JP5171049B2 - 光学フィルタ - Google Patents

光学フィルタ Download PDF

Info

Publication number
JP5171049B2
JP5171049B2 JP2007016894A JP2007016894A JP5171049B2 JP 5171049 B2 JP5171049 B2 JP 5171049B2 JP 2007016894 A JP2007016894 A JP 2007016894A JP 2007016894 A JP2007016894 A JP 2007016894A JP 5171049 B2 JP5171049 B2 JP 5171049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical filter
wavelength
refractive index
light transmittance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007016894A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008185637A (ja
Inventor
友樹 白川
晋治 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007016894A priority Critical patent/JP5171049B2/ja
Publication of JP2008185637A publication Critical patent/JP2008185637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171049B2 publication Critical patent/JP5171049B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

本発明は、光源から出射される光の波長成分を変換する照明器具用光学フィルタに関する。
従来から、光源から出射される光のうち、特定の波長成分の光の透過を制限することにより、所望の色の光を出射できるようにしたフィルタが知られている。例えば、特許文献1に示される照明器具のフィルタは、ネオジウムガラス等から成り、波長略580〜590nmの黄色乃至橙色の光成分の透過を少なくする。これにより、光の照射対象となる物体の赤色をより鮮やかな赤色に見せることができ、例えば、商店等において生鮮食品向けの照明器具に適用される。
また、特許文献2に示されるように、波長略500〜650nmの光成分の透過を少なくする光学フィルタを用いることにより、例えば、樹脂製のライトガイド等を用いた照明器具においても演色性の低下を少なくすることができる。
特開平7−65793号公報 特開2002−42526号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2に示されるような光学フィルタにより、特定の波長成分の光の透過が制限されると、フィルタを透過した光の色が光源色とは異なる色になる。すなわち、これらの光学フィルタが用いられると、黄色や橙色の光が制限されるので、人間の目には、黄色や橙色の補色である青紫色や青色が強調されるように見えてしまい、例えば、光の照射対象となる物体が白色であっても、これが青紫色や青色の混じった不自然な色に見える。
本発明は、上記課題を解決するものであり、光学フィルタを透過した光が、赤色の物体をより鮮やかな赤色に見せることができ、かつ光学フィルタを透過した光の色を、光源色と同等の色とすることができる照明器具用光学フィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、照明器具用光学フィルタにおいて、波長580〜590nmの光の光透過率が波長600〜700nmの光の平均光透過率の50%以下となるよう、且つ波長400〜500nmの光の光透過率が波長600〜700nmの光の平均光透過率の60〜80%となるよう形成されているものである。
請求項の発明は、請求項1に記載の照明器具用光学フィルタにおいて、酸化チタン(TiO)を含む高屈折率層及び酸化珪素(SiO)を含む低屈折率層を複数積層させた多層膜を備えたものである。
請求項1の発明によれば、照明器具用光学フィルタを透過した光は、波長580〜590nmの光成分が、波長600〜700nmの光成分の平均光透過率の50%以下となると共に、波長400〜500nmの光成分が、波長600〜700nmの光成分の平均光透過率の60〜80%以下となるので、赤色の物体をより鮮やかな赤色に見せ、かつ光学フィルタを透過した光の色を、光源色と同等の色とすることができる。
請求項の発明によれば、安価な汎用の材料である酸化チタン(TiO)及び酸化珪素(SiO)を積層させて光学フィルタを作製することができるので、照明器具用光学フィルタを安価とすることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具用光学フィルタ(以下、光学フィルタ)について、図1及び図2を参照して説明する。本実施形態の光学フィルタ1は、照明器具2の光出射口近傍に設けられる。照明器具2は、適宜に反射鏡4が設けられる。光源3を出射した光は、直接又は反射鏡4によって反射され、光学フィルタ1を透過して外部に出射する。なお、図1において、光源3から出射し、光学フィルタ1に入射する光を実線矢印で示し、光学フィルタ1を透過した光を点線矢印で示している。
光源3には、汎用のランプが用いられ、特に限定されるものではないが、演色性に優れたメタルハライドランプやハロゲンランプ等が好ましい。なお、照明器具2の使用に際しては、光源3には電極やリード線等が接続されるが、図1においてはこれらの記載を省略した。
本実施形態の光学フィルタ1は、図2に示されるように、ガラス等の透明材料から成る基材10上に、高屈折率層11及び低屈折率層12が複数積層される多層膜13を備える。なお、図2には、基材10上に高屈折率層11及び低屈折率層12が夫々3層積層される例を示しているが、これに限られるものではない。
