JP5175192B2 - 接着剤組成物および当該組成物から製造される物品 - Google Patents

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Description

(関連出願に対する相互対照)
本出願は、本明細書と同日付で出願された、同一出願人による、同時係属中の米国特許出願第222,450号(シャーマン(Sherman)ら、発明の名称「微細構造接着物品および当該組成物から製造される物品(Microstructured Adhesive Article and Articles Made Therefrom)」)に関する(整理番号61166US002)。
(発明の分野)
本発明は、シロキサン類とビニルモノマー類の混合物を含む、接着剤組成物に関する。本発明はまた、接着剤組成物を含む、接着物品および積層物品に関する。
シート、フィルム、テープ等のような接着物品は、主に予備接着または接着剤の「クイックスティック(quick stick)」作用のために、正確な位置に、かつ空気の閉じ込めなく、基材に適用することが難しい場合が多い。これは、高接着強度および/または低温粘着特性を有する接着剤を備える接着物品に特にあてはまる。
例えば、石鹸水またはタルクのような適用助剤の使用を含む、接着物品の適用をより容易にするための多くの方法が開発されてきた。容易に取り外し可能および/または再配置可能である接着層を有するような、型押しまたは構造化された接着層を有する接着物品もまた開発されてきた。
多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーを含む接着剤組成物が記載されている。接着剤組成物は、基材に適用される際、長期間たった後でさえも、取り外し可能または再配置可能なままである接着物品を製造するために用いられる。接着剤組成物は、転写接着フィルム(transfer adhesive films)および、光学用途における使用に好適な積層物品に使用され得る。
接着剤組成物は、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーを含む。多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーは、次式によって表わされる。
Figure 0005175192
(式中、
Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
Yは、独立して、二価結合基であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
mは、0または1であり、並びに
nは、約15〜約1000の整数である。)
1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーは、次式により表わされる。
Figure 0005175192
(式中、
qは、0または1であり、
sは、1、2、または3であり、
rは、約15〜約1000の整数であり、
R7は、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ヒドロキシル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択される一価基であり、
Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
Yは、独立して、二価結合基であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、並びに
mは、0または1であり、
ただし、qが0である場合、Yは、XとYが(メタ)アクリレートを形成するような
Figure 0005175192
である。)
ビニルモノマーは、単一モノマーまたは1を超えるモノマーの混合物を含んでもよい。ビニルモノマーは、ソフトモノマーとハードモノマーの混合物を含んでもよく、該ソフトモノマーは、ホモ重合した場合、約0℃未満のTgを有するモノマーであり、および該ハードモノマーは、ホモ重合した場合、約0℃を超えるTgを有するモノマーである。ソフトモノマーは、約5〜約21個の炭素原子を含むアクリル酸のエステル、約8〜約22個の炭素原子を含むメタクリル酸のエステル、またはこれらの組み合わせであってよい。ハードモノマーは、(メタ)アクリル酸、分岐(メタ)アクリレート、約5〜約7個の炭素原子を有する(メタ)アクリレート、カルボン酸のビニルエステル、スチレン誘導体、(メタ)アクリルアミド誘導体、アクリロニトリル誘導体、またはこれらの組み合わせであってよい。ある実施形態では、ビニルモノマーはイソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、またはこれらの組み合わせを含む。
別の実施形態では、接着剤組成物は、約2〜約10重量%の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、約2〜約10重量%の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、および約85〜約96重量%のビニルモノマーを含む。
また、その上に接着層を有する第一基材を備える接着物品であって、該接着層が多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含み、該第一基材が高分子フィルム、紙、剥離ライナ、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む接着物品も、本明細書で開示されている。接着物品は、第一基材の反対側で接着層に隣接する剥離ライナをさらに備えてもよい。
また、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第一基材を備える積層物品;第一基材に隣接し、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含む接着層;並びに、第一基材の反対側で接着層に隣接し、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを備える第二基材も本明細書で開示されている。第一および/または第二基材は、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。また、積層物品を備える光学デバイスも、本明細書で開示されている。
