JPWO2020030888A5 - - Google Patents

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本発明は、中空コア光ファイバに関する。
光ファイバのクラスは中空コアファイバを含み、そこで光は、空隙を囲む、長手方向のクラッド細管の構造的な配置が存在することによって可能にされた導光機構によって、ファイバのコアを形成する長手方向中空空隙に沿って導かれる。クラッド細管についての様々な構成が知られており、異なる誘導機構が作り出されている。一例は、中空コアフォトニックバンドギャップファイバ(HCPBF,hollow core photonic bandgap fibre、あるいは、中空コアフォトニッククリスタルファイバ: HCPCF, hollow core photonic crystal fibre)であり、そこでクラッドは、ほぼ円形の中空コアを規定するために中心グループが除外された、多くの小さいガラス細管が規則的に近接して束ねられた配列を備える。クラッド細管構造の周期性によって、周期的な構造を有する屈折率、したがって、コア内に伝播光波を閉じ込めるフォトニックバンドギャップ効果がもたらされる。
HCPBF中のクラッド細管の微細構造状配列とは対照的に、第2のタイプの中空コアファイバは、反共振中空コアファイバ、ARF(antiresonant hollow core fibre)である。このタイプのファイバは、中心コア空隙の周りにリング状に配置される、より少ない量のより大きいガラス細管またはチューブを備える、より簡単なクラッド形状を有する。本構造は、高度の周期性を欠いており、その結果、フォトニックバンドギャップが存在しない。その代わり、クラッド細管の壁厚と共振しない伝播波長、言い換えると、クラッド細管の壁厚によって規定される反共振窓における波長に反共振がもたらされる。反共振は、コアによってサポートされる空気誘導光学モードと、クラッドがサポートすることができる任意の光学モードとの間の結合を禁止するように働き、その結果、光がコアに閉じ込められ、反共振導光効果によって低損失で伝播することができる。
ファイバ性能を向上させる目的で、ARFクラッド細管の基本リングに対する修正形態および変形形態が提案されている。遠隔通信、光電力送達、および光検知を含む、従来型の固体コア光ファイバについて知られている多くの用途が、中空コアファイバで実証されている。特に、遠隔通信での使用では、(単位長の伝播毎、典型的には、キロメートル毎の、伝播光損失の割合である)低い光学損失が重要であり、中空コアファイバでこれまで達成された損失レベルは、固体コアファイバで達成された性能には、まだ完全に競争力があるわけではない。
したがって、改善した低い光学損失を提供する中空コア光ファイバの設計に関心が集められている。
態様および実施形態は、添付した請求項に記載される。
本明細書に記載されるある種の実施形態の第1の態様によれば、管状外被部と、リング状に互いから離間され、外被部の外周の周りの周辺位置で外被部の内面に各々が接着される、複数の1次細管を備えるクラッドと、1次細管のリング内の中心空隙によって形成される中空コアとを備え、クラッドが各1次細管内に2つの2次細管だけをさらに備え、2つの2次細管が、互いに離間され、1次細管の周辺位置から変位された1次細管の外周の周りの方位角位置で、1次細管の内面に各々が接着される、中空コア光ファイバが提供される。
本明細書に記載されるある種の実施形態の第2の態様によれば、第1の態様にしたがった中空コア光ファイバへと線引きされるように構成される、中空コア光ファイバを作るための母材またはケインが提供される。
本明細書に記載されるある種の実施形態の第3の態様によれば、中空コア光ファイバを作るための母材またはケインであって、外被部を形成するための外側チューブと、ファイバのクラッドを規定するため1次細管を形成するための複数の1次チューブであって、1次チューブが中空コアを形成するため中心空隙の周りでリング状に互いから離間され、各1次チューブが外側チューブの外周の周りの周辺位置で外側チューブの内面に対して配置される、複数の1次チューブとを備え、各1次チューブの中は、2つの2次チューブだけであり、2次チューブが、互いに離間され、1次チューブの周辺位置から変位された1次チューブの外周の周りの方位角位置で、1次チューブの内面に対して各々が配置される、母材またはケインが提供される。
ある種の実施形態のこれらおよびさらなる態様は、添付した独立請求項および従属請求項に記載される。従属請求項の特徴は、請求項に明示的に記載されるもの以外と組み合わせて、互いにおよび独立請求項の特徴と組み合わせることができることが理解されよう。さらに、本明細書に記載される手法は、下に記載されるものなどといった特定の実施形態に限定されず、本明細書に提示される特徴の任意の好適な組合せを含み、意図する。たとえば、光ファイバは、適宜に下で記載した様々な特徴のうちの任意の1つまたは複数を含む、本明細書に記載される手法にしたがって提供することができる。
本発明のより良好な理解のため、およびどのようにして本発明を実行に移すのかを示すために、例として、添付図面への参照がここで行われる。
1つの知られているファイバ設計からのクラッドの特徴を含む、反共振中空コアファイバを示す概略横断面図である。 知られている設計の反共振中空コアファイバを示す概略横断面図である。 モデル化から導出された、横方向の光パワーの流れを示すために重畳した線を有する、知られている設計の反共振中空コアファイバを示す概略横断面図である。 本開示にしたがった反共振中空コアファイバの第1の例を示す概略横断面図である。 本開示にしたがった反共振中空コアファイバの第2の例を示す概略横断面図である。 モデル化から導出された、横方向の光パワーの流れを示すために重畳した線を有する、本開示にしたがった例示的な反共振中空コアファイバを示す概略横断面図である。 図3の知られているファイバならびに図4および図5の例についての、波長に対する単位長毎の光のパワー損失(減衰)を示すグラフである。 関連する寸法パラメータおよび角度パラメータでラベル付けした、本開示にしたがった例示的なファイバを示す部分的な横断面図である。 本開示にしたがった例示的なファイバについてモデル化した、変化するクラッド細管の間隔および角度位置についての光減衰を示すコンタープロットである。 本開示にしたがった例示的なファイバについてモデル化した、変化するクラッド細管の間隔および角度位置についての光減衰を示すコンタープロットである。 本開示にしたがった例示的なファイバについてモデル化した、クラッド細管の位置ずれ角度に対する光減衰を示すグラフである。 図11のグラフに含まれるデータによって表される例示的なファイバを示す部分的な横断面図である。 本開示にしたがった例示的なファイバについてモデル化した、変化するクラッド細管のサイズおよび角度位置についての光減衰を示すコンタープロットである。 本開示にしたがったさらなる例示的な反共振中空コアファイバを示す概略横断面図である。
