JP5172935B2 - 折畳み式携帯端末 - Google Patents

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Description

本発明は、第1の表示装置を有する第1の筐体と、第2の表示装置を有する第2の筐体とが、ヒンジ部を中心に折畳み開閉可能に接続され、第1の筐体と第2の筐体とを開いたときに上記第1の表示装置と上記第2の表示装置とを連続して並べることができる折畳み式携帯端末に関するものである。
従来より、この種の折畳み式携帯端末として、例えば、特許文献1には、その折り畳み式ケースが平板表示素子をおのおの受納するパネルハウジングと折り畳み支持部材及びカバー手段を含み、パネルハウジングを広げる状態で平板表示素子の一辺が互いに接触されるように支持し、パネルハウジングを折り畳む状態では平板表示素子の露出された側面を覆うカバー手段があり、パネルハウジングの折り畳み動作に連動してカバー手段を開閉するカバー駆動手段が構成されている。このカバー手段はパネルハウジングを広げるとき、平板表示素子の一辺の密着を妨害しないように開放される構成となっている。
また、特許文献2には、上面にキーボードのような操作部を設けた第1筐体と、下面に表示部を設けた第2筐体とを開閉可能に連結するものであって、ヒンジケースと、このヒンジケースに対して離間対向させて同一方向へ共に回転可能に設けられた第1筐体の端部へ固定した第1シャフト及び第2筐体の端部へ固定した第2シャフトとを備え、第1シャフトと第2シャフトとの間に第1筐体と第2筐体とを相対的に開閉する際に、第1シャフトと第2シャフトが回転する順序を定めた回転制御手段を設け、この回転制御手段は、第1シャフトの軸回りに創出される第1回転トルクと第2シャフトの軸回りに創出される第2回転トルクとの間のトルク差を利用している。
さらに、特許文献3には、2つのヒンジ軸を有する2軸ヒンジ装置であって、第1のヒンジ軸と第2のヒンジ軸の軸間距離を保持させる部材である軸間距離保持部材であって、第1のヒンジ軸を挿通させる第1の挿通孔と第2のヒンジ軸を挿通させる第2の挿通孔とを備える軸間距離保持部材を少なくとも3つ備え、第1の被回動部材が回動不能に取り付けられる第1の被回動部材取付部と、第2の被回動部材が回動不能に取り付けられる第2の被回動部材取付部とを有するトルク発生機構部と、一端にトルク発生機構部を保持するための保持部材を有し他端に第1又は第2のヒンジ軸と同一軸線上で第1又は第2の被回動部材をそれぞれ枢着させる枢着部材を有する基部部材とを備え、トルク発生機構部の被回動部材取付部が形成される側とは反対側の端部が基部部材の保持部材に取り付けられている。
特表2004−507779号公報(特に第26図及び第27図) 特開2009−222079号公報 特開2008−121795号公報
しかしながら、特許文献1の折畳み式携帯端末では、所定の開閉角度で一時的に固定可能又は回動操作を補助可能な付勢機構付ヒンジが設けられておらず、この付勢機構付ヒンジを折り畳み支持部材に設ける場合、回転トルクを保つために付勢機構付ヒンジの長さをある程度保たねばならず、その分だけ折り畳み支持部材の幅が大きくなり、表示部の幅が狭くなるという問題がある。
特許文献2の回転制御手段は、2軸よりなる複雑な構成よりなり、また、一対の筐体の動きは開閉操作の途中で両方の表示画面を連続して表示させるには適していない。
特許文献3の2軸ヒンジ装置は、一対の筐体を安定して回動できるものの、ヒンジ部分が一対の筐体の連結部の大部分を占めるので、一対の筐体の表示画面を連続して表示するには不都合である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1の筐体と第2の筐体とをそれぞれの表示領域を大きく保ちながら、回動規制や回転補助が可能で、回転中でも2つの画面を連続して表示可能にすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、1軸構成を保ちつつ、付勢機構付ヒンジを回動軸と同軸ではない位置の第1の筐体側に設けた。
具体的には、第1の発明では、第1の表示装置を有する第1の筐体と、第2の表示装置を有する第2の筐体とが、ヒンジ部を中心に折畳み開閉可能に接続され、第1の筐体と第2の筐体とを開いたときに上記第1の表示装置と上記第2の表示装置とを連続して並べることができる折畳み式携帯端末を前提とし、
