JP5176595B2 - 自動販売機 - Google Patents
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Description
また、シュータの下方には、空気温度調整手段(蒸発器およびヒータ)と送風手段(ファン)とが設置され、冷却または加熱された空気が、商品搬送手段に形成された通気孔を通過して商品ラックに向けて吹き出すようになっている。さらに、商品収納庫の後面には循環ダクトが配置されているから、吹き出された空気は商品ラックを経由して、循環ダクトに吸い込まれ、再度送風手段に戻ることになる。
そこで、かかる双方の場合に適宜対応することができる自動販売機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記特許文献1に開示された発明は、吸出口を閉塞自在な選択手段(リンク機構によって作動するバルブ部)を必要とするため、部品点数が増加していた。また、上方に設けた吸出口を選択した際、下方に設けた吸出口からも空気が吸い出される(循環ダクトに流入するに同じ)ため、商品収納庫の天井に近い位置にまで空気が十分行き渡らないことがあった。
該開口部を開閉自在であって、商品が通過自在な商品搬出口を具備する断熱扉と、
該筐体内に設置された仕切り壁によって形成された商品収納庫と、
該商品収納庫内に配置され、商品を収納する商品ラックと、
該商品ラックから切り出されて落下した商品を前記商品搬出口に搬送する商品搬送手段と、
前記商品搬送手段の下方に設置され、前記商品収納庫内の空気の温度を調整する空気温度調整手段と、
前記商品搬送手段の下方に設置され、前記商品収納庫内に空気を送る送風手段と、
該送風手段によって送られた空気を前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に戻すための循環ダクトとを有する自動販売機であって、
前記循環ダクトに、前記商品ラックの上端に近い位置で開口する上部吸込口と、前記商品ラックの下端に近い位置で開口する中間吸込口と、が形成され、
前記送風手段が送る空気の量が多いとき、当該空気は前記商品ラックの広い範囲を経由して、前記上部吸込口から前記循環ダクトに吸引され、前記送風手段が送る空気の量が少ないとき、当該空気は前記商品ラックの下端に近い範囲を経由して、前記中間吸込口から前記循環ダクトに吸引され、
前記上部吸込口が前記商品ラックの下端から前記商品ラックの高さの70〜85%の位置で開口し、
前記中間吸込口が前記商品ラックの下端から前記商品ラックの高さの8〜25%の位置で開口することを特徴とする。
(自動販売機)
図1〜図3は本発明の実施の形態1に係る自動販売機を模式的に説明するものであって、図1は側面視の断面図(送風量が多い場合)、図2は側面視の断面図(送風量が少ない場合)、図3は循環ダクトを模式的に示す斜視図である。なお、以下の図において同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図1および図2において、自動販売機(以下「自販機」と称す)1は、断熱材によって包囲された筐体からなる商品収納庫10と、商品収納庫10内に設置され、商品を収納して順次下方に搬出する機能を有した商品ラック20と、商品収納庫10の前面壁11に形成された、商品が通過自在な商品搬出口12と、商品ラック20から落下した商品Sを商品搬出口12に搬送するシュータ(商品搬送手段に同じ)13と、を有している。
なお、蒸発器71は冷凍サイクル50を構成するものである。
したがって、蒸発器71に低圧低温冷媒が供給された場合、冷熱を放出するものであるが、本発明はこれに限定するものではなく、高圧高温冷媒が供給されてもよく(ヒートポンプ運転に同じ)、この場合には、温熱を放出することになる。
図3において、ダクト板50は板材を平面視において断面コ字状に折り曲げられたものであって、ダクト平面50cと、ダクト平面50cの両側縁にそれぞれ形成されたダクト側面50b、50dと、ダクト側面50bに形成されたダクト平面50cに平行するダクト設置面50aと、ダクト側面50dに形成されたダクト平面50cに平行するダクト設置面50eとを有している。そして、ダクト平面50cには一対の中間吸込口52a、52bと、1個の吹き出し口53と、が形成されている。
図1において、ダクト板50は、ダクト設置面50a、50eが商品収納庫10の後面壁14に当接し、ダクト板50の下端部が床面15に当接した状態で設置されている。したがって、ダクト平面50cとダクト側面50b、50dと後面壁14とによって囲まれた筒状の循環ダクト30が形成され、循環ダクト30の上端部は矩形状に開口して上部吸込口51になっている(図1参照)。
