JP5176475B2 - モータおよび電気式動力舵取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータおよびこのモータのアシスト力により操舵を補助する電気式動力舵取装置に関するものである。
従来より、電気式動力舵取装置において操舵を補助するモータとして、例えば、下記特許文献1に示す、モータが知られている。このモータは、バスバーおよび結線リングを介しステータコイルに電流を供給してロータおよびシャフトを所定のトルクで回転させることにより、操舵を補助するアシスト力を発生させている。
上記モータにはロータの回転位置を検出するための回転位置検出手段であるレゾルバが設けられており、このレゾルバは、フレームの反負荷側に設けられるリアフランジの窪みの内周面とシャフトの外周面との間に形成された空間に配置されている。そして、リアフランジの外周には、レゾルバを覆うようにして、リアホルダが取り付けられている。
特開2006−187175号公報
ところで、エンジンルーム内の省スペース化を図るには電気式動力舵取装置のモータの小型化、特にモータの全長短縮が要望される。そこで、モータの全長を短縮するために、上述したリアフランジやリアホルダ等を廃止して、ステータ等を反負荷側から収容する有底筒状のハウジングを採用するとともにレゾルバを負荷側に配置することが考えられる。
このとき、モータの全長を短縮するためにレゾルバをロータに近接させるように負荷側に配置すると、このレゾルバが、ステータのコイルやこのコイルに電流を供給するバスバー等に近接することとなる。
そうすると、バスバーがコンデンサの役割を果たし、コイルに供給される電流に応じて発生する電磁波が、レゾルバから出力される検出信号にノイズとして影響を及ぼすこととなり、レゾルバによるロータ位置の検出精度が低下してしまう。そうすると、このようなロータ位置検出精度の低下により、出力すべきモータトルクが低下してしまうという問題が発生する。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、全長を好適に短縮したモータおよび電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のモータでは、ステータコア(61)とこのステータコアに巻回される複数のコイル(62)とをインシュレータ(64)により絶縁して備えるステータ(60)と、同一相の電流が供給される前記複数のコイルの端部(63a)同士を短絡するとともに外部から供給される電流を前記複数のコイルに供給する複数のバスバー(81〜83)と、前記複数のコイルへの通電により発生する回転磁界に応じてモータ軸(73)とともに回転するロータ(71)と、前記モータ軸の負荷側を回転可能に軸支する負荷側軸受(74)と、前記ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段(90)と、を備えるモータ(40)であって、前記複数のバスバーは、各本体部(84)が前記ステータの半周以上に亘るようにそれぞれ薄肉孤状に形成されており、前記インシュレータには、前記各本体部が前記モータ軸を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように当該複数のバスバーを前記複数のコイル近傍にて支持する支持部(66)が形成され、前記負荷側軸受および前記回転位置検出手段の少なくとも1つを前記複数のバスバーの内方に配置することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、モータは、外部から供給される電流を複数のコイルに供給する複数のバスバーを備えており、これら複数のバスバーは、各本体部がステータの半周以上に亘るようにそれぞれ薄肉孤状に形成されている。そして複数のバスバーは、インシュレータの支持部にて、各本体部がモータ軸を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように複数のコイル近傍に支持されている。そして、このように形成される複数のバスバーの内方に、モータ軸の負荷側を回転可能に軸支する負荷側軸受とロータの回転位置を検出する回転位置検出手段との少なくとも1つが配置されている。
このように、複数のバスバーは、薄肉孤状に形成される各本体部がモータ軸を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように複数のコイル近傍に支持されているので、例えば、各本体部を径方向にて3つ以上近接させるように支持した場合や各本体部を樹脂でモールドした場合よりも広い内部空間が複数のバスバーの内方に形成されることとなる。この内部空間に負荷側軸受および回転位置検出手段の少なくとも1つを配置することにより、複数のバスバーの内部空間が狭いために負荷側軸受や回転位置検出手段が複数のバスバーよりも負荷側に配置される場合と比較して、モータ軸の軸長が短縮されて、モータの全長が短縮され得る。