ある種の例および実施形態の態様および特徴が、ここで議論/記載される。ある種の例および実施形態のいくつかの態様および特徴は慣習的に実装することができ、簡潔にするために、これらは、詳細には議論/記載されない。したがって、詳細に記載されない、ここで議論される光ファイバの態様および特徴は、そのような態様および特徴を実装するため、任意の従来の技法にしたがって実装できることを理解されよう。
簡単に言って、反共振中空コアファイバ(ARF)として記載できる中空コア光ファイバのタイプは、管状外側外被部と、外被部内部にリング状に配置されて外被部の内面に固着または接着されるいくつかのクラッド細管とを備える。細管のリング内の中心空隙は、それに沿って反共振導波効果により1つまたは複数の光学モードを導くことができる中空コアを形成する。
図1(A)は、第1の以前に提案された反共振中空コアファイバの横断面図を示す。図は、円形の断面を有するファイバをとおした完全な横断面を示す。ファイバ10は、外側管状外被部12を有する。複数の管状または中空クラッド細管またはセル14、この例では、同じ断面サイズおよび形状の6つの細管が、リング状に外被部12の内側に配置され、その結果、各クラッド細管14および外被部12の長手軸はほぼ平行である。クラッド細管は、光ファイバの長さに沿って連続して延びる、細長い孔、管腔、または空洞を規定する。細管の数によって、この構造を、6セルARFとラベル付けすることができる。クラッド細管またはチューブ14は、各々が、位置16で外被部12の内面と接触し(接着され)、その結果、クラッド細管14は、外被部12の内周の周りに均等に離間され、また、互いからも離間される(隣接する細管間で接触しない)。クラッド構造は、これらのクラッド細管だけに限定される[1]。ARFのいくつかの設計では、クラッドチューブ14をリングの周りに配置することができ、その結果、隣接するチューブは、互いに接触する(言い換えると、図1(A)のように離間されない)が、この接触をなくすための間隔によって、ファイバの光学性能を改善することができる。間隔があることによって、接している隣接するチューブ間の接点に生じ、高損失をもたらす不要な共振を引き起こす傾向がある、光学ノードが取り除かれる。したがって、図1(A)のような離間したクラッド細管を有するファイバは、「ノードレス」反共振中空コアファイバと呼ぶことができる。
外被部12の内側の周りのリング状のクラッド細管14の配置によって、ファイバの長さに沿って連続的にやはり延びる、ファイバの中空コア18である、ファイバ10内の中心空間、空洞、または空隙とともに、外被部12および細管14の軸に平行なその長手軸が作られる。コア18は、クラッド細管14の外面の内側に向いている部分によって境界を画定される。これがコア境界であり、この境界を作る細管壁の材料(たとえば、ガラスまたはポリマ)によって、必要とされる反共振導光効果または機構が実現される。コア境界は、一連の隣接する内側に曲がった面(すなわち、コアの観点からは凸)を備える形状を有する。これは、固体コアファイバ中のコア-クラッド界面が通常は外向きの湾曲であること、および中空コアフォトニックバンドギャップ光ファイバのほぼ円形のコア境界と対照をなす。したがって、反共振中空コアファイバは、負曲率ファイバと記載することができる。数学的に、これは、径方向単位ベクトル(ファイバの横断面の半径に沿ったベクトル)に対して反対を向いた、コア境界の面法線ベクトルとして規定することができる。コア境界が負曲率(凸形状)であることによって、基本コアモードと任意のクラッドモードの間の結合がやはり禁止される。負曲率反共振中空コアファイバは、導かれた光の波長と反共振であるように整合される厚さを有する凸状膜または(典型的には、ガラスの)壁によって形成されるコア境界を有する。
問題となるいくつかの幾何学的パラメータまたは寸法パラメータが図1(A)に示される。細管14は、壁厚tを有する。各細管14は、2つの隣接する細管の外面間で最小距離であるギャップまたは間隔dだけ、その隣から離間される。典型的には、細管14は、外被部12の内面の周りに均等に離間され、そのために、各ギャップはdの同じ値を有する。中心コア18は、ファイバ10の中心(図1を示すページの平面に垂直な、ファイバの長手軸の場所)から各クラッド細管14の外面への最小距離である、半径Rを有する。この例では、細管は、すべて同じサイズであり、そのためにこの距離は各細管14について同じであって、コア18の断面にはめることができる最大の円の半径である。
図1(B)は、第2の以前に提案された反共振中空コアファイバの横断面図を示す[2, 3]。ファイバは、図1(A)の例のすべての特徴を含むが、クラッドがより複雑な構造を有する。各クラッド細管14は、依然としてギャップdだけその隣から離間される1次細管であって、その内側に入れ子にされ、1次細管14と外被部12の間で、接着点16と同じ方位角位置で外被部12の周りに、クラッド細管14の内面に接着される2次のより小さい細管20を有する。これらの追加のより小さい細管20は、ファイバ中の光学損失を減らす目的で含まれる。追加のさらに小さい3次細管を、2次細管の内側に入れ子にして、方位角接触位置16と一致して再び接着する場合がある。2次細管および任意選択でさらに小さい細管を有するこのタイプのARF設計は、「入れ子型反共振ノードレスファイバ」またはNANF(nested antiresonant nodeless fibre)と呼ぶ場合がある。この例の6つの1次細管によって、この構造を6セルNANFとラベル付けすることができる。
図1(A)および図1(B)に示される例示的なクラッド構造は、コアの周りにリング状に配置される6つの1次クラッド細管を備える。しかし、ARFはそのように限定されず、その代わりに、中空コアの周りに境界を形成する5以下または7以上の細管を備えることができる。このことは、これらの以前に提案された例および下で記載される本開示にしたがったARFについて真である。
図2は、別の以前に提案された反共振中空コアファイバ構造の横断面図を示す[4]。図1の例と共通して、ファイバは、外側管状外被部12の内面の周りに一定間隔で位置16に接着され、互いに離間される、6つの1次細管14を備える。各1次細管の内側に、各々がそれぞれの1次細管14の内面に接着される3つの2次細管20がある。各1次細管の中で、外被部12と1次細管14の間の接点16と一致して第1の2次細管20aが接着される。他の2つの2次細管20bは、第1の2次細管20aの各側に1つ配置され、1次細管14の外周の周りの方位角位置として測定して90°の角度だけ第1の2次細管20aから離間される。