特に指示しない限り、本明細書および請求の範囲で使用される形状、量および物理的性質を表す全ての数は、「約」という用語によって修飾されることを理解されたい。したがって、特に指示しない限り、本明細書および請求の範囲に記載される数値パラメータは、本願明細書において開示される教示を利用している当業者によって得られようとしている所望の性質によって変更可能である近似値である。
光学用途における使用に好適な、接着剤組成物およびそれから製造される接着物品が、本明細書で開示されている。接着物品により、ユーザーは、得られた積層体が光学用途における使用に好適であるように、2つの基材間で欠陥のない積層を製造できるようになる。基材に接触すると、接着物品の接着層は自然に濡れ、自身の重さで引き下げられることにより、基材の表面全体を濡らすことができる。このように、適用工程の間またはその後、圧力はほぼまたは全く必要ない。容易に、自然に湿潤が発生することは、それが「濡れた状態」になるのに十分小さく、かつ接着剤組成物により封入された場合、空気や、周囲のほこり粒子さえもほとんどまたは全く閉じ込められないことを意味する。接着剤組成物は、ユーザーの取扱いを容易にするために、それ自体に接着しない。接着剤組成物は、長期間たった後でさえ、取り外し可能および/または再配置可能である。
本明細書で開示された接着剤組成物は、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーを含む。多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーは、式Iを有する。
Figure 0005175192
(式中、
Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
Yは、独立して、二価結合基であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
mは、0または1であり、並びに
nは、約15〜約1000の整数である。)
5kMAUSと呼ばれる、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーの一例は、式中、
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Yが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが、
Figure 0005175192
であり、
、R、R、およびRが、−CHであり、
mが1であり、並びに
nが、約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYがメタクリレートを形成する。
多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーの別の例は、式中、
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Yが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが、
Figure 0005175192
であり、
、R、R、およびRが−CHであり、
mが1であり、並びに
nが、約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYがアクリルアミドを形成する。
多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーの別の例は、式中
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが、
Figure 0005175192
であり、
、R、R、およびRが〜CHであり、
mが0であり、並びに
nが、約15〜約1000の整数である。
多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーのさらに別の例は、式中、
Xが、独立して、
Figure 0005175192
であり、
Yが、独立して、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが、
Figure 0005175192
であり、
、R、R、およびRが−CHであり、
mが0または1であり、
nが、約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYが、(メタ)アクリレートまたは(メタ)アクリルアミドのどちらか一方を形成する。
上述の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー類は、米国特許第5,314,748号および国際公開特許第94/20583号に記載されているように調製してもよく、該特許の開示は参照として本明細書に組み込まれる。接着剤組成物で用いられる多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーの量は、約45重量%以下であってよい。接着剤組成物で用いられる多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーの量はまた、約2〜約35重量%、または約4〜約20重量%であってよい。
1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーは式IIを有する。
Figure 0005175192
(式中、
qは、0または1であり、
sは、1、2、または3であり、
rは、約15〜約1000の整数であり、
R7は、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ヒドロキシル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択される一価基であり、
Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
Yは、独立して、二価結合基であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、並びに
mは0または1であり、
ただし、qが0の場合、Yは、XとYが(メタ)アクリレートを形成するような
Figure 0005175192
である。)