また、上述のように複数のバスバーの内方に広い内部空間を形成することにより、回転位置検出手段と複数のバスバーとを離間させることができる。これにより、回転位置検出手段をモータの全長を短くするため複数のコイルおよび複数のバスバーに近接させるように軸方向に移動させて配置させた場合であっても、複数のコイルおよび複数のバスバーにより発生する電磁波が回転位置検出手段から出力される検出信号に影響を及ぼすことを抑制し、ロータ位置検出精度の低下を防止し得る。
したがって、モータの全長を好適に短縮することができる。
さらに、このようにモータの全長を短縮することができるので、モータの軽量化や小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項2の発明では、モータは、回転位置検出手段のバスバー側を覆う導電部材を備えている。これにより、回転位置検出手段のバスバー側が導電部材で覆われるので、複数のコイルおよび複数のバスバーにより発生する電磁波が回転位置検出手段から出力される検出信号に影響を及ぼすことを確実に抑制し得る。
請求項3の発明では、回転位置検出手段は、負荷側軸受よりも反バスバー側に位置している。これにより、回転位置検出手段が負荷側軸受よりもバスバー側に位置する場合に比べて、回転位置検出手段と複数のコイルおよび複数のバスバーとをさらに離間させることができ、複数のコイルおよび複数のバスバーにより発生する電磁波が回転位置検出手段から出力される検出信号に影響を及ぼすことをより確実に抑制し得る。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータにより、操舵状態に応じたアシスト力を発生させて操舵を補助する。これにより、モータの全長を好適に短縮することができる等の、請求項1の発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、モータの全長短縮によるモータの小型化により、この小型化されたモータを採用する電気式動力舵取装置のエンジンルーム内への搭載性が向上し得る。また、請求項2または請求項3の発明により、複数のコイルおよび複数のバスバーにより発生する電磁波が回転位置検出手段から出力される検出信号に影響を及ぼすことを確実に抑制するので、正確な回転位置検出ができ、トルクリップルが小さく抑制された良好な操舵フィーリングが得られる。
以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係るモータを採用する電気式動力舵取装置20の構成を図1(A)(B)に基づいて説明する。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る電気式動力舵取装置の全体構成例を示す構成図である。電気式動力舵取装置20は、主に、ステアリングホイール21、ステアリング軸22、ピニオン入力軸23、ステアリングセンサ24、減速機27、ラックアンドピニオン28、ロッド29、ECU30、モータ回転角センサ33、モータ40等から構成されている。
図1(A)に示すように、ステアリングホイール21には、ステアリング軸22の一端側が接続されており、このステアリング軸22の他端側にはステアリングセンサ24の入力側が接続されている。またこのステアリングセンサ24の出力側には、ラックアンドピニオン28のピニオン入力軸23の一端側が接続されている。ステアリングセンサ24は、図略のトーションバーとこのトーションバーを挟むようにトーションバーの両端に取り付けられた2つのレゾルバとからなり、トーションバーの一端側を入力、他端側を出力とする入出力間で生じるトーションバーの捻れ量等を当該2つのレゾルバにより検出することで、ステアリングホイール21による操舵トルクや操舵角を検出し得るように構成されている。
ステアリングセンサ24の出力側に接続されるピニオン入力軸23の途中には、減速機27が連結されており、モータ40から出力されるアシスト力をこの減速機27を介してピニオン入力軸23に伝達し得るように構成されている。
即ち、図面には示されていないが、動力伝達機構としての減速機27は、モータ40のモータ軸73に取り付けられたモータギヤと減速機27の減速ギヤとが互いに噛合可能に構成されており、モータ軸73が回転すると所定の減速比で減速機27の減速ギヤが回転することで、モータ40による駆動力(アシスト力)をピニオン入力軸23に伝達可能にしている。