両方の細管が、(図1および図2の下半分のように)外側外被部の外周上で同じ方位角位置で接着されるように1次細管の内側に入れ子になった2次細管を含むことによって、光学損失が減るように働く、1次細管によりもたらされるものに加えた2次反射要素がもたらされることが、中空コア光ファイバの技術分野では一般的に受け入れられる。さらに、隣接する1次細管間のギャップまたは間隔は、隣接する細管間の接点における不要な共振を取り除くことによって性能を改善する一方、光パワーの漏れの一因にもなることがやはり一般的に考えられる。したがって、ギャップは、一般的に、漏れすなわち損失を減らすために小さく作られる一方で、共振を避けるようにゼロ間隔より上に維持される。
しかし、本発明者は、光学損失のこの理論は正しくないことを発見し、ARFにおける損失機構の理解を改善したことに基づいて、クラッド細管についての代替構成を提案する。
図3は、(図1(B)を参照して上で記載されたような)以前に提案された6セルNANFクラッド構造を有するARFの部分の横断面図を示す。図3に重畳されるのは、横方向ポインティングベクトルの流れ線をトレースすることによって、横方向平面中に光パワーの流れをモデル化したことから得られた黒線である。コアからクラッドの外面へ径方向に外向きに流れる光パワーは、ファイバのコアの長さに沿って、パワーが伝播する所望の順方向から失われるパワーであり、したがって、ファイバ中の光学損失のレベルに寄与する。図3では、黒線は、コアの中心に種がまかれクラッドチューブに向けてらせん状に外向きにとなる、横方向のパワーの流れベクトル場にしたがう流線である。ファイバの右に示される曲線は、ファイバの外周(ファイバ境界)の周りの各位置についての、横方向漏れ光パワーの合計をプロットする。ファイバの描かれた外面から測定した曲線の高さが、ファイバ-空気境界におけるパワーの流れ線の密度に対応する。
このモデルから、パワー損失の最大領域が、入れ子になったセルの場所であることが明らかである。外被部12の内側の面への入れ子になった細管14、20の接着点16と位置合わせされた径方向領域は、流線の最大密度を有し、横方向パワー漏れの曲線は、これらの場所に(「高密度」とラベル付けされる)著しいピークを有する。1次細管14の外面と外被部12の内面の間のほぼ三日月型の領域と位置合わせされた、各接着点16の両側の隣接領域は、はるかに低い横方向パワー漏れを有する(「低密度」とラベル付けされる)。離間した1次細管14間のギャップと径方向に位置合わせされた、各三日月型の領域の中心における領域は、それでも入れ子になった細管構造をとおしたピークパワー損失より大幅に低いが、わずかに高い横方向パワー漏れを有する(「中間密度」とラベル付けされる)。
したがって、本発明者は、ARF中の支配的な光学損失機構となる傾向がある、径方向光漏れの主な発生源が離間した1次細管間のギャップではないことを識別した。このことは、損失を減らすためにギャップを典型的には最小化する、これらのファイバの一般的理解とは逆である。むしろ、クラッド構造のこれらの部分は損失全体中の小さい部分だけに寄与しており、その代わり、パワーの主な損失は、外被部の内側に接着される1次細管の内側に2次細管が接着される外被部の周りの方位角位置における、入れ子になった細管と一致した領域に生じる。横方向のパワーの流れ線は、複雑な挙動を有するように見えるが、流線は、2つの隣接する1次細管14間の各ギャップ中で、それらの最低密度を呈し、これらの領域中の低い横方向のパワーの流れを示すことを容易に理解することができる。図3から観察されるように、これらの特徴は、光の閉じ込めにおけるクラッド構造の最も効果的な部分である。
したがって、本開示は、高い漏れの特徴、すなわち、入れ子になった細管の径方向の位置合わせを取り除く一方で、新規に識別した漏れを低減する、低損失の特徴以上をもたらす、ARFのための入れ子になったクラッド細管の新規の幾何形状または設計を提案する。同時に、知られているARF設計の簡潔さは、関連して製造が比較的容易なこととともに維持される。本開示にしたがった構造は、光のパワー損失が減るという点で、非常に優れた性能を示す。
図4は、本開示にしたがった第1の例の中空コアファイバの横断面図を示す。ファイバ30は、中空管状外側外被部12を備える。一連の6つの1次細管14が、外被部12の内面の周りにリング状に配置される。この例の1次細管14は、各々が同じサイズおよび円形を有し、外被部12の外周の周りの異なる方位角位置16で外被部12の内面に各々が接着、固着、または固定され、その結果、1次細管14はリングの周りに均等に離間される。また、1次細管14は、各々が2つの隣接する細管から離間され、その結果、隣接する細管の間にギャップが存在し、1次細管14が同じサイズおよび形状を有するために、各ギャップはほぼ同じ幅となる。1次細管14の囲繞リングによって規定される中心空間または空隙がファイバの中空コア18である。細管(また、チューブ、セル、または管腔)は、コア18に沿って導波するための、ファイバ30の構造化クラッドを形成する。コア18は、1次細管14のリング内の、コア18の周りに外接することができる最大の円の半径であり、したがって、ファイバの横方向構造の中心から、1次細管14の外面上の最接近点への距離でもある、半径Rを有する。
加えて、各1次細管は、その中で入れ子にされる2つの別個の2次細管20を有する。「入れ子にされる」という用語は、2次細管が1次細管の内側にあり、2つの細管の長手寸法または軸がほぼ平行であり、外被部およびファイバ全体の長手軸にやはり平行であることを意味する。また、各2次細管20は、1次細管の外周の周りの方位角位置にある、接点または接触位置22で、その関連する1次細管14の内面と接触、接着、固定、または固着される。各1次細管14内で、2つの2次細管は、それらが互いに接触しないようにサイズ決定および位置決めされる。各1次細管14の内側にある2つの2次細管20間に、ギャップまたは空間がある。このギャップは、2つの2次細管20の外面間の最小の間隔であり、言い換えると、他方の外面に最も近い各外面上の点間の距離である。2次細管は、すべてが同じサイズで円形を有する。重要なことに、2次細管20は、その1次細管14内で径方向に位置合わせされない。各2次細管20が1次細管14に接着される接点22は、コア18の中心から、1次細管14が外被部12に接着される接点16へのファイバ30の半径に沿っては配置されない。各2次細管20が1次細管14に接着される接点22は、1次細管14が1次細管14の外周(周囲、周辺)の周りで外被部12に接着される接点16から、方位角または角度間隔、分離、または変位を有する。この特定の例では、各1次細管14中の2つの2次細管20は、1次細管の中心点16から等しく反対向きの方位角変位を有し、それらは、コア中心(また、ファイバ中心)から1次細管14の接点16への、半径の両側に対称的に位置決めされる。したがって、2次細管20の2つの接点22を1次細管14に連結する線は、コア中心から外被部12への1次細管14の接点16への半径に垂直である。この例における変位は90°である。したがって、2つの接点22を連結する線は、コア中心から接点16への半径に垂直な1次細管14の直径に沿って配置される。また、1次細管の中心を接点22の各々に連結する1次細管の半径は、この同じ直径に沿って配置される。
