JP5170852B2 - 光ファイバおよび光伝送媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッド内に主媒質よりも屈折率が低い副媒質からなる複数の副媒質部を形成した微細構造の光ファイバおよび光伝送媒体に関するものである。
一般に、光ファイバは、例えばゲルマニウムをドープすることによって屈折率を高めたシリカガラスからなるコア部と、その周囲に層を形成するように取り囲み、コア部より屈折率が低いシリカガラスから成るクラッド部とから構成されている。そして、クラッド部とコア部との境界面における光の全反射の作用によりコア部内を光が導波する。しかしながら、従来、このコア部とクラッド部との比屈折率差は、大きくても3〜4%程度であった。
これに対して、近年、このような構造の光ファイバに比して大きな比屈折率差を得ることができる光ファイバが報告されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1によると、クラッド部のガラス中に複数の空孔を配置して形成される微細構造を長手方向に設けることによって、クラッド部の平均屈折率を大きく低減できることが報告されている。すなわち、このような微細構造を有する光ファイバは、コア部の実効屈折率を従来の光ファイバに比して格段に大きくすることができる。
このようなこともあり、近年、通常のシングルモード光ファイバ(以下、SMFと称する)と同等の屈折率分布構造を有する光ファイバのコア部の周囲に空孔等を形成した微細構造の光ファイバが注目されている。例えば、かかる微細構造を設けることによって、直径15mmの小径曲げに対するマクロベンディングロス(Macro-bending loss r=15mm)を0.04dB/mまで低減することができたという報告がなされている(例えば、非特許文献1参照)。さらにその後、0.01dB/m未満まで低減することができたという報告もなされている(例えば、非特許文献2参照)。一方、従来のSMFとの接続を考慮して、モードフィールド径(以下、MFDと称する)を大きく保ちながらマクロベンディングロスを低減させた光ファイバが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2に記載された光ファイバは、コア部の外周に配置されるクラッド部に六方格子配列の副媒質部が多層に形成された微細構造を有するものである。すなわち、かかる光ファイバは、コア部を中心にした6回の回転対称の位置に副媒質部を多層に形成した微細構造を有するものである。なお、この副媒質部は、かかるクラッド部に六方格子配列で多層に形成された各空孔の中を満たす気体、液体、またはガラス等からなり、クラッド部の主媒質に比して屈折率が小さい。
このように副媒質部が6回の回転対称の位置に多層形成された微細構造(以下、6回回転対称の微細構造と称する)は、所定の波長帯域の信号光をシングルモードで伝送しつつマクロベンディングロスを低減する光ファイバの構造として有効である。
特許第3306847号公報 T.Hasegawa他、Microoptics Conference(2003),K2 西岡大造 他、信学技法、OFT2003-63、P23〜 特開2004−220026号公報
しかしながら、上述した従来の微細構造の光ファイバでは、長手方向の中心軸(すなわちコア部の中心軸)上において直交する2軸の各方向の屈折率分布が異なるため、かかる2軸の屈折率分布に異方性が生じ、これに起因して偏波モード分散(以下、PMDと称する)が大きくなる場合が多いという問題点があった。
なお、上述した6回回転対称の微細構造を有する光ファイバでは、マクロベンディングロスを低減しつつシングルモード伝搬の両立を実現するためには、クラッド部内に小径の副媒質部、すなわち空孔を高密度に形成しなければならない。このため、このような小径で高密度な微細構造の光ファイバを製造することは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シングルモードで光を伝送するとともにマクロベンディングロスの低減とPMDの低減とを両立できる光ファイバを容易に実現することを目的とする。また、曲率半径の小さい曲げ部が形成された場合であってもマクロベンディングロスを低減できる光伝送媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる光ファイバは、コア部の外周にクラッド部を有する光ファイバであって、前記クラッド部は、前記コア部の外周に、主媒質部と該主媒質部に比して屈折率が低い副媒質部とからなる第1クラッド部を有し、前記副媒質部は、前記コア部を中心にした4回の回転対称の各位置に配置された内側副媒質部と、前記内側副媒質部の外側であって前記コア部を中心にした4回の回転対称の各位置に配置された外側副媒質部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の各横断面は互いにほぼ同一径の円形であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記4回の回転対称の各位置に、前記コアの中心軸に沿って空孔がそれぞれ形成され、前記内側副媒質部および前記外側副媒質部は、前記各空孔の内部に充満した気体、液体または固体の何れかの媒質からなることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記クラッド部は、前記第1クラッド部の外周に均質な第2クラッド部を備え、前記コア部の前記第2クラッド部に対する比屈折率差が0.3%以上、0.4%以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記第2クラッド部の媒質は、純粋なシリカガラスであることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記第2クラッド部の媒質は、フッ素を添加したシリカガラスであることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記第2クラッド部の媒質は、前記第1クラッド部の主媒質と同一媒質であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、前記コア部は、ゲルマニウムおよびリンの少なくとも一つを添加したシリカガラスによって形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、1500nm以上の波長帯域の光がシングルモードで伝搬することを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、1250nm以上の波長帯域の光がシングルモードで伝搬することを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、波長1550nmにおけるモードフィールド径が6μm以上、11μm以下であり、波長1550nmにおける曲率半径7.5mmのマクロベンディングロスが0.1dB/m以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光ファイバは、上記の発明において、波長1550nmにおける曲率半径5.0mmのマクロベンディングロスが0.1dB/m以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光伝送媒体は、請求項1〜12のいずれか一つに記載の光ファイバを、曲率半径3mm以上、60mm以下の曲げを形成した状態で備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる光伝送媒体は、上記の発明において、前記光ファイバは、曲率半径3mm以上、60mm以下のコイル状に巻かれた状態であることを特徴とする。
また、本発明にかかる光伝送媒体は、上記の発明において、前記光ファイバは、コア部の中心軸に沿ってクラッド部に形成された前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部を閉塞した状態で他の光ファイバに接続されることを特徴とする。
また、本発明にかかる光伝送媒体は、上記の発明において、前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部は、所定の充填物を充填することによって閉塞されることを特徴とする。
また、本発明にかかる光伝送媒体は、上記の発明において、前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部は、潰すことによって閉塞されることを特徴とする。