モータ40には、当該モータ40の回転角を検出可能なモータ回転角センサ33が取り付けられており、このモータ回転角やステアリングセンサ24による操舵トルク、操舵角等に基づいてECU30によるモータ40の駆動制御が行われている。
一方、このピニオン入力軸23の他端側には、ラックアンドピニオン28を構成する図略のラック軸のラック溝に噛合可能なピニオンギヤが形成されている。
このラックアンドピニオン28では、ピニオン入力軸23の回転運動をラック軸の直線運動に変換可能にしており、またこのラック軸の両端にはロッド29が連結され、さらにこのロッド29の端部には図略のナックル等を介して操舵輪FR、FLが連結されている。これにより、ピニオン入力軸23が回転すると、ラックアンドピニオン28、ロッド29等を介して操舵輪FR、FLの実舵角を変化させることができるので、ピニオン入力軸23の回転量および回転方向に従った操舵輪FR、FLの操舵を可能にしている。
図1(B)は、ECU30等の構成例を示す回路ブロック図である。ECU30は、主に、A/D変換器等の周辺LSIやメモリ等を備えたMPU(Micro Processor Unit)31、ステアリングセンサ24やモータ回転角センサ33等による各種センサ情報(操舵トルク信号、操舵角信号、モータ回転角信号)等を入出力可能な入出力インタフェイスI/F32、およびMPU31から出力されるモータ電流指令に基づいてPWM制御によるモータ電流をモータ40に供給可能なモータ駆動回路35から構成されている。なお、図1(B)に示す符号37は、モータ40に実際に流れるモータ電流を検出し得る電流センサ37であり、この電流センサ37により検出されたモータ電流に関するセンサ情報は、モータ電流信号として入出力インタフェイスI/F32を介してMPU31に入力され得るように構成されている。
このように構成することにより、電気式動力舵取装置20では、ステアリングホイール21による操舵状態をステアリングセンサ24により検出し、その操舵状態に応じたモータ指令電流をモータ40に出力するようにECU30によって制御する。これにより、電気式動力舵取装置20は、当該操舵状態に応じたアシスト力をモータ40により発生させて運転者のステアリングホイール21による操舵をアシスト可能にしている。
ここで、本実施形態に係るモータ40の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、モータ40の断面図である。なお、モータ40には、回転子側に界磁用永久磁石が設けられた3相ブラシレスモータが用いられている。
図2に示すように、モータ40は、主に、有底筒状に形成されるハウジング51と、このハウジング51の開口部51aに固定されるブラケット52と、回転磁界を発生するステータ60と、この回転磁界に応じて回転するロータ71と、このロータ71の回転位置を検出する回転位置検手段であるレゾルバ90とを備えている。
本実施形態では、ハウジング51は、高熱伝導率の金属材料、例えば、アルミニウム合金により形成されており、ブラケット52は、導電材料、例えば、アルミニウム合金により形成されている。
ブラケット52は、負荷側軸受74の外周を相対回転不能に固定するための軸受支持部52aと、レゾルバ90のレゾルバステータ91の外周を相対回転不能に固定するためのレゾルバ支持部52bとを備えている。ブラケット52は、ステータ60が固定されたハウジング51に取り付けられるとき、軸受支持部52aが各バスバー81〜83の内方に位置するとともにこの軸受支持部52aよりも負荷側(図2おいて下側)にレゾルバ支持部52bが位置するように形成されている。
ハウジング51の内周面には、略円筒状のステータ60が固定されるとともに、このステータ60の内側には、モータ軸73が圧入されたロータ71が配置されている。ロータ71は、ブラケット52の軸受支持部52aに固定された負荷側軸受74とハウジング51の中央底部51bに固定された反負荷側軸受75とにより回転可能に軸支されている。ロータ71の外周面にはステータ60と対向するように周方面に複数の磁極(本実施形態では、10極)を有するセグメント磁石72が外嵌されている。
図3および図4に示すように、ステータ60は、ステータコア61と、このステータコア61に導線63が巻回されて形成される12個のコイル62とを各12個の第1インシュレータ64および第2インシュレータ65により絶縁して備えている。
ステータコア61は、環状に形成された円筒部61aと、この円筒部61aから径方向内側に向かって突出したティース61bを備えている。そして、ステータコア61は、その円筒部61aがティース61b毎に周方向で分割された複数(本実施形態では、12個)の分割コア61cにより構成されている。なお、各分割コア61cは、磁性金属板材を打ち抜いて形成されるコアシート(図示略)を板厚方向に複数枚積層して形成されている。