図5は、本開示にしたがった第2の例の中空コアファイバの横断面図を示す。図4の例は、各々が2つの2次細管を含有する、6つの均等に離間される1次細管を有するが、一方、図5のファイバ30は、やはり、外被部の内面の周りに均等に離間され、同じサイズで円形であり、以前のように、各々が同じサイズで円形のものである2つの離間された2次細管20を各々が含有する5つの1次細管14を有する。1次細管の数のこの違いは別として、ファイバ30の構造は、図4の例のものと同じである。
1次細管が外被部の内側に接着される位置とは離れた、1次細管内の2次細管のこの配置が、光パワーの径方向漏れを減らすための図3に示されたモデル化から決定された、追加の形作られた特徴をクラッドに導入する。上で述べたように、隣接する1次細管の外面間のギャップが、最低径方向パワー漏れを示す。図5では、これらの区域の1つが、説明のためにハッチングされる。1次細管の内側の2つの別個の2次細管の配置は、それらが外被部の内側の1次細管の方位角位置の両側に離間されるようにされるが、各1次細管の内側に追加の同様に形作られる領域またはギャップを作る。図5では、これらの区域の1つが、説明のためにクロスハッチングされる。こうして、低損失の特徴は反復および複製され、高損失の特徴(すなわち、入れ子にされた細管の径方向の位置合わせ)が除去される。これは、下でさらに記載されるような、ARFに優れた損失特性をもたらす全体的な効果を有する。
各1次細管は、2つ、そしてただ2つの(すなわち、1つでも2つより多くもない。言い換えると、1つより多く、3つより少ない)2次細管を有することに留意されたい。
図6は、本開示にしたがい、図4の例のように6つの1次細管で構成され、以前に提案された6セルNANFクラッド構造のために図3に示されたモデル化の結果と同様の、横方向平面中の光パワーの流れをモデル化したことから得られて重畳した線を有する、ARFの部分の横断面図を示す。シミュレーションのために使用されるパラメータは、図3に示される結果を作成するために使用されるものと同じであり、唯一の違いは、各1次細管14の内側の2つの離間した2次細管20を有するクラッド構造である。また、図の右には、横方向パワー漏れの量を表す曲線が示される。この曲線は、破線によって示されるような、図3の曲線と同じスケールでプロットされる。これから、新規のクラッド形状によって、パワー漏れの合計が非常に減ることを理解することができる。パワー損失のピークは依然として1次細管14が外被部12に接着される接点16に位置合わせされるが、一方で、ピークのサイズは以前よりはるかに小さく、同じ径方向位置に沿って配置される2次細管20間のギャップに起因して損失が減少することに留意されたい。コア領域は、この例では、黒ベタで表される。これは、らせん状流線が極端に密なピッチを有して互いに重なり合うような程度まで、コアから離れたパワー損失の合計を改善した幾何形状が減らすためである。対照的に、流線は、隣接する1次細管14間のギャップ中、および隣接する2次細管20間のギャップの新規に追加した特徴中で、非常に低い密度を有し、パワーの流れがこれらの領域から離して閉じ込められていることを示すことに留意されたい。
図4および図6は、6つの1次細管またはセルを有する例を示し、図5は、5つの1次細管またはセルを有する例を示すが、本開示は、この点に関して限定されない。5つの1次セルより少なく、たとえば、4つの1次セルを使用することができる。6つの1次セルより多く、たとえば、7つ、8つ、9つまたは10個以上の1次セルを使用することができる。(6より多いなどといった)より多い数の1次セルは、より長い波長を伝播するためのARFを設計するときに、全体のファイバサイズをより小さくするのを可能にするのに有用な場合がある。
図5に戻って、幅zの領域が示されており、これは、直径zの円が1次細管の内側だが2次細管の外側と外接し、1次細管と外被部の接点に対して反対側にある空間または空洞である。zの値は、より高次の光学モードの抑制のために調整することができる。zの値を変えるために(言い換えると、関連する空洞中で外接することができる最大の円の直径を変えるために)、2次細管はサイズおよび1次細管の周りの方位角位置を変えることができ、および/または1次細管のサイズを変えることができる。これらのパラメータを変えることの効果は下でより詳細に議論される。
図4および図5の例では、各1次細管中の2つの2次細管20間のギャップおよび2つの隣接する1次細管14間のギャップは同じサイズである。(下でさらに記載される)これらのファイバの性能をモデル化するために、ギャップは、5Tのサイズを有するように選択される。ここで、Tは、1次細管の壁および2次細管の壁の厚さである(これらの例では同じであるように選択された)。例示的な寸法として、コア半径Rは、15μmであってよく、壁厚tは、0.55μmであってよい。これらの寸法は、従来型の固体コア遠隔通信光ファイバが作られるシリコン中で最小損失となることになるために、光遠隔通信用途で使用される標準的または一般的な波長である、ほぼ1550nmの波長で光を導くために設計されたファイバで好適である。したがって、コア半径は、約10波長に等しく、細管壁厚は約0.35波長に等しい。これらの値は単に例であるが、下で議論される様々なシミュレーション、モデル、およびデータは、これらの寸法を有するファイバについて得られている。しかし、結果は、波長に対して正規化した幾何形状または寸法パラメータで提示され、その結果、それらは、他の波長を導くためのファイバの設計で使用するためにスケーリングすることができる。