基材10には、一般的な硬質ガラスが用いられるが、これに限定されるものではない。例えば、アクリル酸樹脂(PMMA)やポリカーボネート樹脂(PC)であってもよい。また、基材10の形状は、光学フィルタ1を適用する照明器具2に応じて適宜に形成される。
高屈折率層11及び低屈折率層12は、蒸着法やスパッタリング法等により夫々成膜される。なお、これら高屈折率層11及び低屈折率層12は、基材10の変形等を生じることがなく、所望の光学多層膜を作成することができれば、上記の成膜方法に限られるものではなく、例えば、イオンプレーティング法や化学的気槽法(CVD)といった、種々の成膜方法により成膜される。
光学フィルタ1は、上記の高屈折率層11と低屈折率層12の膜厚を適宜に規制することにより、光の干渉を生じさせ、所望の波長成分の光を選択的に透過又は反射させる。本実施形態では、光学フィルタ1は、波長略580〜590nmの光透過率が、波長略600〜700nmの平均光透過率の略50%以下となるよう形成される。また、波長略400〜500nmの光透過率も、波長略600〜700nmの平均光透過率の略60〜80%となるよう形成される。
具体的には、高屈折率層11又は低屈折率層12のいずれかの膜厚は、所望の特性ピーク波長(λa)に対応する光学膜厚(nd=2×λa/4)よりも厚く又は薄く、かつ選択的光学特性ピークの中心波長が、特性ピーク波長(λa)の2倍の波長(2×λa)に存在するように設計される。これらの高屈折率層11及び低屈折率層12から成る多層膜の膜構成は、例えば、the Essential Macload等の一般的な光学多層薄膜設計ソフトを用いることにより設計される。
高屈折率層11は、屈折率(n)が2.0以上の透明誘電体材料から成る。高屈折率層11の材料には、代表的なものとして、酸化チタン(TiO)、酸化タンタル(Ta)、ジルコニア(ZrO)、硫化亜鉛(ZnS)等が含まれるが、これらに限定されるものではない。また、低屈折率層12は、屈折率(n)が1.77以下の透明誘電体材料から成る。低屈折率層12の材料には、代表的なものとして、酸化珪素(SiO)、フッ化マグネシウム(MgF)、アルミナ(Al)等が含まれるが、これらに限定されるものではない。上記の酸化チタン(TiO)及び酸化珪素(SiO)は汎用の安価な材料であるため、これらの材料を主成分として高屈折率層11又は低屈折率層12を成膜することにより、光学フィルタ1を安価とすることができる。
次に、本実施形態の光学フィルタ1について、具体的な実施例(光学フィルタ1)を挙げ、参考例と対比して説明する。硬質ガラスを所定の形状に成形した基材10に、酸化チタン(TiO)を含む高屈折率層11及び酸化珪素(SiO)を含む低屈折率層12を、交互に合計40層、電子ビーム蒸着法により成膜して多層膜13を成形し、これを実施例の光学フィルタ1とした。表1に高屈折率層11及び低屈折率層12の各膜厚を示す。
Figure 0005171049
次に、上記方法により作成された実施例の光学フィルタ1について、波長300〜800nmの光透過率を、自記分光光度計(日立製作所製、商品名U-4000)を用いて測定した。その測定結果を図3(a)に示す。実施例の光学フィルタ1は、波長略580〜590nmの光透過率は波長略600〜700nmの平均光透過率の略50%以下となっている。また、実施例の光学フィルタ1は、波長略400〜500nmの光透過率が波長略600〜700nmの平均光透過率の略60〜80%となっている。なお、図3(b)は、波長略580〜590nmの光成分のみを制限する光学フィルタの光透過率を示す。
次に、光源3から出射された光について、光学フィルタを透過させない場合と、実施例の光学フィルタ1を透過させた場合との、夫々の色温度及び色度偏差(Duv)を測定することにより、実施例の光学フィルタ1を透過した光の色が光源色と同等であるかを検証した。
光源3としては、2種類のメタルハライドランプ(HCI−TC/E70W/WDL/930(オスラム社製)、CDM−T70W/830(フィリップス社製)及び2種類のハロゲンランプ(J12V50W−AXS(オスラム社製)、JD110V65W.NP/E−W(松下電器産業製))を用いた。また、色温度及びDuvは、瞬間マルチ測光システム(大塚電子製、商品名:MCPD−3000)を用いて測定した。また、酸化ネオジウムを含有したネオジウムガラスを、実施例の光学フィルタ1と同じ形状に作成することにより参考例の光学フィルタを作成し、実施例と同様の方法により色温度及びDuvを測定した。これら色温度及びDuvの測定結果を表2に示す。
Figure 0005171049
表2において、光学フィルタを透過させた場合と光学フィルタを透過させない場合とを比較して、色温度の差が±100K未満である場合を○、±100K以上である場合を×として評価した。同じく、Duvの差が±2.0未満である場合を○、±2.0以上である場合を×として評価した。
表2に示されるように、参考例の光学フィルタを透過した光の色温度及びDuvは、光学フィルタを透過していない光の色温度及びDuvと大きく異なっている。一方、実施例の光学フィルタ1を透過した光の色温度及びDuvは、光学フィルタを透過していない光の色温度及びDuvと近似している。すなわち、実施例の光学フィルタ1は、これを透過した光の色を、光源色と同等程度と判断することができる。
また、実施例の光学フィルタ1は、波長略580〜590nmの光透過率を波長略600〜700nmの平均光透過率の略50%以下となるよう形成されているので、赤色の物体をより鮮やかな赤色に見せることができる。
なお、本発明は、波長略580〜590nmの光透過率を波長略600〜700nmの平均光透過率の略50%以下とし、波長略400〜500nmの光透過率を波長略600〜700nmの平均光透過率の略60〜80%とするものであれば、上記構成に限られることなく種々の変形が可能であり、例えば、光学フィルタに限らず、照明カバーやライトガイド等に適応することもできる。
本発明の一実施形態に係る照明器具用光学フィルタを用いた照明器具の断面図。 同照明器具用光学フィルタの部分断面図。 (a)は波長略580〜590nm及び波長略400〜500nmの光透過率が制限された同フィルタの実施例における光透過特性を示す図、(b)は波長略580〜590nmの光透過率が制限された同フィルタの他の実施例における光透過特性を示す図。
符号の説明
1 照明器具用光学フィルタ
2 照明器具
3 光源
10 基材
11 高屈折率層
12 低屈折率層
13 多層膜

