両接合対象物305,306の各接合対象面が効率よく活性化されるように設定される。次に、ステージ303を動作させ、接合対象物306を降下させて両接合対象物305,306の両接合対象面を接触させる。これにより、両接合対象物305,306ないし両接合対象面は、強固に接合することとなる。具体的には、接合対象物305(ないし、その一部たるデバイスウエハW2)の接合対象面S1,S1’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW3)の接合対象面S2(絶縁層82)とが、強固に接合することとなる。
パッケージドデバイスPD1の製造においては、次に、図26(c)に示すように、パッケージングウエハW1を薄肉化し、また、パッケージングウエハW3を薄肉化する(薄肉化工程)。薄肉化手法としては、例えば、CMPやDRIEを採用することができる。パッケージングウエハW1の薄肉化により、パッケージングウエハW1における配線領域91Aが絶縁壁94によって非配線領域91Bから電気的に分離され、且つ、配線領域91Aを貫通する上述の導電プラグ95が形成される。パッケージングウエハW1の厚さは例えば50〜200μmとされる。また、パッケージングウエハW3の厚さは例えば50〜150μmとされる。
次に、図27(a)に示すように絶縁層93を形成する。例えばスパッタリング法やプラズマCVD法によって所定の絶縁材料をパッケージングウエハW1上に成膜することにより、絶縁層93を形成することができる。
次に、図27(b)に示すように、絶縁層93に開口部93a,93bを形成する。例えば、開口部93a,93bに対応する開口部を有するレジストパターンをマスクとして利用して絶縁層93に対してエッチング処理を行うことにより、開口部93a,93bを形成することができる。開口部93aにて配線領域91Aが露出し、開口部93bにて非配線領域91Bが露出する。
次に、図27(c)に示すように電極パッド96A,96Bを形成する。電極パッド96A,96Bの形成においては、まず、例えばスパッタリング法により、開口部93a,93bを閉塞するように絶縁層93上に所定の金属材料を成膜する。次に、レジストパターンをマスクとして利用して当該金属材料膜に対してエッチング処理を行う。このようにして、電極パッド96A,96Bをパターン形成することができる。
次に、図28(a)および図28(b)に示すように、デバイスウエハW2およびパッケージングウエハW1,W3よりなる積層構造体を切断して個片化する。以上のようにして、パッケージドデバイスPD1を製造することができる。
本方法によると、ウエハレベルでのパッケージングを達成することができるので、マイクロ可動デバイスたるデバイスDの各部のゴミの付着や損傷に起因する、可動部の動作性能の悪化を抑制することができる。
本方法における、図26(a)、図26(b)、および図4を参照して上述した常温接合工程では、高真空とされたチャンバ301内にて、接合対象物305,306をステージ302,303に保持させて対向配置した状態で、ビーム照射が行われる。このビーム照射に起因して、チャンバ301やステージ302,303の金属製構造部もスパッタエッチングを受けて、当該金属製構造部は金属(Fe,Al,Crなど)を放出する。当該金属は、接合対象物305,306の表面に微量ながら付着または混入する。しかしながら、金属の付着混入量は、接合対象物305,306の全表面にわたっては均一的でない。具体的には、接合対象物305,306にて向かい合う表面(接合対象面を含む)は金属付着混入量が相対的に少ないレベルで均一的であるのに対し、接合対象物305,306の他の表面には金属付着混入量が相対的に多い箇所が数多く存在する。
パッケージドデバイスPD1では、このような常温接合法により、デバイス基板のアンカー部40の接合対象面S1および外壁部70の接合対象面S1’と、パッケージング部80の絶縁層82がなす接合対象面S2とは接合されている。そのため、図18を参照して上述したように、絶縁層82の周側面82bの一部または全部の金属濃度は、絶縁層82のデバイス基板側の端面82aの金属濃度より高いのである。すなわち、パッケージング部80の絶縁層82の周側面82bの一部または全部は、常温接合法による接合工程を経ることにより、絶縁性が低下している。
しかしながら、パッケージドデバイスPD1では、接合する接合対象面S1,S2において、接合対象面S1の外郭は、接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板におけるデバイスDないしアンカー部40の接合対象面S1は、パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82の周側面82bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD1では、デバイスDとパッケージング部80の母材81との間に電位差が生じた場合に、デバイスDと母材81の間において、絶縁層82の周側面82bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD1は、デバイスDとパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに適するのである。デバイスDと母材81との電気的分離は、デバイスDの各部がパッケージング部80の母材81を介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S1の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層82の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成のそれぞれは、デバイスDとパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに資する。
