JP5175678B2 - 包装体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、包装袋の内部空間に衛生用品が封入された包装体の製造方法に関するものである。具体的には、包装袋の内部空間に、香料等の添加剤を付着させた衛生用品が封入されている包装体の製造方法に関するものである。
一般に、ティシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンタオル、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の衛生用品については、包装フィルムによって包装された包装体の形で市販されている。また、これらの衛生用品に、種々の目的で添加剤を付着させることがある。
例えば、トイレットペーパー等のロール状衛生用紙に芳香性や消臭性を付与するために、香料や消臭剤を付着させることが行われている。ロール状衛生用紙に香料等の添加剤を付着させる方法としては、衛生用紙を巻回する前の長尺の芯管の内周面に、予め香料を噴霧しておく方法(特許文献1参照)、衛生用紙を巻回する前の長尺の芯管の外周面に、予め香料を塗布しておく方法(特許文献2参照)、ログから複数個のロール状衛生用紙を切り出した後、各々のロール状衛生用紙の芯管の内周面に香料を噴霧する方法(特許文献3参照)等が知られている。
実用新案登録第3007526号公報 特開昭63−282400号公報 特開2005−87788号公報
しかしながら、これらの方法は、香料等の添加剤を噴霧・塗布した後、衛生用品が包装されるまでの工程で添加剤が揮発・蒸散してしまうことを避けられない。従って、衛生用品における添加剤の残存率が低く、添加剤を付着させる方法として効率的な方法とは言えなかった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、衛生用品が包装されるまでの工程で添加剤が揮発・蒸散してしまう事態を有効に防止することができ、衛生用品における添加剤の残存率を向上させることができる包装体の製造方法を提供するものである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、衛生用品自体の製造工程で添加剤を付着させるのではなく、製造された衛生用品を包装する工程で添加剤を付着させることにより、上記課題を解決可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明によれば、以下に示す包装体の製造方法が提供される。
[1] 包装袋の開口部から、前記包装袋の内部に、添加剤を含む添加剤含有エアーを吹き込むエアー吹き込み工程と、前記包装袋の開口部から、前記包装袋の内部に、衛生用品を挿入する衛生用品挿入工程と、前記衛生用品が挿入された前記包装袋の開口部を封着し、前記包装袋の内部に、前記衛生用品が封入された包装体を得る開口部封着工程と、を備え、前記添加剤含有エアーが、香料、消臭剤及び抗菌剤の群から選択される少なくとも1種の添加剤を含有するエアーであり、前記エアー吹き込み工程において、前記添加剤とエアーを予め混合して調製し、前記添加剤含有エアーを前記包装袋の内部空間に吹き込むか、又は、2流体ノズルを用い、圧縮エアーと前記添加剤を合流させながら調製し、前記添加剤含有エアーを前記包装袋の内部空間に吹き込む包装体の製造方法。
[2] 前記エアー吹き込み工程を行った後に、前記衛生用品挿入工程を行う前記[1]に記載の包装体の製造方法。
[3] 前記包装袋の内部空間に、前記添加剤含有エアーを吹き込んで、前記包装袋の内部空間を十分に拡張させた後、その拡張させた前記包装袋の内部空間に、前記衛生用品を挿入する前記[2]に記載の包装体の製造方法。
[4] 前記包装袋の内部に前記添加物含有エアーを吹き込みながら、前記包装袋の開口部から前記包装袋の内部に前記衛生用品を挿入することにより、前記エアー吹き込み工程と前記衛生用品挿入工程とを同時に行う、前記[1]に記載の包装体の製造方法。
本発明の包装体の製造方法は、衛生用品自体の製造工程で添加剤を付着させるのではなく、製造された衛生用品を包装する工程で添加剤を付着させるので、衛生用品が包装されるまでの工程で添加剤が揮発・蒸散してしまう事態を有効に防止することができ、衛生用品における添加剤の残存率を向上させることが可能である。
以下、本発明の包装体の製造方法を実施するための最良の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える包装体の製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]本発明の製造方法の構成:
本発明の包装体の製造方法(以下、「本発明の製造方法」)は、例えば図1の模式図にて示す一実施形態を参照して述べると、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部に、添加剤を含む添加剤含有エアー8を吹き込むエアー吹き込み工程(III図)と、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部空間4に、衛生用品6を挿入する衛生用品挿入工程(IV図)と、衛生用品6が挿入された包装袋2の開口部5を封着し、包装袋2の内部(図1の模式図では内部空間4)に、衛生用品6が封入された包装体1を得る開口部封着工程(V図)と、を備えた製造方法である。
本発明の製造方法は、衛生用品自体の製造工程ではなく、衛生用品を包装袋に封入する包装工程において香料等の添加剤を付着させるため、添加剤を付着させた後、衛生用品が包装されるまでの工程で添加剤が揮発・蒸散してしまうということがない。従って、衛生用品における添加剤の残存率(即ち、添加剤の付着効率)を向上させることができる。
また、本発明の製造方法は、包装袋という閉鎖空間で添加剤を衛生用品に付着させるため、開放空間で添加剤を噴霧・塗布する方法と比較して、添加剤が周囲に飛散し難い。従って、添加剤によって他の製造装置や製品を汚染することがないことに加えて、包装袋の内側の閉鎖空間にて噴霧されたエアーに含有される添加剤を効率よく衛生用品に付着させることが可能である。
なお、ここでいう「衛生用品」とは、例えば、ロール状衛生用紙、又は吸収性物品である。「ロール状衛生用紙」としては、例えば、ロール状トイレットペーパー、ロール状キッチンタオル等を挙げることができる。「ロール状衛生用紙」は、2枚以上の衛生用紙を重ね合わせた複数プライのものであってもよい。一方、「吸収性物品」は、その一実施形態を挙げると、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートとを備えているものをいう。「吸収性物品」を具体的に挙げると、使い捨ておむつ、尿パッド、生理用ナプキン等がある。
本発明の製造方法では、包装袋2の内部に衛生用品6を挿入する衛生用品挿入工程の実施形態は特に制限はなく、当業者が通常用いる実施形態を適宜採用できる。例えば、第1の実施形態として後述するが、図1又は図2の(III及びIV図)にて模式的に示す実施形態のように、包装袋2の開口部5を開いて包装袋2を膨らませ、包装袋2の内部に内部空間4を形成した後、この内部空間4に衛生用品6を挿入する実施形態を本発明の製造方法では採用できる。あるいは、第2の実施形態として後述するが、図3又は図4の(III〜V図)にて模式的に示す実施形態のようにもできる。この実施形態では、図3(III図)又は図4(III図)にて示すように、包装袋2を裏返して内側の面3を露出させ、包装袋2の内側の面3にて衛生用品6の外周を順次包み込むようにしながら包装袋2を表返しすることにより、包装袋2の内部空間4に衛生用品6を収容させる。
上述の異なる衛生用品挿入工程を有する実施形態を踏まえ、本発明の製造方法において添加剤含有エアー8が吹き込まれる「包装袋の内部」について定義する。本明細書のいう「包装袋の内部」とは、図1(III)の内部空間4のように字義通り包装袋2内部の空間に加えて、将来包装袋2内部の空間を構成しうる空間もこれに含まれる。「将来包装袋内部の空間を構成しうる空間」とは、例えば、図3又は図4の(IV図)から(V図)の状態への推移の過程において、包装袋2の内側の面3に包み込まれていく衛生用品6及びこれをとりまく気体などが存在する空間がこれに該当する。包装袋2の内側の面3に包み込まれつつある衛生用品6が筒状の固定板16の内部にある状態から理解されるように、図3又は図4の(IV図)の状態における筒状の固定板16の内部の空間も「将来包装袋内部の空間を構成しうる空間」、すなわち「包装袋の内部」とする。
以下に述べる第1の実施形態、及び第2の実施形態を具体例として、本発明の製造方法について詳しく説明する。
[1−1]第1の実施形態:
以下に述べる第1の実施形態は、図1又は2にて模式的に示すように、包装袋を膨らませた後、包装袋の内部空間に衛生用品を挿入する実施形態である。
[1−1−1]エアー吹き込み工程:
本発明の製造方法の第1の実施形態のエアー吹き込み工程は、図1(III図)又は図2(IV図)に示すように、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部空間4に、添加剤を含む添加剤含有エアー8を吹き込む工程である。こうすることで、包装袋2の内部に挿入される衛生用品6に添加剤を付着させることが可能となる。
第1の実施形態では、図1(III図)から同(IV図)への推移にて示すように、エアー吹き込み工程を行った後に、衛生用品挿入工程を行うことが好ましい。この方法によれば、空の包装袋2の内部空間4に添加剤含有エアー8が吹き込まれるため、既に衛生用品6が挿入された状態で添加剤含有エアー8を吹き込むよりも内部空間4全体に添加剤含有エアーを行き渡らせることができ、衛生用品6全体に均一に添加剤を付着させることができる。また、衛生用品6挿入の際に包装袋の内部空間4を拡張させるためにエアーを注入することは従来から行われており、大掛かりな設備を新たに設置することなく低コストで、本発明の製造方法を実施することが可能となる。