上記ヒンジ部は、上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉操作する際に、回動中心となる位置に一対の回動軸を備え、
上記第1及び第2の表示装置の表示領域は、上記一対の回動軸間に配置され、
上記一対の回動軸の少なくとも一方の駆動側回動軸は、該駆動側回動軸に対して垂直な回転軸心を持つように上記第1の筐体に設けた付勢機構付ヒンジに対して回転可能に連結され、上記折畳み開閉操作に伴って上記付勢機構付ヒンジが回転し、所定の開閉角度で一時的に固定可能且つ上記開閉操作を補助可能に構成されている。
上記の構成によると、回動中心に回動軸を設けているので、開閉操作の途中でも第1及び第2の表示装置の画面を連続して表示することが可能である。また、従来のように付勢機構付ヒンジを回動軸と同軸に設けず、駆動側回動軸に対して垂直な回転軸心を持つように第1の筐体側に設けているので、付勢機構付ヒンジの長さに関係なく回動軸を短くすることができる。このため、短くなった回動軸の近傍まで第1及び第2の表示装置の表示領域を近付けることができ、表示領域の大きさを最大限に保つことができる。駆動側回動軸の回転は、付勢機構付ヒンジに伝達されるので、所定の開閉角度で一時的に固定可能又は回動操作を補助することができる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記駆動側回動軸には、駆動側歯車が回転一体に設けられ、
上記付勢機構付ヒンジには、被動側歯車が回転一体に設けられ、
上記駆動側歯車と上記被動側歯車とが回転可能に連結されている。
上記の構成によると、簡単な構成で駆動側回動軸の回転が確実に付勢機構付ヒンジに伝達される。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記駆動側歯車は、平歯車又は、はすば歯車であり、
上記被動側歯車は、フェースギアであり、
上記平歯車又は、はすば歯車と、上記フェースギアとは、動力伝達用歯車で回転可能に連結されており、
上記駆動側回動軸は、上記第2の筐体に設けた駆動側プレートに回転可能に支持され、
上記動力伝達用歯車は、上記第1の筐体に設けた被動側プレートに回転可能に支持されている。
上記の構成によると、駆動側回動軸の回転を動力伝達用歯車で伝達し、さらに駆動側回動軸と異なる(垂直方向に)回転中心を有するフェースギアに伝達することで、開閉操作に伴って確実に付勢機構付ヒンジが回転するので、所定位置での仮固定や、開閉操作中の付勢機構による付勢が可能となる。はすば歯車の場合は、さらにノイズが低減されるという利点がある。また、駆動側プレートを第2の筐体に取り付けることで、駆動側回動軸が確実に固定され、被駆動側プレートを第1の筐体に取り付けることで、駆動伝達用歯車が確実に固定されるので、組立が容易である。
の発明では、第の発明において、
上記駆動側プレート、上記被動側プレート、上記駆動側回動軸及び上記付勢機構付ヒンジが予め1つのユニットとして組立され、該ユニットを上記第1の筐体及び上記第2の筐体に組付可能に構成されている。
上記の構成によると、駆動側プレート、被動側プレート、駆動側回動軸及び付勢機構付ヒンジを予め1つのユニットとして組立することで、第1の筐体及び第2の筐体への組付が極めて容易に行われると共に、ユニット内で寸法精度を確保しやすい
以上説明したように、本発明によれば、回動中心に設けた駆動側回動軸を第1の筐体に設けた付勢機構付ヒンジに対して回転可能に連結し、開閉操作に伴って付勢機構付ヒンジを回転させ、所定の開閉角度で一時的に固定可能又は回動操作を補助可能に構成したことにより、第1の筐体と第2の筐体とをそれぞれの表示領域を大きく保ちながら、回動規制や回転補助が可能で、回転中でも2つの画面を連続して表示することができる。
実施形態の折畳み式携帯電話機を180°開いた状態を示す正面図である。 折畳み式携帯端末を閉じた状態を示す正面図である。 折畳み式携帯端末を閉じた状態を示す底面図である。 折畳み式携帯端末を閉じた状態のヒンジユニットを拡大して示し、(a)が正面図で、(b)が側面図である。 折畳み式携帯端末を90°開いた状態の図4相当図である。 折畳み式携帯端末を180°開いた状態の図4相当図である。 120°程度に開いた状態のヒンジユニットのみを拡大して示し、(a)が正面図で、(b)が側面図である。 図7(a)のヒンジユニットを分解して示す正面図である。 フェース歯車と平歯車との噛み合わせ状態を拡大して示す斜視図である。 比較例1の2軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を開いた状態示す正面図である。 比較例1の2軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を閉じた状態示す底面図である。 比較例1の2軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を開いた状態のヒンジ部を示す側面図である。 比較例2の1軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を開いた状態示す正面図である。 比較例2の1軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を閉じた状態のヒンジ部を示す底面図である。 比較例2の1軸ヒンジ構造を備えた折畳み式携帯電話機を開いた状態のヒンジ部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態の折畳み式携帯端末としての折畳み式携帯電話機1を示し、この折畳み式携帯電話機1では、第1の表示装置2を有する第1の筐体3と、第2の表示装置4を有する第2の筐体5とが、ヒンジ部6を中心に折畳み開閉可能に接続されている。第1の筐体3は、樹脂成形品や金属成形品で形成され、内部に上記第1の表示装置2、第1基板(図示せず)などを備えている。同様に第2の筐体5も、樹脂成形品や金属成形品で形成され、内部に上記第2の表示装置4、第2基板(図示せず)などを備えている。なお、説明を容易にするために図1に示すように、第1の筐体3が上側で第2の筐体5が下側にくるように開いた場合の上下左右を、ここでは上下左右として説明するが、この折畳み式携帯端末1は、第1の筐体3を左側に第2の筐体5を右側に配置して見開き状態とし、本を開くようにして用いることもできるようになっている。
詳しくは説明しないが、第1の表示装置2及び第2の表示装置4は、それぞれ例えば液晶ディスプレイからなり、タッチパネルを有していてもよく、その表示領域2a,4aは可能な限り大きく設定されている。なお、詳しくは図示しないが、上下の表示領域2a,4a間は、背面側(奥側)上下端部に設けた導光素子によって映し出される画像を連続させることができるようにしてもよい。こうすることで、第1の筐体3と第2の筐体5とを開く途中及び180°開いたときに、第1の表示装置2の画像と第2の表示装置4の画像とを連続して並べることができるようになる。
そして、ヒンジ部6は、第1の筐体3と第2の筐体5とを開閉操作する際に、回動中心となる同一直線上に一対の回動軸7,8を備えている。この一対の回動軸7,8のうち、左側の駆動側回動軸7には、図4〜図6に示すように、平歯車よりなる駆動側歯車7aが回転一体に連結されている。図1〜図3に示すように、右側の回動軸8は、中空の中空回動軸8よりなり、この中空回動軸8内には、第1の筐体3内の第1基板と第2の筐体5の第2基板との間を電気的に接続する信号線9が通過している。なお、一対の回動軸7,8を左右逆に配置してもよい。
具体的にヒンジ部6の構成を以下に説明すると、第1の筐体3の第2の筐体5側(下側)の端部3aには、下側に向けて表面側へ延びる一対の内側ボス部6aが間隔をあけて設けられ、第2の筐体5の第1の筐体3側(上側)の端部5aには、上記一対の内側ボス部6aを左右外側から挟み込むように上側に向けて表面側へ延びる一対の外側ボス部6bが設けられている。表示領域2a,4aは、内側ボス部6aの近傍まで可能な限り大きくなるように配置されている。
図1に示すように、中空回動軸8は、内側ボス部6aと外側ボス部6bとに跨って設けられている。内部を通過する信号線9は、例えば細線同軸ケーブルよりなり、中空回動軸8を長くしなくても、中空回動軸8、内側ボス部6a及び外側ボス部6bを通過する際に無理なく折り曲げられ、開閉操作中に無理な力が加わることはない。
一方、図7及び図8にも示すように、左側の内側ボス部6a及び外側ボス部6bには、上記駆動側回動軸7を含むヒンジユニット10が内蔵されている。ヒンジユニット10は、第1の筐体3側の内側ボス部6aに内蔵されて駆動側回動軸7の右端を支持する被動側プレート11と、第2の筐体5側の外側ボス部6bに内蔵され、駆動側回動軸7の左端を支持する駆動側プレート12とを備えている。被動側プレート11は、第1の筐体3にビス50(二点鎖線で示す)により固定するためのビス孔11aを有する平板状の取付部11bを備え、駆動側プレート12は、第2の筐体5にビス50により固定するためのビス孔12aを有する平板状の取付部12bを備えている。