また、パッケージドデバイスPD1では、接合する接合対象面S1’,S2において、接合対象面S1’の外郭は、接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板における外壁部70の接合対象面S1’は、パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82の周側面82bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD1では、仮に外壁部70とパッケージング部80の母材81との間に電位差が生じた場合に、外壁部70と母材81の間において、絶縁層82の周側面82bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD1は、外壁部70とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに適するのである。外壁部70と母材81との電気的分離は、デバイスDの各部が母材81および外壁部70を介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S1’の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層82の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成のそれぞれは、外壁部70とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに資する。
加えて、本方法は、得られるパッケージの薄型化に適するとともに、デバイスウエハW2に接合される前のパッケージングウエハW1,W3の強度ないし取り扱いやすさを確保するのに適し、且つ、工程数を抑制するのに適する。その理由は次のとおりである。
本方法におけるパッケージングウエハW1は、上述のように、製造されるパッケージドデバイスPD1におけるパッケージング部90を形成するための複数の区画を含むものである。図24(a)を参照して上述した非常温接合工程に供されるパッケージングウエハW1の厚さは、パッケージドデバイスPD1の一部たるパッケージング部90の厚さと同じではない。パッケージング部90よりも厚いパッケージングウエハW1が非常温接合工程に供される。そして、非常温接合工程の後、図26(c)を参照して上述した薄肉化工程にて、デバイスウエハW2に接合して破損しにくくなった状態にあるパッケージングウエハW1に対して加工が施されることによって、パッケージングウエハW1は所望の程度に薄肉化される。パッケージング部90はこのようにして薄肉化されたパッケージングウエハW1に由来する。このように、本方法は、パッケージング部90を薄肉化しやすく、従って、製造されるパッケージドデバイスPD1ないしパッケージの薄型化に適している。
本方法におけるパッケージングウエハW3は、上述のように、製造されるパッケージドデバイスPD1におけるパッケージング部80を形成するための複数の区画を含むものである。図26(a)および図26(b)を参照して上述した常温接合工程に供されるパッケージングウエハW3の厚さは、パッケージドデバイスPD1の一部たるパッケージング部80の厚さと同じではない。パッケージング部80よりも厚いパッケージングウエハW3が常温接合工程に供される。そして、常温接合工程の後、図26(c)を参照して上述した薄肉化工程にて、デバイスウエハW2に接合して破損しにくくなった状態にあるパッケージングウエハW3に対して加工が施されることによって、パッケージングウエハW3は所望の程度に薄肉化される。パッケージング部80はこのようにして薄肉化されたパッケージングウエハW3に由来する。このように、本方法は、パッケージング部80を薄肉化しやすく、従って、製造されるパッケージドデバイスPD1ないしパッケージの薄型化に適している。
本方法によると、工程数を抑制しやすい。パッケージング部を貫通する複数の導電プラグを備えるタイプのパッケージドセンシングデバイスを従来の方法で製造するには、パッケージング部に導電プラグを埋め込み形成するために多数の工程を経る必要がある。具体的には、パッケージングウエハに貫通孔を形成した後、各貫通孔の内壁に絶縁膜、拡散防止層、および電気めっき用のシード層を順次形成したうえで、電気めっき法によって貫通孔内に所定の金属材料を充填する必要がある。多数の工程を経る必要のある方法は、製造コストを低減するうえで好ましくない。これに対し、本方法では、パッケージング部90を貫通することとなる導電プラグ95の形成にあたり、拡散防止層を形成することは必ずしも必要ではない。本方法では、導電プラグ95はパッケージング部90における配線領域91Aを貫通するように設けられる(即ち、導電プラグ95の周囲には配線領域91Aが存在する)。そのため、本方法においては、導電プラグ95から金属が拡散するのを抑制するための拡散防止層を導電プラグ95の周囲に設けることは、必ずしも必要ではない。加えて、本方法においては、導電プラグ95の形成にあたり、電気めっき法用のシード層を形成する必要はない。したがって、本方法によると、工程数を抑制しやすいのである。