図7は、図3[2]中のような6つの1次細管を有し、壁厚およびコアサイズ、伝播波長、ならびに1次細管間隔が同じ寸法であるNANFと比較した、図4および図5の2つの例のファイバについての伝播波長での、光学損失(減衰)のモデル化/シミュレーションした変動のグラフを示す。実線はNANFについての損失を示し、点線は図5の5セルARFについての損失を示し、破線は図4の6セルARFについての損失を示す。これから、提案されたファイバ設計の光学特性が優れており、既存のNANFと比較して非常に改善されたことを理解することができる。選択したコアサイズでは、NANFファイバは、1dB/km以下である損失性能を実現することができず、NANFファイバの損失は、示されるすべての波長について、これより大きい。しかし、新規に提案された5セルファイバ構造では、減衰は、1.2μm~2.4μmのモデル化したすべての波長にわたって、NANFよりも著しく小さい。新規に提案された6セル構造では、減衰は、1.2μm~約1.9μmの範囲のモデル化した波長にわたって、NANFの減衰より下である。約1.25μmと2μmの間の波長では、新規のファイバの両方の例が1dB/kmより下の減衰を提供し、減衰はほぼ約1.6μmに低下する。6セルファイバでは、NANFと比較して光閉じ込め損失において、85倍の改善がある。5セルファイバはさらによく機能する。1次細管の数を減らすことによって、クラッド構造中により大きい空間が可能になり(より大きい値の幅zを達成することができ)、このことにより、より高次の光学モードのより強い抑制、優れた閉じ込め、共振からの影響の減少がもたらされる。NANFと比較した光閉じ込め損失の改善は、450倍に近い。6セルファイバと比較して5セル構成は、より少ないガラス要素を備えるために、製造するのがより簡単でもある。
図7は、同じコアサイズのNANFと比較した新規構造についての損失低減を示すが、代替手法は、NANFに匹敵する損失を有するために新規のファイバを製造することである。この損失レベルは、NANF中よりも新規のファイバ中のより小さいコアサイズで達成可能であり、これは、R≒5μmのコアサイズを有する従来型の標準的全固体シリカ光ファイバとの相互接続を容易にする形式と組み合わせて、図1(A)などの簡単なARF設計と比較して低い損失であるという利益をもたらす。この長所は、マクロおよびマイクロの両方での、ベンド感度の減少によって補われる。
表面散乱、マクロベンド、およびマイクロベンドなどといった光ファイバの他の損失要因が新規設計についてやはり調べられており、これらの損失要因は、NANF構造中と同じであってよいコアサイズおよび形状に起因するので、NANF構造に匹敵することが見いだされている。
製造について、既存のNANF設計の製造と比較して、新規設計では複雑さがほとんど加わらない。細管から形成される構造化クラッドを有する中空コアファイバの製造は、典型的には、母材またはケインからファイバへと線引きする期間に、意図した断面構造を達成して維持するために、チューブ内の様々な空間を加圧することを含み、新規設計のため、NANFについてと同じ数の加圧領域またはゾーンが必要である。各2次細管の内側により小さい3次細管を備えるより複雑に入れ子になった幾何形状と比較すると、各1次細管の内側に2つの細管が入れ子になった新規設計に匹敵するが(新規に提案された2つの2次の代わりの2次および3次)、新規設計の製造は、1つ少ない加圧ゾーンが必要であるためにかなり簡単である。新規設計は、細管の組立体を融合するためガラス作業旋盤を使用する手法などといった、知られている中空コアファイバ線引き技法とも適合性がある。
図8は、本開示にしたがって構成されたARFの約1/4の横断面図を示しており、対象のいくつかの幾何形状(寸法および角度)パラメータが示される。1次細管14および2次細管20は、各々が壁厚Tを有する。ファイバの中心の中空コアは、ファイバ/外被部の中心の長手軸から1次細管の外面への距離である、直径Rを有する。1次細管14は、1次細管の中心の長手軸から1次細管の内面への距離である、内径routを有する。2次細管20は、2次細管の中心の長手軸から1次細管の内面への距離である、内径rinを有する。1次細管14は、隣接する1次細管の外面の2つの最近接点間の距離である、1次細管の各隣接する対間の間隔doutで、外被部外周の周りにほぼ均等に配置される。各1次細管14内で、2つの2次細管20は、2次細管の外面上の2つの最近接点間の距離である、間隔dnestだけ離間される。各1次細管14は接点16で外被部12に接着され、各接点16は、外被部12の外周または周辺の周りに異なる方位角位置で規則的な間隔となる。各1次細管14内で、2つの2次細管20は、接点22で1次細管の内面に各々が接着され、2つの接点は、外側の細管14の外周の周りに異なる方位角位置にある。接点22は、1次細管14と外被部12の間の接点16と一致しない。区別するために、各1次細管の接点16は、外被部の周りの周辺部または位置を有すると考えることができ、各2次細管の接点22は、1次細管の周りの方位角部または位置を有すると考えることができ、ここで、方位角部は各々が周辺位置から変位または分離される、言い換えると、方位角位置は周辺位置と一致しない。各1次細管14の直径は、2つの2次細管間の鏡面対称の線24に沿っており、線24は、点26で外被部にもっと近い1次細管14の壁と接する。したがって、点26は、各接点22から等距離となる、2つの接点22間の中点である。2つの2次細管についての2つの接点22は、点26から1次細管の外周の周りの方位角変位として測定される、鏡面対称の線24からの角度変位θを有する。線24は、2つの2次細管間の鏡面対称の線であるために、2次細管の変位θは等しく、反対側にある。2次細管20間の中点26は、1次細管14の外周の周りで測定した、接点16からの角度または方位角変位Φを有する。これらの様々なパラメータは、ファイバの光学損失を調整するために変えることができる。
本開示にしたがって構成されたファイバの性能のモデル化によって、ファイバの光学損失に関して特に良好な性能を与えることが可能な様々な幾何形状パラメータについての範囲の識別が可能になる。上で述べたように、シミュレーションは、1550nmの標準的遠隔通信波長の導波に好適な代表的寸法、すなわち、15μmのコア半径Rおよび0.55μmの細管壁厚Tを使用して実行され、次いで、幾何学的寸法は、代わりの光の波長を導くためのファイバを製造するためにスケーリングするのを可能にするための波長に正規化される。
1次細管14の半径routは次式によって与えられる。
Figure 2020030888000001
上式で、パラメータは、図7を参照して上で規定されたもののであり、nは、1次細管の数である。下で議論されるシミュレーションの結果では、nは5であるが、結果は、他の数の1次細管に適用可能である。
2次細管20の半径rinは次式によって与えられる。
Figure 2020030888000002
パラメータは、上のように規定される。
