JP5174510B2 - 歯間ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、歯間に残留する食物等を清掃及び除去する歯間ブラシに関し、特に、金属製ワイヤによる金属不快感を軽減した歯間ブラシに関するものである。
従来、先端部側に剛性の低いフィラメントからなる第1のフィラメント群と、基端部側に剛性の高いフィラメントからなる第2のフィラメント群と、を有するブラシ部を備える歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ブラシ部の先端部から基端部(根元)に向けて、ブラシ材(フィラメント)の太さが段階的に太くなるように植毛された歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、ワイヤ軸に沿ってフィラメントを植毛したブラシを備える歯間ブラシであって、その植毛部の2つ以上の領域のうち、先端側の領域に植毛されるフィラメントに基端側の領域に植毛されるフィラメントよりも柔毛のものを用いてなる歯間ブラシが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許平10−117846号公報 特許第3718264号明細書 特許第3704749号明細書
ところで、一般的に、I字型やL字型といわれている歯間ブラシは、通常、ブラシ部が歯間に対して垂直に挿入されるように清掃される。この場合、一般的に、ブラシ部の先端部側のフィラメントが柔らかかったり、本数が少ない方が、その挿入抵抗が低く抑えられるため、ブラシ部を歯間に対してより挿入し易くなる。したがって、上記従来の歯間ブラシにおいて、ブラシ部の先端部側のフィラメントは、その基端部側のフィラメントと比較して柔らかく設定されたり、植毛数を少なくしている。
一方で、I字型などで奥歯を清掃する場合や実用新案第3049028号などに記載の歯間ブラシを使用して臼歯部の歯間を清掃する場合、歯間ブラシのワイヤブラシ部が歯間に対して斜めに挿入されることになる。この場合、垂直に挿入される場合と比較して、ワイヤブラシ部と歯面とがより強く接触する傾向にある。したがって、歯間ブラシのブラシ部が歯間に対して斜めに挿入される場合には、フィラメントの先端部側を柔らかく設定したり、植毛数を少なくすると、歯間が金属製ワイヤから受ける金属不快感がかえって強調される虞がある。
本発明は、上記従来の有する問題点に鑑みてなされたものであり、歯間ブラシが歯間に対して斜めに挿入される際の、金属不快感を軽減した歯間ブラシを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、直線状に延びる前方把持部と、前方把持部の一端に一体で形成された後方把持部と、を有する把持部と、後方把持部の他端からその中心線上に延びるワイヤ部と、ワイヤ部の中心線に沿って植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部と、を有するワイヤブラシ部と、を備える歯間ブラシであって、ワイヤブラシ部は、その先端部から基端部側へ延びる先端側フィラメント群と、先端側フィラメント群に連続して基端部側へ延びる基端側フィラメント群と、を有しており、ワイヤ部に植毛されたフィラメントの密度は、基端側フィラメント群よりも先端側フィラメント群の方が高くなるように構成されている、ことを特徴とする歯間ブラシである。これにより、歯間ブラシが歯間に対して斜めに挿入される際の、金属不快感を軽減することができる。
この一態様において、フィラメントの硬さは、基端側フィラメント群よりも先端側フィラメント群の方が硬くなるように構成されているのが好ましい。
この一態様において、先端側フィラメント群は、先端部から基端部側へ、距離0〜4mmの範囲に延在しており、先端側フィラメント群には、その径が2.5〜3.5milsの範囲内となるフィラメントが150本以上、植毛されているのが好ましい。これにより、歯間ブラシが歯間に対して斜めに挿入される際の、金属不快感をより軽減することができる。
この一態様において、前方把持部の中心線と後方把持部の中心線とが成す角度は、120〜175度の範囲内であることが好ましい。このような歯間ブラシは、通常、歯間ブラシのワイヤブラシ部を、例えば、臼歯の歯間に対して斜めに挿入して使用することを想定しており、本発明の効果をより発揮することができる。
本発明によれば、歯間ブラシが歯間に対して斜めに挿入される際の、金属不快感を軽減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。図1(a)は、本発明の第1及び第2の実施形態に係る歯間ブラシの概略を示す図であり、当該歯間ブラシを側方から見た図である。図1(b)は、図1に示す歯間ブラシを垂直下方向へ見た平面図である。