Claims (2)

  1. 長580〜590nmの光の光透過率が波長600〜700nmの光の平均光透過率の50%以下となるよう、且つ波長400〜500nmの光の光透過率が波長600〜700nmの光の平均光透過率の60〜80%となるよう形成されていることを特徴とする照明器具用光学フィルタ。
  2. 酸化チタン(TiO )を含む高屈折率層及び酸化珪素(SiO )を含む低屈折率層を複数積層させた多層膜を備えたことを特徴とする請求項1に記載の照明器具用光学フィルタ。
JP2007016894A 2007-01-26 2007-01-26 光学フィルタ Expired - Fee Related JP5171049B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016894A JP5171049B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 光学フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007016894A JP5171049B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 光学フィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185637A JP2008185637A (ja) 2008-08-14
JP5171049B2 true JP5171049B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=39728758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007016894A Expired - Fee Related JP5171049B2 (ja) 2007-01-26 2007-01-26 光学フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171049B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107023805A (zh) * 2016-02-01 2017-08-08 张汉新 为照明装置塑造生活环境气氛的滤光装置及其制造方法
CN108137814B (zh) * 2015-09-18 2021-08-24 丝芭博株式会社 模压成形体和模压成形体的制造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101642773B1 (ko) * 2014-12-15 2016-07-26 (주)시원광기술 화이트 밸런스 광원 유닛

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0758362B2 (ja) * 1990-02-10 1995-06-21 松下電工株式会社 食品用演色照明器具
JPH0536380A (ja) * 1991-07-31 1993-02-12 Iwasaki Electric Co Ltd メタルハライドランプ
JPH0594804A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Toshiba Lighting & Technol Corp 高圧ナトリウムランプおよび照明器具
JP3118226B2 (ja) * 1998-01-23 2000-12-18 有限会社ルル 照明光源用フィルター
JP4923533B2 (ja) * 2005-03-11 2012-04-25 セイコーエプソン株式会社 光学多層膜、光学素子、反射ミラーおよびプロジェクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108137814B (zh) * 2015-09-18 2021-08-24 丝芭博株式会社 模压成形体和模压成形体的制造方法
CN107023805A (zh) * 2016-02-01 2017-08-08 张汉新 为照明装置塑造生活环境气氛的滤光装置及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008185637A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8425035B2 (en) Spectacle lens with color-neutral anti-reflection coating and method of making the same
JP6311426B2 (ja) 光学製品及び眼鏡レンズ
TW201728924A (zh) 一種為一照明裝置塑造一生活環境氣氛之一濾光裝置及其製造方法
JP5171049B2 (ja) 光学フィルタ
JPS63236204A (ja) 投射用ランプ
JP2008186603A (ja) 反射鏡
US9611999B2 (en) Reflecting apparatus including enhanced aluminum optical coatings
JP2008512702A (ja) 電球および干渉膜
TWI277711B (en) Electric lamp
JP3864677B2 (ja) 照明装置及び演色性改善フィルタ
JP2015213008A (ja) 照明装置及び照明装置の製造方法
US3528725A (en) Color temperature correction light transmitting filter
US5142197A (en) Light interference film and lamp
EP1180639A2 (en) Increased life reflector lamps
JP2002006123A (ja) 光反射体及び反射型照明装置
JP2001307677A (ja) Hidランプ
JP2005266211A (ja) 多層膜反射鏡
JP2008010150A (ja) 照明装置
JP2003162983A (ja) イエローランプ及びイエローフィルター
JP2778784B2 (ja) 光源用多層膜反射鏡
JP3928499B2 (ja) 自動車用高色温度白熱電球
TWI606212B (zh) 透明燈具
JPH11213959A (ja) 白熱電球
JPH0877980A (ja) ハロゲン電球
JP2001083309A (ja) 反射鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110803

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120723

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees