JP5171371B2 - 物理量測定システム - Google Patents

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Description

本発明は、互いに離間した各測定対象において各測定対象から印加される歪み量等の物理量をFBG(ファイバ・ブラッグ・グレーティング Fiber Bragg Grating 以下FBGと略記する)センサを用いて測定する物理量測定システムに関する。
一般に、FBGセンサは、図15に示すように、このFBGセンサ1の一端(入射端)から広帯域波長を有する光2を入射すると、このFBGセンサ1に対して予め設定された基準波長λSを中心波長とする山形の波長特性を有した反射光3が一端(入射端)から出力される。さらに、このFBGセンサ1に対して前記基準波長λSを中心波長とする波長特性を有した透過光4が他端(出射端)から出力される。
そして、このFBGセンサ1に歪み(物理量)を加えると、反射光3の中心波長λCが基準波長λSからずれる。この波長ずれ量Δλ(=λC―λS)が歪み量(物理量)εに比例するので、この波長ずれ量Δλを測定することによって、FBGセンサ1に印加された歪み量(物理量)εが測定可能である。なお、透過光4の中心波長λCも反射光3の中心波長λCと同一動作を行う。以下、現在時点におけるFBGセンサ1を用いた物理量の測定技術を説明する。
(a) 図16は、このような特性を有する複数のFBGセンサ1を測定対象に取付け、各FBGセンサ1を光ファイバ5で直列接続し、この光ファイバ5の一端(入射端)5aに、広帯域波長パルス光源6から広帯域波長パルス光を印加するFBGセンサシステムである(特許文献1参照)。
光ファイバ5の各距離L1、L2、L3…に配設された各FBGセンサ1からの反射光3は、カプラ7で光ファイバ5から分岐されて、波長ずれ量検出部8へ、それぞれ各距離L1、L2、L3…に応じた時間差を有して入射されるので、波長ずれ量検出部8は、各FBGセンサ1からの反射光3の中心波長λCの基準波長λSからの波長ずれ量Δλ1、Δλ2、Δλ3、…を個別に検出できる。よって、各FBGセンサ1に印加される歪み量(物理量)を個別に検出できる。
(b) また、図17に示す測定システムにおいては、パルス発振器9からパルス光をスイッチ(TDM)10を介して共振回路11に供給する。このパルス光の周期(周波数)はスイッチ10で制御される。このパルス光は、サーキュレータ12を介して光ファイバで直列接続された複数のFBGセンサ1へ伝搬される。各FBGセンサ1の反射光はサーキュレータ12を介して、共振回路11に入力する。この場合、パルス光の送信周期が、該当パルス光がFBGセンサ1を往復する所要時間に等しいと、該当FBGセンサ1の反射光のみが、この共振回路11で共振し、光強度レベルが上昇する。この光強度レベルが上昇した該当FBGセンサ1の反射光の波長を、この共振回路11にカプラ7を介して接続された波長測定装置13で測定する。したがって、パルス光の周期(周波数)を順次変更していくことにより、反射光が共振するFBGセンサ1の歪み量を測定している(特許文献2参照)
米国特許5,680,489号公報 米国特許7,266,260号公報
しかしながら、上述した(a)、(b)の各FBGセンサを用いた歪み測定システムにおいても、まだ改良すべき次のような課題があった。
特許文献1に記載された(a)の広帯域波長のパルス光を印加する手法においては、波長ずれ量検出部8が、各FBGセンサ1からの反射光3の中心波長λCの基準波長λSからの波長ずれ量Δλ1、Δλ2、Δλ3、…を個別に測定、算出しているので、反射光3の光レベルが低いことも影響して、十分な測定精度を確保できなかった。
また、特許文献2の共振回路11を用いた測定システムにおいては、各FBGセンサの設置間距離の差でもって各FBGセンサ1の反射光の共振状態を分離するためには、共振回路11自体を大型に構成する必要があり、製造費の上昇や、設置場所の確保が問題となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、各FBGセンサの反射光の中心波長を高い精度でかつ簡単に測定でき、かつ構成を簡素化でき、小型で製造費を低減できる物理量測定システムを提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明の物理量測定システムにおいては、
互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサと、
両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティングされた半導体レーザと、
前記半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路と、
前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバと、
前記FBGセンサ毎に、当該FBGセンサから前記半導体レーザに戻る反射光と、前記半導体レーザのパルス光のうちの前記反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態を生起させる、前記半導体レーザのパルス光の周波数を共振周波数f0として前記レーザ駆動回路へ順次指定するシーケンス制御部(23)であって、前記各FBGセンサの共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
0 =C/2nL
で定まるシーケンス制御部と、
前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間でそれぞれ共振状態が生起している状態で、且つ、前記順次指定される共振周波数f 0 が切り替わる直前の状態において、前記半導体レーザの端面から出射される各パルス光の各波長を測定する波長測定部と、
この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部と
を備えている。