本発明によれば、基底モードで伝搬する光をコア部へ閉じ込める光閉じ込め効果を維持しつつ、高次モードで伝搬する光の閉じ込めを弱めることができ、且つ、コア部の横断面の中心において直交する2軸の各軸方向の屈折率分布を互いに同じにすることができる。この結果、シングルモードで光を伝送するとともにマクロベンディングロスの低減とPMDの低減とを両立できる光ファイバを容易に実現できるという効果を奏する。また、本発明にかかる光ファイバを用いることによって、曲率半径の小さい曲げ部が形成された場合であってもマクロベンディングロスを低減できるとともにPMD増加を低減でき、且つ、シングルモードで光を伝送できる光伝送媒体を容易に実現できるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる光ファイバおよび光伝送媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明にかかる実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態にかかる光ファイバについて説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる光ファイバの一構成例を示す横断面模式図である。この実施の形態にかかる光ファイバ1は、クラッド部8内に複数の副媒質部を配置した微細構造の光ファイバである。すなわち、図1に示すように、光ファイバ1は、光が伝搬するコア部2と、複数の副媒質部5a〜5dおよび副媒質部6a〜6hが配置された第1クラッド部3と、略均質な媒質によって形成された第2クラッド部4とを有する。この場合、クラッド部8は、かかる第1クラッド部3と第2クラッド部4とを有する。また、コア部2、第1クラッド部3、および第2クラッド部4は、光ファイバ1の長手方向の中心軸(すなわち光ファイバ1の横断面の中心)から外側に向けて同心円状に順に配置される。
コア部2は、例えば屈折率を上げる添加物を添加したシリカガラスによって形成され、光ファイバ1の横断面の略中心(すなわち光ファイバ1の長手方向の中心軸上)に配置される。コア部2は、光の伝搬路として機能する。また、このように屈折率を上げる添加物を添加したコア部2を形成することによって、コア部2を伝搬する光の伝送損失を低減することができる。なお、かかるコア部2に添加される添加物は、例えばゲルマニウム(Ge)およびリン(P)の少なくとも一つである。
ここで、光の伝搬路に用いられる標準的なSMFにおいて、そのコア部とクラッド部との比屈折率差Δn1は、一般に、0.3%以上、0.4%以下である。このとき、かかるSMFのコア部にゲルマニウムを添加した場合、ゲルマニウムのモル濃度は、約3〜4mol%である。このような標準的なSMFに接続する光ファイバ1のコア部2には、かかるSMFのコア部の場合と同じモル濃度のゲルマニウムを添加することが望ましい。これにより、第2クラッド部4(例えば純粋なシリカガラス)に対するコア部2の比屈折率差Δn1は、このSMFと同様に0.3%以上、0.4%以下に設定される。この結果、かかるSMFと光ファイバ1との接続損失を低減することができる。
なお、このような比屈折率差Δn1[%]は、コア部2の最大屈折率ncoreと第2クラッド部4の屈折率ncladとを用い、次式(1)によって定義される。
Δn1={(ncore−nclad)/ncore}×100 ・・・(1)
第1クラッド部3は、複数の副媒質部が配置された微細構造を有する。具体的には、第1クラッド部3は、コア部2の外周に配置され、コア部2に比して屈折率が低い主媒質とこの主媒質に比して屈折率が小さい複数の副媒質部とからなる。さらに具体的には、第1クラッド部3は、コア部2を中心にして同心円状に内側クラッド領域3aと外側クラット領域3bとに分割した場合(図1を参照)、この内側クラッド領域3a内に副媒質部5a〜5dを有し、この外側クラッド領域3b内に副媒質群G1〜G4を有する。このように、第1クラッド部3は、かかる副媒質部5a〜5dと副媒質群G1〜G4とを径方向に多層配置した微細構造を有する。なお、内側クラッド領域3aと外側クラット領域3bは重なり合うように構成してもよい。一方、この第1クラッド部3の主媒質は、例えば純粋なシリカガラスまたはフッ素を添加したシリカガラスである。なお、ここでいう純粋なシリカガラスとは、屈折率を変化させる目的で添加される物質(たとえばGe、Fなど)が添加されていないものであり、Cl2などを含んでいてもよい。
副媒質部5a〜5dは、内側クラッド領域3a内であってコア部2を中心にした4回の回転対称の各位置にそれぞれ配置される。副媒質群G1〜G4は、外側クラッド領域3b内であってコア部2を中心にした4回の回転対称の各位置にそれぞれ配置される。なお、副媒質群G1〜G4のそれぞれは、例えば2つの副媒質部を1組とするものであり、具体的には副媒質部6a,6b、副媒質部6c,6d、副媒質部6e,6f、および副媒質部6g,6hをそれぞれ含むものである。このような副媒質部5a〜5dおよび副媒質部6a〜6hは、第1クラッド部3の主媒質に比して屈折率が低い媒質からなり、例えば第1クラッド部3内に形成した空孔の内部に充満する液体、気体(例えば空気等)、または固体からなる。
具体的には、かかる副媒質部5a〜5dを配置するための各空孔は、横断面の形状が略円形であり、上述した内側クラッド領域3a内の4回の回転対称の各位置にコア部2に沿ってそれぞれ形成される。副媒質部5a〜5dは、このように内側クラッド領域3aに形成された各空孔の内部をそれぞれ満たす媒質からなる。同様に、かかる副媒質部6a〜6hを配置するための各空孔は、上述した外側クラッド領域3b内の4回の回転対称の各位置に、コア部2に沿ってそれぞれ形成される。副媒質部6a〜6hは、このように外側クラッド領域3bに形成された各空孔の内部をそれぞれ満たす媒質からなる。
このような構成を有する内側クラッド領域3aおよび外側クラッド領域3bは、上述した主媒質のみによって形成された場合に比して平均屈折率を大きく低下させることができる。この結果、上述したコア部2と第1クラッド部3との比屈折率差を容易に非常に大きい値に設定できるようになる。この場合、かかる内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hは、シングルモードでの光伝送とマクロベンディングロスの低減とを考慮し、各横断面の直径(すなわち上述した各空孔の径)および各横断面の中心の位置(すなわち上述した空孔の中心軸の位置)とコア部2の横断面の中心との距離(以下、中心間距離と称する)を最適化して配置される。このようにして、内側クラッド領域3aの横断面積に占める副媒質部5a〜5dの全横断面積の割合と外側クラッド領域3bの横断面積に占める副媒質部6a〜6dの全横断面積の割合とが最適化される。なお、かかる外側の副媒質部については、上述した8つの副媒質部6a〜6hに例示されるように、外側クラッド領域3b内における配置数がさらに最適化される。
第2クラッド部4は、所定の媒質によって形成される均質な層であり、第1クラッド部3の外周に配置される。この場合、第2クラッド部4の媒質は、上述した第1クラッド部3と同様に、例えば純粋なシリカガラスまたはフッ素を添加したシリカガラス等のコア部2に比して屈折率が低い媒質であることが望ましい。この結果、第2クラッド部4は、コア部2に対して屈折率差を生じることができる。
なお、かかる第2クラッド部4の外周には、可撓性を有する被覆部(図示せず)が同心円状に配置される。このような被覆部は、光ファイバ1の損傷および強度劣化を防止するとともに、かかる光ファイバ1の内部に加えられた外力(応力)に起因して生じる歪みによって光伝送特性が劣化することを防止する。
つぎに、第1クラッド部3内における内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hの配置について説明する。図2は、第1クラッド部3内における内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hの配置例を示す横断面模式図である。図2に示すように、副媒質部5a〜5dは、内側クラッド領域3a内において、コア部2を中心に4回の回転対称の各位置にそれぞれ配置される。副媒質群G1〜G4は、外側クラッド領域3b内において、コア部2を中心に4回の回転対称の各位置にそれぞれ配置される。
ここで、このように第1クラッド部3内の4回の回転対称の各位置に副媒質部がそれぞれ配置される場合、かかる副媒質部の横断面の中心は、光ファイバ1の横断面に平行であってコア部2の横断面の中心において直交する2軸(例えば図2に示すX軸およびY軸)上に位置し、且つ、かかる4回の回転対称の各位置に配置された副媒質部とコア部2との各中心間距離は同じである。すなわち、副媒質部5a〜5dの各横断面の中心はX軸またはY軸上に位置し、且つ、副媒質部5a〜5dとコア部2との各中心間距離は、すべて同じである。
一方、外側の副媒質群G1〜G4が外側クラッド領域3bにおいて互いに4回の回転対称の位置関係にある場合、これらに含まれる副媒質部6a,6c,6e,6gが外側クラッド領域3bにおいて互いに4回の回転対称の位置関係にあり、且つ残りの副媒質部6b,6d,6f,6hが外側クラッド領域3bにおいて互いに4回の回転対称の位置関係にある。この場合、副媒質部6a,6c,6e,6gの各横断面の中心は、光ファイバ1の横断面に平行であってコア部2の横断面の中心において直交する2軸上に位置する。且つ、副媒質部6a,6c,6e,6gとコア部2との各中心間距離は、すべて同じである。これと同様に、副媒質部6b,6d,6f,6hの各横断面の中心は、光ファイバ1の横断面に平行であってコア部2の横断面の中心において直交する2軸上に位置する。且つ、副媒質部6b,6d,6f,6hとコア部2との各中心間距離は、すべて同じである。