第1の実施形態において前記の方法を採る場合には、図1(III図)に示すように、包装袋2の内部空間4に、添加剤含有エアー8を吹き込んで、包装袋2の内部空間4を十分に拡張させた後、その拡張させた包装袋2の内部空間4に、衛生用品6を挿入することが好ましい。添加剤含有エアーを十分に吹き込むことで、包装袋の開口部近傍のみならず、底部近傍まで十分に内部空間を拡張させることができる。これにより、包装袋の内部空間に、衛生用品を容易に挿入することができる。
あるいは、第1の実施形態では、図2(IV図)にて模式的に示すように、包装袋2の内部空間4に添加物含有エアー8を吹き込みながら、包装袋2の開口部5から包装袋2の内部に衛生用品6を挿入することにより、エアー吹き込み工程と衛生用品挿入工程とを同時に行うことも好ましい。この方法においても、内部空間4全体に添加剤含有エアーを行き渡らせることができ、衛生用品6全体に均一に添加剤を付着させることができる。
添加剤含有エアーは、包装袋の内容積に対して50〜90%相当の量を吹き込むことが好ましい。包装袋の内容積の50%以上の量を吹き込むことにより、衛生用品を挿入可能な状態まで包装袋の内部空間を十分に拡張することができ、添加剤を付着させることは勿論、包装袋の内部空間拡張用のエアーとしても有効である。一方、90%以下とすることにより、添加剤含有エアーが周囲に拡散するという不具合を防止することができる。
第1の実施形態のエアー吹き込み工程においては、図1(III図)又は図2(IV図)に示すように、添加剤含有エアー8の吹き込みに固定ノズル10を用い、固定ノズル10に対して、包装袋2の開口部を近づけるとともに、固定ノズル10から添加剤含有エアー8を噴射して、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部空間4に、添加剤含有エアー8を吹き込めばよい。
第1の実施形態での包装袋2の開口部5の拡張から添加物含有エアー8の吹き込みまでの工程を図1の模式図にて説明すると、まず、2枚の基盤12,12間のスリットから包装袋2を送出し、次いで、送出された包装袋2の上面及び下面を、吸盤14,14によって吸引・固定し(I図)、更に、吸盤14,14によって固定された包装袋2の上面及び下面を上下方向に離間しながら、包装袋2を基盤12,12間から引き出し、固定板16,16によって、包装袋2の開口部の拡張状態を保持し(II図)、この状態のまま、包装袋2を固定ノズル10に近づけ、添加剤含有エアー8を噴射している(III図)。もちろん、図2にて模式的に示す実施形態においても、吸盤14、固定ノズル10などは同様の形態のものを用いることができる。
包装袋の内部空間に添加剤含有エアーを吹き込む方法としては、前記のようにノズル式の噴射器を用いることが好ましい。添加剤含有エアーは、添加剤とエアーを予め混合して調製しておいてもよいし、いわゆる2流体ノズルを用い、圧縮エアーと添加剤を合流させながら調製して包装袋の内部空間に吹き込むようにしてもよい。
「包装袋」は、開口部が形成され、衛生用品を収納可能な内部空間を形成し得るものであれば、その形状・構造は特に限定されず、本発明の製造方法で用いることができる。例えば、ガセットチューブシール袋等を好適に用いることができる。
「ガセットチューブシール袋」は、両側縁に襠部が形成された、チューブ状の包装フィルム(ガセットチューブ)を利用して形成された袋であり、ガセットチューブの一方の開口部を開放した状態のまま、他方の開口部をヒートシール等で封着することにより、底部を有する袋状としたものである。ガセットチューブシール袋は、開放された開口部から衛生用品を挿入した後、その開口部を封着することで、衛生用品を袋内に封入し、包装体を製造することができる。
ガセットチューブシール袋は、通常、樹脂製のフィルム材から構成される。フィルム材を構成する樹脂の種類については特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン等の汎用樹脂を用いることができる。中でも、延伸性や強度の面で、ポリエチレン製フィルムが好ましく、酸化チタンを含有させて、透明度を低下させたポリエチレン製フィルムが更に好ましい。フィルム材の厚さは、衛生用品の種類や重量によっても異なるが、衛生用品全般では20〜110μmのものを用いることが好ましい。ロール状衛生用紙のロール状トイレットペーパーの場合には、フィルム材の厚さは、30〜90μmのものを用いることが更に好ましい。吸収性物品の使い捨ておむつの場合には、フォルム材の厚さは、60〜80μmのものを用いることが更に好ましい。
襠部とは、チューブの両側縁に形成された襞状の部分を意味する。通常は、山折り線、谷折り線、山折り線の順で折り目を形成し、襞状とする構成が一般的である。山折り線と谷折り線の間隔を調整することによって、形成される襠部の幅を調整することができる。襠部の幅は、衛生用品の形状等に応じて適宜選択することができる。
ガセットチューブシール袋のサイズも特に限定されず、包装する衛生用品に応じて適宜選択すればよい。
例えば、ロール状トイレットペーパーの12個入りマルチパック(4個×3段)を製造する場合であれば、前面及び背面の幅が170〜220mm、両側面となる襠部の幅が150〜200mmの範囲内、より具体的には、前面及び背面の幅が各190mm、両側面となる襠部の幅が各170mmのガセットチューブを好適に用いることができる。このガセットチューブによれば、周囲径が640〜840mmの範囲内、より具体的には、周囲径が720mmの開口部を形成することができる。
また、例えば、使い捨ておむつの57パック(19個×3段)を製造する場合であれば、前面及び背面の幅が290〜320mm、両側面となる襠部の幅が140〜150mmの範囲内、より具体的には、前面及び背面の幅が各310mm、両側面となる襠部の幅が各145mmのガセットチューブを好適に用いることができる。このガセットチューブによれば、周囲径が860〜940mmの範囲内、より具体的には、周囲径が910mmの開口部を形成することができる。
「添加剤含有エアー」は、字義通り、添加剤を含むエアーである。「添加剤」は、衛生用品に用いられることがある添加剤であれば特に制限はない。但し、本発明の製造方法においては、添加剤含有エアーとして、香料、消臭剤及び抗菌剤の群から選択される少なくとも1種の添加剤を含有するエアーを吹き込む。
「香料」は、天然香料であってもよいし、合成香料であってもよく、「芳香剤」と称されるものも含む。例えば、ユーカリプトール(1,8−シネオール)、メントン、リモネン、プレゴン、ティーツリー、バーベナ、ローズ、アネトール、安息香酸メチル、オイゲノール、ゲラニオール、シトロネラール、ベンジルアルコール等を挙げることができる。
「抗菌剤」としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、エデト酢酸、塩化ベンザルコニウム、オクトピロックス、感光色素101、同201、クロロヘキシジン、サリチル酸、ジンクピリチオン、ソルビン酸カリウム、パラベン及びビオゾール等を挙げることができる。「消臭剤」としては、各種ポリフェノール化合物等を挙げることができる。
これらの添加剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。添加剤含有エアーにおける添加剤の濃度は、添加剤の種類により異なる。
[1−1−2]衛生用品挿入工程:
第1の実施形態の衛生用品挿入工程は、図1又は図2の(IV図)に示すように、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部空間4に、衛生用品6を挿入する工程である。
この工程では、衛生用品の挿入を容易にするべく、包装袋の開口部を十分に開口させておくことが好ましい。図1に示す方法では、(1)吸盤14,14による包装袋2の上面と下面の離間、(2)包装袋2の内部空間4に対する添加剤含有エアー8の十分な吹き込み、及び(3)固定板16,16による包装袋2の開口部の固定、によって包装袋2の開口部を十分に開口させている。
衛生用品を挿入する方法は特に限定されないが、図1又は図2の(IV図)に示すように、ピストン18によって衛生用品6を包装袋2の内部空間4に押し込み、挿入する方法等を挙げることができる。
第1の実施形態における「衛生用品」の種類は特に限定されないが、ロール状衛生用紙、又は吸収性物品であることが好ましい。
ロール状衛生用紙は、芯管に長尺の衛生用紙が巻回されてなる。ロール状衛生用紙は、芯管の中空部やロール間に形成される空隙に添加剤含有エアーが入り込み、添加剤を衛生用紙に広範囲に亘って付着させることができるという点で、他の衛生用紙よりも本発明の効果を享受することができる。
第1の実施形態に適用される「ロール状衛生用紙」としては、例えば、ロール状トイレットペーパー、ロール状キッチンタオル等を挙げることができる。「ロール状衛生用紙」は、2枚以上の衛生用紙を重ね合わせた複数プライのものであってもよい。
一方、第1の実施形態に適用される「吸収性物品」としては、使い捨ておむつ、尿パッド、生理用ナプキン等を挙げることができる。使い捨ておむつなどの吸収性物品についても、ロール状衛生用品と同様に添加剤を吸収性物品に広範囲に亘って付着させることができるという点で本発明の効果を享受することができる。加えて、使い捨ておむつなどの吸収性物品では、着用時に外側に表れるバックシートを外側にして折りたたまれた状態で包装袋に挿入される。そのため、添加物含有エアー中の香料の使い捨ておむつ等への付着は、バックシートをはじめとする着用時に外側に表れる面に集中する。第1の実施形態にて包装袋内に挿入された使い捨ておむつ等の吸収性物品では、着用時に外側に表れる面に香料が付着されているため、吸収性物品の内側に吸収された尿等の排泄物の臭いによって、この香料の匂いが打ち消されにくく、香料の効果を持続させることができる利点も有する。
[1−1−3]開口部封着工程:
第1の実施形態の開口部封着工程は、図1又は図2の(V図)に示すように、包装袋2の開口部を封着する工程である。この工程により、図1又は図2の(VI図)に示すような、包装袋2の内部空間4に、添加剤を付着させた衛生用品6が封入されている包装体1が得られる。
封着の方法は特に限定されないが、接着剤による接着、ヒートシールや超音波融着等の溶着等を挙げることができる。中でも、接着剤等を別途必要とせず、簡素な設備で実施し得るという点において、ヒートシールによる溶着が好ましい。
ヒートシールは、包装用のヒートシール機等を用いて実施することができる。図1又は図2の(V図)に示す例では、ヒートシール機のヒーター20によって包装袋2の開口部5を上下両側から挟み込んで加圧することにより、接合部22を形成し、包装袋2の開口部5を封着している。
[1−2]第2の実施形態:
以下に述べる第2の実施形態は、図3又は4にて模式的に示すように、包装袋2を裏返して内側の面3を露出させ、この露出させた内側の面3の一部に衛生用品6を接触させた後、衛生用品6と一体にして包装袋2の内側の面3を再び開口部5から包装袋2の内部に戻してゆくことで包装袋2を表返しすることにより、包装袋2の内側の面3にて衛生用品6の外周を順次包み込むようにして、最終的に衛生用品6を包装袋2の内部に挿入する実施形態である。
[1−2−1]予備工程:
本発明の製造方法の第2の実施形態では、図3又は図4の(IV図)にて示すエアー吹き込み工程に先立ち、図3又は図4の(I〜III図)にて模式的に示すような、衛生用品6を挿入できる状態にするための予備工程を有する。
第2の実施形態の予備工程では、まず、第1の実施形態と同様に、図3又は図4の(I図)にて示すように、吸盤14や固定板16を用いた手法により包装袋2の開口部5を開いて拡張する。その後、固定板16を開口部5に挿入して包装袋2を固定し、次いで開口部5を拡張させた状態にて固定したまま、開口部5から包装袋2の内側の面3を引き出す形で包装袋2を裏返して、包装袋2の内側の面3を露出させる。例えば、図3又は図4の(II図)にて示すように、両端が開口した筒状の固定板16の一方の開口端を包装袋2の開口部5に挿入後、図3又は図4の(III図)にて示すように、筒状の固定板16の他方の開口端から吸引器17によって包装袋の内側の面3を吸引する。これにより、包装袋2は、筒状の固定板16の開口端で折り返り、固定板16の内部に内側の面3が引き出され、固定板16の他方の開口端から内側の面3を露出させた状態になる。
[1−2−2]エアー吹き込み工程:
本発明の製造方法の第2の実施形態のエアー吹き込み工程は、図3又は図4の(IV図)にて模式的に示すように、包装袋2の内部に添加物含有エアー8を吹き込みながら、包装袋2の開口部5から包装袋2の内部に衛生用品6を挿入することにより行う。すなわち、第2の実施形態のエアー吹き込み工程は、衛生用品挿入工程と同時に行う。
第2の実施形態のエアー吹き込み工程においては、添加物含有エアー8を吹き込む「包装袋2の内部」は、冒頭にて述べた「将来包装袋内部の空間を構成しうる空間」を意味する。すなわち、図3又は図4の(IV図)にて示すように、将来的に包装袋2の内側の面3に包み込まれていく衛生用品6が筒状の固定板16の内部に存在する状態では、この筒状の固定板16の内部の空間が「将来包装袋2内部の空間を構成しうる空間」、すなわち「包装袋2の内部」に相当する。
そこで、第2の実施形態のエアー吹き込み工程では、図3(IV図)にて模式的に示すように、筒状の固定板16の衛生用品6が挿入される側の開口端の周囲に固定ノズル10を配置し、衛生用品6が固定板16の開口端から挿入されていく最中に、固定ノズル10から固定板16の開口端に向かって添加物含有エアー8を吹き込む形態としてもよい。これにより、添加物含有エアー8は、衛生用品6と共に筒状の固定板16の内部に入る。
あるいは、第2の実施形態のエアー吹き込み工程では、図4(IV図)にて模式的に示すように、添加物含有エアー8を固定板16の内部に直接的に吹き込めるように、固定板16の内壁に固定ノズル10を配置してもよい。この実施形態では、衛生用品6が固定板16の内部に入ってきたときに、固定ノズル10から固定板16の内部に添加物含有エアー8を吹き込む。これにより、衛生用品6は、添加物含有エアー8が充満した固定板16の内部に挿入されている状態となる。
第2の実施形態に用いられる固定ノズル10、固定板16などは、先に述べた第1の実施形態と同様の形態のものをはじめ、実際に包装する衛生用品の形状等や使用する装置などに状況に合わせて、当業者が通常用いうる形態のものを使用すればよい。特に、図3又は図4にて模式的に示した筒状の固定板16を用いる実施形態においては、閉ざされた空間である固定板16の内部に添加物含有エアー8を充満させた雰囲気下に衛生用品6を置くことができる観点から、固定板16は、衛生用品6全体が固定板16の内部に収容できる形態のものとすることが好ましい。
[1−2−3]衛生用品挿入工程:
本発明の製造方法の第2の実施形態の衛生用品挿入工程では、図3(IV図)又は図4(IV図)にて模式的に示すように、包装袋2の露出させた内側の面3の一部に衛生用品6を接触させた後、包装袋2の内側の面3と衛生用品6とを一体にして包装袋2の開口部5を順次通過させていくことにより、包装袋2の内側の面3にて衛生用品6の外周を順次包み込むようにして、最終的に衛生用品6を包装袋2の内部に挿入する。図3又は4にて示す実施形態では、衛生用紙6をピストン18によって押し込んでいく。これにより、包装袋2から外部に露出されている内側の面3は、再び包装袋2の内部に戻されながら順次衛生用品6の外周を包み込む。そして最終的には、図3(V図)又は図4(V図)にて模式的に示すように、包装袋2が表返しされながら衛生用品6が包装袋2の内部空間4に収められる。なお、第2の実施形態の衛生用品挿入工程では、ピストン18等によって衛生用品6を押し込む実施形態に限られない。例えば、包装袋2の露出させた内側の面3の一部に衛生用品6を接触させた後、包装袋2の開口部5を移動させることにより、衛生用品6を包装袋2の開口部5を通過させて、包装袋2の内部空間4に衛生用品6が収められる実施形態としてもよい。
特に、図3又は4にて模式的に示した実施形態においては、筒状の固定板16とピストン18との関係が、注射器の注射筒とピストンとの関係に類似する。ピストン18により押し込まれて衛生用品6が包装袋2の内部空間4に挿入される際には、固定板16の内部にて添加物含有エアー8が充満した雰囲気をそのまま包装袋2の内部空間4に持ち込まれることを可能にする。そのため、添加物含有エアー8に含有される香料等を衛生用品6に付着させる効率も向上させることができる。
[1−2−4]開口部封着工程:
第2の実施形態の開口部封着工程は、先に述べた第1の実施形態の開口部封着工程と同様に行えばよい。
[2]本発明の製造方法の適用対象:
[2−1]ロール状トイレットペーパーの製造方法:
本発明の製造方法は、例えば、図5に示すようなロール状トイレットペーパーの製造方法に適用することができる。
[2−1−1]巻き直し工程:
図5は、ロール状トイレットペーパーの製造工程を模式的に示す工程図である。図5に示す製造方法では、まず、幅広な衛生用紙が大径に巻回されたジャンボロール50から衛生用紙52を送り出し、ワインダー54により長尺の紙製芯管に衛生用紙を巻き直し、長尺ロール状衛生用紙(ログ56)とする。
[2−1−2]切断工程:
ログ56は、一旦、アキュームレーター58に蓄積した後、2本のログ56が並走するように順次送り出し、ログソー60によって製品長さにカットして、ロール状トイレットペーパー62とする。
[2−1−3]包装工程:
カットしたロール状トイレットペーパー62は、8個(4個×2段)を1組として包装袋64に挿入し、開口部を封着して包装体66とする。この包装工程において、既に説明した本発明の製造方法を適用すればよい。
[2−1−4]箱詰め工程:
包装体66は複数個を1組として段ボール箱68に箱詰めして箱詰め体70とし、出荷する。
[2−2]吸収性物品の製造方法:
本発明の製造方法は、例えば、以下の吸収性物品を製造して適用することができる。
本発明の製造方法に衛生用品6として用いる吸収性物品としては、吸収体と、吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面に配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えたものを製造すればよい。本発明の製造方法では、吸収性物品の具体的な製造方法は制限されない。
この吸収性物品の1つの実施形態である使い捨て紙おむつは、例えば、吸収体と、吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体22の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備え、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成されており、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを更に備えたものを製造すればよい。
例えば、これら吸収性物品は包装袋2の大きに応じて適宜折りたたみ、効率良く包装袋2に収納できるように19個×3段などに積み上げた状態で、図1〜4の(IV図)のようにピストン18を用いて包装袋2の内部空間4に挿入すればよい。その後、運送手段に応じて、吸収性物品が収納された包装体は複数個を1組として段ボール箱に箱詰めして箱詰め体として出荷する。
本発明の製造方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明は、その発明特定事項を備えた製造方法を全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、上述の第1の実施形態により、ロール状トイレットペーパーの12個入りマルチパック(4個×3段)を製造した。
[1−1]エアー吹き込み工程:
まず、図1(I図)に示すように、2枚の基盤12,12間のスリットから包装袋2を送出し、次いで、送出された包装袋2の上面及び下面を、吸盤14,14によって吸引・固定した。