このように構成された物理量測定システムにおいては、半導体レーザから光ファイバを介して、各FBGセンサに広帯域波長を有するパルス光が入射する。各FBGセンサは、この広帯域波長のうちの基準波長から印加された物理量に対応した量だけずれた中心波長を有した反射光を半導体レーザへ伝搬する。この場合、半導体レーザから出射されるパルス光の出射間隔(周期)が、このパルス光が測定対象のFBGセンサを往復するための往復所要時間に一致すると、当該FBGセンサから半導体レーザに戻る反射光と、半導体レーザのパルス光のうちの反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態が発生する。
共振状態が発生すると、半導体レーザから出射されている広帯域波長のうち反射光の中心波長に対応する波長成分の光強度のみが上昇する。その結果、共振状態においては、半導体レーザから出射されるパルス光は、あたかも共振状態のFBGセンサの反射光の中心波長のみを含むパルス光となる。
よって、半導体レーザの端面から出射されるパルス光の波長、すなわち、FBGセンサの反射光の中心波長を波長測定部で測定することが可能となる。
このように、半導体レーザから出射する広帯域波長のパルス光の出射間隔を示す周波数を、各FBGセンサの距離に応じた共振周波数に順次設定していくことによって、各FBGセンサの反射光の中心波長を観測できる。よって、波長測定部で測定された各FBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から測定対象から印加された物理量を算出できる。
また、別の発明の物理量測定システムにおいては、
互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサと、
両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティングされた半導体レーザと、
この半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路と、
前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバと、
前記半導体レーザから順次出射される各パルス光の出射間隔を示す前記周波数を連続的に変化させるために、前記レーザ駆動回路に周波数掃引信号を送出する周波数掃引回路と、
前記半導体レーザの端面から出射される出射間隔を示す周波数が掃引される各パルス光のうち、前記周波数の掃引過程で、前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間で前記周波数の掃引範囲内に共振周波数f 0 が含まれることによって共振状態が生じて、光強度が上昇したパルス光の各波長を当該FBGセンサの反射光の中心波長として測定する波長測定部であって、前記共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
0 =C/2nL
で定まる波長測定部と、
この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部と
を備えている。
このように構成された物理量測定システムにおいては、半導体レーザから出射する広帯域波長のパルス光の出射間隔を示す周波数は連続的に変化していく。この場合、周波数の掃引過程で、半導体レーザと各FBGセンサとの間で共振状態が生じて、光強度が上昇したパルス光が生じる。したがって、波長測定部で、周波数の掃引過程で、半導体レーザと各FBGセンサとの間で共振状態が生じて、光強度が上昇したパルス光の各波長を当該FBGセンサの反射光の中心波長として測定することが可能である。
また、別の発明においては、上述した各発明の物理量測定システムにおける波長測定部は、半導体レーザの反射防止コーティングされていない他方の端面から出射される各パルス光の各波長を測定するようにしている。
このように半導体レーザの反射防止コーティングされていない他方の端面から出射されるパルス光の各波長を、光ファイバへ出射するパルス光の各波長測定に代えて測定することによって、システムの構成を簡素化できる。
また、別の発明においては、上述した各発明の物理量測定システムにおける波長測定部は、半導体レーザと各FGBセンサとを接続する光ファイバに介挿された光分岐器にて分岐された、半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から光ファイバに出射されたパルス光の各波長を測定する。
また、別の発明においては、上述した各発明の物理量測定システムにおける波長測定部は、光ファイバの半導体レーザから見て遠端に到着した、半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から光ファイバに出射されたパルス光の各波長を測定する。
また、別の発明は、上述した発明の物理量測定システムにおいて、複数のFBGセンサは、少なくとも反射光波における基準波長が等しい。
また、別の発明は、上述した発明の物理量測定システムにおいて、複数のFBGセンサは光ファイバにて直列接続されている。
また、別の発明は、上述した発明の物理量測定システムにおいて、複数のFBGセンサは光分岐器を介して並列接続されている。
また、別の発明は、上述した発明の物理量測定システムにおいて、複数のFBGセンサは、半導体レーザに対して互いに等しい距離に設置され、かつ、複数のFBGセンサは少なくとも反射光における基準波長が異なる。
また、別の発明は、上述した発明の物理量測定システムにおいて、半導体レーザの前記反射防止コーティングされた端面と光ファイバとの間に、半導体レーザから出射された光パルスを光ファイバに導くとともに、各FBGセンサからの反射光を半導体レーザの反射防止コーティングされた端面に導く集光レンズを備えている。
さらに、別の発明の物理量測定システムにおいては、
互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサ(1)と、