図4に示すように、各分割コア61cには、軸方向負荷側(図4において下側)から第1インシュレータ64が装着されるとともに、軸方向反負荷側(図4において上側)から第2インシュレータ65が装着されている。両インシュレータ64、65は絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。
各第1インシュレータ64は、分割コア61cの軸方向負荷側端面を覆う端面被覆部64aと、この端面被覆部64aの周方向の両端から軸方向に沿って延びティース61bの周方向の両側面を覆う一対の側面被覆部64bとが一体に形成されてなる。また、端面被覆部64aの径方向内側の端部には、軸方向に沿って延設される内周側はみ出し防止壁64cが一体に形成されるとともに、端面被覆部64aの径方向外側の端部には軸方向に沿って延設される外周側はみ出し防止壁64dが一体に形成されている。同様に、各第2インシュレータ65は、分割コア61cの軸方向反負荷側端面を覆う端面被覆部65aとティース61bの周方向の両側面を覆う一対の側面被覆部65bとか一体に形成されてなる。また、側面被覆部65bの径方向内側の端部と径方向外側の端部には、それぞれ軸方向に沿って延設される内周側はみ出し防止壁65cと外周側にはみ出し防止壁65dとが一体に形成されている。
そして図3および図4に示すように、両インシュレータ64、65が装着されたステータコア61の各ティース61bに、当該両インシュレータ64、65の上から導線63が集中巻きにて巻回されることにより、12個のコイル62が形成されている。各コイル62は、内周側はみ出し防止壁64c、65cによって径方向内側へはみ出しが防止されるとともに、外周側はみ出し防止壁64d、65dによって径方向外側へのはみ出しが防止されている。また、各コイル62を構成する導線63は、絶縁被膜にて覆われるとともに、その端部63aにおける先端側の所定領域においては、絶縁被膜は除去されている。このように構成されたステータ60は、焼きばめ又は圧入によりハウジング51の内周面に固定されている。
図5(A)は、第1インシュレータ64の側面図であり、図5(B)は、第1インシュレータ64の正面図である。
図5(A)に示すように、第1インシュレータ64における外周側はみ出し防止壁64dの軸方向端部には軸方向に沿って支持部66が形成されている。この支持部66には、同一相の電流が供給される各コイル62の端部63a同士を短絡する複数バスバー81〜83が支持される。支持部66には、その径方向両端に内側壁66a及び外側壁66bが立設されるとともに内側壁66aと外側壁66bとの間に所定間隔を空けて仕切り壁66cが立設されている。そして、内側壁66a、外側壁66b及び仕切り壁66cによって外周側はみ出し防止壁64dの軸方向負荷側(図5(A)において上側)に開口するとともに、周方向に沿った収容溝67が形成されている。本実施形態では、収容溝67は、径方向内側に形成された内周溝67aと、径方向外側に形成された外周溝67bとが径方向に沿って2列配置されている。図5(B)に示すように、外周溝67bの径方向内側、すなわち、仕切り壁66cの周方向中央部には、外周側はみ出し防止壁64dの軸方向反負荷側(図5(B)において下側)から軸方向に沿うとともに径方向に貫通した凹部としての係止穴66dが仕切り壁66cの軸方向負荷側端部に貫通しないように形成されている。また、内周溝67aの径方向内側、即ち内側壁66aの周方向中央部には、外周側はみ出し防止壁64dの軸方向反負荷側から、軸方向に沿った凹部としての係止溝66eが内側壁66aの軸方向負荷側端部に貫通しないように形成されている。
図6(A)は、各バスバー81〜83の平面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す6B−6B線相当の切断面による断面図である。
図6(A)に示すように、各バスバー81〜83は、薄肉孤状の導電性板材によりなる本体部84と、この本体部84と一体に形成される接続部85、86とから構成されている。各本体部84は、その周方向が略孤状に屈折された折れ線形状をなすとともに、その短手方がモータ軸73の軸線と平行をなした状態で第1インシュレータ64に支持されている。第1のバスバーとしてのバスバー81は、本体部84が周方向に沿って伸びるとともに、本体部84の周方向基端部(図6(A)において左側)に延設部87が延設されている。また、第2のバスバーとしてのバスバー82は、本体部84が周方向に沿って伸びるとともに、本体部84の周方向基端部(図6(A)において左側)に延設部87が延設されている。そして、第3のバスバーとしてのバスバー83は、その本体部84がバスバー81、82の本体部84とモータ軸73を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように周方向に沿って延びるとともに、本体部84の周方向中央部に延設部87が形成されている。各本体部84は各バスバー81〜83と接続される各コイル62の端部63aの位置に応じて配置されている(図3参照)。そして、この延設部87がモータ40の外部に儲けられたECU30に電気的に接続されることで、各コイル62に電流が供給されるようになっている。