ある実施形態では、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーの分子量は、rが約120〜約150であるように、約10,000である。別の実施形態では、rが約130〜約135であり、この1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーは10kMACと呼ばれる。1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー類の調製は、国際公開特許第94/20583号中に見出すことができ、この開示は参照として本明細書に組み込まれる。接着剤組成物で用いられる1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーの量は、約45重量%以下であってよい。接着剤組成物で用いられる1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーの量はまた、2〜約35重量%、または4〜約20重量%であってよい。
ビニルモノマーは、単一モノマーまたは1を超えるモノマーの混合物を含んでもよい。種々のビニルモノマー類を、接着剤組成物に用いることができる。ある実施形態では、ビニルモノマーはソフトモノマーとハードモノマーの混合物を含んでもよく、該ソフトモノマーは、ホモ重合した場合、約0℃未満のTgを有するモノマーであり、および該ハードモノマーは、ホモ重合した場合、約0℃を超えるTgを有するモノマーである。
一般に、ソフトモノマーは、粘着性のまたは粘着性を高め得る接着剤組成物が得られ得るように選択される。ソフトモノマー類の例としては、約5〜約21個の炭素原子を含むアクリル酸のエステル類、約8〜約22個の炭素原子を含むメタクリル酸のエステル類、およびこれらの組み合わせが挙げられる。例えば、ソフトモノマー類は、アクリル酸イソオクチル、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、アクリル酸イソノニル、アクリル酸イソデシル、またはこれらの混合物であってよい。
一般に、ハードモノマーは、接着剤組成物の凝集力が得られ得るように選択される。ハードモノマー類の例としては、(メタ)アクリル酸、分岐(メタ)アクリレート類、約5〜約7個の炭素原子を有する(メタ)アクリレート類、カルボン酸のビニルエステル類、スチレン誘導体類、(メタ)アクリルアミド誘導体類、アクリロニトリル誘導体類、またはこれらの組み合わせが挙げられる。例えば、ハードモノマー類は、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、イソプロペニルアセテート、スチレン、ビニルトルエン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、塩化ビニリデン、またはこれらの組み合わせであってよい。
ある実施形態では、ビニルモノマーはイソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、またはこれらの組み合わせを含む。
接着剤組成物中のビニルモノマーの量は、接着剤組成物の総量に対して約55〜約98重量であり得る。ソフトモノマーとハードモノマーの混合物において、ソフトモノマーはビニルモノマー類の総量の約30〜約98重量%であり得る。
ある実施形態では、接着剤組成物は、約2〜約10重量%の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、約2〜約10重量%の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、および約85〜約96重量%のビニルモノマーを含んでよい。
1以上の架橋剤を接着剤組成物中に用いることができる。架橋剤の例としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、およびトリメチロールプロパントリアクリレートが挙げられる。一般に、架橋剤の量は、接着剤組成物の総重量に対して約5重量%未満である。
均質性を改良するために、少量の非反応性希釈剤を接着剤組成物に添加してもよい。混合物の重合を妨げない、好適な希釈剤の例としては、酢酸エチル、シクロヘキサン、ヘキサン、トルエン、酢酸ブチルおよびオクタメチルシクロテトラシロキサンが挙げられる。用いる場合、希釈剤は、多官能性ビニルシロキサン、ビニルモノマー、マクロマーおよび光開始剤の総量に基づいて、約1〜約20重量%含んでもよい。用いられる特定の希釈剤および量は、広範な重合後の乾燥工程の必要なく均質性をもたらすべきである。
接着剤組成物をコーティングするために、例えばロールコーティング、ナイフコーティング、カーテンコーティング、または押出しのような、あらゆる従来のコーティング方法を用いることができる。接着剤組成物は、通常、第一基材と剥離ライナの間でコーティングされ、コーティング過程中またはその後硬化する。得られた接着層は、約5μm(0.2mil)〜約508μm(20mil)であってよい。
接着層は、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着層を含む。例えば、米国特許第4,181,752号に記載されているような、蛍光ブラックライト電球を用いることにより、硬化に紫外線を用いることができ、これらの電球は、300〜400ナノメートル波長域において、平方センチメートルあたり7ミリワット以下の照射率を提供するため、低強度と見なされる。好適な光開始剤としては、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノンおよびその誘導体類、アセトフェノン誘導体類、カンフルキノン(camphorquinone)およびこれらの混合物が挙げられる。重合はまた、熱反応開始剤の存在下で熱放射を用いて行われてもよい。好適な熱反応開始剤類としては、ペルオキシド類、例えば、ラウロイルペルオキシド、アゾ化合物類、例えば、アゾ−ビス−イソブチロニトリル、過硫酸塩、例えば、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸カリウムが挙げられる。一般に、光開始剤類および熱反応開始剤は、接着層の総重量に対して約5重量%以下で含まれる。
その上に接着層を有する第一基材を含む接着物品であって、該接着層が多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含み、該第一基材が高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミックまたはこれらの組み合わせを含む、接着物品が、本明細書で開示されている。第一基材は、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)またはこれらの組み合わせを含んでもよい。接着物品は、第一基材の反対側で接着層に隣接する剥離ライナをさらに含んでもよい。接着層は、アレイまたはパターンを形成する微細構造表面を有してもよく、この場合該接着層は実質的に連続であり、該剥離ライナは微細構造剥離ライナである。