吸盤14としては、真空吸引式の吸盤を基盤12の上下に2個ずつ配置して用いた。吸盤の吸着面の平面形状は楕円型であり、そのサイズは長軸52mm×短軸33mmのものを用いた。包装袋としては、ポリエチレン製、厚さ30μmのフィルム材からなるガセットチューブシール袋を用いた。このガセットチューブシール袋は、前面及び背面の幅が各185mm、両側面となる襠部の幅が各175mmのものを用いた。
次いで、図1(II図)に示すように、吸盤14,14によって固定された包装袋2の上面及び下面を上下方向に離間しながら、包装袋2を基盤12,12間から引き出した。包装袋2の上面及び下面の離間距離は210mmとした。この状態で、固定板16,16によって、包装袋2の開口部の拡張状態を保持した。固定板16の形状は、半径50mmの扇型で、奥行き190mm×厚さ2mmのものを上下2枚使用した。
更に、図1(III図)に示すように、包装袋2の開口部5を拡張した状態のまま、包装袋2を固定ノズル10に近づけ、添加剤含有エアー8を噴射した。この際、添加剤含有エアー8は、包装袋2の内容積に対して70%相当の量を吹き込んで、包装袋2の内部空間4を十分に拡張させた。
添加剤含有エアーは、添加剤とエアーを予め混合して調製したものを噴射した。添加剤としては、天然香料のユーカリプトール(1,8−シネオール)を用いた。
[1−2]衛生用品挿入工程:
図1(IV図)に示すように、ピストン18によってロール状トイレットペーパー6(衛生用品6)を押し込むことによって、包装袋2の開口部5から、包装袋2の内部空間4に、ロール状トイレットペーパー6(衛生用品6)を挿入した。
ロール状トイレットペーパー6(衛生用品6)としては、外径46mmの紙製の芯管に、長さ30m×幅114mm×2プライのトイレットペーパーが巻回されてなるロール状トイレットペーパー6を用いた。このロール状トイレットペーパー12個(4個×3段)を1組として包装した。
[1−3]開口部封着工程:
図1(V図)に示すように、ヒートシール機のヒーター20によって包装袋2の開口部を上下両側から挟み込んで加圧することにより、包装袋2の開口部5を封着した。この際、包装袋2の開口部全体に、幅5mm×1本のライン状にヒートシールをかけた。
これにより、図1(VI図)に示すような、接合部22を形成して、包装袋2の開口部5を封着し、包装袋2の内部空間4に、添加剤を付着させたロール状トイレットペーパー6(衛生用品6)が封入されている包装体1を得た。
(実施例2)
実施例2では、上述の第2の実施形態により、使い捨ておむつの59個入りパック(19個×3段)を製造した。
実施例2にて用いる装置の形態は、図6の模式図にて示すように、包装袋2を搬送する包装袋コンベア71、包装袋2の開口部5を拡張させる吸盤14、及び包装袋2を裏返すための吸引器17を上段に配置し、使い捨ておむつ6(衛生用品6)を押し込むピストン18、及び添加物含有エアー8を吹き込む固定ノズル10を下段の挿入定位置75に配置するものとした。
この実施例2で用いた設備では、両端が開口した筒状の固定板16を回転シャフト77の両端に結合して配置し、回転シャフト77の中心には回転軸76を備えた。回転軸76は、ピックアップ位置74と挿入定位置75との中間の位置に配置した。さらに、一方の固定板16の開口端がピックアップ位置74で包装袋2の開口部5に挿入できる位置にある時、回転シャフトの反対側に結合した他方の固定板75の開口端がちょうど挿入定位置75にあってピストン18を固定板16の内部に挿入できるように、回転シャフト77の長さ及び回転軸76の位置を設定した。固定板16の形状は、31×14.5cmの四角形でその両端が開口した筒状であり、両開口端間の長さ40cm、厚さ2mmのものを使用した。
包装袋2としては、ポリエチレン製、厚さ70μmのフィルム材からなるガセットチューブシール袋を用いた。このガセットチューブシール袋は、前面及び背面の幅が各31cm×14.5cm、両側面となる襠部の幅が各14.5cmのものを用いた。
[2−1]予備工程:
包装袋コンベア71上を搬送された包装袋2は、吸盤14が配置された位置、すなわちピックアップ位置74まで搬送されると、図6の模式図の上段にて示すように、吸盤14によって吸引・固定させた。吸盤14としては、真空吸引式の吸盤を基盤12の上下に2個ずつ配置して用いた。吸盤14の吸着面の平面形状は楕円型であり、そのサイズは長30mm×短軸20mmのものを用いた。
次いで、図3(I及びII図)に示すように、吸盤14によって固定された包装袋2の上面及び下面を上下方向に離間し、包装袋2の上面及び下面の離間距離を14.5cmとして包装袋2の開口部を拡張した。包装袋2は、四角形の筒状の固定板16の一方の開口端を開口部5に挿入することで、包装袋2の開口部5の拡張状態を保持した。さらに、図3(III図)にて示すように、ピックアップ位置74にて包装袋2に固定板16が挿入されている時に、吸引器17によって包装袋2の内側の面3を吸引し、包装袋2の内側の面3を固定板16の内部へ引き出すことにより、包装袋2を裏返した。
続いて、固定板16の内部に包装袋2の内側の面3が引き出されている固定板16は、回転シャフト77を180度回転させることにより、下段の挿入定位置75まで移動させた。