各バスバー81〜83は、本体部84が各第1インシュレータ64の内周溝67a及び外周溝67bに収容されることで、本体部84が露出した状態で第1インシュレータ64に支持されている。詳しくは、図3に示すように、バスバー81、82の本体部84における周方向基端部はそれぞれ外周溝67bに収容されるとともに、バスバー83の本体部84が内周溝67aに収容されて、バスバー81、82の本体部84と径方向にて近接している。また、バスバー81の本体部84における周方向先端部(図6(A)において右側)は内周溝67aに収容されるとともに、バスバー82の本体部84における周方向先端部(図6(A)において右側)は外周溝67bに収容されて、バスバー81、82が互いに径方向にて近接している。即ち、バスバー81の本体部84は、その周方向基端部が外周溝67bに収容されるとともに、その周方向先端部が内周溝67aに収容されている。
さらに、各本体部84における内周溝67a及び外周溝67bに収容される位置には、図6(B)に示すように、軸方向に対して所定角度傾斜した切り起し部88が径方向内側に突出して形成されている。なお、本実施形態では、切り起し部88は、本体部84に切り込みを入れるとともに、その切り込まれた部分を曲げる切起し加工により形成されている。また、切り起し部88は、各本体部84にそれぞれ3箇所形成されている。そして、第1インシュレータ64の外周溝67bに収容された本体部84は、その切り起し部88が係止穴66dと係止し、内周溝67aに収容された本体部84は、その切り起し部88が係止溝66eに係止されている。
接続部85は、1本の端部63aに接続されるとともに、各本体部84の周方向の所定位置(本実施形態では、2箇所)に設けられている。また、接続部86は2本の端部63aに接続されるとともに、各本体部84の周方向の所定位置(本実施形態では、1箇所)に設けられている。接続部85は、本体部84から軸方向負荷側に沿って延設される連結部85a(図4参照)と、この連結部85aの径方向内側に形成される保持部85bとから構成されている。同様に、接続部86は、本体部84から軸方向負荷側に沿って延設される連結部86a(図4参照)と、この連結部86aの径方向内側に形成される保持部86bとから構成されている。なお、各本体部84に設けられた接続部85、86は、その周方向位置が近接しないようになっている。
本実施形態では、保持部85b、86bは、周方向沿って延設されるとともにその先端部が折り返されることで、周方向の片側端部が開口した円弧状に形成されている。また外周溝67bに支持された本体部84に設けられる各保持部85b、86bは、内周溝67aよりも径方向内側に配置されている。さらに、各保持部85b、86bは、同一円上に配置されるようになっている。なお、保持部86bは、保持部85bよりも周方向に沿って長く形成され、2本の端部63aを保持するようになっている。各コイル62の端部63aは所定の保持部85b、86b内にて保持されるとともに、保持部85b、86bと各コイル62の端部63aとが抵抗溶接により電気的に接続されている。
本実施形態では、各コイル62は、U相の電流が供給されるコイル62の端部63a同士がバスバー81により接続されている。また、V相の電流が供給されるコイル62の端部63a同士がバスバー82により接続されている。そして、W相の電流が供給されるコイル62の端部63a同士がバスバー83により接続されている。各バスバー81〜83に間に接続されたコイル62は、2つのコイル62同士が渡り線によって連続巻線されるとともに、これら直列に接続されたコイル62が並列に結線されている。つまり、図7に示すように、各バスバー81〜83間でコイル62が並列に接続されるとともにデルタ結線された、いわゆるダブルデルタ結線(並列デルタ結線)により結線されている。
図2に示すように、レゾルバ90は、レゾルバステータ91とレゾルバロータ92とを備えている。レゾルバステータ91は、そのバスバー側がブラケット52のレゾルバ支持部52bに覆われるように当該レゾルバ支持部52bに固定されている。レゾルバロータ92は、カラー76により負荷側軸受74と一定の間隔を保つように当該負荷側軸受74の負荷側に配置されて、レゾルバステータ91と空隙を介して対向するようにモータ軸73に固定されている。