高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第一基材;第一基材に隣接し、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含む接着層;並びに、第一基材の反対側で接着層に隣接し、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第二基材を備える、積層物品が、本明細書で開示されている。第一および/または第二基材は、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)またはこれらの組み合わせを備えてもよい。
第一および/または第二基材は、光学フィルム、つまり、それを通過する光を処理するフィルムであってよい。光学フィルムの例としては、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、またはこれらの組み合わせが挙げられる。有用な光学フィルムのより詳細は説明は、米国特許出願第10/914555号を参照のこと。この開示は、参照として本明細書に組み込まれる。
第一および/または第二基材は、透明または不透明であってよく、特定の用途、機能、使用等に依って透明度が変化してもよい。例えば、第一および/または第二基材は、40%以上、70%以上、90%以上または95%以上の可視光線透過率を有してもよい。光学基材はまた、例えば15%以下、5%以下、または1%以下のような、いかなる曇り価(haze value)を有してもよい。
第一および/または第二基材は、酢酸酪酸セルロース、酢酸セルロースプロピオネート、セルローストリアセテート、ポリ(メタ)アクリレート、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、シンジオタクチックポリスチレン、環状オレフィンコポリマー類、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、およびナフタレンジカルボン酸に基づくコポリマーまたは混合物のような、1以上のポリマー類を含む高分子フィルムを含んでもよい。
剥離ライナは、当業者に公知のいかなる剥離ライナまたは転写ライナであってもよく、該ライナは、接着層と緊密に接触して定置されることができ、その後接着層を損傷させることなく除去される。剥離ライナの例としては、3M社(3M Company)、ロパレックス社(Loparex)、P.Sサブストレート社(P.S Substrates, Inc.)、シェラーテクニカルペーパーズ社(Schoeller Technical Papers, Inc.)、アシドマンインコート社(AssiDoman Inncoat GMBH)、およびP.W.A.クンスタッフ社(P.W.A. Kunstoff GMBH)から入手できる物質が挙げられる。剥離ライナは、剥離コーティングされたポリマーコーティング紙、剥離コーティングされたポリエチレンコーティングポリエチレンテレフタレートフィルム、または剥離コーティングされたキャストポリオレフィンフィルムであってよい。
剥離ライナは、少なくとも1つの平滑表面を有する平面、または、少なくとも1つの微細構造表面を有する微細構造体(microstructured)であってよく、これらの表面は、平滑表面または微細構造表面が接着層に隣接するように配置される。
ある実施形態では、接着物品は、接着剤組成物が2つの剥離ライナ間に配置された、接着転写テープであってもよい。
微細構造表面は、少なくとも2つの、1.4mm(55mils)未満の水平寸法(つまり、フィルムの平面における寸法)を有する微細構造を含み、該表面は、例えば、本明細書に参照として組み込まれる、米国特許第6,197,397号および同第6,123,890号に記載されているように製造される。微細構造表面は、例えば、隆起部、柱、ピラミッド、半球および円錐を包含する一連の形状を含んでもよく、および/または平坦部、尖端部、切頭部、若しくは円形部を有する突出部または凹部であってもよく、これらはいずれも、表面の平面に対して、曲がっていてもまたは垂直であってもよい。微細構造表面は、パターンを有してもよく、ランダムであってもよく、またはこれらの組合せであってもよい。微細構造表面は、露出面から接着剤組成物層に、実質的に連続な開口経路または溝を付与することができる。微細構造表面は、米国特許第5,296,277号、同第5,362,516号、および同第5,141,790号に記載されているように、非接着性であってもよい。
本明細書に開示されている光学物品の特性は、特定の用途に依ってもよい。有用な光学物品の曇り価は、15%以下、10%以下、5%以下、3%以下、または1%以下、または0〜1%であってよい。有用な光学物品の可視光線透過率は、40%以上、50%以上、または70%以上、80%以上、90%以上、または95%以上の範囲であってよい。
上述の任意の積層物品を備える光学デバイスが、本明細書で開示されている。光学デバイスの例としては、携帯電話、携帯情報端末、およびコンピューターゲームのような携帯機器;ラップトップコンピューター、コンピュータ用モニター、テレビ等のようなより大きなサイズの機器、または他の任意の光管理機器が挙げられる。
接着剤組成物の調製
アクリル酸イソオクチル(IOA)、5kMAUSおよび10kMACを含む様々な接着剤組成物を、表1に記載のように調製した。5kMAUSおよび10kMACは、国際公開特許第94/20583号に記載されているように調製した。
Figure 0005175192
引きはがし粘着力の評価
ノッチバー上の規定の間隙を用いて、剥離ライナと0.13mm(5mil)の618型ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(ICI社製)の間に、0.05mm(2mil)の厚さで各接着剤組成物をコーティングすることにより、表1に記載された接着剤組成物を含む接着物品を調製した。2つの異なる剥離ライナを用いた。一方は、シリコーン剥離層を有する0.05mm(2mil)PETの平面剥離ライナであった。他方は、接着剤表面に連続した四角錐を形成する、交差隆起部(intersecting ridges)を有する微細構造剥離ライナであった。寸法は200μmベース、側壁角は8°であった。次いで、10分間、総線量約1000mJ/cmの紫外線ブラックライトを用いて、PET剥離ライナ全体にわたって、接着物品を硬化した。