両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティング(17)された半導体レーザ(15)と、
前記半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路(18)と、
前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバ(5)と、
前記FBGセンサ毎に、当該FBGセンサから前記半導体レーザに戻る反射光と、前記半導体レーザのパルス光のうちの前記反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態を生起せしむる前記半導体レーザのパルス光の周波数を共振周波数f0として前記レーザ駆動回路へ順次指定するシーケンス制御部(23)であって、前記各FBGセンサの共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
0 =C/2nL
で定まるシーケンス制御部(23)と、
前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間でそれぞれ共振状態が生起している状態で、且つ、前記順次指定される共振周波数f 0 が切り替わる直前の状態において、前記半導体レーザと前記各FGBセンサとを接続する光ファイバに介挿された光分岐器(40)にて分岐された、前記各FBGセンサの反射光の各波長を測定する波長測定部(20)と、
この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部(31)と
を備えている。
このような発明においては、波長測定部は、共振状態における各FBGセンサの反射光の各波長を直接測定している。
このような構成の物理量測定システムにおいては、半導体レーザから出射されるパルス光の出射間隔(周期)が、このパルス光が測定対象のFBGセンサを往復するための往復所要時間に一致すると、当該FBGセンサから半導体レーザに戻る反射光と、半導体レーザのパルス光のうちの反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態が発生することを利用して、反射光の中心波長を測定している。
したがって、各FBGセンサの反射光の中心波長を反射光なくて半導体レーザの他方の端面から出射されるパルス光から測定している。よって、反射光の中心波長を高いS/N比でもって測定でき、かつ構成を簡素化でき、小型で製造費を低減できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図16、図17に示す従来の歪測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
半導体レーザ(LD)15の一方の端面16aは反射防止(AR)コーティング17が形成され、他方の端面16bは反射防止(AR)コーティング17は形成されていない。この半導体レーザ15は、レーザ駆動回路18からの駆動パルス(駆動電流)に同期して図2(a)に示す広帯域波長のパルス光aを両端面16a、16bから周期T(周波数f)で出射する。パルス光aのパルス幅は、この実施形態においては、25nsに設定されている。したがって、このパルス光aの出射周期Tを示す周波数f及びパルス幅は、レーザ駆動回路18によって定まる。
半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから出射されたパルス光aは、集光レンズ19を介して、m個のFBGセンサ1が直列接続された光ファイバ5に入射される。光ファイバ5に入射した各パルス光aは、1番目のFGBセンサ1からm番目のFBGセンサ1まで、各FBGセンサ1を順番に透過していく。そして、各FGBセンサ1を透過する過程で、図15で説明した反射光bが生じて光ファイバ5を逆走して集光レンズ19を介して、反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから半導体レーザ15内へ入射する。
m個のFBGセンサ1は、基準波長λSを含む仕様が同一であり、このFBGセンサ1に測定対象から印加された物理量(歪み)に応じて反射光bの中心波長λCが基準波長λSから変化する。
また、1番目のFGBセンサ1からm番目のFBGセンサ1は、半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成されていない他方の端面16bから、各距離L1、L2、L3、…、Lmに設置されている。
また、半導体レーザ15の両端面16a,16bから周波数fで出射されるパルス光aの広帯域波長の波長範囲は各FBGセンサ1の基準波長λSを中心とする各FBGセンサ1に最大物理量が印加されたときに反射光bの中心波長λCの取りうる波長範囲λL〜λHに設定されている。
次に、半導体レーザ15と各FBGセンサ1との間で、パルス光aと反射光bとの間で共振状態が生じる理由を図2(b)を用いて説明する。半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから出射されるパルス光aの出射周期T(周波数f)が、このパルス光aが測定対象のFBGセンサ1に到達して、このFBGセンサ1の反射光bが半導体レーザ15の他方の端面16bまで帰還するまでの往復所要時間TWに一致すると、当該FBGセンサ1から半導体レーザ15に戻る反射光bと、半導体レーザ15のパルス光aのうちの反射光bの中心波長λCに対応する光との間で共振状態が発生する。
往復所要時間TWは、半導体レーザ15の反射防止コーティング17が形成されていない他方の端面16bから該当FBGセンサ1までの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
W=2nL/C
となる。したがって、この距離Lに位置するFBGセンサ1に対するパルス光aの周波数fにおける共振周波数f0
0=C/2nL
となる。