このように構成されるレゾルバ90は、外部から入力される励磁信号に応じて、ロータ71の回転位置を検出するための検出信号を出力する。このとき、レゾルバ90は、その外周を、導電材料であるアルミニウム合金により形成されたブラケット52のレゾルバ支持部52bにより覆われているので、各コイル62および各バスバー81〜83により発生する電磁波がレゾルバ90から出力される検出信号に影響することもない。
そして、モータ40は、三相の交流電流が各コイル62に供給されることでセグメント磁石72の周囲に回転磁界が形成され、この回転磁界とセグメント磁石72により形成される界磁磁束との関係により、ロータ71がモータ軸73とともに回転する。
このように本実施形態に係るモータ40は、外部から供給される電流をステータ60の各コイル62に供給する3つのバスバー81〜83を備えており、これら複数のバスバー81〜83は、各本体部84がステータ60の半周以上に亘るようにそれぞれ薄肉孤状に形成されている。そして各バスバー81〜83は、第1インシュレータ64の支持部66にて、各本体部84がモータ軸73を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように各コイル62近傍に支持されている。そして、このように形成される各バスバー81〜83の内方にモータ軸73の負荷側を回転可能に軸支する負荷側軸受74が配置されるとともに、この負荷側軸受74よりも負荷側にロータ71の回転位置を検出する回転位置検出手段であるレゾルバ90が配置されている。
このように、各バスバー81〜83は、薄肉孤状に形成される各本体部84がモータ軸73を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように各コイル62近傍に支持されているので、例えば、各本体部84を径方向にて3つ以上近接させるように支持した場合や各本体部84を樹脂でモールドした場合よりも広い内部空間が各バスバー81〜83の内方に形成されることとなる。この内部空間に負荷側軸受74を配置することができるので、負荷側軸受74が各バスバー81〜83よりも軸方向負荷側に配置される場合と比較して、モータ軸73の軸長が短縮されて、モータ40の全長が短縮され得る。
また、上述のように各バスバー81〜83の内方に広い内部空間を形成することにより、レゾルバ90と各バスバー81〜83とを離間させることができる。これにより、レゾルバ90をモータ40の全長を短くするため各コイル62および各バスバー81〜83に近接させるように軸方向に移動させて配置させた場合であっても、各コイル62および各バスバー81〜83により発生する電磁波がレゾルバ90から出力される検出信号に影響を及ぼすことを抑制し、ロータ位置検出精度の低下を防止し得る。
したがって、モータ40の全長を好適に短縮することができる。
さらに、このようにモータ40の全長を短縮することができるので、モータ40の軽量化や小型化、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態に係るモータ40は、レゾルバ90のレゾルバステータ91のバスバー側をレゾルバ支持部52bにて覆うように支持するブラケット52を備えている。これにより、レゾルバ90のバスバー側が導電材料であるブラケット52により覆われているので、各コイル62および各バスバー81〜83により発生する電磁波がレゾルバ90から出力される検出信号に影響を及ぼすことを確実に抑制し得る。
さらに、本実施形態に係るモータ40では、レゾルバ90は、負荷側軸受74よりも反バスバー側に位置している。これにより、レゾルバ90が負荷側軸受74よりもバスバー側に位置する場合に比べて、レゾルバ90と各コイル62および各バスバー81〜83とをさらに離間させることができ、各コイル62および各バスバー81〜83により発生する電磁波がレゾルバ90から出力される検出信号に影響を及ぼすことをより確実に抑制し得る。
このとき、レゾルバ90のレゾルバロータ92は、負荷側軸受74よりも反バスバー側(負荷側)に位置することとなる。負荷側軸受74の内径は負荷状態を考慮して決定されるので、レゾルバロータ92を負荷側軸受74に対しバスバー側(反負荷側)に位置させたときよりもレゾルバロータ92の内径を小さくすることができる。このため、レゾルバロータ92の小径化が図れることから、レゾルバロータ92に起因する慣性モーメントを低減することができる。