[2−2]エアー吹き込み工程及び衛生用品挿入工程:
固定板16を挿入定位置75まで移動させた後、図6の模式図の下段にて示すように、包装袋2の内側の面3にあらかじめ19個×3段に積み上げておいた衛生用品6を接触させて、包装袋2の内側の面3と一体にして衛生用品6をピストン18によって固定板16の内部から押し込むことにより、包装袋2を表返しさせ、包装袋2の内部空間4に衛生用品6を挿入した。この衛生用品6の挿入を行いながら、添加物含有エアー8を固定板16の開口端に向けて吹き込んだ。使い捨ておむつ6(衛生用品6)の挿入後、固定板16を包装袋2の開口部5から取り外した。
なお、実施例2において、添加剤含有エアーは、添加剤とエアーを予め混合して調製したものを噴射した。添加剤としては、天然香料のユーカリプトール(1,8−シネオール)を用いた。添加剤含有エアーは、10Lのエアーを20L/秒の速度で噴霧した。
[2−3]開口部封着工程:
実施例2においても、開口部封着工程は、基本的に図1(V図)にて模式的に示す工程と同じものとした。ヒートシール機のヒーター20によって包装袋2の開口部5を上下両側から挟み込んで加圧することにより、包装袋2の開口部を封着した。この際、包装袋2の開口部5全体に、幅5mm×1本のライン状にヒートシールをかけた。以上の実施形態により、図1(VI図)にて模式的に示すような、接合部22を形成して、包装袋2の開口部5を封着し、包装袋2の内部空間4に、添加剤を付着させた使い捨ておむつ6(衛生用品6)が封入されている包装体1を得た。
実施例2においては、一方の固定板16が挿入定位置75にて衛生用品挿入工程を行うと同時に、回転シャフト77の反対側に結合している固定板16では、ピックアップ位置74にて、新たな包装袋2の開口部5を固定し、この包装袋2を裏返す操作を上述と同様に行った。このようにして、回転シャフト77を回転させながら、繰り返し作業により、包装体の製造を行った。
本発明の包装体の製造方法は、香料、消臭剤、除菌剤等の添加剤を付着させた、付加価値の高い衛生用品が包装された包装体の製造に好適に用いることができる。特に、ロール状衛生用紙又は使い捨ておむつが包装された包装体の製造に好適に用いることができる。
本発明の包装体の製造方法の第1の実施形態の一実施例を模式的に示す工程図である。 本発明の包装体の製造方法の第1の実施形態の一実施例を模式的に示す工程図である。 本発明の包装体の製造方法の第2の実施形態の一実施例を模式的に示す工程図である。 本発明の包装体の製造方法の第2の実施形態の一実施例を模式的に示す工程図である。 ロール状トイレットペーパーの製造工程を模式的に示す工程図である。 使い捨ておむつの収容した包装体を製造する工程図である。
符号の説明
1:包装体、2:包装袋、3:内側の面、4:内部空間、5:開口部、6:衛生用品(ロール状トイレットペーパー、使い捨ておむつ)、8:添加剤含有エアー、10:固定ノズル、12:基盤、14:吸盤、16:固定板、17:吸引器、18:ピストン、20:ヒーター、22:接合部、50:ジャンボロール、52:衛生用紙、54:ワインダー、56:ログ、58:アキュームレーター、60:ログソー、62:ロール状トイレットペーパー、64:包装袋、66:包装体、68:段ボール箱、70:箱詰め体、71:包装袋コンベア、74:ピックアップ位置、75:挿入定位置、76:回転軸、77:回転シャフト。

Claims (4)

  1. 包装袋の開口部から、前記包装袋の内部に、添加剤を含む添加剤含有エアーを吹き込むエアー吹き込み工程と、
    前記包装袋の開口部から、前記包装袋の内部に、衛生用品を挿入する衛生用品挿入工程と、
    前記衛生用品が挿入された前記包装袋の開口部を封着し、前記包装袋の内部に、前記衛生用品が封入された包装体を得る開口部封着工程と、を備え
    前記添加剤含有エアーが、香料、消臭剤及び抗菌剤の群から選択される少なくとも1種の添加剤を含有するエアーであり、
    前記エアー吹き込み工程において、前記添加剤とエアーを予め混合して調製し、前記添加剤含有エアーを前記包装袋の内部空間に吹き込むか、又は、2流体ノズルを用い、圧縮エアーと前記添加剤を合流させながら調製し、前記添加剤含有エアーを前記包装袋の内部空間に吹き込む包装体の製造方法。
  2. 前記エアー吹き込み工程を行った後に、前記衛生用品挿入工程を行う請求項1に記載の包装体の製造方法。
  3. 前記包装袋の内部空間に、前記添加剤含有エアーを吹き込んで、前記包装袋の内部空間を十分に拡張させた後、
    その拡張させた前記包装袋の内部空間に、前記衛生用品を挿入する請求項2に記載の包装体の製造方法。
  4. 前記包装袋の内部に前記添加物含有エアーを吹き込みながら、前記包装袋の開口部から前記包装袋の内部に前記衛生用品を挿入することにより、前記エアー吹き込み工程と前記衛生用品挿入工程とを同時に行う、請求項1に記載の包装体の製造方法。
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