共振状態が発生すると、図2(b)に示すように、半導体レーザ15から出射されているパルス光aにおける広帯域波長範囲λL〜λHのうち反射光bの中心波長λCに対応する波長成分の光強度のみが、光a、bがこの経路(2L)を往復する毎に上昇していく。その結果、共振状態においては、半導体レーザ15から出射されるパルス光aは、図示するように、共振状態のFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを含む高レベルのパルス光aとなる。
なお、半導体レーザ15の一方の端面16aに形成された反射防止コーティング17はこの端面16aを通過する反射光bがこの端面16aで反射して、共振状態を乱すことを防ぐために必要不可欠である。
この共振状態の半導体レーザ15から出射されたFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを含む高レベルのパルス光aは、波長測定部20にて、その中心波長λCが測定されてデータ判定部21へ送出される。
また、FBG・共振周波数対応メモリ22内には、図3に示すように、1番からm番までの各FBGセンサ1毎に、半導体レーザ15の他方の端面16bから当該FBGセンサ1までの距離L1、L2、…、Lm、共振周波数f01、f02、…、f0M、及び共振状態時に同一のパルス光aの出射回数NS1、NS2、…、NSmが設定されている。
シーケンス制御部23は、測定制御部24から測定開始信号cが入力されると、FBG・共振周波数対応メモリ22に記憶されている1番からm番までの各FBGセンサ1の共振周波数f0、出射回数NSを順番に読出して、レーザ駆動回路18に設定する。シーケンス制御部22は、同時に共振周波数f0の切換タイミングをデータ判定部21へ通知する。
レーザ駆動回路18は、図6に示すように、半導体レーザ15に対して、各FBGセンサ1毎に、指定された共振周波数f0で、かつ指定された出射回数NSだけ、駆動パルス(駆動電流)dを印加する。具体的には、半導体レーザ15に近いFBGセンサ1ほど、往復所要時間TWは短いので、共振周波数f0は高く、駆動パルス(駆動電流)dの送信間隔(周期T)は短い。
その結果半導体レーザ15から、駆動パルス(駆動電流)dに同期して、広帯域波長のパルス光aが指定された共振周波数f0で指定された出射回数NSだけ出射されるが、該当FBGセンサ1に対して共振状態を維持しているので、出射回数NSの後半のパルス光aの光強度レベルは上昇して、対応するFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを有する高レベルのパルス光aとなる。
波長測定部20において、半導体レーザ15の他方の端面16bから入射したパルス光aは光分岐器25にて光フィルタ26と受光器(PD1)27とに分岐される。受光器(PD1)27は光フィルタ26に入射する入射光の光強度P1を検出する。光フィルタ26は、例えば図4に示すように、入射した光の波長λに応じて光の透過率ηが変化するフィルタ特性を有する。したがって、この光フィルタ26を透過する光の透過率ηが定まれば、この光の波長λが定まる。
但し、測定対象の光は単一波長である必要がある。そのために、この波長測定部20においては、入力される各パルス光aのうち共振現象で高レベルに上昇したパルス光aのみを取り込むための入力レベルゲートが設けられている。
そこで、受光器(PD2)28は光フィルタ26を透過した透過光の光強度P2を検出する。そして、波長算出部29は、入射されたパルス光aの光フィルタ26における透過率ηを算出する。
透過率η=P2/P1
そして、予め記憶されている図4の特性を用いて、入力された共振状態のパルス光aの波長λCを算出して、次のデータ判定部21へ送出する。
データ判定部21は、波長測定部20から順次入力する測定波長λCが何番目のFBGセンサ1に所属するのかを、シーケンス制御部23からの共振周波数f0の切換タイミングを判定して、図5に示すFBG別データメモリ30の対応するFBGセンサ1のデータ領域30aに書込む。より具体的には、精度の高い測定波長λCを得るために、図6に示すように、各FBGセンサ1における後半部分の測定波長λCを採用する。
FBG別データメモリ30の1番からm番までの各FBGセンサ1の領域30aに一旦書込まれた各測定波長λC1、λC2、…,λCmは、物理量算出部31のずれ波長算出部32へ転送される。ずれ波長算出部32は、FBG別データメモリ30の各FBGセンサ1の測定波長(中心波長)λC1、λC2、λC3、λC4、…λCmの基準波長メモリ33に記憶されているFBGセンサ1の基準波長λSからの波長ずれ量Δλ1、Δλ2、Δλ3、Δλ4、…Δλmを算出する。
ひずみ量算出部34は、各波長ずれ量Δλ1、Δλ2、Δλ3、Δλ4、…Δλmに、定数Kを乗算して、1番からm番の各FBGセンサ1に印加されたひずみ量(物理量)ε1、ε2、ε3、ε4、…εmを算出して表示器35に表示出力する。
図6に、レーザ駆動回路18、半導体レーザ15、データ判定部21、物量算出部31のずれ波長算出部32、ひずみ量算出部34の各動作タイミングを記載している。
このように構成された第1実施形態の物理量測定システムにおいては、半導体レーザ15から出射されるパルス光aの出射周期T(周波数f)が、このパルス光aが測定対象のFBGセンサ1を往復するための往復所要時間TWに一致すると、当該FBGセンサ1から半導体レーザ15に戻る反射光bと、半導体レーザ15の広帯域波長範囲λL〜λHを有するパルス光aのうちの反射光bの中心波長λCに対応する波長成分との間で共振状態が発生する。
その結果、半導体レーザ15から出射されるパルス光aの光強度レベルは上昇して、対応するFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを有する高レベルのパルス光aとなる。したがって、波長測定部20は、この共振状態の単一波長のみを有した高レベルのパルス光aの波長を測定するのみでよい。
したがって、反射光bの中心波長λCの測定が、光フィルタ26を用いた簡単な構成の波長測定部20で簡単にかつ高精度で実施できる。よって、物理量測定システムを、小型で製造費を低減できる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態の物理量測定システムにおいては、第1実施形態におけるシーケンス制御部23に代えて周波数掃引回路36が設けられ、FBG・共振周波数対応メモリ22に代えてFBG・測定時刻メモリ37が設けられている。