また、本実施形態に係るモータ40を採用する電気式動力舵取装置20では、モータ40の全長を好適に短縮することができる等の、請求項1の発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置20を実現することができる。したがって、モータ40の全長短縮によるモータ40の小型化により、この小型化されたモータ40を採用する電気式動力舵取装置20のエンジンルーム内への搭載性が向上し得る。また、請求項2または請求項3の発明により、各コイル62および各バスバー81〜83により発生する電磁波がレゾルバ90から出力される検出信号に影響を及ぼすことを確実に抑制するので、正確な回転位置検出ができ、トルクリップルが小さく抑制された良好な操舵フィーリングが得られる。
さらに、モータ軸73の軸長を短縮しているので、モータ40の慣性モーメントが減少する。このため、ステアリング操舵時の応答性の向上、特に急操舵時の応答性が向上し得るとともに、ステアリング切り返し時の引っかかり感が減少し得る。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)ブラケット52は、負荷側軸受74の外周を固定する軸受支持部52aが各バスバー81〜83の内方に位置するとともにこの軸受支持部52aよりも軸方向負荷側にレゾルバ90のレゾルバステータ91の外周を固定するレゾルバ支持部52bが位置するように形成されることに限らず、レゾルバ90も各バスバー81〜83の内方に配置させるようにレゾルバ支持部52bが各バスバー81〜83の内方に位置するように形成されてもよい。これにより、モータ40の全長をより短縮することができる。
(2)ブラケット52は、アルミニウム合金により形成されることに限らず、銅などの導電材料により形成されてもよい。
(3)ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段として、上述したレゾルバ90に代えて、例えば、ホールICを採用してもよい。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る電気式動力舵取装置の全体構成例を示す構成図で、図1(B)は、ECU等の構成例を示す回路ブロック図である。 モータの断面図である。 ステータの平面図である。 ステータの断面図である。 図5(A)は、第1インシュレータの側面図であり、図5(B)は、第1インシュレータの正面図である。 図6(A)は、各バスバーの平面図であり、図6(B)は、図6(A)に示す6B−6B線相当の切断面による断面図である。 コイルの接続を示す模式図である。
符号の説明
20…電気式動力舵取装置
40…モータ
52…ブラケット(導電部材)
52a…軸受支持部
52b…レゾルバ支持部
60…ステータ
61…ステータコア
62…コイル
63…導線
63a…端部
64…第1インシュレータ
66…支持部
71…ロータ
73…モータ軸
74…負荷側軸受
81、82、83…バスバー
84…本体部
90…レゾルバ(回転位置検出手段)
91…レゾルバステータ
92…レゾルバロータ

Claims (4)

  1. ステータコアとこのステータコアに巻回される複数のコイルとをインシュレータにより絶縁して備えるステータと、
    同一相の電流が供給される前記複数のコイルの端部同士を短絡するとともに外部から供給される電流を前記複数のコイルに供給する複数のバスバーと、
    前記複数のコイルへの通電により発生する回転磁界に応じてモータ軸とともに回転するロータと、
    前記モータ軸の負荷側を回転可能に軸支する負荷側軸受と、
    前記ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段と、
    を備えるモータであって、
    前記複数のバスバーは、各本体部が前記ステータの半周以上に亘るようにそれぞれ薄肉孤状に形成されており、
    前記インシュレータには、前記各本体部が前記モータ軸を中心とする径方向にて3つ以上近接しないように当該複数のバスバーを前記複数のコイル近傍に支持する支持部が形成され、
    前記負荷側軸受および前記回転位置検出手段の少なくとも1つを前記複数のバスバーの内方に配置することを特徴とするモータ。
  2. 前記回転位置検出手段のバスバー側を覆う導電部材を備えることを特徴とする請求項1記載のモータ。
  3. 前記回転位置検出手段は、前記負荷側軸受よりも反バスバー側に位置することを特徴とする請求項1または2記載のモータ。
  4. 操舵状態を検出し、この操舵状態に応じたアシスト力を、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータにより発生させて操舵をアシストすることを特徴とする電気式動力舵取装置。
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