図9は、上で記載したような特性を有するファイバについての光閉じ込め損失(dB/km)のコンタープロットを示しており、(波長λに対して正規化した)2次細管間のギャップdnest、および、2次細管が中心位置から変位された角度θが変えられたときの損失の挙動を示す。角度Φは、このモデル化ではゼロに設定される。そのために、2次細管は、1次細管が外被部に接着される接点の両側に対称的に位置決めされる。灰色領域は、1dB/km未満の閉じ込め損失を与えるパラメータの範囲を示す。より小さい黒領域は、0.01dB/km未満の閉じ込め損失を与えるパラメータの範囲を示す。これから、(図4および図5に描かれるように)90°または90°近くのθの値は非常に低い損失を達成するのに特に有利であることを理解することができる。たとえば、θは、ほぼ90°であってよく、または85°から95°の範囲にあってよい。
図10は、図8についてと同じモデル化から得られた光閉じ込め損失(dB/km)のコンタープロットを示しているが、(波長λに対して正規化した)1次細管間のギャップdout、および(波長λに対して正規化した)2次細管間のギャップdnestが変えられたときの損失の挙動を示す。角度Φは、以前のようにゼロに設定される。灰色領域は、1dB/km未満の閉じ込め損失を与えるパラメータの範囲を示す。この性能は、以前に提案されたNANF構造からは達成することができないことを想起されたい。より小さい黒領域は、0.01dB/km未満の閉じ込め損失を与えるパラメータの範囲を示す。
図9および図10から、1dB/km以下の閉じ込め損失を達成するためには、角度θは30°から142°の範囲の値を有し、(波長に対して正規化した)1次細管間のギャップまたは間隔dout/λは-0.3から4.5の範囲の値を有し、(波長に対して正規化した)2次細管間のギャップまたは間隔dnest/λは-0.3から6.7の範囲の値を有することを推測することができる。間隔の負の値は、細管間の接触が生じていることを示すことに留意されたい。接触は、ファイバのための光伝送窓における損失を増加させるより大きい共振に関連するために、この部分の範囲にパラメータを有するファイバが、1dB/kmという意図した最大値より大きい損失を示す場合がある可能性がある。したがって、範囲は、dout/λについては>0から4.5、dnest/λについては>0から6.7であることが好ましい場合がある。「>0」というこれらの範囲の下限の指定は、細管は接触しないように配置されるべきであること、すなわち、細管間のギャップまたは間隔が有限の正の値を有することを示す。
同様に、0.01dB/km以下の閉じ込め損失を達成するため、範囲は、図9および図10から次のように推測することができる。角度θは75°から112°の範囲の値を有し、dout/λは>0から3.1の範囲の値を有し、dnest/λは>0から3.4の範囲の値を有する。
述べたように、図9および図10についてのモデル化は、0°の角度Φの値を仮定している。言い換えると、2つの2次細管との1次細管の入れ子要素または配置は、1次細管内の2次細管の方位角位置間の中点または対称性の線が、外被部内の1次細管の接点と一致することで、径方向に位置合わせされる。2次細管は、この接点から等しく反対側の角変位を有し、それらは、対照的に位置決めされる。現実には、この位置決めは達成するのが難しい場合がある。というのは、母材の製造または母材からファイバへと線引きする期間に、入れ子要素が、それらの意図した位置に対して、何らかのずれまたは回転が生じる場合があるためである。したがって、対称的な位置決めからの、2次細管の位置ずれの効果を考慮することが重要である。
図8において、角度Φを、外被部と1次細管の接点から、2つの2次細管の接点間の中点の、1次細管の外周の周りの、角変位であると規定したことを想起されたい。非ゼロの値のΦは、入れ子配置の位置ずれであると考えることができる。閉じ込め損失のモデル化は、位置ずれの効果を検討するために実行されている。
図11は、位置ずれがΦについて0°から90°の範囲にわたって変わるときの、dB/kmの単位での閉じ込め損失の量のグラフを示す。モデル化では、2次細管の角度位置θは、図9に示した結果と一致する最小の損失について、90°であるように設定された。ギャップdout/λおよびdnest/λは、それぞれ1および2の値を有した。理解できるように、約30°までの位置ずれ角度について、損失に明らかな変化はなく、良好に0.01dB/km未満を維持している。これは、非常に有用な結果であって、適度なレベルの位置ずれは、損失性能に影響を及ぼすことなく、ファイバ中で許容することができることを示す。したがって、入れ子要素の位置合わせについての製造許容差は、過度に規制する必要がない。30°を超えると損失が増加し始める。興味深いことに、θ=90°に位置決めされる2次細管では、このことは、隣接する1次細管間のギャップdoutの場所に近づく、1次細管14上の2次細管20の接点22に対応する。接点とギャップの位置は、θ=90°では、Φ=36°のときに一致する。この構成は、図12に示される。
図10からわかるように、この位置以外に、接点22がコア境界の部分となるように、接点22が1次細管間のギャップの最も狭い部分の場所を通り、コアに向けて動くとき、損失が急激に増加する。38°の位置ずれ角度は、図11で1点鎖線によってマーキングした0.01dB/kmの損失に対応する。47°の位置ずれ角度は、図11で破線によってマーキングした0.1dB/kmの損失に対応する。53°の位置ずれ角度は、図11で点線によってマーキングした1dB/kmの損失に対応する。したがって、1dB/km以下の閉じ込め損失レベルを達成するために、位置ずれ角度Φは0°から53°の範囲にあるべきであり、0.01dB/km以下の閉じ込め損失レベルを達成するために、位置ずれ角度Φは0°から38°の範囲にあるべきである。0.1dB/km以下の中間の損失レベルでは、Φは0°から47°の範囲にあるべきである。Φの値はモジュラー値であり、そのため、Φ=0°から離れる入れ子配置の回転は、いずれの向きであってもよく、図12に示唆される反時計回り方向の回転に限定されないことに留意されたい。
方位角位置θならびに細管間隔dout/λおよびdnest/λのパラメータは、角度および間隔の変化を受け入れるように変わる、細管のサイズ上にマッピングされることに留意されたい。したがって、新規のファイバ設計から利用可能で達成できる損失特性は、代替または追加で、細管サイズを参照して規定することができる。特に、1次細管内の非接触配置で2つの2次細管を収容する必要によって設定される制限がある、1次細管および2次細管のサイズの比を考慮することができる。
図13は、図9および図10のプロットと同様の(また、図9および図10に示されたデータの再構築によって得られた)、光閉じ込め損失のコンタープロットを示すが、2次細管の方位角位置θと、2次細管半径と1次細管半径の比rin/routの両方が変えられたときに達成可能な損失を示す。以前のように、灰色の区域は1dB/km以下の損失を示し、黒色の区域は0.01dB/km以下の損失を示す。