各接着物品について、ストリップ(2.5cm×20cm)を切断し、ライナを除去して、後に1.7kg(4.5lb.)ゴムローラを用いて積層される接着層を、イソプロパノールおよびキムワイプ(Kimwipes)(登録商標)(キンバリークラーク(Kimberly Clark))で洗浄された窓ガラスに露出した。1〜2.5cmのタブをガラスの端部を超えて引き伸ばした。ローラーを一方の端部に配置し、さらに圧することなく約3秒間ゆっくりと下ろし、そして戻した。100%の湿潤が得られていることを保証するために、積層体を視覚的に検査した(肉眼では気泡を全く見ることができない)。
各積層体について、898型ガラス繊維で強化された荷造テープ(2.5cm×30cm)の一片を、ガラスの向こうに引き伸ばされ、試験治具のかみ合い部まで延伸するように、接着剤から接着剤へと折り返された、PET層の自由端に適用した。90°取り付け具を備えたSP2000引きはがし試験機(peel tester)(IMASS社製)を用いて、229cm/分(90インチ/分)、2秒遅延、および2秒データ取得の条件で、90°引きはがし粘着力を試験した。各積層体について3回試験を行った。その平均値を表2に報告する。次いで、互いの接触を妨げるために、間にスペーサを有する単一層で、平らに保管することにより、微細構造シリコーンコーティング剥離ライナを有する積層体を養生した。7日後、90°引きはがし粘着力を測定した。その結果を表2に報告する。
Figure 0005175192
表2のデータは、本発明の接着剤組成物が、室温で1週間保管した後でさえも容易に取り外し可能であることを示している。
湿潤速度(Wet-Out Speed)の評価
上述のように、接着物品を調製した。各試料について、2枚刃カッターを用いて、ライナ側から2.5cm×20cmのストリップを切断した。ライナを除去し、ストリップをベンチ上の接着剤側に定置した。ストリップの一端を、ベンチの縁部を過ぎて約2.5cm引き伸ばした。約2mmの厚さのスペーサーを、ストリップと平行に定置し、スペーサー上のストリップに定置されているガラスプレートを洗浄した。スキージを用いて、ストリップとガラスの間とベンチの縁部への接触を開始した。通常、接着剤は、ストリップの長さに対して垂直な、強化された接触線を越えて濡れてはいなかった。一端に取り付けられたストリップを有するガラスを、速やかにひっくり返し、ストップウォッチを起動、または1秒単位で時間を記録した。この方法は、ガラスを上にして直接定置したストリップのいずれの「スラップダウン(slap down)」効果をも評価する。湿潤線は、即座に、湿潤前部の開始位置を示すストリップの縁部に近接したガラス上に跡をつけた。最も速い湿潤接着剤は、逆さまになっている間に進行を開始することができ、速やかに回転させおよび印をつけなくてはならなかった。湿潤前部は、ストリップを下方向に進行するのが観察され、その位置に印をつけ、時間を記録した。湿潤前部は、信頼できる結果を得るために、約5cm以上移動させるべきであるが、ストリップの末端部には移動させない。印の間の距離を測定し、時間で割って、湿潤速度(cm/分)を得た。結果を表3に示す。
Figure 0005175192
表3のデータは、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーが使用された場合、湿潤速度が増大することを示している。
本発明の様々な修正および変更が、本発明の範囲および精神から逸脱せずに実施できることは、当業者には明らかであろう。
以下に、本願発明に関連する発明の実施の形態を列挙する。
実施形態1
多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーおよびビニルモノマーを含む、接着剤組成物。
実施形態2
前記多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーが、次式によって表わされる、実施形態1に記載の接着剤組成物。
Figure 0005175192
(式中、
Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
Yは、独立して、二価結合基であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、およびビニル基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、およびビニル基から成る群から選択され、
mは、0または1であり、並びに
nは、約15〜約1000の整数である。)
実施形態3
実施形態2に記載の接着剤組成物であって、式中
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Yが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが
Figure 0005175192
であり、
、R 、R 、及びR が−CH であり、
mが1であり、並びに
nが約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYがメタクリレートを形成する、接着剤組成物。
実施形態4
実施形態2に記載の接着剤組成物であって、式中
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Yが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが
Figure 0005175192
であり、
、R 、R 、及びR が、−CH であり、
mが1であり、並びに
nが、約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYがアクリルアミドを形成する、接着剤組成物。
実施形態5
実施形態2に記載の接着剤組成物であって、式中
Xが、
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが、
Figure 0005175192
であり、
、R 、R 、およびR が、−CH であり、
mが0であり、並びに
nが約15〜約1000の整数である、接着剤組成物。
実施形態6
実施形態2に記載の接着剤組成物であって、式中
Xが、独立して
Figure 0005175192
または
Figure 0005175192
であり、
Yが、独立して
Figure 0005175192
または
Figure 0005175192
