JP5173200B2 - 塗膜および塗料組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、塗料組成物からなるベースコート層と、該ベースコート層上に形成されたクリヤコート層とからなり、全体的に均一な光輝性と、粒子感のない滑らかで上品な光輝性であるシルキーな色調とを併せ持つ塗膜であって、
該塗料組成物は、平均粒子径が50μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が5〜500である水熱法で生成した薄片状のアルミナ基質(表面にチタニア層を被覆したものを除く)と被膜形成性樹脂とを含有してなり、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜面の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下であることを特徴とする塗膜を提供する。
また本発明は、基体上に形成した任意の着色ベースコート層と、その上に形成された塗料組成物からなる第二ベースコート層と、該第二ベースコート層上に形成されたクリヤコート層とからなり、全体的に均一な光輝性と、粒子感のない滑らかで上品な光輝性であるシルキーな色調とを併せ持つ塗膜であって、
該塗料組成物は、平均粒子径が50μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が5〜500である水熱法で生成した薄片状のアルミナ基質(表面にチタニア層を被覆したものを除く)と被膜形成性樹脂とを含有してなり、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜面の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下であることを特徴とする塗膜を提供する。
上記薄片状基質として、平均粒子径が50μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が5〜500である水熱法で生成した薄片状基質(表面にチタニア層を被覆した薄片状のアルミナ基質を除く)を用い、
基体上に薄片状基質と被膜形成性樹脂とを含有してなる塗料組成物を用いてベースコート層を形成し、さらに、ベースコート層上にクリヤコート層を形成して塗膜を得、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下となるようにすることを特徴とする塗料組成物の製造方法を提供する。
本発明における水熱法とは、高温高圧の溶媒中で結晶を成長させる方法である。その結晶成長条件は薄片状基質を構成している物質の化学構造、使用溶媒、温度、圧力などにより固有であり、要求される粒子径、粒子形状、アスペクト比、分散性などに応じて任意の薄片状基質を合成できる。水熱法により生成した薄片状基質の化学的、物理的および光学的な性質は、水熱法以外では得ることができず、特異的である。
本発明で使用する薄片状基質を表1に記載した。表1における基質1は、水熱法で合成した板状アルミナ(商品名:YFA−02050)、基質2は、水熱法で合成した板状アルミナ(商品名:YFA−05070)、基質3は、水熱法で合成した板状アルミナ(商品名:YFA−07070)、基質4は、水熱法で合成した板状アルミナ(商品名:YFA−10030)、基質5〜8は、水熱法以外の方法で合成した板状アルミナである。
実施例1〜4、比較例1〜4
本発明および比較例の塗料組成物を、表1に記載の薄片状基質1〜8を用いて表2に記載の配合で調製した。
酸化チタン50部、アクリルワニス82部、メラミンワニス34部、ソルベッソ#100(登録商標)21部および酢酸ブチル9部を分散処理した着色ベース塗料50部と、前記配合Iの50部とを均一に混合したものを、展色紙にNo.6のバーコーターにて塗装し、30分間室温にて乾燥後120℃、30分間焼き付け硬化させた。さらにこの上に前記実施例塗料BをNo.6のバーコーターにて塗装し、30分間室温にて乾燥後、クリヤーコートワニスをアプリケーターにて塗装を行い、室温で2時間乾燥後、120℃、30分間焼き付け硬化させて実施例5の塗装サンプルを作成した。
Claims (4)
- 塗料組成物からなるベースコート層と、該ベースコート層上に形成されたクリヤコート層とからなる、全体的に均一な光輝性と、粒子感のない滑らかで上品な光輝性であるシルキーな色調とを併せ持つ塗膜であって、
該塗料組成物は、平均粒子径が20μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が10〜200である、水熱法で生成した薄片状のアルミナ基質(表面にチタニア層を被覆したものを除く)と被膜形成性樹脂とを含有してなり、該塗料組成物100質量部に該薄片状のアルミナ基質を0.1〜30質量部含有しており、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜面の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下であることを特徴とする塗膜。 - 基体上に形成された任意の着色ベースコート層と、その上に形成された塗料組成物からなる第二ベースコート層と、該第二ベースコート層上に形成されたクリヤコート層とからなる、全体的に均一な光輝性と、粒子感のない滑らかで上品な光輝性であるシルキーな色調とを併せ持つ塗膜であって、
該塗料組成物は、平均粒子径が20μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が10〜200である、水熱法で生成した薄片状のアルミナ基質(表面にチタニア層を被覆したものを除く)と被膜形成性樹脂とを含有してなり、該塗料組成物100質量部に該薄片状のアルミナ基質を0.1〜30質量部含有しており、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜面の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下であることを特徴とする塗膜。 - 該薄片状のアルミナ基質に含まれるアルミ以外の金属原子の含有量が10質量%以下である請求項1または2に記載の塗膜。
- 全体的に均一な光輝性と、粒子感のない滑らかで上品な光輝性であるシルキーな色調とを併せ持つ塗膜が形成される、薄片状のアルミナ基質と被膜形成性樹脂とを含有してなる塗料組成物の製造方法であって、
上記薄片状のアルミナ基質として、平均粒子径が20μm以下、かつアスペクト比(粒径/厚み)が10〜200である、水熱法で生成した薄片状のアルミナ基質(表面にチタニア層を被覆した薄片状のアルミナ基質を除く)を用い、該塗料組成物は、該塗料組成物100質量部に該薄片状のアルミナ基質を0.1〜30質量部含有しており、
該基体上に、薄片状のアルミナ基質と被膜形成性樹脂とを含有してなる該塗料組成物を用いてベースコート層を形成し、さらに、ベースコート層上にクリヤコート層を形成して塗膜を得、
該塗膜の連続する塗膜面の正反射光強度を光度計で測定し、該反射強度の測定値から、その散らばり度合いを統計的に計算して得た分散値が5以下であり、かつ、
仰角0°以上で受光角を変えながら反射強度を測定する変角光度計で、上記塗膜の、45°受光角の反射強度と、0°受光角の反射強度とを仰角2.5°で測定し、これらの比(45°/0°)を求めた場合の値が100以下となるようにすることを特徴とする塗料組成物の製造方法。
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