そして、上部吸込口51が商品ラック20の上端に近い位置にあるため、庫内ファン60が送り出す空気の量が多いとき、当該空気は商品ラック20の上部に到達して、商品ラック20の広い範囲を経由して上部吸込口51から循環ダクト30に吸引される。このとき、中間吸込口52a、52bから循環ダクト30への流入はほとんど生じない。
図4および図5は本発明の実施の形態1に係る自動販売機の実施例を説明するものであって、図4は要部を模式的に示す側面視の断面図、図5は庫内ファンの運転状況を示す時間チャートである。なお、図1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
そして、中間吸込口52自体の高さ(D)は50〜150mmであって、中間吸込口52の下縁は商品ラック20の下端部から100〜150mmの位置(E)にある。したがって、中間吸込口52の上縁は商品ラック20の下端部から150〜300mmの範囲(C)に位置することになる。
一方、庫内ファン60は、蒸発器71への冷媒の供給停止や供給再開とは無関係に、連続運転されている。このとき、庫内ファン60の回転数は3800rpmで、デュティー比が100%であるから、庫内ファン60が送り出す空気は、冷却直後でない空気であっても、常に、商品ラック20の上部に到達し、上部吸込口51から循環ダクト30に流入している(図1参照)。
一方、庫内ファン60は、庫内の温度が所定の上限温度に到達したところで、運転を開始する。すなわち、蒸発器71への冷媒の供給開始に合わせて、庫内ファン60は送風を開始するから、冷却された空気が即時に送り出されることになる。そして、このとき、庫内ファン60の回転数は3000rpmで、デュティー比が50〜80%であるから、庫内ファン60が送り出す空気は、商品ラック20の下部を通過して中間吸込口52a、52bから循環ダクト30に流入している(図2参照)。
なお、庫内ファン60への入力電流は、たとえば、デュティー比が80%のとき、400msの通電(ON)と100msの停電(OFF)とを繰り返し、デュティー比が60%のとき、300msの通電(ON)と200msの停電(OFF)とを繰り返し、デュティー比が50%のとき、250msの通電(ON)と250msの停電(OFF)とを繰り返すものである。このとき、かかる通電/停電の周期が非常に短いため、回転系(旋回羽根やモータ等)の慣性によって庫内ファン60は低速で回転する。
10 商品収納庫
11 前面壁
12 商品搬出口
13 シュータ
14 後面壁
15 床面
20 商品ラック
30 循環ダクト
50 ダクト板
50a ダクト設置面
50b ダクト側面
50c ダクト平面
50d ダクト側面
50e ダクト設置面
51 上部吸込口
52a 中間吸込口
52b 中間吸込口
53 吹き出し口
60 庫内ファン
61 ファンケース
70 空気温度調整手段
71 蒸発器
72 庫内ヒータ
80 冷却ユニット
81 圧縮機
82 凝縮器
83 送風機
84 膨張機構
86 冷媒配管
S 商品
Claims (1)
- 断熱材によって囲まれ一面に開口部が設けられた筐体と、
該開口部を開閉自在であって、商品が通過自在な商品搬出口を具備する断熱扉と、
該筐体内に設置された仕切り壁によって形成された商品収納庫と、
該商品収納庫内に配置され、商品を収納する商品ラックと、
該商品ラックから切り出されて落下した商品を前記商品搬出口に搬送する商品搬送手段と、
前記商品搬送手段の下方に設置され、前記商品収納庫内の空気の温度を調整する空気温度調整手段と、
前記商品搬送手段の下方に設置され、前記商品収納庫内に空気を送る送風手段と、
該送風手段によって送られた空気を前記商品ラックの内部を経由して前記送風手段に戻すための循環ダクトとを有する自動販売機であって、
前記循環ダクトに、前記商品ラックの上端に近い位置で開口する上部吸込口と、前記商品ラックの下端に近い位置で開口する中間吸込口と、が形成され、
前記送風手段が送る空気の量が多いとき、当該空気は前記商品ラックの広い範囲を経由して、前記上部吸込口から前記循環ダクトに吸引され、前記送風手段が送る空気の量が少ないとき、当該空気は前記商品ラックの下端に近い範囲を経由して、前記中間吸込口から前記循環ダクトに吸引され、
前記上部吸込口が前記商品ラックの下端から前記商品ラックの高さの70〜85%の位置で開口し、
前記中間吸込口が前記商品ラックの下端から前記商品ラックの高さの8〜25%の位置で開口することを特徴とする自動販売機。
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