であり、
Dが水素であり、
Rが
Figure 0005175192
であり、
、R 、R 、及びR が−CH であり、
mが0または1であり、
nが、約15〜約1000の整数であり、並びに
XとYが(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドのどちらか一方を形成する、接着剤組成物。
実施形態7
前記多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーが、約45重量%以下の量で存在する、実施形態1に記載の接着剤組成物。
実施形態8
前記多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーが、2〜約35重量%の量で存在する、実施形態7に記載の接着剤組成物。
実施形態9
前記多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーが、4〜約20重量%の量で存在する、実施形態8に記載の接着剤組成物。
実施形態10
前記1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーが次式を有する、実施形態1に記載の接着剤組成物。
Figure 0005175192
(式中、
qは、0または1であり、
sは、1、2または3であり、
rは、約15〜約1000の整数であり、
R7は、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ヒドロキシル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択される一価基であり、
Xは独立して、
Figure 0005175192
または
Figure 0005175192
であり、
Yは独立して、
Figure 0005175192
または
Figure 0005175192
であり、
Dは、独立して、水素、約1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
Rは、二価炭化水素基であり、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、並びに
mは0または1であり、
ただし、qが0の場合、Yは、XとYが(メタ)アクリレートを形成するような
Figure 0005175192
である。)
実施形態11
rが約120〜約150である、実施形態10に記載の接着剤組成物。
実施形態12
rが約130〜約135である、実施形態10に記載の接着剤組成物。
実施形態13
前記1官能性不飽和シロキサンマクロマーが、約45重量%以下の量で存在する、実施形態1に記載の接着剤組成物。
実施形態14
前記1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーが、2重量%〜約35重量%の量で存在する、実施形態13に記載の接着剤組成物。
実施形態15
前記1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーが、4重量%〜約20重量%の量で存在する、実施形態14に記載の接着剤組成物。
実施形態16
前記ビニルモノマーが、単一モノマーまたは1を超えるモノマーの混合物を含む、実施形態1に記載の接着剤組成物。
実施形態17
前記ビニルモノマーがソフトモノマーとハードモノマーの混合物を含む接着剤組成物であって、
該ソフトモノマーが、ホモ重合した場合、約0℃未満のTgを有するモノマーであり、かつ
該ハードモノマーが、ホモ重合した場合、約0℃を超えるTgを有するモノマーである、実施形態16に記載の接着剤組成物。
実施形態18
前記ソフトモノマーが、約5〜約21個の炭素原子を含むアクリル酸のエステル、約8〜約22個の炭素原子を含むメタクリル酸のエステル、又はこれらの組み合わせである、実施形態17に記載の接着剤組成物。
実施形態19
前記ソフトモノマーが、アクリル酸イソオクチル、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレート、s−ブチルアクリレート、アクリル酸イソノニル、アクリル酸イソデシル又はこれらの混合物である、実施形態18に記載の接着剤組成物。
実施形態20
前記ハードモノマーが、(メタ)アクリル酸、分岐(メタ)アクリレート、約5〜約7個の炭素原子を有する(メタ)アクリレート、カルボン酸のビニルエステル、スチレン誘導体、(メタ)アクリルアミド誘導体、アクリロニトリル誘導体、またはこれらの組み合わせである、実施形態17に記載の接着剤組成物。
実施形態21
前記ハードモノマーが、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、イソプロペニルアセテート、スチレン、ビニルトルエン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、塩化ビニリデン、またはこれらの組み合わせである、実施形態20に記載の接着剤組成物。
実施形態22
前記ビニルモノマーが、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、またはこれらの組み合わせを含む、実施形態1に記載の接着剤組成物。
実施形態23
約2〜約10重量%の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、約2〜約10重量%の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、および約85〜約96重量%のビニルモノマーを含む、実施形態1に記載の接着剤組成物。
実施形態24
その上に接着層を有する第一基材を備えた接着物品であって、
該接着層が、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、及びビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含み、並びに
該第一基材が、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む、接着物品。
実施形態25
前記第一基材が、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)、またはこれらの組み合わせを備える、実施形態24に記載の接着物品。
実施形態26
第一基材の反対側で接着層に隣接した剥離ライナをさらに備える、実施形態24に記載の接着物品。
実施形態27