ここで、上述した内側の副媒質部5a〜5dの各横断面の中心は、副媒質部5a〜5dとコア部2との中心間距離L1を半径とする円周上に位置する。また、上述した外側の副媒質部6a,6c,6e,6gの各横断面の中心は、コア部2の断面中心を中心とした円周上に位置し、外側の副媒質部6b,6d,6f,6hの各横断面の中心は、コア部2の断面中心を中心とした円周上に位置する。なお、本実施形態例においては、副媒質部6a〜6hの各横断面の中心は、副媒質6a〜6hとコア部2との中心間間距離L2を半径とする円周上に位置している。すなわち、かかる内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心は、コア部2の横断面の中心(図2に示すX軸とY軸との交点)を同一中心とする同心円上にそれぞれ位置している。このように内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hを同一径とし、外側の副媒質部6a〜6hをすべて同一円周上に配置することで、4回の回転対称の各位置に配置し易くなり、この結果、本発明にかかる光ファイバ1の製造性(製造し易さ)が向上する。
また、上述した外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心は、内側の副媒質部5a〜5dのうちの互いに隣接する2つの副媒質部の各横断面の中心を通過する直線上に位置することが望ましい。具体的には図2に示すように、内側クラッド領域3aを挟んで対向する副媒質部6a,6fの各横断面の中心は、隣接する2つの副媒質部5a,5dの各横断面の中心を通過する直線A1上に位置する。また、内側クラッド領域3aを挟んで対向する副媒質部6c,6hの各横断面の中心は、隣接する2つの副媒質部5a,5bの各横断面の中心を通過する直線A2上に位置する。このことは、残りの副媒質部6b,6d,6e,6gについても同様である。このように内側の副媒質部5a〜5dを基準に外側の副媒質部6a〜6hを配置することによって、第1クラッド部3内での複数の副媒質部の多層配置を最適化することができる。
このように複数の副媒質部(例えば内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6h)が多層配置された第1クラッド部3によれば、コア部2への光の閉じ込めを非常に強くすることができる。すなわち、このようなクラッド部3を有する光ファイバ1に小径曲げ(例えば曲率半径rが5mm以上、60mm以下の曲げ)を形成した場合であってもクラッド部3への光の漏れを少なくでき、この結果、かかる小径曲げに対するマクロベンディングロスを小さくすることができる。
また、かかるクラッド部3内に多層配置された副媒質部5a〜5dおよび副媒質部6a〜6dが、上述したようにコア部2を中心に4回の回転対称の各位置にそれぞれ配置されている。このため、コア部2の横断面の中心において直交する2軸(例えば図2に示すX軸およびY軸)の各軸方向の屈折率分布が互いに等価になる。例えば図2において、X軸方向の屈折率分布およびY軸方向の屈折率分布は、互いに等価である。この結果、このような直交2軸の各軸方向について屈折率分布の異方性が生じないので、かかる第1クラッド部3を有する光ファイバ1のPMDの増加を抑制することができる。
さらに、上述したように第1クラッド部3における複数の副媒質部5a〜5d,6a〜6hの多層配置を最適化することによって、伝搬する光の基底モード(以下、基底モードと称する)のコア部2への閉じ込め効果を維持しつつ、伝搬する光の高次モードで(以下、高次モードと称する)のコア部2への閉じ込めを弱めることができる。この結果、基底モードをコア部2に閉じ込めつつ高次モードをクラッド部へ漏らすことができる。すなわち、かかる第1クラッド部3を有する光ファイバ1は、シングルモードで光を伝送(基底モードのみを導波)するとともに、上述した小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減とPMD増加の抑制とを両立できる。
具体的には、上述したような構成を有する光ファイバ1は、例えば1500nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる。これによって、光ファイバ1は、CバンドおよびLバンドを含む波長帯域の光を伝送することができる。また、かかる光ファイバ1は、波長1550nmの光をシングルモードで伝送する場合、6μm以上、11μm以下のMFDを有し、且つ、曲率半径rが7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減できる。
このような光ファイバ1は、例えば、上述した比屈折率差Δn1、第1クラッド部3内に複数の副媒質部を配置するために形成した各空孔の直径(空孔径d)、または中心間距離L1,L2等のパラメータを用途に応じて適宜操作することによって、伝送する光の低波長帯域化、さらに小径な曲げに対するマクロベンディングロスの低減等を実現できる。具体的には、このようなパラメータを適宜操作した光ファイバ1は、例えば1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる。これによって、光ファイバ1は、Sバンド、Cバンド、Lバンド、Eバンド、およびOバンドを含む広範囲な波長帯域の光を伝送することができる。また、このようなパラメータを適宜操作した光ファイバ1は、波長1550nmの光をシングルモードで伝送する場合、6μm以上、11μm以下のMFDを有し、且つ、曲率半径rが3.0mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減できる。
なお、上述したシングルモードでの光の伝送は、通常、カットオフ波長λcが使用波長(伝送する光の波長)に比して短いことで定義される。しかし、ここでは、波長λの光を伝送する光ファイバ1において、この波長λにおける全高次モードの伝送損失が20dB/m以上である場合、この光ファイバ1は波長λの光をシングルモードで伝送したものと定義する。これは、例えば光ファイバ1を10m以上の長さにして用いた場合、この光ファイバ1の全高次モードの伝送損失が20dB/m以上であれば、かかる全高次モードの影響が実質的に無いからである。
なお、全高次モードの伝送損失が20dB/m以上である場合、この光ファイバ1は波長λの光をシングルモードで伝送したとする定義は、ITU−T(国際電気通信連合)G.650.1に定義されるファイバカットオフ波長λcとほぼ等価である。また、本明細書において特に定義していない用語等については、ITU−T G.650.1またはG.650.2による定義および測定方法に従う。
一方、上述したように小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減とPMD増加の抑制とを両立できるシングルモードファイバとして機能する光ファイバ1は、例えば屋内またはビル等の壁または柱に沿った局所位置に曲率半径が小さい状態で敷設できる。具体的には、光ファイバ1は、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げを1箇所以上に形成した状態で敷設された場合であっても、かかる小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減しつつ、1550nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。このことは、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げを形成しつつ光ファイバ1をコイル状に巻いた場合も同様である。
ここで、このようなマクロベンディングロスは、光ファイバ1を伝搬する光が低波長帯域であるほど低減される。したがって、光ファイバ1は、1550nm以下の波長帯域、例えば1310nm以上または1250nm以上の波長帯域の光を伝送する場合も、上述した1550nm以上の波長帯域の光を伝送する場合と同様の作用効果を奏する。
また、上述したように6μm以上、11μm以下のMFDを有する光ファイバ1は、光の伝搬路に用いられる標準的なSMF(以下、この標準的なSMFとは、ITU−T G.652相当のファイバを指す)に接続した場合に生じる接続損失を低減することができる。これは、この標準的なSMFのMFDが波長1550nmにおいて約10μmであり、光ファイバ1のMFD(6μm以上、11μm以下)に近い値であることに起因する。すなわち、標準的なSMFと光ファイバ1とを接続する場合、かかる標準的なSMFのMDFと光ファイバ1のMFDとの差が零に近いほど、これら両者の接続損失を低減できるからである。このことは、かかる標準的なSMFと光ファイバ1とを融着接続する場合も同様である。
上述したような作用効果を奏する光ファイバ1を用いることによって、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減するとともにPMDの増加を抑制でき、且つ1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる線状またはコイル状の光伝送媒体を実現することができる。かかる光伝送媒体を用いることによって、かかる小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減とPMD増加の抑制とを両立しつつ1250nm以上の波長帯域の光を伝送可能な導波路または光デバイスを容易に実現できる。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1の製造方法を説明し、この製造方法に基づいて製造した光ファイバ1の一実施例を具体的に説明する。図1に例示した光ファイバ1は、以下に示す製造方法に基づいて製造された。
まず、VAD(Vapor-phase Axial Deposition)法またはMCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法によってシリカガラスに添加物を添加してコア部を形成し、この添加物を添加したコア部を含むシリカガラスを製造する。この場合、かかるコア部に添加される添加物は、ゲルマニウムおよびリンの少なくとも一つである。また、かかるコア部の純粋なシリカガラスに対する比屈折率差は0.37%に調整される。
なお、VAD法またはMCVD法によれば、コア部を形成するためにシリカガラスに添加する添加物の量を微調整することができる。この結果、第2クラッド部4(例えば純粋なシリカガラス)に対するコア部2の比屈折率差Δn1を0.01%刻みに調節することができる。
つぎに、OVD(outside Vapor Deposition)法に基づいて、かかるコア部を含むシリカガラスの外周に、純粋なシリカガラスの層を形成(外付け)した。これによって、外径が40mmであり、コア部の直径が3.7mmである母材を作製した。この場合、かかる母材は、長手方向の中心軸から径方向(外側)に向けて順次同心円状に層形成されたコア部と純粋なシリカガラス部とを有する。なお、この純粋なシリカガラス部分は、フッ素を添加したシリカガラスに代えてもよい。
その後、例えば超音波ドリル等の機械式ドリルを用いて母材のシリカガラス部を穿孔し、この母材のシリカガラス部に複数の空孔を形成する。この場合、かかる複数の空孔は、横断面が略円形であって、図2に例示したような4回の回転対称の各位置にコア部の中心軸に沿って形成される。具体的には、この母材のコア部の外周近傍のシリカガラス部であってこのコア部を中心にした4回の回転対称の各位置(図2に示した副媒質部5a〜5dに対応する各位置)に、このコア部に平行な空孔が1つずつ形成される。続いて、かかる4つの空孔が形成されたシリカガラス部の外側に位置するシリカガラス部であってこのコア部を中心にした4回の回転対称の各位置(図2に示した副媒質部6a〜6hに対応する各位置)に、このコア部に平行な空孔が2つずつ形成される。なお、このような複数の空孔は、仕上がり直径が3.2mmになるように形成される。その後、かかる複数の空孔の内壁面を研磨した。
つぎに、かかる複数の空孔が形成された母材を線引きして光ファイバを形成した。この場合、ファイバクラッド外径(すなわちコア部の外周に形成したシリカガラス部の外径)が80μmになるように線引きした。このようにして、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1の実施例1であるサンプル#1が作製された。
この実施例1であるサンプル#1は、上述した光ファイバ1の構成を有する(図1,2を参照)。具体的には、サンプル#1のコア部2は、横断面の直径(すなわちコア径)が7.4μmであり、第2クラッド部4に対して0.37%の比屈折率差Δn1を有する。また、サンプル#1のクラッド部3に配置された内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hは、上述した空孔の内部空間を満たす気体(例えば空気等)からなる。この場合、かかる副媒質部5a〜5d,6a〜6hの各横断面(すなわち上述した空孔の横断面)は略円形であり、これらの各横断面の面積は互いに略同値である。なお、かかる副媒質部の各横断面の直径は、6.4μmであった。
また、サンプル#1の内側の副媒質部5a〜5dとコア部2との中心間距離L1は、7.7μmであった。かかる内側の副媒質部5a〜5dの各横断面の中心は、この中心間距離L1を半径としコア部2を中心とした円周上に位置する。
一方、サンプル#1の外側の副媒質部6a〜6hとコア部2との中心間距離L2は、16.435μmであった。かかる外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心は、この中心間距離L2を半径としコア部2を中心とした円周上、すなわち内側の副媒質部5a〜5dの各横断面の中心を通る円周と同心円であって中心間距離L2を半径とする円周上に位置する。また、かかる外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心は、図2に例示したように、内側の副媒質部5a〜5dのうちの互いに隣接する2つの副媒質部の各横断面の中心を通過する直線上に位置する。
このような構成を有するサンプル#1は、例えば図3に例示するような諸特性を有する。すなわち図3に例示するように、サンプル#1のカットオフ波長λcは、1280nmである。したがって、サンプル#1は、1280nm以上の波長帯域の光、例えば1.3μm帯域(1280〜1330nm)および1.55μm帯域(1530〜1565nm)の光をシングルモードで伝送できる。このようなシングルモードファイバであるサンプル#1は、波長1550nmの光を伝送する場合の波長分散が33.5ps/nm/kmであり、分散スロープが0.0726ps/nm/km2である。
また、サンプル#1は、波長1550nmの光を伝送する場合、曲率半径r=7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.01dB/m未満に低減でき、曲率半径r=5.0mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.09dB/mに低減できる。このように、サンプル#1の小径曲げに対するマクロベンディングロスは、0.1dB/m以下であり、小径曲げによる損失増加量が非常に小さい。
さらに、サンプル#1は、波長1550nmの光を伝送する場合にPMDを0.06ps/km1/2に低減できる。この結果、サンプル#1は、PMDの増加を抑制でき、このPMDの増加に起因する光伝送の劣化およびノイズの発生等を防止できる。
また、サンプル#1は、波長1550nmの光を伝送する場合、6.9μmのMFDを有する。このように標準的なSMFのMFD(約10μm)に近いMFDを有することによって、サンプル#1は、かかる標準的なSMFに接続(例えばメカニカルスプライスを用いた機械的な接続または融着接続)する場合に生じる接続損失を低減できる。これに加えて、サンプル#1は、光ファイバ内において生じる非線形現象を小さく抑えることができる。
なお、この実施例1では、外径40mmの母材をクラッド外径80μmの光ファイバになるように線引きしてサンプル#1を作製したが、これに限らず、用途に応じてクラッド外径を50〜150μmの範囲で変化させてサンプル#1を作製してもよい。例えば、クラッド外径を125μmにしたサンプル#1を作製する場合、上述した製造方法に基づいて、外径を62.5mmにし、コア径を3.7mmにした母材を作製し、この母材のシリカガラス部に複数の空孔(直径3.2mm)を形成する。その後、かかる母材をクラッド外径125μmの光ファイバになるように線引きすればクラッド外径125μmのサンプル#1を作製できる。かかるクラッド外径125μmのサンプル#1は、上述したクラッド外径80μmのサンプル#1とほぼ同様の諸特性(図3を参照)を有する。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1の実施例2について説明する。この実施例2では、上述した光ファイバ1の製造方法に基づいて、この光ファイバ1の実施例1であるサンプル#1の比屈折率差Δn1および副媒質部の直径(すなわち空孔径d)の少なくとも一つを増加または減少させたサンプル#2〜#9を検討した。
具体的には、サンプル#2,#3の比屈折率差Δn1は、上述した実施例1であるサンプル#1と同値(Δn1=0.37%)にし、サンプル#4〜#6の比屈折率差Δn1は、上述した実施例1であるサンプル#1に比して低い値(Δn1=0.33%)にし、サンプル#7〜#9の比屈折率差Δn1は、上述した実施例1であるサンプル#1に比して高い値(Δn1=0.40%)にした。また、サンプル#4,#7の空孔径dは、上述した実施例1であるサンプル#1と同値(d=6.4μm)にし、サンプル#2,#5,#8の空孔径dは、上述した実施例1であるサンプル#1に比して小さい値(d=6.0μm)にし、サンプル#3,#6,#9の空孔径dは、上述した実施例1であるサンプル#1に比して大きい値(d=6.8μm)にした。なお、この光ファイバ1の実施例2であるサンプル#2〜#9は、かかる比屈折率差Δn1または空孔径d以外について、上述した実施例1であるサンプル#1と同様の構成を有する。
このような実施例2であるサンプル#2〜#9は、例えば図4に示すような諸特性を有する。すなわち図4に示すように、かかるサンプル#2〜#9は、1500nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できるとともに、曲率半径rが7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減できる。また、かかるサンプル#2〜#9は、波長1550nmの光を伝送する場合、上述した実施例1であるサンプル#1と同等以上のMFDを有する。
なお、図4に示す最低次高次モード伝送損失とは、所定波長の光の伝搬において、高次モードのうちの最低次の高次モード(例えば、高次モードが1次モードから3次モードである場合の1次モード)の伝送損失である。
ここで、かかるサンプル#2〜#9は、上述したサンプル#1と同様に、第1クラッド部3内であってコア部2を中心にした4回の回転対称の各位置に複数の副媒質部5a〜5d,6a〜6hが多層配置されている。このため、かかるサンプル#2〜#9は、上述したサンプル#1と同様にPMDを低減できる。
また、上述したサンプル#1に比して空孔径dを小さくしたサンプル#2は、コア部2への高次モードの光の閉じ込めをサンプル#1に比して弱くすることができる。この結果、かかるサンプル#2は、図4に示すように、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。また、かかるサンプル#2のMFDは、サンプル#1に比して大きくすることができ、この結果、標準のSMFのMFD(約10μm)にさらに近いものになる。
一方、上述したサンプル#1に比して空孔径dを大きくしたサンプル#3は、図4に示すように波長1250nmの光をシングルモードで伝搬することは困難であるが、波長1290nmの光を伝送する場合の最低次高次モード伝送損失が20dB/m以上であった。したがって、かかるサンプル#3は、1290nm以上の波長帯域の光(例えば1.3m帯域の光)をシングルモードで伝送することができる。また、かかるサンプル#3は、波長1550nmの光を伝送する場合、曲率半径rが5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下(具体的には0.0317dB/m)に低減することができる。したがって、かかるサンプル#3の構造は、上述したサンプル#1に比してマクロベンディングロスの低減に有効な構造である。
また、上述したサンプル#1に比して比屈折率差Δn1を小さくしたサンプル#4〜#6は、コア部2への高次モードの光の閉じ込めをサンプル#1に比して弱くすることができる。この結果、かかるサンプル#4〜#6は、図4に示すように、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。ここで、上述したサンプル#1に比して比屈折率差Δn1を小さくし且つ空孔径dを大きくしたサンプル#6は、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送するとともに、曲率半径rが5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下(具体的には0.083dB/m)に低減することができる。
さらに、上述したサンプル#1に比して比屈折率差Δn1を大きくしたサンプル#7〜#9は、図4に示すように、1500nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。また、かかるサンプル#7〜#9は、上述したサンプル#1〜#5に比して、曲率半径rが7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを低減することができる。例えば、かかるサンプル#7〜#9は、このマクロベンディングロスによる損失増加量を上述したサンプル#1〜#3の約半分に低減することができる。特に、上述したサンプル#1に比して比屈折率差Δn1を大きくし且つ空孔径dを同等または大きくしたサンプル#7,#9は、1500nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送するとともに、曲率半径rが5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減することができる。
かかるサンプル#2〜9に例示されるように、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1は、比屈折率差Δn1および空孔径dの少なくとも一つを適宜操作することによって、伝送する光の低波長帯域化、さらなる小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減、MFDの増加等を実現できる。
また、上述したサンプル#2〜#9の特性結果から判るように、例えば実施例1であるサンプル#1を作製する場合、かかるサンプル#1の比屈折率差Δn1(=0.37%)および空孔径d(=6.4μm)に、図4に示した比屈折率差Δn1(0.33〜0.40%)および空孔径d(6.0〜6.8μm)に例示されるような構造ばらつきが生じたとしても、作製される光ファイバ1の極端なカットオフ波長の長波長化およびマクロベンディングロスの増大等は生じない。すなわち、上述したサンプル#2〜#9に例示される程度の設計構造のずれが生じた場合であっても、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1は、PMD増加を抑制しつつ1500nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送でき、波長1550nmの光の伝送において曲率半径rが7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減できる。したがって、この光ファイバ1の製造における構造ばらつきの許容範囲は大きいといえる。
なお、この実施例2であるサンプル#2〜#9は、上述した実施例1であるサンプル#1と同様に、例えばクラッド外径が50〜150μmになるように線引きして作製されてもよい。このようにクラッド外径を変化させたサンプル#2〜#9は、上述したクラッド外径80μmのサンプル#2〜#9とほぼ同様の諸特性(図4を参照)をそれぞれ有する。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1の実施例3について説明する。この実施例3では、上述した光ファイバ1の製造方法に基づいて、この光ファイバ1の実施例1であるサンプル#1の空孔径dおよび中心間距離L1,L2を変化させたサンプル#10〜#19を検討した。具体的には、この実施例3であるサンプル#10〜#19は、上述した実施例1であるサンプル#1に比して空孔径dおよび中心間距離L1,L2を大きくしたものである。すなわち、かかるサンプル#10〜#19は、空孔径dおよび中心間距離L1,L2以外について、上述した実施例1であるサンプル#1と同様の構成を有する。
このような実施例3であるサンプル#10〜#19は、例えば図5に示すような諸特性を有する。すなわち図5に示すように、かかるサンプル#10〜#19は、波長1550nmの光を伝送する場合、曲率半径rが7.5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減でき、且つ6.0m以上、11μm以下のMFDを有する。
ここで、かかるサンプル#10〜#19は、上述したサンプル#1と同様に、クラッド部3内であってコア部2を中心にした4回の回転対称の各位置に複数の副媒質部5a〜5d,6a〜6hが多層配置されている。このため、かかるサンプル#10〜#19は、上述したサンプル#1と同様にPMDを低減できる。
また、サンプル#10,#11は、図5に示すように波長1250nmの光をシングルモードで伝搬することは困難であるが、波長1300nmの光を伝送する場合の最低次高次モード伝送損失が20dB/m以上であった。したがって、かかるサンプル#10,#11は、1300nm以上の波長帯域の光(例えば波長1310nmの光)をシングルモードで伝送することができる。特に、このサンプル#11は、波長1550nmの光を伝送する場合、曲率半径rが5mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/mに低減することができる。したがって、かかるサンプル#11の構造は、マクロベンディングロスの低減に有効な構造である。
一方、サンプル#12〜#19は、上述したサンプル#1に比して空孔径dおよび中心間距離L1,L2を図5に示すように大きくすることによって、コア部2への高次モードの光の閉じ込めをサンプル#1に比して弱くすることができる。この結果、かかるサンプル#12〜#19は、図5に示すように、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。
ここで、図5に例示するように空孔径dおよび中心間距離L1,L2を適宜操作して作製したサンプル#10〜#19は、上述した実施例1であるサンプル#1に比してMFDを大きくすることができる。具体的には、かかるサンプル#10〜#19のMFDは、図5に示すように8.5m以上にすることができ、これによって、標準のSMFのMFD(約10μm)にさらに近いものになる。この結果、かかるサンプル#10〜#19に例示される光ファイバ1と標準のSMFとの接続におけるMFDのミスマッチを低減することができ、かかる光ファイバ1と標準のSMFとの機械的な接続または融着接続の際に生じる接続損失を極めて低いものに低減することができる。これに加えて、かかるサンプル#10〜#19は、上述した実施例1であるサンプル#1に比して、光ファイバ内において生じる非線形現象をさらに小さく抑えることができる。
なお、この実施例3であるサンプル#10〜#19は、上述した実施例1であるサンプル#1と同様に、例えばクラッド外径が50〜150μmになるように線引きして作製されてもよい。このようにクラッド外径を変化させたサンプル#10〜#19は、上述したクラッド外径80μmのサンプル#10〜#19とほぼ同様の諸特性(図5を参照)をそれぞれ有する。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる光伝送媒体について説明する。この実施例4では、上述した光ファイバ1をコイル状に巻くことによって形成した光伝送媒体の一実施例を説明する。図6は、本発明の実施例4である光伝送媒体の一構成例を示す模式図である。図6に示すように、この実施例4である光伝送媒体20は、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1と、この光ファイバ1を巻き付ける小型のボビン21とを有する。
ボビン21は、光ファイバ1を巻き付ける巻き付け部の両側に、この巻き付け部の範囲を規制する鍔部を有する。なお、かかる両側の鍔部の直径は30mmである。また、このボビン21の巻き付け部の直径は、20mmである。上述した光ファイバ1は、例えば実施例1であるサンプル#1と同様の構造および諸特性を有する。この光ファイバ1の長さは、例えば200mである。このような光ファイバ1をボビン21の巻き付け部に巻き付けることによって、この実施例4である光伝送媒体20が形成される。
ここで、かかる光伝送媒体20に用いられる光ファイバ1(例えば実施例1であるサンプル#1)は、上述したように、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げを形成した状態でコイル状に巻かれた場合であっても、かかる小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減しつつ、1280nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。また、上述した実施例2であるサンプル#2〜#9または実施例3であるサンプル#10〜#19に例示される光ファイバ1であれば、かかる小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減しつつ、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送することができる。
このような光ファイバ1は、ボビン21に巻き付けられる前の状態と巻き付けられた後の状態との各マクロベンディングロスに殆ど差が無く、このコイル状に巻かれた光ファイバ1のマクロベンディングロスに起因する損失増加量は、ほぼ零(測定限界以下)であった。また、かかるコイル状に巻かれた光ファイバ1は、コイル状に巻かれる前の状態時と同様にPMDの増加を抑制できた。
このような光ファイバ1を用いた光伝送媒体20は、容易に小型化することができ、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減するとともにPMDの増加を抑制でき、且つ1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる。かかる光伝送媒体20のコイル状の光ファイバ1に標準的なSMF(例えば幹線系のシングルモードファイバ)等を接続することによって、装置規模の小型化を促進するとともに、小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減とPMD増加の抑制とを両立しつつ1250nm以上の波長帯域の光を伝送できる様々な光デバイスを容易に実現できる。
つぎに、本発明の実施の形態にかかる光伝送媒体の実施例5について説明する。この実施例5では、上述した光ファイバ1の両端に標準的なSMF(幹線系の光ファイバ)を接続して導波路を形成する光伝送媒体の一実施例を説明する。図7は、本発明の実施例5である光伝送媒体の一構成例を示す模式図である。図7に示すように、この実施例5である光伝送媒体30は、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1の両端に幹線系の光ファイバ101,102をそれぞれ接続することによって実現される。
光ファイバ1は、上述した実施例1〜3のいずれかであり、その両端部に幹線系の光ファイバ101,102がそれぞれ接続される。幹線系の光ファイバ101,102は、上述した標準的なSMFである。この場合、幹線系の光ファイバ101は、接続部C1において光ファイバ1に接続され、幹線系の光ファイバ102は、接続部C2において光ファイバ1に接続される。
このような構成を有する光伝送媒体30は、例えば図7に示すように、障害物110の表面に沿って光ファイバ1を敷設するように配置される。この場合、光ファイバ1は、図7に示す屈曲部B1,B2を形成して障害物110に敷設される。かかる光ファイバ1は、屈曲部B1,B2において曲率半径rが5mmの小径曲げを形成しつつ略直角に曲げられる。
ここで、この光伝送媒体30の光ファイバ1に代えて標準的なSMF(例えば幹線系の光ファイバ101,102のいずれか)を障害物110に敷設し、この標準的なSMFに波長1550nmの光を伝送した場合、この標準的なSMFに形成された屈曲部B1,B2において約5dBのマクロベンディングロスがそれぞれ発生し、すなわち、かかる屈曲部B1,B2の2箇所において合計約10dBのマクロベンディングロスが発生する。この結果、幹線系トータルでの光の伝送損失が非常に大きくなった。
これに対し、上述した光ファイバ1を障害物110に沿って敷設した光伝送媒体30に波長1550nmの光を伝送した場合、屈曲部B1,B2におけるマクロベンディングロスの損失増加量はほぼ零(測定限界以下)であり、かかる屈曲部B1,B2におけるマクロベンディングロスを0.1dB以下に低減することができた。また、接続部C1,C2における幹線系の光ファイバ101,102と光ファイバ1との接続(機械的な接続または融着接続)によって生じる接続損失は、0.1dB以下であった。したがって、かかる接続損失による光の伝送損失増加の弊害は少ない。
このような構成を有する光伝送媒体30は、例えば屈曲部B1,B2を生じさせる障害物に沿って光ファイバ1を敷設した場合においても、マクロベンディングロスを低減するとともにPMD増加を抑制でき、且つ1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送可能な導波路を容易に実現できる。かかる光伝送媒体30によって形成された導波路は、上述した標準的なSMF(例えば幹線系の光ファイバ101,102)のみを用いて形成した導波路に比して、幹線系トータルでの光の伝送損失を極めて小さく抑えることができる。
つぎに、上述した接続部C1,C2における光ファイバ1と標準的なSMF(例えば幹線系の光ファイバ101,102)との接続について説明する。図8は、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1と標準的なSMFとの接続方法を例示する断面模式図である。なお、図8には、この実施例5である光伝送媒体30の光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102とを接続部C2において接続する場合の接続方法を例示する。
図8に示すように、かかる光伝送媒体30の光ファイバ1は、第1クラッド部3に形成された各空孔(すなわち副媒質部5a〜5d,6a〜6hを充満させる各空孔)の端部を屈折率整合剤11によって閉塞した状態で幹線系の光ファイバ102に接続される。具体的には、まず、かかる光ファイバ1の各空孔の端部の空隙内に屈折率整合剤11を充填し、これら各空孔の端部を閉塞する。その後、このように空孔の端部が閉塞された状態の光ファイバ1の端部と幹線系の光ファイバ102の端部とを接続した。この場合、光ファイバ1は、そのコア部2の中心軸と幹線系の光ファイバ102のコア部103の中心軸とを一致させるように突き合せて融着接続または機械的に接続した。
ここで、かかる空孔の端部に充填する屈折率整合剤11は、例えば粘性が高いグリス等の樹脂剤であり、波長1550nmの光に対する屈折率が約1.44である。このような屈折率整合剤11を各空孔の端部に充填することによって、かかる空孔が形成された第1クラッド部3の端部の屈折率を均質な第2クラッド部4の屈折率に近づけることができる。これによって、光ファイバ1の端部におけるMFDは、拡大するとともに、幹線系の光ファイバ102のMFDの値に近づく。さらには、かかる第1クラッド部3と第2クラッド部4からなるクラッド部8の端部における屈折率がほぼ一様になる。この結果、フレネル反射による接続損失を低減できるとともに、かかる空孔を閉塞していない場合に比して接続部C2における接続損失を低減することができる。なお、この接続方法によって形成された接続部C2における接続損失は、測定した結果、0.1dB以下であった。
また、かかる屈折率整合剤11によって各空孔の端部を閉塞することによって、光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102とを接続する際に各空孔の内部空間(または副媒質部中)にゴミ等の異物が入ることを防止できる。例えば、空孔7aの端部に屈折率整合剤11を充填することによって、この空孔7aの内部空間、すなわち副媒質部6a内に異物が入ることを防止できる。
つぎに、上述した光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102との別の接続方法について説明する。上述した光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102との接続方法では、光ファイバ1の各空孔の端部を閉塞する場合、上述した屈折率整合剤11を各空孔の端部に充填するものに限らず、かかる各空孔の端部を潰してもよい。図9は、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ1と標準的なSMFとの別の接続方法を例示する断面模式図である。なお、図9には、上述した図8と同様に、この実施例5である光伝送媒体30の光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102とを接続部C2において接続する場合の接続方法を例示する。
図9に示すように、かかる光伝送媒体30の光ファイバ1は、第1クラッド部3に形成された各空孔(すなわち副媒質部5a〜5d,6a〜6hを充満させる各空孔)の端部を潰すことによって閉塞した状態で幹線系の光ファイバ102に接続される。具体的には、まず、かかる光ファイバ1の各空孔の端部を加熱処理によって潰し、これら各空孔の端部を閉塞する。その後、このように空孔の端部が閉塞された状態(すなわち閉塞部9が形成された状態)の光ファイバ1の端部と幹線系の光ファイバ102の端部とを接続した。この場合、光ファイバ1は、そのコア部2の中心軸と幹線系の光ファイバ102のコア部103の中心軸とを一致させるように突き合せて融着接続または機械的に接続した。
ここで、このように各空孔の端部に閉塞部9を形成することによって、第1クラッド部3の端部の屈折率を均質な第2クラッド部4の屈折率とほぼ同じ値にすることができる。これによって、上述した屈折率整合剤11を各空孔の端部に充填した場合と同様の作用効果を享受することができる。したがって、フレネル反射による接続損失を低減できるとともに、かかる空孔を閉塞していない場合に比して接続部C2における接続損失を低減することができる。なお、この接続方法によって形成された接続部C2における接続損失は、測定した結果、0.1dB以下であった。
なお、このように各空孔の端部を潰して光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102とを融着接続する場合、かかる融着接続を行うために光ファイバ1および幹線系の光ファイバ102の各端部に放電する電力は非常に弱くし、且つこの放電時間は長時間に設定する。このようにして、各空孔の端部を徐々に潰しつつ融着接続を行った。これは、光ファイバ1の端部に強い電力を急激に放電した場合、各空孔が膨張し、さらには各空孔が破裂して光ファイバ1の端部に空洞または欠損部分が生じるからであり、このような空孔の膨張を防止するとともに、光ファイバ1の端部における空洞または欠損部分の発生を防止するためである。
上述したような2つの接続方法は、接続部C2における光ファイバ1と幹線系の光ファイバ102との接続に限らず、接続部C1における光ファイバ1と幹線系の光ファイバ101との接続に対しても適用できる。すなわち、かかる光ファイバ1および幹線系の光ファイバ101は、上述した2つの接続方法のいずれかに基づいて接続することによって、接続部C2の場合と同様に、フレネル反射による接続損失を低減できるとともに、かかる空孔を閉塞していない場合に比して接続部C2における接続損失を低減することができる。このことは、上述した実施例4である光伝送媒体20の光ファイバ1の両端部に標準的なSMFを接続する場合も同様である。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、コア部の外周に配置されるクラッド部内のコア部を中心とした4回の回転対称の各位置に、主媒質部に比して屈折率が小さい1以上の副媒質部をそれぞれ配置し、さらに、このような4回の回転対称の位置関係にある複数の副媒質部をクラッド部内に多層配置した。このため、コア部への基底モードの光の閉じ込め効果を維持しつつ、高次モードの光の閉じ込めを弱めることができ、且つ、コア部の横断面の中心において直交する2軸の各軸方向の屈折率分布を互いに同じにすることができる。このため、基底モードの光をコア部に閉じ込めつつ高次モードの光をクラッド部へ漏らすことができ、且つ横断面に平行な直交2軸の各軸方向の屈折率分布に異方性が生じない。この結果、曲率半径が7.5mmまたは5.0mmの小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減できるとともにPMD増加を抑制でき、且つ、1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる光ファイバを容易に実現することができる。
また、本発明にかかる光ファイバのMFDを6μm以上、11μm以下にすることができるので、かかる光ファイバのMFDを標準的なSMFのMFDに近い値にすることができる。この結果、本発明にかかる光ファイバと標準的なSMFとを接続した場合に生じる接続損失を低減することができる。
さらに、クラッド部内に多層配置した内側の副媒質部および外側の副媒質部の各横断面の中心が、コア部の横断面の中心を同一中心とする同心円上にそれぞれ位置するように構成した。このため。かかる内側の副媒質部と外側の副媒質部とを4回の回転対称の各位置に配置し易くなる。この結果、本発明にかかる光ファイバの製造性(製造し易さ)を高めることができる。
また、このような4回の回転対称の各位置に複数の副媒質部を配置したので、上述した6回回転対称の微細構造を有する従来の光ファイバに比して容易に製造することができる。具体的には、本発明にかかる4回回転対称の微細構造を有する光ファイバは、6回回転対称の微細構造を有する従来の光ファイバによるマクロバンディングロスの低減効果と同等の低減効果を得るため、クラッド部内に配置される副媒質部の総横断面積(すなわち副媒質部を配置するために形成される複数の空孔の総横断面積)をこの従来の光ファイバと同程度にする必要がある。この場合、本発明にかかる光ファイバに配置される各副媒質部の横断面積(すなわち副媒質部を配置するための各空孔の横断面積)が6回回転対称の微細構造に比して大きくなる。この結果、クラッド部内に複数の空孔を形成する際の位置精度および空孔径の制御が容易になり、6回回転対称の微細構造に比して本発明にかかる光ファイバを容易に製造することができる。
さらに、本発明にかかる光ファイバを用いることによって、3mm以上、60mm以下の曲率半径の小径曲げに対するマクロベンディングロスを0.1dB/m以下に低減するとともにPMDの増加を抑制でき、且つ1250nm以上の波長帯域の光をシングルモードで伝送できる線状またはコイル状の光伝送媒体を実現することができる。
本発明にかかる光伝送媒体を用いることによって、装置規模またはシステム規模の小型化を促進できるとともに、上述した小径曲げに対するマクロベンディングロスの低減とPMD増加の抑制とを両立しつつ1250nm以上の波長帯域の光を伝送可能な導波路または光デバイスを容易に実現できる。
