JP5171831B2 - N−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体B - Google Patents

N−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体B Download PDF

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Description

本発明は、N−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの新規多形体、その調製方法、治療的活性薬剤としてのその使用、及び該新規多形体を含む医薬組成物に関する。
例えばPCT/EP2006/063243及び米国特許出願第60/692866号に記載のように、N−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドは、不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するために、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために有用なγ−アミノ酪酸A(GABA)受容体の強力なリガンドである。
本明細書を通して、用語「化合物(I)」は、N−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドを指す。
化合物(I)は、インディプロンとしても知られているN−{3−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドと構造的に関連している。この化合物及び鎮静薬又は催眠薬としてのその使用は、米国特許第6399621号に記載されている。この化合物は、化合物(I)とは異なり、フェニル環において1箇所のみが置換されている。
これまでに化合物(I)の結晶形態のみが上記明細書から報告されており、165〜167℃の融点を示している。本調査において、この形態は166.2℃〜167.4℃に鋭い融解ピークを有するDSCを示した。すでに報告されている融点との僅かな差は許容範囲であり、実験誤差の範囲内である。この形態は、本明細書では多形体Aと符号する。
原薬は、便利に取り扱い及び加工できる形態であることが重要である。このことは、工業的に実現可能な製造プロセスを得るという観点からだけでなく、その後の活性化合物を含む医薬製剤の製造の観点からも重要である。原薬及びこれを含む組成物は、活性成分の物理化学的特性の重大な変化を呈することなく、相当な期間にわたって有効に保存され得る必要がある。また、薬剤を可能な限り純粋な形態で提供できることも重要である。当業者であれば、薬剤を安定な結晶形態で容易に得ることができれば上記の問題を解決し得ることを理解するだろう。したがって、商業的に実現可能で薬学的に許容される薬剤組成物の製造において、可能な限り、実質的に結晶性であって且つ安定な形態で薬剤を提供することが望ましい。すなわち、便利に取り扱い及び加工できる安定な結晶形態の化合物(I)が必要とされている。
発明者らは、化合物(I)の新規結晶形態を見出した。この新規形態を多形体Bと称する。
化合物(I)の多形体Bは、2θ=7.1°(±0.1°)及び21.4°(±0.1°)に最も強いピークを含む粉末X線回折パターン;3107cm−1、1605cm−1、1593cm−1、1538cm−1、1336cm−1、及び102cm−1に特徴的な信号を有するフーリエ変換ラマンスペクトル(FT−ラマンスペクトル);並びに約158℃に融解ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)を示す。
多形体Aと同様に、多形体BはGABAの強力なリガンドであり、不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するために、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために有用である。
化合物(I)の多形体Bは、フェニル環のパラ位がフッ素原子によって置換されているという点でインディプロンとは異なる。多形体Bは、詳細な説明において提供されるデータが裏付けるように、従来技術の化合物インディプロンに比べて予想外に高い効果及び驚くほど改善された安全域を示し、したがって、本発明の化合物を、鎮静催眠応答のための驚くほど改善された治療薬にする。
本発明を添付の図面に関連して記載する。
多形体Aの粉末X線回折曲線である。強度を縦座標にcpsで表す。 多形体Bの粉末X線回折曲線である。強度を縦座標にcpsで表す。 多形体AのFT−ラマンスペクトルである。 多形体BのFT−ラマンスペクトルである。 多形体AのDSC曲線である。 多形体BのDSC曲線である。 以下のパラメータ:本発明の化合物及びインディプロン(米国特許第6399621号)の両方についての覚醒時間、徐波睡眠及び逆説睡眠の評価結果を示す図である。
本発明の第1の態様は、化合物(I)の新規多形体Bにある。
化合物(I)の多形体Bは、2θ=7.1°(±0.1°)及び21.4°(±0.1°)に最も強いピークを含む粉末X線回折パターンを示し;該多形体は、2θ=7.1°(±0.1°)、11.8°(±0.1°)、12.3°(±0.1°)、12.6°(±0.1°)、13.7°(±0.1°)、14.7°(±0.1°)、15.5°(±0.1°)、19.0°(±0.1°)、20.8°(±0.1°)、21.4°(±0.1°)、22.0°(±0.1°)、22.3°(±0.1°)、22.6°(±0.1°)、23.4°(±0.1°)、23.9°(±0.1°)、25.6°(±0.1°)、26.3°(±0.1°)、27.1°(±0.1°)、27.8°(±0.1°)、31.8°(±0.1°)、及び36.5°(±0.1°)に特定のピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる。化合物(I)の多形体Bは、また、3107cm−1、1605cm−1、1593cm−1、1538cm−1、1336cm−1、及び102cm−1に特徴的な信号を有するFT−ラマンスペクトル;並びに約158℃に融解ピークを有する示差走査熱量測定も示す。
本発明の第2の態様は、化合物(I)の多形体Aを室温(r.t.20〜25℃)で、C〜C脂肪族アルコール、C〜C脂肪族ケトン、C〜C脂肪酸のC〜Cアルキルエステル、C〜C飽和環状エーテル、C〜C脂肪族ニトリル、芳香族炭化水素、及び水、並びに混合物(C〜C脂肪族アルコールとC〜C脂肪族有機酸、水とC〜C脂肪族アルコール、及び水とC〜C飽和環状エーテルからなる群から選択される)からなる群から選択される溶媒に懸濁させること;並びに得られた結晶を回収することによる化合物(I)の多形体Bの調製方法を提供することである。
好ましくは、溶媒は、メタノール、エタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、水、エタノールと酢酸との混合物、水とエタノールとの混合物、及び水とテトラヒドロフランとの混合物からなる群から選択される。エタノールと酢酸との混合物を用いるとき、エタノールの酢酸に対する体積比は、好ましくは、それぞれ、90:10〜98:2の範囲である。より好ましくは、比は95:5である。あるいは、水とエタノールとの混合物を用いるとき、水のエタノールに対する体積比は、好ましくは、それぞれ5:95〜95:5の範囲である。より好ましくは、範囲は10:90〜90:10である。水とテトラヒドロフランとの混合物を用いる場合、水のテトラヒドロフランに対する体積比は、それぞれ、85:15〜95:5である。より好ましくは、比は90:10である。得られた結晶を常法、例えば、通常の濾過、減圧濾過、又は遠心濾過を行うこと、次いで必要に応じて洗浄すること、及び乾燥することによって回収して、本発明の化合物(I)の多形体Bを得ることができる。
本発明の第2の態様には、化合物(I)の多形体Aと化合物(I)の多形体Bとの混合物を80℃〜沸点の温度で芳香族溶媒に懸濁させ、次いで得られた結晶を回収する上記方法の変形例が存在する。多形体Aと多形体Bとの混合物は25:75〜75:25、好ましくは50:50の重量範囲である。選択される芳香族溶媒はトルエンであり、温度範囲は好ましくは95℃〜105℃である。
本発明の別の態様は、化合物(I)の多形体Aを適切な溶媒に溶解すること;濾過すること;及び溶媒を完全に蒸発させることによる化合物(I)の多形体Bの調製方法を提供することである。適切な溶媒はアセトン及びテトラヒドロフランである。
本発明の別の態様は、化合物(I)の多形体Aを水とテトラヒドロフランとの混合物に室温で溶解すること;及び得られた結晶性沈殿を回収することによる化合物(I)の多形体Bの調製方法を提供することである。水のテトラヒドロフランに対する体積比は、好ましくはそれぞれ5:95〜15:85の範囲である。より好ましくは、比は10:90である。得られた結晶性沈殿を前述のように収集することができる。
本発明の別の態様は、化合物(I)の多形体AをC〜C脂肪族スルホキシド、芳香族アミン、C〜C脂肪族有機酸、及びC〜Cハロゲン化脂肪族炭化水素とC〜C脂肪族アルコールとの混合物からなる群から選択される溶媒に溶解すること;溶液を濾過すること;溶液を、C〜C脂肪族アルコール、及びC〜C脂肪酸のC〜Cアルキルエステルからなる群から選択される貧溶媒に添加すること;並びに得られた結晶を回収することによる化合物(I)の多形体Bの調製方法を提供することである。
好ましくは、溶媒は、ジメチルスルホキシド、ピリジン、酢酸、及びジクロロメタンと2−プロパノールとの混合物からなる群から選択される。ジクロロメタンと2−プロパノールとの混合物を用いるとき、ジクロロメタンの2−プロパノールに対する体積比は、好ましくは、それぞれ、0.5:10〜2:10の範囲である。より好ましくは、比は1:10である。貧溶媒は、エタノール、2−プロパノール、及び酢酸エチルからなる群から選択される。
多形体Bの制御された生成を確実にするために、種結晶を加える方法が明らかに妥当である。これは、種結晶が加えられた熱溶液からの懸濁平衡化、沈殿、又は結晶化である。したがって、化合物(I)の多形体Bを、適切な溶媒による化合物(I)の溶液に該多形体の種結晶を添加して結晶化を誘発し、得られた結晶を回収することによって、化学分野で既知の手順を用いることによって好都合に得ることができる。
本発明の別の態様は、薬剤としての使用のための化合物(I)の多形体Bを提供することである。
本発明の別の態様は、化合物(I)の多形体Bを1種又は複数の薬学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、又は補助剤と混合して含む医薬組成物を提供することである。