したがって、図13から、1dB以下の減衰をもたらすために、2次細管は、0.29rout以上の範囲の半径rinを有するべきであることが推測される。ここで、routは、1次細管の半径である。0.01dB/kmの減衰では、2次細管は、0.38rout以上の範囲の半径rinを有する大きさであるべきである。両方の場合に、これが、2次細管についての下限または最小サイズを規定する。2次細管についての最大の許容できるサイズは、2つの2次細管間に有限のギャップdnestを設ける必要があることによって制限される。図13から、このことは、両方の減衰レベルについて、約0.47routであることが理解できる。これらの範囲は、図9からやはり明らかな、約30°から142°の角度θの範囲に対応する。
図9、図10、および図13のプロットは、1dB/km以下および0.01dB/km以下の損失レベルについてのコンターを示す一方で、他の損失レベルに対応する様々な幾何形状パラメータについての範囲を規定することも可能である。TABLE 1(表1)は、(上で既に与えられたような)1dB/km、0.2dB/km、0.1dB/km、および(やはり上で既に与えられたような)0.01dB/kmの損失レベルについての、角度θについての上限と下限ならびに間隔dout/λおよびdnest/λに関して規定される範囲を示す。0.2dB/kmの損失値は、従来型シリカ固体コア光ファイバについての遠隔通信産業標準である。
Figure 2020030888000003
したがって、本開示にしたがって構成されたクラッド構造を有する反共振中空コア光ファイバは、既存の中空コア光ファイバ設計と比較して、伝播損失に関して著しく改善した性能を提供する。そのようなファイバは、広範囲な光ファイバの用途、特に光ファイバ遠隔通信に好適である。
本開示と一致する中空コアファイバは、反共振中空コアファイバを作るため知られている方法を使用して製造することができ、反共振中空コアファイバは、仕上がったファイバに望まれる横断面構造であるがより大きいスケールで構成される、母材から任意選択で中間ケインを介して従来の様式で引き出すことができる。母材から仕上がったファイバへの断面積の減少が知られていることを使用して、本明細書に記載された寸法を適切にスケールアップし、好適なサイズのチューブまたは管状要素から、本開示にしたがって寸法設定されたファイバを製造できる母材を構築することができる。同様に、ファイバは、反共振中空コアファイバの既存の設計の製造のために知られている材料、シリカなどといったガラス材料およびポリマ材料から作ることができる。単一の母材またはファイバ中の様々なチューブまたは細管(外側外被部ならびに1次細管および2次細管)を、同じ材料または異なる材料から作ることができる。ガラスのタイプとしては、多くの例がある、化合物シリカ(2酸化ケイ素、または石英)に基づいた、「ケイ酸塩ガラス」または「シリカベースガラス」が挙げられる。光学用途に好適な他のガラスとしては、限定しないが、カルコゲニド、テルライトガラス、フッ化物ガラス、およびドープシリカガラスが挙げられる。材料は、吸収/透過を変更することまたは光ポンピングを可能にすることなどといった、光学特性を調整する目的で1つまたは複数のドーパントを含むことができる。
本明細書に開示されるARFクラッド構造は、与えられた例に限定されず、本開示にしたがった反共振中空コア光ファイバは、これらの例と比較して修正した構造を有することができ、および/または、クラッド中に追加の特徴または要素を含むことができる。
図14は、ここまで記載した例と比較して修正または追加の特徴を含む構造を有するそのようなARFなどといった選択を示す。図14Aは、外被部12がほぼ正方形の断面を有し、4つの1次細管14がその内面に接着され、正方形の各角に1つの1次細管14を有する、例示的な反共振中空コア光ファイバの横断面図を示す。各1次細管14は、本明細書に記載したように、内部に配置される2つの離間した2次細管20を有する。
図14Bは、(より小さい値の角度θを有するが)図4の例のような、2つの2次細管20を各々が内側に有する6つの均等に離間される1次細管14を備える、例示的な反共振中空コア光ファイバの横断面図を示す。加えて、各2次細管20は、離間した配置でその内面に接着される2つのより小さい3次細管28を有し、(各2次細管20の内側の隣接する3次細管28間に)さらなる低損失ギャップの特徴を作り出し、ギャップを1次細管14間に反復させる。
図14Cは、図4に関して記載したような2つの2次細管20を各々が有する6つの均等に離間される1次細管14を再び備え、2次細管20の内側に入れ子にされるより小さい3次細管28をやはり有する、例示的な反共振中空コア光ファイバの横断面図を示す。図14Bの例と異なり、この場合には、各2次細管20の内側にただ1つの3次細管28がある。3次細管28は、1次細管14の内面上の、2次細管20の接着位置22と一致して2次細管20の内面に接着される。
図14Dおよび図14Eは、各々、例示的な反共振中空コア光ファイバの横断面図を示しており、2つの前の例と同様に、例示的な反共振中空コア光ファイバは、外被部12の内側に6つの均等に離間される1次細管14を有し、その各々は、本開示にしたがって位置決めされる2つの2次細管20を有する。3次細管は含まれない。むしろ、これらの例は、1次細管14より小さく、1次細管14間で外被部12の内面に向けて位置決めされる6つの追加チューブまたは細管32を含む。図14Dの例では、追加の細管32と隣接する1次細管14の間にギャップがある一方で、図14Eの例では、そのようなギャップがない。
他のクラッド構造は除外されておらず、各1次細管内に2つの2次細管を含み、本明細書に記載されるように、すなわち、互いに離間され、中空コア光ファイバの外被部内の、1次細管の周辺位置から変位される1次細管の外周の周りの方位角位置で、1次細管の内面に各々が接着されるように位置決めされる限り本開示の範囲内であると考えられる。
本明細書に記載される中空コア光ファイバを作るための母材およびケインがやはり意図されており、母材またはケインは、本明細書に記載される外被部、クラッド、および中空コアを有する中空コア光ファイバを生産するように、各々が、意図される光ファイバ構造の細管または外被部に対応して、他のチューブに対して位置決めされるチューブの集合を備える。