なお、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、光ファイバのコア部およびクラッド部の主媒質として、添加物を添加したシリカガラスまたは純粋なシリカガラスを用いていたが、これに限らず、かかる主媒質として光透過性の高いプラスチック等の合成樹脂を用いてもよい。
また、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、クラッド部内に配置する複数の副媒質部として空気等の気体または液体または固体を用いていたが、これに限らず、かかる副媒質部としてシリカガラスまたは光透過性の高い合成樹脂を用いてもよい。
さらに、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、上述した外側クラッド領域3b内の4回の回転対称の各位置に2つの副媒質部をそれぞれ配置していたが、これに限らず、かかる外側クラッド領域3b内の4回の回転対称の各位置に、単一の副媒質部をそれぞれ配置してもよいし、3以上の副媒質部をそれぞれ配置してもよい。
また、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、コア部2の横断面の中心を同一中心とした同心円の各円周上に、内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心を位置させていたが、これに限らず、コア部2の横断面の中心を同一中心とした相似な正方形の各周上に、内側の副媒質部5a〜5dおよび外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心を位置させてもよい。このことは、クラッド部内に配置する副媒質部の配置数量を変えた場合も同様である。
さらに、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、機械式ドリルを用いてクラッド部内に複数の空孔を形成していたが、これに限らず、石英管をクラッド部に配置し、かかる石英管によって複数の空孔を形成してもよい。このように機械式ドリル、または石英管を用いて空孔を形成し、かかる空孔内に充満させた気体で上述した副媒質部を構成することによって、クラッド部内に液体または固体の副媒質部を配置する場合に比して容易に且つ低コストで光ファイバ1を製造することができる。
また、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、内側の副媒質部のうちの互いに隣接する副媒質部の各横断面の中心を通る直線(例えば上述した直線A1,A2)上に、外側の副媒質部の各横断面の中心を位置させたが、これに限らず、上述したようにコア部2を中心にして4回の回転対称の各位置に配置されていれば、かかる内側の副媒質部と外側の副媒質部との位置関係は所望のものであってもよい。この場合、例えば図10に示すように、内側の副媒質部5a〜5dのうちの互いに隣接していない副媒質部(すなわちコア部2を挟んで対向する副媒質部5a,5cまたは副媒質部5b,5d)の各横断面の中心を通る直線上に、外側の副媒質部6a〜6hの各横断面の中心を位置させてもよい。以上のことは、クラッド部内に配置する副媒質部の配置数量を変えた場合も同様である。
さらに、本発明の実施の形態および実施例1〜5では、クラッド部内に複数の副媒質部を2層配置していたが、これに限らず、かかるクラッド部内に複数の副媒質部を3層以上に多層配置してもよい。
本発明の実施の形態にかかる光ファイバの一構成例を示す横断面模式図である。 クラッド部内に多層配置した内側の副媒質部および外側の副媒質部の配置例を示す横断面模式図である。 本発明にかかる光ファイバの実施例1であるサンプルの諸特性を例示する図である。 本発明にかかる光ファイバの実施例2であるサンプルの諸特性を例示する図である。 本発明にかかる光ファイバの実施例3であるサンプルの諸特性を例示する図である。 本発明の実施例4である光伝送媒体の一構成例を示す模式図である。 本発明の実施例5である光伝送媒体の一構成例を示す模式図である。 本発明の実施の形態にかかる光ファイバと標準的なSMFとの接続方法を例示する断面模式図である。 本発明の実施の形態にかかる光ファイバと標準的なSMFとの別の接続方法を例示する断面模式図である。 クラッド部内に多層配置した内側の副媒質部および外側の副媒質部の別態様の配置例を示す横断面模式図である。
符号の説明
1 光ファイバ
2 コア部
3 第1クラッド部
3a 内側クラッド領域
3b 外側クラッド領域
4 第2クラッド部
5a〜5d,6a〜6h 副媒質部
7a 空孔
8 クラッド部
9 閉塞部
11 屈折率整合剤
20,30 光伝送媒体
21 ボビン
101,102 幹線系の光ファイバ
103 コア部
110 障害物
B1,B2 屈曲部
C1,C2 接続部
G1〜G4 副媒質群

Claims (12)

  1. コア部の外周にクラッド部を有する光ファイバであって、
    前記クラッド部は、前記コア部の外周に配置され、主媒質部と該主媒質部に比して屈折率が低い副媒質部とからなる第1クラッド部と、前記第1クラッド部の外周に配置され、均質な第2クラッド部と、を有し、
    前記副媒質部は、
    前記コア部を中心にした4回の回転対称の各位置に前記コア部に沿って形成された空孔からなり、横断面が円形に形成された4つの内側副媒質部と、
    前記内側副媒質部の外側であって前記コア部を中心にした4回の回転対称の各位置に前記コア部に沿って形成された空孔からなり、横断面が前記内側副媒質部とほぼ同一径の円形に形成された8つの外側副媒質部と、を有し、
    前記コア部の前記第2クラッド部に対する比屈折率差は、0.3%以上、0.4%以下であり、
    前記コア部のコア径は、前記比屈折率差の条件下で波長1550nmにおけるモードフィールド径が6μm以上、11μm以下となるようなコア径であり、
    前記内側副媒質部の空孔と前記コア部との中心間距離は、7.7μm以上、12.5μm以下であり、
    前記外側副媒質部の空孔と前記コア部との中心間距離は、16.435μm以上、26.2μm以下であり、
    前記内側副媒質および前記外側媒質部の各空孔径は、6.0μm以上、12.0μm以下であり、
    1500nm以上の波長帯域における全高次モードの伝送損失が20dB/m以上であるシングルモードで前記波長帯域の光が伝搬し、波長1550nmにおけるモードフィールド径が6.864μm以上であり、波長1550nmにおける曲率半径7.5mmのマクロベンディングロスが0.1dB/m以下であることを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記第2クラッド部の媒質は、純粋なシリカガラスであることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ。
  3. 前記第2クラッド部の媒質は、フッ素を添加したシリカガラスであることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ。
  4. 前記第2クラッド部の媒質は、前記第1クラッド部の主媒質と同一媒質であることを特徴とする請求項またはに記載の光ファイバ。
  5. 前記コア部は、ゲルマニウムおよびリンの少なくとも一つを添加したシリカガラスによって形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  6. 1250nm以上の波長帯域の光が前記シングルモードで伝搬することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  7. 波長1550nmにおける曲率半径5.0mmのマクロベンディングロスが0.1dB/m以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の光ファイバ。
  8. 請求項1〜のいずれか一つに記載の光ファイバを、曲率半径3mm以上、60mm以下の曲げを形成した状態で備えたことを特徴とする光伝送媒体。
  9. 前記光ファイバは、曲率半径3mm以上、60mm以下のコイル状に巻かれた状態であることを特徴とする請求項に記載の光伝送媒体。
  10. 前記光ファイバは、コア部の中心軸に沿ってクラッド部に形成された前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部を閉塞した状態で他の光ファイバに接続されることを特徴とする請求項またはに記載の光伝送媒体。
  11. 前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部は、所定の充填物を充填することによって閉塞されることを特徴とする請求項10に記載の光伝送媒体。
  12. 前記内側副媒質部および前記外側副媒質部の端部は、潰すことによって閉塞されることを特徴とする請求項10に記載の光伝送媒体。
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