本発明の別の態様は、不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するために、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために使用する化合物(I)の多形体Bを含む医薬組成物を提供することである。
本発明は、不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症に罹患している又は罹患しやすいヒトを含めた哺乳動物を治療及び/又は予防し、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発し、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節する方法であって、該患者に治療有効量の式(I)の化合物の多形体Bを薬学的に許容される希釈剤又は担体と共に投与することを含む方法にも関する。
医薬組成物は、経口、経直腸、及び非経口(皮下、筋肉内、及び静脈内を含む)投与に適したものを含むが、最も適した経路は、治療する状態の性質及び重症度に依るであろう。本発明の最も好ましい経路は経口経路である。この組成物は、好都合には単位剤形で提供することができ、また、製薬技術分野で既知の任意の方法で調製することができる。
活性化合物を常套の医薬配合技術に従って医薬担体と組み合わせることができる。担体は、投与、例えば、経口又は非経口(静脈内注射若しくは注入を含む)に望まれる製剤の形態に応じて各種の形態を取ることができる。経口剤形用の組成物の調製に任意の通常の医薬媒体を用いてよい。通常の医薬媒体として、経口液体製剤(例えば、懸濁液、溶液、エマルジョン、及びエリキシル剤等)の場合には、例えば、水、グリコール、油、アルコール、矯味剤、防腐剤、着色剤等;エアロゾル;又は経口固体製剤(例えば、散剤、カプセル剤、及び錠剤)の場合には、担体、例えば、デンプン、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等が挙げられ、経口液体製剤より経口固体製剤が好ましい。
投与の容易さから、錠剤及びカプセル剤は最も有利な経口単位剤形であり、この場合、固体医薬担体が用いられる。錠剤は、所望により、標準的な水性又は非水性の技法によってコーティングされていてよい。
使用に適した用量範囲は、1日の総用量が約0.01mg〜約100.00mgであり、必要に応じて1日1回の投与として又は分割した用量で与えられる。
本発明の別の態様は、不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するために、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために使用する薬剤の製造における化合物(I)の多形体Bの使用を提供することである。
化合物(I)の多形体Bの予測的鎮静催眠作用を以下のように決定し、インディプロン(米国特許第6399621号に記載される最も近い従来技術の化合物)による効果と比較した。
マウスにおける自発運動活性に対するインディプロン及び本発明の化合物の両方の経口投与の影響は、鎮静の誘発を評価するための認められているモデルであり、催眠効果を予測すると考えられる実験である。この実験において、動物の50%で鎮静を誘発する用量−ED50を算出した。米国特許第6399621号に記載の従来技術の化合物(インディプロン)がED50=0.2mg/Kgを示す一方、本発明の化合物は、35%更に強力なED50=0.13mg/Kgを示した。
この増大した鎮静催眠効果は、マウスの睡眠覚醒周期の記録を評価したとき、脳波記録(EEG)実験によって確認された。先の実験に基づいて、用量を選択し、両方の化合物を等効力の薬理学的用量(両者についてED50、3倍、及び6倍)で試験した。本発明の化合物は、図7のグラフで示すように、評価した3つのパラメータ(覚醒時間、徐波睡眠及び逆説睡眠)全てにおいて統計的に有意な向上を示す一方で、従来技術の化合物インディプロンは1つのパラメータ(徐波睡眠)でのみ効果的であった。
図7では、結果を、同一動物において6時間の記録期間の間に各行動状態で費やされた平均時間(分±SEM)として表す(n=9)。最大用量の本発明の化合物(GF−015535−00)は、徐波睡眠(SWS、最大140分)及び逆説睡眠(PS)の増大並びに覚醒(W)の減少を引き起こした一方で、従来技術の化合物(インディプロン)は本化合物よりも短い期間(140分未満)でSWSを増大させたのみであり、明らかに、本発明の化合物に関して睡眠に対する改善された効果を示している。
最後に、有害作用を評価するための第3の実験を行った。モデルは二方向能動的回避パラダイムであった。これは、マウスの学習及び記憶プロセスを評価するのに有用な行動試験である。ここで、健忘になりやすさの指標を得た。ベンゾジアゼピン様薬剤は健忘を誘発することが報告されていたため、この指標から、マウスにおいて統計的に有意な記憶障害を誘発する最小有効用量に対する、鎮静を誘発する前臨床的有効用量のマージンを決定することができる(MED健忘/ED50鎮静)。このようにして、健忘になりやすさの指標を両方の化合物について算出した。得られた結果を表1に挙げる。
表1:化合物の経口投与後のマウスにおける健忘になりやすさの指標(MED健忘/ED50鎮静)
Figure 0005171831
結果として、本発明の化合物は、従来技術の化合物インディプロンに比べて、鎮静誘発と健忘との間のマージンが25倍大きいことが分かった。
結論として、本発明の化合物は、従来技術の化合物インディプロンに比べて、明らかに、予想外に高い効果及び驚くほど改善された安全域を示す。
本発明の多形体を、以下の例示的な実施例に従って調製する。
(調製実施例1)
出発物質である多形体Aを、PCT/EP2006/063243及び米国特許出願第60/692866号明細書の実施例2に従って作製した。
(調製実施例2:メタノールでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(151.8mg)をメタノール(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離(0.22μmフィルター)によって濾去し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(95mg)を得た。
(調製実施例3:アセトニトリルでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(151.8mg)をアセトニトリル(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(90mg)を得た。
(調製実施例4:エタノールでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(153.3mg)をエタノール(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(110mg)を得た。
(調製実施例5:1−メトキシ−2−プロパノールでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(152.4mg)を1−メトキシ−2−プロパノール(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(90mg)を得た。
(調製実施例6:メチルエチルケトンでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(150.6mg)をメチルエチルケトン(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(100mg)を得た。
(調製実施例7:酢酸エチルでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(150.0mg)を酢酸エチル(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(105mg)を得た。
(調製実施例8:トルエンでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(150.0mg)をトルエン(2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を遠心分離によって濾去(0.22μmフィルター)し、室温で15分間真空乾燥した。多形体B(90mg)を得た。
(調製実施例9:エタノール/酢酸95:5での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(156.0mg)をエタノール/酢酸95:5(2mL)と共に8日間室温で撹拌した。サンプルを濾去し、10分間真空乾燥した。多形体B(100mg)を得た。
(調製実施例10:アセトンでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(157.9mg)をアセトン(8mL)に溶解した。溶液を濾過し、室温で蒸発させた。数日後、溶媒を完全に蒸発させた後、多形体Bに相当する黄色の結晶が形成された。
(調製実施例11:テトラヒドロフランでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(157.8mg)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解した。溶液を濾過し、室温で蒸発させた。数日後、溶媒を完全に蒸発させた後、多形体Bに相当する黄色の結晶が形成された。
(調製実施例12:水/エタノール10:90での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(148mg)をHO(0.2mL)及びエタノール(1.8mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を濾去し、10分間真空乾燥した。多形体B(110mg)を得た。
(調製実施例13:水/エタノール90:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(146mg)をHO(1.8mL)及びエタノール(0.2mL)懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を濾去し、10分間真空乾燥した。多形体B(160mg、ウェット)を得た。
(調製実施例14:水/テトラヒドロフラン10:90での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(154mg)をHO(0.2mL)及びテトラヒドロフラン(1.8mL)に溶解し、室温で3日間撹拌した。濾去して10分間真空乾燥した後に沈殿が生じた。多形体B(40mg)を得た。
(調製実施例15:水/テトラヒドロフラン90:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(151mg)をHO(1.8mL)及びテトラヒドロフラン(0.2mL)に懸濁させ、室温で3日間撹拌した。固体を濾去し、10分間真空乾燥した。多形体B(165mg、ウェット)を得た。
(調製実施例16:ジオキサンでの多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(151mg)をジオキサン(1mL)に懸濁させた。懸濁液を室温で6日間撹拌した。次いで固体を濾去し、数分間真空乾燥し、多形体Bと確認した。
(調製実施例17:トルエンでの多形体A/多形体B50:50の混合物からの多形体Bの調製)
多形体A(75.7mg)及び多形体B(75.3mg)の混合物をトルエン(1mL)に懸濁させ、99℃で1日間かき混ぜた。熱溶液からサンプルを取り、直ちに多形体Bと確認した。
(調製実施例18:ジメチルスルホキシド/2−プロパノール1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(180.0mg)をジメチルスルホキシド(1.5mL)に溶解した。濾過溶液を2−プロパノール(15mL)に滴加した。溶液の添加完了後数分で沈殿の生成が始まった。10分間撹拌後、固体を濾去し、2−プロパノールで洗浄し、15分間真空乾燥して、75mgの多形体Bを得た。
(調製実施例19:ピリジン/2−プロパノール1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(182.8mg)をピリジン(1mL)に溶解した。溶液を濾過し、2−プロパノール(10mL)に滴加した。溶液添加の終わり頃に沈殿の生成が始まった。懸濁液を5分間撹拌し、固体を濾去し、2−プロパノールで洗浄し、15分間真空乾燥して、90mgの多形体Bを得た。
(調製実施例20:酢酸/2−プロパノール1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(180.9mg)を酢酸(1mL)に溶解した。溶液を濾過し、2−プロパノール(10mL)に滴加した。溶液の添加終了後1〜2分で沈殿の生成が始まった。懸濁液を5分間撹拌し、固体を濾去し、2−プロパノールで洗浄し、15分間真空乾燥して、95mgの多形体Bを得た。
(調製実施例21:酢酸/エタノール1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(155mg)を酢酸(1mL)に溶解した。濾過溶液をエタノール(10mL)に滴加した。溶液の添加完了後5分で結晶化が始まった。懸濁液を1時間撹拌し、結晶を濾去し、真空乾燥して75mgの多形体Bを得た。
(調製実施例22:酢酸/酢酸エチル1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(158mg)を酢酸(1mL)に溶解した。濾過溶液を酢酸エチル(10mL)に滴加した。溶液の添加完了後2時間で結晶化が始まった。懸濁液を更に2時間撹拌し、結晶を濾去し、真空乾燥して45mgの多形体Bを得た。
(調製実施例23:ジクロロメタン/2−プロパノール1:10での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(177.4mg)をジクロロメタン(1.5mL)に溶解した。溶液を濾過し、2−プロパノール(15mL)に滴加した。溶液の添加終了後約3分で沈殿の生成が始まり、時間と共にゆっくりと増加した。懸濁液を更に30分間撹拌し、固体を濾去し、15分間真空乾燥して80mgの多形体Bを得た。
(調製実施例24:水での多形体Aからの多形体Bの調製)
多形体A(149mg)を水に懸濁させ、室温で5日間撹拌した。得られた結晶を多形体Bと確認した。
(組成物実施例1):5mg錠剤
Figure 0005171831
(組成物実施例2):10mgカプセル剤
Figure 0005171831
(組成物実施例3):経口ドロップ
Figure 0005171831
(組成物実施例4):2.5mg錠剤
Figure 0005171831
(組成物実施例5):5mgカプセル剤
Figure 0005171831
(組成物実施例6):経口ドロップ
Figure 0005171831
多形体の特徴付け
化合物(I)の多形体を、以下の手順を用いて特徴付けした。
装置及び実験条件
粉末X線回折:Bruker D8A Advance。Cu Kα放射線;電力管35kV/45mA;検出器バンテック(VANTEC)1;0.017°2θステップサイズ、105±5秒/ステップ、2°〜50°2θ走査範囲(印刷範囲は異なっていてよい)。シリコン単結晶サンプルホルダーを用い、サンプル径は12mm、深さは0.1mmであった。
FT−ラマン分光法:Bruker RFS100。Nd:YAG 1064nm励起、100mWレーザ出力、Ge検出器、64スキャン、範囲50〜3500cm−1、2cm−1分解能、アルミニウムサンプルホルダー。
示差走査熱量測定:Perkin Elmer DSC7。金製るつぼ、加熱速度2℃/min又は10℃/min、各開始温度及び終了温度。
単結晶X線回折:結晶を、λ=0.71073Åで、グラファイト単色化MoKα放射線を用いて、Nonius Kappa CCD回折計により173°Kで測定した。COLLECTスィートをデータの収集及び集積化に使用した。構造はプログラムSIR92を用いて直接方法で解析した。プログラムCRYSTALSを用いて水素以外の全ての原子についてFに対する最小二乗法の精密化を行った。シェルドリック(Sheldrick)重量を用いて精密化を完了した。WINDOWS用ORTEP IIIを用いてプロットを作成した。
多形体Aの特性
粉末X線回折:X線回折図形は、2θ=5.7°での極めて強いピークを特徴とする。結晶の高い異方形状を考慮すると、この高強度は結晶の優先配向に起因することが予測される。X線回折図形を図1に示す。
FT−ラマン分光法:特徴的なラマン信号は、3073cm−1のC−H領域の最も強いピーク、1616cm−1、1590cm−1、1544cm−1、1326cm−1のピーク、及び117cm−1/79cm−1の二重ピークである。FT−ラマンスペクトルを図3に示す。
示差走査熱量測定:DSCはΔfusH=85J/gで166.2℃〜167.4℃(走査速度に応じて僅かに変動)に鋭い融解ピークを示した。物質は、たった2℃/分の冷却速度でも冷却時に再結晶せず、代わりに61.3℃のガラス転移を示した。DSC曲線を図5に示す。
多形体Bの特性
粉末X線回折:X線回折図形において最も強いピークは2θ=7.1°及び21.4°にある。X線回折図形を図2に示す。
FT−ラマン分光法:多形体Bのラマンスペクトルにおける特徴的な信号は、3107cm−1(C−H領域において最も強いピーク)、1605cm−1、1593cm−1、1538cm−1、1336cm−1、及び102cm−1に見られる。FT−ラマンスペクトルを図4に示す。
示差走査熱量測定:DSC測定は、融解エンタルピーΔfusH=104J/gで約158℃にて鋭い融解ピークを示した。DSC曲線を図6に示す。
単結晶構造:化合物は、中心対称空間群P−1において結晶化する。構造は空間群の対称性に関係しない非対称単位において2つの分子を示す。これら2つの分子は「a」軸の周りの回転によってほぼ完全に重ね合わせることができるが、より高い格子対称性を得るために単位格子を変形することはできない。
この構造は化合物の二量体に基づいて解明することができる。これら二量体を形成する駆動力は、おそらく、一方ではフェニル環とチオフェン環とのπ−π相互作用であり、他方ではフェニル環とN−複素環間のπ−π相互作用である。単位格子の2つの異なる型の分子は縮合N−複素環間の短い距離が僅かに異なる(最短距離はそれぞれ3.348Å及び3.308Å)2つの異なる型の二量体を形成する。二量体は、フィッシュボーン構造を有して層状に配置される。2つの型の二量体のバンドは常にフィッシュボーン構造において交互に生じ、また、1つの層から次の層へと交互に生じる。結晶データを表2に報告する。
表2.多形体Bの結晶データ
Figure 0005171831

Claims (26)

  1. 2θ=7.1°(±0.1°)及び21.4°(±0.1°)に特定のピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体B。
  2. 2θ=7.1°(±0.1°)、11.8°(±0.1°)、12.3°(±0.1°)、12.6°(±0.1°)、13.7°(±0.1°)、14.7°(±0.1°)、15.5°(±0.1°)、19.0°(±0.1°)、20.8°(±0.1°)、21.4°(±0.1°)、22.0°(±0.1°)、22.3°(±0.1°)、22.6°(±0.1°)、23.4°(±0.1°)、23.9°(±0.1°)、25.6°(±0.1°)、26.3°(±0.1°)、27.1°(±0.1°)、27.8°(±0.1°)、31.8°(±0.1°)、及び36.5°(±0.1°)に特定のピークを含む粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1に記載の多形体。
  3. 3107cm−1、1605cm−1、1593cm−1、1538cm−1、1336cm−1、及び102cm−1に特徴的な信号を示すFT−ラマンスペクトルによって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体B。
  4. 58℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体B。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の調製方法であって:
    a)166.2℃〜167.4℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体Aを室温で、メタノール、エタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ジオキサン、アセトニトリル、トルエン、水、エタノールと酢酸との混合物、水とエタノールとの混合物、及び水とテトラヒドロフランとの混合物からなる群から選択される溶媒に懸濁させる工程;並びに
    b)得られた結晶を回収する工程
    を含む方法。