本明細書に記載される様々な実施形態は、特許請求される特徴を理解および教示することを助けるためにだけ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的および/または排他的ではない。本明細書に記載される利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、請求項によって規定される本発明の範囲についての制限または請求項に対する等価物についての制限であると考えるべきでなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用することができ、修正形態を作ることができることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書に具体的に記載したもの以外に、開示した要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段などの好適な組合せを適切に備えること、好適な組合せからなること、本質的に好適な組合せからなることができる。加えて、本開示は、現在は特許請求されていないが将来において特許請求される可能性がある他の発明を含むことができる。
10 ファイバ
12 外側管状外被部
14 1次細管、管状または中空クラッド細管またはセル、チューブ
16 接点、位置、接着点、方位角接触位置、中心点
18 中空コア、中心コア
20 2次細管
20a 2次細管
20b 2次細管
22 接点または接触位置
24 鏡面対称の線
26 中点
28 3次細管
30 ファイバ
32 細管

Claims (19)

  1. 管状の外被部と、
    リング状で互いに離間し、前記外被部の外周の周りの周辺位置で前記外被部の内面に各々が接着される、複数の1次細管を備えるクラッドと、
    1次細管の前記リング状内の中心空隙によって形成される中空コアと、
    を備え、
    前記クラッドが各1次細管内に2つの2次細管だけをさらに備え、前記2つの2次細管が、互いに離間して、前記1次細管の前記周辺位置から変位された前記1次細管の外周の周りの方位角位置で、前記1次細管の内面に各々が接着される、中空コア光ファイバ。
  2. 5つの1次細管を備える、請求項1に記載の中空コア光ファイバ。
  3. 4つ、6つ、7つ、8つ、9つ、または10個の1次細管を備える、請求項1に記載の中空コア光ファイバ。
  4. 前記2つの2次細管の方位角位置が、前記周辺位置からほぼ等しく反対の角変位を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  5. 前記2つの2次細管の方位角位置が、前記方位角位置間の前記1次細管の前記外周上の中点からほぼ等しく反対の角変位を有し、前記中点が前記周辺位置からの角変位を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  6. 前記中点が30度以下の角変位を有する、請求項5に記載の中空コア光ファイバ。
  7. 前記中点が38度以下の角変位を有する、請求項5に記載の中空コア光ファイバ。
  8. 前記中点が53度以下の角変位を有する、請求項5に記載の中空コア光ファイバ。
  9. 前記方位角位置の前記等しく反対の角変位が30度から142度の範囲にある、請求項4から8のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  10. 前記方位角位置の前記等しく反対の角変位が75度から112度の範囲にある、請求項4から8のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  11. 前記方位角位置の前記等しく反対の角変位が85度から95度の範囲にある、請求項4から8のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  12. 前記1次細管が、0<dout/λ≦4.5の範囲のギャップdoutによって離間され、前記2つの2次細管が、0<din/λ≦6.7の範囲のギャップdinによって離間され、λが、前記中空コア光ファイバが導くように構成される光の光学波長である、請求項1から11のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  13. 前記1次細管が、0<dout/λ≦3.1の範囲のギャップdoutによって離間され、前記2つの2次細管が、0<din/λ≦3.4の範囲のギャップdinによって離間され、λが、前記中空コア光ファイバが導くように構成される光の光学波長である、請求項1から11のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  14. 前記2つの2次細管が、前記1次細管の内径routの少なくとも0.29倍である内径rinを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  15. 前記2つの2次細管が、前記1次細管の内径routの少なくとも0.38倍である内径rinを有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  16. 前記中空コア光ファイバが導くように構成される波長で導いた光について、1dB/km以下であるレベルの光伝播損失を有する、請求項1から15のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  17. 前記中空コア光ファイバが導くように構成される波長で導いた光について、0.01dB/km以下であるレベルの光伝播損失を有する、請求項1から7、10、11、13、または15のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバ。
  18. 線引きされることにより請求項1から17のいずれか一項に記載の中空コア光ファイバが製造されるように構成される、中空コア光ファイバを作るための母材またはケイン。
  19. 中空コア光ファイバを作るための母材またはケインであって、
    外被部を形成するための外側チューブと、
    前記中空コア光ファイバのクラッドを規定するため1次細管を形成するための複数の1次チューブであって、前記1次チューブが中空コアを形成するため中心空隙の周りでリング状に互いから離間され、各1次チューブが前記外側チューブの外周の周りの周辺位置で前記外側チューブの内面に対して配置される、複数の1次チューブと、
    を備え、
    各1次チューブの中に、2つの2次チューブだけがあり、前記2次チューブが、互いに離間され、前記1次チューブの前記周辺位置から変位された前記1次チューブの外周の周りの方位角位置で、前記1次チューブの内面に対して各々が配置される、母材またはケイン。
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