以上のように、本方法は、得られるパッケージの薄型化に適するとともに、デバイスウエハW2に接合される前のパッケージングウエハW1,W3の強度ないし取り扱いやすさを確保するのに適し、且つ、工程数を抑制するのに適するのである。
図29から図40は、本発明の第2の実施形態に係るパッケージドデバイスPD2を表す。図29はパッケージドデバイスPD2の一部省略平面図である。図30はパッケージドデバイスPD2の他の一部省略平面図である。図31から図40は、それぞれ、図29の線XXXI−XXXI、線XXXII−XXXII、線XXXIII−XXXIII、線XXXIV−XXXIV、線XXXV−XXXV、線XXXVI−XXXVI、線XXXVII−XXXVII、線XXXVIII−XXXVIII、線XXXIX−XXXIX、および線XL−XLに沿った拡大断面図である。
パッケージドデバイスPD2は、デバイスD’と、外壁部70’と、パッケージング部80と、パッケージング部90とを備える。図29では、パッケージング部80を省略する。図30は、図29の平面図とは反対の側の平面図であり、図30では、パッケージング部90を省略する。パッケージドデバイスPD2は、構造上、デバイスDおよび外壁部70に代えてデバイスD’および外壁部70’を備える点において、上述のパッケージドデバイスPD1と異なる。
デバイスD’は、角速度センサであり、図29および図30に示すように、振動部10,20と、カップリングビーム部30と、アンカー部40’と、連結部50,60とを備える。デバイスD’は、更に、駆動電極11,12,13,14,21,22,23,24と、モニタ電極15,16,25,26と、検出電極17,18,27,28とを備える。デバイスD’は、構造上、アンカー部40に代えてアンカー部40’を備える点において、パッケージドデバイスPD1のデバイスDと異なる。また、振動部10,20、駆動電極12,14,22,24、モニタ電極16,26、カップリングビーム部30、および連結部50,60は、デバイスD’における可動部を構成する。駆動電極11,13,21,23、モニタ電極15,25、検出電極17,18,27,28、およびアンカー部40’は、デバイスD’における固定部を構成する。各アンカー部40’は、デバイスD’にとっての外部接続用の端子部をなす。
アンカー部40’のそれぞれは、パッケージング部80,90の間に固定されている。パッケージング部80,90間に介在するアンカー部40’は、図31から図40に示されている。各アンカー部40’は、パッケージング部80,90と接合するところ、各アンカー部40’は、パッケージング部80と接合する接合対象面S1を有し、且つ、パッケージング部90と接合する接合対象面S3を有する。固定駆動電極たる駆動電極11,13,21,23、固定モニタ電極たるモニタ電極15,25、および検出電極17,18,27,28は、それぞれ、このようなアンカー部40’を含む。また、連結部50,60は、このようなアンカー部40’に接続している。
外壁部70’は、図29および図30に示すようにデバイスD’を囲む形状を有し、且つ、図31から図40に示すようにパッケージング部80,90の間に介在する。外壁部70’は、パッケージング部80,90と接合するところ、外壁部70’は、パッケージング部80と接合する接合対象面S1’を有し、且つ、パッケージング部90と接合する接合対象面S3’を有する。
パッケージドデバイスPD2のパッケージング部80は、第1の実施形態におけるパッケージング部80と同様に、母材81および絶縁層82を有し、デバイスD’の上述の可動部に対応する箇所に凹部80aを有する。パッケージング部80は、図31から図40に示すように、絶縁層82を介して、デバイスD’におけるアンカー部40’および外壁部70’と接合している。具体的には、絶縁層82はパッケージング部80における接合対象面S2をなし、この接合対象面S2と、デバイス基板側の各アンカー部40’の接合対象面S1および外壁部70’の接合対象面S1’とが、常温接合法によって接合されている。パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82は、デバイス基板ないしデバイスD’とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るためのものである。絶縁層82の厚さは、好ましくは50nm以上である。一例として図41(a)に示すように、絶縁層82は、デバイス基板側の端面82aと、接続対象面S2の外郭をなす周側面82bを有する。周側面82bの少なくとも一部の金属濃度は、端面82aの金属濃度より高い。また、デバイス基板の各アンカー部40’の接合対象面S1の外郭は、パッケージング部80の接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S1の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。これとともに、デバイス基板の外壁部70’の接合対象面S1’の外郭は、パッケージング部80の接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S1’の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。
パッケージドデバイスPD2のパッケージング部90は、第1の実施形態におけるパッケージング部90と同様に、配線領域91Aと非配線領域91Bを含む母材91、絶縁層92,93、絶縁壁94、導電プラグ95、および電極パッド96A,96Bを有する。これとともに、パッケージング部90は、デバイスD’の可動部に対応する箇所に凹部90aを有する。また、パッケージング部90は、図31から図40に示すように、絶縁層92を介して、デバイスD’におけるアンカー部40’および外壁部70’と接合している。具体的には、絶縁層92はパッケージング部90における接合対象面S4をなし、この接合対象面S4と、デバイス基板側の各アンカー部40’の接合対象面S3および外壁部70’の接合対象面S3’とが、常温接合法によって接合されている。パッケージング部90の接合対象面S4をなす絶縁層92は、デバイス基板ないしデバイスD’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの電気的分離を図るためのものである。絶縁層92の厚さは、好ましくは50nm以上である。一例として図41(b)に示すように、絶縁層92は、デバイス基板側の端面92aと、接続対象面S4の外郭をなす周側面92bを有する。周側面92bの少なくとも一部の金属濃度は、端面92aの金属濃度より高い。また、デバイス基板の各アンカー部40’の接合対象面S3の外郭は、パッケージング部90の接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S3の外郭が接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。これとともに、デバイス基板の外壁部70’の接合対象面S3’の外郭は、パッケージング部90の接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している。接合対象面S3’の外郭が接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している長さは、好ましくは10μm以上である。
これらパッケージング部80,90および上述の外壁部70’により、デバイスD’は封止されている。パッケージドデバイスPD2の内部は真空封止される。
以上のような構成を有するパッケージドデバイスPD2は、外部回路と電気的に接続され得る。具体的には、パッケージング部90に設けられた各端子部(電極パッド96A,96B)と、例えば配線基板上に設けられた外部回路の所定の端子部とが、バンプを介して機械的かつ電気的に接続され得る。
このようなパッケージドデバイスPD2は、パッケージドデバイスPD1と同様にして駆動されて(即ち、振動部10,20がX軸方向において逆位相で参照振動されて)、パッケージドデバイスPD1と同様に角速度センサとして機能することができる。
パッケージドデバイスPD2における電極パッド96A,96Bについては、パッケージドデバイスPD1における電極パッド96A,96Bについて上述したのと同様に、図22(a)および図22(b)に示すように設けてもよい。
図42から図47は、バルクマイクロマシニング技術によってパッケージドデバイスPD2を製造するための方法を表す。図42から図46は、単一のバッケージドデバイスPD2を形成するための区画に含まれる図31に対応する断面の変化を表したものである。図47は、複数のデバイス形成区画にわたる部分断面を表す。
本方法においては、まず、図42(a)に示すパッケージングウエハW1を用意し、また、図42(b)に示すデバイスウエハW2’を用意する。
図42(a)に示すパッケージングウエハW1は、パッケージドデバイスPD1の製造に関して図23(a)から図23(d)を参照して上述した各工程を経て作製されたものである。パッケージングウエハW1は、具体的には、パッケージング部90を形成するための複数の区画を含み、各パッケージング部形成区画において凹部90aを有し、絶縁層92および絶縁壁94が設けられている。絶縁層92は、上述のように、パッケージングウエハW1における接合対象面S4をなす。
図42(b)に示すデバイスウエハW2’は、上述のデバイスD’を形成するための複数のデバイス形成区画を含むシリコンウエハであり、不純物をドープすることにより導電性を付与されたシリコン材料よりなる。不純物としては、Bなどのp型不純物や、PおよびSbなどのn型不純物を採用することができる。また、デバイスウエハW2’の一方の面側には、所定領域に対してスライスエッチングを施されて上述の接合対象面S3,S3’が形成されている。具体的には、まず、上述のデバイス基板側の接合対象面S3,S3’に対応するパターン形状を有するレジストパターンをデバイスウエハW2’の表面に形成する。次に、当該レジストパターンをマスクとして利用して、デバイスウエハW2’に対して所定の深さまでDRIEによってエッチング処理を行う。所定の深さとは、例えば1〜5μmである。このような加工により、デバイスウエハW2’にて接合対象面S3,S3’が形成されることとなる。
次に、図43(a)に示すように、パッケージングウエハW1とデバイスウエハW2’とを、常温接合法によって接合する(第1常温接合工程)。常温接合法によると、接合に際して高温過程を経ることを回避することができ、従って、高温過程を経ることによって生じ得る不具合を回避することができる。
図4に示す常温接合装置300を使用して第1常温接合工程を実行するには、まず、例えばデバイスウエハW2’を、接合対象物305としてステージ302に保持させる。また、パッケージングウエハW1を、接合対象物306としてステージ303に保持させる。次に、真空ポンプを稼働させてチャンバ301内を高真空の状態にさせる。次に、ステージ302,303を動作させ、接合対象物305,306の各接合対象面どうしを対向させる。具体的には、接合対象物305(即ちデバイスウエハW2’)の接合対象面S3,S3’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW1)の接合対象面S4とを、対向させる。次に、ガン304からビーム304aを照射して、接合対象物305,306の各接合対象面を活性化させる。ビーム304aの照射強度や、照射時間、照射方向等は、両接合対象物305,306の各接合対象面が効率よく活性化されるように設定される。次に、ステージ303を動作させ、接合対象物306を降下させて両接合対象物305,306の両接合対象面を接触させる。これにより、両接合対象物305,306ないし両接合対象面は、強固に接合することとなる。具体的には、接合対象物305(即ちデバイスウエハW2’)の接合対象面S3,S3’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW1)の接合対象面S4(絶縁層92)とが、強固に接合することとなる。
パッケージドデバイスPD2の製造においては、次に、図43(b)に示すように、パッケージングウエハW1に貫通孔90cを形成する。貫通孔90cの形成手法は、図24(b)を参照して上述したとおりである。
次に、例えばLP−CVD法やMOCVD法により、図43(c)に示すように貫通孔90cに導電材料95’を充填する。導電材料95’は、例えばポリシリコンである。
次に、図44(a)に示すように、デバイスウエハW2’の全体を薄肉化する。デバイスウエハW2’に対して研磨処理を行うことによって、デバイスウエハW2’を薄肉化することができる。研磨手法としては、例えば、ケミカルメカニカルポリッシング(CMP)を採用することができる。本工程にて、デバイスウエハW2’の厚さは例えば20〜100μmとされる。
次に、図44(b)に示すように、デバイスウエハW2’の所定領域に対してスライスエッチングを施す。具体的には、まず、上述のデバイス基板側の接合対象面S1,S1’に対応するパターン形状を有するレジストパターンをデバイスウエハW2’の表面(図中上面)に形成する。次に、当該レジストパターンをマスクとして利用して、デバイスウエハW2’に対して所定の深さまでDRIEによってエッチング処理を行う。所定の深さとは、例えば1〜5μmである。
次に、図44(c)に示すように、パッケージングウエハW1に接合されて破損しにくくなった状態にあるデバイスウエハW2’において、上述のデバイスD’の各部および外壁部70’を成形する。デバイスD’の各部には、振動部10,20、駆動電極11〜14,21〜24、モニタ電極15,16,25,26、検出電極17,18,27,28、カップリングビーム部30、アンカー部40’、および連結部50,60が含まれる。本工程では、例えば、デバイスD’の各部および外壁部70’に対応したパターン形状を有するレジストパターンをマスクとして利用して、DRIEにより、デバイスウエハW2’に対してエッチング処理を行う。
次に、図45(a)および図45(b)に示すように、デバイスウエハW2’とパッケージングウエハW3とを、常温接合法によって接合する(第2常温接合工程)。パッケージングウエハW3は、上述のパッケージング部80を形成するための複数の区画を含み、各パッケージング部形成区画において上述の凹部80aを有する。パッケージングウエハW3の表面には、上述の絶縁層82が設けられている。絶縁層82は、上述のように、パッケージングウエハW3における接合対象面S2をなす。また、パッケージングウエハW3の厚さは例えば200〜300μmである。本工程にて、デバイスD’について、ウエハレベルでのパッケージングが達成される。
常温接合法によると、接合に際して高温過程を経ることを回避することができ、従って、高温過程を経ることによって生じ得る不具合を回避することができる。デバイスD’が作り込まれた後にデバイスウエハW2’が高温過程を経ると、デバイスD’の各部が熱膨張を経て変形する場合がある。例えばこのような不具合を回避すべく、デバイスD’形成後のデバイスウエハW2’とパッケージングウエハW3とを接合する手法として常温接合法を採用するのである。
図4に示す常温接合装置300を使用して上述の第2常温接合工程を実行するには、まず、例えばデバイスウエハW2’およびパッケージングウエハW1の積層構造体を、接合対象物305としてステージ302に保持させる。また、パッケージングウエハW3を、接合対象物306としてステージ303に保持させる。次に、真空ポンプを稼働させてチャンバ301内を高真空の状態にさせる。次に、ステージ302,303を動作させ、接合対象物305,306の各接合対象面どうしを対向させる。具体的には、接合対象物305(ないし、その一部たるデバイスウエハW2’)の接合対象面S1,S1’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW3)の接合対象面S2とを、対向させる。次に、ガン304からビーム304aを照射して、接合対象物305,306の各接合対象面を活性化させる。ビーム304aの照射強度や、照射時間、照射方向等は、両接合対象物305,306の各接合対象面が効率よく活性化されるように設定される。次に、ステージ303を動作させ、接合対象物306を降下させて両接合対象物305,306の両接合対象面を接触させる。これにより、両接合対象物305,306ないし両接合対象面は、強固に接合することとなる。具体的には、接合対象物305(ないし、その一部たるデバイスウエハW2’)の接合対象面S1,S1’と、接合対象物306(即ちパッケージングウエハW3)の接合対象面S2(絶縁層82)とが、強固に接合することとなる。
パッケージドデバイスPD2の製造においては、次に、図45(c)に示すように、パッケージングウエハW1を薄肉化し、また、パッケージングウエハW3を薄肉化する(薄肉化工程)。薄肉化手法としては、例えば、CMPやDRIEを採用することができる。パッケージングウエハW1の薄肉化により、パッケージングウエハW1における配線領域91Aが絶縁壁94によって非配線領域91Bから電気的に分離され、且つ、配線領域91Aを貫通する上述の導電プラグ95が形成される。パッケージングウエハW1の厚さは例えば50〜200μmとされる。また、パッケージングウエハW3の厚さは例えば50〜150μmとされる。
次に、図46(a)に示すように絶縁層93を形成する。絶縁層93の構成材料および形成手法については、図27(a)を参照して上述したとおりである。
次に、図46(b)に示すように、絶縁層93に開口部93a,93bを形成する。開口部93a,93bの形成手法については、図27(b)を参照して上述したとおりである。本工程を経ることにより、開口部93aにて配線領域91Aが露出し、開口部93bにて非配線領域91Bが露出する。
次に、図46(c)に示すように電極パッド96A,96Bを形成する。電極パッド96A,96Bの形成手法については、図27(c)を参照して上述したとおりである。
次に、図47(a)および図47(b)に示すように、デバイスウエハW2’およびパッケージングウエハW1,W3よりなる積層構造体を切断して個片化する。以上のようにして、パッケージドデバイスPD2を製造することができる。
本方法によると、ウエハレベルでのパッケージングを達成することができるので、マイクロ可動デバイスたるデバイスD’の各部のゴミの付着や損傷に起因する、可動部の動作性能の悪化を抑制することができる。
本方法における、図43(a)および図4を参照して上述した第1常温接合工程では、高真空とされたチャンバ301内にて、接合対象物305,306をステージ302,303に保持させて対向配置した状態で、ビーム照射が行われる。このビーム照射に起因して、チャンバ301やステージ302,303の金属製構造部もスパッタエッチングを受けて、当該金属製構造部は金属(Fe,Al,Crなど)を放出する。当該金属は、接合対象物305,306の表面に微量ながら付着または混入する。しかしながら、金属の付着混入量は、接合対象物305,306の全表面にわたっては均一的でない。具体的には、接合対象物305,306にて向かい合う表面(接合対象面を含む)は金属付着混入量が相対的に少ないレベルで均一的であるのに対し、接合対象物305,306の他の表面には金属付着混入量が相対的に多い箇所が数多く存在する。
パッケージドデバイスPD2では、このような第1常温接合法により、デバイス基板のアンカー部40’の接合対象面S3および外壁部70’の接合対象面S3’と、パッケージング部90の絶縁層92がなす接合対象面S4とは接合されている。そのため、図41(b)を参照して上述したように、絶縁層92の周側面92bの一部または全部の金属濃度は、絶縁層92のデバイス基板側の端面92aの金属濃度より高いのである。すなわち、パッケージング部90の絶縁層92の周側面92bの一部または全部は、常温接合法による接合工程を経ることにより、絶縁性が低下している。
しかしながら、パッケージドデバイスPD2では、接合する接合対象面S3,S4において、接合対象面S3の外郭は、接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板におけるデバイスD’ないしアンカー部40’の接合対象面S3は、パッケージング部90の接合対象面S4をなす絶縁層92の周側面92bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD2では、デバイスD’とパッケージング部90における非配線領域91Bの間に電位差が生じた場合に、デバイスD’と非配線領域91Bの間において、絶縁層92の周側面92bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD2は、デバイスD’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの電気的分離を図るのに適するのである。デバイスD’と非配線領域91Bとの電気的分離は、デバイスD’の各部が非配線領域91Bを介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S3の外郭が接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層92の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成は、デバイスD’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの電気的分離を図るのに資する。
また、パッケージドデバイスPD2では、接合する接合対象面S3’,S4において、接合対象面S3’の外郭は、接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板における外壁部70’の接合対象面S3’は、パッケージング部90の接合対象面S4をなす絶縁層92の周側面92bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD2では、仮に外壁部70’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの間に電位差が生じた場合に、外壁部70’と非配線領域91Bの間において、絶縁層92の周側面92bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD2は、外壁部70’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの電気的分離を図るのに適するのである。外壁部70’と非配線領域91Bとの電気的分離は、デバイスD’の各部が非配線領域91Bおよび外壁部70’を介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S3’の外郭が接合対象面S4の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層92の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成は、外壁部70’とパッケージング部90の非配線領域91Bとの電気的分離を図るのに資する。
本方法における、図45(a)、図45(b)、および図4を参照して上述した第2常温接合工程では、高真空とされたチャンバ301内にて、接合対象物305,306をステージ302,303に保持させて対向配置した状態で、ビーム照射が行われる。このビーム照射に起因して、チャンバ301やステージ302,303の金属製構造部も、スパッタエッチングを受けて金属(Fe,Al,Crなど)を放出する。当該金属は、接合対象物305,306の表面に微量ながら付着または混入する。しかしながら、金属の付着混入量は、接合対象物305,306の全表面にわたっては均一的でない。具体的には、接合対象物305,306にて向かい合う表面(接合対象面を含む)は金属付着混入量が相対的に少ないレベルで均一的であるのに対し、接合対象物305,306の他の表面には金属付着混入量が相対的に多い箇所が数多く存在する。
パッケージドデバイスPD2では、このような第2常温接合法により、デバイス基板のアンカー部40’の接合対象面S1および外壁部70’の接合対象面S1’と、パッケージング部80の絶縁層82がなす接合対象面S2とは接合されている。そのため、図41(a)を参照して上述したように、絶縁層82の周側面82bの一部または全部の金属濃度は、絶縁層82のデバイス基板側の端面82aの金属濃度より高いのである。すなわち、パッケージング部80の絶縁層82の周側面82bの一部または全部は、常温接合法による接合工程を経ることにより、絶縁性が低下している。
しかしながら、パッケージドデバイスPD2では、接合する接合対象面S1,S2において、接合対象面S1の外郭は、接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板におけるデバイスD’ないしアンカー部40’の接合対象面S1は、パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82の周側面82bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD2では、デバイスD’とパッケージング部80の母材81との間に電位差が生じた場合に、デバイスD’と母材81の間において、絶縁層82の周側面82bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD2は、デバイスD’とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに適するのである。デバイスD’と母材81との電気的分離は、デバイスD’の各部がパッケージング部80の母材81を介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S1の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層82の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成は、デバイスD’とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに資する。
また、パッケージドデバイスPD2では、接合する接合対象面S1’,S2において、接合対象面S1’の外郭は、接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している。すなわち、デバイス基板における外壁部70’の接合対象面S1’は、パッケージング部80の接合対象面S2をなす絶縁層82の周側面82bに接しない。そのため、パッケージドデバイスPD2では、仮に外壁部70’とパッケージング部80の母材81との間に電位差が生じた場合に、外壁部70’と母材81の間において、絶縁層82の周側面82bの絶縁性低下箇所を通る漏れ電流は生じにくい。したがって、パッケージドデバイスPD2は、外壁部70’とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに適するのである。外壁部70’と母材81との電気的分離は、デバイスD’の各部が母材81および外壁部70’を介し電気的に接続することを回避するうえで重要である。また、上述のように、接合対象面S1’の外郭が接合対象面S2の外郭よりも内方に退避している長さは好ましくは10μm以上であり、絶縁層82の厚さは好ましくは50nm以上である。これらの構成は、外壁部70’とパッケージング部80の母材81との電気的分離を図るのに資する。