  6. エタノールと酢酸との混合物が、それぞれ、90:10〜98:2(v/v)の範囲内である、請求項に記載の方法。
  7. エタノールと酢酸との混合物が、それぞれ、95:5(v/v)である、請求項に記載の方法。
  8. 水とエタノールとの混合物が、それぞれ、5:95〜95:5(v/v)の範囲内である、請求項に記載の方法。
  9. 水とエタノールとの混合物が、それぞれ、10:90〜90:10(v/v)の範囲内である、請求項に記載の方法。
  10. 水とテトラヒドロフランとの混合物が、それぞれ、85:15〜95:5(v/v)の範囲内である、請求項に記載の方法。
  11. 水とテトラヒドロフランとの混合物が、それぞれ、90:10(v/v)である、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の調製方法であって:
    a)166.2℃〜167.4℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体AとN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体Bとの混合物を、80℃〜沸点の温度でトルエンに懸濁させる工程;及び
    b)得られた結晶を回収する工程
    を含む方法。
  13. 多形体Aと多形体Bとの混合物が、それぞれ、25:75〜75:25(w/w)の範囲内である、請求項12に記載の方法。
  14. 多形体Aと多形体Bとの混合物が、50:50(w/w)である、請求項13に記載の方法。
  15. 温度が95℃〜105℃の範囲内である、請求項12に記載の方法。
  16. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の調製方法であって:
    a)166.2℃〜167.4℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体Aをアセトン及びテトラヒドロフランからなる群から選択される溶媒に溶解する工程;
    b)濾過する工程;並びに
    c)溶媒を完全に蒸発させる工程
    を含む方法。
  17. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の調製方法であって:
    a)166.2℃〜167.4℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体Aを水とテトラヒドロフランとの混合物に室温で溶解する工程;及び
    b)得られた結晶性沈殿を回収する工程
    を含む方法。
  18. 水とテトラヒドロフランとの混合物が、それぞれ、5:95〜15:85(v/v)の範囲内である、請求項17に記載の方法。
  19. 水とテトラヒドロフランとの混合物が、それぞれ、10:90(v/v)である、請求項18に記載の方法。
  20. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の調製方法であって:
    a)166.2℃〜167.4℃に融解ピークを示す示差走査熱量測定によって特徴付けられるN−{2−フルオロ−5−[3−(チオフェン−2−カルボニル)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]−フェニル}−N−メチル−アセトアミドの多形体Aを、ジメチルスルホキシド、ピリジン、酢酸、及びジクロロメタンからなる群から選択される溶媒に溶解する工程;
    b)溶液を濾過する工程;
    c)溶液を、エタノール、2−プロパノール及び酢酸エチルからなる群から選択される貧溶媒に添加する工程;並びに
    d)得られた結晶を回収する工程
    を含む方法。
  21. ジクロロメタン2−プロパノールの比が、それぞれ、0.5:10〜2:10(v/v)の範囲内である、請求項20に記載の方法。
  22. ジクロロメタン2−プロパノールの比が、それぞれ、1:10(v/v)である、請求項21に記載の方法。
  23. 薬剤として使用するための、請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体。
  24. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体を、1種又は複数の薬学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤、又は補助剤と混合して含む医薬組成物。
  25. 不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するため、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために使用するための、請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体を含む医薬組成物。
  26. 不安、てんかん、睡眠障害、及び不眠症の治療又は予防に、鎮静催眠、麻酔、及び筋弛緩を誘発するため、睡眠の誘発に必要な時間及び睡眠継続時間を調節するために使用するための薬剤の製造における、請求項1から4までのいずれか一項に記載の多形体の使用。
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