高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第一基材、
第一基材に隣接し、多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマー、およびビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含む接着層、並びに
第一基材の反対側で接着層に隣接し、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第二基材、を含む積層物品。
実施形態28
第一および/または第二基材が、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)、またはこれらの組み合わせを含む、実施形態27に記載の積層物品。
実施形態29
実施形態28に記載の積層物品を備える光学デバイス。

Claims (9)

  1. 2〜10重量%の量の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、2〜10重量%の量の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーおよび85〜96重量%の量の一種以上のビニルモノマーを含む、接着剤組成物。
  2. 前記多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマーが、次式によって表わされる、請求項1に記載の接着剤組成物。
    Figure 0005175192
    (式中、
    Xは、独立して、ビニル官能基を有する一価基であり、
    Yは、独立して、二価結合基であり、
    Dは、独立して、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
    Rは、二価炭化水素基であり、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、および置換アリール基から成る群から選択され、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、およびビニル基から成る群から選択され、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基、およびビニル基から成る群から選択され、
    mは、0または1であり、並びに
    nは、15〜1000の整数である。)
  3. 前記1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーが次式を有する、請求項1に記載の接着剤組成物。
    Figure 0005175192
    (式中、
    qは、0または1であり、
    sは、1、2または3であり、
    rは、15〜1000の整数であり、
    R7は、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、ヒドロキシル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択される一価基であり、
    Xは独立して、
    Figure 0005175192
    または
    Figure 0005175192
    であり、
    Yは独立して、
    Figure 0005175192
    または
    Figure 0005175192
    であり、
    Dは、独立して、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
    Rは、二価炭化水素基であり、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基および置換アリール基から成る群から選択され、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、
    は、独立して、アルキル基、置換アルキル基、アリール基、置換アリール基およびビニル基から成る群から選択され、並びに
    mは0または1であり、
    ただし、qが0の場合、Yは、XとYが(メタ)アクリレートを形成するような
    Figure 0005175192
    である。)
  4. その上に接着層を有する第一基材を備えた接着物品であって、
    該接着層が、2〜10重量%の量の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、2〜10重量%の量の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーおよび85〜96重量%の量の一種以上のビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含み、並びに
    該第一基材が、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む、接着物品。
  5. 前記第一基材が、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)、またはこれらの組み合わせを備える、請求項に記載の接着物品。
  6. 第一基材の反対側で接着層に隣接した剥離ライナをさらに備える、請求項に記載の接着物品。
  7. 高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第一基材、
    第一基材上に配置されていて、2〜10重量%の量の多官能性エチレン性不飽和シロキサンポリマー、2〜10重量%の量の1官能性エチレン性不飽和シロキサンマクロマーおよび85〜96重量%の量の一種以上のビニルモノマーの、硬化した接着剤組成物を含む接着層、並びに
    第一基材とは反対側で接着層に隣接し、高分子フィルム、紙、金属フィルム、ガラス、セラミック、またはこれらの組み合わせを含む第二基材、を含む積層物品。
  8. 第一および/または第二基材が、偏光フィルム、プリズムフィルム、光導体、拡散フィルム、輝度強化フィルム、液晶ディスプレイ、グレア制御フィルム、透明表面保護フィルム、プライバシー保護フィルム(privacy film)、またはこれらの組み合わせを含む、請求項に記載の積層物品。
  9. 請求項に記載の積層物品を備える光学デバイス。
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