被動側プレート11は、取付部11bに垂直に連結され、内側ボス部6aに内蔵可能なように斜めに延びるギア固定部11cを備え、このギア固定部11cには、例えば4つの軸貫通孔11d(図8に示す)が形成されている。このギア固定部11cに対向する位置に配置される板状のギア固定用プレート13にも同様に4つの軸貫通孔13aが形成されている。これらの貫通孔11d,13aには、上記駆動側回動軸7が回転可能に支持されると共に、3本の中間軸14が支持されている。この3本の中間軸14には、それぞれ平歯車よりなる動力伝達用歯車15が回転一体に設けられている。なお、中央の2つの動力伝達用歯車15は相対的に回転可能に連結されているが、中間軸14と回転一体に連結してもよい。最も上側の中間軸14は、他の中間軸よりも長く形成され、その両端には、固定用ワッシャ16が設けられ、又は、かしめられることで抜け止めされている。なお、動力伝達用歯車15は、3つ設けているが、1つや2つでもよく、また4つ以上でもよい。
一方、駆動側プレート12は、取付部12bに垂直に連結され、外側ボス部6bに内蔵可能なように斜めに延びる稼働プレート12cを備え、この稼働プレート12cには、1つの軸貫通孔12dが形成されている。この軸貫通孔12dに上記駆動側回動軸7の左端が回転可能に支持されている。駆動側回動軸7の両端には、固定用ワッシャ16が設けられ、又は、かしめられることで、駆動側回動軸7が抜け止めされている。
そして、図9に拡大して示すように、最も上側の動力伝達用歯車15には、付勢機構付ヒンジ17のヒンジ軸17a先端に設けた被動側歯車としてのフェースギア18が噛み合っている。このことで、駆動側歯車7aが動力伝達用歯車15を介してフェースギア18に回転可能に連結されている。このような簡単な構成で駆動側回動軸7の回転が確実に付勢機構付ヒンジ17に伝達されるようになっている。なお、動力伝達用歯車15を平歯車ではなく、はすば歯車で構成してもよく、その場合には、フェースギア18もそれに合わせて構成するとよい。はすば歯車にすることで、ノイズの低減効果がある。図4等に断面を示すように、付勢機構付ヒンジ17は、外筒17bを備え、この外筒17bが第1の筐体3のヒンジ固定部3bに固定されている。なお、外筒17bを被動側プレート11の取付位置に固定するように構成すれば、図4に実線で示す、駆動側プレート12、被動側プレート11、駆動側回動軸7及び付勢機構付ヒンジ17が予め1つのヒンジユニット10として組立され、第1の筐体3及び第2の筐体5に組付可能に構成されるので、組立性という観点で望ましい。
ヒンジ軸17aと外筒17bとは、付勢機構としての捩りコイルバネ19を介して接続され、ヒンジ軸17aの回転に伴って付勢力を蓄えることができるようになっている。また、ヒンジ軸17aは、所定の回転角度で一時的に固定できるように節度をもって回転するように構成されている。このため、第1の筐体3を第2の筐体5に対して例えば120°と180°とに一時的に固定できるようになっている。そして、捩りコイルバネ19の付勢力により、開閉操作が補助されるように構成されている。
−ヒンジユニットの作動−
次に、本実施形態にかかるヒンジユニット10の作動について説明する。
本実施形態の折畳み式携帯電話機1は、第1及び第2の筐体3,5に第1及び第2の表示装置2,4が設けられているので、例えば、第2の表示装置4にキーボードを表示し、第1の表示装置2に電子メールなどの編集画面を表示することができる。また、左右開きとして第1及び第2の表示装置2,4に縦書きの電子書籍データを表示させるようにして電子書籍端末としての使用も行える。
このような折畳み式携帯電話機1は、携帯時は図2及び3に示すように、閉じた状態で持ち運ばれる。
折畳み式携帯電話機1を使用する場合には、例えば第2の筐体5を横長の状態で左手に持ち、右手で第1の筐体3を第2の筐体5に対して開くようにして開閉操作を行う。このとき、図4〜図6に示すように、第1の筐体3及び第2の筐体5の回動中心に回動軸7,8を設けているので、第1の筐体3の角部と第2の筐体5の角部とをほぼ接触するような状態を保ちながら回転することができる。このため、第1及び第2の表示装置2,4の表示領域をそれぞれ近接するように表示可能に構成することにより、回転途中でも第1及び第2の表示装置2,4の画面を連続して表示することもできる。
また、図4の閉じた状態から図6の180°開く状態に到るまでに、図7(b)に矢印で示すように、駆動側回動軸7の回転に伴って駆動側歯車7aが時計回りに回転し、この駆動側歯車7aに駆動された1つめの動力伝達用歯車15が反時計回りに回転し、2つめの動力伝達用歯車15が時計回りに回転し、3つめの動力伝達用歯車15が反時計回りに回転する。この3つめの動力伝達用歯車15は、図9に示すようにフェースギア18に噛み合っているので、フェースギア18が回転される。このとき、駆動側回転軸7の駆動力が90°異なる方向に伝達される。すると、ヒンジ軸17aが回転され、捩りコイルバネ19に付勢力が蓄えられる。例えば、図5の90°開いたあたりまで捩りコイルバネ19に付勢力が蓄えられる。さらに開くと、開閉度が120°(図7参照)のあたりでの節度を持って保持される。この状態で仮固定され、通話、電子メール、TV受信、映像表示などが行われる。
さらに開閉度を大きくし、図6のフルフラット状態にする場合、捩りコイルバネ19で蓄えた付勢力が回転トルクとしてフェースギア18に伝達され、第1の筐体3を180°まで開くように補助する。このため、自動的に第1の筐体3が第2の筐体5に対して180°に開いて仮固定される。このフルフラット状態では、第1及び第2の表示装置2,4の画像を完全に上下で連続させることもでき、広い表示領域での画像を楽しむことができる。
逆に180°に開いた状態から閉じる場合には、この反対の開閉操作を行う。
−表示領域の大きさの比較−
次いで、このように構成したヒンジユニット10によりどのようにして表示領域を大きくすることができたかを、従来例である比較例1及び比較例2と比較して説明する。
本実施形態の折畳み式携帯電話機1は、従来のように付勢機構付ヒンジ17を回動軸内に設けず、駆動側回動軸7の軸心と垂直な位置の第1の筐体3側に設けているので、付勢機構付ヒンジ17の長さに関係なく回動軸を短くすることができる。
具体的には、図10〜図12に示すような従来の折畳み式携帯電話機101では、ヒンジ部106が2軸で構成されている。ヒンジ部106が2軸で構成されているので、特許文献2のような不安定な開閉操作を避けるには、特許文献3のような構成を取る必要がある。このように、第1の筐体3と第2の筐体5との開閉操作時に安定して回転させながら、所定角度で仮固定できるように節度を持って、かつ開閉操作を補助する回転トルクを発生させる付勢機構付ヒンジを設けると、2軸間の距離をある程度離し、かつ2軸の長さを保つ必要がある。そうすると、第1及び第2の表示装置2,4の画像を上下でできるだけ近接させるために上下間距離B5を小さくしようとすると、ヒンジ部106があるために、画面配置不可領域B3,B4が大きくなり、結果として画面表示可能幅B1が小さくなる。
また、図13〜図15に示すような従来の1軸の折畳み式携帯端末201では、ヒンジ部206の構成は、右側は上記実施形態と同様の回動軸8を構成できるが、左側の回動軸8を付勢機構付ヒンジで構成しているので、付勢機構のトルクを保つためには、付勢機構付ヒンジの長さを長くせざると得ず、内側ボス部206a及び外側ボス部206bの幅が大きくなる。すると、画面配置不可領域C3が大きくなり、結果として画面表示可能幅C1が小さくなる。
一方、図1に示すように、上記実施形態の折畳み式携帯端末1では、付勢機構付ヒンジ17が駆動側回動軸7と同軸ではなく、第1の筐体3に駆動側回動軸7の軸心と垂直になるように設けたので、駆動側回動軸7を短くしても、付勢機構付ヒンジ17のトルクを大きく保つことができる。駆動側回動軸7を短くできるので、上下間距離A5を小さくしても左側の画面配置不可領域C3を小さくすることができる(A3<C3<B3)。その結果、比較例1,2と比較して画面表示可能幅A1が最も大きくなる(A1>C1>B1)。
したがって、本実施形態にかかる折畳み式携帯電話機1によると、少なくとも一方の駆動側回動軸7を第1の筐体3に設けた付勢機構付ヒンジ17に対して回転可能に連結し、開閉操作に伴って付勢機構付ヒンジ17を回転させ、所定の開閉角度で一時的に固定可能又は回動操作を補助可能に構成したことにより、第1の筐体3と第2の筐体5とをそれぞれの表示領域2a,4aを大きく保ちながら、回動規制や回転補助が可能で、回転中でも2つの画面を連続して表示することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、ヒンジユニット10において、動力伝達用歯車15を用いて駆動側回動軸7の回転を付勢機構付ヒンジ17に伝達しているが、これに限定されず、ベルトやチェーンを用いて動力を伝達するようにしてもよい。この場合には、付勢機構付ヒンジ17からの動力伝達をかさ歯車で行うようにし、駆動側回動軸7に回転一体に設けたプーリやスプロケットにベルトやチェーンを掛けてかさ歯車との間で動力伝達可能に構成すればよい。
上記実施形態では、第1及び第2表示装置2,4は、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイを有するようにしたが、有機ELディスプレイでもよく、また、3次元表示可能なものでもよい。
また、上記実施形態では、携帯端末は、携帯電話機としたが、PHS(Personal Handy-phone System )、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン、パソコン、モバイルツール、電子辞書、電子書籍端末、電卓、ゲーム機等であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 折畳み式携帯電話機(折畳み式携帯端末)
2 第1の表示装置
3 第1の筐体
4 第2の表示装置
2a,4a 表示領域
5 第2の筐体
6 ヒンジ部
7 駆動側回動軸
7a 駆動側歯車
8 中空回動軸
9 信号線
10 ヒンジユニット
11 被動側プレート
12 駆動側プレート
15 動力伝達用歯車
17 付勢機構付ヒンジ
18 フェースギア(被動側歯車)

Claims (4)

  1. 第1の表示装置を有する第1の筐体と、第2の表示装置を有する第2の筐体とが、ヒンジ部を中心に折畳み開閉可能に接続され、第1の筐体と第2の筐体とを開いたときに上記第1の表示装置と上記第2の表示装置とを連続して並べることができる折畳み式携帯端末において、
    上記ヒンジ部は、上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉操作する際に、回動中心となる位置に一対の回動軸を備え、
    上記第1及び第2の表示装置の表示領域は、上記一対の回動軸間に配置され、
    上記一対の回動軸の少なくとも一方の駆動側回動軸は、該駆動側回動軸に対して垂直な回転軸心を持つように上記第1の筐体に設けた付勢機構付ヒンジに対して回転可能に連結され、上記折畳み開閉操作に伴って上記付勢機構付ヒンジが回転し、所定の開閉角度で一時的に固定可能且つ上記開閉操作を補助可能に構成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  2. 請求項1に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記駆動側回動軸には、駆動側歯車が回転一体に設けられ、
    上記付勢機構付ヒンジには、被動側歯車が回転一体に設けられ、
    上記駆動側歯車と上記被動側歯車とが回転可能に連結されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  3. 請求項1又は2に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記駆動側歯車は、平歯車又は、はすば歯車であり、
    上記被動側歯車は、フェースギアであり、
    上記平歯車又は、はすば歯車と、上記フェースギアとは、動力伝達用歯車で回転可能に連結されており、
    上記駆動側回動軸は、上記第2の筐体に設けた駆動側プレートに回転可能に支持され、
    上記動力伝達用歯車は、上記第1の筐体に設けた被動側プレートに回転可能に支持されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
  4. 請求項に記載の折畳み式携帯端末において、
    上記駆動側プレート、上記被動側プレート、上記駆動側回動軸及び上記付勢機構付ヒンジが予め1つのユニットとして組立され、該ユニットが上記第1の筐体及び上記第2の筐体に組付可能に構成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯端末。
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