周波数掃引回路36は、図9のタイムチャートに示すように、測定制御部24aから測定開始を示す掃引開始信号iが入力すると、周波数fが最高fHから最低fLへ連続的に低下していく周波数掃引信号eをレーザ駆動回路18aへ送出する。この周波数範囲fH〜fL内には、第1実施形態で説明した1番からm番までの各FBGセンサ1における半導体レーザ15までの距離L1、2、…、mで一義的に定まる共振周波数f01、f02、…、f0mが含まれる。
周波数掃引信号eを受信したレーザ駆動回路18aは、図9に示すように、周期T(周波数f)が時間経過と共に順次広く(周波数fにおいては順次低下し)変化して行く駆動パルス(駆動電流)gを半導体レーザ15に印加する。
レーザ駆動回路18aからこの駆動パルス(駆動電流)gが印加される半導体レーザ15は、この駆動パルス(駆動電流)gに同期したパルス光hを出射していく。したがって、パルス光hの周期T(周波数f)が時間経過と共に順次広く変化していく。このパルス光hの周波数fが変化している過程において、この周波数fが前述した共振周波数f01、f02、…、f0mに一致すると、該当FBGセンサ1における。前述した共振状態が発生する。
共振状態が発生すると、前述したように共振周波数f01、f02、…、f0mに一致するパルス光h01、h02、…、h0mは、広領域波長λL〜λHのうちの共振対象の各FBGセンサ1の反射光bの中心波長λC1、λC2、…、λCmの成分のみが増大して、結果的に中心波長λC1、λC2、…、λCmのみを有した高レベルのパルス光に変化する。
波長測定部20は、半導体レーザ15の他方の端面16bから出射される各パルス光hのうち、共振状態時の各パルス光h01、h02、…、h0mの各波長、すなわち、各FBGセンサ1の反射光bの中心波長λC1、λC2、…、λCmを測定する。具体的には、入射光の許容入射レベルを上昇して、共振状態の高レベルのパルス光のみを取り込む。測定した各波λC1、λC2、…、λCmをデータ判定部21aへ送出する。
FBG・測定時刻メモリ37には、図8に示すように、1番からm番までの各FBGセンサ1毎に、半導体レーザ15の他方の端面16bから当該FBGセンサ1までの距離L1、L2、…、Lm、第1実施形態で説明した往復所要時間TW1、TW2、TW3、…、T Wm 、共振周波数f01、f02、…、f0M、及び、図9に示しているように、周波数fの掃引開始時刻(t=0)からの各共振周波数に達するまでの時間で示される波長測定部20におけるパルス光hの波長の測定時刻t1S、t2S、…、tMSが設定されている。
なお、当然ながら、波長の測定時刻t1S、t2S、…、tMSは周波数掃引回路36における周波数掃引速度によって定まる。この第2実施形態においては、共振状態のパルス光hが2〜3個、FBGセンサ1に入射してこのパルス光hが当該FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCを有する高レベルのパルス光hに変化させるために、周波数掃引速度を遅く設定している。
データ判定部21aは、測定制御部24aから掃引開始信号iが入力してからの各波長測定時刻t1S、t2S、…、tMS及びその近傍時刻に波長測定部20から出力された各波長λC1、λC2、…、λCmが1番目からm番目までのどのFBGセンサ1からの測定波長であるのかを判別して、FBG別データメモリ30の該当FBGセンサ1の領域30aに書込む。
FBG別データメモリ30に書込まれた各FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCから、各FBGセンサ1に印加されたひずみ量(物理量)ε1、ε2、ε3、ε4、…εmを算出して表示器35に表示出力するまでの物理量算出部31の処理動作は前述した第1実施形態システムとほぼ同じであるので説明を省略する。
図9に、レーザ駆動回路18a、半導体レーザ15、データ判定部21a、物量算出部31のずれ波長算出部32、ひずみ量算出部34の各動作タイミングを記載している。
このように構成された第2実施形態の物理量測定システムにおいては、半導体レーザ15から順次出射されるパルス光hの周期T(周波数f)、すなわち、周波数fを最高fHから最低fLへ連続的に低下させてき、その過程で共振周波数f01、f02、…、f0mに達した時点で、自動的に、半導体レーザ15から出射されるパルス光aの波長λを、FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCとして測定している。したがって、先に説明した第1実施形態システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第3実施形態)
図10は本発明の第3実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第3実施形態の物理量測定システムにおいては、波長測定部20内には、通常の光スペクトラムアナライザ38が組込まれている。この第3実施形態の物理量測定システムにおいても、共振状態時の半導体レーザ15の他方の端面16bから出射されるパルス光aの光強度レベルは上昇して、対応するFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを有する高レベルのパルス光aとなる。したがって、通常の光スペクトラムアナライザ38は、この共振状態の単一波長のみを有した高レベルのパルス光aの波長λを測定可能である。
したがって、前述した第1実施形態の物理量測定システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第4実施形態)