第1の実施形態に係る歯間ブラシ10は、ユーザが把持することができ、略く字状に屈曲する把持部1と、把持部1の一端に取り付けられたワイヤブラシ部2と、を備えている。
把持部1は、ポリアミド(ナイロン)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、又はこれらの組合せの合成樹脂製であり、適度な剛性及び弾性を有しており、例えば、株式会社プライムポリマー、三井化学株式会社、三菱樹脂株式会社などから所望の性質を有するものを商業的に入手することができる。また、把持部1の長さは、図1(b)に示す中心線X2に平行な方向で、例えば、略25〜100mmである。
把持部1は、略直線状に延びる前方把持部1aと、この前方把持部1aの一端に一体的に形成された後方把持部1bと、から構成されている。さらに、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1が、120〜175度の範囲内となるように、把持部1が形成されている。これにより、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が、例えば、口内奥側の臼歯部(小臼歯、大臼歯)の歯間に対しては斜めに挿入されることになり、本発明の効果をより発揮しやすくなる。
また、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1が、135〜165度の範囲内となるように、把持部1が形成されるのが好ましい。これにより、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2は、口内奥側の臼歯部(小臼歯、大臼歯)の歯間に対してはより斜めに挿入されることになり、本発明の効果をより発揮しやすくなる。
ここで、本明細書中において「中心線」X1、X2とは、図1(a)のように、歯間ブラシ10を側方から見たときに物体の中心を通る線のことをいう。
なお、前方把持部1aの断面形状は略円形状(楕円形状等)となっており、後方把持部1bの断面形状は略矩形状(図1(c))となっている。また、後方把持部1bの断面積は、前方把持部1aの断面積より小さくなっており、例えば、前方把持部1a側から後方把持部1b側へ行くに従って次第に細くなるように、略テーパー状に形成されている。ここで、前方把持部1aの断面積は15〜40mmの略円形であり、後方把持部1bの断面積は3〜20mmの略矩形状である。
後方把持部1bの断面において、図1(c)に示す如く、縦辺a(押圧力の方向と一致する辺であり、垂直方向の辺)は、その横辺b(水平方向の辺)よりも長くなるよう(例えば、縦辺aと横辺bとの比が、1<縦辺a/横辺b<1.6)に設定されている。
これにより、ワイヤブラシ部2が歯間に挿入される際に、及び挿入された後の歯間清掃の際に、ワイヤブラシ部2に対して垂直方向の押圧力が作用することがある。この場合でも、後方把持部1bには、荷重が掛かる方向に対して十分な剛性(曲り強度)が確保される。したがって、把持部1に生じ得る不要な湾曲を効果的に抑制できるため、歯間ブラシ10の操作性が良好となる。
ワイヤブラシ部2は、後方把持部1bの他端からその中心線X2上に延びるワイヤ部2aと、ワイヤ部2aの中心線X3(すなわち、中心線X2上に中心線X3が位置している)に沿って、ワイヤ部2aに植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部2bと、から構成されている。
ワイヤブラシ部2のブラシ部2bは、口内の各歯間(隣り合う歯と歯との間に形成される空間)に挿入され、上下方向又は前後方向に移動される。このとき、ブラシ部2bのフィラメントの先端部が、歯面を擦すって、例えば、各歯間に残留する食べ滓等が除去される。
ワイヤ部2aは、その一端が後方把持部1bの先端に埋設されている。ワイヤ部2aへのフィラメントの植毛は、周知の方法で行うことができ、特に限定されないが、例えば、1本のワイヤを2つ折りにして、折り返したワイヤ間に合成繊維または天然繊維の複数のフィラメントを、ワイヤに直交する方向に向けて挟持させ、ワイヤを所定のピッチで捻り加工することによって行うことができる。
ワイヤ部2aの1本のワイヤの太さ(径)は、例えば、0.2〜0.4mm程度となっている。また、ワイヤ部2aは、例えば、延性があり、耐食性に富み、強度も高い素材として周知である、鉄、クロム、マンガン、ニッケル、窒素等を含むステンレス鋼から構成されている。また、ワイヤは、例えば、日本精線株式会社などから所望の性質を有するものを商業的に入手することができる。
ブラシ部2bは、例えば、ワイヤ部2aの2本のワイヤ間に挟み込まれた合成繊維または天然繊維の束からなるフィラメントの毛先を所定の形状、例えば、略円錐形又は略円柱形に切り揃えてブラシをなしている。
例えば、ブラシ部2bのフィラメントは、特に限定されないが、そのブラシカット幅(カットされた先端部分の幅)が、2.5mm程度となっている。また、ブラシ部2bのフィラメントは、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなり、各フィラメントの径は、2.0〜3.5mils程度となっている。
歯間ブラシ10は、フィラメント径、フィラメントの本数、フィラメントの束の毛切り形状や大きさによって特徴づけられ、全日本ブラシ工業協同組合「歯間ブラシ通過径サイズ自主規格」により、サイズ1〜6に分類され、例えば、SSS、SS、S、M、Lなどの記号で示される。
ワイヤブラシ部2は先端部分がカットされており、このカットされた先端部分のブラシカット幅dは、例えば、2.0〜3.0mmの範囲内となっている(図2)。
ワイヤブラシ部2は、先端部2eから基端部側(把持部1側)へ延びる先端側フィラメント群2cと、この先端側フィラメント群2cに連続して基端部側(把持部1側)へ延びる基端側フィラメント群2dと、を有している。また、先端側フィラメント群2cは、先端部2eから基端部側へ少なくとも距離0〜4mmの範囲(先端側植毛幅)に延在している。
ワイヤ部2aに植毛されるフィラメントの密度は、ワイヤブラシ部2の基端側フィラメント群2dよりも先端側フィラメント群2cの方が高くなるように構成されている。ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cには、先端部2eから基端部側へ少なくとも距離0〜4mmの範囲に150本以上のフィラメントが植毛されている。先端側フィラメント群2cのフィラメント本数は、特に限定されないが、ワイヤによってフィラメントを固定しやすい点、また歯間へ挿入しやすい点から300本以下が好ましい。一方、基端側フィラメント群2dには、先端側フィラメント群2cよりも密度が低い、例えば、6〜8mmの範囲に50〜140本のフィラメントが植毛されている。
ワイヤ部2aに植毛される各フィラメントの硬さは、ワイヤブラシ部2の基端側フィラメント群2dよりも先端側フィラメント群2cの方が硬くなるように構成されている。一般に、フィラメントの径が大きくなると、それだけ、フィラメントが硬くなり、フィラメントの反発力も増す。例えば、先端側フィラメント群2cの各フィラメントの径は、特に限定されないが、ポリアミド(ナイロン)を使用した場合、2.5〜3.5milsの範囲内となっている。一方、基端側フィラメント群2dのフィラメントの径は、先端側フィラメント群2cのフィラメントの径よりも小さく、1.5〜2.2milsとすることが好ましい。
ところで、従来の歯間ブラシにおいて、ブラシ部の先端側フィラメント群のフィラメントは、その基端側フィラメント群のフィラメントと比較して、柔らかく設定されたり、植毛数が少なくされている。また、ワイヤブラシ部が歯間に対して斜めに挿入される場合は、垂直に挿入される場合と比較して、ワイヤブラシ部と歯面とがより強く接触する傾向にある。このため、ワイヤブラシ部が歯間に対して斜めに挿入される場合において、上述の如く、先端側フィラメント群のフィラメントが柔らかく設定されたり、植毛数が少なくされると、金属製ワイヤから受ける金属不快感が、逆に強調される虞がある。
本発明者は、種々検討を重ねた結果、歯間ブラシ10において、ワイヤ部に植毛されたフィラメントの密度を基端側フィラメント群よりも前記先端側フィラメント群の方が高くなるように構成することで、上記金属不快感を著しく軽減できることを見出した。
すなわち、第1の実施形態に係る歯間ブラシ10において、ワイヤ部2aに植毛されたフィラメントの密度は、基端側フィラメント群2dよりも先端側フィラメント群2cの方が高くなるように構成されている。そして、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cには、先端部2eから基端部側へ少なくとも距離0〜4mmの範囲に150〜300本のフィラメントが植毛されており、例えば、6〜8mmの範囲に50〜140本のフィラメントが植毛されている基端側フィラメント群2dよりも密度が高くなるように設定されている。また、フィラメントの硬さは、基端側フィラメント群2dよりも先端側フィラメント群2cの方が硬くなるように構成されている。具体的には、先端側フィラメント群2cのフィラメントの径は、2.5〜3.5milsの範囲内となっており、硬めの設定となっている。これにより、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cのフィラメントは、適度な硬さ(適度な反発力)を有するように設定される。したがって、上述の如く、ワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入される場合においても、ワイヤ部2aの金属不快感が強調されることがない。すなわち、ワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入される際に、ワイヤ部2aから受ける金属不快感を効果的に軽減することができる。
本発明において、この金属不快感には、上記ワイヤブラシ部2の金属製ワイヤ部2aが歯間に接触したときに感じられるゴリゴリした不快感、及び金属製ワイヤ部2aが歯間に接触したときに生じるガルバーニ電流による不快感が含まれ、これらの不快感が同時に軽減される。
次に、第1の実施形態に係る、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cにおけるフィラメントの径が、2.5〜3.5milsの範囲内となっており、かつ、先端側フィラメント群2cに150〜300本のフィラメントが植毛されている、歯間ブラシ10の評価試験について説明する。
(評価試験)
表1は、第1の実施形態に係る歯間ブラシ10における評価試験の結果の一例を示している。
ここで、本評価試験において使用された歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2のフィラメントは全てナイロンであり、前方把持部1aの中心線X1と後方把持部1bの中心線X2との成す角度θ1は160度に設定し、基端側フィラメント群2dにはナイロンを120本植毛し、フィラメント径およびブラシカット幅は先端側フィラメント群2cと同じに設定した。
(金属不快感の評価方法)
歯間ブラシを1週間に1回以上で、かつ継続して1年以上使用しているユーザ15人を被験者として、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が臼歯の歯間に対して斜めに挿入されたときに感じられる金属不快感に対して評価した。
被験者には、それぞれの歯間ブラシ10を使用してもらい、臼歯間に斜めに挿入、連続清掃した時の金属不快感について、0点(金属不快感が大いにある)〜5点(金属不快感がない)のスケール(スケールは0.25点刻みであり、1.25点が「ややある」、2.5点が「どちらでもない」、3.75点が「あまりない」とした)においてどこに該当するかを評価してもらった。得られた評価点を平均し、小数点第二位を四捨五入し、平均評価値とした。
Figure 0005174510
表1の結果が示すように、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cにおけるフィラメントの径が2.5milsの範囲内となり、かつ、先端側フィラメント群2cに150〜300本のフィラメントが植毛されている場合において、各試験回における平均評価点は、3.6〜4.67の範囲となり、概ね良好な評価となる。すなわち、歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2が歯間に対して斜めに挿入されたときの、金属不快感を良好に軽減できることが分かる。
なお、フィラメントの径が3.0mils及び3.5milsとなる歯間ブラシ10ならびに先端側植毛幅を2mm(フィラメントの密度は表1中の試験例1〜10と同一)とした歯間ブラシ10についても、上記同様の評価試験が行われており、表1に示す評価試験の結果と同様の評価傾向が見られた。
一方、表2は、第1の実施形態に係る歯間ブラシ10の比較試験例(従来例)における、歯間ブラシの評価試験の結果を示している。
Figure 0005174510
表2の結果が示すように、比較試験例に係る歯間ブラシの平均評価点は2.2〜3.07と、低い評価であった。
すなわち、第1の実施形態に係る歯間ブラシ10のワイヤブラシ部2は、歯間に対して斜めに挿入される際の、その金属不快感がより良好に軽減されることが、表2に示す比較試験例の評価試験の結果と比較するとより明確となる。
なお、表1に示す評価試験の結果によれば、先端側フィラメント群2cに植毛されるフィラメントの本数(先端側植毛幅/本数)は、4mm/180〜300本となるように、ワイヤブラシ部2は構成されるのがより好ましい。ワイヤブラシ部2の(先端側植毛幅/本数)が、4mm/180〜300本となる場合に、平均評価点は4.13以上(4.13〜4.67の範囲)となり、金属不快感がない(評価点5)寄りの、より良好な評価となる。
したがって、(先端側植毛幅/本数)が4mm/180〜300本となるように構成されたワイヤブラシ部2は、(先端側植毛幅/本数)が4mm/150本となるように構成されたワイヤブラシ部2と比較して、より評価点が良好となり、金属不快感をより良好に軽減することができる。
なお、本発明を、例示の実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、各要素を均等物と交換してもよいということは当業者には理解されよう。更に、本発明の要旨から逸脱することなく、多くの変更を行って、特定の状況又は材料を本発明の教示に対し適合させることができる。従って、本発明を、実施する上で考えられる最良の態様として開示した特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明は、特許請求の範囲の範疇における全ての実施形態を含むものとする。
例えば、上記第1及び第2の実施形態において、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cには、150〜300本のフィラメントが略均一に植毛されているが、先端部から基端部側へ徐々に又は段階的に、フィラメントの密度が高くなるように植毛されていてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態において、ワイヤブラシ部2の先端側フィラメント群2cには、同一径のフィラメントが植毛されているが、先端側フィラメント群2cに植毛されるフィラメントの径は、2.5〜3.5milsの範囲内となり、かつ先端部から基端部側へ徐々に又は段階的に、大きくなるように構成されていてもよい。
さらに、上記実施形態において、ワイヤ部2aに植毛されるフィラメントの硬さは、その径を大きくすることにより調整されているが、フィラメントの構成材料(ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET、PBT等)を変更することにより調整されてもよい。例えば、先端側フィラメント群のフィラメントがポリアミドから形成され、基端側フィラメント群のフィラメントがポリエチレンから形成される構成であってもよい。
(a)本発明の第1の実施形態に係る歯間ブラシの概略を示す図であり、歯間ブラシを側方から見た図である。
(b)図1に示す歯間ブラシを垂直下方向へ見た平面図である。
(c)図1に示す歯間ブラシの把持部の後方把持部を、直線A−A’で切断した際の断面図である。
歯間ブラシのワイヤブラシ部における先端側フィラメント群及び基端側フィラメント群を示す図である。
符号の説明
1 把持部
1a 前方把持部
1b 後方把持部
1c 接続部
2 ワイヤブラシ部
2a ワイヤ部
2b ブラシ部
2c 先端側フィラメント群
2d 基端側フィラメント群
2e 先端部
10 歯間ブラシ

Claims (4)

  1. 直線状に延びる前方把持部と、該前方把持部の一端に一体で形成された後方把持部と、を有する把持部と、
    前記後方把持部の他端からその中心線上に延びるワイヤ部と、該ワイヤ部の中心線に沿って植毛された複数のフィラメントからなるブラシ部と、を有するワイヤブラシ部と、
    を備える歯間ブラシであって、
    前記ワイヤブラシ部は、その先端部から基端部側へ延びる先端側フィラメント群と、該先端側フィラメント群に連続して基端部側へ延びる基端側フィラメント群と、を有しており、
    前記ワイヤ部に植毛された前記フィラメントの密度は、前記基端側フィラメント群よりも前記先端側フィラメント群の方が高くなるように構成されている、ことを特徴とする歯間ブラシ。
  2. 請求項1記載の歯間ブラシであって、
    前記フィラメントの硬さは、前記基端側フィラメント群よりも前記先端側フィラメント群の方が硬くなるように構成されている、ことを特徴とする歯間ブラシ。
  3. 請求項1または2記載の歯間ブラシであって、
    前記先端側フィラメント群は、前記先端部から基端部側へ、距離0〜4mmの範囲に延在しており、
    前記先端側フィラメント群には、その径が2.5〜3.5milsの範囲内となる前記フィラメントが150本以上、植毛されている、ことを特徴とする歯間ブラシ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の歯間ブラシであって、
    前記前方把持部の中心線と前記後方把持部の中心線とが成す角度は、120〜175度の範囲内である、ことを特徴とする歯間ブラシ。
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