加えて、本方法は、得られるパッケージの薄型化に適するとともに、デバイスウエハW2’に接合される前のパッケージングウエハW1,W3の強度ないし取り扱いやすさを確保するのに適し、且つ、工程数を抑制するのに適する。その理由は、図23から図28に示す方法について、パッケージの薄型化に適し、パッケージングウエハW1,W3の強度ないし取り扱いやすさを確保するのに適し、且つ、工程数を抑制するのに適する理由として上述したのと、同様である。
上述の実施形態たるパッケージドデバイスPD1,PD2は、封止されるデバイスとして角速度センサを具備するものであるが、本発明のパッケージドデバイスは、封止されるデバイスとして他の種類のデバイスを具備するものであってもよい。他の種類のデバイスとしては、例えば加速度センサやマイクロミラー素子が挙げられる。
PD1,PD2 パッケージドデバイス
D,D’ センシングデバイス
S1,S1’,S2,S3,S3’,S4 接合対象面
10,20 振動部
11,12,13,14,21,22,23,24 駆動電極
15,16,25,26 モニタ電極
17,18,27,28 検出電極
30 カップリングビーム部
40,40’ アンカー部
50,60 連結部
70,70’ 外壁部
80,90 パッケージング部
81,91 母材
91A 配線領域
91B 非配線領域
82,92,93 絶縁層
82a,92a 端面
82b,92b 周側面
95 導電プラグ
96A,96B 電極パッド
W1,W3 パッケージングウエハ
W2,W2’ デバイスウエハ
300 常温接合装置
301 チャンバ
302,303 ステージ
304 ガン
305,306 接合対象物

Claims (9)

  1. 第1接合対象面を有するデバイスが作り込まれたデバイス基板と、
    第2接合対象面をなす絶縁層を有して前記デバイス基板と接合されたパッケージング部と、を備え、
    前記第1接合対象面および前記第2接合対象面は接合しており、
    前記絶縁層における周側面の少なくとも一部の金属濃度は、前記絶縁層におけるデバイス基板側の端面の金属濃度より高く、
    前記第1接合対象面の外郭は、前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している、パッケージドデバイス。
  2. 前記第1接合対象面の外郭が前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している長さは、10μm以上である、請求項1に記載のパッケージドデバイス。
  3. 前記デバイス基板は、第3接合対象面を有する部分構造部を含み、前記第2接合対象面および前記第3接合対象面は接合しており、前記第3接合対象面の外郭は、前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している、請求項1または2に記載のパッケージドデバイス。
  4. 前記第3接合対象面の外郭が前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している長さは、10μm以上である、請求項3に記載のパッケージドデバイス。
  5. 前記絶縁層の厚さは50nm以上である、請求項1から4のいずれか一つに記載のパッケージドデバイス。
  6. 第1接合対象面を有するデバイスが作り込まれたデバイス基板を用意する工程と、
    第2接合対象面をなす絶縁層を有するパッケージング部、および、前記デバイス基板を、常温接合法によって接合する接合工程と、を含み、
    前記接合工程では、前記第1接合対象面および前記第2接合対象面は前記常温接合法によって接合され、前記第2接合対象面に接合された前記第1接合対象面の外郭は、前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している、パッケージドデバイス製造方法。
  7. 第1接合対象面を有する複数のデバイスが作り込まれたデバイスウエハを用意する工程と、
    第2接合対象面をなす絶縁層を有するパッケージング部を形成するための、前記絶縁層を伴う前記複数のパッケージング部形成区画を含むパッケージングウエハ、および、前記デバイスウエハを、常温接合法によって接合する接合工程と、を含み、
    前記接合工程では、前記第1接合対象面および前記第2接合対象面は前記常温接合法によって接合され、前記第2接合対象面に接合された前記第1接合対象面の外郭は、前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している、パッケージドデバイス製造方法。
  8. 前記第1接合対象面の外郭が前記第2接合対象面の外郭よりも内方に退避している長さは、10μm以上である、請求項6または7に記載のパッケージドデバイス製造方法。
  9. 前記絶縁層の厚さは50nm以上である、請求項6から8のいずれか一つに記載のパッケージドデバイス製造方法。
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