図11は本発明の第4実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図1に示す本発明の第1実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第4実施形態の物理量測定システムにおいては、半導体レーザ15に接続された基幹光ファイバ5aの光分岐器39にそれぞれ分岐光ファイバ5bを介して1番からm番の各FBGセンサ1が接続されている。そして、各FBGセンサ1から半導体レーザ15の他方の端面16bまでの距離L1、L2、…、Lmにて、各共振周波数f01、f02、…、f0mが定まるので、第1実施形態の物理量測定システムとほぼ同じ効果を奏することが可能である。
(第5実施形態)
図12は本発明の第5実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図1に示す第1実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第5実施形態の物理量測定システムにおいては、光ファイバ5における集光レンズ19と先頭のFBGセンサ1との間に光分岐器としての光カプラ40が介挿されている。そして、この光カプラ40の半導体レーザ15側の光分岐端子に、波長測定部20が接続されている。
半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから出射されたパルス光aは、集光レンズ19及び光カプラ40を介して、m個のFBGセンサ1が直列接続された光ファイバ5に入射される。そして、各FBGセンサ1からの各反射光bは光ファイバ5、光カプラ40、集光レンズ19を経由して、反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから半導体レーザ15に入射する。なお、各反射光bの一部は光カプラ40の半導体レーザ15側の光分岐端子に接続された波長測定部20に入射される。
この波長測定部20は、前述した共振状態におけるFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを測定して、データ判定部21へ送出する。これ以降のデータ処理手順及び測定結果の表示処理は図1に示す第1実施形態と同じである。
すなわち、この第5実施形態の物理量測定システムにおいては、図1に示した第1実施形態における半導体レーザ15の他方の端面16bから出射したパルス光aの波長(共振波長)を測定する波長測定部20を、光カプラ40の半導体レーザ15側の光分岐端子に接続替えして、光カプラ40を介して、共振状態におけるFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCを測定するようにしている。
このような構成であっても、共振状態のFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCを高い精度で測定できるので、前述した第1実施形態の物理量測定システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第6実施形態)
図13は本発明の第6実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図12に示す第5実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第6実施形態の物理量測定システムにおいては、光ファイバ5における集光レンズ19と先頭のFBGセンサ1との間に光分岐器としての光カプラ40が介挿されている。そして、この光カプラ40のFBGセンサ1側の光分岐端子に、前述した波長測定部20が接続されている。
このような第6実施形態の構成において、半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから出射されたパルス光aは、集光レンズ19及び光カプラ40を介して、m個のFBGセンサ1が直列接続された光ファイバ5に入射される。そして、各FBGセンサ1からの各反射光bは光ファイバ5、光カプラ40、集光レンズ19を経由して、反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから半導体レーザ15に入射する。なお、半導体レーザ15の反射防止(AR)コーティング17が形成された一方の端面16aから出射されたパルス光aの一部は光カプラ40のFBGセンサ1側の分岐光端子に接続された波長測定部20に入射される。
この波長測定部20は、前述した共振状態のパルス光aの波長で示されるFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCのみを測定して、データ判定部21へ送出する。これ以降のデータ処理手順及び測定結果の表示処理は図1に示す第1実施形態と同じである。
すなわち、この第6実施形態の物理量測定システムにおいては、図1に示した第1実施形態における半導体レーザ15の他方の端面16bから出射したパルス光aの波長(共振波長)を測定する波長測定部20を、光カプラ40のFBGセンサ1側の分岐光端子に接続替えして、光カプラ40を介して、共振状態のパルス光aの波長λを、FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCとして測定するようにしている。
このような構成であっても、共振状態のFBGセンサ1の反射光bの中心波長λCを高い精度で測定できるので、前述した第1実施形態の物理量測定システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
(第7実施形態)
図14は本発明の第7実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図である。図11に示す第1実施形態に係わる物理量測定システムと同一部分には、同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第7実施形態の物理量測定システムにおいては、光ファイバ5に半導体レーザ15から順番に接続されたm個のFBGセンサ1における最も遠いm番目のFBGセンサ1の反半導体レーザ15側端、すなわち、光ファイバ5の半導体レーザ15から見た遠端に前述した波長測定部20が接続されている。
このような構成においては、半導体レーザ15の反射防止コーティング17が形成された端面16aから出射されたパルス光aは光ファイバ5に介挿されたm個のFBGセンサ1を透過する過程でそれぞれ一部が反射して、反射光bとして半導体レーザ15へ帰還すると共に、m番目のFBGセンサ1を透過して波長測定部20に入射する。
この波長測定部20には、半導体レーザ15の反射防止コーティング17が形成された端面16aから出射され、各FBGセンサ1を透過する毎に光強度レベルが低下していくパルス光aが入射される。波長測定部20は、前述した共振状態時において、半導体レーザ15から出射されるパルス光aの波長λを、FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCとして測定している。
したがって、先に説明した第1実施形態システムとほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。例えば、図11において、各分岐光ファイバ5aの長さを等しく設定できる。なお、この場合は、各FBGセンサ1として、基準波長λSがそれぞれ異なるFBGセンサを採用する必要がある。このようにすることによって、各FBGセンサ1の反射光bの中心波長λCを互いに離れた波長領域とでき、たとえ共振周波数が等しい場合であっても、各中心波長λCを区別して検出できる。
本発明の第1実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 本発明の動作原理を説明するための図 同第1実施形態の物理量測定システム内に形成されたFBG・共振周波数対応メモリの記憶内容を示す図 同物理量測定システム内に設けられた光フィルタのフィルタ特性を示す図 同物理量測定システム内に形成されたFBG別データメモリの記憶内容を示す図 同物理量測定システムの動作を示すタイムチャート 本発明の第2実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 同第2実施形態に係わる物理量測定システム内に形成されたFBG・測定時刻メモリの記憶内容を示す図 同物理量測定システムの動作を示すタイムチャート 本発明の第3実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 本発明の第4実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 本発明の第5実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 本発明の第6実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 本発明の第7実施形態に係わる物理量測定システムの概略構成図 FBGセンサの反射光及び透過光の波長特性を示す図 従来の歪み測定システムを示す図 他の従来の歪み測定システムを示す図
符号の説明
1…FBGセンサ、5…光ファイバ、15…半導体レーザ、16a,16b…端面、17…反射防止コーティング、18,18a…レーザ駆動回路、19…集光レンズ、20…波長測定部、21,21a…データ判定部、22…FBG・共振周波数対応メモリ、23…シーケンス制御部、24,24a…測定制御部、25,39…光分岐器、26…光フィルタ、27,28…受光器、29…波長算出部、30…FBG別データメモリ、31…物理量算出部、32…ずれ量算出部、33…基準波長メモリ、34…ひずみ量算出部、35…表示器、36…周波数掃引回路、37…FBG・測定時刻メモリ、38…光スペクトラムアナライザ、40…光カプラ

Claims (11)

  1. 互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサ(1)と、
    両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティング(17)された半導体レーザ(15)と、
    前記半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路(18)と、
    前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバ(5)と、
    前記FBGセンサ毎に、当該FBGセンサから前記半導体レーザに戻る反射光と、前記半導体レーザのパルス光のうちの前記反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態を生起させる、前記半導体レーザのパルス光の周波数を共振周波数f0として前記レーザ駆動回路へ順次指定するシーケンス制御部(23)であって、前記各FBGセンサの共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
    0 =C/2nL
    で定まるシーケンス制御部(23)と、
    前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間でそれぞれ共振状態が生起している状態で、且つ、前記順次指定される共振周波数f 0 が切り替わる直前の状態において、前記半導体レーザの端面から出射される各パルス光の各波長を測定する波長測定部(20)と、
    この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部(31)と
    を備えたことを特徴とする物理量測定システム。
  2. 互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサ(1)と、
    両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティングされた半導体レーザ(15)と、
    この半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路(18a)と、
    前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバ(5)と、
    前記半導体レーザから順次出射される各パルス光の出射間隔を示す前記周波数を連続的に変化させるために、前記レーザ駆動回路に周波数掃引信号を送出する周波数掃引回路(36)と、
    前記半導体レーザの端面から出射される出射間隔を示す周波数が掃引される各パルス光のうち、前記周波数の掃引過程で、前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間で前記周波数の掃引範囲内に共振周波数f 0 が含まれることによって共振状態が生じて、光強度が上昇したパルス光の各波長を当該FBGセンサの反射光の中心波長として測定する波長測定部(20)であって、前記共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
    0 =C/2nL
    で定まる波長測定部(20)と、
    この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部(31)と
    を備えたことを特徴とする物理量測定システム。
  3. 前記波長測定部(20)は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から出射される各パルス光の各波長を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物理量測定システム。
  4. 前記波長測定部(20)は、前記半導体レーザと前記各FGBセンサとを接続する光ファイバに介挿された光分岐器(40)にて分岐された、前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から前記光ファイバに出射されたパルス光の各波長を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物理量測定システム。
  5. 前記波長測定部(20)は、前記光ファイバの前記半導体レーザから見て遠端に到着した、前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から前記光ファイバに出射されたパルス光の各波長を測定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の物理量測定システム。
  6. 前記複数のFBGセンサは、少なくとも前記反射光における基準波長が等しいことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の物理量測定システム。
  7. 前記複数のFBGセンサは前記光ファイバにて直列接続されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の物理量測定システム。
  8. 前記複数のFBGセンサは光分岐器(39)を介して並列接続されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の物理量測定システム。
  9. 前記複数のFBGセンサは、前記半導体レーザに対して互いに等しい距離に設置され、かつ、前記複数のFBGセンサは少なくとも前記反射光における基準波長が異なることを特徴とする請求項1からのいずれか1項項記載の物理量測定システム。
  10. 前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされた端面と前記光ファイバとの間に、前記半導体レーザから出射された光パルスを前記光ファイバに導くとともに、前記各FBGセンサからの反射光を前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面に導く集光レンズ(19)を備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の物理量測定システム。
  11. 互いに離間した複数の測定対象に設けられ、広帯域波長の入射光に対する反射光の中心波長が、測定対象から印加された物理量に応じて物理量無印加時の基準波長から変化する複数のFBGセンサ(1)と、
    両端面から広波長帯域の光を出射するとともに一方の端面が反射防止コーティング(17)された半導体レーザ(15)と、
    前記半導体レーザに対して指定された周波数で前記広帯域波長のパルス光を出射させるレーザ駆動回路(18)と、
    前記半導体レーザの反射防止コーティングされた端面から出射されるパルス光を前記各FBGセンサに導く光ファイバ(5)と、
    前記FBGセンサ毎に、当該FBGセンサから前記半導体レーザに戻る反射光と、前記半導体レーザのパルス光のうちの前記反射光の中心波長に対応する光との間で共振状態を生起せしむる前記半導体レーザのパルス光の周波数を共振周波数f0として前記レーザ駆動回路へ順次指定するシーケンス制御部(23)であって、前記各FBGセンサの共振周波数f 0 は、前記半導体レーザの前記反射防止コーティングされていない他方の端面から該当FBGセンサまでの距離L、光速C、光ファイバの屈折率nを用いて、
    0 =C/2nL
    で定まるシーケンス制御部(23)と、
    前記半導体レーザと前記各FBGセンサとの間でそれぞれ共振状態が生起している状態で、且つ、前記順次指定される共振周波数f 0 が切り替わる直前の状態において、前記半導体レーザと前記各FGBセンサとを接続する光ファイバに介挿された光分岐器(40)にて分岐された、前記各FBGセンサの反射光の各波長を測定する波長測定部(20)と、
    この波長測定部で測定されたFBGセンサ毎の測定波長の当該FBGセンサの基準波長からの波長ずれ量から前記測定対象から印加された物理量を算出する物理量算出部(31)と
    を備えたことを特徴とする物理量測定システム。
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